6268 ナブテスコ 2021-02-10 16:00:00
2020年12月期決算短信〔IFRS〕(連結) [pdf]
2020年12月期 決算短信〔IFRS〕(連結)
2021年2月10日
上 場 会 社 名 ナブテスコ株式会社 上場取引所 東
コ ー ド 番 号 6268 URL http://www.nabtesco.com
代 表 者
(役職名) 代表取締役 (氏名) 寺本 克弘
コーポレート・
問合せ先責任者 (役職名) (氏名) 峯岸 康 (TEL) 03-5213-1134
コミュニケーション部長
定時株主総会開催予定日 2021年3月23日 配当支払開始予定日 2021年3月24日
有価証券報告書提出予定日 2021年3月24日
決算補足説明資料作成の有無 : 有
決算説明会開催の有無 : 有 ( 機関投資家・アナリスト向け )
(表示単位未満四捨五入)
1.2020年12月期の連結業績(2020年1月1日~2020年12月31日)
(1)連結経営成績 (%表示は対前期増減率)
親会社の所有者に 当期包括利益
売上高 営業利益 税引前利益 当期利益 帰属する当期利益 合計額
百万円 % 百万円 % 百万円 % 百万円 % 百万円 % 百万円 %
2020年12月期 279,358 △3.6 28,533 12.7 33,718 20.5 23,512 17.9 20,505 14.4 23,291 19.7
2019年12月期 289,808 △1.6 25,320 15.7 27,979 △6.6 19,951 △13.1 17,931 △14.7 19,459 △7.3
基本的1株当たり 希薄化後 親会社所有者帰属持分 資産合計 売上高
当期利益 1株当たり当期利益 当期利益率 税引前利益率 営業利益率
円 銭 円 銭 % % %
2020年12月期 165.18 165.09 10.6 9.7 10.2
2019年12月期 144.50 144.42 9.8 8.3 8.7
(参考) 持分法による投資損益 2020年12月期 3,467百万円 2019年12月期 2,864百万円
(2)連結財政状態
親会社の所有者に 親会社所有者 1株当たり親会社
資産合計 資本合計
帰属する持分 帰属持分比率 所有者帰属持分
百万円 百万円 百万円 % 円 銭
2020年12月期 351,723 211,641 198,031 56.3 1,594.10
2019年12月期 344,558 199,133 187,398 54.4 1,508.53
(3)連結キャッシュ・フローの状況
営業活動による 投資活動による 財務活動による 現金及び現金同等物
キャッシュ・フロー キャッシュ・フロー キャッシュ・フロー 期末残高
百万円 百万円 百万円 百万円
2020年12月期 34,203 △10,710 △17,497 64,665
2019年12月期 38,433 △20,086 △13,365 58,686
2.配当の状況
親会社所有者
年間配当金 配当金総額 配当性向
帰属持分配当率
(合計) (連結)
第1四半期末 第2四半期末 第3四半期末 期末 合計 (連結)
円 銭 円 銭 円 銭 円 銭 円 銭 百万円 % %
2019年12月期 - 36.00 - 37.00 73.00 9,078 50.5 5.0
2020年12月期 - 41.00 - 34.00 75.00 9,327 45.4 4.8
2021年12月期(予想)
- 38.00 - 39.00 77.00 8.2
3.2021年12月期の連結業績予想(2021年1月1日~2021年12月31日)
(%表示は、通期は対前期、四半期は対前年同四半期増減率)
親会社の所有者に 基本的1株当たり
売上高 営業利益 税引前利益
帰属する当期利益 当期利益
百万円 % 百万円 % 百万円 % 百万円 % 円 銭
第2四半期(累計) 139,000 1.8 10,800 △21.0 144,400 882.8 99,000 954.1 824.06
通 期 286,000 2.4 29,000 1.6 163,000 383.4 112,200 447.2 933.93
上記の連結業績予想について、添付資料21ページ「4.連結財務諸表及び主な注記 (5)連結財務諸表に関する注記事項 4.重要な後発
事象」に記載のとおり、株式会社ハーモニック・ドライブ・システムズの持分法適用除外に伴う評価益等を織り込んでいます。
※ 注記事項
(1)期中における重要な子会社の異動(連結範囲の変更を伴う特定子会社の異動) : 無
新規 0社 (社名) 、 除外 0社 (社名)
(2)会計方針の変更・会計上の見積りの変更
① IFRSにより要求される会計方針の変更 : 無
② ①以外の会計方針の変更 : 無
③ 会計上の見積りの変更 : 無
(3)発行済株式数(普通株式)
① 期末発行済株式数(自己株式を含む) 2020年12月期 125,133,799株 2019年12月期 125,133,799株
② 期末自己株式数 2020年12月期 990,749株 2019年12月期 1,013,362株
③ 期中平均株式数 2020年12月期 124,136,943株 2019年12月期 124,091,307株
(参考) 個別業績の概要
1.2020年12月期の個別業績(2020年1月1日~2020年12月31日)
(1)個別経営成績 (%表示は対前期増減率)
売上高 営業利益 経常利益 当期純利益
百万円 % 百万円 % 百万円 % 百万円 %
2020年12月期 150,145 △5.7 9,535 △8.3 15,486 3.4 12,068 176.0
2019年12月期 159,180 △5.7 10,399 △25.4 14,973 △15.6 4,373 △72.4
1株当たり 潜在株式調整後
当期純利益 1株当たり当期純利益
円 銭 円 銭
2020年12月期 97.21 97.16
2019年12月期 35.24 35.22
(2)個別財政状態
総資産 純資産 自己資本比率 1株当たり純資産
百万円 百万円 % 円 銭
2020年12月期 222,942 118,755 53.2 955.52
2019年12月期 223,288 117,106 52.4 942.20
(参考) 自己資本 2020年12月期 118,622百万円 2019年12月期 116,947百万円
2.2021年12月期の個別業績予想(2021年1月1日~2021年12月31日)
(%表示は、通期は対前期、四半期は対前年同四半期増減率)
売上高 経常利益 当期純利益 1株当たり当期純利益
百万円 % 百万円 % 百万円 % 円 銭
第2四半期(累計) 76,200 0.1 11,500 0.9 61,500 421.2 511.92
通 期 155,600 3.6 18,100 16.9 66,800 453.5 556.03
2021年2月10日公表の「保有株式の一部売却に伴う個別決算(日本基準)における特別利益の計上に関するお知らせ」の通り、保有する株式会
社ハーモニック・ドライブ・システムズ株式の一部売却に伴う、特別利益を織り込んでいます。詳細につきましては、当該お知らせをご参照
ください。
