6090 M-HMT 2021-11-12 15:00:00
事業計画及び成長可能性に関する事項 [pdf]
事業計画及び成長可能性に関する事項
2021年11月
ヒューマン・メタボローム・テクノロジーズ株式会社 (6090)
本資料の一部またはすべての複製・転載は、お断りいたします。
目次
1.会社概要
2.ビジネスモデル
3.市場環境
4.競争力の源泉
5.事業計画
6.リスク情報
本資料の一部またはすべての複製・転載は、お断りいたします。
2
目次
1.会社概要
2.ビジネスモデル
3.市場環境
4.競争力の源泉
5.事業計画
6.リスク情報
本資料の一部またはすべての複製・転載は、お断りいたします。
3
会社概要
ヒューマン·メタボローム·テクノロジーズ株式会社
設立年月日:2003年7月1日 売上高(直近):1,124百万円
資本金:1,481百万円 従業員数(連結):77名(博士:17名)
取締役(社内):橋爪 克仁(代表取締役社長) 本社:山形県鶴岡市覚岸寺字水上246-2
大畑 恭宏(取締役) 東京事務所:東京都中央区新川2-9-6
創業者: シュテルン中央ビル5階
冨田 勝 慶應義塾大学先端生命科学研究所所長 子会社:HMTアメリカ アメリカボストン
※HMTヨーロッパ(オランダ)は閉鎖手続き中であり、
曽我 朋義 慶應義塾大学教授
2021年12月中に閉鎖が完了する予定です。
主な事業内容:先端研究開発支援事業
(2021年6月末現在)
ヘルスケア・ソリューション事業 本資料の一部またはすべての複製・転載は、お断りいたします。 4
© Human Metabolome Technologies, Inc.
会社概要(沿革)
2001 ⚫ 慶応大学先端生命科学研究所、山形県鶴岡市に開所
沿革
2003 ⚫ 創業(創業者:慶応義塾大学 冨田氏、曽我氏)
2012 ⚫ Human Metabolome Technologies America Inc. 設立
⚫ 上場(東証マザーズ:6090)
2013 ⚫ うつ病バイオマーカー基本特許登録(日本)
米国(2015年)、中国(2015年)、欧州(2019年)
⚫ 第9回 日本バイオベンチャー大賞受賞
2015
⚫ PEA測定に関する特許登録(日本)
⚫ HMTバイオメディカル株式会社設立 (2021年1月HMTと統合)
2016
⚫ エムスリー株式会社との資本業務提携
2018 ⚫ 大うつ病性障害バイオマーカーに関する論文掲載
⚫ 弘前大学寄付講座「メタボロミクスイノベーション学」開設
2019
⚫ 軽度認知障害バイオマーカー特許出願(日本)
上場後売上高推移
10億円
5億円
13/3月期 14/3月期 15/3月期 16/3月期 17/3月期 18/3月期 19/6月期 20/6月期 21/6月期
(15ヶ月)
本資料の一部またはすべての複製・転載は、お断りいたします。 5
© Human Metabolome Technologies, Inc.
目次
1.会社概要
2.ビジネスモデル
3.市場環境
4.競争力の源泉
5.事業計画
6.リスク情報
本資料の一部またはすべての複製・転載は、お断りいたします。
6
企業理念・パーパス
当社の企業理念・パーパス
「未来の子供たちのために、最先端のメタボローム解析技術と
バイオ技術を活用した研究開発により、
人々の健康で豊かな暮らしに貢献する」
当社が目指す方向性
【ヘルスケア・ソリューション・プロバイダー】
ヘルスケア研究開発に携わる人々のベストパートナーとして、
画期的なヘルスケア製品・サービスの創造に貢献する。
当社のSDGsへの取り組み
【目標9:産業と技術革新の基盤をつくろう。】
当社の技術・ノウハウを提供することで産業セクターにおける科学研究を促進し、技術
能力の向上に貢献する。
【目標3:すべての人に健康と福祉を。】
当社の研究開発支援の結果、クライアント企業及び自社の製品化・サービス化により、
健康危険因子の早期警告・緩和・管理、感染症などへの予防・対処、精神保健などの改
善に貢献していく。 本資料の一部またはすべての複製・転載は、お断りいたします。 7
© Human Metabolome Technologies, Inc.
