6090 M-HMT 2019-11-27 17:50:00
2020年6月期第1四半期 決算説明資料 [pdf]
2020年6月期第1四半期
決算説明資料
2019年11月
ヒューマン・メタボローム・テクノロジーズ株式会社 (6090)
目次
1.事業概要
2.2020年6月期経営方針と
第1四半期業績概要
3.メタボロミクス事業の進捗について
4.バイオマーカー事業の進捗について
5.2020年6月期業績予想
参考資料
2
1.事業概要
3
2つの基本戦略
予防医療、個別化医療への貢献
革新的な検査技術・
診断技術を創出
バイオマーカー事業
先端的なメタボローム
解析技術とバイオマー 中⻑期的拡⼤戦略
カー探索の王道を確⽴ 成⻑エンジン
メタボロミクス事業
短期的利益エンジン
4
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事業概要と収益の関係
メタボロミクス事業 バイオマーカー事業
代謝成分の網羅解析技術を⽤いて、 新規のバイオマーカーの探索研究を⾏い、
顧客(製薬企業等の研究部門や⼤学等の 新しい診断技術の開発、試薬・機器の
研究機関)の研究開発を支援します。 製造販売を⾏います。
・試薬販売/検査等受託
・受託試験
収益構造 ・ライセンス
・共同研究
・ロイヤリティ
収益時期 短期的 ⻑期的
研究機関、製薬企業、診断薬
製薬企業、食品会社、
顧客 企業、検査センター、病院、
⼤学、研究機関など
バイオ・ヘルスケア参入企業等
5
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2.2020年6月期経営⽅針と
第1四半期業績概要
6
2020年6月期 経営⽅針
売上⾼の持続的成⻑と業績予算の達成
新製品・新解析プランによる新分野・新地域開拓や新事業開発により
中期的飛躍の基盤づくり
メタボロミクス事業の生産性改善
営業⼿法の⾒直し等による営業活動の効率化、
分析時間短縮等による生産性の改善
バイオマーカー事業におけるポートフォリオの再構築
うつ病バイオマーカーの実用化・事業化を引き続き推進する他、
新たなパイプラインやバイオマーカー関連ビジネスの開発を目指す
安定株主の確保と対話による維持の継続
機関投資家、個人投資家向けのIR活動へ引き続き注⼒
7
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2020年6月期 重点施策
売上増加 利益改善
• 営業改革 • 国内外の経費構造の⾒直し
• 顧客志向の解析プラン創出 • 効率的な投資
メタボロミクス事業の⼤型設備投資はひと段落、
バイオマーカー事業化等への研究開発を継続
2019年6月期 2020年6月期
実績 予算 (単位:百万円)
事業化促進、技術向上
研究開発投資 189 150
等への取組み
設備投資 155 50 維持・更新を中⼼ 8
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各事業の売上推移と今期予算
メタボロミクスの新受託サービスの普及と
新規市場開拓を⾏い、売上増加を目指す
(単位:百万円)
18/4月~19/3月(12ヶ月間)
1,000
800
600
2年前⽔準の回復を
400
目指す
200
0
19/6月期 20/6月期
16/3月期 17/3月期 18/3月期
(15ヶ月) (予算)
人材派遣事業 45 - - - -
BM事業 32 1 2 0 12
解析事業 703 913 936 988 908
※20/6月期(予算)は、19年7月から20年6月の12ヶ月間です。
※セグメント区分の変更によりメタボロミクスキット事業は、解析事業に含んでおります。
※派遣事業は、2016年3月末に事業を廃止いたしました。 9
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決算説明資料における期間⽐較について
当社は、2018年11月23⽇開催の臨時株主総会にお
いて、事業年度の末⽇を3月31⽇から6月30⽇への変
更を⾏い、2019年6月期は15ヶ月の変則決算となっ
ております。
次ページ以降の期間⽐較は、
2020年6月期第1四半期累計期間
(2019年7月1⽇〜2019年9月30⽇)と
2019年6月期第2四半期会計期間
(2018年7月1⽇〜2018年9月30⽇)を
⽐較しております。
