6063 J-EAJ 2019-02-13 16:00:00
2018年度12月期 業績のご報告 [pdf]

2018年度12月期 業績のご報告




 日本エマージェンシーアシスタンス株式会社
       2019年2月13日
Ⅰ. EAJ事業内容のご説明
               当社事業
   事業                     展開する主なサービス概要

                             海外旅行保険加入者の海外渡航中、在住中に発
            海外旅行保険に付帯しての
医療アシスタンス                     生する医療・非医療の保険事故に対してアシスタ
            アシスタンスサービス
                             ンスサービスを提供

                             企業や官公庁等の海外在勤者や海外出張者に対
            一般法人向け
                             して、医療アシスタンスサービスを提供、企業等の
            医療アシスタンスサービス
                             海外リスク対応を支援


            学校法人向け           海外留学する学生に対して、現地での医療アシスタ
            医療アシスタンスサービス     ンスサービスを提供、学校の留学安全対策を支援


                             日本での高度医療や健康診断の受診を希望する
            国際医療コーディネート      外国人に一連のコーディネートサービスを提供。ま
            サービス             た、日本医療の海外への進出支援も実施


                             海外での身体的・社会的不穏リスク(セキュリティ・
            一般法人向けセキュリティ
            アシスタンスサービス       リスク)の管理及びセキュリティ危機対応のための
                             サービスを主として企業向けに提供

                             救急救命士・看護師を活用した国内外での健康危
            救急救命アシスタンス
                             機管理、エマージェンシ―対応、救助・救急などの
            サービス
                             サービスを提供


            クレジットカード会員向け     ハイエンドクレジットカード会員に対して、主に海外
ライフアシスタンス                    でのコンシェルジュサービスを提供
            コンシェルジュサービス
                                                        2
                            EAJのネットワーク網
    6ヶ国に海外センターを配置 ( 米国、中国、タイ、シンガポール、英国、フランス)
    カナダヴァンクーバーに海外センターを設立・2019年1月営業開始( )。
    拠点数は全世界で12カ所、グループ要員数は310名
    世界各国で提携関係にある約14,100件の医療機関と約2,900件の海外プロバイダーを活用し
     サービスを提供


                            アジア地域
                            医療機関:3,735件
                            プロバイダー:1,032件
                            (内中国,香港,マカオ)
              欧州地域
                            医療機関:1,862件              北米地域
              医療機関:2,875件
                            プロバイダー:740件              医療機関:2,963件
              プロバイダー:772件
                                                     プロバイダー:215件


         中東地域                          日本
         医療機関:308件                     医療機関:2,155件
         プロバイダー:134件                   プロバイダー:381件




アフリカ地域                                                      中南米地域
医療機関:668件                             大洋州地域                 医療機関:956件
プロバイダー:147件                           医療機関:485件             プロバイダー:142件
                                      プロバイダー:87件




    ※プロバイダーとは当社がアシスタンス業務において協力を依頼する機関を指します。
                                                                          3
    ※数字は2019年1月末時点のもの
Ⅱ. 2018年度連結会計年度の決算報告
                 決算業績サマリー
 売上高       2,869百万円(前年同期: 2,567百万円)
  営業利益        148百万円(前年同期:    62百万円)
  経常利益        141百万円(前年同期:    38百万円)
  当期純利益        95百万円(前年同期:    25百万円)

 売上高は2,869百万円と前年を上回った。
   医療アシスタンス事業の売上高は前年比12.8%増となった。
      海外旅行保険の付帯サービスに関しては、海外出国者数の増加を追い風に、
       前年同期比で大幅に増加した。
      法人・大学・セキュリティともに売上は順調に増加した。
      外国人患者受入事業も堅調で前年比売上増となった。
   ライフアシスタンス事業の売上高は前年比で7.2%増となった。
      着実に事業を実施し、新規サービスも軌道に乗り、売上高は堅調に推移した。
      増大する顧客対応業務に対応するため人員採用を進め人件費も増加した。

