6229 オーケーエム 2021-11-19 15:30:00
2022年3月期第2四半期決算説明資料 [pdf]

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株式会社オーケーエム


2022年3月期第2四半期
決算説明資料

2021年11月19日

株式会社オーケーエム
Webページ:https://www.okm-net.jp/
証券コード:6229
目次



     Ⅰ. トピックス ………………………………… 2

     Ⅱ. オーケーエムについて …………………… 4

     Ⅲ. 2022年3月期第2四半期 決算……………12

     Ⅳ. 2022年3月期 業績予想 …………………19

     Ⅴ. 経営戦略と進捗状況 ……………………23


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Ⅰ. トピックス




              2
Ⅰ. トピックス


2022年3月期第2四半期のトピックス


 ✓ バルブ製造業は景気変動の影響をやや遅れて受ける傾向がある。2021年3月期下期以降
   に、新型コロナウイルス感染症による景気後退の影響を受けているが、一部明るい兆しも
   見えている。
 ✓ 陸用・舶用ともに新型コロナの影響を受けて売上高は前期比▲13.1%となったが、国際的
   な環境規制に対応した船舶排ガス用バルブは堅調に推移した。
 ✓ 売上高の減少に加え、減価償却費等の経費が増加した結果、営業利益は前期比▲65.6%、
   営業利益率は6.4%となった。 なお、 2021年8月12日、補助金収入等により第2四半期、通
   期の純利益の業績予想を上方修正した。
 ✓ 2021年8月12日、連結子会社における不明朗取引に関する社内調査委員会からの提言を
   真摯に受け止め、具体的な再発防止策を策定し、その内容を同日開催の取締役会におい
   て決議した。
 ✓ 2021年6月29日、代表取締役社長に奥村晋一が就任した。
 ✓ 2021年6月16日、令和3年度の経済産業省「戦略的基盤技術高度化支援事業(サポイン事
   業)」に「「液化水素を安定的に封止する革新的構造を備えた水素社会の実現に不可欠な
   大口径バタフライバルブの研究開発」が採択される。

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Ⅱ. オーケーエムについて




                4
Ⅱ. オーケーエムについて


会社概要
         バルブの開発・設計から製造、販売までワンストップサービスを提供する、
               明治35年創業(創業119年目)のバルブメーカー
商号               株式会社オーケーエム

代表者              代表取締役社長 奥村晋一

本社所在地            滋賀県野洲市市三宅446-1

創業               1902年(明治35年)1月

設立               1962年(昭和37年)5月31日

資本金              1,178,196,655円(2021年9月末時点)

連結売上高            8,759百万円 (2021/3期)

従業員数             連結:319名 単体:230名                   *2021年9月末時点、臨時従業員を除く

                 【支 店】東京、大阪
                 【営業所】名古屋、広島、福岡 【駐在員事務所】ホーチミン*、韓国
拠点               【工 場】日野工場、東近江工場
                 【研究所】本社・研究開発センター(滋賀県野洲市)
                 *ホーチミン駐在員事務所は、OKM VALVE(M)SDN. BHD.に属する。

                 【中国】奥村閥門(江蘇)有限公司
連結子会社
                 【マレーシア】OKM VALVE(M)SDN. BHD.
                 経済産業大臣高圧ガス認定事業所(N弁類)
事業免許
                 ISO9001認定取得、ISO27001認証取得
株式上場             2020年12月 東京証券取引所第二部上場
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Ⅱ. オーケーエムについて


オーケーエムグループ①(国内拠点)


                     東近江工場                                     日野工場
 本社・研究開発センター
 日野工場
 東近江工場
 東京支店
 大阪支店
 名古屋営業所
 広島営業所
 福岡営業所     (国内8拠点)


 本社・研究開発センター




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Ⅱ. オーケーエムについて


オーケーエムグループ②(海外拠点)

製造・販売拠点
OKM VALVE(M)SDN. BHD.                                   奥村閥門(江蘇)有限公司




                        ※マレーシア スランゴール州                                        (工場は2021年1月竣工・操業開始)   ※中国 江蘇省 常熟市

1990年設立                                                 2019年設立 (2003年設立の蘇州法人より工場移転完了)