なお、2019年6月期第2四半期会計期間
の数値におきましては、監査法人の監査を受けていな
い参考数値となります。 10
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2020年6月期第1四半期 業績サマリー
売上高 198百万円
メタボロミクス事業
国内・海外ともに営業体制の強化に取り組む。全ての業種において、
前年同時期を上回る
営業利益 △89百万円
メタボロミクス事業
前年同期⽐売上⾼増加および、研究開発費減少によりセグメント利益
増加
うつ病バイオマーカーの事業化に向け、測定メソッドの開発、臨床性
バイオマーカー事業
能評価を継続
全社共通 変動費を中⼼に経費削減に取り組む
TOPICS
営業戦略・営業体制の強化に取り組む
メタボロミクス事業
ヘルスケア業界を中⼼とした新規市場開拓に注⼒
カリフォルニア⼤学サンフランシスコ校とバイオマーカー探索共同契
バイオマーカー事業
約締結、エクソソーム精製受託の開始、J-VPD株式会社との業務提携
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2020年6月期第1四半期業績概要
営業戦略・営業体制の強化・⾒直しを図り堅調に推移、
引き続き、バイオマーカー関連ビジネス事業開発や
メタボロミクス事業の基盤強化に取り組む (単位:百万円)
2019年6月期 2020年6月期
第2四半期業績 第1四半期業績
(7〜9月) (7〜9月)
実績 実績
売 上 高 125 198
営 業 損 失 ( △ ) △ 163 △ 89
経 常 損 失 ( △ ) △ 160 △ 88
親 会 社 株 主 に 帰 属 す る
△ 161 △ 88
当 期 純 損 失 ( △ )
1株当たり当期純損失(△) △27円60銭 △15円14銭
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事業別売上トレンド(連結)
営業体制の強化に取り組み、売上は⼀昨年前の⽔準に回復
(単位:百万円)
450
400
350
300
250
200
150
100
50
0
18/3 1Q 18/3 2Q 18/3 3Q 18/3 4Q 19/3 1Q 19/3 2Q 19/6 3Q 19/6 4Q 19/6 5Q 20/6 1Q
(4〜6月) (7〜9月) (10〜12月) (1〜3月) (4〜6月) (7〜9月) (10〜12月) (1〜3月) (4〜6月) (7〜9月)
BM事業 0 0 0 2 0 0 0 0 0 1
メタボロミクス事業 117 190 212 417 151 125 162 395 155 198
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セグメント別実績
営業体制の強化に取り組み売上増加、
メタボロミクス事業の生産性改善等に取り組み、利益改善
(単位:百万円)
バイオ
メタボロ
マーカー 全社共通 合計
ミクス事業
事業
2019.6 2Q 125 0 - 125
売上高 2020.6 1Q 198 0 - 198
(差額) (73) (-) (-) (73)
2019.6 2Q 148 35 105 289
セグメント
2020.6 1Q 166 33 87 287
費用
(差額) (18) (△2) (△18) (△2)
2019.6 2Q △22 △35 △105 △163
営業利益⼜は
2020.6 1Q 31 △32 △87 △89
営業損失(△)
(差額) (53) (3) (18) (74)
2019.6 2Q : 2019年6月期第2四半期会計期間(2018年7月1⽇〜2018年9月30⽇)
2020.6 1Q : 2020年6月期第1四半期累計期間(2019年7月1⽇〜2019年9月30⽇)
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セグメント別実績
19/6 2Q : 2019年6月期第2四半期会計期間
売上 (単位:百万円)
20/6 1Q :
(2018年7月1⽇〜2018年9月30⽇)
2020年6月期第1四半期累計期間
営業体制の強化に (2019年7月1⽇〜2019年9月30⽇)
250
198 取組み売上増加
200
セグメント費用 (単位:百万円)
150 125
バイオマーカー事業 289 287
