6349 小森 2020-04-27 15:00:00
特別損失の計上および繰延税金資産の取り崩し、通期連結業績予想の修正、通期個別業績予想、配当予想の修正並びに役員報酬の減額に関するお知らせ [pdf]
各 位 2020年4月27日
上場会社名 株式会社 小森コーポレーション
代表者名 代表取締役社長 持田 訓
(コード番号 6349 東証第1部)
問合せ責任者 取締役管理本部長 松野 浩一
(TEL 03-5608-7826)
特別損失の計上および繰延税金資産の取り崩し
通期連結業績予想の修正、通期個別業績予想、
配当予想の修正並びに役員報酬の減額に関するお知らせ
当社は、2020年3月期の決算において特別損失(減損損失)の計上および繰延税金資産の取り崩しを行うとともに、
2020年1月28日に公表した業績予想を下記の通り修正しましたのでお知らせいたします。なお、個別業績予想につきま
しては開示を省略しておりましたが、今般、前期実績値との対比におきましてその差異が適時開示の基準に達する見込
みとなりましたので、お知らせいたします。
また、本日開催の取締役会において、2019年5月13日付で公表いたしました2020年3月期の期末配当予想につい
て、修正しましたのであわせてお知らせいたします。
記
1. 特別損失の計上および繰延税金資産の取り崩しについて
(1) 特別損失(減損損失)の計上について
当社グループの中核工場であるつくば工場は、大型の枚葉オフセット印刷機、オフセット輪転印刷機、証券印刷機
を生産しており、2008年3月期に最高の売上高を記録しましたが、同年9月のリーマンショックを機に売上高が大きく減
少しました。その後、中国・アセアン・インドを中心とした新興国において需要が回復し、漸次増加へと転じたことから全
体でも売上が復調してまいりました。しかしながら、欧米及び日本等の先進国市場では書籍や商業印刷物の電子化が
進んだため需要が想定通りに伸長せず、加えて、新型コロナウイルス感染拡大による影響が世界レベルで、かつ長期
化することが予想されるため、収益性の低下が見込まれると判断しました。これにより、事業用資産について将来の回
収可能性を慎重に検討した結果、減損損失 177億円を計上することになりました。
(2)繰延税金資産の取り崩しについて
「繰延税金資産の回収可能性に関する適用指針」に基づき、現時点での将来の課税所得を見積もり、繰延税金資
産の回収可能性を慎重に検討した結果、繰延税金資産を約41億円取り崩し、法人税等調整額に計上する見込みとな
りました。
2. 通期連結業績予想数値の修正
(1) 2020年3月期通期連結業績予想数値の修正(2019年4月1日~2020年3月31日) (単位:百万円)
親会社株主に
1株当たり
売上高 営業利益 経常利益 帰属する
当期純利益 当期純利益
前回発表予想(A) 81,500 △ 1,600 △ 1,200 △ 1,800 △32円18銭
今回修正予想(B) 77,600 △ 3,300 △ 3,400 △ 25,400 △454円18銭
増減額(B-A) △ 3,900 △ 1,700 △ 2,200 △ 23,600
増減率(%) △ 4.8 - - -
(ご参考)前期実績
90,242 2,706 2,502 1,427 24円52銭
(2019年3月期)
(2) 修正の理由
2020年3月期においては、第3四半期以降も欧米では停滞感がみられ、日本でも消費税増税を境に印刷需要の減
少に伴う設備投資の先延ばしや見送り等が生じたことで、売上が減少しました。また、世界最大の印刷機市場である
中国では、米中貿易摩擦等の影響により受注が弱含みとなりました。さらに年間を通して設備投資が最も活発化する
第4四半期において予想していた売上は、新型コロナウイルス感染症の影響により、中国をはじめ、欧米において、印
刷機械の搬入・据え付けに遅延が発生したことから、売上高は前回発表予想を下回る見込みになりました。
利益面では、売上高の減少により営業利益が減少したことに加え、上記記載の特別損失の計上および繰延税金資
産の取り崩しによる法人税等調整額の計上等により、親会社株主に帰属する当期純利益が大きく減少する見込みで
す。
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3. 通期個別業績予想
(1) 2020年3月期通期個別業績予想(2019年4月1日~2020年3月31日) (単位:百万円)
1株当たり
売上高 営業利益 経常利益 当期純利益
当期純利益
前期実績(A) 69,775 996 1,321 929 15円59銭
今期予想(B) 60,300 △ 2,700 △ 2,100 △ 23,500 △420円21銭
増減額(B-A) △ 9,475 △ 3,696 △ 3,421 △ 24,429
増減率(%) △ 13.6 ― ― ―
(2) 修正の理由
連結通期業績予想の修正理由に記載の通り、売上高が減少したことによる営業利益の減少や、特別損失(減損損
失)の計上および繰延税金資産の取り崩しによる法人税等調整額の計上等により、売上高、営業利益、経常利益およ
び当期純利益が前期比で大幅に減少する見込みです。
4. 配当予想
(1)修正内容
年間配当金
第1四半期末 第2四半期末 第3四半期末 期末 合計
前 回 発 表 予 想 円 銭 円 銭 円 銭 円 銭 円 銭
(2019年5月13日発表) - - - 20. 00 40. 00
今 回 修 正 予 想 - - - 10. 00 30. 00
当 期 実 績 - 20. 00 -
前 期 実 績
- 20. 00 - 20. 00 40. 00
(2019年3月期)
(2)修正の理由
配当につきましては、充実した利益還元を継続的に行うことが最重要課題の一つであると認識しており、安定的配
当の維持を基本方針としております。
しかしながら、2020年3月期においては、上記の通り大幅な損失が計上される見通しであることや、新型コロナウイル
ス感染症による影響が先行き不透明であることから、期末配当金の予想を、前回予想に対し10円減額し、一株当たり
10円に修正させていただきます。これにより、年間配当金は30円となる見込みです。
5. 役員報酬等の減額
当社が置かれている厳しい状況を真摯に受け止め、その経営責任を明確にするため、2021年3月までの間、代表取
締役、取締役、執行役員の報酬を、職位・職務に応じて報酬の30%~10%を減額することといたします。
6 今後の見通し
本日「中期経営計画の取り扱いについてのお知らせ」で開示しております通り、今後の見通しは、新型コロナウイルスの
世界的な感染拡大の影響を受け、予測の立てにくい状況となっております。中期経営計画に優先して緊急事業体質強化
策を推進し、収益改善を実行してまいります。今後の見通しにつきましては、状況が落ち着き次第、改めて公表する予定で
す。
※業績予想数値につきましては、本資料の発表日現在において入手可能な情報に基づき作成したものであり、実際
の業績は、今後様々な要因によって予想数値と異なる可能性があります。
以上
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