6436 アマノ 2019-04-24 15:00:00
2019年3月期 決算短信〔日本基準〕(連結) [pdf]

                               2019年3月期 決算短信〔日本基準〕(連結)
                                                                                                               2019年4月24日
上場会社名 アマノ株式会社                                                                                             上場取引所         東
コード番号 6436    URL http://www.amano.co.jp/
代表者      (役職名) 代表取締役社長                     (氏名) 津田 博之
問合せ先責任者 (役職名) 取締役執行役員経営企画本部長               (氏名) 井原 邦弘                                                 TEL 045-439-1591
定時株主総会開催予定日       2019年6月27日              配当支払開始予定日                                             2019年6月28日
有価証券報告書提出予定日      2019年6月27日
決算補足説明資料作成の有無 :         有
決算説明会開催の有無        :     有 (機関投資家・アナリスト向け)
                                                                                                                         (百万円未満切捨て)

1. 2019年3月期の連結業績(2018年4月1日∼2019年3月31日)
(1) 連結経営成績                                                                                                        (%表示は対前期増減率)
                                                                                                          親会社株主に帰属する当期
                  売上高                           営業利益                              経常利益
                                                                                                              純利益
                  百万円               %           百万円               %               百万円                %              百万円               %
 2019年3月期       131,713           5.9           15,161           5.7              16,090            6.8             9,142         △8.8
 2018年3月期       124,405           3.6           14,350           9.0              15,060            9.1            10,019          8.6
(注)包括利益 2019年3月期  7,748百万円 (△29.8%) 2018年3月期  11,041百万円 (26.0%)

                                    潜在株式調整後1株当たり 自己資本当期純利
             1株当たり当期純利益                                                                     総資産経常利益率 売上高営業利益率
                                       当期純利益        益率
                               円銭                         円銭                          %                      %                        %
 2019年3月期                  121.17     ―                                              8.7                   11.0                     11.5
 2018年3月期                  132.12     ―                                              9.8                   10.6                     11.5
(参考) 持分法投資損益           2019年3月期 201百万円                   2018年3月期 108百万円

(2) 連結財政状態
                  総資産                            純資産                        自己資本比率                          1株当たり純資産
                                百万円                             百万円                             %                                  円銭
 2019年3月期                147,609                          106,592                             71.8                              1,417.86
 2018年3月期                145,439                          105,634                             72.3                              1,381.90
(参考) 自己資本        2019年3月期 105,961百万円                 2018年3月期 105,091百万円

(3) 連結キャッシュ・フローの状況
            営業活動によるキャッシュ・フロー 投資活動によるキャッシュ・フロー 財務活動によるキャッシュ・フロー                                            現金及び現金同等物期末残高
                               百万円                              百万円                            百万円                                百万円
 2019年3月期                      15,719                       △6,133                           △6,800                              42,487
 2018年3月期                      16,750                       △6,500                           △5,392                              40,231

2. 配当の状況
                                                年間配当金                                               配当金総額         配当性向 純資産配当
               第1四半期末          第2四半期末           第3四半期末             期末                 合計             (合計)          (連結) 率(連結)
                          円銭             円銭               円銭               円銭                円銭           百万円               %        %
2018年3月期           ―                    23.00       ―                     34.00             57.00         4,334          43.3        4.2
2019年3月期           ―                    25.00       ―                     55.00             80.00         6,028          65.9        5.7
2020年3月期(予想)       ―                    28.00       ―                     36.00             64.00                        43.7

(注) 2019年3月期期末配当金の内訳  普通配当35円00銭 特別配当20円00銭


3. 2020年 3月期の連結業績予想(2019年 4月 1日∼2020年 3月31日)
                                                                                   (%表示は、通期は対前期、四半期は対前年同四半期増減率)
                                                                                            親会社株主に帰属する 1株当たり当期
                   売上高                     営業利益                        経常利益
                                                                                              当期純利益      純利益
                  百万円            %         百万円             %           百万円             %            百万円             %              円銭
第2四半期(累計)        63,500         4.1        6,000          9.0           6,500         9.7        4,000             4.5            53.52
   通期           138,000         4.8       16,500          8.8          16,900         5.0       11,000            20.3           147.19
※ 注記事項
(1) 期中における重要な子会社の異動(連結範囲の変更を伴う特定子会社の異動) : 無
(2) 会計方針の変更・会計上の見積りの変更・修正再表示
     ① 会計基準等の改正に伴う会計方針の変更  : 有
     ② ①以外の会計方針の変更         : 無
     ③ 会計上の見積りの変更          : 無
     ④ 修正再表示               : 無

(3) 発行済株式数(普通株式)
     ① 期末発行済株式数(自己株式を含む)             2019年3月期                          76,657,829 株 2018年3月期                76,657,829 株
     ② 期末自己株式数                       2019年3月期                           1,924,625 株 2018年3月期                   923,903 株
     ③ 期中平均株式数                       2019年3月期                          75,452,437 株 2018年3月期                75,839,732 株
  (注)期末自己株式数及び期中平均株式数の算定にあたり控除する自己株式数には、役員報酬BIP信託及び従業員向け株式給付信託の信託財産
  として保有する当社株式314,300株を含めております。




(参考)個別業績の概要
1. 2019年3月期の個別業績(2018年4月1日∼2019年3月31日)
(1) 個別経営成績                                                                                            (%表示は対前期増減率)
                 売上高                       営業利益                                経常利益                   当期純利益
                 百万円        %              百万円                  %              百万円              %      百万円             %
 2019年3月期       74,796     4.2             11,155             13.7            13,210       13.6        9,827         16.2
 2018年3月期       71,754     1.0              9,810             14.7            11,629       13.8        8,456         15.5

                                         潜在株式調整後1株当たり当期純
              1株当たり当期純利益
                                               利益
                                  円銭                                          円銭
 2019年3月期                       130.24                    ―
 2018年3月期                       111.51                    ―

(2) 個別財政状態
                 総資産                        純資産                           自己資本比率                    1株当たり純資産
                         百万円                              百万円                              %                        円銭
 2019年3月期               126,346                      102,681                             81.3                    1,373.97
 2018年3月期               122,643                       99,973                             81.5                    1,314.60
(参考) 自己資本      2019年3月期 102,681百万円             2018年3月期 99,973百万円


2. 2020年 3月期の個別業績予想(2019年 4月 1日∼2020年 3月31日)
                                                                               (%表示は、通期は対前期、四半期は対前年同四半期増減率)
                                                                                                            1株当たり当期
                  売上高                営業利益                            経常利益                 当期純利益
                                                                                                              純利益
                 百万円       %             百万円         %               百万円            %       百万円        %            円銭
第2四半期(累計)       34,800    2.7         3,900         1.8               5,200        0.7      3,800     2.7          50.85
   通期           77,000    2.9        11,500         3.1              13,500        2.2      9,500    △3.3         127.12

※ 決算短信は公認会計士又は監査法人の監査の対象外です
※ 業績予想の適切な利用に関する説明、その他特記事項
(将来に関する記述等についてのご注意) 
 本資料に記載されている業績見通し等の将来に関する記述は、当社が現在入手している情報及び合理的であると判断する一定の前提に基づいており、実際
の業績等は様々な要因により大きく異なる可能性があります。業績予想の前提となる仮定及び業績予想のご利用にあたっての注意事項等については、添付資
料P.2「1.経営成績等の概況」をご覧ください。

(決算補足説明資料及び決算説明会内容の入手方法)
 決算補足説明資料はTDnetで同日開示しています。また、2019年4月26日(金)に機関投資家・アナリスト向け説明会を開催する予定です。この説明会で配
布する決算説明資料については、開催後速やかに当社ホームページに掲載する予定です。
                                  アマノ株式会社(6436) 2019年3月期 決算短信


○添付資料の目次
 
    1.経営成績等の概況 ……………………………………………………………………………………2
     (1)当期の経営成績の概況 …………………………………………………………………………2
     (2)当期の財政状態の概況 …………………………………………………………………………6
     (3)当期のキャッシュ・フローの概況 ……………………………………………………………6
     (4)今後の見通し ……………………………………………………………………………………7
     (5)利益配分に関する基本方針及び当期・次期の配当 …………………………………………7
     (6)事業等のリスク …………………………………………………………………………………8
    2.企業集団の状況 ………………………………………………………………………………………9
    3.経営方針 ………………………………………………………………………………………………10
     (1)会社の経営の基本方針 …………………………………………………………………………10
     (2)中長期的な会社の経営戦略 ……………………………………………………………………10
    4.会計基準の選択に関する基本的な考え方 …………………………………………………………12
    5.連結財務諸表及び主な注記 …………………………………………………………………………13
     (1)連結貸借対照表 …………………………………………………………………………………13
     (2)連結損益計算書及び連結包括利益計算書 ……………………………………………………15
     (3)連結株主資本等変動計算書 ……………………………………………………………………17
     (4)連結キャッシュ・フロー計算書 ………………………………………………………………19
     (5)連結財務諸表に関する注記事項 ………………………………………………………………21
      (継続企業の前提に関する注記) …………………………………………………………………21
      (連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項) …………………………………………21
      (会計方針の変更) …………………………………………………………………………………23
      (表示方法の変更) …………………………………………………………………………………23
      (追加情報) …………………………………………………………………………………………23
      (セグメント情報等) ………………………………………………………………………………24
      (1株当たり情報) …………………………………………………………………………………26
      (重要な後発事象) …………………………………………………………………………………26
    6.個別財務諸表 …………………………………………………………………………………………27
     (1)貸借対照表 ………………………………………………………………………………………27
     (2)損益計算書 ………………………………………………………………………………………29
     (3)株主資本等変動計算書 …………………………………………………………………………30
    7.部門別売上高明細表(アマノ単体) ………………………………………………………………32
    8.役員の異動 ……………………………………………………………………………………………32




