6319 シンニッタン 2020-05-26 15:00:00
2020年3月期 決算短信〔日本基準〕(連結) [pdf]

                               2020年3月期 決算短信〔日本基準〕(連結)
                                                                                                           2020年5月26日
上場会社名 株式会社 シンニッタン                                                                                     上場取引所         東
コード番号 6319    URL http://snt.co.jp/
代表者      (役職名) 代表取締役社長                                    (氏名) 橋本 諭
問合せ先責任者 (役職名) 常務取締役財務部長                                   (氏名) 小林 謙治                                TEL 044-200-7812
定時株主総会開催予定日      2020年6月26日                              配当支払開始予定日                            2020年6月29日
有価証券報告書提出予定日 2020年6月26日
決算補足説明資料作成の有無 :         有
決算説明会開催の有無        :     無
                                                                                                                (百万円未満切捨て)

1. 2020年3月期の連結業績(2019年4月1日∼2020年3月31日)
(1) 連結経営成績                                                                                                    (%表示は対前期増減率)
                                                                                                      親会社株主に帰属する当期
                  売上高                          営業利益                           経常利益
                                                                                                          純利益
                  百万円               %          百万円             %              百万円                 %            百万円            %
 2020年3月期        19,337        △15.1             768        △55.4             1,089      △45.5                △278        ―
 2019年3月期        22,769          4.7           1,722         10.4             1,999        7.0                1,317       △12.7
(注)包括利益 2020年3月期  △425百万円 (―%) 2019年3月期  264百万円 (△87.8%)

                                    潜在株式調整後1株当た 自己資本当期純利
             1株当たり当期純利益                                  総資産経常利益率 売上高営業利益率
                                      り当期純利益       益率
                               円銭                       円銭                       %                       %                    %
 2020年3月期                  △5.90    ―                              △1.0                                 2.9                  4.0
 2019年3月期                   26.81   ―                                4.3                                5.1                  7.6
(参考) 持分法投資損益           2020年3月期 ―百万円                   2019年3月期 ―百万円

(2) 連結財政状態
                   総資産                         純資産                      自己資本比率                          1株当たり純資産
                               百万円                          百万円                               %                             円銭
 2020年3月期                36,595                         24,291                           65.9                             657.62
 2019年3月期                38,975                         30,900                           78.8                             625.18
(参考) 自己資本        2020年3月期 24,102百万円                2019年3月期 30,727百万円

(3) 連結キャッシュ・フローの状況
             営業活動によるキャッシュ・フ             投資活動によるキャッシュ・フ              財務活動によるキャッシュ・フ
                                                                                                      現金及び現金同等物期末残高
                  ロー                         ロー                          ロー
                               百万円                          百万円                           百万円                              百万円
 2020年3月期                      1,651                     △1,637                         △1,044                            10,569
 2019年3月期                      2,528                     △1,659                          △572                             11,340

2. 配当の状況
                              年間配当金                                                           配当金総額           配当性向 純資産配当
                第1四半期末 第2四半期末 第3四半期末                           期末               合計             (合計)            (連結) 率(連結)
                          円銭            円銭             円銭              円銭              円銭             百万円           %         %
2019年3月期           ―                    0.00     ―                    10.00           10.00            492         37.3      1.6
2020年3月期           ―                    0.00     ―                    10.00           10.00            367     ―             1.6
2021年3月期(予想)       ―                ―            ―                ―              ―                             ―

(注)
2019年3月期期末配当金の内訳 普通配当 8円50銭  記念配当 1円50銭   
2021年3月期の期末配当予想につきましては、現時点では未定となっております。なお、当該理由等は、添付資料5ページ「利益配分に関する基本方針及
び当期・次期の配当」をご覧下さい。


3. 2021年 3月期の連結業績予想(2020年 4月 1日∼2021年 3月31日)
2021年3月期の連結業績予想につきましては、国内外での新型コロナウイルス感染拡大が当社の事業活動へ与える影響を合理的に算定することが困難
であることから未定としております。今後、連結業績予想の合理的な算定が可能となった時点で速やかに開示いたします。
※ 注記事項
(1) 期中における重要な子会社の異動(連結範囲の変更を伴う特定子会社の異動) : 無
(2) 会計方針の変更・会計上の見積りの変更・修正再表示
     ① 会計基準等の改正に伴う会計方針の変更  : 無
     ② ①以外の会計方針の変更         : 無
     ③ 会計上の見積りの変更          : 有
     ④ 修正再表示               : 無

