「中期経営計画２０２３」
2021/5/10
社長 下村 真司
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2021/5/10
「中期経営計画２０１９」から「中期経営計画２０２３」へ
「中期経営計画 「中期経営計画２０２３」
２０１９」 ＜外部環境の変化＞
✓ ＥＳＧの急速な進展
✓ 米中対立 製品・サービスによる
企業使命の遂行 社会課題解決を通じて、
✓ 対中国メーカ対応
持続的に企業価値を
➢ 質重視 ✓ 情報価値の拡大
拡大する
✓ Covid-19の長期化
➢ 役割に応じた運営 ➢ 企業価値＋社会価値の拡大
✓ 他の外的リスク拡大
・ＣＳＶの推進
➢ ＣＳＲ積極推進 ✓ Afterコロナ対応 ・長期の方向性
➢ 持続的な成長
・強靭な事業体
＝質と量のバランス
・選択と集中
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「中期経営計画２０２３」基本方針
２０３０年：解決するべき社会課題、住友重機械グループのあるべき姿
持続的な ＣＳＶ推進による
住友重機械グループの実現 社会への貢献
（企業価値の拡大） （社会価値の拡大）
１．強靭な事業体の構築 ４．製品・サービスによる
ＳＤＧｓへの貢献
２．企業価値向上のための変革
５．事業を通じた環境負荷の低減
３．働きやすい会社への変革
企業価値と社会価値のバランスを図る
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「中期経営計画２０２３」の位置付け：変革へのスタート
「中期経営計画２０２３」
２０２４～２９ ２０３０
２０２１～２３
長
期
製品・サービスによる社会課題解決を通じて
目 持続的に企業価値を拡大する
標
社会課題解決の
社会課題解決の
ための 「あるべき姿」
目 ための
標 事業ポートフォリオの の実現
基礎固め
体制整備
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「中期経営計画２０２３」ＲＯＩＣ経営継続
あらゆるステークホルダーの期待に応え、企業価値を持続的に
高めるため、ＲＯＩＣ経営を継続する。
➢ ＲＯＩＣ経営を推進し財務パフォーマンスの向上を図る
・ＷＡＣＣ（加重平均資本コスト）に対し十分なスプレッドを確保する
・資本効率を向上させ、利益額を増加させる
➢ 成長投資
・営業キャッシュ・フローの範囲内で高水準の投資を継続実施する
➢ 株主還元
・配当性向３０％以上
収益の改善とともに配当性向の段階的な向上を目指す
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「中期経営計画２０２３」財務目標
◼ 財務目標
２０年度実績 ２１年度予想 ２３年度目標
受注高 8,139億円 8,800億円 10,000億円
売上高 8,491億円 8,700億円 9,700億円
営業利益 513億円 500億円 700億円
営業利益率 6.0％ 5.7% 7.2%
ＲＯＩＣ 6.1％ 5.6％ 7.5％
為替レート(ドル) ￥106（実績） ￥105 ￥100
【参考】ＲＯＥ 5.6％ 5.4％ 8.0％
◼ 投資計画
設備投資 研究開発費 Ｍ＆Ａ・新規事業
主力事業および 成長に向けた
ポイント 成長案件発掘
情報化投資に重点 商品力強化
３カ年累計 1,000億円 740億円 400億円
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02 「中期経営計画２０２３」策定のポイント
①「企業価値と社会価値のバランス」を目指す
✓ 財務価値重視に加え、ＥＳＧ視点の価値提供も重視する
✓ 企業活動による社会課題の解決という考え方（ＣＳＶ）を採る
②「バックキャスティング」により長期の方向付けをする
✓ １０年後の社会課題解決という長期目標に対して課題設定する
✓ 足元の経営課題と合わせ、「中期経営計画２０２３」を位置付ける
③価値の最大化に向け「事業ポートフォリオ」を見直す
✓ 社会課題解決に向け、事業の共通性を軸にセグメントを見直す
✓ 新たなセグメント内でのシナジーにより新たな成長を企図する
企業としての 企業価値 社会価値 社会の持続性懸念
持続性の追求 の拡大 の拡大 事業による社会
足元の事業課題
課題解決
住友の事業精神・経営理念
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メガトレンドから導かれる社会課題と当社グループの技術
メガトレンド ✓急速な都市化 ✓気候変動・資源不足 ✓人口構造変化 ✓経済力シフト
✓ テクノロジー進化 ✓情報ネットワーク革命 出典：PwC Japan 社ウェブサイト
「 メガトレンド～5つのメガトレン
ドと潜在的影響 」
労働生産性の向上 エネルギー効率の向上 先端技術の応用による利便性向上
