2020 年８月 21 日
各 位
会 社 名 株 式 会 社 マ ル マ エ
代表者名 代表取締役社長 前田 俊一
( コード番号：6264 東証第一部 )
問合せ先 管理本部長 下舞 毅
( TEL．0996-68-1140 )
中期事業計画の修正に関するお知らせ
当社は、2020年８月21日の取締役会において、2018年10月10日付で公表した中期事業計画
「Innovation 2021」
（2019年８月期～2021年８月期）について、その期間を１年間延長すると共
に、数値目標を下記の通り修正いたしましたので、お知らせいたします。
記
１．修正内容
修正前 修正後
中期事業計画名称 Innovation 2021 Innovation 2022
最終年度 2021 年８月期 2022 年８月期
売上高 80 億円 70 億円
数値目標
営業益 24 億円 20 億円
資産ベース 20％ 18％
ROIC
負債ベース 15％ 14％
配当性向 30％以上目標
配当性向 修正なし
最低配当額 年間 10 円※
※ただし、最終損益が赤字となる場合は見直しを行う
２．修正の理由
当社は、2019 年８月期をスタートとする中期事業計画を策定し、掲げた戦略に基づき事業計画
の遂行に取り組んでまいりました。しかしながら、2018 年 10 月の中期事業計画策定時点で４％
の成長を見込んでいた 2019 年度日本製半導体製造装置市場が、実績ではマイナス 7.8％と減退す
るなど大きな乖離が生じました。その後半導体製造装置市場の回復は見られるものの、中期事業
計画策定時点と現時点における市場見通しの乖離は解消されず、目標達成は困難と判断いたしま
した。そこで、計画期間を１年間延長し、具体性のある行動計画を策定した上で数値目標も修正
することといたしました。
中期事業計画「Innovation 2022」の内容につきましては、添付資料をご参照ください。
以 上
東証一部(TSE):6264
中期事業計画「Innovation 2021」 2020年8月21日
修正のお知らせ 株式会社マルマエ
Marumae Co.,Ltd. All Rights Reserved
中期事業計画「Innovation2021」修正
✓計画期間の1年延長
→当初想定からSPE（半導体製造装置）市場環境変化
✓数値目標の変更
→SPEの現市場見通しに合わせ再計画
Marumae Co.,Ltd. All Rights Reserved -2-
１.中期事業計画「Innovation2021」
従来目標
中期事業計画 Innovation2021
数値目標 売上高80億円 営業益24億円
資産ベースROIC 20％
ROIC
負債ベースROIC 15％
配当性向
配当性向 30%以上目標
最低配当額 年間 10円※
※ただし最終損益が赤字となる場合は見直しを行う
Marumae Co.,Ltd. All Rights Reserved -3-
１.中期事業計画「Innovation2021」
従来戦略 ✓戦略に変更は無く、進捗も順調
革新 新しい付加価値創造
分野 項目 内容
✓ 客先と共同で日本最大クラ ✓ 従来の半導体分野向けの小型EBW
ス大型電子ビーム溶接機 に加え、FPD分野向けの大型EBW
電子ビーム溶接
(EBW)設置 の設置で新たにエッチング用チャ
（EBW） ンバーの受注開始
※本件につきましては、顧客情報に関連
し詳細の開示はできません ✓ EBWなど前後工程も受注
✓ 独自の自動化システムによ ✓ 難易度の高い真空部品のハンドリ
自動化
る生産の自動化 ングを自動化し、無人稼働推進
✓ 出水事業所をハブとして他社と協
オープン ✓ 表面処理・FSW・熱処理
調し、半導体製造装置部品の一貫
イノベーション ✓ 組立等の部品関連技術
生産を進める
Marumae Co.,Ltd. All Rights Reserved -4-
２.市場環境分析
市場環境（見通し）の変化
(単位：百億円）
当時予測 (単位：百億円） 現時点予測
350 350
日本製半導体製造装置 日本製半導体製造装置
日本製ＦＰＤ製造装置 日本製ＦＰＤ製造装置
300 300
250 250
200 200
150 150
100 100
50 50
0 0
ＦＰＤ成長率 (%) -8.0 6.0 0 - ＦＰＤ成長率 (%) -11.3 5.5 -6.4 4.3
半導体成長率 (%) 4.0 15.0 2.0 - 半導体成長率 (%) -7.8 7.0 10.0 4.6
-50 -50
FY FY
2019年度が当初予測に反しマイナス成長 計画年度を2021年度から2022年度に変更
2021年度までの成長予想が縮小 ・・結果 最終年度の市場規模停滞
2022年度まで延長しても当初予想未達 目標達成には更なるシェア拡大必要
※薄い色のグラフは予測数値です ※本資料はSEAJ発表の数値を基に当社が予測したものです
Marumae Co.,Ltd. All Rights Reserved -5-
２.市場環境分析
市場環境分析と営業方針 ✓市場見通しは若干停滞も各分野の方針に変更なし
半 ◆ ５G等でサーバー向け継続も新型コロナでスマホ向け停滞
導
体 ◆ 米中間の問題に関連し一時的な停滞や仕向け先変化あり
分
野 ◆ 生産力強化と試作能力増強でシェア拡大狙う