100 300
メタボロミクス事業 250
50
200 全社共通
0
150
19/6 2Q 20/6 1Q
100 バイオマーカー事業
(7〜9月) (7〜9月) 50
0 メタボロミクス事業
19/6 2Q 20/6 1Q
営業損益 (単位:百万円)
メタボロミクス事業 (7〜9月) (7〜9月)
50 の売上増加と
+31 生産性改善により バイオマーカー事業において、
0
△22 利益改善 事業化に向けた技術開発に注⼒
△ 50
40
研究開発費
△ 100 全社共通
△89 20
△ 150 バイオマーカー事業 33
30
△163
△ 200 メタボロミクス事業
0
19/3 2Q 20/6 1Q 19/6 2Q 20/6 1Q
(7〜9月) (7〜9月) (7〜9月) (7〜9月)
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前年同期増減分析(対2018年Q2(7-9月))
(単位:百万円) 営業利益
0
売上
増加
+73M
△100 当期
売上原価 (2019/7-9)
研究開発費 その他
増加
△6M
増加 販売・管理費 営業利益
△4M 減少 △89M
+11M
△150
前期
(2018/7-9)
営業利益
△163M 16
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2020年6月期第1四半期 連結受注実績
商談獲得に注⼒し受注残は増加
(単位:百万円)
受注高 受注残高
2019年6月期 2020年6月期
2019年6月期 2020年6月期
第2四半期 第1四半期
第2四半期末 第1四半期末
(7〜9月) (7〜9月)
メタボロミクス
204 293 244 359
事業
バイオマーカー
0 4 3 3
事業
合計 204 297 247 362
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2020年6月期第1四半期 貸借対照表サマリー
(単位:百万円)
2020年 2020年
2019年 2019年
(百万円) 6月期 増減 (百万円) 6月期 増減
6月期 6月期
第1四半期 第1四半期
流動資産 1,214 1,162 △52 流動負債 116 139 23
現⾦及び預⾦ 948 832 △117 借入⾦・リース債務 10 9 △0
売掛⾦ 70 117 47 その他 106 130 23
有価証券 100 100 0 固定負債 37 35 △2
その他 96 114 18 借入⾦・リース債務 20 18 △2
固定資産 153 145 △9 その他 17 17 0
有形固定資産 131 124 △7 株主資本 1,112 1,023 △89
その他の包括利益
無形固定資産 10 9 △1 19 15 △3
累計額
投資その他の資産 12 12 △0 新株予約権 84 95 11
資産合計 1,367 1,307 △60 純資産合計 1,214 1,133 △81
負債・純資産合計 1,367 1,307 △60
⾃⼰資本⽐率 82.7% 79.5% △3.2 ポイント
流動⽐率 1047% 836% △211 ポイント
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代表取締役の異動
事業環境の⼤きな変化に対応するため、また、経営トップの若返りを図り、
新たな経営体制のもと、経営基盤の強化と活性化を企図し、持続的な成⻑発
展と更なる企業価値の向上を目指すために下記の異動が定時株主総会を経て
決議。
氏 名 新役職名 現役職名
菅野 隆二 取締役会⻑ 代表取締役社⻑
橋爪 克仁 代表取締役社⻑ 取締役
(ご参考)
2019年9月21⽇開催予定の第16回定時株主総会において、
上記の候補者が承認され、当社の役員構成(職名除く)は以下のとおり。
取締役 菅野 隆二
取締役 橋爪 克仁
取締役監査等委員 ⻑江 敏男
取締役監査等委員 松田 純⼀
取締役監査等委員 ⽔谷 翠
19
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3.メタボロミクス事業の進捗について
メタボロミクス事業外部環境分析
メタボロミクス事業
メタボロミクスがアカデミア向けの技術から産業界の技術に進展
健康⻑寿や予防医療を目的としたヘルスケア関連での新事業開発向けニーズの
