オカダアイヨン株式会社（東証一部 6294）
2021/3期3Q決算説明資料
会社概要（20/3月現在）
創 業 1938年7月（設立1960年）
事業内容 建設機械及び林業機械の製造、販売、修理
資 本 金 2,221百万円
本社外観（大阪市港区）
従 業 員 442名（連結）
売 上 高 17,957百万円
拠 点 国内21、海外5
（ グ ル ー プ 計 ）
2
拠点
【国内】 【海外】 オカダアメリカ
オカダヨーロッパ
タイ駐在員事務所
オカダアイヨン 12拠点 オカダアメリカ 3拠点（本社/オレゴン）
アイヨンテック 1拠点 オカダヨーロッパ 1拠点（本社/オランダ）
3 南星機械 10拠点 タイ駐在員事務所 （アユタヤ）
会社の歩み
1995 2011
（東日本大震災） 直近30年
（阪神淡路大震災） 売上高推移
1938 創業
2017
南星機械M&A
1951頃
（鑿岩機工法） 2016
東証一部
1992
大証二部上場 2008
リーマンショック
1960頃（大型エアブレーカ登場）
4 1970代後半（圧砕工法登場） 1990 2000 2010 2020
商品用途（アタッチメント）
～国内外全メーカーのショベルに取付可能～ 【①大割機】
・ビル解体時に
主要部分を解体
【②小割機】
・大割後のｺﾝｸﾘｰﾄを
【③鉄骨カッター】 更に細かく砕く
・鉄筋や鉄骨の
切断時に使用
【④ブレーカ】
・破砕力抜群
・但し騒音が大きい
5
主力商品シェア
大割機 小割機 鉄骨カッター ブレーカ
44％ 36％
全国平均 47％
13％
首都圏 49% 43％
58％ 13％
6 首都圏：東京・埼玉・千葉・神奈川 （日本建設機械工業会（CEMA)発表資料を基に当社作成）2020/4～2020/12
商品用途（環境機械）
【中低速回転機】 【高速回転機】
・大きな丸太から破砕可能 ・木材を木片チップに切削
・東北震災時にはガレキ処理で活躍 ・チップはバイオマス発電等で活用
7
商品用途（南星機械）
【林業機械】 【発電所・ダム建設用
ケーブルクレーン等】
・森林にて木材を伐採 ・道の無い山の斜面での
・枝払い、剪定、運搬までこなす 生コンクリート・資材等の運搬に
8
当社の強み
商品は「必ず」磨耗・修理が必要 修理対応・直接販売によって得た
ユーザーニーズを開発に活かせる
→ 「自社」修理担当を持つのは当社のみ
9
製品の特徴
当社のこだわり
解体で特に強度が求められる「大割機」「鉄骨カッター」に
「鋳鋼品（ちゅうこうひん）」を使用 鋳鋼品
※「鋳鋼品」・・・特殊鋼を溶かして型枠に流し込み製造
繋ぎ目が無く、「製缶品」より強度が高い
自由に成型でき、デザイン性に優れる
「製缶品」・・・鉄板を溶断し、溶接にて製造
製缶品
シリンダーには増速バルブを搭載し、パワーとスピードを両立
ウエッジアームの採用で抜群の破砕力を実現
閉じるにしたがってアームが張り出さず、住宅密集地でも操作可能
10
商品販売先（国内）
約７０％ 約２０％ 約10％
【ショベルメーカー系販売会社】（一例） 【レンタル企業】 解体
（一例） 事業者
（他、各地域レンタル企業）
11
販売構成比（全体）
油圧ブレーカ 4.6％
南星
16.6％
海外 圧砕機
16.2％
31.5％
環境
その他 部品
4.4％ 機械
つかみ機 販売
修理 9.2％
5.5％
4.5％
7.5％
12 2020/4～2020/12 当社連結売上構成比
解体マーケット需要
非木造建物（コンクリート建物）の建築年代と建築面積
◆築40年以上の解体対象を見ると、解体需要はこれからが本格化（毎年東京ドーム約1,500個分相当の面積が対象に）
面積（単位：万㎡）
今後の解体対象
80,000 となる建物面積
70,000
現時点で築40年以上
60,000 経過した建物面積
50,000 東京ドーム
7億1,500万㎡ = 約15,000個分
40,000
30,000
20,000
10,000
0 6億900万㎡ 7億9,800万㎡ 7億2,700万㎡ 3億3,800万㎡
～1950年 ～1960年 ～1970年 ～1980年 ～1990年 ～2000年 ～2010年 ～2017年
共同住宅 事務所・店舗 工場・倉庫 その他 国土交通省「建築物ストック資料」より当社作成
13 ◆東京ドームの床面積を46,000㎡として換算
マーケットサイズ
（百万円）
25,000
油圧ブレーカ・圧砕機 出荷金額推移と予測（コロナ影響込み）
国内 海外 19,867
20,524
（予測）
20,000 18,895
18,468 18,288
18,052
16,164
15,000
13,499
12,885
10,068
10,000 9,069 8,962 9,079
8,481