(3) 発行済株式数(普通株式)
     ① 期末発行済株式数(自己株式を含む)           2020年3月期            55,000,000 株 2019年3月期       55,000,000 株
     ② 期末自己株式数                     2020年3月期            18,348,302 株 2019年3月期        5,849,742 株
     ③ 期中平均株式数                     2020年3月期            47,227,769 株 2019年3月期       49,146,795 株
  (注)当社は期末自己株式数及び期中平均株式数には、従業員インセンティブ・プラン「株式給付信託(J−ESOP)」制度に係る信託財産として、資産
  管理サービス信託銀行株式会社(信託E口)が所有している当社株式を含めております。




(参考)個別業績の概要
2020年3月期の個別業績(2019年4月1日∼2020年3月31日)
(1) 個別経営成績                                                                      (%表示は対前期増減率)
                売上高                    営業利益                 経常利益                当期純利益
               百万円        %            百万円         %        百万円            %     百万円          %
2020年3月期       6,296   △18.1            △15   ―               477    △41.5        172     △71.8
2019年3月期       7,683     1.5            237   △17.8           815    △7.9         609     △35.7

                                       潜在株式調整後1株当たり当期純
             1株当たり当期純利益
                                             利益
                                円銭                          円銭
2020年3月期                        3.60           ―
2019年3月期                       12.41           ―

(2) 個別財政状態
                総資産                     純資産              自己資本比率                1株当たり純資産
                       百万円                     百万円                    %                     円銭
 2020年3月期              22,990                  15,316               66.6                  417.90
 2019年3月期              25,510                  22,023               86.3                  448.08
(参考) 自己資本     2020年3月期 15,316百万円         2019年3月期 22,023百万円

※ 決算短信は公認会計士又は監査法人の監査の対象外です
※ 業績予想の適切な利用に関する説明、その他特記事項
 本資料に記載されている業績見通し等の将来に関する記述は、当社が現在入手している情報及び合理的であると判断する一定の前提に基づいており、
その達成を当社として約束する趣旨のものではありません。また、実際の業績等は様々な要因により大きく異なる可能性があります。業績予想の前提とな
る条件及び業績予想のご利用にあたっての注意事項については、添付資料〇ページ「今後の見通し」をご覧下さい。
                                  ㈱シンニッタン(6319)2020年3月期 決算短信



1.経営成績等の概況
(1)当期の経営成績の概況
   当連結会計年度におけるわが国経済は、個人消費や雇用環境他の改善等を背景に緩やかな回
  復基調が続きましたが、年度後半に掛けて輸出や生産に弱さが見られ、製造業を中心に企業収
  益は弱含みで推移し、景気の減速感が出てまいりました。一方、わが国をとりまく世界経済は、
  米中貿易摩擦問題の長期化をめぐる中国経済の減速、英国のEU離脱他不安定な状況に加え新
  型コロナウイルス感染の世界的な拡大の影響など、不確実性が高まり先行きの不透明感が増し
  ております。

    このような状況下、当社とその連結企業(以下「当社グループ」という。           )の売上高は、鍛造
  事業で主要取引先のグローバル販売の低迷のあおりを受けたことや、物流事業で前期業績に寄
  与した取引が終息したこと、更に昨年夏場以降の世界経済の減速の影響も受け、前期比 34 億
  31 百万円減少の 193 億 37 百万円となりました。利益面は、売上高の減少により、営業利益が
  前期比 9 億 53 百万円減少の 7 億 68 百万円、経常利益は前期比 9 億 9 百万円減少の 10 億 89 百
  万円となりました。親会社株主に帰属する当期純利益は、ⅰ株価下落による投資有価証券評価
  損の計上、ⅱ海外子会社の留保利益に関わる延税金負債の計上、ⅲ不稼働資産の撤去に伴う費
  用の計上、等を行ったことから、前期比 15 億 96 百万円減少の 2 億 78 百万円の損失となりま
  した。なお、2019 年 10 月 15 日に当社の完全子会社株式会社ジェイ・エム・ティ(以下「JM
  T」という。   )を吸収合併し、その税効果として 3 億 5 百万円を計上しております。