※ 決算短信は公認会計士又は監査法人の監査の対象外です
※ 業績予想の適切な利用に関する説明、その他特記事項
・本資料に記載されている業績見通し等の将来に関する記述は、当社が現在入手している情報及び合理的であると判断する一定の前提に
基づいており、実際の業績等は様々な要因により大きく異なる可能性があります。業績予想の前提となる条件及び業績予想のご利用に
たっての注意事項等については、添付資料6ページ「1.経営成績等の概況(4)今後の見通し」をご覧ください。
・当社は、2021年2月18日に機関投資家及びアナリスト向けの決算説明会を開催する予定です。その模様及び説明内容(音声)について
は、当日使用する決算説明資料とともに、開催後速やかに当社ホームページに掲載する予定です。
ナブテスコ株式会社(6268) 2020年12月期 決算短信
○添付資料の目次
1.経営成績等の概況 ……………………………………………………………………………………2
(1)当期の経営成績の概況 …………………………………………………………………………2
(2)当期の財政状態の概況 …………………………………………………………………………4
(3)当期のキャッシュ・フローの概況 ……………………………………………………………5
(4)今後の見通し ……………………………………………………………………………………6
2.経営方針 ………………………………………………………………………………………………8
(1)会社の経営の基本方針 …………………………………………………………………………8
(2)中期計画でのコミットメント …………………………………………………………………8
(3)中長期的な会社の経営戦略 ……………………………………………………………………9
(4)会社の対処すべき課題 …………………………………………………………………………9
3.会計基準の選択に関する基本的な考え方 …………………………………………………………9
4.連結財務諸表及び主な注記 …………………………………………………………………………10
(1)連結財政状態計算書 ……………………………………………………………………………10
(2)連結損益計算書及び連結包括利益計算書 ……………………………………………………12
(3)連結持分変動計算書 ……………………………………………………………………………14
(4)連結キャッシュ・フロー計算書 ………………………………………………………………16
(5)連結財務諸表に関する注記事項 ………………………………………………………………17
5.補足情報 ………………………………………………………………………………………………22
(1)セグメント別生産高、受注残高 ………………………………………………………………22
(2)設備投資、人員の状況 …………………………………………………………………………22
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ナブテスコ株式会社(6268) 2020年12月期 決算短信
1.経営成績等の概況
(1)当期の経営成績の概況
当社グループは、当連結会計年度において、多くの事業分野で新型コロナウイルス感染拡大
による世界的な経済活動の停滞の影響を受けました。建設機械向け油圧機器が中国において好
調に推移しましたが、自動ドア事業、航空機器事業、商用車用機器事業では、新型コロナウイ
ルスによる移動制限等で各市場において需要が減少したことにより、売上高は279,358百万円と
なりました。一方、営業利益は、第1四半期及び第4四半期での非事業用不動産(投資不動
産)の売却もあり、28,533百万円となりました。税引前当期利益は33,718百万円となり、親会
、
社の所有者に帰属する当期利益は20,505百万円となりました。
① 受注高、売上高、営業利益
当連結会計年度の受注高は、前期比2.8%減少し286,138百万円となりました。売上高は、前期
比3.6%減少し279,358百万円となり、営業利益は、同12.7%増加し28,533百万円となりました。
売上高営業利益率は10.2%となりました。
セグメント別概況は次のとおりです。
【受注高】
(単位:百万円)
前連結会計年度 当連結会計年度
セグメントの名称 増減率(%)
(2019年12月期) (2020年12月期)
コンポーネントソリューション事業 110,919 113,643 2.5
トランスポートソリューション事業 84,326 75,659 △10.3
アクセシビリティソリューション事業 81,318 79,893 △1.8
その他 17,861 16,944 △5.1
合計 294,423 286,138 △2.8
【売上高】
(単位:百万円)
前連結会計年度 当連結会計年度
セグメントの名称 増減率(%)
(2019年12月期) (2020年12月期)
コンポーネントソリューション事業 107,188 109,855 2.5
トランスポートソリューション事業 83,994 78,090 △7.0
アクセシビリティソリューション事業 79,971 73,665 △7.9
その他 18,654 17,747 △4.9
合計 289,808 279,358 △3.6
【営業利益】
(単位:百万円)
前連結会計年度 当連結会計年度
セグメントの名称 増減率(%)
(2019年12月期) (2020年12月期)
コンポーネントソリューション事業 15,897 17,673 11.2
トランスポートソリューション事業 5,778 3,338 △42.2
アクセシビリティソリューション事業 8,565 7,733 △9.7
その他 2,551 2,329 △ 8.7
全社または消去 △7,470 △2,540 -
合計 25,320 28,533 12.7
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ナブテスコ株式会社(6268) 2020年12月期 決算短信
【コンポーネントソリューション事業】
コンポーネントソリューション事業の受注高は、前期比2.5%増加し113,643百万円となりまし
た。売上高は、前期比2.5%増加し109,855百万円、営業利益は、同11.2%増加し17,673百万円と
なりました。
精密減速機は、第4四半期より中国や北米の自動車業界における設備投資が回復し、売上高は
前期並みとなりました。
油圧機器は、中国市場の旺盛な需要が継続したことに加え、欧米市場も回復傾向にあり、売上
高は前期比で増加となりました。
【トランスポートソリューション事業】
トランスポートソリューション事業の受注高は、前期比10.3%減少し75,659百万円となりまし
た。売上高は、前期比7.0%減少し78,090百万円、営業利益は、連結子会社OVALO GmbHにおける固
定資産の減損損失3,421百万円が発生した結果、前期比42.2%減少し3,338百万円となりました。
鉄道車両用機器は、国内新車需要に支えられ、売上高は前期並みとなりました。
航空機器は、民間航空機向けの需要が減少し、売上高は前期比で減少となりました。
