6298 ワイエイシイHD 2021-03-19 15:00:00
中期経営計画(2021~2023年度)について [pdf]
2021 年3月 19 日
各 位
会 社 名 ワイエイシイホールディングス株式会社
代表者名 代 表 取 締 役 社 長 百瀬 武文
(コード番号 6298 東証第一部)
問合せ先 取締役事業統括副本部長 伊藤 利彦
(TEL.042-546-1161)
中期経営計画(2021~2023 年度)について
本日開催の当社取締役会において、中期経営計画(2021~2023 年度)を策定、公表すること
を決議しましたのでお知らせいたします。
当社は 1973 年5月に現社長が創業し、来る 2023 年5月に創業 50 周年を迎えますが、ここを
当面のゴールとして、本中期経営計画を策定したものであります。
記
1.基本戦略
(1)基本テーマ
①粗利率 UP による高収益経営 最終年度には、営業利益率 10%以上
②経営効率重視経営 最終年度には、一人当たり売上 35 百万円以上
③SDGs を加味した量産新製品 最終年度には、売上の 20%以上
(2)改革テーマ
①営業改革(受注型営業の深耕と提案型営業の推進)
「しなやか先端技術企業集団」として、お取引先様の様々なニーズを具現化しつつ、
生活への安心と豊かさを与える商品開発を推進いたします。
②グループ内効率経営
グループ内企業、事業及びシステムの統廃合により、高い効率経営を目指します。
③中国ビジネスモデル改善
最大のマーケットである中国との取引への柔軟な対応のため、各社各様の対応を効率
性と安全性の観点から改善致します。
2.数値目標(連結)
(金額単位:百万円)
事業年度 2021 年度 2022 年度 2023 年度
売上(連結) 30,000 33,000 37,000
メカトロニクス関連事業 13,470 14,290 16,000
ディスプレイ関連事業 5,690 7,120 8,000
セグメント別
産業機器関連事業 3,720 4,020 4,500
電子機器関連事業 7,120 7,570 8,500
営業利益(連結) 1,600 2,310 3,700
営業利益率 5.3% 7.0% 10.0%
(※)2021 年度の詳細数値は、 「2021 年3月期決算短信」にて開示予定
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3.セグメント別現況と課題及び施策
(1)メカトロニクス関連事業
①現況と課題
クラウド関連、EV、デジタルシフトの進展で、当関連事業がフォローしている市場は
大きな拡大が見込まれます。独占的に販売しているクラウド関連 HDD 向け装置の需要増
対応、パワー半導体・電子部品(レーザアニーラ・キャリアテープ・自動化装置・切断装
置等)の迅速な横展開、コロナ関連商材の販売促進等が課題となります。
②施策
・HDD のプロセス装置の次世代対応開発、並びに IoT、AI 搭載による付加価値開発。
・パワー半導体市場への深耕、5G、センサー市場向けの装置、及び用途開発。
・開発中の医療関連ウエットプロセス装置、協働ロボット応用自動化装置等のタイムリ
ーな市場投入。
・また、国内外各拠点の連携による製品の競争力強化と安定供給を図ってまいります。
(2)ディスプレイ関連事業
①現況と課題
フラットパネルディスプレイ(FPD)業界においては、 大型 TV 用液晶ディスプレイ(LCD)
投資が一段落し、 有機 EL ディスプレイ(OLED)投資は大型基板の量産開発への取組みが見
られるものの、現在は調整局面にあります。当関連事業におきましては、自社の強みを
活かせる分野への特化(前事業年度における WET 事業からの撤退等)と拡大(熱処理装
置の応用拡大)によりこの局面を乗り越え、引き続き体質強化を図ることが課題となり
ます。
②施策
技術とコストの両面からブラッシュアップしシェアアップさせるとともに、メンテナ
ンス、サービスの積極的な展開(提案型営業)により、ベース事業に育成してまいりま
す。
一方、飛躍的拡大のため、当社のコア技術と他社技術とのコラボレーションによる商
品開発の促進と、FPD 業界以外の市場への投入を進めてまいります。
(3)産業機器関連事業
①現況と課題
ホームクリーニング市場はコロナ禍において急激に縮みましたが、関連業界であるリ
ネンサプライ、特に医療リネンサプライについては、需要は大幅に増加しております。
また、クリーニング仕上げのコア技術たるフィルム包装は、脱炭素や脱プラスチック
の潮流からエコ仕様のフィルムや紙類が多く取り扱われるようになる EC 物流業界にお
いて、新たなる市場を生み出すものと予想しております。両マーケットへの参入を加速
度的に促進することが課題となります。
②施策
医療リネンサプライにおいては、昨年来開発している入荷チェック時の検査機能の自
動化と高精度化により、 「安全と安心」を提供いたします。
また EC 物流については、当社のコア技術の応用により、脱炭素や脱プラスチックの一
翼となるべく社会に貢献してまいります。
(4)電子機器関連事業
①現況
人工透析装置は、世界的な糖尿病由来の需要増により拡大の一途を辿ると想定してお
ります。コロナ禍により、旧機種の減産調整、また新機種の市場投入に悪影響がありま
したが、旧機種の販売は今年度第3四半期後半から回復し、新機種につきましても来年
度秋頃の投入に目途が立ちつつあります。新規採用国での認証を着実に受けることと、
次の商材の確保が課題です。
一方、電力の制御通信機関連は引き続き需要が旺盛ではありますが、急拡大するもの
ではありません。従って、この分野における課題は、今後拡大が見込まれる再生可能エ
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ネルギーへの参入が更なる伸張のキーワードとなります。
②施策
医療分野につきましては、既存の人工透析装置の品質向上とコストダウンが最重要で
あり、一方で当社の技術を生かした新製品開発に取り組んで参ります。
また、電力市場については、洋上風力中心に再生エネルギー向け機器の開発を行うと
ともに、保守の自動化につながる通信装置の開発にも注力してまいります。
以 上
本資料に記載されている内容は、将来に関する前提、見通し、計画に基づく予想が含まれてお
り、当社としてその実現を約束する趣旨のものではありません。実際の業績等は様々な要因によ
り異なる可能性があります。
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