6236 NCHD 2021-05-26 16:00:00
当社グループ従業員組合による「TCSホールディングス株式会社等株主23社が提案する取締役選任案への反対声明」の受領に関するお知らせ [pdf]
2021 年5月 26 日
各 位
会 社 名 : NCホールディングス株式会社
代表者名 : 代 表 取 締 役 社 長 梶 原 浩規
(コード: 6236 東証第一部)
問合せ先 : 管 理 本 部 長 村田 秀和
電話番号 : 03-6859-4611
当社グループ従業員組合による「TCSホールディングス株式会社等株主 23 社が提案する
取締役選任案への反対声明」の受領に関するお知らせ
当社は 2021 年5月 14 日に「当社に対して提出された株主提案とこれに対する当社の反対意見
に関するお知らせ」で公表いたしましたとおり、TCSホールディングス株式会社等株主 23 社
の提案する株主提案に反対する旨の意見を表明するとともに、当社の従業員が構成するJAM日
本コンベヤ労働組合は、本株主提案に反対し、会社提案を支持する旨の意向を表明している旨を
記載しておりました。
今般、当社はJAM日本コンベヤ労働組合より 2021 年5月 25 日付で発出された「TCSホー
ルディングス株式会社等株主 23 社が提案する取締役選任案への反対声明」
(以下「本声明」とい
います。)を受領いたしましたので、添付のとおりお知らせ致します。
JAM日本コンベヤ労働組合は、当社グループの中核企業である日本コンベヤ株式会社のユニ
オンショップ労働組合であり、同社従業員(管理職等を除く)全員が加入しております。本声明
におきましては、2021 年6月 22 日開催予定の当社第5回定時株主総会に提出されている議案に
関し、当社の提案する会社提案に賛成し、TCSホールディングス株式会社等株主 23 社の提案
する株主提案に反対する旨の意見が表明されております。
当社としては、現経営体制が取り組んできた成長戦略の推進こそが、当社の企業価値及び株主
共同の利益の更なる向上の観点から最善であるものと判断しており、これを支持する旨の従業員
組合からの本声明を心強く受け止めております。
株主の皆様におかれましては、当社の提案する会社提案(第1・2号議案)に賛成、株主提案
(第3号議案)に反対の議決権行使をいただけますよう、お願い申し上げます。
以 上
1
TCS ホールディングス株式会社等株主 23 社が提案する
取締役選任案への反対声明
2021 年 5 月 25 日
JAM 日本コンベヤ労働組合
執行委員長 荒内 康彦
JAM 日本コンベヤ労働組合(以下、組合という)は、NCHD 取締役会が示す取締役選任
案を支持し、TCS ホールディングス株式会社等株主 23 社(以下、TCS という)提案の取
締役選任案に対し断固として反対します。
日本コンベヤ株式会社は、コンベヤメーカーとして 70 年以上の歴史を有します。ダム建
設や製鉄会社向けの大型コンベヤ、 立体駐車場などの製造販売を通じて、 日本の産業的発展
に寄与してきました。組合の発足以来、労使関係は極めて良好であり、企業危機が訪れる度
に、労使は協議を尽くし、協力し合い、それらの危機を乗り越え、企業的発展に共に努力し
てきました。
しかし、TCS との資本業務提携が突如発表されて以降、状況は一変しました。TCS は大
株主の立場を悪用し、 日本コンベヤの取締役を支配命令し、 組合潰しの一環として手始めに
既に協定が締結され支払いが確定していた年末一時金の支払いを拒否し、労働基準監督署
から是正勧告を受ける事態を引き起こしました。 その後も不誠実な団体交渉を繰り返し、 最
終的にはユニオンショップ協定をはじめとする労働協約の一方的な破棄を通告させてきま
した。これらに対し、大阪府労働委員会は不当労働行為と認定し、原状復帰の命令を発しま
したが、TCS は何ら反省することなく、これを全く無視しました。しかし、梶原社長の英
断により、 大阪府労働委員会の命令を履行することをはじめとする和解が成立しました。 今
回の梶原社長の罷免を掲げる今回の TCS 案の提出は、あくまで労働組合潰しに固執する
TCS の報復である事は紛れもない事実です。
TCS は、2021 年 5 月 19 日発「NC ホールディングス株式会社取締役会による当社株主
提案への反対意見に関する当社考え方について(詳細版) 」において、
「NC グループを、製
造業として普通の会社、 つまり製造業の本分に徹した会社としての基盤を確立」 すると記載
しています。しかし、資本参入以来、TCS が行ってきたことは、全く逆のことでした。企
業経営にとって最も重要な要素の1つである労使関係を破壊し、日本コンベヤの製造業と
しての一路衰退を招いてきました。TCS の所業に耐え切れず多くの優秀な人材が去って行
きました。このことによる経営的打撃は計り知れません。事実、武藤工業、セコニック、ニ
ッポー等、TCS が乗っ取り、経営しようとした製造業で、まともに発展してきた企業は一
社もありません。また、 「労働組合との関係は非常に重要と考えており、引き続き『調和』
を目指します」と記載していますが、 「引き続き」行ってきたことは、「調和」どころか労働
組合および労使関係の破壊でした。 労使関係を改善し、 日本コンベヤの再起の土台を築こう
としてきた梶原社長を罷免しようとしていること自体に TCS の欺瞞に満ちた姿勢が表れて
います。TCS は社会悪そのものであり、企業再編を労働組合潰しに悪用し続けるブラック
企業にすぎません。
組合は、 労使関係の修復に寄与し、 現場重視の経営によって業績回復につなげた梶原社長
を筆頭とする現経営陣の案を支持し、一方的かつ理不尽な退任を要求する TCS 案に明確に
反対すると同時に、 TCS に対し NCHD 株を手放し、 日本コンベヤの企業経営に一切関与し
ないよう強く求めます。
以上
2