                          ― 1 ―
                                            アマノ株式会社(6436) 2019年3月期 決算短信


1.経営成績等の概況
(1)当期の経営成績の概況
     当連結会計年度におけるわが国経済は、海外は米国経済が引続き堅調である一方で、通商問題や中国経済の減速、
    英国のEU離脱問題等により政治・経済動向に先行き不透明な状況が続いており、国内は足元で企業収益や設備投資
    に足踏み感が見られるものの底堅く、雇用環境の改善も持続し、緩やかな景気回復基調が続いているものと考えら
    れます。
 
     このような経営環境下にあって、当社グループは、2017年4月よりスタートした第7次中期経営計画において、
    「100年企業への2nd Stage -持続成長のための革新的価値創造-」を経営コンセプトに掲げ、日本、北米、欧州、
    アジア4極各々の成長を目指し、またコスト削減活動やアマノ流働き方改革等を通じて経営体質の強化にも努めて
    まいりました。


     この結果、当連結会計年度の経営成績は、売上高は131,713百万円(前期比5.9%増)、営業利益15,161百万円
    (同5.7%増)、経常利益16,090百万円(同6.8%増)となり、増収増益となりました。一方、親会社株主に帰属す
    る当期純利益は9,142百万円(同8.8%減)となり、減益となりました。


    (経営成績のポイント)
     ・アマノ単体は「働き方改革」の追い風を受けて主力の就業管理ソフト及びターミナルの販売が好調。環境シス
      テムも国内の設備投資が総じて堅調で伸長。
     ・国内・欧州・アジア地域のグループ会社の業績は好調を維持。
     ・北米はアマノマクギャン社の不具合対応が継続しており、前期より赤字幅が拡大したものの、アマノ単体及び
      他地域のグループ会社がカバーし、連結全体としては増収、営業・経常増益。
     ・特別損失として、当初予定通りアマノ単体で低稼働不動産の売却に伴い固定資産売却損1,143百万円を計上。加
      えて、北米アマノマクギャン社の業績不振に伴い、減損損失220百万円及び繰延税金資産の取崩し等による法人
      税等調整額423百万円を計上したため、当期純利益は減益。


     部門別販売の概況は、以下のとおりであります。


    部門別販売の状況                                                              (単位:百万円)
                        前連結会計年度              当連結会計年度
                       2017年4月1日~           2018年4月1日~                 増       減
           区   分        2018年3月31日           2019年3月31日
                      金    額       構成比      金    額       構成比      金   額            率

    (時間情報システム事業)                       %                     %                          %

    情報システム                26,759     21.5       29,176     22.2       2,416            9.0
    時間管理機器                 3,751      3.0        3,609      2.7       △141         △3.8

    パーキングシステム             60,757     48.8       63,879     48.5       3,122            5.1

           小   計          91,268     73.3       96,665     73.4       5,397            5.9

    (環境関連システム事業)

    環境システム                21,993     17.7       23,833     18.1       1,840            8.4

    クリーンシステム              11,143      9.0       11,213      8.5           70           0.6

           小   計          33,136     26.7       35,047     26.6       1,911            5.8

           合   計       124,405      100.0   131,713       100.0       7,308            5.9




                                   ― 2 ―
                                          アマノ株式会社(6436) 2019年3月期 決算短信


    時間情報システム事業
      ・情報システム          = 「就業・給与・人事・入室・食堂システム」

      ・時間管理機器          = 「タイムレコーダー、タイムスタンプ」

      ・パーキングシステム       = 「駐車場・駐輪場管理システム、駐車場運営受託」
 
     当事業の売上高は、96,665百万円で、前期比5,397百万円の増収(5.9%増)となりました。事業部門別の状況は
    以下のとおりであります。


    ・情報システム 29,176百万円(前期比9.0%増)
      当事業部門は、国内では政府が推進する働き方改革関連法の成立を背景に、長時間労働の是正、生産性の向上、
     多様な人材活用に向けた企業の動向が注目されております。
      当社はこのような市場環境において、「HR(Human Resources)のアマノ」として就業・給与・人事の3in1に入
     室・セキュリティを加え、システムの所有から利用までのトータルソリューション提案活動の強化に取り組んで
     まいりました。
      当期の国内実績は、アマノ単体が前期に比べ、ソフトウェアは1,074百万円増収(15.6%増)、ハードウェアは
     359百万円増収(8.6%増)、メンテ・サプライは443百万円増収(10.8%増)となりました。ソフトウェアの増収
     は、中堅・大規模向け「TimePro-VG」、中小規模向け「TimePro-NX」ともに受注が好調に推移したことによるも
     ので、ハードウェアの増収は、公共市場での受注増加と複数台数案件の受注によるものです。アマノビジネスソ
     リューションズ社が展開するクラウドサービスは引続き堅調に推移いたしました。
      海外の実績は、北米のアキュタイムシステムズ社、欧州のホロクオルツ社ともに増収となり、海外全体では828
     百万円増収(8.1%増)となりました。
 
    ・時間管理機器 3,609百万円(前期比3.8%減)
      当事業部門は、標準機の恒常的な需要がある一方で、低価格化の動きは継続しております。
      当社はこのような市場環境において、使いやすさ向上と機能を強化したパソコン集計ソフト付タイムレコー
     ダー「TimeP@CKシリーズ」の拡販に注力するとともに、ユーザークラブ(有償会員サービス)による顧客基盤
     の拡充に取り組んでまいりました。
      当期の国内実績は、前期に比べ、「TimeP@CK-iC Ⅳ CL」の販売台数が増加した一方で、タイムレコーダーが減
     収となり、全体では26百万円減収(0.9%減)となりました。
      海外の実績は、欧州では横ばいも北米、アジアの減収により、海外全体では120百万円減収(14.2%減)となり
     ました。
 
    ・パーキングシステム   63,879百万円(前期比5.1%増)
      当事業部門は、国内では駐車場運営の効率化や管理コストの削減、駐車場利用者への利便性向上、場内の安
     全・安心の取り組みやインターネットとの連携等、駐車場経営に求められるニーズは益々多様化しております。
      当社はこのような市場環境において、大手駐車場管理会社との連携を一層強化するとともに、中小駐車場管理
     会社には駐車場データセンターを介した各種サービスの提供などに注力してまいりました。また、システム機器
     の機能・操作性の向上を図り、駐車場運営の効率化提案や駐車場利用者へのサービス向上提案の強化に加え、駐
     輪場、セキュリティゲートシステム、有料道路等の新市場拡大にも取り組んでまいりました。
      当期の国内実績は、アマノ単体が前期に比べ、管理会社向け案件が増加したものの前期の大型案件の影響もあ
     り駐車場機器は329百万円減収(1.6%減)となった一方で、メンテ・サプライは154百万円増収(1.6%増)とな
     りました。アマノマネジメントサービス社による運営受託事業は順調に拡大し増収となり、受託車室数は前期末
     比30,700台増加(7.1%増)いたしました。
      海外の実績は、アジアは韓国を中心に運営受託事業が順調に拡大し増収となり、海外全体では3,118百万円増収
     (15.7%増)となりました。




                                  ― 3 ―
                                          アマノ株式会社(6436) 2019年3月期 決算短信


    環境関連システム事業
      ・環境システム        = 「汎用集塵機、大型集塵装置、粉粒体空気輸送システム、高温有害ガス除去シ
                         ステム、脱臭システム」

      ・クリーンシステム      = 「清掃機器、ドライケア清掃システム、清掃マネジメントサービス、電解水生
                        成装置」
 
     当事業の売上高は、35,047百万円で、前期比1,911百万円の増収(5.8%増)となりました。事業部門別の状況は
    以下のとおりであります。


    ・環境システム 23,833百万円(前期比8.4%増)
      当事業部門は、海外では中国経済の減速感が継続する一方、国内では設備投資が足踏み感はあるものの底堅く、
     事業環境は回復傾向で推移しております。
      当社はこのような市場環境において、国内では工作機械や電子部品、自動車関連の企業を中心に汎用機の提案
     活動強化による需要取り込みに注力するとともに、製薬・食品・化粧品市場での受注拡大に取り組んでまいりま
     した。海外では日系企業の投資動向を注視しながら、海外グループ会社との連携強化、エンジニアリング・販
     売・サービス体制強化、さらには現地調達の拡大によるコスト競争力の向上を進めてまいりました。
      当期の国内実績は、アマノ単体が前期に比べ、汎用機は322百万円増収(4.1%増)、大型システムは875百万円
     増収(16.1%増)、メンテ・サプライは52百万円増収(1.0%増)となりました。
      海外の実績は、中国・タイ・フィリピンを中心にアジアが増収となり、海外全体では506百万円増収(13.3%
     増)となりました。


    ・クリーンシステム   11,213百万円(前期比0.6%増)
      当事業部門は、企業の清掃コスト削減の動きが継続する一方、ビルメンテナンス業界における作業員の人手不
     足問題が顕在化しており、清掃作業の効率化と品質の向上を両立させる提案ニーズがさらに高まってきておりま
     す。
      当社はこのような市場環境において、清掃ロボットによる新たな清掃手法の提案と、安全性・操作性を向上し
     た自動床面洗浄機「EGシリーズ」や小型コードレスポリッシャーの拡販等により、企業の抱える清掃の課題に対
     して提案活動を強化してまいりました。
      当期の国内実績は、アマノ単体が前期に比べ、ポリッシャーやカーペット用掃除機、洗浄機等の売上増により
     清掃機器は89百万円増収(4.1%増)、メンテ・サプライは1百万円増収(0.1%増)となりました。
      海外の実績は、北米は木材床研磨機器事業が堅調に推移したものの、その他の清掃機器が伸び悩み減収となり、
     海外全体では37百万円減収(0.7%減)となりました。




                                  ― 4 ―
                                                                    アマノ株式会社(6436) 2019年3月期 決算短信


 
    (参考情報)
    【所在地別情報】
                                                                                                 (単位:百万円)
                               売上高                                          営業利益又は営業損失(△)
             2018年        2019年                       増減率           2018年         2019年               増減率
                                           増減                                               増減
             3月期          3月期                         (%)           3月期           3月期                 (%)
    日本        85,539       88,871          3,331             3.9     16,362        18,095    1,733     10.6

    アジア       14,494       17,786          3,292            22.7      1,180         1,474      293     24.9