事業概要サマリー
当社が目指す方向性
「メタボロミクス事業」から「先端研究開発支援事業」へ
「バイオマーカー事業」から「ヘルスケア・ソリューション事業」へ
先端研究開発支援事業
メタボロミクス(*)事業
先端研究のサービスプロバイダー
・オミクス(*)受託
バイオマーカー事業
ヘルスケア・
ソリューション事業
・メタボロミクス受託
・自社バイオマーカー開発 コンサルティングを含む
・エクソソーム関連開発 ヘルスケアR&Dトータルソリュ
➢ 既存の事業(既存の開発項目含む)は継続 ーションプロバイダー
➢ 技術や開発項目を拡充し、更なる領域を開拓 ・機能性関与成分分析
・機能性素材開発支援及び自社開発
・バイオマーカー探索支援
(*) オミクス、メタボロミクス ・ヒト試験 評価指標開発支援
生体中に存在する分子全体を網羅的に研究する学問のことをオミクス
と言い、代謝物であればメタボロミクス、遺伝子はゲノミクス、たん
ぱく質はプロテオミクス等と言います。 本資料の一部またはすべての複製・転載は、お断りいたします。8
© Human Metabolome Technologies, Inc.
事業概要サマリー
先端研究 ヘルスケア・
開発支援事業 ソリューション事業
食品・栄養・健康・未病
・メタボロミク ・既存開発マーカーの
ス ケ ア 領 ス受託 実用化
ル 内 ・他オミクス受託、 ・バイオマーカー探索
へ 域 容 新分子種の受託 ・ヘルスケアR&D支援
ヘルスケア 解析 ・自社機能性素材開発
バイオマーカー ・Exosome関連開発
ソリューション
開発サービス
開発サービス
ヘルスケア・ 収 ・受託試験 ・ライセンス
・ロイヤリティ
ソリューション事業 益 ・マーカー探索受託
構 ・受託検査
先端研究開発 ・製品販売
造
支援事業 ・コンサルティング
・アカデミア ・製薬企業
基礎研究受託サービス ・診断薬企業
・製薬企業
・食品企業 ・食品企業
基 域 顧 ・化粧品企業 ・化粧品企業
・(食品)CRO
礎 領 等
研 究 客 ・クリニック
・機能性素材
製造販売企業
等
本資料の一部またはすべての複製・転載は、お断りいたします。 9
© Human Metabolome Technologies, Inc.
先端研究開発支援事業 ビジネスモデル
メタボロミクス受託サービス
代謝成分の網羅解析技術を用いて、 検体/血液、細胞、
顧客の研究開発を支援します。 糞便、食品素材など
<主な顧客>
・大学、公的研究機関 当社
・民間企業(製薬企業、食品企業、化粧品企業な 解析受託
どのヘルスケア事業を展開している企業) お客様 費用
(当社の収益)
<収益構造>
・解析受託サービス提供
(検体数×メニュー別単価×案件数)
・自社による測定解析のため、設備費や人件費の
分析・解析
固定費率が大きく変動費率は極めて低い 報告書の
⇒解析キャパシティ・稼働の拡大に取組み、収益増加を 納品
目指します。
その他オミクス受託サービス
新たな分子種・他のオミクスの受託など、拡充していく予定です。
本資料の一部またはすべての複製・転載は、お断りいたします。 10
© Human Metabolome Technologies, Inc.
先端研究開発支援事業 市場環境
世界のオミクス受託市場
CAGR (*)
15%
2025年
2020年 1兆810億円
日本市場は今後も
成長ポテンシャルがある
9400億円 と見込んでいます。
日本国内においては当社
(1ドル=100円換算) が大半のシェアを保有。
出典:Business Research Company, Bioinformatics Global Market Report 2021, March 2021
メタボロミクス受託の
日本市場
世界のメタボロミクス受託市場 (CAGR16.5%として当社推計)
20
CAGR (*)
16.5% 15
193億円 220億円 10
日本市場 5
14億円
0
(1ドル=100円換算)
出典:MarketsandMarkets, Metabolomics Market: Global Forecast To 2025, December 2019年 2025年
16th 2020を元に当社推計
HMT HMT以外
(*) CAGR:年平均成長率
本資料の一部またはすべての複製・転載は、お断りいたします。 11
© Human Metabolome Technologies, Inc.