増⼤
感染防御や腸内環境の改善などさまざまな機能性食品のニーズ増⼤
健康志向(睡眠・ストレス・疲労・癒し)に関連する市場規模の増⼤
認知症やアルツハイマー病などの精神神経疾患に対する早期発⾒・診断・治
療開発法開発ニーズの増⼤
抗がん剤コンパニオン診断薬⽤バイオマーカ探索ニーズの増⼤
産業支援
研究支援 新規市場開拓
アカデミア・ ヘルスケア市場
製薬等研究者 (健康産業)
最先端研究の 食品機能性評価、腸内環境研究等、
ブレークス メンタルヘルスに寄与(睡眠、疲労、
ルーに貢献 ストレス)等
21
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HMTにおける国内・海外展開
メタボロミクス事業
欧州 子会社
HMT Europe オランダ ライデン
欧州でのメタボローム解析サービスの提供
米国 子会社
HMT America マサチューセッツ州ボストン
米国でのメタボローム解析サービスの提供
アジア ⽇本
代理店および⽇本から営業展開 HMT 山形県鶴岡市
国内・海外から送付された検体の
メタボローム解析・測定
2019年6月期の取組み 2019年6月期の取組み
海外 国内
1 欧州拠点で、創薬、アカデミア分野の攻略をメインターゲッ 1 研究機関、アカデミア、製薬のみならず、食品・化学分野での
トとし、代理店を利用した開拓を実施する ヘルスケア領域での新規市場開拓
2 ⽇本の4月〜11月の解析機器の稼働率を高めるため、 2 営業・営業支援の増強による顧客カバレッジを拡大し、
海外市場において戦略的な価格弾⼒性を持たせる 大⼝への攻略に偏らず、中⼩型案件も取り込む
3 法規制が変わった中国市場での新たな提携モデル構築を目指す 3 試料輸送から報告書提出までの解析を含んだワークフローの
生産性向上をはかり、受注後のコストダウンを実現する 22
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メタボロミクス事業売上(7〜9月(1Q))
メタボロミクス事業
国内、アジアともに堅調に推移 全業種において、堅調に推移
日本 北⽶・欧州 アジア ⼤学・公的研究機関
合計198 200 合計198
200
22
180 180
160 23 160
合計125
140 140 合計125
3 +64%
120 120
31
100 100
80 80
153
60 60
91 40
40
20 20
0 0
2018/7〜9月(2Q) 2019/7〜9月(1Q) 2018/7〜9月(2Q) 2019/7〜9月(1Q)
(単位:百万円)
※メタボロミクスキットに係る売上を含む。
23
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受注トレンド(7〜9月(1Q))
メタボロミクス事業
国内・海外とも堅調に推移
メタボロミクス事業受注
(単位:百万円)
米国法人:HMT-A受注(現地通貨)
アジア 合計283
300 700 (単位:1,000US$)
北⽶・欧州 10
日本 600
250 61
500 +72% 573
合計189 +43%
200
15 400
37
150 300 332
200
222
100
152 100
50
0
18/7〜9月 19/7〜9月
0
18/7〜9月 19/7〜9月
※メタボロミクスキットに係る受注を含む。 24
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4.バイオマーカー事業の進捗について
25
主要なバイオマーカー研究開発状況まとめ
バイオマーカー事業
PEAとうつ病関連
臨床・学術研究 PEAの測定技術開発
カリフォルニア大学サンフラン
シスコ校(UCSF)と共同研究契 液体クロマトグラフィーによる測
約※を締結 定法開発
Topics さらなる改良のためにPEA測定の⾼感度化、
コストダウン、堅牢化に向け開発継続。
検体の輸送・管理⽅法等の検討 研究用測定受託の開始※
を継続 Topics
酵素法試薬キット開発
うつ病モデル動物による血漿
PEA低下メカニズム解明に向け 汎⽤の⼤型生化学分析装置向け試薬キット
た研究 を開発中
HPLC-FLD法
※カリフォルニア大学サンフaランシスコ校
(UCSF)のオーウェン・ウォルコヴィッツ教授
※研究測定受託の開始