オーケーエムの外注生産先でもあり、マレーシアの水道分野やパーム                         オーケーエムの外注生産先でもあり、中国の造船、半導体、食品、工
油を中心とした工業分野、ベトナムの水道分野などの東南アジア地域                         業用ガス分野を中心に幅広い工業分野に対してバルブの製造・販売
を中心にバルブの製造・販売を展開。                                       を展開。

【主な生産品目】                                                【主な生産品目】
・ゴムシートバタフライバルブ                                          ・ゴムシートバタフライバルブ
・ハイパフォーマンスバタフライバルブ                                      ・ハイパフォーマンスバタフライバルブ
                                                        ・ナイフゲートバルブ


販売・サポート拠点
韓国駐在事務所                    韓国国内のエンジンメーカーへのサポートおよび事業拡大に向けたマーケティング活動を実施。

ホーチミン駐在事務所                 ベトナム国内の水道分野・工業分野を中心にマーケティング活動を実施。

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Ⅱ. オーケーエムについて


製品と用途

 主な製品:バタフライバルブ、ナイフゲートバルブ、ピンチバルブ
                バタフライバルブ                                          ナイフゲートバルブ                      ピンチバルブ




• 弁体(輪っかの中の円板)を90    [電子制御バルブ]                             • 鋭いエッジを有するプレートの  • ゴムチューブを押し挟んで流
  度回転して開閉する。         • コンピューターからの信号に                         出し入れで開閉する。        路を開閉する。
• 中間開度での流量調整機能に        よって弁体の開度を調整し、流                      • 各種スラリー、粉粒体、固形物、 • 固形物が混入しても完全遮断
  も優れ、幅をとらず、省スペー       体をコントロールする。                           パルプストック等、一般のバル    が可能。
  スで設置可能。                                                    ブでは処理できない流体を止   • 長寿命でメンテナンス容易。
                                                             めることが可能。

       バタフライバルブ 売上構成比 84%(2021/3期)                                              その他 売上構成比 16%(2021/3期)

 主な用途:空調設備、造船、半導体、石油、化学、鉄鋼、電力、水道、食品など多様な流体配管に使用

 ※バルブ(弁)とは、主に配管などの内部を通す空気やガスなどの気体、水や油などの液体、あるいは粉体などの流体が通る空間の開閉や流体の制御および調節などがで
  きる可動機構をもつ機器の総称
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Ⅱ. オーケーエムについて

オーケーエムの強み①

                幅広い業界の大手優良顧客(納品先、最終需要先)基盤を確立
造船・重機              半導体                                   食品・医薬                            超高層・複合ビル




・今治造船 ・JMU         ・キオクシア ・東京エレクトロン                      ・アサヒビール ・カルビー                    ・常盤橋タワー(A棟)
・日立造船 ・三井E&S造船     ・ソニー ・ローム                             ・キリンビール ・キューピー                   ・あべのハルカス
・三菱重工業 ・川崎重工業      ・京セラ ・富士通 他                           ・ブルボン ・ハウス食品                     ・横浜ランドマークタワー
・マキタ ・ヤンマー 他                                             ・永谷園 ・マルコメ 他                     ・六本木ヒルズ森タワー 他

駅、空港施設             アミューズメント開発                            海外

                                                         ・Hyundai Heavy Industries Co.,Ltd.(韓国/船舶エンジン)
                                                         ・Ajinomoto Co., (Thailand) Ltd.(タイ/食品)
                                                         ・Taganito HPAL Nickel Coporation(フィリピン/ニッケル鉱山)
                                                         ・上海中船三井造船柴油機有限公司(中国/船舶)
                                                         ・南京聯合鋼鉄(中国/PSA)
                                                         ・長江存儲科技有限責任公司(中国/半導体)
                                                         ・Syarikat Air Terengganu Sdn bhd (SATU)(マレーシア/水道公社)
・大阪駅 ・東京駅          ・東京ディズニーシー                            ・Hanoi Water Works(マレーシア/水道公社)
・羽田空港 ・成田空港        ・ユニバーサルスタジオジャパン                       ・FGV Holdings Berhad(マレーシア/パーム油)
・関西国際空港 他          ・ハウステンボス
                   ・ナゴヤドーム 他
                                                                                                               (順不同)
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Ⅱ. オーケーエムについて

オーケーエムの強み②

                    自社が主体となった製品開発の推進

 各種実験プラントを自社で所有してバルブ特性や流量特性などの実験を行い、データを収集、解析している。顧客の仕様
 に合わせた様々な試験が可能であるとともに、データ、ノウハウを自社内に蓄積してさらなる新製品開発に活用している。