 費用に関しては、カナダセンター開設に伴う初期投資と人件費の上昇により増加した
  ものの、営業利益は148百万円(前年比136.9%)、経常利益は141百万円(前年比264.7
  %) と増益となった。

                                                    5
               決算および直近のトピックス
 緊急対応型インバウンドビジネス業務の拡大に対応する体制を構築
    2018年の訪日外客数が過去最高の31,191千人となり(JNTO調べ)、緊急対応型インバウンドビジ
     ネスへのニーズが増えている。そして、日本企業に勤務する外国人向けのインバウンドサービス
     、日本の大学に留学する外国人向けのインバウンドサービスへのニーズも伸びている。
    インバウンド業務の拡大のため、語学等の専門的な知識・ノウハウをもった高度人材の採用と教
     育訓練及びサービス内容の拡充を実施している。
 医療ツーリズムは堅調に推移している
    医療ツーリズムに関しては、医療渡航支援企業としてのこれまでの実績と外国人患者受入医療
     機関の増加により、売上増が続いている。
    中国での営業活動とWechat等SNSによる広告宣伝活動を強化している。
 カナダバンクーバーに新アシスタンスセンターがオープン
    カナダバンクーバーのアシスタンスセンターが営業を開始した。高品質サービスをシームレスに
     提供できるシングルオペレーションプラットフォームの実施と医療アシスタンスの効率化を推進す
     るとともに、北米地域の営業強化を図る。
 海外危機管理への二―ズが増大し、法人売上・大学売上が引き続き好調
    国際情勢の緊迫化とともに海外における危機管理ニーズが高まりつつある。企業・法人向け医
     療・セキュリティアシスタンスの需要が増大し、売上が増加している。
    救急救命士や看護師が現地プラント、僻地サイトに常駐して現地医療体制を構築する等の救急
     救命アシスタンスサービスをパッケージ化した「EAJプロジェクトアシスト」の民間企業への提供を
     順調に実施している。


                                                          6
                 セグメント別業績ハイライト
 医療アシスタンス事業は、海外旅行保険の付帯サービス含めてすべての事業が堅調であり増収
  であった。カナダセンターでの人員採用等投資を継続して実施したためコストは前年を上回った
  が、増益であった。
 ライフアシスタンス事業は既存事業は堅調で、新規サービスも着実に実施し増収となり、業務量増
  大のため人件費コストが嵩んだものの増益となった。
                                                    (単位:百万円)

                             前年同期             当期実績
                         売上高         利益     売上高       利益

医療アシスタンス事業                2,100       359   2,369       462

ライフアシスタンス事業                 466        95    499        113

調整額※                         ‐       △392     ‐       △426

セグメント合計                   2,567        62   2,869       148
※ 調整額とは、各報告セグメントに配分していない全社費用のこと。
※ セグメント利益の合計額は連結損益計算書の営業利益と一致している。



                                                               7
               2018年決算連結貸借対照表
 借入金の返済に伴い現金及び預金が減少した。
 医療アシスタンスサービス提供金額の増大に伴い、医療機関に対する立替払いが増加している。
                                 (単位:百万円)

           2017末    (構成比)    当期実績     (構成比)


資産合計        2,119   (100%)    2,286    (100%)   資産
                                                -医療機関に対する立替金が増加した
流動資産        1,792    (85%)    1,967    (86%)    -カナダセンターへの投資等が増加した

固定資産         327     (15%)     319     (14%)



負債合計        1,369    (65%)    1,467    (64%)    負債
                                                -借入金を返済した
流動負債        1,307    (62%)    1,417    (62%)


固定負債          61      (3%)      50      (2%)


参考:借入金残高     754     (36%)     619     (27%)

                                                純資産
純資産合計        750     (35%)     819     (36%)
                                                -当期純利益の増加

                                                                     8
                     配当の実施
 今期末時点の株主様に配当を実施する。
 EAJは株主様に継続的かつ安定的な配当を実施することを基本方針としている。


