6103 オークマ 2019-07-31 15:20:00
2020年3月期 第1四半期決算短信〔日本基準〕(連結) [pdf]
オークマ株式会社(6103) 2020年3月期 第1四半期決算短信
○添付資料の目次
1.当四半期決算に関する定性的情報 …………………………………………………………………… 2
(1)経営成績に関する説明 ……………………………………………………………………………… 2
(2)財政状態に関する説明 ……………………………………………………………………………… 2
(3)連結業績予想などの将来予測情報に関する説明 ………………………………………………… 3
2.四半期連結財務諸表及び主な注記 …………………………………………………………………… 4
(1)四半期連結貸借対照表 ……………………………………………………………………………… 4
(2)四半期連結損益計算書及び四半期連結包括利益計算書 ………………………………………… 6
(3)四半期連結財務諸表に関する注記事項 …………………………………………………………… 8
(継続企業の前提に関する注記) …………………………………………………………………… 8
(株主資本の金額に著しい変動があった場合の注記) …………………………………………… 8
(四半期連結財務諸表の作成に特有の会計処理の適用) ………………………………………… 8
(セグメント情報等) ………………………………………………………………………………… 8
3.その他 …………………………………………………………………………………………………… 9
(1)受注及び販売の状況 ………………………………………………………………………………… 9
(2)海外売上高 …………………………………………………………………………………………… 9
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オークマ株式会社(6103) 2020年3月期 第1四半期決算短信
1.当四半期決算に関する定性的情報
(1)経営成績に関する説明
当第1四半期連結累計期間における世界経済は、米中貿易戦争の先行き懸念などにより、景気の減速感が強まり
ました。世界経済に大きな影響を及ぼす中国においても、金融引き締めにより経済成長が鈍化する中、米中貿易戦
争の影響により景気の悪化が進みました。わが国経済も、こうした海外経済の減速により弱い動きとなりました。
工作機械の需要動向につきましては、米国市場では、これまで堅調な水準を維持してきましたが、米中貿易戦争
など保護主義的な通商政策の影響もあって、緩やかな減少傾向が見られました。中国市場では、米中貿易戦争の行
く末が見定まらない中、投資に対して慎重な姿勢が見られ、需要は大きく減少しています。欧州市場についても同
様に、工作機械の需要は弱い動きが続きました。
国内市場では、建設機械関係等からの需要は底堅く推移する一方、自動車や一般機械などは設備投資に対して慎
重な動きとなりました。
このような経営環境の下、当企業グループはAI・知能化技術を搭載したスマートマシンの提供や、生産性向上に
寄与するスマートマニュファクチャリング技術・製品の提案を進め、受注・売上・収益の拡大に努めてまいりまし
た。
営業戦略におきましては、中国国際工作機械展覧会「CIMT2019(北京、2019年4月開催)」等、世界各地で開催
された展示会に出展し、当社独自の知能化技術、自社開発の革新的なロボットを組み込んだスマートマシンを出品
すると共に、IoTを駆使して工場全体の最適化を図るスマートマニュファクチャリングを提案し、当企業グループが
提供する「最高のものづくりサービス」を強力にアピールしました。
技術戦略におきましては、生産性向上に貢献するスマートマシン、そして自動化技術の開発を推進してまいりま
した。高精度・高機能、工程集約でリードタイムを短縮する5軸制御マシニングセンタや複合加工機等のスマート
マシンのラインアップ強化、工作機械をつなぎ、工場の稼働実績、加工状況を見える化し分析して、顧客の生産性
向上を支援するIoTソリューション「Connect Plan」等の開発強化を図りました。また、労働力不足により自動化、
無人化の指向が高まる中、中小企業においても導入が容易な次世代ロボットシステム「ARMROID」のシリーズ化に向
けた商品化開発に注力してまいりました。
製造戦略におきましては、2019年5月に可児工場において、最新鋭のスマートファクトリーDS3(Dream Site3)
を竣工しました。これまでのノウハウを積み上げたスマートファクトリーを可児工場に展開し、立形・横形マシニ
ングセンタの自己完結一貫生産、超高効率生産を実現します。これまで課題であった部材や鋳物の調達問題の解消
を図ると共に諸施策を展開し、生産効率の向上、生産力の強化、コストダウンを推し進めます。
これらの事業戦略を確実に実行してまいりました結果、当第1四半期連結累計期間の連結受注額は348億89百万円