高温流体試験                                               ファイヤーセーフ試験


                実際に製品が使用される温度環                                                        消火設備や可燃性流体を通す
                境を再現する試験で、電気ヒー                                                        配管での使用を想定し、火災等
                ターにて最高700度の熱風を発                                                       で焼損した状態でも一定の性能
                生させ高温状態でバルブの性能                                                        が維持できているかどうかの性
                や特性を評価する。                                                             能を評価する。



キャビテーション試験                                           低温流体試験


                配管浸食・騒音・振動の原因となる                                                      実際に製品が使用される温度環
                キャビテーション(液体の流れの中                                                      境を再現する試験で、液体窒素
                で圧力差により短時間に泡の発生                                                       を投入してマイナス196度の低温
                と消滅が起きる物理現象)発生時                                                       状態でバルブの性能や特性を評
                のバルブの性能や特性を評価する。                                                      価する。


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Ⅱ. オーケーエムについて

オーケーエムの強み③

                   幅広い取扱製品と耐熱温度範囲で、顧客のニーズに細やかに対応
 広範囲にわたる業界に対応できる製品ラインナップを保有し、多品種・小ロットで、細やかなカスタマイズ製品を開発・供給
 できる。また、顧客と一体となり顧客の個別ニーズに合わせたカスタマイズバルブを開発している。

 当社がカスタマイズするバルブ
        型式         ×     サイズ        ×          部品              ×          材質              × 制御方法 = 10万種類以上
 •   バタフライバルブ          内径サイズ              •   本体                     •   ダクタイル鋳鉄               •   レバー式
 •   ナイフゲートバルブ         (最小25mm~           •   弁体                     •   鋳鋼                    •   ギヤ式
 •   ピンチバルブ            最大3,000mm)         •   シートリング                 •   ステンレス                 •   シリンダ式
 •   チェッキバルブ                              •   上部弁棒                   •   樹脂                    •   電動式
              など                          •   ガスケット                  •   ゴム
                                                                               など
                                                                                                                       上部
     耐熱温度範囲は「-196℃~700℃」                                                                                               弁棒
     ⇒顧客ニーズに応じて、広範囲の温度帯に対応可能                                                                          一般的なバタフライバルブの
                                                                                                      内部構造(部品例)
                   <様々な用途に用いられるバルブの例>                                                                             本体




                                                                                                                            ガス
                                                                                                                            ケット

 化学薬品・石油オイル関係・             製紙・石油化学・化学・食品・鉱山・                   ヘドロ・鉱石スラリー・セメント・粉体・                               シート
 高圧蒸気・高圧流体用                下水処理・高濃度・高粘度流体用                     パルプ・下水汚泥等用                                        リング
                                                                                                            弁体
 ハイパフォーマンスバタフライバルブ         ナイフゲートバルブ                           ピンチバルブ
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Ⅲ. 2022年3月期第2四半期 決算




                      12
Ⅲ. 2022年3月期第2四半期 決算


2022年3月期第2四半期 決算サマリー
                                                                                                               (百万円、%)

                            2021/3期2Q                                                     2022/3期2Q
                                          前年                                                前年
                        実績                                 実績              売上比                         期初予想    期初予想比
                                         同期比                                               同期比
売上高                    4,439               -               3,858            100.0          ▲13.1       4,200    ▲8.1

営業利益                     722               -                 248               6.4         ▲65.6        370    ▲32.9

経常利益                     734               -                 211               5.5         ▲71.2        370    ▲42.9

親会社株主に帰属する四半期純利益         526               -                 510              13.2          ▲3.1        250     104.0



                        2021/3期2Q 実績                                                    2022/3期2Q 実績

総資産                             10,749                                                      11,995

純資産                              6,054                                                       8,104

自己資本比率(%)                         56.3                                                        67.6
                                       普通配当35円
1株当たり配当金(円)(株式分割調整後)     年間40円         記念配当5円
                                                                                         年間35円予定


 ✓ 新型コロナの影響により陸用・舶用ともに各種案件の先送り等の影響を受けて売上高は減少したが、
   船舶排ガス用バルブ販売は堅調に推移した。
 ✓ 売上高の減少に加え、減価償却費等の各種経費が増加した結果、営業利益、経常利益が大幅減。
 ✓ 2021年8月12日、補助金収入等により第2四半期、通期の純利益の業績予想を上方修正した。
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Ⅲ. 2022年3月期第2四半期 決算