              配当の状況(1株当たり配当額)

                           2018年12月期
              中間配当               0円

              期末配当               5円

              合計                 5円



平成30年12月期の期末配当は、将来にわたる安定配当確保の観点から前年実績と同額の5円とさせていただく予定
です。


                                                        9
Ⅲ. 各種施策の取組み状況のご説明
                 カナダセンターをオープン
 カナダのバンクーバーに新しくアシスタンスセンターを設立した。
 世界中のどこで発生した医療アシスタンスケースに対しても同一レベルの高品質サ
  ービスを提供できる「シングルオペレーションプラットフォーム」の実現を目指す。
 バンクーバーは日本人が多く(約33,000人)、アシスタンスの需要もあり、人材の採用
  も容易である。
 アメリカセンターと協力して北南米大陸への営業を強化する。

「シングルオペレーション・プラットフォーム」                  カナダオフィス近影

            日本


    カナダ             中国

                           お客様の要望
          拠点毎でなく
                           ・医療機関案内
   米国     EAJグループ     タイ
                           ・医療搬送依頼
          で対応              ・セカンドオピニオン
                           等
    イギリス         シンガポール




    EAJ全体が1つのコーディネート
    センターのように対応する仕組み
                                                    11
Ⅳ. アウトバウンド事業について
                     海外出国者・入国者数の推移
  2018年全体で、海外出国者数、訪日外客数ともに過去最高の数字を更新し、当社に
   とって外部環境は良好であった。
   海外出国者数は増加し、2018年全体で前年同期比6.0%増であった。
   海外からの訪日外客数も堅調で2018年全体で前年同期比8.7%増であった。
  単位:千人             出国者数及び訪日外客数の推移
9,000

8,000                                                              訪日外客者数
                                                                   2018年 前年比108.7 %
7,000

6,000

5,000                                                              出国者数
                                                                   2018年 前年比106.0 %
4,000

3,000

2,000

1,000

   0
        1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q 3Q 4Q
                                                                      出典:日本政府観光局(JNTO)
           2014年       2015年       2016年       2017年       2018年
                                                                                    13
           海外旅行保険付帯サービスは回復・拡大
 海外旅行保険付帯サービスに関しては、海外出国者数の増加という好環境にも恵ま
  れて、2018年全体の売上が前年比で10%以上のプラスとなった。

                         ケース売上前年同期比
 140.0%


 120.0%                                                        2018年の売上
                                                               が前年比で110
 100.0%
                                                               %を超えている


 80.0%


 60.0%


 40.0%


 20.0%


  0.0%
          第1Q      第2Q   第3Q   第4Q   第1Q    第2Q    第3Q   第4Q

           2017年                           2018年
                                                                          14
                  海外地域別擁護件数・人数の推移
 海外における地域別擁護件数及び人数は年々増加しており、海外における日本人の
  危機管理に対するニーズは高まっている。
 アジアが減少、北米が増加傾向だが、世界どこでも危機管理を実施する必要がある。
  単位:件数                                                        単位:人
                   海外地域別擁護件数・人数の推移
  25,000                                                     21,500



                                                             21,000
  20,000


                                                             20,500   アフリカ
                                                                      中東
  15,000
                                                                      欧州
                                                             20,000   中南米
                                                                      北米
  10,000                                                              大洋州
                                                             19,500   アジア
                                                                      総人数
   5,000
                                                             19,000

                                                                        出典:援護件数推移(総件数)
                                                                           外務省 領事局
      0                                                      18,500
           2010年 2011年 2012年 2013年 2014年 2015年 2016年 2017年                               15
             法人・大学売上は好調を持続
 企業の海外進出、安全配慮義務などの海外危機管理の必要性の高まり等により法
  人・大学向けアシスタンス売上は堅調に推移している。
 現地プラントに救急救命士や看護師を送り出すプロジェクトアシストも好評であり、今
  後企業のニーズも高いと見る。
 海外拠点に当社社員が駐在していること、有事の際に医師や看護師を現地に手配で
  きる医療搬送ができることも当社の強みである。

