6166 M-中村超硬 2021-02-12 15:30:00
2021年3月期第3四半期決算短信〔日本基準〕(連結) [pdf]
2021年3月期 第3四半期決算短信〔日本基準〕(連結)
2021年2月12日
上 場 会 社 名 株式会社中村超硬 上場取引所 東
コ ー ド 番 号 6166 URL http://www.nakamura-gp.co.jp/
代 表 者 (役職名) 代表取締役社長 (氏名) 井上 誠
問合せ先責任者 (役職名) 取締役管理本部長 (氏名) 藤井 秀亮 (TEL) 072-274-1072
四半期報告書提出予定日 2021年2月12日 配当支払開始予定日 -
四半期決算補足説明資料作成の有無 :有
四半期決算説明会開催の有無 :無
(百万円未満切捨て)
1.2021年3月期第3四半期の連結業績(2020年4月1日~2020年12月31日)
(1)連結経営成績(累計) (%表示は、対前年同四半期増減率)
親会社株主に帰属
売上高 営業利益 経常利益
する四半期純利益
百万円 % 百万円 % 百万円 % 百万円 %
2021年3月期第3四半期 2,351 3.0 △14 - △15 - △60 -
2020年3月期第3四半期 2,282 △38.2 △483 - △633 - △1,318 -
(注) 包括利益 2021年3月期第3四半期 △68百万円( -%) 2020年3月期第3四半期 △1,307百万円( -%)
潜在株式調整後
1株当たり
1株当たり
四半期純利益
四半期純利益
円 銭 円 銭
2021年3月期第3四半期 △6.02 -
2020年3月期第3四半期 △173.52 -
(2)連結財政状態
総資産 純資産 自己資本比率
百万円 百万円 %
2021年3月期第3四半期 5,814 453 7.5
2020年3月期 6,478 523 7.8
(参考) 自己資本 2021年3月期第3四半期 438百万円 2020年3月期 507百万円
2.配当の状況
年間配当金
第1四半期末 第2四半期末 第3四半期末 期末 合計
円 銭 円 銭 円 銭 円 銭 円 銭
2020年3月期 - 0.00 - 0.00 0.00
2021年3月期 - 0.00 -
2021年3月期(予想) 0.00 0.00
(注) 直近に公表されている配当予想からの修正の有無 : 無
3.2021年3月期の連結業績予想(2020年4月1日~2021年3月31日)
(%表示は、対前期増減率)
親会社株主に帰属 1株当たり
売上高 営業利益 経常利益
する当期純利益 当期純利益
百万円 % 百万円 % 百万円 % 百万円 % 円 銭
通期 3,700 32.3 60 - 60 - △160 - △15.97
(注) 直近に公表されている業績予想からの修正の有無 : 有
※ 注記事項
(1)当四半期連結累計期間における重要な子会社の異動 :無
(連結範囲の変更を伴う特定子会社の異動)
新規 -社 (社名) - 、 除外 -社 (社名)
(2)四半期連結財務諸表の作成に特有の会計処理の適用 :無
(3)会計方針の変更・会計上の見積りの変更・修正再表示
① 会計基準等の改正に伴う会計方針の変更 :無
② ①以外の会計方針の変更 :無
③ 会計上の見積りの変更 :無
④ 修正再表示 :無
(注)詳細は、添付資料9ページ「2.四半期連結財務諸表及び主な注記(3)四半期連結財務諸表に関する注記事項
(会計上の見積もりの変更)」をご覧ください。
(4)発行済株式数(普通株式)
① 期末発行済株式数(自己株式を含む) 2021年3月期3Q 10,020,900株 2020年3月期 10,020,900株
② 期末自己株式数 2021年3月期3Q -株 2020年3月期 -株
③ 期中平均株式数(四半期累計) 2021年3月期3Q 10,020,900株 2020年3月期3Q 7,601,358株
※ 四半期決算短信は公認会計士又は監査法人の四半期レビューの対象外です
※ 業績予想の適切な利用に関する説明、その他特記事項
本資料に記載されている業績見通し等の将来に関する記述は、当社が現在入手している情報及び合理的であると
判断する一定の前提に基づいており、その達成を当社として約束する趣旨のものではありません。また、実際の業
績等は様々な要因により大きく異なる可能性があります。業績予想の前提となる条件及び業績予想のご利用にあた
っての注意事項等については、添付資料3ページ「1.当四半期決算に関する定性的情報(3)連結業績予想など
の将来予測情報に関する説明」をご覧ください。
株式会社中村超硬(6166) 2021年3月期 第3四半期決算短信
○添付資料の目次
1.当四半期決算に関する定性的情報 ……………………………………………………………………2