(前年同四半期比38.7%減)、連結売上高は408億26百万円(前年同四半期比16.2%減)、営業利益は41億17百万円
(前年同四半期比31.2%減)、経常利益は43億42百万円(前年同四半期比33.4%減)、親会社株主に帰属する四半
期純利益は27億84百万円(前年同四半期比25.1%減)となりました。
(2)財政状態に関する説明
当第1四半期連結会計期間における総資産は、前連結会計年度末と比較して66億22百万円減少し、2,310億97百万円
となりました。主な要因は「受取手形及び売掛金」の減少120億13百万円、「現金及び預金」の減少82億41百万円、
「たな卸資産」の増加68億64百万円、及び「建物及び構築物」の増加46億81百万円などによるものです。また、負債
は前連結会計年度末と比較して、71億83百万円減少いたしました。主な要因は「未払法人税等」の減少32億74百万円、
「賞与引当金」の減少17億43百万円、及び「支払手形及び買掛金」の減少12億74百万円などによるものです。純資産
は、「その他有価証券評価差額金」の増加3億6百万円、「利益剰余金」の増加7億32百万円、及び「為替換算調整
勘定」の減少7億5百万円などにより、5億60百万円の増加となりました。この結果、当第1四半期連結会計期間末
の自己資本比率は70.2%となりました。
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(3)連結業績予想などの将来予測情報に関する説明
今後の世界経済の見通しにつきましては、米中貿易戦争等、海外情勢の先行き不透明感によって、景気の減速傾
向が続くものと予想されます。しかし、構造的な労働力不足への対応として、自動化・無人化の設備投資はグロー
バルに根強く、また競争力強化や成長分野への投資、次世代技術の研究開発投資に対する意欲は強く、工作機械市
況は底堅く推移することが見込まれます。
米国市場では、米中貿易戦争の先行きを懸念し、設備投資に力強さは欠くものの、堅調な経済情勢を背景に、幅
広い産業から工作機械の需要が見込まれます。中国市場では、景気対策の効果が発現し、工作機械の需要は緩やか
な回復に向かうことが期待されます。欧州市場では、中国経済の回復に伴い、市況は緩やかに持ち直すことが期待
されます。
国内市場では、力強さを欠く世界経済が設備投資に影響を及ぼすものの、自動化、無人化への投資、国際競争力
強化への投資が牽引し、工作機械の需要は底堅く推移すると見込まれます。
このような経営環境の下、当企業グループは、生産性向上を図る技術・製品・サービスの提供により、最高の
「ものづくりサービス企業」を目指してまいります。
営業戦略におきましては、中国、インド等に開設した新たな販売・サービス拠点を活用し、オークマブランドの
浸透と顧客開拓を図り、潜在需要の大きいアジアにおける販売拡大に注力してまいります。また、国内、海外の展
示会に積極的に参加し、統一されたブランドメッセージ「OPEN POSSIBILITIES」を展開して、オークマの強み「機
電情知融合」が実現する顧客の付加価値向上を強力にアピールし、顧客基盤の拡大を図ってまいります。
技術戦略におきましては、独自のAI・知能化技術を搭載したスマートマシンの開発を更に進め、またIoT、AIを活
用したスマートマニュファクチャリング技術の強化を図り、ものづくりサービスの提供を進めてまいります。次世
代ロボットシステム「ARMROID」のシリーズ化を強力に進め、グローバルに広がる自動化・無人化の需要に幅広く応
えてまいります。
製造戦略におきましては、スマートファクトリーDS3を迅速にフル稼働させ、可児工場における立形・横形マシニ
ングセンタの自己完結一貫生産を実現します。本社のDS1、DS2と合わせて、新生産管理システム、新物流管理シス
テムを全工場へ適用し、生産効率の向上、リードタイムの短縮を図ります。海外では、台湾の生産子会社「大同大
隈股份有限公司」において第2期の新工場建設に着手し、世界的に需要が高まっているプレミアム・エコ「GENOSシ
リーズ」のNC旋盤及び立形マシニングセンタの更なる生産能力の増強を図ってまいります。さらに、江蘇省常州市
の生産子会社である「大隈(常州)机床有限公司」において「GENOSシリーズ」の短納期対応、価格競争力向上、エ
ンジニアリング力強化を図り、中国市場で拡大する需要に対応していきます。
これらの取り組みにより、当企業グループの成長戦略を推し進めてまいります。
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2.四半期連結財務諸表及び主な注記
(1)四半期連結貸借対照表
(単位:百万円)
前連結会計年度 当第1四半期連結会計期間
(2019年3月31日) (2019年6月30日)
資産の部
流動資産
現金及び預金 61,222 52,981
受取手形及び売掛金 45,178 33,164
電子記録債権 801 686
たな卸資産 54,615 61,480
その他 5,056 6,642