    北米        18,085       18,308            223             1.2      △102        △1,132    △1,029       ―

    欧州         8,432        9,031            598             7.1          695         718        22     3.2

      計      126,552      133,998          7,446             5.9     18,136        19,155    1,019      5.6
     消去
             △2,146       △2,285                ―             ―     △3,785        △3,993         ―       ―
    又は全社
     連結      124,405      131,713          7,308             5.9     14,350        15,161      811      5.7
 (注) 1.国又は地域の区分は、地理的近接度によっております。
     2.本邦以外の区分に属する主な国又は地域
      (1)アジア……………シンガポール、タイ、マレーシア、インドネシア、韓国、中国、フィリピン
      (2)北米………………アメリカ、カナダ、メキシコ
      (3)欧州………………フランス、ベルギー、スペイン


    【海外売上高】
                                                                                               (単位:百万円)
                                                                                      連結売上高に占める
                                    海外売上高
                                                                                    海外売上高の割合(%)
               2018年         2019年                            増減率               2018年    2019年
                                                増減                                                 増減
               3月期           3月期                              (%)               3月期      3月期
    アジア          14,446           17,992            3,546          24.5           11.6       13.7       2.1

    北米           16,469           16,895              425           2.6           13.2       12.8      △0.4

    欧州            8,196            8,869              672           8.2            6.6        6.7       0.1
    その他
                  1,673            1,530            △142           △8.5            1.4        1.2      △0.2
    の地域
         計       40,785           45,287            4,502          11.0           32.8       34.4       1.6

    連結売上高       124,405       131,713
 (注) 1.国又は地域の区分は、地理的近接度によっております。
     2.本邦以外の区分に属する主な国又は地域
      (1)アジア……………シンガポール、タイ、マレーシア、インドネシア、韓国、中国、フィリピン
      (2)北米………………アメリカ、カナダ
      (3)欧州………………フランス、ベルギー、スペイン
      (4)その他の地域……中南米
     3.海外売上高は、当社及び連結子会社の本邦以外の国又は地域における売上高であります。




                                                      ― 5 ―
                                      アマノ株式会社(6436) 2019年3月期 決算短信


(2)当期の財政状態の概況
     当連結会計年度より、繰延税金資産及び繰延税金負債について表示方法の変更を行っており、当該変更の内容を
    反映させた組替え後の数値で前連結会計年度末との比較・分析を行っております。


    (資産)
     当連結会計年度末における総資産は、147,609百万円と前連結会計年度末に比べ2,169百万円増加いたしました。
    流動資産は、前連結会計年度末に比べ3,384百万円増加いたしました。これは主に、現金及び預金が1,033百万円、
    受取手形及び売掛金が1,734百万円それぞれ増加したことによるものであります。固定資産は、前連結会計年度末に
    比べ1,214百万円減少いたしました。これは主に、無形固定資産が414百万円増加したものの、有形固定資産が1,869
    百万円減少したことによるものであります。


    (負債)
     当連結会計年度末における負債合計は、41,017百万円と前連結会計年度末に比べ1,211百万円増加いたしました。
    流動負債は、前連結会計年度末に比べ1,199百万円増加いたしました。これは主に電子記録債務が560百万円、短期
    借入金が294百万円、その他流動負債が前受金等の増加により588百万円増加したことによるものであります。固定
    負債は、前連結会計年度末に比べ12百万円増加いたしました。これは主に、リース債務が235百万円減少したもの
    の、株式給付引当金が95百万円、役員株式給付引当金が83百万円増加したことによるものであります。


    (純資産)
     当連結会計年度末における純資産合計は、106,592百万円と前連結会計年度末に比べ957百万円増加いたしまし
    た。これは主に、為替換算調整勘定の減少等によりその他の包括利益累計額が1,527百万円減少したものの、親会社
    株主に帰属する当期純利益の計上等により株主資本が2,397百万円増加したことによるものであります。


(3)当期のキャッシュ・フローの概況
     当連結会計年度末における現金及び現金同等物の残高は、42,487百万円と前連結会計年度末に比べ2,255百万円
    増加いたしました。当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりでありま
    す。
 
    (営業活動によるキャッシュ・フロー)
     営業活動によるキャッシュ・フローは、15,719百万円となりました。これは主に、法人税等の支払額5,473百万円
    等が計上されたものの、税金等調整前当期純利益14,834百万円、減価償却費5,849百万円等が計上されたことによる
    ものであります。
 
    (投資活動によるキャッシュ・フロー)
     投資活動によるキャッシュ・フローは、△6,133百万円となりました。これは主に、定期預金の払戻による収入
    9,830百万円、有価証券の償還による収入2,000百万円等が計上されたものの、定期預金の預入による支出8,544百万
    円、有形固定資産の取得による支出2,800百万円、無形固定資産の取得による支出2,145百万円、事業譲受による支
    出2,112百万円、有価証券の取得による支出2,000百万円等が計上されたことによるものであります。
 
    (財務活動によるキャッシュ・フロー)
     財務活動によるキャッシュ・フローは、△6,800百万円となりました。これは主に、セール・アンド・リースバ
    ックによる収入1,150百万円等が計上されたものの、配当金の支払額4,486百万円、自己株式の取得による支出
    2,328百万円、ファイナンス・リース債務の返済による支出1,399百万円等が計上されたことによるものでありま
    す。




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                                          アマノ株式会社(6436) 2019年3月期 決算短信


(参考)   キャッシュ・フロー関連指標の推移


                  2015年3月期    2016年3月期    2017年3月期    2018年3月期    2019年3月期

自己資本比率(%)              69.8        69.5        71.8        72.3        71.8
時価ベースの自己資本比率
                     83.7    99.4   122.6  150.1  132.5
(%)
キャッシュ・フロー対有利子
                     52.2    25.5    16.0   11.2   14.0
負債比率(%)
インタレスト・カバレッジ・
                    122.9   292.2   447.8  483.5  539.4
レシオ(倍)
 (注)自己資本比率:自己資本/総資産
     時価ベースの自己資本比率:株式時価総額/総資産
     キャッシュ・フロー対有利子負債比率:有利子負債/営業キャッシュ・フロー
     インタレスト・カバレッジ・レシオ:営業キャッシュ・フロー/利払い
  ※ 各指標は、いずれも連結ベースの財務数値により算出しております。
  ※ 株式時価総額は、期末株価終値×期末発行済株式数(自己株式控除後)により算出しております。
  ※ 営業キャッシュ・フローは、連結キャッシュ・フロー計算書の営業活動によるキャッシュ・フローを使用してお
    ります。有利子負債は、連結貸借対照表に計上されている負債のうち、利子を支払っている全ての負債を対象と
    しております。また、利払いについては、連結キャッシュ・フロー計算書の利息の支払額を使用しております。



(4)今後の見通し
   次期のわが国経済の見通しについては、海外は米中貿易摩擦の動向に加え中国経済の後退感など様々な不透明感
  が残る中、国内では、消費税増税に伴う一時的な需要の変動は想定されるものの、「働き方改革」を背景に生産性
  向上・省人化等を目的とした設備投資は堅調に推移するなど、景気の回復基調は継続するものと考えられます。
    このような経営環境の中で、当社及びグループ各社は、「100年企業への2nd Stage -持続成長のための革新的価
  値創造-」を経営コンセプトとして掲げ、当社の企業価値を最大化するべく、10ページ「3.経営方針 」に記載の
  第7次中期経営計画における重要課題を推進いたします。
    次期の業績見通しにつきましては、売上高138,000百万円、営業利益16,500百万円、経常利益16,900百万円、親会
  社株主に帰属する当期純利益11,000百万円に修正しております。詳細は12ページ「3.経営方針」に記載の数値計
  画をご覧ください。なお、為替レートにつきましては、米ドルは1米ドル105円、ユーロは1ユーロ125円を前提と
  しております。


(5)利益配分に関する基本方針及び当期・次期の配当
   当社は、株主の皆様に対する配当政策を最重要課題のひとつとして位置付け、利益還元策として、業績に応じた
  適正な成果配分、機動的な自己株取得を行うことを基本方針とし、連結での配当性向40%以上、純資産配当率2.5%
  以上を目標としてまいりましたが、さらなる株主還元の拡充を図るため、総還元性向の考え方を新たに導入して同
  比率55%以上を目標としてまいりたいと考えております。
    この方針のもと、当期の期末配当金は、当期の業績を勘案し、1株当たり35円とさせていただく予定で、既に実
  施致しました中間配当金1株当たり25円とあわせると当期の1株当たりの年間配当金は前期に比べ3円増配の60円と
  なります。
   さらに、総還元性向の目標設定にあわせて特別配当を1株当たり20円実施する予定でおり、上記の年間配当金60
  円とあわせると、1株当たりの年間配当金は前期に比べ23円増配の80円となります。これにより、連結での配当性
  向は65.9%、純資産配当率は5.7%、総還元性向は65.9%となります。なお、総還元性向の基準を導入する前の2018
  年10月から2019年3月まで実施した自己株式取得を加えると、総還元性向は91.4%となります。
    次期の配当金につきましては、利益配分に関する基本方針並びに次期の見通しを踏まえ、1株当たり年間配当64
  円(中間28円、期末36円)を目指してまいります。また、総還元性向55%以上の目標につきましては、配当や機動
  的な自社株買い等により実現してまいります。
    なお、内部留保金につきましては、既存事業の領域拡大・強化、成長事業分野への戦略的投資及び研究開発活動
  のほか、コスト削減、品質向上のための生産設備合理化など、経営体質強化のための有効投資に備えることといた
  します。



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(6)事業等のリスク
  決算短信に記載した定性的情報、連結財務諸表等に関する事項のうち、投資家に重要な影響を及ぼす可能性があ
 ると想定される事項には、以下のものがあります。
  なお、当社グループは、現在及び将来における事業展開上のリスク要因となる可能性があると考えられる事項に
 ついては、可能な限りこれらを想定した中でリスク要因の排除、対応に注力し事業活動を行っております。
  また、将来に関する事項は、本決算発表日(2019年4月24日)現在において当社が判断したものであります。