商用車用機器は、国内市場及び東南アジア市場の需要が停滞し、売上高は前期比で減少となり
ました。
舶用機器は、新造船向け及びMRO (Maintenance、Repair、Overhaul) 共に、売上高は前期並み
となりました。
【アクセシビリティソリューション事業】
アクセシビリティソリューション事業の受注高は、前期比1.8%減少し79,893百万円となりまし
た。売上高は、前期比7.9%減少し73,665百万円、営業利益は、同9.7%減少し7,733百万円となり
ました。
自動ドア事業は、オリンピック・パラリンピック開催に向けた再開発等の旺盛な需要が一段落
したことに加え、新型コロナウイルスの影響による国内外市場での需要停滞により、売上高は前
期比で減少となりました。
【その他】
その他の受注高は、前期比5.1%減少し16,944百万円となりました。売上高は、前期比4.9%減少
し17,747百万円、営業利益は、同8.7%減少し2,329百万円となりました。
包装機は、外食産業向け需要の低迷により受注が減少し、売上高は前期比で減少となりまし
た。
【全社または消去】
全社または消去の営業利益は、第1四半期及び第4四半期での非事業用不動産 (投資不動産)
の合計売却益4,892百万円により、△2,540百万円となりました。
(参考)地域ごとの情報
【売上高】
(単位:百万円)
前連結会計年度 当連結会計年度
増減率(%)
(2019年12月期) (2020年12月期)
日本 163,626 155,159 △5.2
中国 45,273 52,868 16.8
その他アジア 16,892 15,300 △9.4
北米 21,985 16,374 △25.5
ヨーロッパ 39,922 37,655 △5.7
その他地域 2,109 2,002 △5.0
合計 289,808 279,358 △3.6
(注) 売上高は顧客の所在地を基礎とし、国又は地域に分類しています。
② 税引前当期利益
金融収益は主に保有する投資有価証券(新株予約権)の評価益により2,291百万円、金融費用
は主に為替差損の発生により573百万円、持分法による投資利益は3,467百万円となりました。そ
の結果、税引前当期利益は33,718百万円と前期比20.5%増加となりました。
③ 親会社の所有者に帰属する当期利益
以上の結果、法人所得税費用10,206百万円及び非支配持分に帰属する当期利益3,008百万円を
差引いた親会社の所有者に帰属する当期利益は、20,505百万円と前期比14.4%増加となりまし
た。
また、基本的1株当たり当期利益は前期比20.68円増加し、165.18円となりました。
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(2)当期の財政状態の概況
前連結会計年度末 当連結会計年度末
増減
(2019年12月31日) (2020年12月31日)
資産(百万円) 344,558 351,723 7,166
負債(百万円) 145,424 140,083 △5,342
資本(百万円) 199,133 211,641 12,507
親会社の所有者に帰属する
54.4 56.3 1.9
持分比率(%)
ROA(%) 5.3 5.9 0.6
ROE(%) 9.8 10.6 0.8
【資産】
当連結会計年度末の流動資産は183,110百万円、非流動資産は168,614百万円であり、その結
果、資産合計は351,723百万円と前連結会計年度末比の増加7,166百万円となりました。主な増加
要因は、現金及び現金同等物の増加5,980百万円、営業債権の増加5,457百万円、及び持分法で会
計処理されている投資の増加2,935百万円です。主な減少要因は、棚卸資産の減少4,752百万円、
及びその他の金融資産の減少2,171百万円です。
【負債】
当連結会計年度末の流動負債は113,662百万円、非流動負債は26,421百万円であり、その結果、
負債合計は140,083百万円と前連結会計年度末比5,342百万円の減少となりました。主な増加要因
は、未払法人所得税の増加2,660百万円です。主な減少要因は、その他の債務の減少4,682百万
円、社債及び借入金の減少4,070百万円です。
【資本】
当連結会計年度末の資本合計は211,641百万円となりました。親会社の所有者に帰属する持分
合計は198,031百万円と前連結会計年度末比10,632百万円の増加となりました。主な増加要因は、
親会社の所有者に帰属する当期利益20,505百万円に伴う利益剰余金の増加です。一方、主な減少
要因は、配当による利益剰余金の減少9,700百万円です。
以上の結果、親会社の所有者に帰属する持分比率は56.3%となり、1株当たり親会社所有者帰
属持分は1,594.10円となりました。
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ナブテスコ株式会社(6268) 2020年12月期 決算短信
(3)当期のキャッシュ・フローの概況
(単位:百万円)
前連結会計年度 当連結会計年度
(2019年12月期) (2020年12月期)
営業活動によるキャッシュ・フロー 38,433 34,203
投資活動によるキャッシュ・フロー △20,086 △10,710
フリーキャッシュ・フロー 18,347 23,492
財務活動によるキャッシュ・フロー △13,365 △17,497
当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下、「資金」という。) は、前連結会計年度末
比5,980百万円増加し、64,665百万円となりました。これは営業活動により獲得した資金34,203百
万円を主に設備投資、配当金の支払に充てた結果です。
【営業活動によるキャッシュ・フロー】
当連結会計年度における営業活動によるキャッシュ・フローは34,203百万円の資金の増加となり
ました。主な増加要因は、当期利益、減価償却費及び償却費、及び棚卸資産の減少です。一方、主
な減少要因は、営業債権の増加です。
【投資活動によるキャッシュ・フロー】
当連結会計年度における投資活動によるキャッシュ・フローは10,710百万円の資金の減少となり
ました。主な増加要因は、非事業用不動産(投資不動産)の売却による収入です。一方、主な減少
要因は、有形固定資産の取得による支出です。
【財務活動によるキャッシュ・フロー】
当連結会計年度における財務活動によるキャッシュ・フローは17,497百万円の資金の減少となり
ました。主な減少要因は、借入金の返済、及び配当金の支払です。
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ナブテスコ株式会社(6268) 2020年12月期 決算短信
(4)今後の見通し
当社グループでは、トランスポートソリューションセグメント事業において引き続き新型コロ
ナウイルスによる世界的な移動制限等の影響を受け、需要減少が継続する見込みです。一方、コ
ンポーネントソリューションセグメント事業においては、建設機械向け油圧機器が好調を維持す
るとともに、精密減速機の需要が更に回復することから、次期の売上高は前期比2.4%増加の