解決すべき
社会課題 気候変動への対応 インフラ高度化への対応 サーキュラーエコノミーへの挑戦
ウェルビーイングの実現
自動化・
環境・エネルギー
デジタライゼーション
住友重機械
グループの ドライブ 先端物理応用 再生エネルギー 電動・自律化
開発の重点領域 ソリューション アプリケーション システム 搭載機械
ロボティクス 高度素材加工 資源再生・新素材 先端物流
アクチュエータ ソリューション ソリューション ソリューション
現状の製品群 動く・運ぶ 形を変える 生活を支える
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「中期経営計画２０２３」における開発の重点領域
重点領域 開発のターゲット
持続可能な産業に必要な環境保全技術開発
環境
（排水・廃棄物処理技術）
脱炭素社会に向けた未来技術開発
エネルギー （二酸化炭素・廃熱利用技術、
プラント故障診断／運転支援技術）
移動体やロボット商品の知能化・高度化、
自動化
生産技術革新に向けた開発推進
デジタライ 知能化技術・情報基盤技術を磨き上げ、
ゼーション 各種知能を製品・サービスに実装
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サステナビリティ推進への取り組み
中期経営計画２０１９＆２０２０年度 中期経営計画２０２３
（2017～2020） （2021～2023）
２０２４～２０３０年
「企業価値と社会価値のバランス」を目指し、以下を推進する。
✓ 製品・サービスを通じた社会課題の解決
✓ 環境・気候変動対応機能の強化
✓ ＴＣＦＤを活用した気候変動リスク・機会の整理と情報開示
価値創造
重要課題の浸透 ストーリーの発信
・価値創造ストーリー策定
・課題の具体的展開
社会要請の理解 ・環境対応機能 強化
・住友重機械グループの
ＣＳＲ全体像確定
・全社重要課題の特定
・環境開示範囲拡大
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事業ポートフォリオの見直し
「中期経営計画２０２３」：
従来の中期経営計画：質重視
価値最大化へのチャレンジ
＜事業部制で一定の成果＞ ①探索力の強化・追及
・収益責任の明確化 ・社会価値を高める解決課題への
・既存事業の成長を優先 チャレンジ
・事業部門のＲＯＩＣ経営を徹底 ・ＣＳＶを意識した新規事業の
探索を展開
＜顕在化してきた問題点＞ ②新たな深化力の獲得
・経営資源のフラグメンテーション ・コア・コンピタンスの結合
・新規事業探索に限界 ・規模の効果と人材の融合
・大きな環境変化への対応遅れ
第一のステップ：
「公表セグメント」の見直し
・「選択と集中」への着手
・セグメント内でのシナジーの実現による
成長の実現
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新セグメントと事業の探索の方向性
メカトロニクス インダストリアル
ロボティクス 先端物理応用 マシナリー
アクチュエータ アプリケーション
気候変動
ドライブ
への対応 高度素材加工
労働生産性 先端技術応用
ソリューション ソリューション
の向上 による利便性向上
サーキュラー 社会価値
ウェルビーイング
エコノミー
再生エネルギー への挑戦
の拡大 の実現
システム
先端物流
エネルギー効率 インフラ高度化 ソリューション
の向上 への対応
資源再生・新素材
ソリューション 電動・自律化
搭載機械
エネルギー ロジスティックス
＆ライフライン ＆コンストラクション
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新セグメントの機種構成
【現状の公表セグメント】 【新セグメント】
セグメント名 製品 セグメント名 製品
機械 変減速機、モータ、
変減速機、モータ、
コンポーネント インバータ
メカトロニクス インバータ、
プラスチック加工機械、 精密位置決め装置
極低温冷凍機、精密部品、
精密機械 半導体製造装置、レーザ加工 プラスチック加工機械、
システム、精密位置決め装置、 極低温冷凍機、精密部品、
工作機械、防衛装備品 インダストリアル 半導体製造装置、
油圧ショベル、道路機械、 マシナリー 量子機器・加速器、プレス、
建設機械 建設用クレーン 産業機器・環境機器、
工作機械、防衛装備品
運搬機械、タービン・ポンプ、
量子機器・加速器、 ロジスティックス
産業機械 プレス、産業機器、
油圧ショベル、道路機械、
フォークリフト ＆ 建設用クレーン、運搬機械、
コンストラクション フォークリフト
船舶 船舶
エネルギー エネルギー環境装置、
エネルギー環境装置、 水処理装置、タービン・ポンプ
環境・ 水処理装置、反応容器・化学 ＆ 反応容器・化学装置、
プラント 装置、食品機械、 ライフライン 食品機械、船舶
産業機器・環境機器
その他 不動産、ソフトウェア
