6306 日工 2020-02-20 14:30:00
2020年3月期第3四半期決算説明会 質疑応答要旨 [pdf]

                                      2020 年2月 18 日



    2020 年 3 月期第 3 四半期決算説明会 質疑応答要旨

1.中国の AP が好調に推移しているなか、新型コロナウィルスにより現在上海工場でどの
  様な影響がでているのか。そして今期 4Q の影響についてどの程度考慮しているのか。
  国内の調達にも影響がでているのか伺いたい


 →中国の現地法人(日工上海)は、2 月 18 日時点でまだ生産は再開しておらず、再開の
  目処もたっていない。この影響は今後出てこようが、例年日工上海の 1~3 月の売上は
  ほぼゼロに等しいため 2019 年度の決算に対する影響はほぼない。


 →2020 年度の日工上海への影響は、この状態が更に 1 ヶ月や 2 ヶ月継続するとかなり出
  ると考えられる。1~3 月は春節を挟んでいる関係もあり、営業活動はスローな時期で
  ある。しかし、昨年 12 月時点の受注残高はそれなりに抱えており、工場停止により生
  産が一切できていないため受注残高をこなしていく製造、設置工事などすべてが遅れ
  るので、当初予定していたタイミングでの納入、売上がずれていく。現時点でどれだけ
  の影響というのは言い難いが、2020 年度は影響が出ると予想している。


 →国内の調達については、中国から直接購入しているものは多くなく、現状においてサプ
  ライチェーンの中で物が入らず製造に影響をきたすものはない。この状況が長く続く
  と影響が出てくるとは思うが、2~3 週間程度でとどまるのであれば、十分在庫も持っ
  ており問題ないと考えている。


2.BP の実績であるが、受注が良くなっているが市況が良くないなかで価格を多少勝負して
  も取っていくという話があったが、想定内のシェアは取れているのか。今は受注を取っ
  ているが受注採算が悪化しており、来期の営業利益率が悪化するのか伺いたい


 →先ず、想定内のシェアは BP で取れている。今期については大型の特殊物件があり、こ
  れが赤字だったため全体の営業利益が引き下げられた。なお、今期受注をして来期売上
  になる物件の想定マージンを見ると、今期よりは高い状況である。


  その特殊物件は今期に売上計上が終わっているのか


 →実績として数字に反映されている。
3.経常利益増減の要因分析の原価改善についてだが、上期累計が 2.5 億円プラスだったこ
  とに対し 3Q 累計 1.8 億円プラスになったということは、3Q は悪化しているがこれは
  メンテナンスが少ないからなのか伺いたい


 →メンテナンスの売上が 3Q は極端に少ないため、 は 2Q より原価改善が悪くなった。
                          3Q
  当社は原価率の変動について、仕入れ価格や生産効率よりも売上高の構成比変化によ
  るものが大きい。


4.3Q 迄のメンテナンス減少分を 4Q で取り戻すとのことであったが、お客様のニーズは
  4Q にあるのか


 →4Q は 1 月と 3 月で 2 つのメンテナンスの山がある。1 月の年末年始の工事は予定どお
  り実績があがっている。3 月も現在の受注状況をみていると、十分数字は行くと考えて
  いる。


5.基本的にタイの AP マーケットは中古が多いと思われるが、タイの子会社は新品を売っ
  ていくのか伺いたい


 →説明会資料5ページの下部にタイ現地法人の収益計画を記載しているが、AP の新品を
  1台1億円で計算している。中古は1台 43 百万円で計算した金額を書いている。すな
  わち、5 年後に新品 10 台、中古で 4 台を計画している。我々の戦略としては新品を主
  体に販売していく。


  お客様は今まで AP の中古しか買っていないが、多少高くても新品を買ってくれるだけ
  の余裕があるのか、新品の良さを時間を掛けてお客様にすり込みしていくのか。お客様
  の心理を中古から新品へ変えるため、どの様なことをおこなうのか


 →タイは現在、少し景気が良くないものの、 年や 20 年前と比較すれば明らかに国自体
                     10
  の経済力が上がっており、道路予算もかなりついている。お客様の資金力は他の東南ア
  ジアの国と比べると豊富であり、過去と比べても購入する力がつきつつある。お金に余
  裕ができたことにより、10 年以上前に日工の中古しか買えなかったお客様も次に買い
  替えたいときに価格差が倍程度であれば十分買うことができる。
                              中古品で 20 年使える、
  新品で 40 年使えるということならば、価格が 2 倍でもお客様として十分買う価値があ
  ると思うので、相当時間を掛けてすり込まずとも、そう難しいとは思わない。


(注)本質疑応答要旨は決算説明会に参加されなかった方への情報提供も含めておこなっていますが、その内容につきま

しては理解し易いように一部で加筆・修正していますことをご承知おき下さい。

                                    日工株式会社 財務部 IR 担当