(1)経営成績に関する説明 ………………………………………………………………………………2
(2)財政状態に関する説明 ………………………………………………………………………………3
(3)連結業績予想などの将来予測情報に関する説明 …………………………………………………3
2.四半期連結財務諸表及び主な注記 ……………………………………………………………………4
(1)四半期連結貸借対照表 ………………………………………………………………………………4
(2)四半期連結損益計算書及び四半期連結包括利益計算書 …………………………………………6
(3)四半期連結財務諸表に関する注記事項 ……………………………………………………………8
(継続企業の前提に関する注記) ……………………………………………………………………8
(株主資本の金額に著しい変動があった場合の注記) ……………………………………………9
(追加情報) ……………………………………………………………………………………………9
(セグメント情報等) …………………………………………………………………………………10
(重要な後発事象等) …………………………………………………………………………………11
3.その他 ……………………………………………………………………………………………………12
継続企業の前提に関する重要事象等 …………………………………………………………………12
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株式会社中村超硬(6166) 2021年3月期 第3四半期決算短信
1.当四半期決算に関する定性的情報
(1)経営成績に関する説明
当第3四半期連結累計期間におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症の感染拡大により大きく後退した
経済活動に一部回復の兆しが見られたものの、再度同感染症の感染が拡大してきており、海外経済についても、同
感染症の収束の見通しも依然として立っていないことから、今後の景気回復に向けては予断を許さない状況が継続
しております。
このような状況下、当社グループは、電子材料スライス周辺事業において、中国の江蘇三超社に対するダイヤモ
ンドワイヤ生産設備の譲渡等の案件について、現地での作業は再開したものの、同社との検収条件の認識の相違に
より、収益計上は来期にずれ込む見通しであります。また、特殊精密機器事業についても工作機械分野における厳
しい事業環境の影響を受けておりますが、子会社の日本ノズル株式会社が行う化学繊維用紡糸ノズル事業において
は、世界的なマスク需要の拡大を受け、同社が扱う不織布関連製品の受注が継続して伸長するとともに、海外の不
織布製造装置案件の検収が完了しました。
これらの結果、当第3四半期連結累計期間における売上高は2,351百万円(前年同期比3.0%増)、営業損失は14
百万円(前年同期は483百万円の営業損失)、経常損失は15百万円(前年同期は633百万円の経常損失)、親会社株
主に帰属する四半期純損失は60百万円(前年同期は1,318百万円の親会社株主に帰属する四半期純損失)となりまし
た。
セグメントの業績は次のとおりであります。
なお、第1四半期連結会計期間より、報告セグメントとして記載する事業セグメントを変更しており、当第3四
半期連結累計期間の比較・分析は、変更後の区分に基づいております。
① 電子材料スライス周辺事業
電子材料スライス周辺事業においては、前述のとおり、江蘇三超社に対するダイヤモンドワイヤ生産設備の譲
渡等の案件は、2020年9月下旬より現地での作業は再開したものの、検収条件の認識の相違により収益計上に至
りませんでした。
これらの結果、売上高は2百万円(前年同期比99.7%減)、セグメント損失は282百万円(前年同期は564百万円
のセグメント損失)となりました。
② 特殊精密機器事業
特殊精密機器事業においては、電子部品産業向け製品の売上は好調に推移しましたが、新型コロナウイルス感
染拡大の影響を受け、工作機械向け耐摩工具の売上は低調に推移しました。
これらの結果、売上高は562百万円(前年同期比11.0%減)、セグメント利益は27百万円(前年同期比65.5%
減)となりました。
③ 化学繊維用紡糸ノズル事業
化学繊維用紡糸ノズル事業においては、新型コロナウイルス感染拡大による世界的なマスク需要の高まりを受
け、不織布関連製品の受注が好調に推移し、当第3四半期連結会計期間末においても受注残高は2,000百万円を超
えており、依然として高い受注環境が継続しております(前年同期末は861百万円の受注残高)。
また、当第3四半期連結累計期間においては、海外向け不織布製造装置案件の計上もあり、売上が好調に推移