「EAJプロジェクトアシスト」を民間企業に提供       法人会員向けHPを更に充実




「EAJプロジェクトアシスト」               「海外医療メンバーズサイト」
救急救命士・看護師が現場プラント、僻地サイトに常駐して   法人会員向けに独自のHPを作成し、海外医療情
現地医療体制を構築し、緊急時の救急対応と健康管理と     報、予防接種、海外の医療機関等の情報を提供
傷害発生を未然防止するサービス
                                                       16
Ⅴ. インバウンド事業について
         インバウンドサービスは堅調に推移
 日本の医療機関も外国人患者の受入れについて積極的に考えるところが増えてい
  る。
 インバウンドサービスとして日本で外国人従業員を雇用している企業、日本への外国
  人留学生を受入れている大学からのニーズなども増加している。
 訪日外国人への緊急対応型医療アシスタンスの提供は増加する外国人に対するイン
  フラとして喫緊の課題であり、官公庁・医療機関・保険会社等と協力して必要なサービ
  スを開発・提供していく。
 インバウンドの種類          ケース                 当社の対応
                高度先進医療の受診       ・医療機関コンサルテーション
                ・がん粒子線治療        ・来日から帰国までのアレンジメント
  医療ツーリズム       ・内視鏡            ・医療滞在ビザの取得サービス
 (高度医療受診の紹介)    ・循環器、再生医療       ・24時間365日のコールセンターサービス
                ・人間ドッグ 等        ・通訳・翻訳、支払代行サービス
                                ・約1,000件の国内医療機関から適切な医療機
                訪日外国人が病気や怪我を    関を紹介
訪日・在日外国人への緊急    した場合            ・通訳・翻訳、支払代行サービス
 対応型医療アシスタンス                    ・患者情報収集・保険請求サポート
                                ・搬送・その他専門サービスの手配


                ・日本企業に勤務する外国人
                従業員向けサービス
その他インバウンドサービス   ・日本の大学への外国人留学
                                          同上
                生に対するサービス
                                                          18
                   医療ツーリズムは堅調に推移
 医療ツーリズム売上は堅調に推移している。
 受入医療機関との連携関係強化において他社との差別化を図り、問い合わせおよび
  成約率を伸ばしている。
 中国オフィスでの営業活動、WeChat等のSNSツールによる広告宣伝も2019年は更に
  強化する。
                   医療ツーリズムの伸び率推移
 250.0%

                                                              医療ツーリズム売上は
                                                              季節的な変動はあるも
 200.0%                                                       のの、堅調に推移して
                                                              いる。

 150.0%




 100.0%




  50.0%

                                                              ※2017年第1Qの数字を100
                                                              とした場合の伸び率推移
  0.0%
          第1Q     第2Q   第3Q   第4Q   第1Q    第2Q    第3Q   第4Q
                                                                             19
          2017年                           2018年
                 緊急対応型インバウンドについて
 2019年はラグビーワールドカップ、2020年は東京オリンピックがあり訪日外国人は増
  加することが予想される。
 確率的に病気や怪我は発生するので、外国人患者へ日本の医療機関を案内する
  サービスの需要は増加する。
 EAJは外国人患者へのサービスに向け、多言語対応などのサービス品質向上、人材
  の採用を前倒しで進めて外国人患者に対するニーズを満たすサービスの開発・提供を
  実施していく。


            課題      国内医療機関側の問題点                EAJの対応

            言語     ・医師とのコミュニケーション、入院の場合   ・英語、中国語を中心に、社内に複
                   には病院のルール説明など通訳が必要に     数言語に長けた人材を多数確保
緊急対応型              なる                     ・通訳・翻訳会社と提携を増やすこと
患者紹介                                      であらゆる言語に対応可
(短期訪日の外国人
が怪我や病気に見    治療費の   ・治療をしても支払が担保されるとは限ら    ・外国人の支払が担保される場合に
舞われた場合の対    未払い    ない(外国人がその場で支払をしないリス    は当社で対応可能(※)だが、担保さ
応)
                   クが発生)                  れない場合は対応不可能。
                                          →支払を担保できる体制・システム
                                          の構築が求められている。