貸倒引当金 △154 △149
流動資産合計 166,720 154,806
固定資産
有形固定資産
建物及び構築物(純額) 21,081 25,762
リース資産(純額) 981 865
その他(純額) 20,589 20,971
有形固定資産合計 42,652 47,599
無形固定資産 3,534 3,428
投資その他の資産
投資有価証券 21,808 22,381
その他 3,044 2,921
貸倒引当金 △40 △40
投資その他の資産合計 24,812 25,262
固定資産合計 70,999 76,290
資産合計 237,720 231,097
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(単位:百万円)
前連結会計年度 当第1四半期連結会計期間
(2019年3月31日) (2019年6月30日)
負債の部
流動負債
支払手形及び買掛金 18,880 17,605
電子記録債務 15,735 15,955
1年内償還予定の社債 5,000 5,000
リース債務 923 808
未払法人税等 5,541 2,267
賞与引当金 3,325 1,581
役員賞与引当金 141 31
製品保証引当金 344 317
その他 11,652 11,060
流動負債合計 61,545 54,627
固定負債
社債 5,000 5,000
リース債務 25 9
退職給付に係る負債 1,035 851
その他 1,532 1,469
固定負債合計 7,594 7,329
負債合計 69,139 61,956
純資産の部
株主資本
資本金 18,000 18,000
資本剰余金 41,718 41,718
利益剰余金 107,851 108,583
自己株式 △9,858 △9,858
株主資本合計 157,711 158,443
その他の包括利益累計額
その他有価証券評価差額金 6,946 7,253
繰延ヘッジ損益 0 △0
為替換算調整勘定 △1,507 △2,212
退職給付に係る調整累計額 △1,425 △1,366
その他の包括利益累計額合計 4,013 3,673
非支配株主持分 6,855 7,024
純資産合計 168,580 169,140
負債純資産合計 237,720 231,097
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(2)四半期連結損益計算書及び四半期連結包括利益計算書
四半期連結損益計算書
第1四半期連結累計期間
(単位:百万円)
前第1四半期連結累計期間 当第1四半期連結累計期間
(自 2018年4月1日 (自 2019年4月1日
至 2018年6月30日) 至 2019年6月30日)
売上高 48,706 40,826
売上原価 33,757 27,865
売上総利益 14,949 12,961
販売費及び一般管理費 8,961 8,843
営業利益 5,987 4,117
営業外収益
受取利息 52 68
受取配当金 332 329
為替差益 100 -
その他 118 146
営業外収益合計 603 544
営業外費用
支払利息 15 13
為替差損 - 201
その他 56 104
営業外費用合計 71 319
経常利益 6,520 4,342
特別損失
投資有価証券売却損 664 -
工場再構築費用 - 306
特別損失合計 664 306
税金等調整前四半期純利益 5,856 4,036
法人税等 1,945 1,119
四半期純利益 3,910 2,916
非支配株主に帰属する四半期純利益 192 132
親会社株主に帰属する四半期純利益 3,717 2,784
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四半期連結包括利益計算書
第1四半期連結累計期間
(単位:百万円)
前第1四半期連結累計期間 当第1四半期連結累計期間
(自 2018年4月1日 (自 2019年4月1日
至 2018年6月30日) 至 2019年6月30日)
四半期純利益 3,910 2,916
その他の包括利益
その他有価証券評価差額金 △1,458 306
繰延ヘッジ損益 △3 △0
為替換算調整勘定 122 △666
退職給付に係る調整額 15 59
持分法適用会社に対する持分相当額 △350 -
その他の包括利益合計 △1,673 △301
四半期包括利益 2,236 2,614
(内訳)
親会社株主に係る四半期包括利益 2,250 2,444
非支配株主に係る四半期包括利益 △13 170
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オークマ株式会社(6103) 2020年3月期 第1四半期決算短信
(3)四半期連結財務諸表に関する注記事項
(継続企業の前提に関する注記)
該当事項はありません。
(株主資本の金額に著しい変動があった場合の注記)
該当事項はありません。
(四半期連結財務諸表の作成に特有の会計処理の適用)