した結果、売上高は1,781百万円(前年同期比89.3%増)、セグメント利益は329百万円(前年同期比181.5%増)
となりました。
④ マテリアルサイエンス事業
マテリアルサイエンス事業においては、新規事業として取り組んでいるナノサイズゼオライトの開発事業が中
心となり、売上はサンプル提供等に係る少額に留まっております。
これらの結果、売上高は5百万円(前年同期比7.3%減)、セグメント損失は118百万円(前年同期は87百万円の
セグメント損失)となりました。
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株式会社中村超硬(6166) 2021年3月期 第3四半期決算短信
(2)財政状態に関する説明
① 資産
仕掛品が332百万円増加、商品及び製品が100百万円増加、受取手形及び売掛金が70百万円増加したものの、現
金及び預金が1,186百万円減少したこと等により、総資産は前連結会計年度末に比べ664百万円減少し5,814百万円
となりました。
② 負債
前受金が526百万円増加、支払手形及び買掛金が353百万円増加したものの、短期借入金が465百万円減少、1年
内返済予定の長期借入金が930百万円減少したこと等により、負債は前連結会計年度末に比べ594百万円減少し
5,360百万円となりました。
③ 純資産
2020年8月の欠損填補を目的とした減資により、資本金が5,203百万円、資本剰余金が3,951百万円それぞれ減少
し、利益剰余金が9,155百万円増加しているものの、親会社株主に帰属する四半期純損失の計上による利益剰余金
の減少60百万円等により、純資産は前連結会計年度末に比べ69百万円減少し453百万円となりました。
この結果、自己資本比率は7.5%(前連結会計年度末は7.8%)となりました。
当第3四半期連結累計期間においては、化学繊維用紡糸ノズル事業の受注の大幅な増加に伴い前受金が増加して
いるものの、2020年4月末に金融機関に対し1,300百万円の内入れ返済を実施した結果、資産、負債ともに減少して
おります。
(3)連結業績予想などの将来予測情報に関する説明
2021年3月期の連結業績予想につきましては、2020年5月15日付決算短信において公表いたしました予想から修正
しております。詳細は、本日付の「2021年3月期業績予想の修正に関するお知らせ」をご覧ください。
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株式会社中村超硬(6166) 2021年3月期 第3四半期決算短信
2.四半期連結財務諸表及び主な注記
(1)四半期連結貸借対照表
(単位:千円)
前連結会計年度 当第3四半期連結会計期間
(2020年3月31日) (2020年12月31日)
資産の部
流動資産
現金及び預金 4,239,180 3,052,680
受取手形及び売掛金 380,907 451,632
商品及び製品 82,338 182,510
仕掛品 188,750 521,527
原材料及び貯蔵品 154,155 155,476
その他 191,328 217,306
流動資産合計 5,236,661 4,581,133
固定資産
有形固定資産
建物及び構築物(純額) 300,355 285,937
機械装置及び運搬具(純額) 219,072 238,779
土地 619,732 619,732
その他(純額) 58,100 50,665
有形固定資産合計 1,197,260 1,195,114
無形固定資産 2,182 1,337
投資その他の資産
投資その他の資産 76,345 70,795
貸倒引当金 △33,923 △33,923
投資その他の資産合計 42,421 36,871
固定資産合計 1,241,865 1,233,323
資産合計 6,478,526 5,814,457
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(単位:千円)
前連結会計年度 当第3四半期連結会計期間
(2020年3月31日) (2020年12月31日)
負債の部
流動負債
支払手形及び買掛金 135,365 489,005
前受金 392,401 919,334
短期借入金 662,271 196,731
1年内返済予定の長期借入金 1,530,242 599,322
リース債務 32,640 30,057
未払法人税等 38,174 47,041
賞与引当金 52,264 23,628
受注損失引当金 1,140 2,523
その他 206,372 174,847
流動負債合計 3,050,874 2,482,492
固定負債
長期借入金 2,299,355 2,299,355
リース債務 65,826 47,330
