6166 M-中村超硬 2019-09-13 15:45:00
ダイヤモンドワイヤ生産事業からの撤退ならびに希望退職者募集に関するお知らせ [pdf]
2019 年9月 13 日
各 位
会 社 名 株式会社中村超硬
代表者名 代表取締役社長 井上 誠
(コード:6166、東証マザーズ)
問合せ先 取締役社長室長 藤井 秀亮
(TEL.072-274-1072)
ダイヤモンドワイヤ生産事業からの撤退ならびに希望退職者募集に関するお知らせ
当社は、本日開催の取締役会において、ダイヤモンドワイヤ生産事業を 2019 年 11 月 30 日を
もって停止し、併せて希望退職者の募集を行うことについて決議いたしましたので、下記のとお
りお知らせいたします。
記
1.事業撤退の理由
当社は、昨年度、主力製品であるダイヤモンドワイヤの販売価格が約7割下落し、今年度に
入ってからもダイヤモンドワイヤの価格は下落し続けたことから、ダイヤモンドワイヤ生産
工場である沖縄工場と和泉第2工場の閉鎖を決議し、極細線ダイヤモンドワイヤの生産に注
力することとしました。しかしながら、ダイヤモンドワイヤの市場価格の下落の影響は大き
く、収益を回復させるためには、さらなる極細線ダイヤモンドワイヤを販売していく必要が
あるものの、同製品の開発や市場の普及までには一定の時間が必要な状況であります。
また、当社グループは 2019 年3月期決算において、ダイヤモンドワイヤ製品等の評価減や
固定資産の減損処理を行った影響等により債務超過となっており、現在もその状態が続いて
おります。
このような状況の中、当社といたしましては、2020 年3月期末までの債務超過の解消及び
早期の営業収支黒字化のためには、構造改革が不可欠であると考え、ダイヤモンドワイヤ生
産事業から撤退することといたしました。
一方、当社の開発したダイヤモンドワイヤ製造装置は、市場での評価は高く、2019 年8月
30 日に開示しました「固定資産の譲渡及び技術供与に関する正式契約締結に関するお知らせ」
のとおり、当社ダイヤモンドワイヤ製造装置等については江蘇三超金剛石工具有限公司に対
し販売することとなっており、今後につきましては、同社との関係を強化し、新たなダイヤ
モンドワイヤ製造装置の開発・販売を行うなど、これまでのダイヤモンドワイヤ生産からダ
イヤモンドワイヤ製造装置販売へと事業モデルの転換を進めてまいります。
2.撤退する事業の概要
(1)撤退する事業の内容
電子材料スライス周辺事業におけるダイヤモンドワイヤ生産事業
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(2)ダイヤモンドワイヤ生産事業の 2019 年3月期における経営成績
ダイヤモンドワイヤ 当社グループ全体 比 率
生産事業(a) (b) (a/b)
売上高 2,193 百万円 4,809 百万円 45.6%
営業損失(△) △4,327 百万円 △4,193 百万円 -%
(3)ダイヤモンドワイヤ生産部門に属する従業員及び資産等の取扱い
撤退する部門の従業員につきましては、以下3.に記載のとおり希望退職の募集を行
う予定であります。また、当該部門に関わる資産につきましては、2019 年8月 30 日に開
示しました「固定資産の譲渡及び技術供与に関する正式契約締結に関するお知らせ」のと
おり、江蘇三超金剛石工具有限公司への売却を進めるとともに、それ以外の資産について
も売却等を検討いたします。
(4)日 程
① 取締役会決議日 2019 年9月 13 日
② 生産停止期日 2019 年 11 月 30 日(予定)
3.希望退職者の募集
(1)実施の理由
事業構造改革の一環として、要員の適正化を図るため、希望退職者の募集を行います。
(2)内容
① 募集対象者 当社従業員のうち、電子材料スライス周辺事業に従事する社員
② 募集人数 60 名程度
③ 募集期間 2019 年 10 月1日~2019 年 10 月 11 日
④ 退職予定日 2019 年 12 月 10 日
⑤ 優遇措置 退職者に対しては、会社都合扱いの退職金に加え、特別退職金を支
給する。また、希望者に対しては、再就職支援会社を通じた再就職
支援を行う。
4.今後の見通し
本件が当社の業績に与える影響につきましては、本日開示しております「業績見通しに関
するお知らせ」において、2020 年3月期連結業績予想に一定額の事業構造改革費用を特別損
失として織り込んでおりますが、現時点では応募者数及び特別退職金総額等が未確定である
ため、業績予想の修正が必要になった場合には、速やかに公表いたします。
以 上
(参考)当期連結業績予想(2019 年9月 13 日公表分)及び前期連結実績
(単位:百万円)
親会社株主に帰属
連結売上高 連結営業利益 連結経常利益
する当期純利益
当期連結業績予想
3,350 △170 △400 250
(2020 年3月期)
前期連結実績
4,809 △4,193 △4,263 △9,721
(2019 年3月期)
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