経常利益増減分析
                                                                                                                      (百万円)



                      売上高減              売上原価減                         販管費増                       営業外損益減
                       ▲581               +132                         ▲25                         ▲48

                                      商品仕入高 ▲100
                                                                    給料手当 +35                保険解約返戻金 +30
                      陸用 ▲194           材料費 ▲44
                                                                   減価償却費 +23                 為替差益 ▲12
                      舶用 ▲387           労務費 +39
                                                                   研究開発費 ▲38               特別調査関連費用 ▲70
                                       減価償却費 +13



     2021/3期2Q
      経常利益            ▲581
       734

                                                                       ▲25
                                            +132                                                  ▲48
                                                                                                          2022/3期2Q
                                                                                                           経常利益
                                                                                                             211



 ✓ 新型コロナの影響により陸用・舶用ともに売上高が減少。
 ✓ 今後の成長を担う国内外の拠点新設に伴い減価償却費が増加。
 ✓ 営業外費用として特別調査関連費用を計上。

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Ⅲ. 2022年3月期第2四半期 決算


売上高構成(地域別)
                                                                                                                      (百万円、%)

<地域別売上高>                      2021/3期2Q (*)                                                      2022/3期2Q

                      実績                          前年同期比                                  実績                  前年同期比


売上高                   4,439                             -                                3,858                ▲13.1


    日本                3,381                             -                                2,698                ▲20.2


    韓国                 537                              -                                 673                  25.3


    中国                 305                              -                                 300                 ▲1.9


    マレーシア               88                              -                                 104                  18.7


    その他                126                              -                                  82                 ▲35.1

                                                                                                             (*)2021/3期2Qは参考値



 ✓ 連結売上高の70%超を占める日本国内販売が低調であったため、全体を押し下げた。
 ✓ 一方、海外主要国(韓国、中国、マレーシア)では、新型コロナの影響が続いたものの健闘。
 ✓ 韓国では、船舶排ガス用バルブの販売が堅調に推移。

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Ⅲ. 2022年3月期第2四半期 決算


売上高構成(市場、業界別)
                                                                                                                            (百万円、%)

<市場別売上高(連結)>          2021/3期2Q (*)                         2022/3期2Q
                                   前年                                    前年                                    備考
                      実績                               実績
                                  同期比                                   同期比
売上高                   4,439           -                 3,858            ▲13.1          ✓ 新型コロナによる各種案件の先送りや新造船
                                                                                          のスロー建造化等の影響を受けた。
    陸用                2,084           -                 1,890              ▲9.3
                                                                                        ✓ 環境規制対応船の建造比率が高まり、船舶排
    舶用                2,355           -                 1,968            ▲16.4            ガス用バルブの販売が堅調に推移。


<業界別売上高(単体)>          2021/3期2Q (*)                         2022/3期2Q
                                    前年                                   前年                                    備考
                      実績                               実績
                                   同期比                                  同期比
売上高                   4,173           -                 3,533            ▲15.3          ✓ 首都圏の超高層ビル向けに納入(建築設備)。
                                                                                        ✓ コンビナートの定期修繕向けに納入(石油化
    陸用                1,898           -                 1,641            ▲13.5
                                                                                          学)。
      石油化学             191            -                   269               40.9        ✓ バイオマス発電所向けに納入(電力・ガス)。

      建築設備             250            -                   258                3.0
                                                                                               2022/3期2Q 売上高比率
                                                                                                                        舶用
      鉄鋼・金属             84            -                   185              119.4                                        石油化学
                                                                                                      22.0%             建築設備
      電力・ガス            105            -                   150               42.2
                                                                                                                        鉄鋼・金属
                                                                                               4.3%
      その他             1,268           -                   777            ▲38.6                 5.2%           53.6%     電力・ガス
                                                                                                                        陸用その他
                                                                                                7.3%
    舶用                2,275           -                 1,892            ▲16.8                     7.6%
                                                                                                                      (*)2021/3期2Qは参考値
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貸借対照表
                                                                                                                (百万円)

<主な項目>                2021/3期2Q                 2021/3期                 2022/3期2Q                       備考
資産合計                    10,749                    12,006                    11,995

