6289 技研製作所 2021-10-26 09:00:00
2021年8月期決算説明会資料 [pdf]
2021年10月26日
各 位
会 社 名 株式会社 技研製作所
代表者名 代表取締役社長 森部 慎之助
(コード番号 6289 東証第一部)
問合せ先 専務取締役 前田 みか
(TEL 088-846-2933)
2021年8月期 決算説明会資料に関するお知らせ
2021年8月期決算説明会資料につきまして、別紙のとおりお知らせいたします。
以上
2021年8月期 決算説明会
株式会社 技研製作所 代表取締役社長
森部 慎之助
目次
■ 事業概要 P3
■ 業績の推移と2021年8月期の成果 P6
■ 前中期経営計画(2019年8月期-2021年8月期)の総括 P9
■ 中期経営計画(2022年8月期-2024年8月期)について P 16
■ 2021年8月期 決算概要 P 38
■ 2022年8月期 業績予想 P 53
2
事業概要
1967年 公害対処企業として高知市で創業
当時は高度経済成長の真っ只中で、急速に近代国家へ躍進
一方で、建設工事による騒音と振動が社会問題化
1975年 世界で初めて
「圧入原理」を実用化した
打撃 振動 圧入
無振動・無騒音の圧入機
「サイレントパイラー」 を発明
杭打ち工事の無公害化
建設公害の
元凶は杭打ち工事 事業基盤の確立
3
事業概要
圧入原理とは、既に地中に押し込まれた杭を数本つかみ、その引き
抜かれまいとする抵抗力を反力とし、油圧による静荷重で次の杭を
地中に押し込んでいく施工原理である。
圧入原理の優位性
・無振動・無騒音
・省スペース施工で経済活動を阻害しない
・仮設レス施工により、工期・工費の縮減、
CO2の排出量を削減
・高精度施工
・高い安全性
4
事業概要
圧入原理の優位性を基軸にした開発型企業
建設機械事業 圧入工事事業
無公害杭圧入引抜機 防災・減災、都市再生
サイレントパイラー 圧入原理の インプラント工法
優位性
5
業績の推移と2021年8月期の成果
(百万円)
売上高と海外売上比率
35,000 35.0
324億円
291億円
30,000 50億円
276億円 30.0
259億円 40億円
246億円
25,000 54億円
29億円
220億円 28億円 25.0
188億円 24億円 273億円
20,000 221億円
251億円
20億円 230億円
20.0
148億円
218億円 19.8 %
15,000
16億円 195億円
104億円 167億円 15.0
10,000 10億円 15.5 %
132億円
94億円 13.9 %
11.4 % 10.0
5,000 10.9 % 10.9 % 11.3 % 11.2 %
10.2 %
0 5.0
2013/8期 2014/8期 2015/8期 2016/8期 2017/8期 2018/8期 2019/8期 2020/8期 2021/8期
国内売上高 海外売上高 海外売上比率
6
業績の推移と2021年8月期の成果
(百万円) 営業利益
7,000 67億円
59億円
6,000
51億円
5,000
41億円 39.9億円
4,000
32億円
3,000
24.9億円
21億円
2,000
1,000 6億円
0
2013/8期 2014/8期 2015/8期 2016/8期 2017/8期 2018/8期 2019/8期 2020/8期 2021/8期
7
業績の推移と2021年8月期の成果
<セグメント別> セグメント売上高 セグメント利益
(百万円)
25,000 建設機械事業 23,638
21,016
20,000
18,285 19,134
15,120 15,592
15,000
12,654
10,000
10,357
7,785
5,000
6,678 7,855
3,813 4,683 5,432 4,775
2,799 3,440
0 1,289
2013/8 2014/8 2015/8 2016/8 2017/8 2018/8 2019/8 2020/8 2021/8
(百万円) 圧入工事事業
10,000 8,125 8,803 9,048 8,484
7,679
6,897
8,000
6,170
6,000
4,516
4,000
2,694
2,000
590 828 1,113 925 1,249 1,243
205 250 755
0
2013/8 2014/8 2015/8 2016/8 2017/8 2018/8 2019/8 2020/8 2021/8 8
前中期経営計画(2019年8月期-2021年8月期)総括
①インプラント工法®の普及拡大<国内>