 ①経営環境等の変化による収益への影響
  当社グループは、蓄積した独自技術とノウハウにより高品質な製品やサービス、ソリューションを顧客に提供し、
 各事業領域において日本をはじめ北米・欧州・アジア各地域で高い市場シェアを占め、グローバルな事業展開を行
 っております。
  当社グループの2019年3月期における事業部門別売上高の構成比は、時間情報システム事業が73.4%、環境関連
 システム事業が26.6%の割合となっております。営業利益への貢献割合につきましては、配賦不能経費控除前で時
 間情報システム事業が70.7%、環境関連システム事業が29.3%となっております。また、直近5ヵ年間の加重平均
 値を用いた場合でも、時間情報システム事業は売上高で72.6%、営業利益で71.6%を占めております。


  将来のリスク要因としては、当社グループの業績において高い割合を有する時間情報システム事業について、需
 要構造の激変、新市場の創出等により市場拡大が見込まれると予測された場合、異業種からの参入又は強力な競争
 相手の参入が予想されます。この場合、競争相手が当社を凌駕する革新的な製品やソリューションをもって参入し
 てきたとき、当社グループの市場優位性が低下し、業績へ重大な影響を与えることがあります。


 ②為替相場の変動
  当社グループは、グローバルな事業展開を進めており、海外に生産・販売拠点を保有しております。したが
 って、当社グループの業績は、海外での取引を円換算する際に、為替相場の変動により影響を受ける状況にあ
 ります。


 ③情報セキュリティ
  当社グループでは、システム・ソリューションの提案やASP・SaaSサービス、ホスティングサービス等のクラウド
 ビジネスを展開する中で、顧客及び顧客からお預かりした個人情報等の機密情報を取扱っております。そのため、
 「情報セキュリティ管理規程」に基づく安全管理措置の強化・徹底を図り、具体的には、ハードディスクや外部媒
 体の暗号化による機密情報漏洩防止措置、定期的なe-learningによる社員教育等を実施しております。また、当社
 は2014年2月にプライバシーマークの認証を取得し、業務委託先の監督や社内規定の遵守徹底を図る等、情報セキ
 ュリティへの取組みについては万全を期しておりますが、予期せぬ事態によりそれら機密情報や個人情報の紛失、
 漏洩が起きた場合には、信用の低下等により、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。


 ④自然災害
  大規模地震や風水害等の自然災害発生時には、人的・物的被害を受ける可能性があります。当社グループでは、
 平時より災害時緊急連絡カードの常時携帯、緊急連絡網や安否確認システムの整備、ファイルサーバーの外部デー
 タセンター移設、また緊急事態発生時における災害対策本部設置体制の整備等、必要な措置を講じておりますが、
 販売拠点である営業所及び製造拠点である事業所の損壊や従業員の業務従事困難な状況の発生により、事業活動が
 一時的に継続できなくなる可能性があります。


 ⑤海外展開
  当社グループは、日本をはじめ北米・欧州・アジア各地域においてグローバルな事業展開を行っております。展
 開先の国・地域における独自の法令諸規則適用や政治変動による社会混乱、戦争・テロ発生等により、業務不能な
 状況となることも想定され、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。




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                                アマノ株式会社(6436) 2019年3月期 決算短信


2.企業集団の状況
  事業の系統図は次のとおりであります。(当社及び子会社30社、関連会社1社)
  なお、当系統図での事業区分別位置付けは、各関係会社の主たる事業で区分し図示しております。




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3.経営方針
(1)会社の経営の基本方針
  当社は、「人と時間」「人と環境」の分野で新しい価値を創造し、安心・快適で健全な社会の実現に貢献するこ
 とを経営理念としております。
  この経営理念のもと、経営環境の変化に対応した最適なガバナンス体制を機軸に、既存事業の拡大に加え中長
 期・グローバルな視点での新しい事業・市場を創出して持続成長を実現することにより企業価値の最大化を図りま
 す。また、事業活動を通じて確保した適正な利益を継続的に還元して、「顧客、取引先、株主、社員、地域社会」
 の全てのステークホールダーに信頼され評価される企業を目指してまいります。


(2)中長期的な会社の経営戦略
  当社は、2017年4月から2020年3月までの3ヵ年の「第7次中期経営計画」を策定しており、その概要は次のと
 おりであります。


 【1】基本方針
  第7次中期経営計画では、「100年企業への2nd Stage -持続成長のための革新的価値創造-」を経営コンセプト
 として掲げ、コンプライアンス重視やコーポレートガバナンスの更なる強化を基礎としながら、企業価値向上に向
 けて4つの重要課題に取り組んでまいります。
  ①「エリア別成長戦略」… 日本・北米・欧州・アジアの4極でそれぞれの成長戦略を推進
  ②「経営基盤強化」… 継続的なコスト削減活動や働き方改革による生産性向上等に基づく経営体質の強化
  ③「イノベーション創出」… 断トツのニッチトップを目指すとともに第6、7の柱を構築
  ④「ブランド価値向上」… 上記重要課題の取組みにより、アマノブランドの価値向上を推進


  第7次中期経営計画の目標は、「トリプル11」の達成といたします。
  ①営業利益率    11%以上
  ②ROE      11%以上
  ③売上高連単倍率 11%伸長


  この基本方針に基づく地域別の主な施策と課題は以下のとおりです。


 1.日本市場
  日本市場は、国内グループ各社やグループ外の企業とも連携を強化し、全事業についてハード、ソフト、サービ
 スに亘る総合ソリューション提案力の質と量の向上を図り、戦略的な「3in1活動」を推進し、既存顧客の深堀りや
 囲い込みによるストックビジネスの拡大につなげ、各事業で中長期における断トツのニッチトップを目指します。
  情報システムは、労働基準法制定以来、約70年ぶりの大改正として働き方改革関連法が2019年4月に施行され、
 長時間労働是正のための労働時間の適正な把握が求められるほか、新設された高度プロフェッショナル制度でも健
 康管理時間の把握として、働く人々を守るための時間管理が企業の義務として強く課されることになり、適法な労
 働時間管理体制の整備・再構築を目的とした就業管理システムへの需要が急増しております。企業の規模や業種に
 よって順次適用が拡大されていく予定のため、今後益々、企業のシステムの更新需要やクラウド、スマートデバイ
 スを利用したサービスへの切り替え需要の拡大が見込まれます。
  このような市場環境下、中小市場では人事労務管理パッケージソフトウェア「TimePro-NX」による就業・人事・
 給与のトータル提案を一層強化しております。また、中堅・大規模市場では、「TimePro-VG」を軸にクレオ社との
 連携による就業・人事・給与・会計のソフトウェアとコンサルティング営業の強化に取り組んでおります。これら
 のハード・ソフト・サービス・クラウドまでの「ワンストップサービス」で顧客基盤の拡大を図り、「HRソリュー
 ションベンダー」を目指した業容拡大に取り組んでまいります。
  パーキングシステムは、2020年の東京オリンピックに向けた不動産市場は落ち着きつつあるものの、駐車場関連
 市場は引続き拡大しております。また、駐車場運営上のコスト削減、場内の安全・安心の確保、環境への配慮、利
 用者の利便性の向上に加えて、Webを介した駐車場利用やキャッシュレス・チケットレス等の新たな運用に関するソ
 リューション提案ニーズが高まってきております。



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 このような市場環境下、システム機器の機能・操作性の向上を図りつつ、大手駐車場管理会社との連携を一層強
化し、中小駐車場管理会社には駐車場データセンターを介した各種サービスなどを提供するとともに、予約ビジネ
スやシェアリングエコノミー等の市場変化に対応するべく「パーキングトータルソリューションベンダー」を目指
してまいります。また、駐輪場やセキュリティゲート、有料道路などの施設に関する取り組みも強化拡充を継続し、
事業の拡大を図ってまいります。
 環境システムは、国内では自動車関連企業を中心に企業の設備投資は足踏み感があるものの底堅く推移しており
ます。一方、海外では中国経済に減速感が見られ、米国をはじめとする海外での日系企業の設備投資もやや弱含ん
で推移しております。
 このような市場環境下、国内では新製品投入による汎用機の台数拡大を図るとともに、景況感に左右されにくい
製薬・食品・化粧品市場等の事業領域の拡大を図ってまいります。また、産業機器メーカーとの提携などによるエ
ンジニアリング力の強化と周辺装置を含めたトータル販売に取り組み、「M2Mパーシャルソリューションベンダー」
を目指してまいります。
 クリーンシステムは、企業の清掃コスト削減の動きが継続する一方、清掃作業員の高齢化や未経験者の増加が進
む中、清掃機器の安全性・操作性の向上のみならず、ローコストで建物の美観維持に関わるニーズも高まっており
ます。
 このような市場環境下、国内では、清掃ロボット市場の拡大や最新洗浄機によるファクトリー市場の拡大、保守
契約やサプライ品の受注推進によるストックビジネスの拡大など、顧客基盤の強化を図ってまいります。また、清
掃受託や美観維持も含めた総合提案を推進し、清掃ロボットを中心とした「ロボティクスソリューションベンダ
ー」を目指してまいります。


2.北米市場
 北米においては、パーキングシステムは、アマノマクギャン社において早期の業績回復に注力するとともに、シ
ステム機器の拡販や、ローエンド市場向け新システムの定着を図ります。情報システムは、アキュタイムシステム
ズ社の就業情報ターミナルの拡販、クラウドサービスの展開により、業容の拡大を図ります。クリーンシステムは
アマノパイオニアエクリプス社の木材床研磨機器部門のさらなる業容拡大を図るとともに、新たなニッチ領域やチ
ャネルの開拓を進めてまいります。環境システムは、アマノメキシコ社において自動車関連企業を中心とした日系
進出企業への汎用機の拡販を図ります。


3.欧州市場
 欧州においては、情報システムは、ホロクオルツ社におけるワークフォース・マネジメント、アクセスコントロ
ール事業等の推進による顧客基盤の更なる強化を図ります。パーキングシステムは、運営受託事業の展開による事
業拡大を図ります。