先端研究開発支援事業 市場環境(当社実績)
当社のメタボロミクス実績
メタボロミクス関連論文数の推移 22年間で延べ 9,000報以上
50,000報以上
PubMedにおいて、”Metabolome OR Metabolomics”で検索
(https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/)
➢ 上グラフにあるとおり、メタボロミクス関連論文数は22年間で
延べ50,000報以上。
➢ これらのうち、当社が関与した論文数は 600 報以上
➢ 論文数の年間推移などからも、今後もメタボロミクスのニーズは
高まっていくと見込んでいます。
本資料の一部またはすべての複製・転載は、お断りいたします。 12
© Human Metabolome Technologies, Inc.
先端研究開発支援事業 競争力の源泉
当社の強み① 分離技術/分析技術
メタボロミクスの
当社は、3種類の方法のうち、CE-MSをベースに、
主な解析手法は3種類 LC-MSを用いた解析手法を取り入れています。
特に、CE-MSでは、水溶性分子の解析が特徴的で
CE-MS
(水溶性)
あり、測定対象物質で差別化を図っています。
(CE-MS用いて事業を展開している企業は当社を
含め数社のみ。)
CE-MSとLC-MSの組み合わせにより、生体内に存
在する大部分の代謝物質を測定対象とすることが可
LC-MS GC-MS 能になります。
(脂溶性) (揮発性)
更には、当社が独自の特許技術である「イオン源ア
ダプタ」の導入により超高感度化を実現。
それぞれ測定可能物質が異なる 独自の解析プラットフォームと、自社内に開発リ
CE-MS:キャピラリー電気泳動質量分析 ソースを有し、顧客ニーズに即した新メニューなど
LC-MS:液体クロマトグラフィー質量分析
GC-MS:ガスクロマトグラフィー質量分析 を機動的に開発・導入できることが競争優位性と
なっています。
本資料の一部またはすべての複製・転載は、お断りいたします。 13
© Human Metabolome Technologies, Inc.
先端研究開発支援事業 競争力の源泉
当社の強み② 広範な顧客基盤
当社の強み③ 多種多様なプロジェクトで培った解析ノウハウ
当社のメタボロミクス実績
試験委託機関別 分野別 試料種別
畜産・水産
その他
その他 環境・資源 その他 培養
農業 化学
細胞
民間 食品
7,000件 大学・ 7,000件 医療・ 7,000件
企業 食品・
以上 公的研 以上 創薬関 以上
化粧品 微生物
究機関 連 動物組織
体液
2020年度累計
メタボロミクスが活用されている研究領域
ガン代謝 内分泌 バイオ
循環器 免疫 腸内細菌 再生医療 マーカー コホート 食品科学 化粧品 物質生産 運動生理
代謝性疾患 叢 研究 スキンケア 学
探索
本資料の一部またはすべての複製・転載は、お断りいたします。
© Human Metabolome Technologies, Inc. 14
ヘルスケア・ソリューション事業 ビジネスモデル
バイオマーカー開発サービス 血液 汗・涙 エクソソーム
etc
リキッドバイオプシー(*1)において、未病、予
防、疾病の診断に寄与するバイオマーカー(*2)
を探索するサービスを提供します。
また、バイオインフォマティクスを活用して 当社 リキッドバイオプシーに
マルチマーカー開発サービスを進めます。 おけるバイオマーカー探索
その他、バイオマーカーの自社開発や、測定
の受託等を行います。 (当社の収益)
・探索受託 ・探索受託費
<主な顧客> ・共同開発 ・開発費
製薬企業、診断薬企業、食品企業、化粧品 ・ライセンス ・ロイヤリティ
企業、クリニック ・測定受託 等 ・測定受託費
<収益構造>
・ロイヤリティ収入(一時期+出来高)
・バイオマーカー測定受託費収入 製薬企業、診断薬企業
・バイオマーカー探索支援受託費収入 食品企業、化粧品企業、クリニック
<現在の開発項目>
・うつ病バイオマーカー候補物質(PEA等)⇒ 自由診療での活用。測定手法も開発継続。
・軽度認知障害(MCI)マーカー ⇒ オミクスより得られた複数のマーカー候補に関して多検
体でのマーカーの検証を継続。
(*1) リキッドバイオプシーとは、侵襲性の少ない液性検体を用いた検査、解析技術
(*2) 特定の病状や生命体の状態を客観的に評価することができる生体内の指標
本資料の一部またはすべての複製・転載は、お断りいたします。 15
© Human Metabolome Technologies, Inc.