退職給付に係る負債 197,140 206,288
資産除去債務 48,924 49,445
その他 293,231 276,059
固定負債合計 2,904,478 2,878,479
負債合計 5,955,353 5,360,971
純資産の部
株主資本
資本金 5,253,500 50,000
資本剰余金 3,951,625 -
利益剰余金 △8,709,861 384,979
株主資本合計 495,264 434,979
その他の包括利益累計額
その他有価証券評価差額金 △261 △174
繰延ヘッジ損益 △161 △274
為替換算調整勘定 12,472 4,454
その他の包括利益累計額合計 12,050 4,005
新株予約権 15,857 14,500
非支配株主持分 - -
純資産合計 523,173 453,485
負債純資産合計 6,478,526 5,814,457
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株式会社中村超硬(6166) 2021年3月期 第3四半期決算短信
(2)四半期連結損益計算書及び四半期連結包括利益計算書
四半期連結損益計算書
第3四半期連結累計期間
(単位:千円)
前第3四半期連結累計期間 当第3四半期連結累計期間
(自 2019年4月1日 (自 2020年4月1日
至 2019年12月31日) 至 2020年12月31日)
売上高 2,282,292 2,351,317
売上原価 1,879,357 1,611,606
売上総利益 402,935 739,710
販売費及び一般管理費 886,330 753,726
営業損失(△) △483,395 △14,016
営業外収益
受取利息 720 197
受取配当金 99 81
受取補償金 - 4,461
助成金収入 17,438 1,962
為替差益 - 6,652
スクラップ売却益 5,806 -
その他 1,491 3,172
営業外収益合計 25,556 16,528
営業外費用
支払利息 45,475 15,098
為替差損 53,848 -
休止固定資産費用 54,681 -
その他 21,859 2,883
営業外費用合計 175,864 17,981
経常損失(△) △633,704 △15,469
特別利益
固定資産売却益 11,723 904
新株予約権戻入益 4,918 1,356
リース解約益 4,455 -
違約金収入 - 153,464
特別利益合計 21,097 155,726
特別損失
固定資産売却損 538,200 134,827
固定資産除却損 15,261 67
事業構造改革費用 51,939 -
減損損失 65,921 18,036
特別損失合計 671,323 152,931
税金等調整前四半期純損失(△) △1,283,929 △12,674
法人税、住民税及び事業税 30,324 56,428
法人税等調整額 4,699 △8,817
法人税等合計 35,023 47,611
四半期純損失(△) △1,318,953 △60,285
非支配株主に帰属する四半期純利益 - -
親会社株主に帰属する四半期純損失(△) △1,318,953 △60,285
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株式会社中村超硬(6166) 2021年3月期 第3四半期決算短信
四半期連結包括利益計算書
第3四半期連結累計期間
(単位:千円)
前第3四半期連結累計期間 当第3四半期連結累計期間
(自 2019年4月1日 (自 2020年4月1日
至 2019年12月31日) 至 2020年12月31日)
四半期純損失(△) △1,318,953 △60,285
その他の包括利益
その他有価証券評価差額金 172 86
繰延ヘッジ損益 △207 △112
為替換算調整勘定 11,790 △8,018
退職給付に係る調整額 122 -
その他の包括利益合計 11,877 △8,044
四半期包括利益 △1,307,076 △68,330
(内訳)
親会社株主に係る四半期包括利益 △1,307,076 △68,330
非支配株主に係る四半期包括利益 - -
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株式会社中村超硬(6166) 2021年3月期 第3四半期決算短信
(3)四半期連結財務諸表に関する注記事項
(継続企業の前提に関する注記)
当社グループは、太陽光向けシリコンウエハ製造に使用されるダイヤモンドワイヤを販売する電子材料スライス
周辺事業において、ダイヤモンドワイヤの市場価格が大幅に下落した影響を受け、2019年3月期において債務超過
となりました。これに対し、当社グループは、ダイヤモンドワイヤ生産事業から撤退するとともに同事業の主力工
