6094 M-フリークアウト 2020-11-17 17:00:00
新・中期経営計画(FY21-23) [pdf]
株式会社フリークアウト・ホールディングス
新・中期経営計画(FY21-23)
2020年11月17日
© FreakOut Holdings
前・中期経営計画(FY18-20)振り返り
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前・中期経営計画(FY18-20)振り返り
定量目標(FY20 売上330億円・EBITDA 30億円)は未達。
一方、次の収益の柱となり得る事業(Playwire、カンム 等)の仕込みはできた。
懸案であったCB償還も完了し、新中計(=前中計の延長戦)に挑む準備を整えた。
定量 振り返り 定性 振り返り
FY20 売上 FY20 EBITDA 反省点 達成事項
(億円) (億円)
中計目標
• 大規模メディアとの提携解消 • 新たな有力動画メディア(TVer)
330 実績 中計目標 国内
により収益力が低下
• 回復の兆しが見えたタイミン
の広告システム開発受注
• タクシーサイネージ事業収益化
広告
249 30 グで新型コロナが発生し、一
部で影響を受ける
• インティメート・マージャー上
場
• 急速な拡大戦略 (縮小/撤退 • 中計売上目標の達成 (136億円)
実績 損) • Playwire買収 & 収益貢献開始
海外
• M&A案件でのPMIの遅れ • 大胆な事業体制見直し(再編・
5 広告
縮小・撤退) の実行による海外
事業全体での収益化実現
目標 実績
目標 実績
• 複数領域で投資実行するも組 • FinTech事業(カンム)の順調な
① 大規模メディアとの提携解消
主な
② 新領域事業の収益化遅れ
新領域 織的な事業育成ができず、収 成長 & IPO準備
未達要因
③ 新型コロナによる影響 益貢献に至らず
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新・中期経営計画(FY21-23)
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コーポレート・ミッション
人に人らしい仕事を。
Give people work that requires a person.
昨今、DXというキーワードの流行により、企業はより一層のデジタルシフトが求め
られるようになりましたが、我々フリークアウトとしては、IT企業がテクノロジーを
駆使して顧客の仕事効率を高めることは、当たり前のことと考えています。
人ができることを機械に置き換えるのがDXとするなら、我々が目指すのは、人には
できなかったことを機械が行う、つまり「新しい仕事の創造」であると再認識させる
きっかけとなったのが、この言葉の流行でした。
「人に人らしい仕事を」とは、DXをDXで終わらせないための我々のミッションです。
代表取締役社長 Global CEO
本田 謙
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新・中期経営計画 基本方針
「前・中期経営計画の延長戦」… 未達に終わった前中計の目標にあらためて挑む。
前中計を仕込みの期間と位置付け、新中計では収益化・地盤固めの期間とする。
前・中期経営計画(FY18-20) 新・中期経営計画(FY21-23)
コア事業の
着実な収益化・地盤固め
事業の仕込み 選択と集中
更なる成長に向けた
新たな仕込み
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新・中期経営計画 サマリ
定量計画 FY23 連結EBITDA: 30億円
未達に終わった前・中期経営計画の最終年度利益目標をあらためて目指す。
1. 広告・マーケティング プレミアム 動画広告 デジタル 次世代型
媒体支援 技術 サイネージ チャット
ターゲティングデータ偏重ビジネスからの脱却
フォーカス戦略
スマホ
2. FinTech
定 決済/金融
(カンム)
性 個人向けスマホ決済/金融事業への注力 → 収益化
計
画
( 1. 米国 及び APACフォーカス 動画広告
米国 APAC
戦 グローバル戦略 (Playwire) (adGeek等)
プロダクト
略 2. グローバルプロダクト拡販 (SilverPush)
)
グループ 「グループ力」の強化 グループ内 グループ会社収 経営資源 キャッシュ
資産入替
マネジメント 連携強化/ 益力・マネジメ (ヒト・モノ・カネ)
の推進
フロー
戦略 個別最適から全体最適へ シナジー創出 ント強化 の配分最適化 改善・安定化
→ グループ全体の価値向上
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定量計画
FY23 連結EBITDA: 30億円
未達に終わった前中計の利益目標をあらためて目指す。
売上 単位:億円 EBITDA 単位:億円
広告・マーケティング(国内) 広告・マーケティング(海外) 広告・マーケティング(国内) 広告・マーケティング(海外)
新規領域 投資事業 (※) 新規領域 投資事業 (※)
