6205 OKK 2021-11-16 19:00:00
東京証券取引所による「改善報告書」の提出請求及び「公表措置」の実施について [pdf]

                                             2021 年 11 月 16 日
各    位
                           会 社 名   OKK株式会社
                           代表者名 代表取締役社長        森本    佳秀
                                (コード番号:6205、東証第1部)
                                取締役上席執行役員
                           問合せ先            足立 圭介
                                管 理 本 部 長
                                (TEL.072-771-1159)


東京証券取引所による「改善報告書」の提出請求及び「公表措置」の実施について


 当社は、株式会社東京証券取引所より、2021 年 11 月 16 日に有価証券上場規程第 502 条第 1 項
第 1 号に基づき「改善報告書」を提出するよう求められ、同規程第 508 条第 1 項第 1 号に基づき
「公表措置」が実施されましたので、下記のとおりお知らせいたします。
 当社は、株式会社東京証券取引所からの措置に対して、真摯に対応していく所存です。

                           記



 当社は、2021 年 9 月 17 日、当社における不適切な会計処理に関する特別調査委員会の調
査報告書を開示し、2021 年 10 月 6 日、過年度の決算内容の訂正を開示しました。
 これらにより、当社では、従業員によって、棚卸資産の過大計上及び仕掛品在庫の恣意的
な原価振替えが行われていたことが明らかになりました。その結果、当社は、2017 年 3 月期
から 2021 年 3 月期第 3 四半期までの決算短信等において、上場規則に違反して虚偽と認めら
れる開示を行い、それに伴う決算内容の訂正により、2018 年 3 月期において親会社株主に帰
属する当期純利益の赤字を黒字と偽っていたことなどが判明しました。
 こうした開示が行われた背景として、本件では主に以下の点が認められました。

    ・当社では、複雑かつ高い専門性を必要とする原価計算や仕掛品の管理業務を特定の担当
     者に任せきりにし、上席者による複層的な確認が不十分であったこと

    ・財務部門内や業務上関係する部門間において適切に情報共有を行う仕組みや積極的に情
     報共有を行う意識が不十分であったことにより、経営陣を含め、業務又は組織体制上の
     課題の共有及び解決に向けた取組みが行われなかったこと

    ・内部監査が適切に実施されていなかったことにより、社内における牽制機能が十分に機
     能していなかったこと。また、内部通報制度の形骸化やコンプライアンス意識醸成のた
     めの取組み不足によって、不適切な会計処理の早期発見にも至らなかったこと

 以上のとおり、本件は、当社の適時開示を適切に行うための体制の不備に起因して、投資
者の投資判断に相当な影響を与える虚偽と認められる開示が行われたものであり、当社の適
時開示体制について改善の必要性が高いと認められました。当社は既に特別調査委員会の指
摘・提言を受けて改善策を実施していく方針を 2021 年 11 月 15 日に開示しましたが、再発防
止に向けた取組みの徹底を促す観点から、当社に対して、その経緯及び改善措置を記載した
報告書の提出を求められることになりました。
 また、本件について、公表を要するものと認められることから、公表措置が行われること
になりました。



                                     以   上