4.アジア市場
 アジアにおいては、パーキングシステムは、運営受託事業のサービス強化と新たな地域への展開により、事業拡
大を目指します。環境システムは、アジアグループ各社と日本との連携により、日系企業へのエンジニアリング力、
販売・サービス体制を強化し、また、現地生産の拡大によるコスト競争力の向上を図ります。


 この他、対処すべき課題としては、以下の項目が掲げられます。


1.働き方改革の実践
 全社の生産性向上を図るために、体内時計を変え、仕事の優先順位を意識したスケジューリングを行うことで、
従業員一人ひとりが生産性を高める取組みを継続して進めてまいります。自社で実践した取組みについては、「HR
ソリューションベンダー」として事例と成果を外部に発信するとともに、就業管理システム等の当社の商品力向上
にも活かしてまいります。




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 2.イノベーションの創出
  各事業におけるNo.1領域を増やすことで「断トツのニッチトップ」を目指すとともに、新規事業として「第6、
 7の柱」の構築を行うために、自社の技術・ノウハウに拘らず、ベンチャー企業等との連携やM&Aによって社外の技
 術・ノウハウを取り込むといったオープンイノベーションの推進を図ってまいります。また、将来の市場トレンド
 を想定し、AIやIoT、ロボット、Web等を活用した先端的なビジネス展開を目指すため、現在の商品・サービスライ
 ンナップに必ずしも固執しない研究開発(イノベーションジレンマの打破)にも取り組んでまいります。


 3.ブランド価値の更なる向上
  企業価値向上に向けて、マスメディアやソーシャルメディア等を活用して市場全体での当社認知度向上を図ると
 ともに、事業毎のブランド戦略を強く推進し、グループ各社とのシナジー効果をこれまで以上に創出していくこと
 で、当社ブランド力の更なる向上を図ってまいります。


 【2】数値計画
  次期は第7次中期経営計画の最終年度に当たり、当初、売上高142,000百万円、営業利益16,000百万円、経常利益
 16,400百万円、親会社株主に帰属する当期純利益10,800百万円を計画しておりましたが、当期までの業績推移なら
 びに次期の事業計画を鑑み、売上高138,000百万円、営業利益16,500百万円、経常利益16,900百万円、親会社株主に
 帰属する当期純利益11,000百万円に修正しております。


 (計画修正の主な前提・ポイント)
  ・アマノ単体の情報システムは引続き伸長するが、パーキングシステムはオリンピック需要が一巡するほか、ア
   マノ単体、海外グループ会社の環境システムは米中貿易摩擦の影響を受ける見込み。
  ・懸案の北米アマノマクギャン社は本年半ばに不具合対応の目途を付け業績回復を見込むが、上期累計では赤字
   継続。
  ・特別損失として国内の低稼働不動産売却により固定資産売却損の計上を予定。


  <数値計画>
                                                                    (単位:百万円)
                2018年3月期(実績)          2019年3月期(実績)            2020年3月期(修正)

                金額         前年比        金額            前年比       金額         前年比

    売上高          124,405    3.6%          131,713    5.9%      138,000    4.8%

    営業利益          14,350    9.0%           15,161    5.7%       16,500    8.8%

    営業利益率         11.5%          ―         11.5%          ―     12.0%          ―

    経常利益          15,060    9.1%           16,090    6.8%       16,900    5.0%
    親会社株主に
    帰属する          10,019    8.6%            9,142   △8.8%       11,000    20.3%
    当期純利益


4.会計基準の選択に関する基本的な考え方
  IFRS適用の具体的な時期は未定ですが、将来の適用に備え、現時点で準備・検討できる項目について対応を行い、
 併せて、国際的な会計関連情報の収集と研究活動を継続してまいります。




                                 ― 12 ―
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5.連結財務諸表及び主な注記
(1)連結貸借対照表
                                                   (単位:百万円)
                           前連結会計年度             当連結会計年度
                          (2018年3月31日)        (2019年3月31日)
資産の部
 流動資産
   現金及び預金                            44,525              45,558
   受取手形及び売掛金                         33,632              35,367
   有価証券                               1,377               1,184
   商品及び製品                             3,699               4,381
   仕掛品                                  535                 767
   原材料及び貯蔵品                           5,495               5,036
   その他                                3,267               3,630
   貸倒引当金                              △467                △476
   流動資産合計                            92,065              95,449
 固定資産
   有形固定資産
     建物及び構築物                         30,887              28,599
      減価償却累計額                      △19,910             △18,469
      建物及び構築物(純額)                    10,977              10,130
     機械装置及び運搬具                        6,976               7,001
      減価償却累計額                       △6,052              △6,105
      機械装置及び運搬具(純額)                     923                 896
     工具、器具及び備品                       13,907              14,636
      減価償却累計額                      △11,779             △12,206
      工具、器具及び備品(純額)                   2,127               2,430
     土地                               7,135               6,125
     リース資産                            6,112               5,883
      減価償却累計額                       △3,474              △3,590
      リース資産(純額)                       2,638               2,293
     建設仮勘定                              177                 236
     有形固定資産合計                        23,980              22,111
   無形固定資産
     のれん                              2,895               2,734
     ソフトウエア                           4,385               4,552
     ソフトウエア仮勘定                        2,261               1,985
     その他                              2,824               3,510
     無形固定資産合計                        12,367              12,782
   投資その他の資産
     投資有価証券                           9,363              10,046
     長期貸付金                               10                   -
     破産更生債権等                            529                 496
     差入保証金                            1,287               1,420
     長期預金                             1,500               1,500
     退職給付に係る資産                           96                 102
     繰延税金資産                           2,770               2,320
     その他                              2,011               1,887
     貸倒引当金                            △542                △509
     投資その他の資産合計                      17,026              17,266
   固定資産合計                            53,374              52,160
 資産合計                               145,439             147,609




                      ― 13 ―
                            アマノ株式会社(6436) 2019年3月期 決算短信


                                                (単位:百万円)
                        前連結会計年度             当連結会計年度
                       (2018年3月31日)        (2019年3月31日)
負債の部
 流動負債
   支払手形及び買掛金                       7,034               7,264
   電子記録債務                          6,454               7,015
   短期借入金                             169                 463
   リース債務                           1,296               1,105
   未払法人税等                          3,472               3,135
   賞与引当金                           2,477               2,531
   役員賞与引当金                           130                 130
   その他                            13,335              13,924
   流動負債合計                         34,370              35,569
 固定負債
   長期未払金                              33                   1
   リース債務                           2,590               2,354
   繰延税金負債                              5                  43
   退職給付に係る負債                       2,446               2,478
   株式給付引当金                             -                  95
   役員株式給付引当金                           -                  83
   資産除去債務                             31                  32
   その他                               326                 358
   固定負債合計                          5,434               5,447
 負債合計                             39,805              41,017
純資産の部
 株主資本
   資本金                            18,239              18,239
   資本剰余金                          19,293              19,293
   利益剰余金                          71,140              75,866
   自己株式                          △1,892              △4,220
   株主資本合計                        106,780             109,178
 その他の包括利益累計額
   その他有価証券評価差額金                    2,225               1,921
   為替換算調整勘定                      △2,997              △4,189
   退職給付に係る調整累計額                    △917                △948
   その他の包括利益累計額合計                 △1,689              △3,216
 非支配株主持分                             543                 630
 純資産合計                           105,634             106,592
負債純資産合計                          145,439             147,609




                   ― 14 ―
                                 アマノ株式会社(6436) 2019年3月期 決算短信


(2)連結損益計算書及び連結包括利益計算書
連結損益計算書
                                                        (単位:百万円)
                             前連結会計年度               当連結会計年度
                           (自 2017年4月1日          (自 2018年4月1日
                           至 2018年3月31日)         至 2019年3月31日)
売上高                                  124,405                131,713
売上原価                                  69,103                 73,467
売上総利益                                 55,302                 58,246
販売費及び一般管理費
 販売費                                   36,786                 38,789
 一般管理費                                  4,165                  4,294
 販売費及び一般管理費合計                          40,951                 43,084
営業利益                                   14,350                 15,161
営業外収益
 受取利息                                     108                    136
 受取配当金                                    180                    208
 受取保険配当金                                  133                    128
 受取保険金                                     69                     68
 持分法による投資利益                               108                    201
 その他                                      346                    338
 営業外収益合計                                  947                  1,081
営業外費用
 支払利息                                      34                     29
 為替差損                                     118                     15
 外国源泉税                                     20                     23
 その他                                       63                     84
 営業外費用合計                                  237                    152
経常利益                                   15,060                 16,090
特別利益
 固定資産売却益                                    8                     25
 投資有価証券売却益                                250                    141
 特別利益合計                                   259                    166
特別損失
 固定資産除却損                                   37                     26
 固定資産売却損                                    1                  1,145
 減損損失                                       -                    220
 特別退職金                                      -                     30
 特別損失合計                                    39                  1,423
税金等調整前当期純利益                            15,280                 14,834
法人税、住民税及び事業税                            4,953                  5,126
法人税等調整額                                   209                    423
法人税等合計                                  5,163                  5,550
当期純利益                                  10,117                  9,284
非支配株主に帰属する当期純利益                            97                    142
親会社株主に帰属する当期純利益                        10,019                  9,142




                        ― 15 ―
                             アマノ株式会社(6436) 2019年3月期 決算短信


連結包括利益計算書
                                                    (単位:百万円)
                         前連結会計年度               当連結会計年度
                       (自 2017年4月1日          (自 2018年4月1日
                       至 2018年3月31日)         至 2019年3月31日)
当期純利益                             10,117                 9,284
その他の包括利益
 その他有価証券評価差額金                         289                △303
 為替換算調整勘定                             566               △1,201
 退職給付に係る調整額                            68                 △30
 持分法適用会社に対する持分相当額                     △0                     0
 その他の包括利益合計                           923               △1,535
包括利益                               11,041                7,748
(内訳)
 親会社株主に係る包括利益                      10,915                 7,615
 非支配株主に係る包括利益                         126                   133