「防災・減災」技術としての適用範囲拡大
道路供用を維持しつつ崩落道路を復旧 スキップロック工法®による
(長野県) 地すべり抑止杭(長崎県)
2018年8月 ~ 2018年11月 2017年7月~2020年7月
国道19号での緊急を要する災害復旧工事 九州新幹線西九州ルート(長崎ルート)沿線
9
前中期経営計画(2019年8月期-2021年8月期)総括
①インプラント工法®の普及拡大<国内>
「防災・減災」技術としての適用範囲拡大
清水港 岸壁改良工事 球磨川での熊本豪雨(2020年)から
(静岡県) の復旧工事(熊本県)
2020年1月 ~ 3月 2021年6月 ~ 施工中
スキップロック仕様のパイラーにて 崩落した法面の狭隘地で、片側交通を確保しな
岸壁改修⼯事における控え杭を構築 がらジャイロパイラー2台で同時施工
10
前中期経営計画(2019年8月期-2021年8月期)総括
①インプラント工法®の普及拡大<海外>
オランダ世界遺産の運河護岸改修で技術開発連携協定
応募16グループ中で最高評価
2020年契約
2021年、G-Kracht B.V.(ジークラフト )を設立し、
2022年1月から実証施工開始。
2023年から8年間の「商業化フェーズ」で計3,300m区間
の工事受注が保証。その後、標準工法に採用される予定 11
前中期経営計画(2019年8月期-2021年8月期)総括
①インプラント工法®の普及拡大<海外>
「質の高い本邦技術」としてODA案件での採用も拡大
ダカール港岸壁改修(ODA) 病院施設建設工事(ODA)
(セネガル)2019年9月~2021年3月 (エジプト)2019年
「ジャイロプレス工法」の採用 「ゼロクリアランス工法」の採用
JICAの高い評価。土木学会等でも論文発表
2020年 技研施工が
「第3回JAPANコンストラクション国際賞」
(国土交通大臣表彰)受賞
12
前中期経営計画(2019年8月期-2021年8月期)総括
①インプラント工法®の普及拡大<海外>
圧入の優位性を発揮する案件での採用拡大
ゴワヌス運河護岸改修 鉄道盛土の補強工事
(アメリカ)2020年 (ドイツ)2021年
「全米で最も汚染された運河の一つ」 住宅街と鉄道に挟まれた狭隘地で、住民生活や列車
護岸の老朽化対策、河川への汚染水流入防止 運行に影響を与えることなく完工
13
前中期経営計画(2019年8月期-2021年8月期)総括
②企業体制強化と開発の拡大
老朽化したインフラの更新需要拡大を見据えた製品の投入
超低空頭圧入機の開発・販売 スマートパイラー®の開発・販売
(CLW100・CLP200A) (SX-1)
橋梁の洗堀対策強化や「JR河川橋梁対策検討会」 U形400mm幅専用のフラッ
の開催を見越しての製品投入 グシップモデル。
大幅な高速化・軽量化・自動
化により、建築現場など市街
地、狭隘地での生産性を向上
14
前中期経営計画(2019年8月期-2021年8月期)総括
②企業体制強化と開発の拡大
人材不足、生産性向上のためICT施工技術の開発を加速し、販売を開始
インプラントNAVI® PPTシステム®
杭精度管理/出来形資料の自動作成 地盤情報の推定から圧入施工まで自動化
3次元モデルで構造物を“見える化” 【PPTシステムの効果】
・施工時間の短縮
・人材不足への対応
・施工実績の品質証明
15
中期経営計画(2022年8月期‐2024年8月期)について
『中期経営計画(2022年8月期‐2024年8月期)』
10月11日発表
■ GIKENの使命
■ 経営方針と長期ビジョン
■ 基本戦略の概要
■ サステナブルな社会への貢献
■ 数値計画
16
GIKENの使命 中期経営計画(2022年8月期‐2024年8月期)
GIKENの使命 『工法革命』
建設業界を科学で精査し、建設工事のあるべき姿を実現する
“圧入業界”をさらに拡大
圧入業界
無公害工法である「圧入工法」により、
・国民の視点に立った基準 建設の五大原則 を遵守
・自然災害に粘り強く耐えるインプラント構造物を構築
・社会の変化に柔軟に対応できる 機能構造物 を提供
17
経営方針と長期ビジョン 中期経営計画(2022年8月期‐2024年8月期)
経営方針
インプラント工法で世界の建設を変える
長
期 事業方針
ビ インプラント工法のパッケージ化によるグローバル展開
ジ
ョ ・建設をグランドデザインするグローバル・エンジニアリング企業になる
ン (海外売上比率を全体の7割とする)
・高収益企業(賢い企業)体質を確立する
中
期
経 基本戦略/2022.8-2024.8
営 ①インプラント工法の技術提案に特化したグローバル展開
計
画 ②付加価値の高い工法・製品を開発し社会にソリューションを提供