/シンシア・メロン教授と共同研究契約
うつ病の予防、早期発⾒、治療への関⼼は、引
研究内容:HMTのPEA測定技術を⽤いて、UCSFが保有する
検体を利⽤して、PEA測定の臨床的有⽤性を検討する。また、 き続き⾼く、精神疾患関連研究機関、製薬企業、
HMTが所有する特許技術(CE-FTMS(Orbitrap MS))を⽤い 健康経営推進に積極的に取り組む団体からの
て、新たなバイオマーカー探索研究を⾏う。 PEA測定ニーズの⾼まりに対応
26
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主要なバイオマーカー研究開発状況まとめ
バイオマーカー事業
PEAは、うつ病の有⼒なバイオマーカー候
うつ病に
診断 補の⼀つ。検体管理方法等の再検討、治療
効果検証等に焦点をあてた研究の実施
対する うつ病予防・早期発⾒・再発予防に資する
出⼝戦略 予防 評価指標開発の検討
新たなポートフォリオとして開発を計画。
メンタルヘルス(精神状 健康/疾患リスク予測モデ
態評価)関連 ル関連・糖尿病性腎症
うつ病予防対策としての 弘前大学COI
「メタボロミクスイノベーション学講
精神状態の評価指標の開発 座※」での研究開発。
⼤学医学部との 糖尿病性腎症
共同研究内容の策定中 国内⼤学との共同研究を実施中。当社
保有のバイオマーカーの検証。
※メタボロミクスイノベーション学講座
岩⽊健康増進プロジェクト等の生体試料から得られた超多項目ビッグデータとメ
タボロミクスを主としたオミックスデータを解析し、機械学習を用いたマルチ
マーカーによる健康状態予測モデル、将来の疾患リスク予測モデルの構築を図る。 27
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主要なバイオマーカー研究開発状況まとめ
バイオマーカー事業
J-VPD株式会社との業 Exosome
務提携リリース※ (エクソソーム)関連
Topics
バイオマーカーの宝庫として注目
子会社HMT-BMが開発を進めてい のエクソソーム関連分野の開発
る「精神疾患、生活習慣病等」に
関連する先端的なバイオマーカー
「ExoIntact™ Exosome 精製試
を活⽤した研究検査・臨床検査に
薬キット」を利⽤したエクソソー
ついて、共同事業に向けた業務提
ム精製受託サービス※を開始
携に合意。
Topics
※J-VPD株式会社 ※Exosome(エクソソーム)とは
インド(海外子会社 J VPD ・脂質二重膜に包まれた生体内小胞
Diagnostics India Private Limited, ・生体内コミュニケーションに重要
所在地:インド共和国ニューデリー) ・バイオマーカーの宝庫:miRNA、特異的な
たんぱく質
を中⼼として、十数か国に対して、国 ・医療分野(ペット含む)への応⽤:診断・
際臨床検査事業を柱に、⾼度医療機器 検査、治療、創薬
や医薬品等の販売を展開。 ・ヘルスケア・食品分野での利⽤
28
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5.2020年6月期業績予想
29
2020年6月期 連結業績予算
新解析プランの通期での普及と
メタボロミクスの新規市場開拓を目指す
うつ病バイオマーカーやメンタルヘルス分野に加え、新規参入の
Exosome関連事業など新たなポートフォリオの構築を目指す
予算 ご参考
2020年6月期 2019年6月期
(12ヶ月) (4月〜6月/15ヶ月)
⾦額 ⾦額
売 上 高 920 989
営業損失(△) △300 △526
経常損失(△) △299 △515
親会社株主に帰属する
△302 △596
当期純損失(△)
一株当たり
△51円59銭 △101円92銭
当期純損失(△)
30
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2020年6月期 重点投資項目
(単位:百万円)
2019年6月期 2020年6月期
実績 予算
メンタルヘルス(精神状態
評価)プロジェクト、うつ
研究開発費 189 150
病バイオマーカー事業化に
伴う開発費等
メタボローム解析の⾼感度
設 備 投 資 155 56 化に向けた投資
新市場向けの投資は⼀段落
31
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セグメント別業績予算