※外国人の支払が担保される場合
 外国人が現地で保険(海外旅行保険、日本でも利用できる医療保険・健康保険)に加入している場合で海外のアシスタンス会社・
  保険会社から依頼があった場合 等
                                                               20
Ⅵ. 2019年業績予想について
                 2019年の業績予想
 売上高        3,000百万円(2018年: 2,869百万円)
  営業利益         150百万円(2018年: 148百万円)
  経常利益         145百万円(2018年: 141百万円)
 ビジネスは拡大基調であり、営業を強化していく。
   売上は4.6%増加する見込み
        海外旅行保険付帯サービスは堅調な伸びを予想
        法人・大学売上は積極的な営業の実施で売上増加を図る
        インバウンド関連売上は引き続き好調
        海外コンシェルジュサービスの売上は堅調な伸びを予想
 先行投資としてコストが発生する。
   以下の先行投資により利益予想は慎重
      カナダセンターのオペレーションコストが発生
      緊急対応型インバウンドビジネスの人材採用など基盤強化
      海外コンシェルジュサービスの更なる品質向上
 為替レートが円高に振れるなど当社にとって外部環境が有利に働く可能性もあるが
  保守的に利益を見積もっている。
 業務効率を高めるため、引き続き業務の効率化と情報化を推進する。

                                          22
Ⅶ. 当社のビジネスモデルについて
             EAJ ビジネスの強み
          国際医療搬送などの専門性を持ち、医療アシスタンスの全領域をカバー
ビジネスの強み    海外で病気や怪我をした患者様からの電話の受付、医療機関紹介から搬送
           までをワンストップで実施する会社は日本企業では当社だけである。
          インバウンド(外国人患者受入)事業のリーディングカンパニ―
           外国人患者受入で業界でも主導的地位を保持し(医療ビザ申請第1号企業)、
           医療渡航支援企業に国内で初めて認証される。
          セキュリティ事業を強化、医療とセットで海外リスクマネジメントを実施
           全世界でセキュリティアシスタンスを提供。テロ活動などを踏まえた予防措置、
           緊急時支援、有事の際の緊急脱出など専門的な支援を実施。医療とセキュリ
           ティの総合リスク管理サービスを提供。
          高い新規参入障壁
           新規参入時に医療機関ネットワーク網の構築、バイリンガルのコーディネー
強みの源泉
           ター等優秀な人材の獲得・教育が必要であり、多額の初期投資がかかる。
           また、セキュリティ事業構築には独自の人的コネクションが必要である。
          サービス品質の高さ
           複数の言語を話し、保険と医療に詳しい日本人スタッフを多く擁し、日本人なら
           ではのきめ細かいサービスを提供。医療搬送も日本人顧問医師が判断し、日本
           人医療チームによる搬送という差別化戦略(ジャパンスタンダード)を採る。
          独自性
           日本資本で唯一アシスタンス事業を専業とし、世界規模でサービスを提供。
           また、上場している(東証JASDAQ)アシスタンス会社は世界でも稀である。
          スケールメリットが働く
           オペレーションコーディネーターシステムは一定程度の投資が一巡すると待機時間
           があることから規模の経済性が働く。                       24
                当社の医療アシスタンス事業領域
 当社の医療アシスタンスはアウトバウンドでは医療搬送などの難易度の高い医療アシスタンスサー
ビスを提供する点、インバウンドサービスにも力を入れている点で他社と大きく異なる。

                 アウトバウンド                                     インバウンド
            (日本人に外国の医療機関を手配)                           (外国人に日本の医療機関を手配)