税金費用の計算
税金費用については、当第1四半期連結会計期間を含む連結会計年度の税引前当期純利益に対する税効果会計適
用後の実効税率を合理的に見積り、税引前四半期純利益に当該見積実効税率を乗じて計算しております。
(セグメント情報等)
Ⅰ 前第1四半期連結累計期間(自 2018年4月1日 至 2018年6月30日)
報告セグメントごとの売上高及び利益又は損失の金額に関する情報
(単位:百万円)
四半期
報告セグメント 連結損益
調整額
計算書
アジア・パ (注)1
日本 米州 欧州 計 計上額
シフィック (注)2
売上高
外部顧客への売上高 23.772 13,888 7,705 3,339 48,706 ― 48,706
セグメント間の内部売上高
15,430 14 48 2,396 17,889 △17,889 ―
又は振替高
計 39,202 13,902 7,754 5,736 66,596 △17,889 48,706
セグメント利益 3,777 966 420 488 5,652 335 5,987
(注)1. セグメント利益の調整額335百万円は、未実現利益の消去他であります。
2.セグメント利益は、四半期連結損益計算書の営業利益と調整を行っております。
Ⅱ 当第1四半期連結累計期間(自 2019年4月1日 至 2019年6月30日)
報告セグメントごとの売上高及び利益又は損失の金額に関する情報
(単位:百万円)
四半期
報告セグメント 連結損益
調整額
計算書
アジア・パ (注)1
日本 米州 欧州 計 計上額
シフィック (注)2
売上高
外部顧客への売上高 18,849 11,962 6,513 3,499 40,826 ― 40,826
セグメント間の内部売上高
16,898 15 21 3,255 20,191 △20,191 ―
又は振替高
計 35,748 11,978 6,535 6,755 61,017 △20,191 40,826
セグメント利益 3,489 512 319 435 4,756 △638 4,117
(注)1. セグメント利益の調整額△638百万円は、未実現利益の消去他であります。
2.セグメント利益は、四半期連結損益計算書の営業利益と調整を行っております。
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オークマ株式会社(6103) 2020年3月期 第1四半期決算短信
3.その他
(1)受注及び販売の状況
①受注状況 (単位:百万円)
前第1四半期連結累計期間 当第1四半期連結累計期間
(自 2018年4月1日 (自 2019年4月1日
至 2018年6月30日) 至 2019年6月30日)
受注高 受注残高 受注高 受注残高
NC旋盤 14,911 21,575 8,693 22,784
マシニングセンタ 27,135 44,424 16,420 35,776
複合加工機 12,983 11,909 7,695 11,016
NC研削盤 1,006 1,313 1,126 2,128
その他 854 754 953 904
合計 56,892 79,975 34,889 72,611
(注) 受注高、受注残高には消費税等は含まれておりません。
②販売実績 (単位:百万円)
前第1四半期連結累計期間 当第1四半期連結累計期間
(自 2018年4月1日 (自 2019年4月1日
至 2018年6月30日) 至 2019年6月30日)
売上高 構成比(%) 売上高 構成比(%)
NC旋盤 10,850 22.3 9,852 24.1
マシニングセンタ 26,053 53.5 18,851 46.2
複合加工機 10,162 20.9 9,709 23.8
NC研削盤 902 1.8 1,335 3.3
その他 737 1.5 1,078 2.6
合計 48,706 100.0 40,826 100.0
(注) 売上高には消費税等は含まれておりません。
(2)海外売上高
前第1四半期連結累計期間(自 2018年4月1日 至 2018年6月30日)
その他
その他
米国 欧州 中国 アジア・パ 計
米州
シフィック
Ⅰ 海外売上高(百万円) 11,295 2,613 7,715 6,460 2,518 30,602
Ⅱ 連結売上高(百万円) ― ― ― ― ― 48,706
Ⅲ 連結売上高に占める
23.2 5.4 15.8 13.2 5.2 62.8
海外売上高の割合(%)
当第1四半期連結累計期間(自 2019年4月1日 至 2019年6月30日)
その他
その他
米国 欧州 中国 アジア・パ 計
米州
シフィック
Ⅰ 海外売上高(百万円) 10,188 1,704 6,673 4,738 3,819 27,125
Ⅱ 連結売上高(百万円) ― ― ― ― ― 40,826
Ⅲ 連結売上高に占める
25.0 4.1 16.3 11.6 9.4 66.4
海外売上高の割合(%)
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