286,000百万円、営業利益は前期比1.6%増加の29,000百万円を見込んでいます。
なお、次期の連結業績予想については、本添付資料21ページ「4.連結財務諸表及び主な注記
(5)連結財務諸表に関する注記事項 4.重要な後発事象」に記載のとおり、株式会社ハーモ
ニック・ドライブ・システムズの持分法適用除外に伴う評価益 1,251億円(2021年1月29日の株
価の終値)等を織り込んでいます。
セグメント別概況は次のとおりです。
2021年12月期 セグメント別業績予想
【売上高】
(単位:百万円)
当期業績 次期見通し
セグメントの名称 増減率(%)
(2020年12月期) (2021年12月期)
コンポーネントソリューション事業 109,855 122,800 11.8
トランスポートソリューション事業 78,090 70,600 △9.6
アクセシビリティソリューション事業 73,665 72,400 △1.7
その他 17,747 20,200 13.8
合計 279,358 286,000 2.4
次期(第2四半期累計期間)見通し 次期(通期)見通し
(自 2021年1月1日 (自 2021年1月1日
セグメントの名称 至 2021年6月30日) 至 2021年12月31日)
金額(百万円) 構成比(%) 金額(百万円) 構成比(%)
コンポーネントソリューション事業 60,400 43.5 122,800 42.9
トランスポートソリューション事業 33,800 24.3 70,600 24.7
アクセシビリティソリューション事業 35,900 25.8 72,400 25.3
その他 8,900 6.4 20,200 7.1
合計 139,000 100.0 286,000 100.0
【営業利益】
(単位:百万円)
当期業績 次期見通し
セグメントの名称 増減率(%)
(2020年12月期) (2021年12月期)
コンポーネントソリューション事業 17,673 20,400 15.4
トランスポートソリューション事業 3,338 6,600 97.7
アクセシビリティソリューション事業 7,733 7,300 △5.6
その他 2,329 2,900 24.5
全社または消去 △2,540 △8,200 -
合計 28,533 29,000 1.6
次期(第2四半期累計期間)見通し 次期(通期)見通し
(自 2021年1月1日 (自 2021年1月1日
セグメントの名称 至 2021年6月30日) 至 2021年12月31日)
金額(百万円) 利益率(%) 金額(百万円) 利益率(%)
コンポーネントソリューション事業 9,100 15.1 20,400 16.6
トランスポートソリューション事業 2,000 5.9 6,600 9.3
アクセシビリティソリューション事業 3,000 8.4 7,300 10.1
その他 1,000 11.2 2,900 14.4
全社または消去 △4,300 - △8,200 -
合計 10,800 7.8 29,000 10.1
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ナブテスコ株式会社(6268) 2020年12月期 決算短信
【コンポーネントソリューション事業】
コンポーネントソリューション事業の売上高は前期比11.8%増加の122,800百万円、営業利益
は前期比15.4%増加の20,400百万円を見込んでいます。
精密減速機は、自動車産業における設備投資の回復によるロボット向け需要の増加に加え、下
期は一般産業における自動化ニーズの拡大を見込み、前期比で増加の見通しです。
油圧機器は、中国での高い需要の継続に加え、先進国や東南アジアにおいても需要の回復を見
込み、売上高は前期比で増加の見通しです。
【トランスポートソリューション事業】
トランスポートソリューション事業の売上高は前期比9.6%減少の70,600百万円、営業利益は
前期比97.7%増加の6,600百万円を見込んでいます。
鉄道車両用機器は、新型コロナウイルスの影響による海外向け案件の入札遅れにより、売上高
は前期比で減少の見通しです。
航空機器は、民間航空機向けの需要減少に加え、防衛装備品調達計画の谷間による減少によ
り、売上高は前期比で減少の見通しです。
商用車用機器は、国内市場において厳しさを増すものの、中国及び東南アジア市場での需要の
回復を見込み、売上高は前期並みの見通しです。
舶用機器は、新造船向け需要の減少をMROの販売拡大でカバーすることにより、売上高は前期
並みの見通しです。
【アクセシビリティソリューション事業】
アクセシビリティソリューション事業の売上高は前期比1.7%減少の72,400百万円、営業利益
は前期比5.6%減少の7,300百万円を見込んでいます。
自動ドア事業は、プラットホームドア需要が前期比で減少するものの、建物用ドアにおいて
は、国内外で引き続き販売拡大に努めることで、売上高は前期並みの見通しです。
【その他】
その他の売上高は前期比13.8%増加の20,200百万円、営業利益は前期比24.5%増加の2,900百
万円を見込んでいます。
包装機は、国内での化成品需要、海外でのレトルト需要の拡大を見込み、売上高は前期比で増
加の見通しです。
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ナブテスコ株式会社(6268) 2020年12月期 決算短信
2.経営方針
(1)会社の経営の基本方針
2020年に感染拡大した新型コロナウイルスが当社の事業活動にも影響を及ぼしており、一部の
アクションプランが計画通りに実行できていない状況を踏まえ、中期経営計画を1年延長しまし
た。2021年度は引き続き計画達成に向けて取り組み、新中期経営計画の策定に向けた基盤構築の
1年と位置づけております。
【企業理念】
ナ ブ テ ス コ は 、
独 創 的 な モ ー シ ョ ン コ ン ト ロ ー ル 技 術 で 、
移 動 ・ 生 活 空 間 に 安 全 ・ 安 心 ・ 快 適 を 提 供 し ま す 。
【中期経営計画基本方針】
2020年度の目指す姿の実現に向けて、次の方針の下、戦略を実行していきます。
「Move forward! Challenge the future!」
~ Create “New Value 2020” ~
(2)中期計画でのコミットメント
当社グループは2017年度から2020年度の中期経営目標を、以下のとおり設定しました。
【コミットメント】
2020年度までにROE15%を達成し、維持します。
本中期経営計画期間中の連結配当性向を35%以上とします。
ESG課題の解決に注力します。
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ナブテスコ株式会社(6268) 2020年12月期 決算短信
(3)中長期的な会社の経営戦略
中期経営計画期間中は「Market Creation」「Technology Innovation」「Operational
Excellence」を三位一体で取組み、長期ビジョンに掲げた「グローバルに成長し続けるベストソ