 入り口                        提案・実行



                                                            緊急対応型
                      医療関連コーディネート
 電話受付                                                      コーディネート        電話受付
            易1         易2            中          難         滞在中・帰国後支援
          (請求書類処理)     (通院)         (入院)      (医療搬送)   (通訳、アテンド、入院費用担保)




    国内保険会社系列A社                                          高度医療コーディネート
                                                                          電話受付
                                                        渡航前・滞在中・帰国後支援
                                                       (通訳、アテンド、ビザ取得支援)

        独立系B社



                                         当社                 (医療渡航支援企業)


                     外資系S社


                                                                                 25
           EAJは医療搬送に強みを持つ
 医療搬送とは
 顧客が海外で病気や事故にあい、現地に適切な治療ができる医療機関がない場合に、近隣国(都
  市)の医療施設へ緊急医療搬送を行う。
 疾病が重症化し、現地の医療機関では治療が困難と判断した場合には、医師・看護師を日本から
  現地に手配し、民間機あるいはチャータージェット機により患者を日本に帰国搬送して治療する。
 医療搬送には入院継続が必要な患者や、航空機内の低酸素・低圧環境が病状を悪化させる疾患
  の患者に対応する専門的な医療知識が必要となる。
 日本人の医師・看護師が医療器材と共に直接現地病院まで迎えに行き、「病院を出発すればすべ
  て日本語」という環境を提供することで患者の思い・ニーズに応える。



国際医療搬送の点では、小石川インターナショナルクリニックと強く連携

                       ※小石川インターナショナルクリニック
                       医療搬送業務、海外渡航時の予防接種、国内ホテルに宿泊す
                       る外国人の往診業務などで幅広く協業を実施。
                       院長 川合 明彦(かわい あきひこ)
                       KIC HP  http://www.kic.clinic/




                                                        26
                  医療搬送サービスをシステム化
 今回、医療搬送について当社が長年にわたって全世界で提供してきた医療搬送の過去データの蓄
積をマップに表示することで「見える化」し、かつ社内で「情報共有」できるようなシステムを構築した。
 EAJは「緊急移送(Evacuation)」と「帰国医療搬送(Repatriation)」どちらも実施しており、特に日本人
による帰国搬送に強みを持つ。
 「緊急移送」・・・・・・・医療体制が整っていない国において、現地の医療機関での治療が困難な場合に医療
               が可能な地域の医療機関に患者を飛行機等で運ぶサービス
 「帰国医療搬送」・・・医療体制が整っていない国において、緊急移送が実施できない場合に、主に日本から
               医療者(医師・看護師・救急救命士)を現地に手配して患者を日本に帰国させて日本の
               医療機関で治療するサービス


                                  搬送マップ

         Rescue 救急搬送              Evacuation 緊急移送        Repatriation 帰国医療搬送




現地プラント、僻地サイト等          一次医療機関候補(現地)            高次・近隣海外医療機関)               国内医療機関(日本)




医療搬送は重症ケースの場合に医療アシスタンスサービスの一環として実施するものであるが、そのノウハウの蓄積は
企業・官公庁プロジェクトにおいて複数ルートをシミュレートした上で医療搬送計画を提示する場合にも有益である。
                                                                                       27
  アシスタンスで
お客様の世界を広げる




             28
本説明資料に含まれる将来の見通しに関する部分は、現時点で入手可能な情報に基づき判断
したものであり、実質的にこれらの記述とは異なる結果を招き得る不確実性を含んでおります。
それらの不確実性には、業界ならびに市場の状況、金利、為替変動、国内外の事業に影響を
与える政府の法規制といった国内及び国際的な経済状況などが含まれますが、これらに限定
されるものではありません。今後、新しい情報・将来の出来事等があった場合であっても、当社
は、本発表に含まれる「見通し情報」の更新・修正をおこなう義務を負うものではありません。

また、当資料は投資勧誘を目的としたものではありません。投資に関する決定はご自身の判断
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