6191 エアトリ 2021-11-18 16:30:00
持分法適用会社（株式会社ハイブリッドテクノロジーズ）の上場承認に関するお知らせ [pdf]
2021年11月18日
各 位
会 社 名 株 式 会 社 エ ア ト リ
代表者名 代表取締役社長 兼 CFO 柴 田 裕 亮
（コード番号：6191 東証第一部）
問合せ先 代表取締役社長 兼 CFO 柴 田 裕 亮
（TEL．03-3431-6191）
持分法適用会社（株式会社ハイブリッドテクノロジーズ）の上場承認に関するお知らせ
本日、株式会社東京証券取引所より当社の持分法適用会社である株式会社ハイブリッドテク
ノロジーズ（以下ハイブリッドテクノロジーズ）の東京証券取引所マザーズへの新規上場が承
認されましたので、下記のとおりお知らせいたします。
記
1．ハイブリッドテクノロジーズの上場について
（１）ハイブリッドテクノロジーズの当社グループにおける位置づけ
当社グループは、
「One Asia -アジア黄金期におけるリーディングカンパニーになる-」をビ
ジョンに、アジア経済圏の中で生まれるあらゆる変化を事業機会として捉え、終わりなき成長
を続けていくことをミッションとして、「オンライン旅行事業」
「ITオフショア開発事業」
「投資
事業」を柱に事業展開を行っております。ITオフショア開発事業は、EVOLABLE ASIA CO., LTD
のグループ企業及びハイブリッドテクノロジーズにおいて行われております。ハイブリッドテ
クノロジーズが実施しているハイブリッド型開発事業は、同じくITオフショア開発事業に属す
るEVOLABLE ASIA CO., LTDのグループ企業では行われておらず、事業の棲み分けはされており
ます。
また、ハイブリッドテクノロジーズと他の当社グループ企業とを兼任している役職員はおら
ず、可能な限りその独立性を尊重したうえで、グループとしての経営管理を行ってまいりまし
た。
業績面においても、2020年9月期の当社連結売上高に占めるハイブリッドテクノロジーズの売
上高は 5.5％程度であり、当社グループの中核事業には該当しないものと認識しております
（2021年9月第2四半期より持分法適用会社となったことにより、当社連結業績に占める重要性
はさらに低下しております。。
）
（２）ハイブリッドテクノロジーズを上場させる判断に至るまでの経緯
当社はオンライン旅行事業に次ぐ第２の事業として、創業６年目の2012 年にベトナム法人
EVOLABLE ASIA CO., LTDを設立し、ITオフショア開発事業を開始致しました。
EVOLABLE ASIA CO., LTDは、当社の主力事業であるオンライン旅行事業に必要なシステムを
機動的に開発する上で重要な役割を果たしていたとともに、当社グループにおいても継続的で
安定的な売上貢献が可能な事業の位置づけとして、当社所属の営業チームがEVOLABLE ASIA
CO., LTDに対して顧客獲得等の支援を行って参りました。その後、当社は「ハイブリッド型」
と呼称するビジネスモデルでオフショア開発事業を展開していたハイブリッドテクノロジーズ
に成長性を見出し、当社グループへの業績貢献を目的に、2017年5月、ハイブリッドテクノロジ
ーズをEVOLABLE ASIA CO., LTDの子会社として当社グループに加えました。
その後、オンライン旅行事業において、2018 年９月期に買収したDeNAトラベル社のPMIやマ
ーケティング施策が有効に機能し、事業環境が好転したことから、当社として同事業に対する
マーケティング投資やシステム開発投資を加速させ、総合旅行プラットフォームNO.1を目指す
ことを最優先経営課題とすることにしました。一方、ITオフショア開発事業については、エン
ジニア数が数百人規模となりマネジメントコストが増加し、競合他社も成長する中で、経営リ
ソースをより集中して、事業スピードを加速することが必要となりました。これらの状況を踏
まえて、ハイブリッドテクノロジーズを当社グループから独立させ、株式公開を目指す方針と
致しました。
その後、当社・EVOLABLE ASIA CO., LTD・ハイブリッドテクノロジーズにおいて適切な子会
社上場のスキームを検討する上で、オフショア開発事業を複数のグループ会社が行っているこ