18
経営方針と長期ビジョン 中期経営計画(2022年8月期‐2024年8月期)
10年後1000億円を目標として飛躍的な発展を目指す
既存ビジネスの延長ではなく、創意工夫し新しい手法を世界に提案して
圧入原理の優位性を活かしたビジネスを創出する 売上高
ブースト 1000億円
フェーズ
テイクオフ
フェーズ 増強・拡大
本中計期間
発進・上昇
将来の成長を見据えた
海外市場
高い発射台づくり
ビルドアップ
フェーズ
国内市場
■社会問題を短工期で解決する新工法・製品の開発
■民間で主導する早期災害復旧・防災ビジネス事業の提案
■圧入施工のノウハウをフル活用するビジネスモデルへの転換
2022/8 2032/8 19
基本戦略の概要 中期経営計画(2022年8月期‐2024年8月期)
基本戦略/2022.8-2024.8月期
① インプラント工法の技術提案に特化したグローバル展開
(1)適用範囲の更なる拡大
(2)「圧入原理の優位性」に特化した技術提案
(3)圧入原理の優位性を見てわかる提案へ進化
(4)パートナーシップによるグローバル展開
② 付加価値の高い工法・製品を開発し社会にソリューションを提供
(1)付加価値による差別化
(2)持続可能な社会の実現を果たす開発
(3)賢いものづくり体制
20
基本戦略の概要 中期経営計画(2022年8月期‐2024年8月期)
①インプラント工法の技術提案に特化したグローバル展開
(1)適用範囲の更なる拡大
防災主体からすべてのインフラ整備に適用範囲を拡大させる
海岸 道路 河川 港湾
+ + +
砂防 農業 建築
地すべり抑止杭 ため池耐震化 建築物基礎杭
21
基本戦略の概要 中期経営計画(2022年8月期‐2024年8月期)
適用事例 民間主導の防災対策への参入
佐賀県
2020年3月
工場の油流出防止のため 完成後の遮水壁
の遮水壁構築
今年の豪雨では被害を防いだ
2021年8月14日
施工時
22
基本戦略の概要 中期経営計画(2022年8月期‐2024年8月期)
適用事例 「土堤原則」の転換に向けた実績の拡大
神経構造物で性能を証明 2021年9月~施工中
河川堤防の堤体内に「インプラント堤防」
高知県高知市
4000
光ファイバーセンサ
(錆計測)
挿入式傾斜計
堤体の挙動観測、鋼矢板の錆、変状の
計測などを長期的に行い、性能証明の
大きな足掛かりとする。 ハット形鋼矢板
23
基本戦略の概要 中期経営計画(2022年8月期‐2024年8月期)
①インプラント工法の技術提案に特化したグローバル展開
(2)「圧入原理の優位性」に特化した技術提案
「圧入原理の優位性」を発揮する案件を軸に世界へ技術提案を実施し、市場開拓
無振動
省スペース 仮設レス 高精度施工 高い安全性
無騒音
工期短縮・工費削減、CO2削減
・施設供用開始を早める
・経済的効果が高い
24
基本戦略の概要 中期経営計画(2022年8月期‐2024年8月期)
①インプラント工法の技術提案に特化したグローバル展開
(3)圧入原理の優位性を見てわかる提案へ進化
見て理解できる施設により、インプラント工法の普及拡大につなげる
世界杭打機ミュージアム シアター
技術展示スペース
厳しい制約条件での橋脚補強技術
実証展示エリア
2022年完成予定
(高知県香南市赤岡町)
圧入の実証可視化施設
「RED HILL 1967」
今年12月から一部供用開始予定 「決壊しない堤防」の実物を展示
25
基本戦略の概要 中期経営計画(2022年8月期‐2024年8月期)
②付加価値の高い工法・製品を開発し社会にソリューションを提供
(1)付加価値による差別化(1/2)
ICT施工の実現による進化した圧入工法の実施
■現場の自動化・無人化 ー ICT施工技術の拡充・普及
NETIS登録済。市場投入し、実績拡大中
省人化施工
インプラントNAVI PPTS®自動運転
圧入機に連動して杭の貫入深度や 自動運転モードで地盤情報を推定し、 将来の無人化施工を目指し
変位、傾斜を自動計測 圧入力、圧入スピードを最適化 リモート施工の実現へ
26
基本戦略の概要 中期経営計画(2022年8月期‐2024年8月期)
②付加価値の高い工法・製品を開発し社会にソリューションを提供
(1)付加価値による差別化(2/2)
■神経構造物 ー 構造物が機能を発揮できているか数値で証明し、
施設の将来の予防保全や維持管理につなげる。
構造物の変位をモニタリング
センサー設置
建造物にも適用 27
サステナブルな社会への貢献 中期経営計画(2022年8月期‐2024年8月期)
開発型企業として、常に将来を見据えたソリューションを
社会に提供し続ける 「公害対処企業」としての設立時から、環境問題への対処は当社の原点