ヘルスケア・ソリューション事業 ビジネスモデル
ヘルスケア・ソリューション開発サービス
一般消費者
ヘルスケアの研究開発支援を行います。
機能性素材にかかる研究開発の課題を ヘルスケア
ワンストップで解消するソリューショ 関連企業
ンを提供する他、機能性素材の自社開
発等を行います。
当社
新たに取り組むビジネスであり、現時 エビデンス取得
点では開発ステージにあります。 メカニズム解明
<主な顧客>
食品企業、化粧品企業、機能性素材製造 ヒト試験
販売企業、エクソソーム研究・開発企業
<収益構造> 機能性関与成分の推定・同定
・業務委託(コンサルティング)フィー
・外部提供サービスのアグリゲーション 成分分析
による管理手数料
・自社開発、共同開発から発生した知財
からのロイヤリティ収入
・エクソソーム関連製品およびサービス 食品・食材・植物・
の販売収入 化粧品原料等
本資料の一部またはすべての複製・転載は、お断りいたします。 16
© Human Metabolome Technologies, Inc.
ヘルスケア・ソリューション事業 市場環境
世界のバイオマーカー市場規模
全バイオマーカー 中枢神経系バイオマーカー
9兆2100億円
CAGR(*) CAGR (*)
16.3% 7.5%
4兆3300億円 7200億円
4700億円
2020年 2025年 2020年 2025年
出典:BCC Research, Biomarkers: Technologies and
出典:Mordor Intelligence Pvt Ltd., Central Nervous System
Global Markets, March 10th 2021
Biomarkers Market, March 1st 2021を元に当社推計
(1ドル=100円換算)
(1ドル=100円換算)
(*) CAGR:年平均成長率
➢ 世界のバイオマーカーの市場規模は今後も拡大が見込まれます。
➢ 当社が開発に取組んでいる精神疾患関連バイオマーカー(うつ病、MCI等)も
成長市場として期待することができ、ニーズも高まっていくものと見込まれます。
本資料の一部またはすべての複製・転載は、お断りいたします。 17
© Human Metabolome Technologies, Inc.
ヘルスケア・ソリューション事業 市場環境2
日本のヘルスケア(*) 市場規模
(*) 公的保険外サービスで健康の保持・増進に働きかけるもの
国内のヘルスケア産業の市場規模は2025年には約12.5兆円(年平均成長率3.5%)と見込
まれています。(出典:経済産業省資料より)
特に今後は免疫強化関連の市場の拡大が高くなることが予想されます。
2020年度の健康・機能性食品素材の市場規模(推定)は3,349億円であり、流通量、金額
ともに伸長しています。 出典:(株)富士経済2021年資料を元に当社推計
機能性表示食品市場
3349億円 ➢ 機能性表示食品市場(国内)は、前年比など
からも今後も高水準での成長が見込まれます。
➢ この成長市場には国内外の食品・化粧品など
前年比 のヘルスケアメーカーが高い関心を寄せてい
25.9% ます。
2019年 2020年
本資料の一部またはすべての複製・転載は、お断りいたします。 18
© Human Metabolome Technologies, Inc.
ヘルスケア・ソリューション事業 競争力の源泉
生体分子の網羅的解析技術、分離分析/分離精製技術、
インフォマティクス、代謝物データベース
バイオマーカー開発サービス
➢ 迅速に新規バイオマーカーを探索できる当社独自のバイオマーカー探索
プラットフォーム(特許による独占技術)
➢ 長年にわたりバイオマーカー探索に取り組んできた経験豊富な科学者集団
➢ 顧客ニーズに合致したバイオマーカー探索デザインの提案力
ヘルスケア・ソリューション開発サービス
➢ 社内研究で蓄積された代謝物に関する膨大なデータ
➢ アカデミア・研究者とのネットワークを活用したメカニズム解明、エビデンス取得
➢ 機能性素材探索からヒト試験までワンストップで対応可能なノウハウ、提携先
➢ 顧客との科学的議論をリードできる科学者集団
本資料の一部またはすべての複製・転載は、お断りいたします。 19
© Human Metabolome Technologies, Inc.