リューションパートナー」の実現に向けた戦略を実施していきます。
①「Market Creation」による新事業の創出
・M&Aの活用も含め、海外展開を一層推進します。
・ICT/IoTなど先端技術を活用し、アフターサービスビジネス(MRO)をさらに強化・拡大しま
す。
②「Technology Innovation」による新たなソリューションの創造
・コンポーネントからシステム・ソリューション提供へ事業領域を拡大します。
・新工法開発など「ものづくり革新」により製品の新たな競争優位を確立します。
・国内工場の近代化/スマート化により高効率生産・高環境性能・快適労働環境を実現します。
・Corporate Venture Capitalを通じたスタートアップ探索から新技術の獲得を目指します。
③「Operational Excellence」による持続的な収益性・効率性の向上による企業価値向上
・生産改革/業務改革によりオペレーション基盤を強化し、収益力を向上します。
・事業運営の効率化と、事業間のシナジー創出を追求します。
・社内の管理指標にROIC(投下資本収益率)を導入し、資本効率を高めながら、着実にキャッシ
ュを創出します。
・安定的に連結配当性向35%以上を維持し、機動的な株主還元を実施します。
・成長投資として、1)国内工場近代化・増産対応の実施、2)研究開発の推進、3)戦略的
M&Aに備えた資金準備に取り組みます。
・「経営の透明性の確保(ガバナンス)」「安全・安心・快適の提供(環境・社会)」をマテリア
リティ(重要なCSR課題)と位置づけ、ESGの幅広いテーマに体系的な取り組みを進めます。
(4)会社の対処すべき課題
当面の最重要課題は中期経営計画を達成することにあり、変化の激しい多様化する世界市場に
対応すべく下記課題に取り組みます。
・市場にマッチしたビジネスモデルの構築、海外事業の拡大と収益力の強化
・顧客ニーズを捉えた製品開発及び幅広い技術力を活用した差別化製品の開発
・柔軟かつ迅速に対応できる意思決定・経営体制の構築
・当社のグローバル展開に対応する人財の確保・育成
・ガバナンス強化とリスクマネジメント力の向上
3.会計基準の選択に関する基本的な考え方
当社グループは、資本市場における財務情報の国際的な比較可能性を向上させること、及びグル
ープ内での会計基準と期間の統一を通じて経営管理の精度向上を目的として、IFRSを任意適用して
います。
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ナブテスコ株式会社(6268) 2020年12月期 決算短信
4.連結財務諸表及び主な注記
(1)連結財政状態計算書
(単位:百万円)
注記 前連結会計年度 当連結会計年度
番号 (2019年12月31日) (2020年12月31日)
資産
流動資産
現金及び現金同等物 58,686 64,665
営業債権 69,175 74,632
契約資産 1,000 1,230
その他の債権 1,300 1,114
棚卸資産 41,257 36,505
その他の金融資産 4,752 2,582
その他の流動資産 2,984 2,382
流動資産合計 179,154 183,110
非流動資産
有形固定資産 87,083 89,522
無形資産 5,127 3,905
使用権資産 9,004 7,558
のれん 14,161 14,658
投資不動産 3,928 2,192
持分法で会計処理されている投資 31,952 34,887
その他の金融資産 11,210 12,646
繰延税金資産 1,868 2,016
その他の非流動資産 1,072 1,230
非流動資産合計 165,404 168,614
資産合計 344,558 351,723
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(単位:百万円)
注記 前連結会計年度 当連結会計年度
番号 (2019年12月31日) (2020年12月31日)
負債及び資本
負債
流動負債
営業債務 45,021 44,838
契約負債 5,579 5,763
社債及び借入金 30,719 37,001
その他の債務 14,405 9,723
未払法人所得税 4,040 6,700
引当金 1,162 1,065
リース負債 2,236 2,209
その他の金融負債 13 -
その他の流動負債 6,439 6,362
流動負債合計 109,614 113,662
非流動負債
社債及び借入金 13,217 2,865
リース負債 6,568 6,291
退職給付に係る負債 9,569 10,211
繰延税金負債 4,540 4,949
その他の金融負債 - 69
その他の非流動負債 1,916 2,035
非流動負債合計 35,810 26,421
負債合計 145,424 140,083
資本
資本金 10,000 10,000
資本剰余金 14,932 14,998
利益剰余金 163,794 173,988
自己株式 △2,536 △2,471
その他の資本の構成要素 1,208 1,515
親会社の所有者に帰属する持分合計 187,398 198,031
非支配持分 11,735 13,610
資本合計 199,133 211,641
負債及び資本合計 344,558 351,723
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(2)連結損益計算書及び連結包括利益計算書
連結損益計算書
(単位:百万円)
前連結会計年度 当連結会計年度
注記
(自 2019年1月1日 (自 2020年1月1日
番号
至 2019年12月31日) 至 2020年12月31日)
売上高 2 289,808 279,358
売上原価 △212,105 △206,166
売上総利益 77,703 73,192
その他の収益 1,795 6,515
販売費及び一般管理費 △51,998 △50,655
その他の費用 △2,180 △519
営業利益 2 25,320 28,533
金融収益 766 2,291
金融費用 △971 △573
持分法による投資利益 2,864 3,467
税引前当期利益 27,979 33,718
法人所得税費用 △8,028 △10,206
当期利益 19,951 23,512
当期利益の帰属
親会社の所有者 17,931 20,505
非支配持分 2,020 3,008
当期利益 19,951 23,512
1株当たり当期利益
基本的1株当たり当期利益(円) 3 144.50 165.18
希薄化後1株当たり当期利益(円) 3 144.42 165.09
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連結包括利益計算書
(単位:百万円)
前連結会計年度 当連結会計年度
注記
(自 2019年1月1日 (自 2020年1月1日
番号
至 2019年12月31日) 至 2020年12月31日)
当期利益 19,951 23,512
その他の包括利益
純損益に振り替えられることのない項目
確定給付負債(資産)の純額の再測定 △189 △578
