6205 OKK 2020-05-27 17:00:00
構造改革費用並びに特別損失の計上、2020年3月期通期業績予想値と実績値との差異、財務制限条項への抵触及び役員報酬減額に関するお知らせ [pdf]

                                                        2020 年5月 27 日
各    位
                                 会 社 名    OKK株式会社
                                 代表者名     代表取締役社長            宮島   義嗣
                                         (コード番号    6205      東証第1部)
                                          上席執行役員
                                 問合せ先                        足立   圭介
                                          管 理 本 部 長
                                         (TEL.072-771-1159)


     構造改革費用並びに特別損失の計上、2020年3月期通期業績予想値と実績値との差異、
             財務制限条項への抵触及び役員報酬減額に関するお知らせ


    当社は、2020 年3月期の連結決算及び個別決算において構造改革費用並びに特別損失を計上するとと
もに、2019 年 11 月 13 日に公表しました 2020 年3月期通期連結業績予想値と本日公表の実績値に差異
が生じましたので、下記のとおりお知らせいたします。
    また、あわせて財務制限条項への抵触及び当社役員が報酬を減額することに関し、お知らせいたしま
す。


                             記
1.構造改革費用並びに特別損失について
    現在の当社は先般の工作機械業界における空前の好景気においてもその波に乗れず、地政学的リスク
や経済活動の停滞による急激な在庫の増加など、市況の変化への対応が常に後手に回っている会社の仕
組みとしての構造的な問題を抱えている状況にあります。
    そこで、①旧態依然とした縦割組織体制の弊害の撤廃、従業員個々のスキルアップを目指したチーム
制の導入と、情報集約・チームコントロールを目的とした統轄本部の新設、②生産リードタイムの短縮
を目指した生産方式の変更、③販売拠点の見直しとサービス体制(拠点)の更なる強化、④収益力改善と
開発体制強化のための機種統廃合、を柱とした構造改革を2月から検討開始し、その構造改革費用とし
て売上原価等に 420 百万円を見込んだため、営業損失は 290 百万円となりました。
    加えて、昨今の経営環境の悪化に伴い、収益性の低下に鑑み固定資産の減損処理により 10,166 百万
円の損失を計上いたしました。


2.連結業績予想数値と実績値の差異(2019 年4月1日~2020 年3月 31 日)
                                                 親会社株主に帰属         1株当たり
                    売上高      営業利益        経常利益
                                                  する当期純利益         当期純利益
                     百万円      百万円         百万円        百万円            円 銭
 前回発表予想(A)          22,000        0       △200        △450        △56.95
 実績値(B)             21,346    △290        △430     △9,622     △1,217.92

 増減額(B-A)            △653     △290        △230     △9,172

 増減率(%)              △3.0        ―          ―           ―
 (ご参考)前期実績
                    26,464       814       703         577         73.09
 (2019 年3月期)
3.差異の理由
 主力の工作機械部門において、4月に東京で、9月にドイツのハノーバーで開催された国際展示会に
出展するなど更なる拡販に努め、また、国内は部品販売にも注力いたしました結果、営業利益について
は 2019 年 11 月 13 日に公表しました数値を上回る 131 百万円を見込んでおりました。
 しかしながら、上記「1.構造改革費用並びに特別損失について」にてお知らせいたしました構造改
革費用として売上原価等に 420 百万円並びに特別損失 10,166 百万円を計上したことなどにより、前回
予想を大幅に下回る結果となりました。


4.財務制限条項への抵触について
 当連結会計年度において、経営環境の悪化に伴い、収益性の低下に鑑み固定資産の減損処理を実施し
ましたことから、当社が金融機関との間で締結しているコミットメントライン契約及びタームローン契
約の財務制限条項(各年度の決算期及び第2四半期の末日における連結の貸借対照表における純資産の
部の金額を前年同期比 75%以上に維持する。)に抵触しております。ただし、本件に関しましてはすで
に関係金融機関と綿密な協議を進めており、当社が実行する中長期経営計画にも一定の評価をいただい
ていることから、参加金融機関から期限の利益の請求喪失の権利放棄の同意をほぼ得ている状況です。
よって、資金調達に対する不安はありません。


5.役員報酬の減額について
 現在当社が置かれている厳しい状況を真摯に受け止め、その経営責任を明確にするため、役員報酬の
減額を行うことといたします。


 (1)役員報酬減額の内容
   取締役社長             月額報酬の 30%を減額
   取締役常務執行役員         月額報酬の 20%を減額
   取締役(社外取締役を除く)月額報酬の 15%を減額
   執行役員              月額報酬の 10%を減額
 (2)対象期間
   2020 年7月から 2021 年6月までの 12 ヶ月間
   (2021 年7月以降も年度決算での黒字化を達成するまで、対象期間は延長する予定です。)



 当社グループは、構造改革を積極的に進め早期の業績回復と復配に向けて全力を尽くす所存でござい
ます。今後とも株主の皆様をはじめとする関係各位のご支援を賜りますよう何卒宜しくお願い申し上げ
ます。



                                                     以   上