6355 住友精密 2021-11-12 15:00:00
特別損失の計上及び通期業績予想の修正に関するお知らせ [pdf]

                                                                         2021年11月12日
各 位
                                会 社 名           住友精密工業株式会社
                                代表者名            代表取締役社長執行役員 髙 橋 秀 彰
                                                (コード番号:6355 東証第1部)
                                問合せ先            常務執行役員 管理部長 石 丸 正 吾
                                                (TEL 06-6489-5816)

             特別損失の計上及び通期業績予想の修正に関するお知らせ

 当社は、2022年3月期第2四半期において特別損失を計上するとともに、2021年5月14日に公表しました2022
年3月期の業績予想を修正いたしましたので、下記のとおりお知らせいたします。

                                   記


1.特別損失の計上(顧客補償等対応費用引当金繰入額)
   2019年12月に発覚した高圧ガス保安法に基づく登録特定設備製造における不適切事案に関連して、該当製品
 に関わる顧客への補償等による損失見込額について、前々連結会計年度に1,002百万円、前連結会計年度に
 1,486百万円をそれぞれ計上しておりますが、2022年3月期第2四半期において顧客との交渉が進展したことに
 伴い、追加損失見積額1,219百万円を顧客補償等対応費用引当金繰入額として特別損失に計上しております。
   2021年5月14日付「特別損失の計上並びに連結業績予想値と実績値との差異及び個別業績と前期実績値との
 差異に関するお知らせ」のとおり、本件事案発覚以降、当社は是正措置及び再発防止策の構築を進めてまいり
 ました。その結果、経済産業省をはじめとした国内外の当局や複数の認証機関の監査を経て、当社の製造・検
 査工程は、法規に準拠し、適切に運用されていることを確認いただいており、生産を順次再開してきておりま
 す。また、過去に納入し稼働中の熱交換器につきましても、国内外の関係機関、欧州・米国産業ガス協会より
 その安全性を確認いただいております。
   本件特別損失は、顧客が是正措置や安全性確認のために要した費用の補償等にかかるものであり、当連結会
 計年度中に補償交渉の収束及び取引の全面再開を見込んでおります。



2.通期業績予想の修正
(1)2022年3月期通期業績予想(2021年4月1日~2022年3月31日)
                                                             親会社株主に
                                                                          1株あたり
                     売上高         営業利益            経常利益          帰属する
                                                                          当期純利益
                                                              当期純利益
                        百万円            百万円          百万円         百万円            円 銭
 前回発表予想(A)             44,660            360         600          330          62.36
 今回修正予想(B)             44,660          1,140        1,220         330          62.36
 増減額(B-A)                  0             780         620            0
 増減率(%)                  0.0%          216.7%       103.3%        0.0%
 (ご参考)前期実績
                       41,459          △500         △446       △2,576       △486.87
 2021年3月期
(2)差異の理由
  売上高につきましては、航空宇宙事業の民間航空機向け機器が、新型コロナウイルス感染症拡大による受注
 減少が底を打って一部需要が回復傾向にあり、また、ICT事業では半導体業界における顧客投資が上向き、オゾ
 ン発生装置およびMEMS・半導体用製造装置の需要が増加しております。その一方において、産業機器事業では、
 中国向け精密油圧機器が前年度後半から需要が上向き、当年度は一年を通じて好調が続くと見ていましたが、
 下期は一転して需給調整の局面に入っております。また、産業用熱交換器の内、プラント用熱交換器について
 は顧客補償等にかかる交渉が続いていることに伴って取引の全面再開が遅れております。全体では、航空宇宙
 事業及びICT事業の増収により、産業機器事業の減収をカバーし、前回予想通りとなる見込みです。
  営業利益および経常利益は、対米ドル為替レートが当初想定していた1ドル105円から円安で推移したことに
 加えて、新型コロナウイルス感染症拡大防止に伴う活動制限が続き、経費が抑制されたこと等により、前回予
 想を上回る見込みです。しかしながら、親会社株主に帰属する当期純利益は、前項の顧客補償等対応費用引当
 金繰入額を特別損失に計上したこと等に伴い、前回予想通りとなる見込みです。


                                                  以 上