6355 住友精密 2019-05-15 13:40:00
2019年3月期 決算の概要について [pdf]
2019年3月期 決算の概要について 2019年 5月15日
Ⅰ.2019年3月期 決算 - セグメント業績
[対前年度比較]
<航空宇宙>
販売面は、航空機用脚部品の開発品主体に減少。
損益については、販売構成の変化等により後退。前回予想に対しては、経費削減
を主体に改善。
<熱エネルギー・環境>
熱交換器の需要は徐々に回復傾向にあり、前年度に対し増収。損益面では、増収
および合理化等に伴い、黒字化。
<ICT>
マイクロマシニング装置および半導体用熱処理装置の受注増加に伴い、増収増益。
(参考)
<対米ドル為替期中平均> <111> <111> <109> <111> (億円) <111>
2018年3月期 2019年3月期 対前年度差異 前回
上期 下期 通期 上期 下期 通期 上期 下期 通期 通期
実績 実績 実績 実績 実績 実績 予想*
売上高 206 266 472 207 283 490 1 17 18 495
航空宇宙 150 159 309 132 172 304 -18 13 -5 305
熱エネルギー・環境 36 47 83 37 53 90 1 6 7 95
ICT 20 60 80 38 58 96 18 -2 16 95
営業利益 -0.6 20.9 20.3 6.6 19.2 25.8 7.2 -1.7 5.5 23.5
4.3% 5.3% 0.0% 0.0% 1.0% 4.7%
航空宇宙 6.9 5.6 12.5 3.6 6.9 10.5 -3.3 1.3 -2.0 9.0
4.0% 3.5% -0.6% 3.0%
熱エネルギー・環境 -3.5 0.8 -2.7 -1.8 4.7 2.9 1.7 3.9 5.6 2.5
-3.3% 3.2% 6.5% 2.6%
ICT -4.0 14.5 10.5 4.8 7.6 12.4 8.8 -6.9 1.9 12.0
13.1% 12.9% -0.2% 12.6%
* 2019年3月14日公表の通期予想
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Ⅰ.2019年3月期 決算 - 概況
営業外損益: 当年度は、1年を通じて比較的為替が安定的に推移した結果、営業外
為替差損益が好転したこと等に伴い、前年度から営業外損益は好転。
特別損益 : 防衛装備品に関する不適切な工数付替えの発覚に伴い、過大請求分の
返納等に係る防衛装備品関連損失引当金繰入額 約50.6億円を計上。
また、航空機用脚整備事業等の子会社業績の悪化により、固定資産の
減損損失 約3.2億円を計上、カナダ改編に伴う構造改革費用として
約1.8億円の損失を計上。
配当 : 安定的な配当継続を基本方針としておりますが、防衛装備品関連損失
については関連調査が現在も続いており、その見通しが明らかになる
までにはしばらく時間を要することから、未定としておりました下期
配当については、誠に遺憾ながら、無配とさせていただきます。
(参考)
<対米ドル期末為替水準> <112> <106> <113> <111> (億円) <105>
2017年 2018年 2019年3月期 19/3-18/3 2019年
3月期 3月期 上期 下期 通期 通期 3月期
実績 実績 実績 実績 実績 増減 前回予想
売上高 480 472 207 283 490 18 495
営業利益 7.3 20.3 6.6 19.2 25.8 5.5 23.5
(営業利益率) 1.5% 4.3% 3.2% 5.3% 1.0% 4.7%
営業外収益 2.9 6.7 4.4 1.3 5.7 -1.0 3.0
営業外費用 -9.4 -6.5 -1.7 -2.9 -4.6 1.9 -3.5
経常利益 0.8 20.5 9.3 17.6 26.9 6.4 23.0
(経常利益率) 0.2% 4.3% 4.5% 5.5% 1.1% 4.6%
特別損益 -11.2 -6.1 -1.2 -54.5 -55.7 -49.6 -52.0
税引前当期利益 -10.4 14.4 8.1 -36.9 -28.8 -43.2 -29.0
当期純利益 -14.9 5.0 4.5 -27.0 -22.5 -27.5 -25.0
EPS(円/株) -281 95 85 -511 -426 -521 -472
ROE - 1.5% 1.4% - - - -
配当 (円/通期) 50 50 25 0 25 -25 (※)
(※)上期25円、下期未定
(注) 当社は、2018年10月1日付で普通株式10株につき1株の割合で株式併合を実施したため、