    当連結会計年度のセグメント別の状況は、次のとおりであります。
    当社グループの主要事業である鍛造事業は、売上高は前期比 23 億 66 百万円減少の 165 億 49
  百万円、営業利益は売上高の減少により前期比 7 億 58 百万円減少の 9 億 26 百万円となりまし
  た。各分野の状況は以下のとおりです。
  ① 自動車産業向け
    鍛造品の主要マーケットである国内自動車産業は海外生産拡大による現地調達化の基調が
   続いており、国内自動車産業向けの鍛造品は引続き伸び悩んでおります。また、当社主力の大
   型部品の引き合いは見られますが売上貢献度が少なく、前期好調であったSUV車向けも低
   位で推移しました。
    海外子会社の市場であるタイ国の自動車産業においては、    タイ・バーツ高により輸出が振る
   わないことや、同国での自動車ローンの引き締め等もありタイ国内での自動車生産台数が減
   速しました。加えて同社が得意としている分野において、   部品搭載車種の販売低迷の影響を受
   け、売上が減少いたしました。
  ② 建設機械産業向け
    建設機械産業においては、年度前半では、北米市場での建設機械需要が堅調であったことや
   補用部品の引合いがあったこともあり、関連する鍛造部品も堅調に推移しておりましたが、         昨
   年夏場以降の世界経済の減速の影響も受け、建設機械需要も低位となり関連する鍛造品も減
   少しました。

   仮設機材の販売・リースを行う建機事業は、首都圏での再開発事業や社会インフラの改修整
  備等から、仮設機材自体の需要は引続きあるものの、機材保有量の高止まりや建設関連職人の
  人手不足問題ならびに人件費の高騰による建設工事の一部見直し等も見られ、やや停滞感が生
  じています。当社では一部の仮設機材の販売が増加したことから、売上高は前期比 1 億 62 百
  万円増加の 18 億 68 百万円となりましたが、営業利益は、リース部門の利益率低下の影響を受
  け、前期比 23 百万円減少の 1 億 38 百万円となりました。

   金属製パレットの製造販売を中心とした物流事業は、前期業績に寄与した大口取引が終息し
  たことと、主要取引先の販売低迷及び新車投入の遅れの影響を受けたことから、売上高は前期
  比 12 億 16 百万円減少の 7 億 57 百万円、営業利益は売上高の減少により 19 百万円に止まりま
  した。

                              2
                                ㈱シンニッタン(6319)2020年3月期 決算短信




   不動産事業の売上高は、一部テナントの退去で前期比 11 百万円減少の 1 億 61 百万円となり
  ました。

(2)当期の財政状態の概況
  ① 資産
     流動資産は、  前連結会計年度末に比べ 14 億 71 百万円減少し、189 億 62 百万円となりまし
   た。これは、有形固定資産の取得で 16 億 38 百万円支出をしたこともあり、現金及び預金が
   7 億 70 百万円減少したことと、売上減少により売上債権(電子記録債権含む)が 7 億 50 百
   万円減少したことなどによります。
     固定資産は、前連結会計年度末に比べ 9 億 9 百万円減少し、176 億 32 百万円となりまし
   た。これは、機械装置などの取得もあり有形固定資産全体では 4 億 18 百万円増加しました
   が、株価下落に伴い投資有価証券が 13 億 22 百万円減少したことなどによります。
     以上から、総資産は、前連結会計年度末に比べ 23 億 80 百万円減少し、365 億 95 百万円と
   なりました。

  ② 負債
     流動負債は、前連結会計年度末に比べ 42 億 90 百万円増加し、110 億 3 百万円となりまし
   た。これは、売上減少により仕入債務(電子記録債務含む)が 7 億 18 百万円減少しました
   が、本年 2 月に実施した自己株式取得に際し資金調達をしたこともあり短期借入金が 51 億
   40 百万円増加したことなどによります。
     固定負債は、前連結会計年度末に比べ 61 百万円減少し、12 億 99 百万円となりました。こ
   のうち、繰延税金負債は、ⅰ株式時価下落による投資有価証券の含み益減少、ⅱ子会社JM
   Tの吸収合併に伴う税効果を背景による減少、ⅲ海外子会社の留保利益に関わる方針変更に
   伴い新たに 6 億 93 百万円を計上したことによる増加、 等で 64 百万円増加しました。  一方、
   PCB処理関係費用として計上しておりました環境対策引当金については、概ねの処理が終
   了し 2021 年 3 月期中には完了見込みであることから再度見積を算定したことから 1 億 23 百
   万円減少となりました。
     なお、前連結会計年度末に計上しておりました役員退職慰労引当金は、同制度の廃止なら
   びに 2019 年 6 月 27 日に開催した定時株主総会にて役員退職慰労金打切支給が決議されたこ
   とにより、長期未払金に振替を行なっております。

  ③  純資産
   純資産合計は、前連結会計年度末に比べ 66 億 9 百万円減少し、242 億 91 百万円となりまし
   た。タイ・バーツ高により為替換算調整勘定が 5 億 33 百万円増加しましたが、配当金支払な
   らびに親会社株主に帰属する当期純損失を計上したことにより利益剰余金は 7 億 71 百万円
   減少したことと、自己株式取得により自己株式勘定が 56 億 86 百万円減少したことなどによ
   ります。