◆ G10.5液晶鈍化しスマホ向け中小型OLEDも縮減
FPD
◆ 市場減速も多工程の取り込み狙う（コーデベ※⇒エッチング拡大）
分
野 ◆ EBWと輸送を活かし前後工程までワンストップ受注の強化
そ ◆ スマートフォン向けは停滞、太陽電池等新エネ狙う
の
他 ◆ 新分野の市場開拓とリハビリ装置の事業化目指す
分
野 ◆ EBWに続く新技術取得で新分野受注促進
※ コーデベとは、基盤に感光材の塗布と現像を行うコータ・デベロッパ工程を略した表記です
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３.修正後中期事業計画「Innovation2022」
修正後数値目標
中期事業計画 Innovation2022
数値目標 売上高70億円 営業益20億円
資産ベースROIC 18％
ROIC
負債ベースROIC 14％
配当性向
配当性向 30%以上目標
最低配当額 年間 10円※
※ただし最終損益が赤字となる場合は見直しを行う
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３.修正後中期事業計画「Innovation2022」
売上高拡大の具体的戦略
（単位：億円）
売上高目標 市場成長予測
80
✓ WFE想定※ YoY ’21年度22年度とも５％成長
（P5は「日本製装置」のFYにおける成長率）
✓ FPD想定 ’21年度‐6.4% 22年度4.3%成長
✓FPD分野
′20年度10.8億から′22年度16億円へ
市場環境は若干縮小予想
EBW活用した新規顧客(獲得済)で4億円拡大
同業他社撤退等によるシェア拡大で1.2億円拡大
40
✓半導体分野 （新規顧客）
′20年度1.2億から′22年度12億円へ
新規顧客2社からの受注獲得想定
既に2社獲得済みで、1社は′20年度量産開始済
もう1社は試作品提供開始済
→ ′22年度 1社目8億円目標、2社目4億円目標
・全顧客へ対応できる試作能力の拡大行う
✓半導体分野 （既存顧客）
0 目標′20年度から′22年度で約26%増加
市場成長により10.3%
2020/8 2021/8 2022/8 既存顧客からの受注品種拡大で10.7%
既存顧客（半導体） 新規顧客（半導体） デバイスメーカー稼働向上による消耗品拡大5%
既存顧客（FPD） 新規顧客（FPD） ・試作品受注拡大とEBW活かした受注拡大行う
その他 2021年度の売上高等はイメージです
※WFEとは半導体前工程製造装置です
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３.修正後中期事業計画「Innovation2022」
目標達成への戦略 ～設備投資予想～
設備投資 自動化と生産方法の革新
年度 2020/8 2021/8 2022/8
設備投資額（予想） 4.7億円 10億円 11億円
CFベース
減価償却（現見込）
515百万円 633百万円 697百万円
（製造原価）
設備投資 生産能力（機械能力のみ）
✓ 2021年8月期は増産投資に10億円の予定 ✓ 2020年8月期末
（工場等1.5億他、一部R&D向け投資含む） 半導体分野向け・・4.5億円/月
✓ 2022年8月期は増産投資中心 FPD分野向け・・・1.5億円/月
✓ 機械の減価償却は9年間定率 ✓ 2022年8月期末
✓ 策定中のESG計画に基づき、自社使用目的 半導体分野向け・・5.5億円/月
の太陽電池パネル投資継続 FPD分野向け・・・1.5億円/月
（2030年までに総額4.5億円、当初0.4億/年） ※生産能力は機械能力を単純合算した最大能力であり、通常は
個別機械ごとに稼働率変動があり全体最大値に至ることは稀
また能力拡大には人材の追加も必要
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注意事項
本資料に掲載された情報、及び、口頭によって説明された実現していない内容に関して
は、ある一定の仮定の元に予想された見通しであり、マルマエ経営陣の判断など不確実
要素を含んでおります。
本資料は、株主・投資家などの皆様にマルマエの現況と経営方針をご理解いただくため
に作成されたものであり、利用者に対して、当社株式の購入・売却など直接的な投資判断
を提供するものではありません。投資に関しての責任は負いません。
数値などの情報には注意をはらっておりますが、掲載の内容については未監査の数値
も多く、確度を保証するものではありません。また、掲載された情報、またはその誤りにつ
いて、その理由に関わらず、当社は一切責任を負うものではありません。
本資料に関するお問合せ先
株式会社マルマエ 管理本部総務課 IR担当
ir@marumae.com
TEL 0996-68-1140 FAX 0996-68-1151
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企業情報
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参考資料（現在の事業内容）
当社製品は世界中で半導体・液晶製造装置の心臓部を支えています
主要工程 エッチング
ＣＶＤ
コータ/デベロッパ
スパッタ
枚葉洗浄
アッシング
ウエハーボンディング
イオン注入