その他の包括利益を通じて公正価値で
288 △528
測定する金融資産の純変動
持分法適用会社におけるその他の
328 516
包括利益に対する持分
純損益に振り替えられることのない
427 △590
項目合計
純損益に振り替えられる可能性のある項目
在外営業活動体の換算差額 △919 368
純損益に振り替えられる可能性のある
△919 368
項目合計
税引後その他の包括利益合計 △492 △222
包括利益合計 19,459 23,291
包括利益の帰属
親会社の所有者 17,602 20,201
非支配持分 1,856 3,090
包括利益合計 19,459 23,291
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(3)連結持分変動計算書
前連結会計年度(自 2019年1月1日 至 2019年12月31日)
(単位:百万円)
親会社の所有者に帰属する持分
注記
その他の資本の構成要素
番号 資本 利益
資本金 自己株式
剰余金 剰余金 在外営業活動体 公正価値の変動
の換算差額 による評価差額
2019年1月1日残高 10,000 15,096 155,133 △2,903 △2,887 4,264
当期利益 - - 17,931 - - -
その他の包括利益 - - - - △752 615
包括利益合計 - - 17,931 - △752 615
自己株式の取得及び処分等 - - △35 367 - -
配当金 - - △9,074 - - -
その他の資本の構成要素から
- - △160 - - △32
利益剰余金への振替
株式報酬取引 - △164 - - - -
所有者との取引額等合計 - △164 △9,270 367 - △32
2019年12月31日残高 10,000 14,932 163,794 △2,536 △3,639 4,847
親会社の所有者に帰属する持分
注記 その他の資本の構成要素 親会社の 非支配
資本合計
番号 所有者に 持分
確定給付負債 帰属する
(資産)の純額の 合計 持分合計
再測定
2019年1月1日残高 - 1,377 178,702 10,553 189,255
当期利益 - - 17,931 2,020 19,951
その他の包括利益 △192 △329 △329 △163 △492
包括利益合計 △192 △329 17,602 1,856 19,459
自己株式の取得及び処分等 - - 332 - 332
配当金 - - △9,074 △674 △9,748
その他の資本の構成要素から
192 160 - - -
利益剰余金への振替
株式報酬取引 - - △164 - △164
所有者との取引額等合計 192 160 △8,906 △674 △9,580
2019年12月31日残高 - 1,208 187,398 11,735 199,133
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ナブテスコ株式会社(6268) 2020年12月期 決算短信
当連結会計年度(自 2020年1月1日 至 2020年12月31日)
(単位:百万円)
親会社の所有者に帰属する持分
注記
その他の資本の構成要素
番号 資本 利益
資本金 自己株式
剰余金 剰余金 在外営業活動体 公正価値の変動
の換算差額 による評価差額
2020年1月1日残高 10,000 14,932 163,794 △2,536 △3,639 4,847
当期利益 - - 20,505 - - -
その他の包括利益 - - - - 291 14
包括利益合計 - - 20,505 - 291 14
自己株式の取得及び処分等 - - - 65 - -
配当金 - - △9,700 - - -
その他の資本の構成要素から
- - △610 - - 2
利益剰余金への振替
株式報酬取引 - 66 - - - -
所有者との取引額等合計 - 66 △10,310 65 - 2
2020年12月31日残高 10,000 14,998 173,988 △2,471 △3,348 4,863
親会社の所有者に帰属する持分
注記 その他の資本の構成要素 親会社の 非支配
資本合計
番号 所有者に 持分
確定給付負債 帰属する
(資産)の純額の 合計 持分合計
再測定
2020年1月1日残高 - 1,208 187,398 11,735 199,133
当期利益 - - 20,505 3,008 23,512
その他の包括利益 △609 △304 △304 82 △222
包括利益合計 △609 △304 20,201 3,090 23,291
自己株式の取得及び処分等 - - 65 - 65
配当金 - - △9,700 △1,215 △10,915
その他の資本の構成要素から
609 610 - - -
利益剰余金への振替
株式報酬取引 - - 66 - 66
所有者との取引額等合計 609 610 △9,568 △1,215 △10,783
2020年12月31日残高 - 1,515 198,031 13,610 211,641
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(4)連結キャッシュ・フロー計算書
(単位:百万円)
前連結会計年度 当連結会計年度
注記
(自 2019年1月1日 (自 2020年1月1日
番号
至 2019年12月31日) 至 2020年12月31日)
営業活動によるキャッシュ・フロー
当期利益 19,951 23,512
減価償却費及び償却費 13,093 13,730
減損損失 1,268 3,885
退職給付に係る資産及び負債の増減額 151 79
受取利息及び受取配当金 △302 △301
支払利息 269 205
持分法による投資損益(△は益) △2,864 △3,467
固定資産除売却損益(△は益) 400 104
投資不動産売却損益(△は益) - △4,892
投資有価証券評価損益(△は益) △456 △1,983
法人所得税費用 8,028 10,206
営業債権、契約資産及び契約負債の増減額 5,972 △5,242
棚卸資産の増減額(△は増加) 2,015 4,613
営業債務の増減額(△は減少) △4,888 △223
その他 2,589 132
小計 45,226 40,358
利息及び配当金の受取額 1,230 1,141
利息の支払額 △256 △190
法人所得税の支払額 △7,767 △7,106
営業活動によるキャッシュ・フロー 38,433 34,203
投資活動によるキャッシュ・フロー
定期預金の増減額(△は増加) △4,535 2,163
有形固定資産の取得による支出 △13,743 △17,148
有形固定資産の売却による収入 206 112
無形資産の取得による支出 △1,020 △1,549
投資不動産の売却による収入 - 6,585
その他 △994 △872
投資活動によるキャッシュ・フロー △20,086 △10,710
財務活動によるキャッシュ・フロー
短期借入金の純増減額(△は減少) △3,106 △3,805
長期借入れによる収入 2,152 60