場であった和泉工場を売却する等の構造改革ならびに新株予約権の発行による資金調達及び資本増強に取り組んで
まいりました。これらの結果、前連結会計年度末において、債務超過については解消いたしております。
しかしながら、当第3四半期連結累計期間においても、営業損失14,016千円、経常損失15,469千円、親会社株主
に帰属する四半期純損失60,285千円を計上し、当第3四半期連結会計期間の末日現在における当社グループの有利
子負債は3,172,797千円と当社グループの前期売上高を上回る水準にあります。また、構造改革の一環として取り組
んでいる江蘇三超社へのダイヤモンドワイヤ生産設備の譲渡等の案件については、2020年9月下旬より現地での作業
は再開したものの、検収条件の認識の相違により残設備の検収が完了するに至らず、収益計上は来期へずれ込む見
通しであります。これらの状況により、継続企業の前提に関する重要な疑義を生じさせるような事象または状況が
存在しております。
当社グループでは、以下の施策を遂行することで、将来の成長に向けて当該状況を早期に解消すべく、業績及び
財務状況の改善に努めてまいります。
1.電子材料スライス周辺事業について
当社が保有していたダイヤモンドワイヤ生産設備について、中国の江蘇三超社との間で同生産設備の譲渡等に
関する正式契約を締結し、同生産設備の移設を進めておりましたが、新型コロナウイルス感染症の感染拡大の影
響により中国への渡航が制限されたことから、2020年2月以降、現地作業が中断状態となったため、2020年3月
期の収益計上額は、当初見込んでいた設備対価14億円、技術対価3億円に対し、設備対価6.5億円、技術対価1.5
億円に留まりました。
なお、江蘇三超社の働きかけもあり、江蘇三超社の工場が所在する江蘇省政府から当社技術者の入国許可が下
りたため、2020年9月に入り技術者を中国へ渡航させ、同月下旬より現地での作業を再開いたしましたが、検収
条件の認識の相違により、現在新たな合意目標を両社で検討しており、残設備の収益計上は来期へずれ込む見通
しであります。
また上記以外にも、残存設備を利用した半導体向けダイヤモンドワイヤの開発ならびに当社の極細線ダイヤモ
ンドワイヤの生産技術を活かした新型ダイヤモンドワイヤ製造装置の開発を行い、今後の安定収益の確保にも取
り組んでまいります。
2.財務基盤の安定化
債務超過の解消ならびに継続的な事業運営と安定した収益基盤の整備に必要な資金を調達するため、第三者割
当による行使価額修正条項付新株予約権(総発行株式数500万株)を発行し、前連結会計年度末までに全ての行使
が完了し、総額2,911百万円を調達いたしました。
また、当社グループは、取引金融機関に対し、借入金の元本返済の猶予に同意いただいておりましたが、2020
年4月より新たな返済計画に基づき毎月の約定返済を開始しております。さらに、2020年4月30日に取引金融機
関に対し、江蘇三超社に対するダイヤモンドワイヤ生産設備等の譲渡対価ならびに新株予約権の行使による入金
などを原資として、1,300百万円の内入れ返済を行い、今後も江蘇三超社からの入金に伴い一定額の内入れ返済を
予定しております。
当社グループとしては、メインバンクを中心に各金融機関と緊密な関係を維持できていることから、継続的な
支援が得られるものと考えております。
当社グループは引き続き、財務基盤の強化・安定を図るための諸施策を検討してまいります。
しかしながら、これらの対応策については進捗の途上のものもあり、今後の事業の進捗状況などによっては、今
後の資金繰りに重要な影響を及ぼす可能性があることから、現時点では継続企業の前提に関する重要な不確実性が
認められます。
なお、当社グループの連結財務諸表は継続企業を前提として作成しており、継続企業の前提に関する重要な不確
実性の影響を連結財務諸表に反映しておりません。
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株式会社中村超硬(6166) 2021年3月期 第3四半期決算短信
(株主資本の金額に著しい変動があった場合の注記)
当社は、2020年6月19日に開催された当社第50回定時株主総会において、資本金及び資本準備金の額の減少なら
びに剰余金の処分を決議し、2020年8月1日付でその効力が発生しており、資本金5,203,500千円、資本準備金
3,951,625千円を減少し、この減少額全額をその他資本剰余金に振り替えました。
また、当該資本金及び資本準備金の額の減少により生じたその他資本剰余金9,155,126千円を繰越利益剰余金に振
り替え、欠損填補に充当いたしました。
これらの結果、当第3四半期連結会計期間末において資本金50,000千円、利益剰余金384,979千円となっておりま