                    ― 16 ―
                                                     アマノ株式会社(6436) 2019年3月期 決算短信


(3)連結株主資本等変動計算書
 前連結会計年度(自     2017年4月1日    至   2018年3月31日)
                                                                 (単位:百万円)
                                        株主資本

               資本金         資本剰余金       利益剰余金           自己株式         株主資本合計

当期首残高            18,239       19,293       65,075        △1,059        101,548
 会計方針の変更によ
                                                                            ―
 る累積的影響額
会計方針の変更を反映
                 18,239       19,293       65,075        △1,059        101,548
した当期首残高
当期変動額

 剰余金の配当                                    △3,954                      △3,954
 親会社株主に帰属す
                                           10,019                       10,019
 る当期純利益
 自己株式の取得                                                  △832           △832
 株主資本以外の項目
 の当期変動額(純
 額)
当期変動額合計              ―             ―        6,065         △832           5,232

当期末残高            18,239       19,293       71,140        △1,892        106,780



                         その他の包括利益累計額
             その他有価証券評          退職給付に係る調 その他の包括利益 非支配株主持分                         純資産合計
                      為替換算調整勘定
               価差額金              整累計額     累計額合計
当期首残高             1,934      △3,533         △986         △2,585            458      99,421
 会計方針の変更によ
                                                                                         ―
 る累積的影響額
会計方針の変更を反映
                  1,934      △3,533         △986         △2,585            458      99,421
した当期首残高
当期変動額

 剰余金の配当                                                                            △3,954
 親会社株主に帰属す
                                                                                    10,019
 る当期純利益
 自己株式の取得                                                                            △832
 株主資本以外の項目
 の当期変動額(純            290         536            68            895           85        980
 額)
当期変動額合計              290         536            68            895           85      6,213

当期末残高             2,225      △2,997         △917         △1,689            543     105,634




                                       ― 17 ―
                                                       アマノ株式会社(6436) 2019年3月期 決算短信


    当連結会計年度(自     2018年4月1日   至   2019年3月31日)
                                                                 (単位:百万円)
                                          株主資本

                  資本金        資本剰余金       利益剰余金           自己株式       株主資本合計

当期首残高               18,239      19,293       71,140        △1,892      106,780
 会計方針の変更によ
                                                  70                        70
 る累積的影響額
会計方針の変更を反映
                    18,239      19,293       71,211        △1,892      106,851
した当期首残高
当期変動額

    剰余金の配当                                   △4,486                    △4,486
    親会社株主に帰属す
                                              9,142                      9,142
    る当期純利益
    自己株式の取得                                                △2,328      △2,328
    株主資本以外の項目
    の当期変動額(純
    額)
当期変動額合計                 ―            ―        4,655        △2,328        2,326

当期末残高               18,239      19,293       75,866        △4,220      109,178



                              その他の包括利益累計額
                その他有価証券評          退職給付に係る調 その他の包括利益 非支配株主持分                      純資産合計
                         為替換算調整勘定
                  価差額金              整累計額     累計額合計
当期首残高                2,225     △2,997         △917         △1,689          543     105,634
 会計方針の変更によ
                                                                                         70
 る累積的影響額
会計方針の変更を反映
                     2,225     △2,997         △917         △1,689          543     105,705
した当期首残高
当期変動額

    剰余金の配当                                                                         △4,486
    親会社株主に帰属す
                                                                                    9,142
    る当期純利益
    自己株式の取得                                                                        △2,328
    株主資本以外の項目
    の当期変動額(純         △303      △1,192          △30         △1,527           87     △1,439
    額)
当期変動額合計              △303      △1,192          △30         △1,527           87        886
当期末残高                1,921     △4,189         △948         △3,216          630     106,592




                                         ― 18 ―
                                アマノ株式会社(6436) 2019年3月期 決算短信


(4)連結キャッシュ・フロー計算書
                                                      (単位:百万円)
                            前連結会計年度              当連結会計年度
                          (自 2017年4月1日         (自 2018年4月1日
                          至 2018年3月31日)        至 2019年3月31日)
営業活動によるキャッシュ・フロー
 税金等調整前当期純利益                         15,280               14,834
 減価償却費                                5,063                5,849
 のれん償却額                                 511                  545
 減損損失                                     -                  220
 退職給付に係る負債の増減額(△は減少)                     66                   12
 株式給付引当金の増減額(△は減少)                        -                   95
 役員株式給付引当金の増減額(△は減少)                      -                   83
 貸倒引当金の増減額(△は減少)                        206                    2
 受取利息及び受取配当金                          △288                 △345
 持分法による投資損益(△は益)                      △108                 △201
 支払利息                                    34                   29
 為替差損益(△は益)                               4                   36
 固定資産売却損益(△は益)                          △7                 1,120
 固定資産除却損                                 37                   26
 投資有価証券売却損益(△は益)                      △250                 △141
 特別退職金                                    -                   30
 売上債権の増減額(△は増加)                         290              △1,948
 たな卸資産の増減額(△は増加)                      △235                 △595
 仕入債務の増減額(△は減少)                       △794                   884
 その他の流動負債の増減額(△は減少)                   1,185                  621
 その他                                  △446                 △334
 小計                                  20,550               20,825
 利息及び配当金の受取額                            303                  398
 利息の支払額                                △34                  △29
 特別退職金の支払額                                -                 △30
 法人税等の支払額                           △4,141               △5,473
 法人税等の還付額                                73                   28
 営業活動によるキャッシュ・フロー                    16,750               15,719
投資活動によるキャッシュ・フロー
 有価証券の取得による支出                       △2,000               △2,000
 有価証券の償還による収入                        2,150                2,000
 有形固定資産の取得による支出                     △3,107               △2,800
 有形固定資産の売却による収入                         25                  460
 無形固定資産の取得による支出                     △2,385               △2,145
 投資有価証券の取得による支出                      △967                 △905
 投資有価証券の売却による収入                        300                  241
 子会社の清算による収入                            46                    -
 事業譲受による支出                           △168                △2,112
 貸付金の回収による収入                             0                    -
 定期預金の預入による支出                       △9,179               △8,544
 定期預金の払戻による収入                        8,771                9,830
 その他                                    10                △156
 投資活動によるキャッシュ・フロー                   △6,500               △6,133




                       ― 19 ―
                                 アマノ株式会社(6436) 2019年3月期 決算短信


                                                       (単位:百万円)
                             前連結会計年度              当連結会計年度
                           (自 2017年4月1日         (自 2018年4月1日
                           至 2018年3月31日)        至 2019年3月31日)
財務活動によるキャッシュ・フロー
 短期借入れによる収入                              158                  469
 短期借入金の返済による支出                         △506                 △160
 自己株式の取得による支出                          △832               △2,328
 ファイナンス・リース債務の返済による支出                △1,547               △1,399
 セール・アンド・リースバックによる収入                   1,331                1,150
 配当金の支払額                             △3,954               △4,486
 非支配株主への配当金の支払額                         △41                  △46
 財務活動によるキャッシュ・フロー                    △5,392               △6,800
現金及び現金同等物に係る換算差額                         103                △528
現金及び現金同等物の増減額(△は減少)                    4,961                2,255
現金及び現金同等物の期首残高                        35,270               40,231
現金及び現金同等物の期末残高                        40,231               42,487




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(5)連結財務諸表に関する注記事項
(継続企業の前提に関する注記)
  該当事項はありません。


(連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項)
 1   連結の範囲に関する事項
  (1) 連結子会社の数   27社
     主要な連結子会社の名称
      「2.企業集団の状況」(9ページ)に記載しております。
      なお、当連結会計年度において、連結子会社の会社分割(新設分割)による設立に伴い、アマノセキュアジ
     ャパン(株)を連結の範囲に含めております。


  (2) 非連結子会社の名称
      安満能軟件工程(上海)有限公司、モバイル パーキング Ltd.、アマノ パーキング ヨーロッパ N.V.
                                                          以上3社
     連結の範囲から除いた理由
      非連結子会社は、いずれも小規模会社であり、合計の総資産、売上高、当期純損益及び利益剰余金(持分に見
     合う額)等は、いずれも連結財務諸表に重要な影響を及ぼしていないためであります。


 2   持分法の適用に関する事項
  持分法を適用した関連会社数         1社
  持分法を適用した関連会社名
     (株)クレオ


 3   連結子会社の事業年度等に関する事項
     連結子会社のうち、海外子会社の決算日は12月31日であります。また、連結財務諸表の作成にあたっては、同
  日現在の財務諸表を使用し、連結決算日との間に生じた重要な取引については、連結上必要な調整を行っており
  ます。


 4   会計処理基準に関する事項
  (1) 重要な資産の評価基準及び評価方法
     ①有価証券
      満期保有目的の債券
         償却原価法(定額法)
      その他有価証券
         時価のあるもの
          決算期末日の市場価格等に基づく時価法
          (評価差額は、全部純資産直入法により処理し、売却原価は、移動平均法により算定)
         時価のないもの
          移動平均法による原価法
     ②デリバティブ
      時価法
     ③たな卸資産
      主として総平均法による原価法
      (貸借対照表価額は収益性の低下に基づく簿価切下げの方法により算定)


  (2) 重要な減価償却資産の減価償却の方法
     ①有形固定資産(リース資産を除く)



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  定率法を採用しております。ただし、1998年4月1日以降に取得した建物(建物附属設備を除く)並びに2016
 年4月1日以降に取得した建物附属設備及び構築物については、定額法を採用しております。
  なお、主な耐用年数は次のとおりであります。
   建物及び構築物        5年~50年
   機械装置及び運搬具      7年~17年
 ②無形固定資産(リース資産を除く)
  定額法によっております。
  なお、当社の市場販売目的のソフトウェアについては、見込販売可能期間(3年)に基づく定額法、当社及び
 国内連結子会社の自社利用目的のソフトウェアについては、社内における利用可能期間(5年)に基づく定額法
 によっております。
 ③リース資産
  所有権移転外ファイナンス・リース取引に係るリース資産
  リース期間を耐用年数とし、残存価額をゼロとする定額法によっております。