1970 1990 2010 2021 2030 2050 2080
高度経済成長
自然災害の甚大化 CO2 排出量 CO2
建設公害の発生 46%削減 カーボン
大規模地震が各地で発生 排出実質0
社 人口集中・都市地方の2極化
(2013比) ニュートラル
会 都市部のインフラ整備
持続可能社会(SDGs)、老朽化インフラの更新
背 少子高齢化・労働人口の減少
デジタル化社会(AI・DX)
人工都市・海上都市
景 無人化社会・ロボット社会
建設公害 自然災害 カーボン
インフラ更新 ニュートラル
無公害機械
粘り強い「インプラント構造®」
脱化燃・機能構造物®の提供
提 制約条件を克服・エコ製品
省力化(DX・ICT施工)
完全自動化・ロボット施工
供
価 圧入 インプラント構造 機能構造物
値
28
サステナブルな社会への貢献 中期経営計画(2022年8月期‐2024年8月期)
(1)災害に強い強靭なインフラ構築
地震や津波、洪水にも粘り強く耐え、急速構築できるインプラ
ント構造物の提案、普及を通じて強靭で持続可能なまちづくり
に貢献する。
防災、減災工事への技術提案 「土堤原則」転換の挑戦
29
サステナブルな社会への貢献 中期経営計画(2022年8月期‐2024年8月期)
(2)仮設レス施工
従来工法では必要な仮設工事(仮設材製造・運搬・設置撤去)が不要なため、
大幅なCO2排出量の削減が可能。
従来工法 当社技術
仮設構台 仮設レス施工
30
サステナブルな社会への貢献 中期経営計画(2022年8月期‐2024年8月期)
(3)機能構造物の提供
社会の変化に柔軟に対応する機能の見直し、部材の再利用を前提
とした構造物を提供。
道路橋の建設 2車線の機能から 4車線の機能へ
ニーズに応じて機能見直しが可能
機能を果たしたら撤去 部材は再利用 他の場所で転用
撤去後の部材を他の場所に転用可能
31
サステナブルな社会への貢献 中期経営計画(2022年8月期‐2024年8月期)
(4)圧入システムの電動化・自動化
圧入機とシステム機器の電動化により脱化石燃料を図る。
また自動化により労働力不足を解消し生産性を向上させる。
クリーンな蓄電・発電装置の開発
PPTS自動運転の適用機種拡大
32
サステナブルな社会への貢献 中期経営計画(2022年8月期‐2024年8月期)
(5)生産体制の変更
必要なものを必要な分だけ生産する受注生産体制に移行し、資源
利用を最小限に抑制する。
2021年から 受注生産体制に移行
世界シェア9割のサイレントパイラー®だからこそ
「在庫をもたない販売」へ
ステークホルダー
ビジネス機会拡大 企業価値の向上
ユーザー
株主
サプライヤー
社会
パートナー
建設のあるべき姿実現
在庫管理コスト(人、場所等)を見直し、 圧入業界拡大によるビジネス創出
経営資源を新市場の創出・拡大に集中
↓ ↓
圧入業界をさらに発展 継続した利益を提供
33
サステナブルな社会への貢献 中期経営計画(2022年8月期‐2024年8月期)
(6)賢い企業活動を徹底
GIKENのニューノーマルを徹底し、働き方の多様化を推進。
生産性・働きがいの向上につなげ、効率的な経営を実現。
ペーパーレス
資源の節約、コスト削減
出張レス
CO2排出量・移動時間・交通費の削減
社宅(転勤)レス
ライフステージに応じた柔軟な働き方実現
人材流出リスクの低減
オフィスレス
エネルギー消費量・コストの削減
通勤レス
CO2排出量・交通費の削減
通勤災害リスクの低減
34
数値計画 中期経営計画(2022年8月期‐2024年8月期)
①連結(国内海外別) (単位:百万円)
項目 2021年8月期 実績 2024年8月期 計画 増減率
売上高 27,618 35,000 26.7%
国内 22,158 25,000 12.8%
海外 5,460 10,000 83.1%
海外比率 19.8% 28.6% ―
営業利益 3,997 5,500 37.6%
売上高営業利益率 14.5% 15.7% ―
売上高 営業利益
(百万円) 国内売上 海外売上 営業利益 (百万円)
40,000 14,000
35,000
35,000 32,442 12,000
30,000
29,142 27,618
30,000 25,965 5,044 10,000
24,640 10,000
4,036 6,000
25,000 22,017 5,460
2,911
18,824 2,818 8,000
6,689
20,000 2,488 5,977
14,874 5,500
2,057 5,124 6,000
15,000 1,613 4,500