その他 不動産、ソフトウェア
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新セグメントによる受注・売上・営業利益推移
受注高 売上高 営業利益
億円 億円
億円
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メカトロニクス セグメント
21年度の動向 23年度までの方向性
✓ モーションコントロールデバイス事業
コロナ禍からの回復により全世界的に の成長促進
市況好転。 ✓ ロボティクス要素を入れたドライブソ
主力の変減速機の需要増加により、 リューション事業の立ち上げ
受注、売上ともに前年比増加の見通し。 ✓ 状態監視システムによる
「サービス変革」
受注高 売上高
営業利益(左軸)・利益率(右軸)
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インダストリアル マシナリー セグメント
21年度の動向 23年度までの方向性
＜プラスチック加工機械＞
＜プラスチック加工機械＞
中国の電気電子関連や欧米の需要が引き続き
✓ 環境対応樹脂、リサイクル樹脂対応等の環
堅調に推移することに加え、国内の需要も回
境対応技術開発推進
復を見込み、受注、売上ともに前年比増加の
✓ グローバル連携と地域別戦略の強化推進
見通し。
＜その他＞ ＜その他＞
✓ 特定半導体製造装置領域の競争優位確立
全般的に市況は回復基調で、受注は前年比増
✓ 電動化に伴う自動車関連事業の拡大
加するものの、前年の受注が低調であった半
✓ 先進医療分野での事業成長
導体関連を中心に売上は前年減少の見通し。
受注高 売上高
営業利益(左軸)・利益率(右軸)
プラスチック
加工機械
その他
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ロジスティックス＆コンストラクション セグメント
21年度の動向 23年度までの方向性
＜油圧ショベル＞
＜油圧ショベル＞
✓ 電動ショベル開発
国内、中国の市況が引き続き堅調に推移する
✓ ICT建機の高度化、導入拡大
ことに加え、北米の回復も見込み、受注、売
✓ 高次排ガス対応
上ともに前年比増加の見通し。
✓ サービス、部品事業の拡大
＜その他＞
＜その他＞
建設用クレーンは、市況回復傾向も時間がか
✓ 港湾クレーンの自動化、遠隔操作
かり、受注、売上ともに前年比微増。
✓ 建設用クレーンの電動化、
運搬機械事業も、受注減に加え前年の受注減
高次排ガス対応
の影響により売上も減少の見通し。
✓ グローバル対応
受注高 売上高
営業利益(左軸)・利益率(右軸)
油圧ショベル
その他
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エネルギー＆ライフライン セグメント
2021年度の動向 2023年度までの方向性
✓ 液化空気エネルギー貯蔵（ＬＡＥＳ）等の
エネルギープラント事業は、主に国内でバイ
再生エネルギー市場での事業化推進
オマス発電設備の大型案件が前年比減少する
✓ バイオマスなどによる地域別事業展開
ことから受注は減少し、受注残があることか
✓ 排水廃液の再資源化ビジネスの展開
ら売上は増加する見通し。
✓ ＩｏＴ、ＩＣＴ要素の実装による運転管理
その他事業は概ね市況回復へ向かい受注増加
の省人化
の見通しも、国内ごみ焼却事業の事業譲渡も
✓ 脱炭素を見据えバイオリアクター展開
あり、売上は減少する見通し。
✓ グローバルでのサービス事業強化
受注高 売上高
営業利益(左軸)・利益率(右軸)
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参考 セグメント組み換えについて
２０２０年度売上高（8,491億円）
億円
機械コンポーネント メカトロニクス
（変減速機） （変減速機 他）
精密機械
（射出成形機、 インダストリアル マシナリー
精密先端機器 他） （射出成形機、精密先端機器 他）
建設機械
（ショベル、 ロジスティックス＆コンストラクション
クレーン） （ショベル、クレーン、物流、運搬機械）
産業機械
（プレス、
物流、運搬機械、
タービン・ポンプ）
船舶 エネルギー＆ライフライン
（環境・プラント、圧力容器、
環境・プラント タービン・ポンプ、船舶）
（環境・プラント、
圧力容器 他）
その他(不動産、ソフトウェア)
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2021/5/10
将来の業績に関する予想、見通しなどは、現在入手可能な情報に基づき当社が合理的と判断したものです。
したがって実際の業績は様々な要因の変化により、記載の予想、見通しとは異なる場合があります。
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