す。
(追加情報)
(新型コロナウイルス感染症の影響について)
新型コロナウイルス感染症の感染拡大が、当第3四半期連結累計期間において会計上の見積りに与えている影響
については、前連結会計年度の有価証券報告書の「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注
記事項(追加情報)」に記載した内容より重要な変更はありません。
(連結納税制度からグループ通算制度への移行に係る税効果会計の適用)
当社及び一部の連結子会社は、「所得税法等の一部を改正する法律」(令和2年法律第8号)において創設され
たグループ通算制度への移行及びグループ通算制度への移行にあわせて単体納税制度の見直しが行われた項目につ
いては、「連結納税制度からグループ通算制度への移行に係る税効果会計の適用に関する取扱い」(実務対応報告
第39号 2020年3月31日)第3項の取扱いにより、「税効果会計に係る会計基準の適用指針」(企業会計基準適用
指針第28号 2018年2月16日)第44項の定めを適用せず、繰延税金資産及び繰延税金負債の額について、改正前の
税法の規定に基づいております。
(法人税等の税率変更による繰延税金資産及び繰延税金負債の金額の修正)
当社は、2020年8月1日付で資本金を50,000千円に減資したことにより、法人事業税の外形標準課税が不適用と
なりました。これに伴い、繰延税金資産及び繰延税金負債の計算に使用する法定実効税率は、2020年4月1日に開
始する連結会計年度以降に解消すると見込まれる一時差異等について30.6%から34.6%に変更しております。
この税率変更による四半期連結財務諸表に与える影響は軽微であります。
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株式会社中村超硬(6166) 2021年3月期 第3四半期決算短信
(セグメント情報等)
【セグメント情報】
前第3四半期連結累計期間(自 2019年4月1日 至 2019年12月31日)
1.報告セグメントごとの売上高及び利益又は損失の金額に関する情報
電子材料
化学繊維用 マテリアル その他
スライス 特殊精密
紡糸ノズル サイエンス (注)2 計
周辺事業 機器事業
事業 事業 (注)5
(注)4
売上高
外部顧客への売上高 698,331 631,617 941,099 5,660 5,584 2,282,292
セグメント間の内部
412 1,878 25 - - 2,316
売上高又は振替高
計 698,744 633,495 941,125 5,660 5,584 2,284,609
セグメント利益
△564,591 81,178 117,102 △87,950 △58,457 △512,719
又は損失(△)
(単位:千円)
調整額 四半期連結
(注)1 損益計算書
(注)3 計上額
売上高
外部顧客への売上高 - 2,282,292
セグメント間の
内部売上高又は △2,316 -
振替高
計 △2,316 2,282,292
セグメント利益
29,324 △483,395
又は損失(△)
(注) 1 セグメント利益又は損失の調整額は、セグメント間の取引の消去によるものであり、これはグループ間の売
上取引及び業務委託取引の消去によるものであります。
2 その他のセグメント利益又は損失の主なものは、新規事業開発における研究開発費28,397千円であります。
3 調整額の項目に含めた配賦不能営業費用はありません。
4 2019年9月13日開催の取締役会において、電子材料スライス周辺事業に含めておりましたダイヤモンドワイ
ヤ生産事業から撤退することを決議しております。
5 2019年10月をもって「その他」の区分に含めておりました受託合成事業から撤退しております。
2.報告セグメントごとの固定資産の減損損失又はのれん等に関する事項
(固定資産に係る重要な減損損失)
(単位:千円)
電子材料 化学繊維用 マテリアル
特殊精密 調整額
スライス 紡糸ノズル サイエンス その他 計 合計額
機器事業 (注)1
周辺事業 事業 事業
減損損失 42,367 21,899 - 1,322 0 65,588 332 65,921
(注) 1 調整額の金額は、すべて共用資産に係る金額であります。
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株式会社中村超硬(6166) 2021年3月期 第3四半期決算短信
当第3四半期連結累計期間(自 2020年4月1日 至 2020年12月31日)
1.報告セグメントごとの売上高及び利益又は損失の金額に関する情報
(単位:千円)
電子材料 化学繊維用 マテリアル 調整額 四半期連結