目次
1.会社概要
2.ビジネスモデル
3.市場環境
4.競争力の源泉
5.事業計画
6.リスク情報
本資料の一部またはすべての複製・転載は、お断りいたします。
20
目標と基本戦略
基本戦略
基盤となる先端研究開発支援事業の持続的収益拡大と
ヘルスケア・ソリューション事業の早期確立
平均年率7%以上の売上拡大を目標
5年後の売上目標15億円
先端研究
開発支援事業 ① 解析受託サービスメニューの拡充および新規開発
② 測定解析の生産性向上(生産工程ロボット化、新測定メソッド等)
<当面の収益を牽引> ③ メタボロミクスユーザーへのアップセル(オミクスの提案等)
5年後に1億円以上の持続的な売上計上
ヘルスケア・ セグメント利益の黒字化(全社共通費の配賦を除く)
ソリューション
事業 ① バイオマーカー開発事業の早期収益化
② ヘルスケア・ソリューション開発事業の立ち上げ
<将来の成長エンジン>
本資料の一部またはすべての複製・転載は、お断りいたします。 21
© Human Metabolome Technologies, Inc.
業績計画
売上高
百万円
業績計画(連結ベース) 純利益
百万円
2000
ヘルスケア・ソリューション事業売上(バイオマーカー事業売上)
200
先端研究開発支援事業売上(メタボロミクス事業売上)
1500 親会社株主に帰属する当期純利益
100
1000
0
500 -100
2019年度 2020年度 2021年度 2025年度
(実績) (実績) (計画) (計画)
2019年度 2020年度 2021年度 2025年度
(実績) (実績) (計画) (計画)
先端研究開発支援事業売上 1,114 1,120 1,192 1,500
ヘルスケア・ソリューショ 4 4 8 100
ン事業売上
連結合計 1,118 1,124 1,200 1,600
連結純利益 △47 58 100 200
決算状況を踏まえた本開示資料の更新ならびに進捗状況の次回の開示は、2022年9月を予定しております。
22
本資料の一部またはすべての複製・転載は、お断りいたします。 Metabolome Technologies, Inc.
© Human
目次
1.会社概要
2.ビジネスモデル
3.市場環境
4.競争力の源泉
5.事業計画
6.リスク情報
本資料の一部またはすべての複製・転載は、お断りいたします。
23
リスク情報
下表は、弊社の有価証券報告書の「事業等のリスク」に記載の内容のうち、成長の実現や事業計画の遂行に影響する主要な
リスクを抜粋して記載しています。顕在化の可能性を定量的に表示するのは極めて困難であり、その時期が不明であるため、
顕在化による影響金額、ならびにその発生時期については記載しておりません。
その他のリスクにつきましては、有価証券報告書の「事業等のリスク」をご参照ください。
主要リスク項目 リスク内容 リスク対応策
① 先端研究開発支援 当社収益の中心となっている先端研究開発支 メタボロミクス受託サービスについては生産
事業における国内外で 援事業(現メタボロミクス事業)は国内外の競 性の改善を通じて、原価の引き下げを図り、価
の競合リスク 合が増加傾向にあり、価格競争も一部でみられ 格競争力のある収益構造を構築すべく対応を進
るようになってきています。価格競争に巻き込 めております。
まれると当社の収益性が損なわれる可能性があ メタボロミクス以外の解析受託サービスに関
ります。 しては、当社グループの独自開発による解析
またメタボロミクス受託以外の受託解析サー サービスを中心に拡大を図り、またワンストッ
ビスの拡大に関しても、市場は拡大してはいる プでの解析サービスの提供などにより、競争優
ものの既存競合との競争は避けられず、当社が 位性を維持強化することで対応を進めてまいり
新受託解析市場において一定のシェアを確保で ます。
きるどうかは当社グループの技術開発力、営業
提案力次第となります。
② 鶴岡本社設備の災 現在の収益の中心である解析受託サービスは 当社グループではこうしたリスクに対応する
害によるリスク その大半が鶴岡本社にて実施されております。 ために、復旧に要する費用については保険によ
鶴岡本社が自然災害その他の事故などにより大 り対応をするべく体制を整備しております。
きな被害を受けた場合には、その復旧に係る費 また軽度の災害・事故による影響については、
用ならびに一定期間営業が停止することによる その影響が短期的な業績に影響を与えないよう
機会損失など当社グループの経営に大きな影響 な対策(停電対策など)を順次講じていますが、
を与える可能性があります。 当社グループの規模では分析設備の分散などは
また当該期間中に顧客が競合に移管してしま 業務生産性を大きく損なうためとりうる対策と
う可能性なども考えられます。 しては限界がございます。
本資料の一部またはすべての複製・転載は、お断りいたします。 24
© Human Metabolome Technologies, Inc.