10,480 4,111 3,997
27,397
3,233 25,105 25,000
1,074 23,054 2,498 4,000
10,000 19,529 24,000
9,406 2,159 22,158
5,000 16,767 2,000
631 21,822
13,260
0 0
2013/8 2014/8 2015/8 2016/8 2017/8 2018/8 2019/8 2020/8 2021/8 2022/8 2024/8
(計画) (計画) 35
数値計画 中期経営計画(2022年8月期‐2024年8月期)
②連結(事業セグメント別)
(単位:百万円)
項目 2021年8月期 実績 2024年8月期 計画 増減率
売上高 27,618 35,000 26.7%
建設機械 19,134 25,000 30.7%
圧入工事 8,484 10,000 17.9%
売上高
(百万円) 建設機械 圧入工事
40,000
35,000
35,000 32,442
29,142 30,000
30,000 27,618 10,000
25,965 8,803
24,640
25,000 8,125 9,200
22,017
8,484
18,824 7,679
20,000 9,048
6,897
14,874
15,000 6,170
10,480 4,516 25,000
23,638
10,000 21,016 20,800
2,694 18,285 19,134
15,120 15,592
12,654
5,000 10,357
7,785
0
2013/8 2014/8 2015/8 2016/8 2017/8 2018/8 2019/8 2020/8 2021/8 2022/8 2024/8
(計画) (計画)
36
インプラント工法で世界の建設を変える
本資料に記載されている業績見通し等の将来に関する記述は、当社が現在入手している情報及び合理的であると判断する一定の前提に基づいており、
その達成を当社として約束する趣旨のものではありません。また、実際の業績等は様々な要因により大きく異なる可能性があります。
37
2021年8月期 決算概要
株式会社 技研製作所
〈証券コード:6289〉
38
決算概要-ポイント
(1)建設機械事業
・首都圏の再開発、大阪万博にともなう近畿圏の再開発など民間開
発が進む。顧客の設備投資意欲が回復基調であり、400mm幅U
形鋼矢板用圧入機などの一般機は、入れ替え需要による販売が増
加。
・国内の公共土木工事において、本設工事に用いる杭材が600mm
幅U型鋼矢板から900mm幅ハット形鋼矢板へ移行。その杭材に
適合したサイレントパイラーF301-900の販売が堅調に推移。
(2)圧入工事事業
・海外ではセネガル・ダカール港での岸壁改修工事(ODA)が新型
コロナウイルス感染拡大で中断していたが約1年遅れで再開し、
3月完工。
・東日本大震災からの復興事業や南海トラフ地震対策の工事が一
段落したこともあり、大型工事が減少。
39
決算概要-業績推移
単位:百万円
2019/8期 2020/8期 2021/8期
前年比 前年比
売 上 高 32,442 24,640 ▲24.0% 27,618 +12.1%
営 業 利 益 6,689 2,498 ▲62.6% 3,997 +59.9%
経 常 利 益 6,761 2,792 ▲58.7% 4,161 +49.0%
当期純利益※ 4,571 1,400 ▲69.4% 3,073 +119.4%
1 株 純 利 益 168.80 51.28 ▲69.6% 112.22 +118.8%
ROE 12.7% 3.7% ▲9.0pts 8.0% +4.3pts
※当期純利益:親会社株主に帰属する当期純利益
40
決算概要-セグメント別売上推移
単位:百万円
35,000
32,442
◇建設機械事業
30,000 3,542百万円増
27,618
8,803
▲564 ・入れ替え需要により一
25,000 2.8%増
24,640
6.2%減
般機の販売が増加。
8,484 ・900mm幅ハット形鋼
矢板に適合したF301-
20,000 9,048
900の販売が増加。
+3,542
15,000
34.0%減 22.7%増 ◇圧入工事事業
23,638
10,000 15,592
19,134 564百万円減
東日本大震災からの復興
5,000 事業や南海トラフ地震対
策の工事が一段落したこ
ともあり大型工事が減少。
0
2019/8期 2020/8期 2021/8期
建設機械事業 圧入工事事業
41
決算概要-国内・海外売上推移
単位:百万円
19.8%