特殊精密
スライス 紡糸ノズル サイエンス 計 (注)1 損益計算書
機器事業
周辺事業 事業 事業 (注)2 計上額
売上高
外部顧客への売上高 2,085 562,322 1,781,660 5,248 2,351,317 - 2,351,317
セグメント間の内部
- 3,300 - - 3,300 △3,300 -
売上高又は振替高
計 2,085 565,623 1,781,660 5,248 2,354,618 △3,300 2,351,317
セグメント利益
△282,821 27,973 329,634 △118,201 △43,413 29,397 △14,016
又は損失(△)
(注) 1 セグメント利益又は損失の調整額は、セグメント間の取引の消去によるものであり、これはグループ間の売
上取引及び業務委託取引の消去によるものであります。
2 調整額の項目に含めた配賦不能営業費用はありません。
3 2019年10月をもって「その他」の区分に含めておりました受託合成事業から撤退しております。
2.報告セグメントごとの固定資産の減損損失又はのれん等に関する事項
(固定資産に係る重要な減損損失)
(単位:千円)
電子材料 化学繊維用 マテリアル
特殊精密 調整額
スライス 紡糸ノズル サイエンス 計 合計額
機器事業 (注)1
周辺事業 事業 事業
減損損失 452 15,003 - 1,779 17,236 800 18,036
(注) 1 調整額の金額は、すべて共用資産に係る金額であります。
3.報告セグメントの変更等に関する事項
第1四半期連結会計期間より、従来「その他」に含まれていた「マテリアルサイエンス事業」について、量的な重
要性が増したため、報告セグメントとして記載する方法に変更しております。
なお、前第3四半期連結累計期間のセグメント情報については変更後の区分により作成したものを記載しておりま
す。
また、従来、株式会社中村超硬の本社経費の配賦基準を主に電子材料スライス周辺事業と特殊精密機器事業の売上
割合としておりましたが、前第4四半期連結会計期間より、対象セグメントに所属する従業員数割合に変更し、対象
セグメントの利益又は損失を算定しております。当該変更は、ダイヤモンドワイヤ生産事業からの撤退ならびに関連
部門に所属する従業員の希望退職が2019年12月で完了したことに伴うものであります。
なお、当第3四半期連結累計期間の比較情報として開示した前第3四半期連結累計期間のセグメント情報について
は、変更後の利益又は損失の算定方法により作成しており、前連結会計年度に開示した第3四半期連結累計期間に係
るセグメント情報の利益又は損失の算定方法との間に相違が見られます。
(重要な後発事象)
該当事項はありません。
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株式会社中村超硬(6166) 2021年3月期 第3四半期決算短信
3.その他
継続企業の前提に関する重要事象等
当社グループは、太陽光向けシリコンウエハ製造に使用されるダイヤモンドワイヤを販売する電子材料スライス
周辺事業において、ダイヤモンドワイヤの市場価格が大幅に下落した影響を受け、2019年3月期において債務超過
となりました。これに対し、当社グループは、ダイヤモンドワイヤ生産事業から撤退するとともに同事業の主力工
場であった和泉工場を売却する等の構造改革ならびに新株予約権の発行による資金調達及び資本増強に取り組んで
まいりました。これらの結果、前連結会計年度末において、債務超過については解消いたしております。
しかしながら、当第3四半期連結累計期間においても、営業損失14,016千円、経常損失15,469千円、親会社株主
に帰属する四半期純損失60,285千円を計上し、当第3四半期連結会計期間の末日現在における当社グループの有利
子負債は3,172,797千円と当社グループの前期売上高を上回る水準にあります。また、構造改革の一環として取り組
んでいる江蘇三超社へのダイヤモンドワイヤ生産設備の譲渡等の案件については、2020年9月下旬より現地での作業
は再開したものの、検収条件の認識の相違により残設備の検収が完了するに至らず、収益計上は来期へずれ込む見
通しであります。これらの状況により、継続企業の前提に関する重要な疑義を生じさせるような事象または状況が
存在しております。
当社グループでは、「2.四半期連結財務諸表及び主な注記(3)四半期連結財務諸表に関する注記(継続企業
の前提に関する注記)」に記載の施策を遂行することで、将来の成長に向けて当該状況を早期に解消すべく、業績
及び財務状況の改善に努めてまいります。
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