6240 ヤマシンフィルタ 2020-11-04 15:00:00
2021年3月期 業績予想の修正に関するお知らせ [pdf]
2020 年 11 月4日
各 位
会 社 名 ヤ マ シ ン フ ィ ル タ 株 式 会 社
代表者名 代 表 取 締 役 社 長 執 行 役 員 山崎 敦彦
(コード番号:6240 東証第一部)
問合せ先 取締役専務執行役員管理本部長 井岡 周久
(TEL. 045-680-1671)
通期業績予想の修正に関するお知らせ
当社は、2020 年 11 月4日開催の取締役会において、2020 年8月4日に開示した 2021 年3月期通期(2020
年4月1日~2021 年3月 31 日)の業績予想の修正を行うことを決議いたしましたので、下記の通りお知らせ
いたします。
1. 2021 年3月期 通期連結業績予想数値の修正
(2020 年4月1日~2021 年3月 31 日) (単位:百万円)
親会社株主に帰属 1 株 当 た り
売 上 高 営 業 利 益 経 常 利 益
する当期純利益 当 期 純 利 益
前回発表予想(A) 15,000 1,230 1,200 790 11.42 円
今回修正予想(B) 16,000 1,300 1,280 1,350 17.15 円
増 減 額(B-A) 1,000 70 80 560 ―
増 減 率( % ) 6.6% 5.6% 6.6% 70.8% ―
(参考)前期実績
12,674 777 603 608 8.79 円
(2 0 2 0 年3月期)
(注)前提為替レート 米ドル 108 円(前回見通し公表時 108 円)
ユーロ 121 円(前回見通し公表時 121 円)
2.業績予想の修正理由
1. ヘルスケア事業
ヘルスケア事業においては、新型コロナウィルス感染者数の継続的な増加に伴う恒常的なマスク需要
増大を背景として国内マスクの市場規模は大幅に拡大しており、外国製マスクと比較して性能面や安全
性・品質で勝る国産マスクの需要は引き続き増加が見込まれます。 このような市場環境の中、当社グルー
プは、当社独自技術である合成高分子系ナノファイバーを活用したマスク並びに取替用インナーシートを
製品化し、 2020年5月から当社のECサイトにおいて販売開始し、同年9月からは主要ドラッグストア等を通
じ販売を暫時開始しました。
また、70年に及ぶフィルタの専門メーカとして培ってきた技術を活かし、新たにNIOSH(米国労働安全
衛生研究所)の規格の一つであるN95マスク(注1) の性能基準である、 ①フィルタ性能-捕集効率95%以
上(注2)、②密閉性-装着中の顔とマスクの密着率90%以上(注2) 、③通気性-長時間装着での呼吸の
し易さ、 というマスクに必要な3大性能を実現した医療用レベルの性能を実現した一般消費者向けマスク
「Zexeed」を開発し、 当社のフラッグシップモデルとして2020年10月より先行発売を開始し、11月より全
国販売してまいります。
今後、 当社グループは医療現場等で必要とされる更なる高機能マスクの認証取得 (日米欧の各規格(注
3))に向けた取り組みを加速させるとともに、他のマスクメーカとは異なる高機能なマスク開発に邁進
し、 医療用の防塵マスク含めた製品ラインナップの拡大やコンビニエンスストアチェーン、 大手通販等へ
の販路の拡大を図ってまいります。
(注1) N95マスク(Particulate Respirator Type N95)とは、アメリカ合衆国労働安全衛生研究
所(NIOSH)のN95規格をクリアし、認可された微粒子用マスクのこと
(注2) 当社調べ
(注3) 日本における国家検定規格(DS) 、米国におけるNIOSH規格(N95)及び欧州におけるEN規格
(FFP)
以上の取組みにより、大手コンビニエンスストアチェーン等への供給が 2020 年 11 月から本格化する
見通しであることから業績予想の修正を行います。
2. 建機用フィルタ事業
前回通期の業績見通しを公表した 2020 年8月4日時点と比較し、新型コロナウィルスの感染拡大第2
波、第3波の影響などを踏まえ、世界経済全体や為替動向には依然として先行き不透明さが残る中、停滞
していた主要得意先各社の生産活動は回復傾向にあります。とりわけ世界の油圧ショベルの販売の 6 割以
上を占める中国市場においては、日系メーカを中心とした当社の主要得意先各社の市場占有率が大幅に縮
小し、中国系建機メーカの市場占有率拡大が継続する中、主力のリターンフィルタを中心とした当社製品
