6063 J-EAJ 2019-08-13 17:30:00
2019年度第2四半期 業績のご報告 [pdf]
2019年度第2四半期業績のご報告
日本エマージェンシーアシスタンス株式会社
2019年8月13日
Ⅰ. EAJ事業内容のご説明
当社事業
事業 展開する主なサービス概要
海外旅行保険加入者の海外渡航中、在住中に発
海外旅行保険に付帯しての
医療アシスタンス 生する医療・非医療の保険事故に対してアシスタ
アシスタンスサービス
ンスサービスを提供
企業や官公庁等の海外在勤者や海外出張者に対
一般法人向け
して、医療アシスタンスサービスを提供、企業等の
医療アシスタンスサービス
海外リスク対応を支援
学校法人向け 海外留学する学生に対して、現地での医療アシスタ
医療アシスタンスサービス ンスサービスを提供、学校の留学安全対策を支援
日本での高度医療や健康診断の受診を希望する
国際医療コーディネート
外国人に一連のコーディネートサービスを提供。ま
サービス
た、日本医療の海外への進出支援も実施
海外での身体的・社会的不穏リスク(セキュリティ・
一般法人向けセキュリティ
アシスタンスサービス リスク)の管理及びセキュリティ危機対応のための
サービスを主として企業向けに提供
救急救命士・看護師を活用した国内外での健康危
救急救命アシスタンス
機管理、エマージェンシ―対応、救助・救急などの
サービス
サービスを提供
クレジットカード会員向け ハイエンドクレジットカード会員に対して、主に海外
ライフアシスタンス
コンシェルジュサービス でのコンシェルジュサービスを提供
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EAJのネットワーク網
⚫ 6ヶ国に海外センターを配置 ( 米国、中国、タイ、シンガポール、英国、カナダ)
⚫ 拠点数は全世界で12カ所、グループ要員数は310名
⚫ 世界各国で約14,400件の医療機関と約2,900件の海外プロバイダーを活用しサービスを提供
アジア地域
医療機関:3,787件
プロバイダー:1,037件
(内中国,香港,マカオ)
欧州地域
医療機関:1,889件 北米地域
医療機関:2,920件
プロバイダー:246件 医療機関:2,984件
プロバイダー:778件
プロバイダー:218件
中東地域 日本
医療機関:313件 医療機関:2,260件
プロバイダー:134件 プロバイダー:386件
アフリカ地域 中南米地域
医療機関:682件 大洋州地域 医療機関:980件
プロバイダー:148件 医療機関:487件 プロバイダー:143件
プロバイダー:88件
※プロバイダーとは当社がアシスタンス業務において協力を依頼する機関を指します。
※数字は2019年7月末時点のもの 3
Ⅱ. 2019年度第2四半期連結累計期間の決算報告
決算業績サマリー
⚫ 売上高 1,491百万円(前年同期: 1,391百万円)
営業利益 10百万円(前年同期: 72百万円)
経常利益 11百万円(前年同期: 63百万円)
当期純利益 5百万円(前年同期: 44百万円)
⚫ 売上高は、1,491百万円と前年同期を7.2%を上回った。
➢ 医療アシスタンス事業の売上高は前年比6.5%増となった。救急救命アシスタンス事業
が減収となったが、下記3事業が好調であった。
1) 海外旅行保険の付帯サービスは、海外出国者数の増加を追い風に、前年比売上増となった。
2) 事業法人及び大学向けアシスタンスサービスは、ニーズの高まりを受け堅調に推移した。
3) 外国人患者受入の医療ツーリズムも順調で、前年比売上増となった。
➢ ライフアシスタンス事業の売上高は前年比10.1%増となった。
既存顧客への堅実なサービス提供が評価され、既存取引先からの新規業務受託等により、売上
高が増加した。
⚫ 費用は、事業拡大に備える下記の人員採用等により増加した。
1) カナダセンターでの人員採用を行った。
2) 緊急対応型インバウンドビジネスの人材採用・教育研修等を実施した。
⚫ 営業利益は、10百万円 (前年比85.4%減)となった。
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直近のトピックス
⚫ 緊急対応型インバウンドビジネス業務の拡大に対応する体制を構築
➢ 訪日外客数の増加に伴う、緊急対応型インバウンドアシスタンスサービスへのニーズ増大に備え、
多言語対応ができ、かつ医療の専門的な知識・ノウハウとをもつ高度な組織を構築した。
➢ 3月13日には高山市等5者で「高山市における外国人観光客の緊急時の受入医療体制の向上及
び防災・減災に係る連携に関する協定」を締結。外国人観光客の今後ますますの増加が見込まれ
るなか、他の地方自治体や医療機関との外国人患者受入に関する連携強化を促進していく。
⚫ カナダバンクーバーの新アシスタンスセンターが営業開始
➢ 1月のカナダバンクーバーのアシスタンスセンターの営業開始により、海外における医療アシスタ