その他(HD等管理コスト) その他(HD等管理コスト)
450 30
217
249
5
新・中期経営計画 ▲5 新・中期経営計画
FY19 FY20 FY21 FY22 FY23 FY19 FY20 FY21 FY22 FY23
(実績) (実績) (実績) (実績)
(※ 投資事業は計画に含めず)
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定性計画 - フォーカス戦略 全体概要
ターゲティングデータ偏重ビジネスからの脱却
プライバシー保護に対する意識の高まりや、プラットフォーマーの方針により、例えば「リターゲティングで品質の低い媒体を
高く売る」ことが難しくなるなど、ユーザーデータを使ったターゲティング広告は今後ますますやりづらくなってくる。
・・・ このような状況下、これからの広告事業者は、どのような方針でどれだけの準備ができているか?が問われている。
“Focus on the good stuff”
(中期経営計画達成に向けたグローバル統一グループスローガン)
プレミアムな媒体と優良なクライアントにフォーカスした商品/サービスの開発・提供
プレミアム媒体支援 動画広告技術 デジタルサイネージ 次世代型チャット
優良な広告主が求める優良媒体を AIを活用した動画コンテクストマッ タクシーに続く新たなプレミアム リターゲティング広告の代替とし
支援するハイレベルな広告プラッ チ広告など、ユーザデータに依存 なサイネージ広告枠の開発 てチャットが当たり前になる中、
トフォームの提供 しない高度なターゲティング技術 より高度な「接客」レベルの顧客
の研究開発・事業化 対応を可能とする次世代型チャッ
ト技術への投資・事業化
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定性計画 - フォーカス① プレミアム媒体支援
媒体社の収益化を総合的に支援
新しい媒体開発、広告フォーマット開発、広告以外の収益モデルの開発など、
媒体社が抱える様々な課題を総合的に解決し、収益化を支援。
高度なテクノロジーと販売・オペレーション
媒体支援事業全体で年200%成長を目指す
ノウハウで、媒体社の課題解決を総合的に支援
広告以外
の収益モデル
模索・開発
広告
広告
プラット
媒体収益化 フォーマット
フォーム
開発
構築
販売・
オペレーション
FY20 FY21 FY22 FY23
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定性計画 - フォーカス② 動画広告技術
SilverPush “Mirrors”による動画メディアへのコンテクストマッチ広告の提供
拡大する動画広告市場で、ユーザデータに依存しない高度なターゲティングを実現
• AIを活用した動画解析技術により、ロゴ、人物、表情など、OTT動画メディア広告の機能を補完する定義で配信が可能
• コンテンツ上での最適な広告コミュニケーションを実現、ブランドセーフティにも利用可能
• 日本市場での本格展開開始 及び 東南アジアでの協業推進
例:YouTube内一般動画
顔 ロゴ
Brand A AD MIRRORの顔検出機能に コンテンツ連動型広告を
Brand A より、コンテンツ連動型 配信し、人目を集めるト
広告を各デバイス・配信 レードマークをブランド
[ AD ]
プラットフォームにまた の認知と販売促進につな
がって配信可能。 げます。
動画内のオブジェクトを認識し定義 コンテンツに沿った広告を配信 商品 背景
同じ業種・商品カテゴ 画面の背景に沿った内容
リーのコンテクストリッ のメッセージを発信。
チな広告を販売促進につ
なげます。
Connected TV/ Mobile/Desktop/Tabletに配信可能
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定性計画 - フォーカス③ デジタルサイネージ
フリークアウト・サイネージ配信技術で新たなサイネージ市場を開拓。
タクシーサイネージの収益最大化とあわせ、デジタルサイネージを中核事業に。
プレミアムな
タクシーサイネージの収益最大化
新サイネージメディアの開発
国内最大規模のサイネージメディアに成長 自社サイネージ配信技術を活かした事業開発
5
全国 約 万台 • 新市場開拓/様々な領域へのビジネス展開
+
- 広告効果の高い分野への進出
- 動画メディアにおける「視聴人数」「視聴
都内 約1.9万台 時間」「視聴の質」を重視
• Tokyo Primeの収益最大化 • 有機的連携によるパートナーシップ構築
- コロナ影響からの回復と再成長 - 特定領域/産業に強い事業会社とのアライ
- デジタルサイネージ分野の収益基盤に アンスを積極推進
- 互いの経営資源やノウハウなどを持ち寄る
• 広告商品開発 ことで有機的な連携を図る
- 魅力的な広告商品によるアップセル
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定性計画 - フォーカス④ 次世代型チャット
次世代型チャット技術への投資・事業展開