60,000 20.0% ◇国内売上
335百万円増
18.0%
50,000 15.5% 製品販売が増加。
16.0%
14.0%
40,000 11.4%
12.0% ◇海外売上
32,442
2,642百万円増
30,000 5,044 10.0%
44.1%減 93.8%増 27,618
24,640 5,460 +2,642 ・ブラジル向けに大型特
8.0%
2,818
+335 殊機の販売。
20,000
6.0% ・オーストラリアでの圧
27,397 22,158
21,822 入工事売上増加。
20.3%減 1.5%増 4.0% ・セネガル工事の再開、
10,000
2.0%
完工。
0 0.0%
2019/8期 2020/8期 2021/8期
国内売上 海外売上 海外比率
42
決算概要-営業利益増減
単位:百万円
建設機械事業 圧入工事事業
売上高増 売上高減
▲564 売上原価増
営業利益
▲1,538 試験研究費増 旅費交通費減 その他減
+3,542 株式報酬費用減 3,997
▲297 +112 +47
+197
営業利益
2,498
2020/8期 2021/8期
売上総利益増 +1,439 販管費減 +58
営業利益増 +1,498
43
決算概要-営業利益率推移
単位:百万円
35,000 19.7% 20.5% 20.6% 21.0%
18.7% 32,442
17.2% 29,142
30,000 18.0%
27,618
25,965
24,640
25,000 14.5% 15.0%
22,017
20,000 18,824 12.0%
10.1%
15,000 9.0%
10,000 6.0%
5,977 6,689
5,124
4,111 3,997
5,000 3,233 3.0%
2,498
0 0.0%
2015/8期 2016/8期 2017/8期 2018/8期 2019/8期 2020/8期 2021/8期
売上高 営業利益 営業利益率
44
決算概要-建設機械事業 区分別売上
単位:百万円
25,000 23,638
・民間開発の増加により
707 顧客の設備投資意欲が
19,134
回復し、製品販売が増
20,000 5,078 加。
678
15,592
・市場での稼働台数の増
15,000 725 5,374 加にともない、保守・
部品売上は堅調に推移。
5,261
10,000
17,590
12,481
5,000 9,279
0
2019/8期 2020/8期 2021/8期
製品売上 保守・部品売上 レンタル売上 その他売上
45
決算概要-建設機械事業 区分別売上
製品区分別出荷額推移
単位:百万円
18,000
15,912 特殊機
16,000 超低空頭対応圧入機
1,159
831 ゼロ矢板圧入機
14,000
12,481 GRBシステム など
12,000 1,246
6,622 9,279 1,384 大型特殊機
10,000
900mm幅ハット形鋼矢板対応機
1,026
8,000 841 回転切削圧入機(ジャイロ)
5,556 鋼管圧入機 など
6,000
4,198
4,000
7,299 一般機
4,294
400mm幅U形鋼矢板対応機
2,000
3,211 など
0
2019/8期 2020/8期 2021/8期
一般機 大型特殊機 特殊機 その他
46
決算概要-圧入工事事業 地域別売上
単位:百万円
10,000
8,803
9,048 国内売上の減少
9,000 8,484 • 防災・減災工事や災害復旧工事
8,000
1,552 でインプラント工法の採用が広
314
がるも、四国、近畿の海岸堤防
3,246
7,000 547 2,934 補強、関東での河川・護岸の改
393 修といった大型工事の減少によ
6,000
174 1,158 り減収。
427
5,000 609
173 944 海外売上の増加
4,000 799 1,916 93 • セネガル共和国ダカール港での
1,408 岸壁改修工事の再開、完工。
3,000 1,786
1,296 • オセアニア地域での売上増加。
2,000 1,236
448 392
587 575
1,000
1,476 356
977
508
0
2019/8期 2020/8期 2021/8期
四国 九州 近畿 関東 東北 北海道 中部 その他国内 海外
47
決算概要-セグメント別海外売上
セグメント別海外売上高 海外売上高分布率
単位:百万円
6,000
5,460
5,044 アジア
5,000 14.1%
オセアニア アフリカ
40.1% 8.1%
4,000 2,934
3,246 北米・南米
2,818