    流動資産                 6,519                      7,252                     7,394
                                                                                              ✓ 売上債権が減少したものの、棚卸資産が増
       現預金               1,992                      3,071                     2,995             加し、流動資産が微増。
       売上債権              2,246                      1,749                     1,628

       棚卸資産              2,219                      2,275                     2,477           ✓ 蘇州工場の立ち退きに関連する有形固定
                                                                                                資産の減少。
    固定資産                 4,230                      4,754                     4,601

       建物及び構築物           1,292                      3,172                     2,669



負債合計                     4,694                      4,324                     3,891           ✓ 支払債務が減少。
    流動負債                 2,437                      2,099                     2,100           ✓ 社債170百万円を1年内償還予定の社債へ
       支払債務               850                         842                       740             振替え。

    固定負債                 2,257                      2,225                     1,790           ✓ 長期未払金が減少。
純資産合計                    6,054                      7,681                     8,104

    株主資本                 6,177                      7,757                     8,087

       資本金                499                       1,178                     1,178           ✓ 利益剰余金の増加。

       資本剰余金              429                       1,108                     1,108

       利益剰余金             5,248                      5,471                     5,800
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Ⅲ. 2022年3月期第2四半期 決算


キャッシュ・フロー
                                                                                              (百万円)

<主な項目>                    2021/3期2Q                2022/3期2Q                            備考
営業キャッシュ・フロー                     462                       273

    税金等調整前当期純利益                 732                       689
                                                                         ✓ 棚卸資産の増加。
    売上債権の増減額(▲は増加)           ▲184                         144

    棚卸資産の増減額(▲は増加)              157                    ▲172              ✓ 売上債権が減少。
    仕入債務の増減額(▲は減少)              ▲2                     ▲110

    未払又は未収消費税等の増減額             ▲88                         37            ✓ 蘇州工場の立ち退きに伴う移転補償金の受取等に
                                                                           よる資金の増加。
    補助金の受取額                        0                      324

    法人税等の支払額                 ▲155                        ▲91

投資キャッシュ・フロー                  ▲528                      ▲179
                                                                         ✓ 定期預金の預入による支出。
    定期預金の預入による支出                   0                   ▲117
                                                                         ✓ 有形固定資産の取得による支出。
    有形固定資産の取得による支出           ▲509                      ▲158

財務キャッシュ・フロー                       58                   ▲358

    短期借入金の純増減額(▲は減少)            300                          0           ✓ 配当金の支払。

    長期借入金の返済による支出            ▲140                      ▲147              ✓ 長期借入金の返済。
    配当金の支払額                    ▲66                     ▲180

現金および現金同等物残高                  1,992                     2,303            ✓ 現金および現金同等物残高の増加。
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Ⅳ. 2022年3月期
   業績予想




               19
Ⅳ. 2022年3月期 業績予想


2022年3月期の業界環境と業績動向

 ✓ 業界環境
    近年の日本のバルブ生産額は、好調な世界経済に牽引され、概して4,000億円から5,000億円の範囲で高水準を維持
    している。一時的には新型コロナウイルス感染症の経済への影響も懸念されるが、中期的には堅調な需要が持続
    すると見込まれる。年度別では、2016年度から2017年度にかけては増加したが、その後は横ばい傾向となっている。
         (億円)
           6,000
                           4,774            4,657               4,594              4,613
           5,000   4,329
           4,000
           3,000
           2,000                                                                              (出典)経済産業省
           1,000                                                                                 「鉄鋼・非鉄金属・金属製品統計」
               0
                   2016    2017              2018                2019               2020
                                            (年度)

 ✓ 業績動向
    2022年3月期の売上高は、陸用においては、2021年3月期を若干上回る水準で推移すると想定している。一方舶用に
    おいては、新型コロナウイルス感染症の影響を起因とする新造船の発注減を受けた国内造船所のスロー建造化(建
    造期間を本来の納期より長期化すること)の影響により、当面の間低調に推移すると想定している。また好調に推移
    する船舶排ガス用バルブにおいても、競合他社の台頭による販売単価の値下げ圧力を受け、業績に影響を及ぼすも
    のと想定している。ただし、陸用・舶用ともに、足元の市場環境は明るい兆しが出てきている。8月12日に補助金収入
    等により純利益の業績予想を上方修正した。