組織構造を改変。
メタボロミクスの研究開発をメタボロミクス事業部に移し、
製造・開発を⼀体に。 (単位:百万円)
バイオ
メタボロ
年間ベース⽐較 マーカー 全社共通 合計
ミクス事業
事業
2019.6 4Q 834 0 - 834
売上高 2020.6 予算 908 12 - 920
(差額) (74) (12) (-) (86)
2019.6 4Q 595 172 431 1,199
セグメン
2020.6 予算 747 184 289 1,220
ト費用
(差額) (152) (12) (△143) (21)
2019.6 4Q 238 △172 △431 △365
営業利益
⼜は営業 2020.6 予算 161 △172 △289 △300
損失(△)
差額 (△78) (0) (143) (65)
2019.6 4Q:2019年6月期第4四半期累計期間(2018年4月1⽇〜2019年3月31⽇:12ヶ月)
2020.6:2020年6月期(2019年7月1⽇〜2020年6月30⽇:12ヶ月)
(※)前期まで全社共通に計上されていた研究開発費等の⼀部がメタボロミクス事業のセグメント費⽤に計上されています。
(上表メタボロミクス事業「セグメント費⽤」の747百万円のうち当該影響額は、140百万円程度) 32
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参考資料
33
(ご参考)メタボローム受託解析プラン一覧
メタボロミクス事業
ω Scan Advanced Scan Basic Scan Dual Scan Mediator Scan C-SCOPE F-SCOPE
特許技術による 未知物質を含む HMTのメタボロミクス LC-MSの併用で 脂質メディエーターに エネルギー代謝に 安定同位体による
特徴
次世代型高感度解析 網羅解析 基本プラン 脂溶性物質も網羅 特化した解析 特化した高感度解析 ラベル解析
CE-FTMS CE-TOFMS CE-TOFMS (カチオン)
使用装置 CE-TOFMS CE-TOFMS LC-MS/MS CE-TOFMS
(特許技術) LC-TOFMS CE-MS/MS (アニオン)
CE-TOFMSにより測定 約900のイオン性代謝物質 中心エネルギー代謝に 中心エネルギー代謝に
約900のイオン性代謝物質 約900のイオン性代謝物質 計400の脂質代謝物質
可能な全ての代謝物質 +約300の脂質代謝物質 含まれる116物質 含まれる30(+24)物質
解析対象 糖リン酸・アミノ酸・核酸・ 糖リン酸・アミノ酸・核酸・ (Basic Scanの対象に加え) 脂質メディエーター 糖代謝(解糖系・TCA回路・
未知物質も含めた 糖代謝・アミノ酸代謝・
有機酸・ビタミン・ 有機酸・ビタミン・ 脂肪酸・アシルカルニチン・ (エイコサノイド類・ ペントース-リン酸経路)・
試料由来のイオン性物質 核酸代謝などに関与する
短/中鎖脂肪酸・ジペプチド 短/中鎖脂肪酸・ジペプチド 胆汁酸・ステロイド誘導体 リゾリン脂質類等)・ アデニンヌクレオチド・
(各試験で標的リストを作成) 代表的な物質
など など など 脂肪酸など アミノ酸・尿素回路関連物質
血液、尿:200 ~ 350 血液、尿:100 ~ 150 血液:180 ~ 200 血液、培地:50 ~ 80 培養細胞:
血液、尿:200 ~ 250
検出物質数 動植物組織:250 ~ 400 動植物組織:200 ~ 250 動植物組織:250 ~ 300 血液:300 ~ 350 動植物組織:90 ~ (アニオン)25 ~ 30
動植物組織:200 ~ 400
培養細胞:200 ~ 400 培養細胞:150 ~ 250 培養細胞:200 ~ 300 培養細胞:90 ~ (カチオン)20 ~ 24
定量値(3点検量)・ 各物質のアイソトポマーと
報告値 相対面積値 相対面積値 相対面積値 相対面積値 相対面積値 値を用いた30項目の 総和の相対面積値・
生化学パラメータ 1点検量による濃度計算値
濃度計算 濃度計算 濃度計算
ジペプチドスキャン
オプション (334種のジペプチド解析)
110物質 / 403物質 110物質 / 403物質 110物質 / 403物質 ― ― ―
(1点検量) (1点検量) (1点検量)
血液など体液試料を用いた 投薬や環境変化・遺伝子 投薬や環境変化・遺伝子