の中国系建機メーカへの標準品採用が着実に進捗している結果を踏まえ、当社の建機用フィルタ事業にお
ける業績は回復が見込まれます。しかしながら、第 1 四半期に発生したコロナ禍における得意先への納期
対応に係る航空運賃や、2019 年8月に子会社化したアクシー社の新社屋への移転費用等が一時的に発生
したこと、また、同社が保有する工場の建物に関して、一部法令に適合していない点につき、主たる売主
に対して当該株式取得に係る株式譲渡契約の表明補償契約違反を理由に一定の補償を請求し、2020 年 11
月 4 日に、当社と主たる売主との間で和解契約書を締結したことにより、当第3四半期に特別利益の計上
が見込まれることから、通業績予想の修正を行います。
3. エアフィルタ事業
エアフィルタ事業の業績見通しについては、
株式会社アクシーの第3 四半期以降の受注動向を踏まえ、
業績予想を据え置きます。
4. 結論
以上により 2020 年8月4日に公表しました通期連結業績の修正を行います。
2021年3月期の想定為替レートにつきましては、同日の公表値である米ドル108円、ユーロ121円を据
え置きます。
今後、市場環境の変化が業績等に影響を与える場合には速やかに開示いたします。
(ご参考)
1.連結業績予想値の修正概要
a. 売上高については、建機用フィルタ事業及びエアフィルタ事業に関しては、通期の業績予想を据え置
きます。一方で、新規ヘルスケア事業については、2020 年5月より開始したマスク並びに取替用イン
ナーシートの販売が 2020 年 11 月以降ドラッグストアチェーンに対して本格的な量産供給が開始され
ることに加え、大手コンビニエンスストアチェーン各社にも、 月以降暫時販路が拡大する見通しと
11
なったことから、全体で 6.6%の増収となる見込みです。
b. 営業利益については、新規ヘルスケア事業の立ち上げに伴う増収効果が、一時的に発生した航空運賃
等の費用や事業再編に要したデューデリジェンス費用並びに新規マスク事業に伴う PR 費用等の発生
による減収を上回ったことから、前回開示した業績予想に比べ 5.6%の増益となる見込みです。
c. 経常利益については、前回開示した業績予想に比べ 6.6%の増益となる見込みです。
d. 親会社株主に帰属する当期純利益については、2019 年8月に子会社化したアクシー社の主たる売主に
対して一定の補償を請求し、当社と主たる売主との間で和解契約書を締結したことにより、当第3四
半期に特別利益の計上する見通しとなったことから、 前回開示した業績予想に比べ 70.8%の増益とな
る見込みです。
2. 事業セグメント別の見通し
(建機用フィルタ事業)
(2020 年4月1日~2021 年3月 31 日) (単位 百万円)
:
親会社株主に帰属する
売 上 高 営 業 利 益 経 常 利 益
当 期 純 利 益
前回発表予想(A) 10,000 300 290 200
今回修正予想(B) 10,000 100 100 570
増減額(B-A) - △200 △190 370
増 減 率 ( % ) - △66.6% △65.5% 185%
前期通期実績
11,296 654 468 306
(2020 年 3 月期)
※各セグメントに帰属しない全社共通経費につきましては、建機用フィルタ事業セグメントに配賦しており
ます。
(エアフィルタ事業)
(2020 年4月1日~2021 年3月 31 日) (単位 百万円)
:
親会社株主に帰属する
売 上 高 営 業 利 益 経 常 利 益
当 期 純 利 益
前回発表予想(A) 3,000 290 270 140
今回修正予想(B) 3,000 290 270 140
増減額(B-A) - - - -
増 減 率 ( % ) - - - -
前期通期実績
1,377 122 134 323
(2020 年 3 月期)
(ヘルスケア事業)
(2020 年4月1日~2021 年3月 31 日) (単位 百万円)
:
親会社株主に帰属する
売 上 高 営 業 利 益 経 常 利 益
当 期 純 利 益
前回発表予想(A) 2,000 640 640 450
今回修正予想(B) 3,000 910 910 640
増減額(B-A) 1,000 270 270 190
増 減 率 ( % ) 50% 42.1% 42.1% 42.2%
前期通期実績
― ― ― ―
(2020 年 3 月期)
以 上