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Ⅳ. 2022年3月期 業績予想


2022年3月期 業績予想サマリー
                                                                                                                             (百万円、%)

                                2020/3期                   2021/3期                  2022/3期 業績予想
                                          前年                        前年                                      前年          備考
                               実績                      実績                       実績          売上比
                                         同期比                       同期比                                     同期比

                                                                                                                (前年同期比)
売上高                            8,852          2.4        8,759       ▲1.0         8,600         100.0      ▲1.8 ✓ 陸用 +6.6%
                                                                                                                ✓ 舶用 ▲9.6%


                                                                                                                 ✓ 売上原価 +3.1%
営業利益                             892      ▲33.3          1,009        13.0          760              8.8   ▲24.7 ✓ 販管費 ▲2.9%
                                                                                                                 ✓ 減価償却費 +19.5%



経常利益                             849      ▲36.4          1,025        20.8          760              8.8   ▲25.9 ✓ 営業利益減による減益




                                                                                                                   ✓ 補助金収入等による増
親会社株主に帰属する当期純利益                  573      ▲35.7            749        30.8          870          10.1       16.0
                                                                                                                     益




1株当たり配当金(円)        (株式分割調整後)        20                        40                                35                 ✓ 配当金額は維持
                                                           普通配当35円
                                                           記念配当5円


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Ⅳ. 2022年3月期 業績予想


経常利益増減分析
                                                                                                                    (百万円)




                   ▲159

                                        ▲161                                                    ▲16
      2021/3期                                                         71
                                                                                                          2022/3期
      経常利益
                                                                                                          経常利益

       1,025
                   売上高減              売上原価増                         販管費減                       営業外損益減       760
                    ▲159              ▲161                          +71                         ▲16


                   陸用 +279           材料費 +160                   減価償却費 +6                      営業外収益 +14
                   舶用 ▲438          減価償却費 +60                  研究開発費 ▲100                     営業外費用 +31




 ✓ 陸用においては、新型コロナにより延期や遅延していた案件が動き出す見込み。
 ✓ 舶用では、日々の造船所の操業時間を均一化するためのスロー建造化の影響が続く。ただし、大型コ
   ンテナ船向けの需要が拡大傾向。
 ✓ 中国の工場新設や国内工場の設備入替え等により減価償却費が増加。
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Ⅴ. 経営戦略と進捗状況




               23
Ⅴ. 経営戦略と進捗状況


社長メッセージ/社是

                                                              社長メッセージ
                                        我々はお客様に喜ばれる商品創りに徹します。
                                     高品質(ISO9001取得)、低コスト、短納期を追求いたします。
                                    親切対応、スピードと変革主義を常に考え、顧客対応いたします。

                                                                       社是
                   一.独創的な技術
                   オーケーエムは、他社に真似のできない製品・サービスを創り続けます。
                   我々は、すべての仕事に「こだわり・工夫・改善」を積み重ね、強みを連携させて顧客・社会の発展に
                   貢献します。

                   二.最高の品質 最低の資源消費

                   オーケーエムは、顧客が感動できる製品・サービスを創り続けます。
                   我々は、採算意識を持って、最高の仕事をすることで、無駄を最小に、利益を最大にします。

                   三.余裕ある生活と豊かな心
   代表取締役社長 奥村 晋一
                   オーケーエムは、社員の物心両面の幸福の追求と、健康に活躍できる職場づくりをします。
                   我々は、希望ある充実した生活を送り、仕事を通じて自己実現を果たし、誇りを持って働ける会社を
                   つくります。
                   四.地域社会に貢献する
                   オーケーエムは、市民の一員であるという認識に立ち、持続可能な社会づくりに貢献し、地域にとっ
                   て必要とされる会社となります。
                   我々は、家族・社会の発展、幸せ増進の実現に向けて活動をします。

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Ⅴ. 経営戦略と進捗状況

オーケーエムの歩み

                 株式上場(-2020)                                                                 新たな成長へ(2021-)
           国際的な環境規制に対応する                                                脱炭素化に向けたクリーンエネルギー市場を含む
         船舶排ガス用バルブにより業績を急拡大                                            成長市場に対応できる新商品開発と販売体制を確立

 (百万円)                   売上高          経常利益           親会社株主に帰属する当期純利益




                                      8,646          8,852            8,759            8,600

                                                                                                        中長期
                                                                                                        ビジョン
 5,713                   5,850
             5,488