バイオマーカー探索 投薬や環境変化・遺伝子 脂質代謝が注目される
血液など体液試料を用いた 操作等による一次代謝全般 操作等による一次代謝全般
操作等による一次代謝全般 メカニズム解析
投薬や環境変化・遺伝子 バイオマーカー探索 に対する影響の理解 に対する影響の理解 基礎研究における
主な用途 に対する影響の理解
操作等による一次代謝全般 イオン性代謝物質の解析と メカニズム解明
食品、工業品などの 異なる食品・工業品の 絶対定量が必要とされる
に対する影響の理解 異なる食品・工業品の 組み合わせた網羅的な
品質評価指標の確立 脂溶性物質を含む 定量的な代謝解析や
成分プロファイリング 代謝プロファイリング
微量試料の解析 成分プロファイリング 長期的な研究
* 解析試料種や条件によって結果は異なります。 ** 追加解析は有料となります。 上記の内容は 2019年2月現在 の仕様に基づきます。
全ての試験に統計解析(t検定、PCA、HCA)とパスウェイマップ描画が付属します。(F-SCOPEは試験後に相談のうえ納品) 各プランの詳細については 『受託解析サービス仕様書』をご参照下さい。
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(ご参考)顕在化しているメタボロミクス受託解析市場規模
メタボロミクス事業
2017年; (単位:億円)
62.4 12.1
13.5
イギリス
8.5 9.1
ドイツ 12.3
米国 フランス 中国
日本
中国市場の伸び率は、年平均10-20%
2020年から2022年までに日本市場を超過する見込み
※各社レポートなどを元に当社推計
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(ご参考)うつ病に関する特許状況
バイオマーカー事業
中国
基本特許 2015年4月 登録済み ZL201080046087.6
PEA測定 2016年9月 登録済み ZL201280039054.8
米国
欧州
基本特許 2015年2月 登録済み US8951739
基本特許 査定済み(出願番号10808255.3)
PEA測定 2017年4月 登録済み US9631224
PEA測定 2017年1月 登録済み EP2778233
⽇本
基本特許 2013年9月 登録済み 特許第5372213号
PEA測定 2015年1月 登録済み 特許第5688163号
「うつ病のバイオマーカー、うつ病のバイオ
基本特許 マーカーの測定法、コンピュータプログラム、
及び記憶媒体」
PEA測定 「エタノールアミンリン酸の測定方法」
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会社概要
ヒューマン·メタボローム·テクノロジーズ株式会社
設⽴年月⽇:2003年7月1⽇ 売上⾼(直近):988百万円(15ヶ月)
資本⾦:1,462百万円 従業員数(連結):80名
代表者:菅野 隆二(代表取締役社⻑) 本社:山形県鶴岡市覚岸寺字⽔上246-2
創業者: 冨田 勝 慶⼤教授 東京事務所:東京都中央区新川2-9-6
曽我 朋義 慶⼤教授 シュテルン中央ビル5階
主な事業内容:メタボロミクス事業 子会社:HMTバイオメディカル株式会社 横浜市
バイオマーカー事業 HMTアメリカ アメリカボストン
HMTヨーロッパ オランダライデン
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沿革
2003年 山形県鶴岡市末広町に資本⾦1千万円で会社設⽴
2004年 味の素株式会社と共同研究契約を締結
2009年 若⼿研究者のための奨学助成制度「HMTメタボロミクス先導研究助成制度」を創設
2010年 発明「腎臓病診断⽤マーカー及びその利⽤」を特許出願(糖尿病性腎症バイオマーカー基本特許)
韓国Young In Frontier Co.,Ltd.に、韓国内におけるメタボローム解析サービス及びメタボロミクスキットの独占
2011年
的販売権を供与
がん研究向け解析サービス“C-SCOPE”発表
2012年 アメリカ マサチューセッツ州ケンブリッジ市に販売子会社Human Metabolome Technologies America,Inc.を
設⽴
発明「うつ病のバイオマーカー、うつ病のバイオマーカーの測定法、コンピュータプログラム、及び記憶媒体」が