ンスの高品質サービスを地域的・時間的にシームレスに提供する体制が整った。
⚫ 医療ツーリズムは順調に推移
➢ 外国人患者受入の医療ツーリズムは、医療渡航支援企業としてのこれまでの実績と受入医療機
関の増加により、売上増が続いている。
➢ 中国での営業活動とWeChat等SNSによる広告宣伝活動を強化している。
● 新規顧客の海外旅行保険付帯のアシスタンスサービスを受託
➢ 6月1日より、新たに某損害保険株式会社の海外旅行保険に付帯する医療・非医療のアシスタン
ス業務を開始した。
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セグメント別業績ハイライト
⚫ 医療アシスタンス事業は、救急救命アシスタンス事業が減収となったものの、それ以外の事業は
堅調で、増収となった。一方で費用に関しては、カナダセンターでの人員採用、緊急対応型インバ
ウンドビジネスのための人材採用・境域研修等により増加し、減益であった。
⚫ ライフアシスタンス事業は、既存取引先からの新規業務受託等により、増収となった。業務量増大
への対応のため人件費コストが嵩んだものの、前年同期並みの利益となった。
(単位:百万円)
前年同期 当期実績
売上高 利益 売上高 利益
医療アシスタンス事業 1,147 218 1,221 158
ライフアシスタンス事業 244 60 269 60
調整額※ ‐ △206 ‐ △208
セグメント合計 1,391 72 1,491 10
※ 調整額とは、各報告セグメントに配分していない全社費用のこと。
※ セグメント利益の合計額は連結損益計算書の営業利益と一致している。
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2019年第2四半期決算連結貸借対照表
⚫ 医療アシスタンスサービス提供金額の増大に伴い、医療機関に対する立替払いが増加し、借入金
が増加した。
(単位:百万円)
2018期末 (構成比) 第1Q末 (構成比)
資産合計 2,277 (100%) 2,459 (100%) 資産
-サービス提供金額の増大に伴い、とくに
流動資産 1,957 (%) 2,181 (%) 立替金が増加した
固定資産 319 (%) 314 (%)
負債
負債合計 1,456 (64%) 1,683 (64%)
-立替のため借入金が増加した
流動負債 1,417 (62%) 1,650 (62%)
固定負債 39 (2%) 33 (2%)
純資産
純資産合計 820 (36%) 811 (36%)
-当期純利益増加額を超過する借入
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Ⅲ. アウトバウンド事業について
海外出国者・入国者数の推移
⚫ 2019年第2四半期も海外出国者数・訪日外客数ともに好調で、当社にとって外部環境
は良好であった。
➢海外出国者数は増加し、2019年第2四半期は前年同期比8.6%増であった。
➢海外からの訪日外客数の増加も堅調で、2019年第2四半期は前年同期比5.0%増であった。
訪日外客者数
2019年 前年比105 %
出国者数
2019年 前年比108.6 %
出典:日本政府観光局(JNTO)
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海外旅行保険付帯サービスは順調に拡大
⚫ 海外旅行保険付帯のアシスタンスサービスは、海外出国者数の増加という好環境に
も恵まれて、2019年第2四半期の売上も好調を維持した。
海外旅行保険付帯医療アシスタンス売上推移
※2017年第1Q の売上高を100%とした場合 2019年第2Qも好調
を維持した。
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法人・大学売上は堅調に推移
⚫ 企業の海外進出に伴う安全配慮義務などの海外危機管理の必要性の高まり等により
法人・大学向けアシスタンス売上は堅調に推移している。
⚫ 海外拠点(当社の海外センター)に当社社員が駐在していること、有事の際に医師や
看護師を現地に手配する医療搬送ができることも当社の強みである。
OSSMA LOCATOR(留学生危機管理サービス) 「EAJプロジェクトアシスト」を民間企業に提供
アプリも好評
「現在地の報告と安否確認応答の簡素化」 「EAJプロジェクトアシスト」
Eメールに加え、アプリへのプッシュ通知で誘導す 救急救命士・看護師が現場プラント、僻地サイトに常駐して
る「今ここ」ボタンによっても応答可能となり、現在 現地医療体制を構築し、緊急時の救急対応と健康管理と
地の報告と安否応答を手軽に実施できる。 傷害発生の未然防止をするサービス。
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セキュリティ・アシスタンスも好調
⚫ 企業の海外進出が加速する中、企業に求められる安全、危機管理対策は重要性を増
