6240 ヤマシンフィルタ 2021-11-04 15:00:00
業績予想の修正及び特別損失の計上に関するお知らせ [pdf]
2021 年 11 月4日
各 位
会 社 名 ヤ マ シ ン フ ィ ル タ 株 式 会 社
代表者名 代 表 取 締 役 社 長 執 行 役 員 山崎 敦彦
(コード番号:6240 東証第一部)
問合せ先 取 締 役 専 務 執 行 役 員 井岡 周久
(TEL. 045-680-1671)
業績予想の修正及び特別損失の計上に関するお知らせ
当社は、2021 年 11 月4日開催の取締役会において、2021 年5月 14 日に開示した 2022 年3月期通期(2021
年4月1日~2022 年3月 31 日)の業績予想の修正を行うことを決議いたしましたので、下記の通りお知らせ
いたします。また、特別損失を計上することとなりましたので、併せてお知らせいたします。
1. 2022 年3月期 通期連結業績予想数値の修正
(2021 年4月1日~2022 年3月 31 日) (単位:百万円)
親会社株主に帰属 1 株 当 た り
売 上 高 営 業 利 益 経 常 利 益
す る当 期純 利 益 当 期 純 利 益
前回発表予想(A) 16,600 1,500 1,470 960 13.67 円
今回修正予想(B) 18,400 1,700 1,680 750 10.50 円
増 減 額(B-A) 1,800 200 210 △210 ―
増 減 率( % ) 10.8% 13.3% 14.3% △21.9% ―
(参考)前期実績
14,587 △145 △135 750 10.69 円
(2 0 2 0 年3月期)
(注)前提為替レート 米ドル 110 円(前回見通し公表時 105 円)
ユーロ 130 円(前回見通し公表時 125 円)
2.業績予想の修正理由
① 建機用フィルタ事業
前回通期の業績見通しを公表した 2021 年5月 14 日時点と比較し、世界的に発生している輸送ロジ
スティクスの混乱による海上輸送費や航空運賃といった物流コストの継続的な高騰や、原材料価格高騰
の影響に伴う製造原価の増加が見込まれる一方で、日本、北米、欧州各国における、主要得意先各社の
生産活動の回復に伴う新車需要の急激な回復や稼働時間の増加により、当社の第2四半期連結累計期間
においては大幅な増収増益となりました。現状の受注残高や市場環境の見通しを踏まえ、第3四半期以
降の需要も引き続き高い水準で推移することが見込まれることから、通期業績予想の修正を行います。
② エアフィルタ事業
エアフィルタ事業の業績見通しについては、テレワークの普及に伴うオフィスビルの稼働率の低下に
伴うフィルタ交換需要の減少による減収や、セールスミックス等の影響による減益が見込まれることか
ら、通期業績予想の修正を行います。
③ ヘルスケア事業
ヘルスケア事業の業績見通しについては、家庭用マスク市場においては、アフターコロナにおいても
国産品の性能品質の確かなものを望む消費需要が堅調にあるものの、安価で使い捨ての海外不織布マス
クの需要拡大が顕著であり、当第2四半期連結累計期間の売上高は低調に推移しました。また、当社の
同事業の収益面での課題であるマスク量産体制改善の一環として全自動化ラインを導入し量産稼働を開
始したことにより、当第3四半期以降大幅な原価低減が図れる見込みですが、当第2四半期連結累計期
間においては、製造工程の確立は途上段階であり、製造原価の低減が十分に図れなかったことにより営
業損失となりました。
一方で、 の認定取得に伴う医療用マスク市場においては、
DS2 必要とされる米国、欧州の認証(注1)
の取得に時間を要しており、依然として海外製の N95 マスクが圧倒的主流であることから長期的な視点
で同市場の開拓を進めてまいります。
以上のように、家庭用マスク市場における需要は引き続き低調に推移することが見込まれるなか、全
自動化ラインの導入による原価低減の実現や、収益性の低下が認められる固定資産の減損により当社の
ヘルスケア事業の構造改革を図ることで、当第3四半期以降、収益性の改善が見込まれますが、通期で
は減収減益となる見通しであることから、通期業績予想の修正を行います。
(注1)米国における NIOSH 規格(N95)及び欧州における EN 規格(FFP)
なお、2022年3月期の想定為替レートにつきましては、米ドル110円、ユーロ130円に変更いたします。
今後、市場環境の変化が業績等に影響を与える場合には速やかに開示いたします。
3. 特別損失の計上
当社は、ヘルスケア事業において、現在使用しているマスク生産設備のうち、生産性が低く収益性の
低下が認められた固定資産について、減損損失 2 億 43 百万円を特別損失として計上いたしました。
(ご参考)
1.連結業績予想値の修正概要
a. 売上高については、ヘルスケア事業及びエアフィルタ事業に関しては減収が見込まれる一方、建機用
フィルタ事業については大幅な増収が見込まれることから、全体で 10.8%の増収となる見込みです。
b. 営業利益については、建機用フィルタ事業における、世界的に発生している輸送ロジスティクスの混
乱による海上輸送費や航空運賃といった物流コストの継続的な高騰や、原材料価格高騰の影響に伴う
製造原価の増加、また、エアフィルタ事業、ヘルスケア事業における大幅な減収による減益要因はあ
るものの、建機用フィルタ事業における大幅な増収により、前回開示した業績予想に比べ 13.5%の増
益となる見込みです。
c. 経常利益については、営業利益の増加等により、前回開示した業績予想に比べ 14.2%の増益となる見
込みです。
d. 親会社株主に帰属する当期純利益については、ヘルスケア事業において、生産性の低いマスク生産設
備の一部を減損処理し、特別損失として計上したことにより、前回開示した業績予想に比べ 21.8%の
減益となる見込みです。
2. 事業セグメント別の見通し
(2021 年4月1日~2022 年3月 31 日) (単位 百万円)
:
前回発表予想 今回発表予想 増減額
セグメント
(A) (B) (B-A)
合計 16,600 18,400 1,800
建機用フィルタ事業 12,000 15,000 3,000
売上高 内 エアフィルタ事業 3,000 2,500 △500
訳
ヘルスケア事業 1,600 900 △700
調整額/全社費用 - - -
合計 1,500 1,700 200
建機用フィルタ事業 2,307 3,355 1,047
営業利益 内 エアフィルタ事業 400 35 △365
訳
ヘルスケア事業 240 △200 △440
調整額/全社費用 △1,447 △1,490 △42
以 上