長期借入金の返済 △232 △310
リース負債の支払額 △2,477 △2,547
自己株式の純増減額(△は増加) 42 12
配当金の支払額 △9,071 △9,691
非支配持分への配当金の支払額 △674 △1,215
財務活動によるキャッシュ・フロー △13,365 △17,497
現金及び現金同等物の増減額 4,982 5,995
現金及び現金同等物の期首残高 54,039 58,686
現金及び現金同等物に係る換算差額 △335 △16
現金及び現金同等物の期末残高 58,686 64,665
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ナブテスコ株式会社(6268) 2020年12月期 決算短信
(5)連結財務諸表に関する注記事項
1.継続企業の前提に関する注記
該当事項はありません。
2.事業セグメント
(1) 報告セグメントの概要
当社グループの報告セグメントは、当社グループの構成単位のうち分離された財務情報が入
手可能であり、取締役会が経営資源の配分の決定及び業績を評価するために、定期的に検討を
行う対象となっているものです。
当社グループは、ビジネスモデルの類似性に基づき、事業セグメントを集約した上で、「コ
ンポーネントソリューション事業」、「トランスポートソリューション事業」、「アクセシビ
リティソリューション事業」の3報告セグメントに区分しています。
各報告セグメントの区分に属する主な事業内容は、以下のとおりです。
事業区分 主な事業内容
コンポーネント 産業用ロボット部品、建設機械用機器等及びこれらの部品の設計、
ソリューション事業 製造、販売、保守、修理
鉄道車両用ブレーキ装置・自動扉装置、航空機部品、自動車用ブ
トランスポート
レーキ装置・駆動制御装置、舶用制御装置等及びこれらの部品の
ソリューション事業
設計、製造、販売、保守、修理
アクセシビリティ 建物及び一般産業用自動扉装置、プラットホーム安全設備等及び
ソリューション事業 これらの部品の設計、製造、販売、据付、保守、修理
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ナブテスコ株式会社(6268) 2020年12月期 決算短信
(2) 報告セグメントに関する情報
前連結会計年度(自 2019年1月1日 至 2019年12月31日)
(単位:百万円)
報告セグメント
連結財務諸表
コンポー トランス アクセシ その他 合計 調整額
計 計上額
ネント ポート ビリティ
売上高
外部売上高 107,188 83,994 79,971 271,153 18,654 289,808 - 289,808
セグメント間売上高 2,668 1,396 7 4,070 289 4,359 △4,359 -
売上高合計 109,856 85,389 79,978 275,223 18,943 294,167 △4,359 289,808
セグメント利益
15,897 5,778 8,565 30,239 2,551 32,790 △7,470 25,320
(営業利益)
金融収益 - 766
金融費用 - △971
持分法による投資利益 - 2,864
税引前当期利益 - 27,979
その他の項目
減価償却費及び償却費 4,409 4,688 2,217 11,314 422 11,736 1,357 13,093
減損損失 - 1,268 - 1,268 - 1,268 - 1,268
セグメント資産 106,910 82,304 81,544 270,758 16,981 287,739 56,819 344,558
有形固定資産及び
8,882 4,520 1,320 14,723 348 15,071 1,575 16,646
無形資産の増加額
(注) 1 「その他」の区分は、報告セグメントに含まれない事業セグメントであり、包装機械、立体モデル作成装置、
工作機械等及びこれらの部品の設計、製造販売、保守、修理を行う事業で構成されています。
2 売上高の調整額は、セグメント間取引消去によるものです。
3 セグメント利益(営業利益)の調整額は、各セグメントに配賦されない全社損益等です。
4 減価償却費及び償却費の調整額は、各セグメントに配賦されない全社資産に係る減価償却費及び償却費で
す。
5 セグメント資産の調整額には、各セグメントに配賦されない全社資産56,819百万円が含まれており、その主
なものは、当社における余資運用資金(現金及び現金同等物)、長期投資資金(投資有価証券等)です。
6 有形固定資産及び無形資産の増加額の調整額は、各セグメントに配賦されない全社資産の設備投資額です。
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ナブテスコ株式会社(6268) 2020年12月期 決算短信
当連結会計年度(自 2020年1月1日 至 2020年12月31日)
(単位:百万円)
報告セグメント
連結財務諸表
コンポー トランス アクセシ その他 合計 調整額
計 計上額
ネント ポート ビリティ
売上高
外部売上高 109,855 78,090 73,665 261,610 17,747 279,358 - 279,358
セグメント間売上高 2,014 1,110 9 3,133 266 3,399 △3,399 -
売上高合計 111,869 79,200 73,675 264,743 18,014 282,757 △3,399 279,358
セグメント利益
17,673 3,338 7,733 28,744 2,329 31,073 △2,540 28,533
(営業利益)
金融収益 - 2,291
金融費用 - △573
持分法による投資利益 - 3,467
税引前当期利益 - 33,718
その他の項目
減価償却費及び償却費 4,771 4,757 2,160 11,688 441 12,129 1,601 13,730
減損損失 - 3,885 - 3,885 - 3,885 - 3,885
セグメント資産 120,468 74,493 83,270 278,232 16,813 295,045 56,678 351,723
有形固定資産及び
9,470 2,697 1,178 13,345 279 13,624 1,434 15,059
無形資産の増加額
(注) 1 「その他」の区分は、報告セグメントに含まれない事業セグメントであり、包装機械、立体モデル作成装置、
工作機械等及びこれらの部品の設計、製造販売、保守、修理を行う事業で構成されています。
2 売上高の調整額は、セグメント間取引消去によるものです。
3 セグメント利益(営業利益)の調整額は、各セグメントに配賦されない全社損益等です。
4 減価償却費及び償却費の調整額は、各セグメントに配賦されない全社資産に係る減価償却費及び償却費で
す。
5 セグメント資産の調整額には、各セグメントに配賦されない全社資産56,678百万円が含まれており、その主
なものは、当社における余資運用資金(現金及び現金同等物)、長期投資資金(投資有価証券等)です。
6 有形固定資産及び無形資産の増加額の調整額は、各セグメントに配賦されない全社資産の設備投資額です。