                                        1,335
                                                                          1,025                         基本経営
                                                          849                               760          戦略
                468                           891                              749            870
    267                     407                                573
      192         325         182
   2016/3期     2017/3期     2018/3期      2019/3期         2020/3期          2021/3期          2022/3期
    (※1)        (※1)           (※1)                                                        (予想)
  (※1) 単体の業績
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Ⅴ. 経営戦略と進捗状況

中長期ビジョンと基本経営戦略

                                   中長期ビジョン

(1)世界の成長市場向けに、新商品開発とラインナップの拡充を行い、お客様に選ばれ続ける企業になる


(2)製品品質と技術力で、グループ連結売上高の拡大を目指す


(3)活気あふれ、社員が働きがいや自己の成長を実感できる企業になる


                                    基本経営戦略

戦略Ⅰ 成長市場に対応できる新商品開発と販売体制を確立する


戦略Ⅱ 既存の商品力を強化する


戦略Ⅲ 企業風土を変革し、サステナブルに成長・発展する


戦略Ⅳ 社員満足度を向上させる

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Ⅴ. 経営戦略と進捗状況

基本経営戦略の進捗状況

戦略Ⅰ 成長市場に対応できる新商品開発と販売体制を確立する

施策                             具体策                                                          進捗
                               ・低温流体をシールする技術の獲得
バルブの開発技術力のステージ向上                                                                             ◎
                               ・研究開発センター新設による開発人材確保、研究開発の基盤整備

                               ・船舶排ガス用バルブの生産体制・能力拡充、安定的な量産体制確立
船舶排ガス用バルブ市場での売上拡大              ・安定的な生産・販売工程確立による平準化生産実現                                      ◎
                               ・「最適地生産」「最適地販売」体制の確立

ポスト排ガス弁を見据えたマーケティング機能          ・マーケティングの基軸を「バルブ」から「流体制御に係る機器・システム」に拡大
                                                                                             ○
の強化                            ・SDGsの視点を取り入れたマーケティングの展開
                                            (◎~大変順調に進捗している ○~順調に進捗している △~やや遅れている ×~遅れている)

         極低温用バルブの開発進展                                                    脱炭素社会に貢献するバルブ開発
「極低温流体を安定的にシールする革新的シート構造を備えたバルブ                             「液化水素を安定的に封止する革新的構造を備えた水素社会の
の研究開発」                                                      実現に不可欠な大口径バタフライバルブの研究開発」

  ⇒令和2年度の滋賀県中小企業新技術開発プロジェクト補助金事業                                ⇒令和3年度の経済産業省「戦略的基盤技術高度化支援事業
   に採択                                                           (サポイン事業)に採択

  ⇒LPG(-80℃)やLNG(-163℃)に                極低温用
                                                                ⇒滋賀県工業技術総合センター・滋賀県立大学 ・滋賀県産業支援
                                      ハイパフォーマンス
   対応する極低温用ハイパフォーマンス                  バタフライバルブ                   プラザと協力のうえで、液化水素(-253℃)を安定的に封止し、
   バタフライバルブの開発完了、                                                軽量、省スペース、大幅なコストダウンを実現するバタフライバ
   受注の開始                                                         ルブの開発へ

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Ⅴ. 経営戦略と進捗状況

基本経営戦略の進捗状況

戦略Ⅱ 既存の商品力を強化する

施策                          具体策                                                                      進捗

                            ・既存機種の構成を見直し、製品の再設計
既存商品の品質、生産性、収益性の見直しに        ・生産管理力と現場改善力の強化、生産性向上
                                                                                                          ○
よる商品力強化                     ・最新の生産設備・技術の導入
                            ・販売チャネルの再構築、サービス体制の拡充

                            ・技術、製造、調達、品質保証の各部門が生産工程に直接関わり、継続的な品質
品質向上とクレーム減少                  向上の推進                                                                        ○
                            ・工程内での品質管理の確立
                                         (◎~大変順調に進捗している ○~順調に進捗している △~やや遅れている ×~遅れている)