とによる二重コストの削減が課題にあがりました。また、ハイブリッドテクノロジーズは
EVOLABLE ASIA CO., LTDのエンジニアに外注を行っており、ラボ型オフショア開発事業に従事
する約500人近いエンジニアをハイブリッド型モデルにおける開発エンジニアとして活用する意
向もございました。これらの状況を踏まえ、ハイブリッドテクノロジーズにラボ型事業を集約
することが当社グループ及びハイブリッドテクノロジーズにとって最も有効であるという判断
に至りました。その結果、2019年4月にEVOLABLE ASIA CO., LTDが行っていたラボ型のオフショ
ア開発事業をハイブリッドテクノロジーズに譲渡することで、事業を集約いたしました。な
お、ハイブリッドテクノロジーズ以外のITオフショア開発事業は、モバイルゲームの制作・運
用を中心としたゲーム事業、製造業やIT業界のクライアントにグローバル人材を紹介する人材
事業が中心となっております。ITオフショア開発事業は、今後もグループの柱の事業として事
業展開してまいります。
（３）上場の目的
ハイブリッドテクノロジーズは、高いエンジニアスキルと日本語スキルを持つベトナム人プ
ロジェクトマネージャーを日本国内のクライアントに配置し、ベトナムにいる開発チームとの
ハブになることが重要な事業モデルです。クライアントからの開発需要は増加する一方、日本
にいるベトナム人プロジェクトマネージャーの数には限りがあり、いずれ日本にいるベトナム
人プロジェクトマネージャーの採用が事業拡大のボトルネックになることが想定されるため、
会社としての社会的信用力を高め、日本にいるベトナム人プロジェクトマネージャーの採用を
強化することが上場の大きな目的と考えております。
当社としても、ハイブリッドテクノロジーズが東京証券取引所マザーズ市場に上場すること
が、その知名度や信用力の向上につながり、ハイブリッドテクノロジーズひいては当社グルー
プの企業価値を高めることになると考えております。
（４）ハイブリッドテクノロジーズの上場後の株式保有方針について
当社は、ハイブリッドテクノロジーズが当社及び当社グループ企業、投資先等へ開発リソー
スを提供することができるというグループ企業としてのシナジーを勘案し、当面の間、関連会
社となる株式保有割合を維持していく予定です。
2．当社のグループ会社上場に対する考え方
オンライン旅行事業については、創業来の事業として自社にノウハウが培われているのに加
え、M&Aや積極的な広告戦略等により、着実に「エアトリ」の利用者が増加していることから、
今後の方針として、当該事業を当社グループの中心的な事業と位置づけ、今後も積極的にリソ
ースを投下し、旅行業界での更なるシェアアップを推進することに致しました。一方で、この
オンライン旅行事業への関与が薄いグループ会社については、株式公開を選択肢の一つとして
今後の対応方針を検討することにし、併せて株式公開を行う際に充たすべき事項を下記のとお
り定めております。
当社グループに属する会社が上場を目指す場合は、グループ会社が単独で株式上場を果たす
ことにより、知名度や信用力の向上を通じ、当該グループ会社の成長が加速するメリットがあ
る一方で、グループ会社の株式売却等により少数株主に帰属する利益が増加し、自社の将来的
な連結ベースの利益が減少しグループの企業価値が毀損するという側面に特に留意し、下記の
３点を充たすことが必要であるという考えに至っております。
①当該グループ会社の管理や営業等における人員が当社グループから完全に独立していること
②当該グループ会社の事業運営における当社グループへの依存度が低下していること
③当該グループ会社が株式上場することで当社グループおよび当該グループ会社の企業価値が
向上すると判断できること（既存株主や少数株主の利益を損なうことが無いこと）
当社グループにおいて、現状、グループ会社上場の具体的な計画があるのはインバウンドプ
ラットフォームの1社ですが、将来において子会社上場を行う場合には、当社株主の権利を阻害
する側面があることを十分に理解し、案件として発生の都度、既存株主や少数株主の利益を損
なうことのないように配慮しながら意思決定を行って参ります。
以上