3,000 28.5%
ヨーロッパ
9.2%
2,000 1,552
2,526
1,000
1,797
1,265
0
2019/8期 2020/8期 2021/8期
建設機械事業 圧入工事事業
48
決算概要-連結貸借対照表
単位:百万円
科目 2020/8期末 2021/8期末 前期増減額
現金及び預金の増加
資産の部 3,707百万円
流動資産 25,477 26,907 1,430 たな卸資産の減少
▲3,016百万円
固定資産 24,231 24,759 527
資産合計 49,708 51,667 1,958
負債の部
流動負債 9,493 10,527 1,033 前受金の増加
909百万円
固定負債 1,803 1,594 ▲209
負債合計 11,297 12,122 824
純資産の部
株主資本合計 37,999 39,253 1,254
その他の包括
▲447 ▲145 302
利益累計額合計
新株予約権 503 0 ▲503
非支配株主持分 355 435 79
純資産合計 38,411 39,544 1,133
負債純資産合計 49,708 51,667 1,958
49
決算概要-連結キャッシュ・フロー計算書
単位:百万円
区分 2020/8期 2021/8期 前期増減額 ◇営業CF
前期増減額 +4,505百万円
・税金等調整前当期純利益、棚卸資産の減少
営業CF 3,263 7,768 4,505 により、営業CFは増加
◇投資CF
投資CF ▲1,892 ▲5,337 ▲3,444 2021/8期 ▲5,337百万円
・定期預金の預入による支出▲3,356百万円
財務CF ▲953 ▲2,197 ▲1,243 ・有形固定資産の取得による支出
▲2,080百万円
現金等 ◇財務CF
4,920 5,324 403
期首残高 2021/8期 ▲2,197百万円
・配当金の支払額 ▲1,914百万円
現金等
5,324 5,666 342 ・短期借入金の減少 ▲170百万円
期末残高
・長期借入金の返済 ▲140百万円
50
決算概要-設備投資の推移
単位:百万円
10,000
8,000
高知本社新社屋 138 高知第三工場 263
高知第三工場 384 関西工場社員寮 153
高知第二工場 230 圧入トレーニングセンター 38 オランダ工場・事務所 実証可視化施設 309
6,000
オランダ工場・事務所 345 オランダ工場・事務所
高知本社新社屋 78
40 421
圧入トレーニングセンター 101
4,000 3,391
3,060
2,317 1,708 1,901 2,294 1,952
1,587 1,499 1,632
2,000
0
2017/8期 2018/8期 2019/8期 2020/8期 2021/8期
設備投資金額 減価償却費
設備投資内訳
2017/8期 2018/8期 2019/8期 2020/8期 2021/8期
レンタル・デモ用機械 2,485 707 996 1,501 1,220
事務所、工場等施設 235 229 602 1,004 739
その他 671 563 719 555 335
合計 3,391 1,499 2,317 3,060 2,294
51
決算概要-研究開発費の推移
単位:百万円
1,400 3.3% 3.5%
1,200 3.0%
2.5% 2.5%
1,000 2.5%
800 2.0%
600 1.5%
922
400 803 1.0%
625
200 0.5%
0 0.0%
2019/8期 2020/8期 2021/8期
研究開発費 売上高比率
52
2022年8月期 業績予想
53
業績予想-連結業績
単位:百万円
2021/8期 2022/8期予想
実績 上期予想 下期予想 通期予想 前年比
売 上 高 27,618 14,000 16,000 30,000 +8.6%
営 業 利 益 3,997 2,270 2,230 4,500 +12.6%
経 常 利 益 4,161 2,300 2,250 4,550 +9.3%
※
当期純利益 3,073 1,500 1,700 3,200 +4.1%
1株純利益 112.22円 54.70円 61.99円 116.69円 +4.0%
※当期純利益:親会社株主に帰属する当期純利益
54
業績予想-ポイント
(1)国内展開
◎インプラント工法の採用拡大
• 河川事業、急傾斜地防災、道路防災、高速道路リニューアル、
港湾整備事業、ため池の耐震化対策、民間プラントの液状化対策
など、インプラント工法の採用拡大
◎顧客の設備投資意欲の回復
• 防災・減災、国土強靭化施策を中心にインフラ整備など公共工事
は底堅く推移