         商品力の強化、品質の向上                                                        自主検査制度認定の取得
        <SOxスクラバー用船体付排水バルブ>                              アメリカ船級協会(ABS)、ロイド船級協会(LR)から船舶用バタフライ
                                                         バルブの自主検査制度認定を取得、運用開始
                                                          ~ABSからの認定取得は国内バルブメーカー初、世界で4社目、
               • 船舶の排ガス中のSOx除去システムに                         LRからの認定取得は国内バルブメーカー2社目
                 組み込み                                     ⇒自社で検査を行い納品できることから、業務効率の向上、一層
               • 耐食性に優れる                                    の短納期対応が可能となる
               • 省スペース化により配置が容易                                <ABS 自主検査制度認定証>           <LR 自主検査制度認定証>
               • 自動閉止、手動開閉可能のため緊急
                 時も安全に保守可能


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Ⅴ. 経営戦略と進捗状況

基本経営戦略の進捗状況

戦略Ⅲ 企業風土を変革し、サステナブルに成長・発展する

施策                     具体策                                                          進捗
                       ・独立社外取締役の活用による取締役会の活性化
ガバナンスの向上               ・情報発信の拡充                                                      ○
                       ・コンプライアンスの徹底、リスク管理体制の強化による社会的信用の向上

SDGsの視点の事業への取り込み       ・SDGsに向けて具体的な取り組みの推進                                          ○

                       ・国内外で販売、生産の両面で効率的な事業運営によるグループ収益の極大化
グループ経営の確立              ・連結ベースでの事業運営体制強化                                              △
                       ・海外子会社のガバナンス強化


戦略Ⅳ 社員満足度を向上させる

施策                     具体策                                                          進捗

                       ・人材育成プログラムの策定、運用
人材育成の加速化                                                                             ○
                       ・人事考課制度の見直し

                       ・「働き方改革」に則した就業環境づくりへの取り組み
ワーク・ライフ・バランスの推進                                                                      ○
                       ・風通しのよい職場づくり、失敗を恐れない風土づくり

                                    (◎~大変順調に進捗している ○~順調に進捗している △~やや遅れている ×~遅れている)



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Ⅴ. 経営戦略と進捗状況

SDGsへの取組み

オーケーエム SDGs取組宣言
 オーケーエムは、国連が採択した、SDGsの趣旨に賛同し、持続可能な社会の実現のため事業活動を通じ、地球環境の保全と世界の持続的な発展に貢
 献することを宣言します。                                                  2020年4月1日

重点取組目標
 地球環境保全への取組       事業活動を通じ、資源の効率的な活用を推進し、地球環境を保全することにより持続可能な社会の実現に貢献します。
 グローバル社会への貢献      独創的な技術の開発を追求し、インフラ整備を通じて、地域社会を含めたグローバル社会の持続的な成長に貢献します。
 社員満足度の向上         社員の多様性を尊重し、真に豊かなこころを持った社員の育成に努めます。

主な取組状況とSDGs目標
 排ガスバルブ、バラスト水処                                             国や団体からの各種認定取
 理用バルブの製造、販売                                               得
 ASEAN地域での水道用バル
                                                           工場照明にLEDを一部採用
 ブの製造、販売
 水処理設備用バルブ、雨水用                                             SDGs私募債の導入、図書館
 バルブの製造、販売                                                 への図書の寄贈

   滋賀県東近江市に環境啓発絵本・交通安全啓発看板の寄贈                                                      「将来世代応援企業賞」を受賞

                                                                                            「日本創生のための将来世代応援知事同盟」より、
                                                                                            「子育て支援、 女性や若者への支援および働き方
                                                                                            改革に際し、独自性、先進性のある取組を積極的
                                                                                            に行っている企業」として「将来世代応援企業賞」を
                                                                                            受賞

 環境啓発絵本「バタローと仲間たち」   交通安全啓発看板「バタロー飛び出し
   800冊を東近江市に寄贈        坊や」を東近江市に30体寄贈
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Ⅴ. 経営戦略と進捗状況

中期経営計画について

中期経営計画の発表



          2022年5月に3カ年の中期経営計画を発表予定

中期経営計画の基本方針




        脱炭素化に向けたクリーンエネルギー市場を含む

   成長市場に対応できる新商品開発と販売体制を確立する


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将来予測に関する注意事項

本資料に掲載している将来予測に関する情報は、当社が現時点で合理的と判断する一定の前提に基づいています。

そのため、実際の結果と大きく異なったり、予告なしに変更される可能性がありますので、あらかじめ御了承ください。




IRに関するお問い合わせ先

株式会社オーケーエム

管理統括本部 経営企画部 経営企画課

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