6085 M-アーキテクツSJ 2020-04-30 15:30:00
特別損失、営業外損失、営業損失の計上及び業績予想数値の修正に関するお知らせ [pdf]

                                                                        2020 年4月 30 日

各     位
                                      会 社 名    アーキテクツ・スタジオ・ジャパン株式会社
                                      代表者名     代表取締役社長              丸   山    雄      平
                                                 (コード番号:6085        東証マザーズ)
                                      問合せ先     取締役   管理本部長          山   口    裕      司
                                                          (TEL.06-6363-5701)




           特別損失、営業外損失、営業損失の計上及び業績予想数値の修正に関するお知らせ


     当社は、2020 年3月期において、下記のとおり特別損失(固定資産の減損損失)及び営業外費用(投資有価証券
評価損)並びに営業損失(貸倒引当金繰入額)を計上することといたしましたのでお知らせいたします。また、
2019 年 11 月 7 日に公表いたしました 2020 年3月期通期業績予想数値を下記のとおり修正しましたので、あわせて
お知らせいたします。
                                          記
1.   特別損失(固定資産の減損損失)の計上
      当社は、2020 年3月期において、営業活動から生じる損益がマイナスとなる見込みであり、減損の兆候が認め
     られたことから、「固定資産の減損に係る会計基準」に基づき、将来の回収可能性を検討した結果、帳簿価額の
     全額(70,569 千円)を減損損失として特別損失に計上することといたしました。


2.   営業外損失(投資有価証券評価損)の計上
      当社が保有する投資有価証券について、財政状態や今後の見通しの判定を行った結果、減損処理による投資有
     価証券評価損(10,000 千円)を営業外損失に計上することといたしました。


3.   営業損失(貸倒引当金繰入額)の計上
      当社は、2019 年 12 月 17 日に開示いたしました「債権の取立不能または取立遅延のおそれに関するお知らせ」
     記載の取引先(AT インターナショナル株式会社)に対する未回収債権(19,010 千円)が追加発生いたしましたの
     で、貸倒引当金繰入額として営業損失(販売費及び一般管理費)に計上することといたしました。


4.   2020 年 3 月期   通期業績予想数値の修正(2019 年4月1日~2020 年3月 31 日)
                                                                        1株当たり
                           売上高         営業利益      経常利益      当期純利益
                                                                        当期純利益

                                        △154     △152        △153        △94.95
                                百万円       百万円      百万円         百万円        円 銭
 前 回 発 表 予 想 (A)
                           1,125
 今 回 修 正 予 想 ( B )          890         △445     △452        △524        △322.86

 増    減    額   ( B - A )   △235         △291     △300        △371

 増     減   率    ( %   )    △20.9         -           -        -
 (参考)前期通期実績
                           1,253         34          31       30            18.68
 ( 2019 年 3 月 期 )
(修正の理由)
  当第4四半期(2020 年1月1日~2020 年3月 31 日)において、以下のとおり売上高及び営業利益等の見込値
と同期間の実績値に乖離が生じ、通期において従来予想売上高 1,125 百万円の達成は困難と判断し、通期業績予想
数値を修正することといたしました。
  当社は、例年3月に顧客と加盟スタジオとの工事請負契約等が増加し第4四半期に売上計上が集中する傾向が
あるなか、当第4四半期における売上計画の達成を図るべく、工事請負契約案件や建築設計・監理業務委託契約
案件の受注促進に向けて積極的な営業活動に注力するとともに、新施策として「PROTO BANK(※)」を取扱う
新しいフランチャイズモデル『PROTO BANK Station』の新規加盟店契約の獲得促進を図ることにより、第4四
半期の売上に寄与することを見込んでおりました。また、同じく第4四半期において当社にとっては初の海外展
開となる中国企業との間で建築家ネットワークのフランチャイズ契約締結の準備を進めておりました。
(※)PROTO BANK とは、ASJ 建築家ネットワーク事業により過去に建設された名作住宅の図面を再利用することで顧客のご
   予算にあった建築家デザイン住宅をあたかもモデルハウスを選択するかのように Web 上で自由に選択できる仕組みをいい
   ます。
  しかしながら、当期は 2019 年3月末で終了した消費増税の経過措置の影響が残るなか、度重なる大型台風の被
 害の影響に加え、新型コロナウイルスの感染拡大が続く厳しい状況下において、積極的な受注契約の促進を努め
てまいりましたが、顧客の感染リスク軽減のための外出自粛等により契約打合せが延期となり、年度末に予定し
ていた建築設計・監理業務委託契約や工事請負契約の締結案件の多くが4月以降にずれることとなりました。
  それらに加え、第4四半期に本格展開を予定していた『PROTO BANK Station』の新規加盟店契約の獲得も、
新型コロナウイルスの感染急拡大の影響により多くの契約予定先との打合せ等が進展せず、また、中国企業との
フランチャイズ契約も渡航制限等がかかったことで調印にいたりませんでした。いずれも 4 月以降の新型コロナウ
イルス感染収束目途のタイミングにずれるなど成約まで長期化する様相を呈しております。同様に、ASJ アカデ
ミー会員獲得に向けて、当社が建築家情報空間「ASJ CELL」において開催予定であった著名建築家による作品展
示会や建築展、さらには加盟スタジオによる各種イベントの開催等につきましても中止や延期せざるを得ない状
況となりました。
  これらの影響から、当第4四半期(2020 年1月1日~2020 年3月 31 日)について、スタジオロイヤリティ売
上が見込値 431 百万円から 205 百万円減の 226 百万円(52.4%)、建築家フィー売上が見込値 34 百万円から 18
百万円減の 16 百万円(47.0%)、マーケティング売上が見込値 55 百万円から 5 百万円減の 50 百万円(90.9%)、
その他売上は見込値 16 百万円から 3 百万円増の 19 百万円(118.7%)の見込みとなり、見込値と同期間の実績値
に乖離が生じました。
  その結果、通期業績予想数値について、スタジオロイヤリティ売上が前回予想値 742 百万円から 217 百万円減
の 525 百万円(70.7%)、建築家フィー売上が前回予想値 87 百万円から 17 百万円減の 70 百万円(80.4%)、マ
 ーケティング売上が、前回予想値 215 百万円から 11 百万円減の 204 百万円(94.8%)、その他売上は前回予想値
 81 百万円から 8 百万円増の 89 百万円(109.8%)となる見込みであり、売上高全体では、前回予想値 1,125 百万
 円から 235 百万円下方修正し 890 百万円(79.1%)となる見込みであります。
  一方、当社では、加盟建設会社の倒産等により工事の継続が不能となった場合において、当社保証約款に基づ
 き当該物件の完成・引渡しにかかる費用の一部を当社が保証するサービスを提供していたことから、当期におい
 て加盟建設会社4社が倒産したことにより、当該保証サービスの発生額並びに将来の損失に備えるため工事完成
 保証損失引当金繰入額 72 百万円、貸倒引当金繰入額 75 百万円を販売費及び一般管理費に計上いたしました。
  この結果、損益面について、営業損失は 445 百万円となり、経常損失は、上記 2. 記載の営業外費用 10 百万円
 を計上することにより、452 百万円となり、これに上記1.記載の特別損失 70 百万円を計上することにより、当
 期純損失は 524 百万円となる見込みであります。
                                                             以   上



 (注)本資料に掲載されている将来の見通しに関する事項については、本資料発表日現在において入手可能
   な情報に基づき作成したものであり、将来の業績を保証するものではなく、実際は今後の様々な要因に
   よって変動する可能性があります。