(3) 重要な引当金の計上基準
 ①貸倒引当金
  売掛金、貸付金等の債権の貸倒損失に備えるため、一般債権については貸倒実績率により、貸倒懸念債権等
 特定の債権については個別に回収可能性を検討し、回収不能見込額を計上しております。
 ②賞与引当金
  従業員の賞与の支出に備えるため、支給見込額に基づき、当連結会計年度負担額を計上しております。
 ③役員賞与引当金
  役員の賞与の支出に備えるため、支給見込額に基づき、当連結会計年度負担額を計上しております。
 ④株式給付引当金
  株式給付規定に基づく従業員への当社株式の給付に備えるため、従業員に割り当てられたポイントに基づき、
 当連結会計年度における株式給付債務の見込額を計上しております。
 ⑤役員株式給付引当金
  株式交付規定に基づく役員への当社株式の交付に備えるため、役員に割り当てられたポイントに基づき、当
 連結会計年度における株式給付債務の見込額を計上しております。


(4) 退職給付に係る会計処理の方法
 ①退職給付見込額の期間帰属方法
  退職給付債務の算定にあたり、退職給付見込額を当連結会計年度末までの期間に帰属させる方法については、
 給付算定式基準によっております。
 ②数理計算上の差異及び過去勤務費用の費用処理方法
  過去勤務費用は、その発生時の従業員の平均残存勤務期間以内の一定の年数(10年)による定額法により費
 用処理しております。
  数理計算上の差異は、各連結会計年度の発生時における従業員の平均残存勤務期間以内の一定の年数(10
 年)による定額法により按分した額をそれぞれ発生の翌連結会計年度から費用処理することとしております。


(5) 重要な収益及び費用の計上基準
  完成工事高の計上は、当連結会計年度末までの進捗部分について成果の確実性が認められる工事については
 工事進行基準(工事の進捗率の見積りは原価比例法)を、その他の工事については工事完成基準を適用しており
 ます。


(6) 重要な外貨建の資産又は負債の本邦通貨への換算の基準
  外貨建金銭債権債務は、連結決算日の直物為替相場により円貨に換算し、為替差額は損益として処理してお
 ります。なお、在外連結子会社の資産及び負債は、当該子会社決算日の直物為替相場により円貨に換算し、収
 益及び費用は、期中平均相場により円貨に換算し、換算差額は純資産の部における為替換算調整勘定及び非支



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   配株主持分に含めております。


  (7) のれんの償却方法及び償却期間
      投資の効果が及ぶ期間で均等償却しております。なお、金額が僅少である場合は、発生会計年度において全
   額償却しております。


  (8) 連結キャッシュ・フロー計算書における資金の範囲
      手許現金、要求払預金及び取得日から3ヶ月以内に満期日の到来する流動性の高い、容易に換金可能であり、
   かつ、価値の変動について僅少なリスクしか負わない短期的な投資からなります。


  (9) その他連結財務諸表作成のための重要な事項
   消費税等の会計処理
      消費税及び地方消費税の会計処理は、税抜方式によっております。


(会計方針の変更)
 (IFRS第15号「顧客との契約から生じる収益」の適用)
  当社グループのIFRS適用子会社は、当連結会計年度より、IFRS第15号「顧客との契約から生じる収益」を適用し
 ております。当該会計基準の適用にあたっては、経過措置として認められている、本基準の適用による累積的影響
 額を適用開始日に認識する方法を採用しております。
  この結果、従前の会計基準を適用した場合と比較して、利益剰余金の当期首残高が70百万円増加しております。
 また、当連結会計年度において、売上高が21百万円、法人税等調整額が7百万円、親会社株主に帰属する当期純利益
 が14百万円それぞれ減少しております。


(表示方法の変更)
 (「『税効果会計に係る会計基準』の一部改正」の適用)
  「『税効果会計に係る会計基準』の一部改正」(企業会計基準第28号      平成30年2月16日)を当連結会計年度の
 期首から適用しており、繰延税金資産は投資その他の資産の区分に表示し、繰延税金負債は固定負債の区分に表示
 しております。
  この結果、前連結会計年度の連結貸借対照表において、「流動資産」の「繰延税金資産」1,838百万円は、「投資
 その他の資産」の「繰延税金資産」2,770百万円に含めて表示しております。


(追加情報)
 (役員報酬BIP信託及び従業員向け株式給付信託について)
  当社及び一部子会社では、中長期的な業績向上と企業価値の増大への貢献意欲を高めることを目的として、取締
 役(社外取締役、国外居住者を除く。)及び執行役員(国外居住者を除く。)を対象に役員報酬BIP信託を、ま
 た、一定の要件を満たした従業員を対象に従業員向け株式給付信託の制度を導入しております。
 ①取引の概要
  本制度は、当社が拠出する金銭を原資として信託を設定し、信託を通じて当社株式の取得を行い、対象者に給付
 する仕組みであります。
  役員報酬BIP信託については、取締役及び執行役員に対し、株式交付規程に従って、その役位及び経営指標に
 関する数値目標の達成度に応じて付与されるポイントに基づき、信託を通じて当社株式を交付する仕組みでありま
 す。
  従業員向け株式給付信託については、一定の要件を満たした従業員に対し、株式給付規程に従って、その役職及
 び業績等に応じて付与されるポイントに基づき、信託を通じて当社株式を給付する仕組みであります。
 ②信託に残存する自社の株式
  信託に残存する当社株式を、信託における帳簿価額(付随費用の金額を除く。)により、純資産の部に自己株式
 として計上しております。
  自己株式の帳簿価額及び株式数



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        当連結会計年度末   827百万円、314,300株


 (セグメント情報等)
1   報告セグメントの概要
     当社の報告セグメントは、当社の構成単位のうち分離された財務情報が入手可能であり、最高経営意思決定機関
    が、経営資源の配分の決定及び業績を評価するために、定期的に検討を行う対象となっているものであります。
     当社は、本社に製品・サービス別の事業本部を置き、それら各事業本部が製品・サービスの種類・性質等の類似
    性に基づき主に国内の戦略を立案し、事業活動を展開しております。一方、海外事業については、各地域の現地法
    人がそれぞれ活動を行う事業分野について本社の関連事業本部と連携して戦略を立案し、事業活動を展開しており
    ます。
     上記を踏まえ、連結ベースにて分離された財務情報が入手可能な「時間情報システム事業」及び「環境関連シス
    テム事業」の2つに事業を区分認識し、最高経営意思決定機関が経営資源の配分の決定及び業績を評価するために
    その経営成績を定期的に検討しております。
     したがって、当社においては、「時間情報システム事業」及び「環境関連システム事業」の2つを報告セグメン
    トとしております。
     「時間情報システム事業」及び「環境関連システム事業」は、それぞれ以下の製品について製造販売を行ってお
    ります。

        事業区分       売上区分                            主要製品

                               就業情報システム 給与計算システム 人事情報システム 食
                               堂情報システム 入室情報システム ICカードソリューショ
                情報システム
                               ン システムタイムレコーダー 就業/人事給与ASPサービ
                               ス 時刻配信・認証サービス
                               PC接続式タイムレコーダー 時間集計タイムレコーダー 時
    時間情報
                時間管理機器         刻記録タイムレコーダー 電子タイムスタンプ ナンバーリン
    システム事業
                               グマシン パトロールレコーダー
                               自動料金精算システム 入出庫管理システム 駐車場管制シス
                               テム 駐輪場システム 自動料金計算機(タイムレジ) 機械式
                パーキングシステム
                               立体駐車場管理システム インターネット駐車場情報案内サー
                               ビス 駐車場運営受託
                               産業用掃除機 汎用電子集塵機 オイルミスト集塵機 ヒュー
                               ムコレクター 大型集塵システム 脱臭システム 高温有害ガ
                環境システム         ス除去システム 粉粒体空気輸送システム 環境設備監視/保
    環境関連                       全支援システム 電解水除菌洗浄システム アルカリ性電解水
    システム事業                     工業洗浄システム
                               業務用掃除機 路面清掃機 自動床面洗浄機 高速バフィング
                クリーンシステム       マシン ドライケアフロアクリンリネスシステム カーペット
                               フロアクリンリネスシステム 清掃ケミカル用品 清掃用具


2   報告セグメントごとの売上高、利益又は損失、資産、負債その他の項目の金額の算定方法
     報告されている事業セグメントの会計処理の方法は、「連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項」にお
    ける記載と同一であります。
     報告セグメントの利益は、営業利益ベースの数値であります。
     セグメント間の内部収益及び振替高は市場実勢価格に基づいております。




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3   報告セグメントごとの売上高、利益又は損失、資産、負債その他の項目の金額に関する情報
    前連結会計年度(自   2017年4月1日   至    2018年3月31日)
                                                                       (単位:百万円)
                                 報告セグメント                                連結財務諸表
                                                            調整額
                     時間情報         環境関連                                    計上額
                                                  計         (注)1
                    システム事業       システム事業                                   (注)2
売上高
    外部顧客への売上高           91,268         33,136     124,405          ―       124,405
    セグメント間の内部
                            ―              ―           ―           ―           ―
    売上高又は振替高
         計              91,268         33,136     124,405          ―       124,405
セグメント利益                 13,044          5,189      18,234    △3,884         14,350
セグメント資産                 69,035         27,422      96,457     48,982       145,439
その他の項目
  減価償却費                  3,980    509    4,489   573    5,063
 持分法適用会社への
                         1,681     ―     1,681    ―     1,681
 投資額
  有形固定資産及び
                         4,537    466    5,004   655    5,659
 無形固定資産の増加額
 (注) 1 調整額は、以下のとおりであります。
      (1)セグメント利益の調整額△3,884百万円は、各報告セグメントに配分していない全社費用であります。全社
         費用は、主に報告セグメントに帰属しない一般管理費であります。
      (2)セグメント資産の調整額48,982百万円は、各報告セグメントに配分していない全社資産であります。全社資
         産は、主に報告セグメントに帰属しない管理部門に係る資産等であります。
     2 セグメント利益は、連結損益計算書の営業利益と調整を行っております。