リスク情報
主要リスク項目 リスク内容 リスク対応策
③ ヘルスケア・ソ 当社グループの成長は主に新規開発によるイ こうした開発遅延によるリスクを最小化する
リューション事業の事 ノベーションによってもたらされます。新規性 ために、当社グループでは開発プロジェクトを
業化及び商品開発の遅 の高い開発には失敗がつきものであるため、開 絞り込み、プロジェクト当たりリソースを拡充
延リスク 発が困難な障害によりとん挫すること、期待す し、毎月経営者による確認・意思決定を迅速に
る成果を得るために克服すべき障害が想定より 行うこととしております。
多く発生し、成果に至るまでの期間が長引く可 また研究者・技術者による新規開発を促進す
能性があります。これらは当社グループの成長 るために、業務時間の一定割合を新規開発に費
戦略に影響を与えることになります。 やすこと、新規アイデア創出に必要な費用を予
算化するなどにより、イノベーション創出を促
進してまいります。
④ 人材流出リスク 当社グループの役職員数は、前連結会計年度 当社グループでは、こうした人材流出を抑制
末現在、役員5名及び従業員69名と小規模組織 するために透明性の高い社風を構築し、社員と
であり、個々の役職員の果たす役割が大きく、 会社のおかれている環境・成果などを共有し、
一定数の人材が流出した場合に当該分野での事 一体感の醸成に取り組んでおります。
業が一定期間滞る可能性があります。 また2021年6月期より人事制度を改訂し、業
績連動賞与を導入することで会社の利益と個々
の役職員の利益の連動性を持たせ、利益配分が
公正に行われる体系としております。
本資料の一部またはすべての複製・転載は、お断りいたします。 25
© Human Metabolome Technologies, Inc.
リスク情報
主要リスク項目 リスク内容 リスク対応策
⑤ 情報漏洩リスク 当社グループは顧客の研究開発支援としての 当社グループではこうしたリスクに対応して
解析受託サービスなどを行っているため、顧客 いくために、社内情報管理体制の強化ならびに
の営業秘密にかかわる情報を扱う場合がござい サイバーセキュリティ対策を進めるために情報
ます。 システム部を新設して専任での対応を順次講じ
特に今後成長牽引を期待して展開・拡大を進 てまいります。
めていくヘルスケア・ソリューション事業にお
いては顧客からの秘密情報が多く含まれること
が想定されるため、当社グループの重過失また
はサイバーセキュリティ被害などによる情報漏
洩は、顧客に多大なる損害を与える可能性があ
ると同時に、当社グループ自身もその損害賠償
リスク並びにレピテーションリスクにさらされ
る可能性があります。
本資料の一部またはすべての複製・転載は、お断りいたします。 26
© Human Metabolome Technologies, Inc.
本資料の取り扱いについて
本資料に含まれる将来の見通し等に関する記載は、現時点における情報に基づき判断したもの
であり、今後のマクロ経済動向、市場環境や当社の属するライフサイエンス業界の動向、当社
の研究開発の進捗、その他内部及び外部要因により変動することがあります。
そのため、実際の業績が本資料に記載されている将来の見通し等に関する記述と異なるリスク
があることを予めご了承ください。
本資料の一部またはすべての複製・転載は、お断りいたします。 27
© Human Metabolome Technologies, Inc.