2013年 ⽇本国内において特許登録(特許第5372213号)
東京証券取引所マザーズへ上場
発明「脂肪性肝疾患を診断するためのバイオマーカー、その測定方法、コンピュータプログラム、および、記憶媒体」
2014年
が⽇本国内において特許登録(特許第5636567号)
発明「エタノールアミンリン酸の測定方法」が⽇本国内において特許登録(特許第5688163号)
うつ病バイオマーカーに関する基本特許)の米国での特許登録(US8951739号)
2015年
うつ病バイオマーカーに関する基本特許の中国での特許登録(ZL201080046087.6)
シスメックス株式会社とうつ病血液診断バイオマーカーライセンス契約を締結
HMT バイオメディカル株式会社の設⽴
2016年 エムスリー株式会社との資本業務提携及び第三者割当増資
うつ病関連バイオマーカー測定試薬キット(β版)の提供開始
子会社 HMT-Bにて、体外診断⽤医薬品製造販売業および卸売販売業 許可取得
オランダ ライデン市に販売子会社Human Metabolome Technologies Europe B.V. を設⽴
2017年
急性脳症バイオマーカーが⽇本国内において特許登録(特許第 6211283 号)
東洋紡とうつ病関連バイオマーカー⽤酵素の量産技術を確⽴
2018年 ⼤うつ病性障害バイオマーカーに関する論⽂掲載
2019年 うつ病バイオマーカーに関する基本特許の欧州での特許査定(出願番号EP2778233)
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主要株主の直近(2019年6月末時点)の動向
上位に⼤きな変動はなし
2019年3月期 2019年6月期 2019年6月期
株主名 直近の動向
中間期(9月) 第3四半期(12月) 期末(6月)
株数 順位 ⽐率 株数 順位 ⽐率 株数 順位 ⽐率
冨田 勝 390,000 1 6.6% ⇒ 390,000 1 6.6% ⇒ 390,000 1 6.6% 創業者
エムスリー㈱ 217,100 2 3.7% ⇒ 217,100 2 3.7% ⇒ 217,100 2 3.7% 第三者割当増資引受
曽我 朋義 210,000 4 3.5% ⇒ 210,000 3 3.5% ⇒ 210,000 3 3.5% 創業者
㈱平田牧場 200,000 5 3.4% ⇒ 200,000 4 3.4% ⇒ 200,000 4 3.4% 第三者割当増資引受
第⼀生命保険㈱ 186,100 6 3.1% ⇒ 186,100 5 3.1% ⇒ 186,100 5 3.1%
⻄岡 孝明 150,000 7 2.5% ⇒ 150,000 6 2.5% ⇒ 150,000 6 2.5% 創業関係者
㈱山形銀⾏ 150,000 7 2.5% ⇒ 150,000 6 2.5% ⇒ 150,000 6 2.5% 第三者割当増資引受
㈱荘内銀⾏ 150,000 7 2.5% ⇒ 150,000 6 2.5% ⇒ 150,000 6 2.5% 第三者割当増資引受
楽天証券㈱ 55,500 14 0.9% ⇒ 66,000 14 1.1% ⇒ 109,800 9 1.8%
㈱SBI証券 213,000 3 3.6% ⇒ 74,300 13 1.2% ⇒ 83,289 10 1.4%
発⾏済株式総数 5,850,800 ⇒ 5,850,800 ⇒ 5,853,800
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山形県鶴岡市
羽田空港から庄内空港まで1時間、東京駅からJRで4時間。
「鶴岡はバイオ産業の集積地になる。」
慶応義塾⼤学先端生命科学研究所
ヒューマン・メタボローム・テクノロジーズ
スパイバー(新世代バイオ素材開発)
サリバテック(唾液でがん検査)
メタジェン(腸内細菌)
©YAMAGATA DESIGN株式会社. メトセラ(⼼筋細胞の再生医療)
モルキュア(抗体デザイン)
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本資料の取り扱いについて
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そのため、実際の業績が本資料に記載されている将来の⾒通し等に関する記
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