8,061
7,561
6,884 7,241 7,115 7,033 （予測）
6,322 6,272
5,000
0
2010年 2011年 2012年 2013年 2014年 2015年 2016年 2017年 2018年 2019年 2020年
14 （日本建設機械工業会（CEMA) 8/27時点発表資料を基に当社作成）
海外地域別マーケットサイズ
解体アタッチメント市場 見通し
(単位：百万US$)
5,000
8.7% 7.1% 6.7% 6.3% 10.0%
9.9% 9.0%
4,500 9.9%
4,390
2.6% 0.0%
1.9% 4,131その他 486
-3.4%
4,000 3,871 462 ｱﾌﾘｶ
中近東 133 -10.0%
3,613 435 南米
3,500 3,315
126
410
3,120 119 アジア 700 -20.0%
3,063 3,015 380 112
647 （その他）
3,000 2,818 363 596
367 340 105 日本 319
545 -30.0%
2,498 2,563 345 113
102
96
299
2,500 487 284
294 311 108 441 271
425 446
100 385 251 -40.0%
2,000
96
238 中国 1,165
329 345 228 235 1,080
210 997
911
187 193
693 830 -50.0%
1,500 649 764
583
513 529
689 北米 721 -60.0%
1,000 620 653
534 582 581 563
470 470 490
500 -70.0%
550 555 588 628 636 580 632 672 712 747 ﾖｰﾛｯﾊﾟ 781
0 -80.0%
2015 2016 2017 2018 2019 2020 2021 2022 2023 2024 2025
ヨーロッパ 北米 中国 日本 アジア(日本・中国除く) 南アメリカ 中近東 アフリカ その他 対前年比
15
「民間リサーチ会社の調査資料をもとに当社作成」
林業マーケット需要
◆木材自給率は９年連続上昇（37.8％）
平均1.2％ペースで増加
◆燃料材総需要量は前年比15.1％増
林業機械活躍の場が広がる
16 林野庁「『令和元年木材需給表』の公表について」（2020年9月30日発表）
ＳＤＧｓへの取組
都市におけるリサイクルシステムを支える解体・金属リサイクル用機械
【国土を強靭化すると共に、復興する力を】
コンクリートの寿命は40～50年とも。 阪神大震災では高速道路が倒壊 東北震災で排出された大量のガレキを
強靭化には「解体」が必須 当社商品が復興を後押し 木材破砕機で分別処理
【コンクリート・鉄などのリサイクル推進を】
ショベル本体に負担を掛けず 鉄スクラップのリサイクルには 廃木材、廃プラスチック、廃タイヤ等
17 効率の良い分別も可能に 南星機械のアタッチメントが活躍 軟質系廃棄物を処理する機械も
ＳＤＧｓへの取組
国内の山地・森林資源の有効活用に貢献する林業機械やケーブルクレーン
【森を守る為には木を切る必要があります】
伐採した木を道なき山から降ろすには 「移動」「伐採」「枝払」「切断」まで 処理しやすいサイズに大木を切断したり
ウインチを使って運搬します 一台でこなし、人手不足解消にも 根株の処理も行えます
【木質バイオマス発電や水力発電にも関わっています】
間伐材をチップにして ダム建設・水力発電所建設の際 当社で使用する電力は「１００％」
18 発電の原料に役立てる事が出来ます 資材運搬の為にケーブルクレーンが活躍 木質バイオマス発電由来のものです
「バイオマス発電」に役立つオカダ
当社使用電力は全てバイオマス由来
【購入先発電所（抜粋）】
・グリーン発電大分 （大分県） ・中国木材バイオマス発電所（佐賀県）
・ウッティかわい区界発電所（岩手県） ・一戸フォレストパワー （岩手県）
・白糠バイオマス発電所 （北海道） ほか
オカダグループ対応範囲
ＦＩＴ制度
（国による固定額買取）
間伐材の伐採・運搬 木材チップ化 燃焼・発電
（オカダ・南星商品） （オカダ商品） （バイオマス発電所） 電力会社への売電
19 木質バイオマス発電の流れ
「ダム建設」「水力発電」にも貢献
① ダム建設時に
②水力発電所の
山と山を繋ぎ、生コンや 建造・リニューアルの際に
ショベル・資材等を運ぶ 水道パイプを敷設
ポイント解説
◆最近では「八ッ場ダム」建設にて活躍
◆今後も水力発電のリニューアル工事が続く予定
◆大型ケーブルクレーンを扱うのは南星の他もう一社のみ
20
業績サマリー
◆10-12月期（３Ｑ）は、前年同期対比売上12%増、営業利益166%増