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ナブテスコ株式会社(6268) 2020年12月期 決算短信
3.1株当たり情報
前連結会計年度 当連結会計年度
(自 2019年1月1日 (自 2020年1月1日
至 2019年12月31日) 至 2020年12月31日)
基本的1株当たり当期利益 144.50円 165.18円
希薄化後1株当たり当期利益 144.42円 165.09円
1株当たり親会社所有者帰属持分 1,508.53円 1,594.10円
(注)1 基本的1株当たり当期利益及び希薄化後1株当たり当期利益の算定上の基礎は、以下のとおりです。
前連結会計年度 当連結会計年度
(自 2019年1月1日 (自 2020年1月1日
至 2019年12月31日) 至 2020年12月31日)
基本的1株当たり当期利益
親会社の所有者に帰属する当期利益 (百万円) 17,931 20,505
普通株主に帰属しない金額 (百万円) - -
基本的1株当たり当期利益の算定に
(百万円) 17,931 20,505
使用する当期利益
普通株式の期中平均株式数 (株) 124,091,307 124,136,943
希薄化後1株当たり当期利益
親会社の所有者に帰属する
(百万円) - -
当期利益調整額
普通株式増加数 (株) 71,478 62,081
(うち新株予約権) (71,478) (62,081)
希薄化効果を有しないため、希薄化後
1株当たり当期利益の算定に含めなかった - -
潜在株式の概要
2 1株当たり親会社所有者帰属持分の算定上の基礎は、以下のとおりです。
前連結会計年度末 当連結会計年度末
(2019年12月31日) (2020年12月31日)
資本の合計額 (百万円) 199,133 211,641
資本の合計額から控除する金額 (百万円) 11,894 13,744
(うち新株予約権) (159) (134)
(うち非支配持分) (11,735) (13,610)
1株当たり親会社所有者帰属持分の算定に
(百万円) 187,239 197,897
使用する資本額
1株当たり親会社所有者帰属持分の算定に
(株) 124,120,437 124,143,050
使用する期末の普通株式の数
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4.重要な後発事象
(持分法適用関連会社の異動(適用除外))
当社は、2021年1月29日開催の取締役会において、株式会社ハーモニック・ドライブ・システムズ(以下、ハ
ーモニック社)との協業関係を解消し、同社の第1回新株予約権を行使せず、その全てについて割当てに係る契
約の定めに従い、ハーモニック社に対して買取りを請求することを決議し、同日に行使しました。
上記の結果、当社はハーモニック社に対する潜在的な議決権を含めた議決権比率が低下し、重要な影響力を喪
失したため、2021年1月29日付でハーモニック社は当社の持分法適用関連会社から除外されることになりまし
た。これに伴い、ハーモニック社株式18,320,400株(発行済株式総数に対する割合:19.03%)を、同日付の株価
の終値(公正価値)で評価し、2021年12月期第1四半期連結決算において、当該株式にかかる持分法適用除外に
伴う評価益 1,251億円を計上する見込みです。
なお、新株予約権の買取請求権を引受時の払込金額にて行使するため、2021年12月期第1四半期決算において、
過年度にて計上した新株予約権の評価益を取り崩すこととなり、金融費用として25億円を計上する見込みです。
また、2021年2月10日付のハーモニック社株式の一部売却に関して、連結決算(国際会計基準)では、当社か
ら売却先への当該株式にかかるリスクと経済価値の移転が実質的には完了しておらず、引続き資産として認識す
るため、2021年12月期第1四半期決算より、ハーモニック社株式全数について、各四半期末の株価に基づいて再
評価し、評価損益(金融収益又は金融費用)として計上することから、今後の連結業績に影響を及ぼす可能性が
あります。
(自己株式の取得及び消却)
当社は、2021年1月29日開催の取締役会において、以下のとおり、会社法第165条第3項の規定により読み替え
て適用される同法第156条の規定に基づき、自己株式の取得枠の設定に係る事項について決議するとともに、会社
法第178条の規定に基づき自己株式を消却することを決議しました。
(1) 自己株式の取得を行う理由
機動的な利益還元を実施することで、1株当たりの株主価値を高めるとともに、資本効率の向上を図る
ため自己株式の取得と消却を行います。
(2) 取得に係る事項の内容
① 取得株式の種類 当社普通株式
② 取得し得る株式の総数 440万株(上限)
(発行済株式総数(自己株式を除く)に対する割合 3.54%)
③ 株式の取得価額の総額 200億円(上限)
④ 取得期間 2021年2月1日~2021年12月30日
⑤ 取得方法 東京証券取引所における市場買付け
(3) 消却の内容
① 消却する株式の種類 当社普通株式
② 消却する株式の数 上記により取得した自己株式の全数
③ 消却予定日 2021年12月30日
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5.補足情報
(1)セグメント別生産高、受注残高
① 生産高
前連結会計年度 当連結会計年度
セグメントの名称 (2019年12月期) (2020年12月期)
金額(百万円) 構成比(%) 金額(百万円) 構成比(%)
コンポーネント
105,958 36.5 111,920 40.2
ソリューション事業
トランスポート
85,602 29.5 76,271 27.4
ソリューション事業
アクセシビリティ
79,323 27.4 72,797 26.1
ソリューション事業
その他 19,061 6.6 17,570 6.3
合計 289,944 100.0 278,557 100.0
② 受注残高
前連結会計年度末 当連結会計年度末
セグメントの名称 (2019年12月31日) (2020年12月31日)
金額(百万円) 構成比(%) 金額(百万円) 構成比(%)
コンポーネント
27,747 22.3 31,535 24.1
ソリューション事業
トランスポート
56,342 45.4 53,910 41.2
ソリューション事業
アクセシビリティ
32,104 25.9 38,331 29.3
ソリューション事業
その他 7,971 6.4 7,168 5.4
合計 124,163 100.0 130,944 100.0
(2)設備投資、人員の状況
前連結会計年度 当連結会計年度
(2019年12月期) (2020年12月期)
設備投資額(百万円) 16,388 15,059
減価償却実施額(百万円) 13,093 13,730
研究開発費(百万円) 9,919 8,968
期末従業員数(名) 7,736 7,717
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