アニール
主要製品 真空チャンバー
シャワーヘッド
排気板
静電チャック
ヒーター類
上部電極
ターゲット
搬送系パーツ類
各種真空パーツ類
※画像はイメージです
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参考資料（会社概要）
会社名 株式会社マルマエ （Marumae Co., Ltd.） 発行済株式総数 13,053,000株
設立 1988年10月 単元株式数 100株
株主総数 7,483名
資本金 12億4,115万円 （2020年5月31日現在） 前田 俊一 4,818,100株
代表取締役社長 前田 俊一 J．P． MORGAN SECURITIES
PLC FOR AND ON BEHALF OF
取締役 海崎 功太 取締役（監査等委員）兒島 吉二 ITS CLIENTS JPMSP RE CLIENT
役員 取締役 安藤 博音 取締役（監査等委員）桃木野 聡 ASSETS-SEGR ACCT
取締役（監査等委員）山本 隆章 504,400株
（常任代理人 シティバン
取締役（監査等委員）宮川 博次 ク、エヌ・エイ東京支店）
238名 うち 臨時雇用者等 88名 (2020年5月31日現在） 前田 美佐子 504,000株
従業員数
他 派遣社員16名 日本トラスティ・サービス信
430,600株
託銀行株式会社（信託口）
出水事業所 〒899-0216
（本社） 鹿児島県出水市大野原町2141番地 日本マスタートラスト信託銀
大株主 375,700株
行株式会社（信託口）
〒899-0401 （普通株式）
所在地 高尾野事業所 前田 良子 180,000株
鹿児島県出水市高尾野町大久保3816番41
五十嵐 光栄 168,000株
関東事業所 〒351-0014
埼玉県朝霞市膝折町2-17-15 日本トラスティ・サービス
164,100株
信託銀行株式会社（信託口5）
・精密機械、精密機器の設計、製造、加工 川本 忠男
・精密機械部品の設計および製作 160,600株
事業内容 ・産業および医療機械器具の設計、製造、販売
・ソフトウェアの開発、販売 ・製缶工事 ・配管工事 マルマエ共栄会
127,400株
・運送業務 ・不動産の賃貸
（注）自己株式が196株あります。
・技術は究極を目指し
・競争と協調を尊び （2020年2月29日現在）
・技術注力企業として社会に貢献する
経営理念
経済を支える“モノづくり”の中で、モノづくりの源流である部品加工にこだわっていきます。そして、さまざまな分野で
総合メーカーを支えられる企業となるために先端技術と供給力を持つ部品加工のリーディングカンパニーを目指します。
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参考資料（沿革と事業変遷）
’65 ’88 ’97 ’00 ’01 ’03 ’05 ’06 ’08 ’09 ’11 ’15 ’17 ’18 ’19
マ 有 バ 株 本 グ 東 熊 関 熊事 事 出 東 東本
T′s M′s R&D
ル 限 イ 半 式 Ｆ 社大 リ 証 本 東 本業 業 水 証 証社
マ 会 ク 導 会 Ｐ を型 ー マ 事 事 事再 再 事 二 一を
エ 社 部 体 社 Ｄ 高加 ン ザ 業 業 業生 生 業 部 部出
工 設 品 分 に 分 尾工 シ ー 所 所 所Ａ Ａ 所 に 指水
業 立 製 野 改 野 野機 ー ズ が が のＤ Ｄ 取 上 定事
個 の造 へ 組 参 工導 ト に 稼 稼 閉Ｒ Ｒ 得 場 業
人 合 参 入 業入 銘 上 動 動 鎖手 手 所
創 併 入 団 柄 場 開 開 続 続 へ
業 地 指 始 始 成 の 移
（当初はバイク部品を製造） へ 定 立 終 転
移 結
T’s M’s R&D 転
（法人は継続）
大型製品で 半導体注力
マルマエ Ｒ＆Ｄ事業部（現在の事業）
事業成長 技術力重視
創業期 転換期 規模拡大期 再生期 再成長期
リーマン
バイクから産業用部品 真空パーツのノウハウ蓄積 ショック
原点回帰⇒進化
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参考資料（沿革と事業変遷）
事業成長と成長ドライバー
売上高（億円） 役職員数（人）
半導体と
50 FPD再成長 300
組立
45
その他
250
40 太陽電池
リーマン
35 FPD ショック
事業再生計画 200
30 半導体 終結
25 従業員数 150
事業再生
20 ADR手続き
マザーズ上場 100
15
10
50
決算期変更
5
0 0
(決算期) '02 '03 '03 '04 '05 '06 '07 '08 '09 '10 '11 '12 '13 '14 '15 '16 '17 '18 '19 '20
(3月) (8月)
規模拡大時期 再構築 再成長
設備大型化 大型設備整理
ＦＰＤ
技術力醸成 生産力拡大 生産力再配分 半導体強化
組立事業 太陽電池 真空パーツ強化
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私達は持続可能な経営を念頭に
技術で社会貢献できる企業を目指します
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