    当連結会計年度(自   2018年4月1日   至    2019年3月31日)
                                                                       (単位:百万円)
                                 報告セグメント                                連結財務諸表
                                                            調整額
                     時間情報         環境関連                                    計上額
                                                  計         (注)1
                    システム事業       システム事業                                   (注)2
売上高
    外部顧客への売上高           96,665         35,047     131,713          ―       131,713
    セグメント間の内部
                            ―              ―           ―           ―           ―
    売上高又は振替高
         計              96,665         35,047     131,713          ―       131,713
セグメント利益                 13,590          5,621      19,211    △4,049         15,161
セグメント資産                 71,224         29,227     100,501     47,107       147,609
その他の項目
   減価償却費                  4,706    565    5,271   577    5,849
  持分法適用会社への
                          1,843     ―     1,843    ―     1,843
  投資額
   有形固定資産及び
                          4,020    513    4,534   547    5,081
  無形固定資産の増加額
  (注) 1 調整額は、以下のとおりであります。
       (1)セグメント利益の調整額△4,049百万円は、各報告セグメントに配分していない全社費用であります。全社
          費用は、主に報告セグメントに帰属しない一般管理費であります。
       (2)セグメント資産の調整額47,107百万円は、各報告セグメントに配分していない全社資産であります。全社資
          産は、主に報告セグメントに帰属しない管理部門に係る資産等であります。
      2 セグメント利益は、連結損益計算書の営業利益と調整を行っております。
 




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(1株当たり情報)

                          前連結会計年度                         当連結会計年度
                        (自 2017年4月1日                    (自 2018年4月1日
                         至 2018年3月31日)                   至 2019年3月31日)

1株当たり純資産額                             1,381.90円                      1,417.86円

1株当たり当期純利益                             132.12円                         121.17円
(注) 1.潜在株式調整後1株当たり当期純利益については、潜在株式が存在しないため記載しておりません。
    2.1株当たり当期純利益の算定上の基礎は、以下のとおりであります。

                                   前連結会計年度                     当連結会計年度
             項目                  (自 2017年4月1日                (自 2018年4月1日
                                  至 2018年3月31日)               至 2019年3月31日)

1株当たり当期純利益

 親会社株主に帰属する当期純利益(百万円)                              10,019                 9,142

 普通株主に帰属しない金額(百万円)                                     ―                      ―
 普通株式に係る親会社株主に帰属する
                                                   10,019                 9,142
 当期純利益(百万円)
 普通株式の期中平均株式数(株)                             75,839,732              75,452,437


    3.1株当たり純資産額の算定上の基礎は、以下のとおりであります。

                                   前連結会計年度                     当連結会計年度
             項目
                                  (2018年3月31日)                (2019年3月31日)
純資産の部の合計額(百万円)                                    105,634               106,592

純資産の部の合計額から控除する金額(百万円)                                543                    630

(うち非支配株主持分(百万円))                                     (543)                 (630)

普通株式に係る期末の純資産額(百万円)                               105,091               105,961
1株当たり純資産額の算定に用いられた期末の普通株式
                                             76,048,226              74,733,204
の数(株)
     
(重要な後発事象)
    該当事項はありません。




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                           アマノ株式会社(6436) 2019年3月期 決算短信


6.個別財務諸表
(1)貸借対照表
                                               (単位:百万円)
                         前事業年度               当事業年度
                      (2018年3月31日)        (2019年3月31日)
資産の部
 流動資産
   現金及び預金                        23,067              25,641
   受取手形                           3,064               2,786
   売掛金                           19,521              21,441
   有価証券                           1,000               1,000
   商品及び製品                         1,857               1,814
   仕掛品                              335                 378
   原材料及び貯蔵品                       2,160               1,981
   その他                              894               1,406
   貸倒引当金                            △1                  △1
   流動資産合計                        51,900              56,447
 固定資産
   有形固定資産
     建物                           8,783               8,172
     構築物                            242                 228
     機械及び装置                         751                 699
     車両運搬具                            4                   4
     工具、器具及び備品                      377                 514
     土地                           6,559               5,525
     建設仮勘定                           49                  34
     有形固定資産合計                    16,768              15,177
   無形固定資産
     ソフトウエア                       3,865               3,390
     ソフトウエア仮勘定                    1,908               1,904
     その他                             35                  35
     無形固定資産合計                     5,809               5,330
   投資その他の資産
     投資有価証券                       7,625               8,149
     関係会社株式                      36,059              36,779
     関係会社出資金                         71                  71
     関係会社長期貸付金                      318                   -
     破産更生債権等                        241                 241
     差入保証金                          761                 757
     長期預金                         1,500               1,500
     保険積立金                        1,265               1,245
     繰延税金資産                         513                 849
     その他                             66                  55
     貸倒引当金                        △259                △260
     投資その他の資産合計                  48,164              49,390
   固定資産合計                        70,743              69,898
 資産合計                           122,643             126,346




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                                               (単位:百万円)
                         前事業年度               当事業年度
                      (2018年3月31日)        (2019年3月31日)
負債の部
 流動負債
   支払手形                             646                 782
   電子記録債務                         6,454               7,015
   買掛金                            4,165               4,286
   未払金                              154                 165
   未払費用                           2,223               2,270
   未払法人税等                         2,219               1,833
   未払消費税等                           546                 575
   前受金                            1,094               1,286
   預り金                              276                 269
   従業員預り金                         1,710               1,743
   賞与引当金                          2,130               2,194
   役員賞与引当金                          130                 130
   その他                              329                 381
   流動負債合計                        22,080              22,935
 固定負債
   退職給付引当金                          589                 550
   株式給付引当金                            -                  95
   役員株式給付引当金                          -                  83
   固定負債合計                           589                 729
 負債合計                            22,670              23,664
純資産の部
 株主資本
   資本金                           18,239              18,239
   資本剰余金
     資本準備金                       19,292              19,292
     資本剰余金合計                     19,292              19,292
   利益剰余金
     利益準備金                        2,385               2,385
     その他利益剰余金
      建物圧縮積立金                        24                   -
      別途積立金                      10,881              10,881
      繰越利益剰余金                    48,817              54,182
     利益剰余金合計                     62,108              67,448
   自己株式                         △1,892              △4,220
   株主資本合計                        97,748             100,760
 評価・換算差額等
   その他有価証券評価差額金                   2,224               1,920
   評価・換算差額等合計                     2,224               1,920
 純資産合計                           99,973             102,681
負債純資産合計                         122,643             126,346




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                        アマノ株式会社(6436) 2019年3月期 決算短信


(2)損益計算書
                                               (単位:百万円)
                     前事業年度                 当事業年度
                  (自 2017年4月1日          (自 2018年4月1日
                  至 2018年3月31日)         至 2019年3月31日)
売上高                          71,754                 74,796
売上原価                         40,774                 42,574
売上総利益                        30,980                 32,222
販売費及び一般管理費                   21,170                 21,066
営業利益                          9,810                 11,155
営業外収益
 受取利息及び配当金                     1,186                  1,423
 為替差益                              -                     27
 その他                             738                    682
 営業外収益合計                       1,924                  2,133
営業外費用
 支払利息                             18                     18
 為替差損                             38                      -
 その他                              48                     60
 営業外費用合計                         105                     78
経常利益                          11,629                 13,210
特別利益
 投資有価証券売却益                       250                    141
 投資損失引当金戻入額                        -                    720
 その他                               0                      0
 特別利益合計                          250                    862
特別損失
 固定資産除却損                           2                      3
 固定資産売却損                           0                  1,143
 特別損失合計                            2                  1,147
税引前当期純利益                      11,877                 12,925
法人税、住民税及び事業税                   3,493                  3,456
法人税等調整額                         △72                   △357
法人税等合計                         3,421                  3,098
当期純利益                          8,456                  9,827




               ― 29 ―
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(3)株主資本等変動計算書
 前事業年度(自 2017年4月1日         至    2018年3月31日)
                                             (単位:百万円)
                                 株主資本

                                        資本剰余金

               資本金                     その他資本剰余
                          資本準備金                資本剰余金合計
                                          金

当期首残高           18,239      19,292            ―       19,292

当期変動額
 建物圧縮積立金の取
 崩
 剰余金の配当

 当期純利益

 自己株式の取得
 株主資本以外の項目
 の当期変動額(純
 額)
当期変動額合計              ―           ―            ―           ―

当期末残高           18,239      19,292            ―       19,292



                                                    株主資本

                                        利益剰余金

                                       その他利益剰余金                            自己株式      株主資本合計
              利益準備金                                            利益剰余金合計
                         建物圧縮積立金        別途積立金      繰越利益剰余金

当期首残高            2,385           25       10,881      44,314      57,606    △1,059     94,079

当期変動額
 建物圧縮積立金の取
                                 △0                        0          ―                    ―
 崩
 剰余金の配当                                               △3,954      △3,954               △3,954

 当期純利益                                                 8,456       8,456                8,456

 自己株式の取得                                                                     △832       △832
 株主資本以外の項目
 の当期変動額(純
 額)
当期変動額合計              ―           △0           ―        4,503       4,502     △832       3,669

当期末残高            2,385           24       10,881      48,817      62,108    △1,892     97,748



                評価・換算差額等


             その他有価証券 評価・換算差額            純資産合計
              評価差額金    等合計


当期首残高            1,932         1,932      96,011

当期変動額
 建物圧縮積立金の取
                                              ―
 崩
 剰余金の配当                                   △3,954

 当期純利益                                     8,456

 自己株式の取得                                   △832
 株主資本以外の項目
 の当期変動額(純          292           292         292
 額)
当期変動額合計            292           292       3,961

当期末残高            2,224         2,224      99,973




                                          ― 30 ―
                                                          アマノ株式会社(6436) 2019年3月期 決算短信


    当事業年度(自 2018年4月1日         至    2019年3月31日)
                                                 (単位:百万円)
                                    株主資本

                                           資本剰余金

                  資本金                     その他資本剰余
                             資本準備金                資本剰余金合計
                                             金

当期首残高              18,239      19,292             ―       19,292