オカダ国内、オカダ海外、南星の３セグメントともに増収増益
◆4-12月期（３Ｑ迄通期）は、売上減収ながら利益は微増益、経常利益は通期予想を超過
・売上高 12,470百万円 （前年同期比 ▼3.2%、業績予想進捗率 77.9%）
・営業利益 988百万円 （ 〃 +1.2%、 〃 98.8%）
・経常利益 1,019百万円 （ 〃 +4.1% 〃 101.9%）
◆再生エネルギー関連、災害復興関連需要は引き続き堅調
・つかみ機 （前年同期比 31.7%増）･･･ 木造解体、災害復興需要
・環境関連機器 （ 〃 17.4%増）･･･ バイオマス発電向け需要
・ケーブルクレーン（ 〃 46.1%増）･･･ 水力発電所改修工事需要
21
コロナウイルス禍のセグメント別状況
【前年同月比（％）】 国内 海外 南星 20/2～12
250 累計
（前年同期比）
200 国内
97.9
150
海外
90.9
100
南星
106.6
50
連結計
0 98.1
2020.2 2020.3 2020.4 2020.5 2020.6 2020.7 2020.8 2020.9 2020.10 2020.11 2020.12
22
2021年3月期第3四半期業績及び通期見通し (百万円）
21/3期 21/3期 21/3期
3Q実績 前年 前年 3Q実績 前年 前年 見通し 進捗率
同期比 同期比 同期比 同期比 （2020/8/7公
増減 増減
（累計）
増減 増減
表） （％）
（額） （％） （額） （％）
売上高 4,014 429 12.0 12,470 ▼410 ▼3.2 16,000 77.9
売上総利益 1,104 101 10.1 3,550 ▼220 ▼5.9 － －
販売費及び
852 ▼56 ▼6.2 2,562 ▼232 ▼8.3 － －
一般管理費
営業利益 252 157 165.8 988 11 1.2 1,000 98.8
経常利益 260 174 201.5 1,019 40 4.1 1,000 101.9
四半期純利益 146 121 474.1 606 26 4.6 650 93.3
（当社株主帰属）
23
売上高増減要因
国内は、コロナ影響による買い控え影響あるも、環境機械・つかみ機好調
海外は、米国は減収だがやや持ち直し傾向、現法化した欧州・新機種投入ｱｼﾞｱは回復傾向
南星は、林業機械は微減も、金属スクラップ・ケーブルクレーン等が好調
国内 海外 南星 （百万円）
つかみ機
環境機械
169 164 218
▼53
▼ 489 ▼92 ▼93 ▼ 234
ブレーカ 補財・修理 その他
圧砕機
12,881
12,470
▼ 395
‘20/3 3Q
7,881 '21/3 3Q
24
営業利益増減要因
減収ながらも増益確保、海外で米国減収影響が大きい一方、南星で前期比大幅増
接待費・出張費の抑制運用や、会議リモート化により経費削減に注力
（百万円）
販管費減
▼ 85 ▼4
232
国内粗利減 ▼128
その他
988
976 海外粗利減 ▼3 ・国内 740
・国内 748 南星粗利減 ・海外 203
・海外 241 ・南星 70
・南星 18 ・調整 ▼26
・調整 ▼31
976
25
機種別売上（3Q推移）
（百万円）
前期比 前々期比
'19/3期 '20/3期 '21/3期
３Ｑ ３Ｑ ３Ｑ
金額 増減(％) 増減(％)
ブレーカ
596 628 575 ▼ 53 ▼8.5 ▼3.5
圧砕機
4,574 4,415 3,925 ▼489 ▼11.1 ▼14.2
環境機械
923 973 1,143 169 17.4 23.8
つかみ機
408 520 684 164 31.7 67.6
補材・修理
1,438 1,588 1,495 ▼92 ▼5.8 4.0
その他
553 649 556 ▼93 ▼14.4 1.3
国内計
8,492 8,775 8,380 ▼395 ▼4.5 ▼1.3
海外計
2,473 2,254 2,020 ▼234 ▼10.4 ▼18.3
南星計
1,945 1,851 2,070 218 11.8 6.4
連結計
12,911 12,881 12,470 ▼410 ▼3.2 ▼3.4
26
地域別売上（国内3Q推移）
（百万円）
'19/3期 '20/3期 '21/3期 前期比 前々期比
３Ｑ ３Ｑ ３Ｑ (%)
金額 増減（％）
北海道 359 284 382 98 35 6.4
東北 1,017 929 997 68 7.3 ▼2.0
関東 2,782 2,738 2,324 ▼414 ▼15.1 ▼16.5
中部・北陸 984 1,139 1,255 116 10.2 27.5
