6349 小森 2019-11-12 15:00:00
中期経営計画に関するお知らせ [pdf]

                                                   2019 年 11 月 12 日
各位
                                     会社名   株式会社 小森コーポレーション
                                     代表者名 代表取締役社長 持田 訓
                                           (コード番号 6349 東証第1部)
                                     問合せ先 取締役管理本部長 松野 浩一
                                           (TEL 03-5608-7826)



                     中期経営計画に関するお知らせ

     当社は 2019 年3月末で終了した第5次中期経営計画に続き、2019 年4月から 2024 年3月までの5ヵ年を対象
とした第6次中期経営計画を策定しましたのでお知らせいたします。


1.    第5次中期経営計画の振り返り
     第5次中期経営計画(2016 年4月~2019 年3月の3ヵ年計画)では、既存事業においてモノづくり革新による
開発力強化・コスト低減を推し進める一方で、DPS(デジタル印刷機)事業、PE(プリンテッドエレクトロニク
ス)事業の推進、ならびに証券印刷機の海外展開など新規事業の推進による事業の複合化と PESP(プリント・エ
ンジニアリング・サービス・プロバイダー)事業を中心とする営業の業態変革による販売領域の拡大によって、事
業構造と収益構造の変革を進めてまいりました。しかしながら、既存事業のオフセット印刷機事業で欧米やアジア
地域が低迷し販売の拡大が想定通りに進まなかったこと、DPS 事業における製品の本格投入時期が遅れたこと、
PE 事業や証券印刷機事業で市場サイクルにより最終年度の売上が下がったこと、などの影響を受けて売上目標を
はじめとした数値目標が大幅な未達成となりました。この状況を反省し、成長しつつある新規事業の拡大を早期実
現するとともに、2018 年4月に販売子会社を設置したインド市場や 2019 年4月に販売代理店 2 社の内 1 社を子
会社化した中国市場でのシェア拡大を通して既存事業の収益性の向上を図り、あらたな中期経営計画を推進してま
いります。


2.    第6次中期経営計画の概要
     今回の第6次中期経営計画は 2023 年に迎える創業 100 周年を見据え、従来の3カ年計画を延長して5カ年計画
としております。第6次中期経営計画では、第5次中期経営計画で確立した事業基盤を強化発展させることをねら
い、
 「収益性の向上+成長事業の基盤づくり」をテーマといたしました。骨子は下記の通りです。


I. 事業役割の明確化と、目的達成に向けた施策の着実な実行
     1).コア事業(オフセット印刷機・証券印刷機)の収益性向上
         (a) パッケージ市場、アジア市場、及びコネクテッドオートメーションへの注力集中
         (b) 海外向け証券印刷機での差別化戦略推進と、サービス事業の強化による収益安定化推進
         (c) 顧客 ROI 向上を軸とした製品ポジショニング見直しによる競争力向上
         (d) 製品仕様の標準化と構造化、モジュール設計及びユニット生産によるマスカスタマイゼーションの
           構築と、持続的な競争優位性の確立



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  2). DPS(デジタル印刷システム)事業の収益化及び、リカーリングインカムの確立と拡大
        (a) 小森独自のビジネスモデル(オフセット+DPS)を活用したデジタル機販売力強化
        (b) KP-Connect を核とした「コネクテッド・オートメーション」の実現
        (c) 40 インチ枚葉ナノグラフィックプリンティングシステム「Impremia(インプレミア)NS40」の
           市場投入と事業化
        (d) デジタル印刷システム累計設置台数増加に伴うリカーリングインカムの拡大と事業収益の安定化
  3). PE(プリンテッドエレクトロニクス)事業の将来に向けた布石
        (a) 中国市場での製造・販売体制の強化
        (b) プリント基板/電子部品市場における差別化商品の開発・投入
        (c) 高精細実装技術の商品化(Flexible Hybrid Electronics の IoT 需要の対応)
  4). PESP(プリント・エンジニアリング・サービス・プロバイダー)事業 リカーリングインカムの推進
        (a) 資材・機材販売、DPS のインキ/保守費等の安定収益事業の拡大




II.   中期経営計画の実行体制
  1). 中長期経営計画達成度合いに応じた業績連動型報酬の導入
  2). 収益責任を明確にした組織運営とアメーバ経営推進による収益改善
  3). DDP(仮説思考計画法)の導入による中期経営計画の実現性向上


III. 最適資本構成の構築
  1). 財務健全性を維持し、資金調達能力とリスク対応資金を確保
  2). 資本効率を意識し、財務健全性を維持しながら総資産の圧縮
  3). 総還元性向を 80%以上とし、株主還元を充実


IV. 2024 年3月期の経営数値目標
  1). 売上高 :     1,160 億円
  2). 営業利益 :      100 億円
  3). 営業利益率 :     8.6 %
  4). ROE:        6.5 %
  *前提為替レート : 1US ドル=105 円       1 ユーロ=115 円




                                                                   以上




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