企業にとって、チャットが消費者接点のスタンダードとなる将来を見越し、旧来型のシンプルな
チャットボットに留まらない、より高度な「接客」レベルの顧客対応を可能とする技術への投資・事業化。
接客DX ハイブリッド型チャット
(チャットボット+ビデオ通話) (ボット+有人)
• チャットボットとビデオ通話を • 既に不動産分野においては、従来
活用し、店舗接客をデジタル化 のチャットボットでは不可能で
するソリューション あった内見予約までの接客対応が
可能
• コロナ禍での来店を敬遠する顧
客に対し、チャットボットから • 1人の在宅オペレーターが1時間で
接客のプロとのビデオ通話に繋 平均40人の顧客対応を可能にする
ぐ 高度な会話エンジンを独自開発
• 関連会社(持分法適用会社) • 今後、100%完全子会社化を目指す 人間らしい
自然な会話を実現
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定性計画 - フォーカス⑤ FinTech(カンム)
引き続きの順調な成長により、新しい収益の柱へ
2017年より継続的に出資(計30億円超)。今後、収益化に至ったタイミングで連結子会社化を予定。
「“心理的unbanked”をソフトウェアで解決」 ダウンロード数、LTVともに順調に成長
• クレジットカードを持てない/持とうとしない層向けに • コロナを追い風に、累計ダウンロード数は252万(6月末)
誰でも作れるVisaプリペイドカード「バンドルカード」 に増加。
を提供。 • LTVが獲得コストを明確に上回るレベルに到達。
• 「ポチッとチャージ」で、後払いによるチャージも可能。
1.8倍
252万DL
143
1月 (2019年) 6月 1月 (2020年) 6月
• 2020年8月セブン銀行から11.3億円を調達。当該資金を
原資に引き続き広告宣伝費を投下して、更なる会員数の
増加を目指す。
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定性計画 - グローバル戦略
米国事業 及び APAC事業の収益力拡大にフォーカス
動画広告プロダクト(SilverPush)のグローバル展開
APAC 米国
• サービスメニュー拡充(メディア、プロダクト、コンサルティン
グ)による基礎収益力の強化 • Webメディア収益化支援事業が好調に成長中
• APAC事業における中核会社に • エンタメ・教育等、得意分野のオーガニック成長に加え、
対象メディア分野の拡大とアプリ向け事業の立ち上げによ
り、大きな成長を図る
• FY21は一定の利益を確保しつつも成長に向けた仕込みの
• 米国市場及び日本市場への本格展開開始 年とし、FY22〜23での飛躍を計画
• フリークアウト現地法人による東南アジア市場での販売強化
• 将来の米国NasdaqでのIPOも視野に
• 同社を足がかりに、長期的にはフリークアウトグループと
• 選択と集中(国・地域、プロダクト) して米国市場での本格的な事業領域拡大を目指す
• グループシナジー推進と収益貢献
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定性計画 - グループマネジメント戦略 全体概要
「グループ力」の強化
グループとしての全体最適をより意識した経営により、グループ全体の価値向上を目指す。
成長領域への投資余力を高めるため、よりキャッシュフローを重視し、改善・安定化に努める。
グループ内
連携強化
シナジー創出
グループ会社 経営資源
収益力・マネ (ヒト・モノ・カネ)
ジメント強化 の配分最適化
グループ価値向上 グループ競争力向上
「グループ力」
の強化
キャッシュ
資産入替
フロー
の推進
改善・安定化
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定性計画 - グループマネジメント戦略 体制
新中計の着実な達成のため、経営・執行体制及び組織を変更
• 新取締役による各領域管掌の強化※
(時吉:創業期から国内外アドテク事業に従事/竹内:伊藤忠出身で海外マネジメント経験豊富)
• 重点領域における執行役員体制の強化(佐藤が新領域、安倉が米国事業にそれぞれ専念 等)
• 経営管理体制の強化(伊藤忠商事からのノウハウ・人材の受け入れ)
代表取締役社長 Global CEO
本田 謙
(管掌) 広告事業グループ 海外グループ (M&A先) (社長直下) 経営管理グループ
取締役 広告事業管掌 取締役 海外グループ管掌 取締役 CFO
本田 謙
時吉 啓司 竹内 誠 永井 秀輔
デジタル
(執行) 国内広告 FO海外現法 サイネージ 米国 APAC グループTech 新領域 新規事業 投資 経営企画 経営管理
時吉 山根 宇木 安倉 竹内 西口 佐藤 本田 本田 清水 永井
(主な事業)
※取締役の選任については、2020年12月23日に開催予定の定時株主総会における承認をもって正式に決定される予定。
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Give People Work That Requires A Person.