(3)当期のキャッシュ・フローの概況
     当連結会計年度における現金及び現金同等物(以下「資金」という)は、前連結会計年度末
    に比べ 7 億 70 百万円減少し、105 億 69 百万円となりました。
     当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであり
    ます。
   ① 営業活動によるキャッシュ・フロー
     営業活動による資金は、16 億 51 百万円の増加となりました。これは主に税金等調整前当
    期純利益 3 億 4 百万円や減価償却費 11 億 22 百万円の計上などによります。

   ② 投資活動によるキャッシュ・フロー
     投資活動による資金は、16 億 37 百万円の減少となりました。鍛造事業タイ子会社におけ

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                           ㈱シンニッタン(6319)2020年3月期 決算短信



るアクスルシャフト加工ライン増設ならびに関連設備更新等 5 億 21 百万円を含む 16 億 38
百万円の有形固定資産を取得したことなどによります。

③ 財務活動によるキャッシュ・フロー
   財務活動による資金は、10 億 44 百万円の減少となりました。これは、自己株式取得等で
 51 億 40 百万円を新たに借入しましたが、配当金の支払い 4 億 92 百万円と自己株式取得に
 56 憶 87 百万円を要したことなどによります。




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                                              ㈱シンニッタン(6319)2020年3月期 決算短信



(参考)キャッシュ・フロー関連指標の推移
                  2016 年 3 月期   2017 年 3 月期   2018 年 3 月期   2019 年 3 月期   2020 年 3 月期


  自己資本比率(%)         81.5          77.0          76.8          78.8          65.9

 時価ベースの自己資本 比率
                    49.8          43.6          54.7          45.4          22.4
  (%)
 自己資本比率:自己資本/総資産
 時価ベースの自己資本比率:株式時価総額/総資産
 *いずれも連結ベースの財務数値より計算しています。
 *株式時価総額は自己株式を除く発行済株式数をベースに計算しています。
 *キャッシュ・フロー対有利子負債比率ならびにインタレストカバレッジレシオは、実質借入ゼ
  ロにて省略しています。

(4)今後の見通し
   現在、新型コロナウイルス感染拡大が世界経済全体に大きな影響を及ぼしており、先行き不
  透明感が一段と増しております。当社の主要取引先である自動車関連では、世界各地で生産活
  動を停止し、回復には相当な時間を要することが想定されます。
   このような状況下、当社においても当面は厳しい経営環境が継続するものと見込まれますが、
  すべての関係者の皆様や社員及びその家族の安全を最優先とし、新型コロナウイルス感染防止
  に努めるとともに、引続き経営体質の強化ならびに新型コロナウイルス収束時での生産体制の
  確立の為、新たな受注活動も行ってまいります。
   2021 年 3 月期の業績につきましては、国内外での新型コロナウイルス感染拡大が当社の事業
  活動へ与える影響を合理的に算定することが困難であることから、業績予想は未定とさせてい
  ただきます。
   今後開示が可能になった段階で速やかに公表いたします。

(5)利益配分に関する基本方針及び当期・次期の配当
   利益配分に関する基本方針につきましては、本年2月14日に基本方針の変更を公表しました
  が、次のとおりです。
   「当社は、現在の株主の皆様への配当を充実するとともに、連結業績推移ならびに将来の業
  績見通し、事業計画に基づく投資余力・資金需要、内部留保の適正な水準などを総合的に勘案
  しつつ、配当金額を算出することを当社の株主に対する利益還元の基本方針とし、連結配当性
  向40%以上を目標とする。但し、1株あたりの配当金は10円を下限とする。」
   なお、上記の基本方針につきましては、当面5年間を目処に継続し、5年後には改めて配当政
  策の見直しを行う予定です
   2019年度期末配当につきましては、2020年2月14日に公表しましたとおり、1株あたり10円
  (通期10円、前期につきましては当社創立70周年にあたり、記念配当として1円50銭を実施して
  おり、普通配当では1円50銭の増配です。)とさせていただく案を本年6月の定時株主総会にご
  提案させて頂く予定であります。

  次期の配当金につきましては、原則として当社の利益配分に関する基本方針に基づいて実施
 を予定しておりますが、業績の見極め等を総合的に勘案して決定いたしたく、現時点では未定
 としております。



2.会計基準の選択に関する基本的な考え方
   当社グループは、連結財務諸表の期間比較可能性及び企業間の比較可能性を考慮し、当
  面は、日本基準で連結財務諸表を作成する方針であります。
   なお、IFRSの適用につきましては、国内外の諸情勢を考慮の上、適切に対応してい
  く方針であります。
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                       2021

        81




2019   15
              2019            27   88


             102,444
.




    2020   6   26

                    2020   14