関西 1,123 1,327 1,145 ▼182 ▼13.7 2.0
中国・四国 841 994 719 ▼275 ▼27.7 ▼14.5
九州 1,065 1,151 1,339 188 16.3 25.7
その他（本社扱）
318 208 219 11 5.3 ▼31.1
国内計 8,492 8,775 8,380 ▼395 ▼4.5 ▼1.3
海外計 2,473 2,254 2,020 ▼234 ▼10.4 ▼18.3
南星計 1,945 1,851 2,070 218 11.8 6.4
連結計 12,911 12,881 12,470 ▼410 ▼3.2 ▼3.4
27
海外販売先 内訳
海外
16.2％
欧州
17％ 北米
国内 アジア 65％
67.2％
16％
南星 その他
16.6％ 2％
28
海外・地域別売上（3Q推移）
（百万円）
海外 前期比
'19/3期 '20/3期 '21/3期 前々期比
16.2％ ３Ｑ ３Ｑ ３Ｑ (%)
金額 増減（％）
北米 1,721 1,609 1,313 ▼295 ▼18.4 ▼23.7
アジア
503 298 331 32 11.0 ▼34.2
国内 ヨーロッパ
198 309 340 30 9.6 71.7
67.2％
オセアニア
34 15 8 ▼6 ▼46.7 ▼76.5
その他
17 22 26 4 22.2 52.9
海外売上計
2,473 2,254 2,020 ▼234 ▼10.4 ▼18.3
海外比率（％）
19.2 17.5 16.2 ▼1.3 - -
南星
16.6％ 内、当社内
北米比率（％） 69.6 71.4 65.0 ▼6.4 - -
29
販売構成比（南星）
その他
物品販売
9.6％
舶用 6.5％ ケーブルクレーン
クレーン
5.8％
金属
リサイクル機械 12.5％
40.7％
林業機械
24.9％
30 2020/4～2020/12 南星機械売上構成比
南星・機種別売上（3Q推移）
（百万円）
前期比 前々期比
'19/3期 '20/3期 '21/3期
３Ｑ ３Ｑ ３Ｑ
金額 増減（％） 増減(％)
ケーブルクレーン 514 576 842 266 46.2 63.8
林業機械 633 551 515 ▼36 ▼6.5 ▼18.6
鉄・スクラップ 182 221 259 38 17.2 42.3
舶用クレーン 166 124 121 ▼3 ▼2.4 ▼27.1
物品販売 290 214 135 ▼79 ▼37.0 ▼53.4
その他 160 162 193 31 19.1 20.6
南星計 1,945 1,851 2,070 218 11.8 6.4
連結計 12,911 12,881 12,470 ▼410 ▼3.2 ▼3.4
31
トピックス①：国内拠点の充実
【拠点リニューアル推移】 ◆横浜営業所を「湘南営業所」として移転新設
2015年：アイヨンテック増設
・省人化対応のための機械大型化に伴い、クレーン設備の充実が急務
2017年：北陸営業所移転新設
2019年：四国営業所移転新設
・今後も引き続き全国各地の営業所リニューアル予定
2020年：湘南営業所移転新設（10月）
湘南営業所 正面
：九州営業所第二工場兼倉庫（※）
2021年：中部営業所建替え（※）
：広島営業所移転新設（※）
2022年：仙台営業所移転新設（※）
側面図
（※）は計画中
32 修理工場内
トピックス②：海外での製造開始
◆ベトナムでの製造開始（2021年度中）
欧州向け販売 ・ ビンズン省ミーフック第3工業団地内
（ベトナム南部最大級の工業団地）
・世界共通モデルでボリュームメリット追求
・日本、アメリカ、欧州等に出荷予定
日本向け販売
米国向け販売
【参考モデル】
TOPV-50
ビンズン省
画像出典：wikipedia
【参考モデル】
33 TOP-32
トピックス③：「オカダ大展示会」開催
◆さいたまスーパーアリーナにて
2021年6月2日（水）～3日（木）開催予定
※昨年実施の内覧会の模様
国内全ショベルメーカー、当社協賛メーカーが
参加する、初の単独展示会を開催予定
34
トピックス④：社外・社内間コンタクトの充実
コロナ禍においてもお客様・社内間の連携を取る為の対策を実施しています
◆注文書/契約書の電子化推進 ◆オンライン商談の実施 ◆集合研修のWEB化
35 ◆Instagramでの情報発信 ◆ＬＩＮＥオリジナルスタンプ制作
ご清聴ありがとうございました
＜注意事項＞
本資料中の予想は、決算発表日現在において入手
可能な情報に基づき作成したものであります。
実際の業績は今後種々の要因によって異なる結果と
なる可能性があります。
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