6205 OKK 2021-10-06 15:00:00
財務報告に係る内部統制の開示すべき重要な不備に関するお知らせ [pdf]

                                                         2021 年 10 月6日
各    位
                                     会 社 名   OKK株式会社
                                     代表者名    代表取締役常務執行役員 森本      佳秀
                                          (コード番号 6205 東証第1部)
                                           代表取締役上席執行役員
                                     問合せ先              足立 圭介
                                           管 理 本 部 長
                                          (TEL.072-771-1159)

         財務報告に係る内部統制の開示すべき重要な不備に関するお知らせ

 当社は、金融商品取引法第24条の4の4第1項に基づき、2021年9月24日付で関東財務局に提出い
たしました2021年3月期の内部統制報告書において、開示すべき重要な不備があり、当社の財務報告
に係る内部統制は有効でない旨記載いたしましたので、下記の通りお知らせいたします。

                                 記


1.開示すべき重要な不備の内容
     当社は、棚卸資産の残高確定の過程において過去の会計処理に誤りがある可能性が判明したため、
2021 年5月 20 日、社内調査委員会を設置し、調査を進めておりましたが、調査の過程において、当社
役員による不適切な業務執行の可能性を含む内部統制上の問題が存在する疑義が生じました。そのため
当社は、より客観性・独立性を高めた調査を行うため、2021 年6月 24 日、特別調査委員会に移行した
上で、調査を進めてまいりました。
    2021 年9月 17 日に特別調査委員会から調査報告書を受領し、過去より棚卸資産(仕掛品)残高が過
大に計上されていたことの報告を受けました。
    当社は、調査報告書の内容を検討した結果、過大計上となっていた棚卸資産残高の修正を行うため、
2017 年 3 月期から 2020 年 3 月期までの有価証券報告書、及び 2019 年 3 月期第 2 四半期から 2021 年 3
月期第 3 四半期までの四半期報告書についての決算訂正を行い、2021 年 10 月6日に訂正報告書を提出
いたしました。
    当社の棚卸資産残高が過大計上となっていた直接的な要因は、過去からの誤謬により滞留していた仕
掛品の残高があった点、これを隠蔽するために担当者が不適切な時期に不適切な方法で原価振替してい
た点にあります。その背景として当社の原価計算システムを含む原価計算プロセスの複雑性に加え、原
価計算担当者に業務負担が集中したことや、その一方で原価計算担当者によって独断的に業務が進めら
れ、原価計算担当者に対する牽制機能が十分に働かなかったことがあげられます。また、当社における
全社的な問題として、社内規範等に対するコンプライアンス意識が不十分であったという点に加え、経
営陣も含めた上席管理職側での原価計算プロセスに関する理解不足により、十分な情報共有やモニタリ
ング、識別した課題への対応ができていなかった点も認識しております。
    また、会計監査人からの指摘により、特定の条件が重なった海外仕入先一社に対する発注及び検収の
システム登録が漏れており、買掛金の過少計上が発生していることが判明しました。


    当社は、これらの内部統制の不備が財務報告に重要な影響を及ぼしており、全社的な内部統制並びに
原価計算プロセス及び海外購買プロセスに関する内部統制の不備について開示すべき重要な不備に該
当すると判断しました。
2. 事業年度末日までに是正できなかった理由
  上記事実は当連結会計年度末日後に発覚したため、当該開示すべき重要な不備を当連結会計年度末
 日までに是正することができませんでした。


3.開示すべき重要な不備の是正方針
  当社は、財務報告に係る内部統制の重要性を認識しており、これらの開示すべき重要な不備を是正
 するために、特別調査委員会からの指摘・提言も踏まえ、以下の改善策を講じて適正な内部統制の整
 備及び運用を図ってまいります。なお、海外購買プロセスに関する内部統制については、国内仕入先
 に導入した電子発注システム(EDI)を海外仕入先にも導入し、運用の統一化を行った結果、2020 年
 3 月末までに発注及び検収に関する是正措置を完了しており、今後は発注から支払までの進捗管理を
 強化してまいります。


4.連結財務諸表および財務諸表に与える影響
  上記の開示すべき重要な不備に起因する必要な修正は、全て財務諸表及び連結財務諸表に反映して
 おります。


5.連結財務諸表および財務諸表の監査報告における監査意見
  限定付適正意見であります。


                                              以   上