2017年3月期の期首に当該株式併合が行われたと仮定して、EPSを算定しております。
また、配当についても同様に当該株式併合が行われたと仮定して記載しております。
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Ⅱ.2020年3月期 通期予想
[対前期比較]
<航空宇宙>
販売面は、官需主体に増加。想定為替レートは、105円/米ドル。損益面では、増収等により改
善するも、想定為替レートの円高影響、および航空機用熱交換器の開発費増加等もあり、改善
幅は限定的。
<熱エネルギー・環境>
熱交換器の需要は回復傾向にあるも、販売構成の変化による採算性の低下に加え、エレクトロ
ニクス分野の熱交換器および半導体向けオゾナイザーの営業・開発強化もあり、損益は若干後
退。
<ICT>
販売は、ほぼ横ばい。損益面では、販売構成の変化による採算性の低下に加え、開発およびシ
ステム投資の増加により後退。
<対米ドル為替期中平均> <109> <111> <105> <105> (億円)
2019年3月期 2020年3月期 対前期差異
上期 下期 通期 上期 下期 通期 上期 下期 通期
実績 実績 実績 予想 予想 予想
売上高 207 283 490 275 260 535 68 -23 45
(内、為替差) (-3) (-3) (-6)
航空宇宙 132 172 304 160 170 330 28 -2 26
熱エネルギー・環境 37 53 90 50 60 110 13 7 20
ICT 38 58 96 65 30 95 27 -28 -1
営業利益 6.6 19.2 25.8 11.5 12.5 24.0 4.9 -6.7 -1.8
(営業利益率) 5.3% 4.5% -0.8%
(内、為替差) (-2) (-2) (-4)
航空宇宙 3.6 6.9 10.5 3.0 11.5 14.5 -0.6 4.6 4.0
3.5% 4.4% 0.9%
熱エネルギー・環境 -1.8 4.7 2.9 0.5 2.0 2.5 2.3 -2.7 -0.4
3.2% 2.3% -0.9%
ICT 4.8 7.6 12.4 8.0 -1.0 7.0 3.2 -8.6 -5.4
12.9% 7.4% -5.5%
営業外収益 4.4 1.3 5.7 3.0 2.5 5.5 -1.4 1.2 -0.2
営業外費用 -1.7 -2.9 -4.6 -4.0 -1.5 -5.5 -2.3 1.4 -0.9
経常利益 9.3 17.6 26.9 10.5 13.5 24.0 1.2 -4.1 -2.9
(経常利益率) 5.5% 4.5% -1.0%
特別損益 -1.2 -54.5 -55.7 0.0 0.0 0.0 1.2 54.5 55.7
税引前当期利益 8.1 -36.9 -28.8 10.5 13.5 24.0 2.4 50.4 52.8
当期純利益 4.5 -27.0 -22.5 7.5 9.5 17.0 3.0 36.5 39.5
EPS (円/株) 85 -511 -426 142 180 321 57 691 747
ROE 1.4% - - 2.3% - 5.2% - - -
配当 (円/通期) 25 0 25 (未定) (未定) (未定) - - -
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Ⅲ.財務体質
• 2018年度もフリーキャッシュフローは黒字を継続(+29億円)
• 有利子負債の圧縮を進め、D/Eレシオは 0.85 へ改善
• 2019年度 フリーキャッシュフロー予想 +5億円
防衛品関連損失の支出 ▲50.6億円の対応として、運転資産を
圧縮し、フリーキャッシュフローの黒字を確保
(億円)
2014年 2015年 2016年 2017年 2018年 2019年 2020年
3月末 3月末 3月末 3月末 3月末 3月末 3月末
実績 実績 実績 実績 実績 実績 予想
総資産 799 819 830 778 801 813 740
有利子負債合計 284 296 317 304 288 257 240
自己資本(純資産) 332 354 336 323 336 302 315
D/E レシオ 0.85 0.84 0.94 0.94 0.86 0.85 0.76
自己資本比率 41.0% 42.4% 39.6% 40.5% 40.6% 35.7% 40.9%
ROE 1.8% 4.3% - - 1.5% - 5.6%
FCF -32 -18 -39 27 44 29 5
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