• 首都圏の再開発、大阪万博にともなう近畿圏の再開発、企業によ
る事前防災など民間工事の増加
55
業績予想-ポイント
(2)海外展開
◎パッケージで工法を提案、世界市場で工法普及を加速
• オランダアムステルダム市の運河護岸改修工事において2022年
1月パイロット施工開始
• ブラジル鉱滓ダム防災対策工事に向け、現地企業への工法提案を
強化
• オーストラリアでの大型工事案件の本格化
56
業績予想-セグメント別売上推移
単位:百万円
40,000
◇建設機械事業
35,000 1,665百万円増
30,000 国内外でのインプラント
30,000 +715
27,618 工法の採用拡大によって
24,640 8.4%増 圧入機の販売が増加見込
25,000 9,200
6.2%減
8,484
み。
20,000 9,048 +1,665 ◇圧入工事事業
715百万円増
15,000 8.7%増 インプラント工法の受注
19,134 20,800 が堅調に推移。
10,000 22.7%増
15,592
5,000
0
2020/8期 2021/8期 2022/8期
予想
建設機械事業 圧入工事事業
57
業績予想-設備投資、研究開発費
◎設備投資、減価償却費 ◎研究開発費
実証可視化施設 1,349
単位:百万円 単位:百万円
4,000 3.3% 3.3%
3,174 1,400 3.5%
3,060
3,000 2,294
1,901 1,952 2,036 1,200 3.0%
2.5%
2,000
1,000 2.5%
1,000
800 2.0%
0
2020/8期 2021/8期 2022/8期 600 1.5%
922 1,000
予想 400 1.0%
625
設備投資金額 減価償却費
200 0.5%
設備投資内訳
2020/8期 2021/8期
2022/8期 0 0.0%
予想
2020/8期 2021/8期 2022/8期
レンタル・デモ用機械 1,501 1,220 1,338
予想
事務所、工場等施設 1,004 739 1,494
その他 555 335 342 研究開発費 売上高比率
合計 3,060 2,294 3,174
58
業績予想-海外売上の推移
単位:百万円
8,000 19.8% 20.0% 20.0%
7,000
6,000 15.0%
5,000 11.4%
4,000 10.0%
3,000 6,000
5,460
2,000 5.0%
2,818
1,000
0 0.0%
2020/8期 2021/8期 2022/8期 予想
海外売上高 売上高比率
59
業績予想-中期経営計画
【売上高】 単位:百万円 【営業利益】 単位:百万円
中期経営計画 中期経営計画
40,000 8,000
35,000 6,689
35,000 32,442
30,000
30,000 27,618 6,000 5,500
24,640
25,000 4,500
3,997
20,000 4,000
15,000 2,498
10,000 2,000
5,000
0 0
2019/8期 2020/8期 2021/8期 2022/8期 2024/8期 2019/8期 2020/8期 2021/8期 2022/8期 2024/8期
予想 予想 予想 予想
・売上高 過去最高売上
・営業利益率 15.7%
将来の事業拡大(10年後 1,000億円)に向け研究開発投資および人材投資を積極的に実施
研究開発では、電動化、自動化、急速施工関連が増加 60
株主還元
61
株主還元
2021/8期 2022/8期
第2四半期配当金…普通配当 35円(実績) 第2四半期配当金 …普通配当 35円
期末配当金 …普通配当 35円(予想) 期末配当金 …普通配当 35円
単位:円
80 中間配当 期末配当
70 70 70 70
68
60
60 記念配当
34 35 35 35
30
30
40
20
20
30 34 35 35 35
20
0
2017/8期 2018/8期 2019/8期 2020/8期 2021/8期 2022/8期予想
当期純利益(百万円) 3,671 4,151 4,571 1,400 3,073 3,200
1株当たり純利益(円) 146.35 155.75 168.80 51.28 112.22 116.69
配当性向(%) 47.8 38.5 40.3 136.5 62.4 60.0
純資産配当率(%) 3.5 5.7 4.8 5.1 5.0 4.8
※2017/8期 第2四半期配当金…普通配当 20円 記念配当10円(創業50周年記念配当)
期末配当金 …普通配当 20円 記念配当20円(東証第一部上場記念配当) 62