しており、海外出張者のみならず、現地赴任者についても本社主導による安全配慮義
務の履行が必要となっている。
⚫ EAJセキュリティアシスタンスプログラムは、アンビルグループ(※)の基盤を活用し
サービスを提供している。
⚫ セキュリティアシスタンスサービスの提供も順調で医療アシスタンスとセットで企業の海
外危機管理を実施していく。
当社のセキュリティ・アシスタンスサービス
サービス提供例 緊急脱出フロー
①24時間365日の日本語対応のセキュリティホットライン
②セキュリティ・リスク情報配信
③セキュリティ専門家によるアドバイス
④臨時危険情報提供
⑤暴動、テロ、政変の際の緊急退避(※)
⑥誘拐対応(※)
※サービス提供には実費と手数料が発生します。
※アンビルグループ
アンビルグループは1988年にカナダで身辺警護サービスの会社として設立され、
2006年以降本社をロンドンに移し、英国内務省のSIA(セキュリティ業認証局)の
第一号認可を取得するなど経験豊富な緊急退避・移動警護などのフィジカル
サービスに加え、2015年英国女王賞に輝くトラッキングサービスやリスクインテリ
ジェンスのITサービスも提供するトラベルセキュリティの総合サービスプロバー
ダーとして多くの欧米企業を顧客としています。
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Ⅴ. インバウンド事業について
医療ツーリズムは堅調に推移
⚫ 医療ツーリズム売上は順調に伸長している。
⚫ 受入医療機関との連携関係強化において他社との差別化を図り、問い合わせ数およ
び成約率を伸ばしている。
⚫ 中国オフィスでの営業活動、WeChat等のSNSツールによる広告宣伝も強化中。
医療ツーリズム売上推移 ※2017年第1Qの売上高を100%とした場合
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緊急対応型インバウンドについて
⚫ 2019年はラグビーワールドカップ、2020年は東京オリンピックがあり訪日外国人の増
加に伴い、外国人患者へ日本の医療機関を案内するサービスの需要の増加が予想さ
れる。
⚫ EAJは外国人患者へのサービスに向け、多言語対応の新組織を整備し、ニーズを満た
すサービスの開発・提案・提供をしている。
「EAJホスピタルアシスト」
文字通り、医療機関の外国人患者受入の
体制づくりをサポート。
外国人医療ヘルプデスクを弊社コールセ
ンターが一手に引き受け、医療コーディネ
ート、請求事務・回収業務等を行うサービ
スです。
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Ⅵ. 当社のビジネスモデルについて
EAJ ビジネスの強み
⚫国際医療搬送などの専門性を持ち、医療アシスタンスの全領域をカバー
ビジネスの強み 海外で病気や怪我をした患者様からの電話の受付、医療機関紹介から搬送
までをワンストップで実施する会社は日本企業では当社だけである。
⚫インバウンド(外国人患者受入)事業のリーディングカンパニ―
外国人患者受入で業界でも主導的地位を保持し(医療ビザ申請第1号企業)、
医療渡航支援企業に国内で初めて認証される。
⚫セキュリティ事業を強化、医療とセットで海外リスクマネジメントを実施
全世界でセキュリティアシスタンスを提供。テロ活動などを踏まえた予防措置、
緊急時支援、有事の際の緊急脱出など専門的な支援を実施。医療とセキュリ
ティの総合リスク管理サービスを提供。
⚫高い新規参入障壁
新規参入時に医療機関ネットワーク網の構築、バイリンガルのコーディネー
強みの源泉
ター等優秀な人材の獲得・教育が必要であり、多額の初期投資がかかる。
また、セキュリティ事業構築には独自の人的コネクションが必要である。
⚫サービス品質の高さ
複数の言語を話し、保険と医療に詳しい日本人スタッフを多く擁し、日本人なら
ではのきめ細かいサービスを提供。医療搬送も日本人顧問医師が判断し、日本
人医療チームによる搬送という差別化戦略(ジャパンスタンダード)を採る。
⚫独自性
日本資本で唯一アシスタンス事業を専業とし、世界規模でサービスを提供。
また、上場している(東証JASDAQ)アシスタンス会社は世界でも稀である。
⚫スケールメリットが働く
オペレーションコーディネーターシステムは一定程度の投資が一巡すると待機時間
があることから規模の経済性が働く。 18
当社の医療アシスタンス事業領域
⚫ 当社の医療アシスタンスはアウトバウンドでは医療搬送などの難易度の高い医療アシスタンスサー
ビスを提供する点、インバウンドサービスにも力を入れている点で他社と大きく異なる。
アウトバウンド インバウンド
(日本人に外国の医療機関を手配) (外国人に日本の医療機関を手配)
入り口 提案・実行
緊急対応型
医療関連コーディネート
電話受付 コーディネート 電話受付
易1 易2 中 難 滞在中・帰国後支援
(請求書類処理) (通院) (入院) (医療搬送) (通訳、アテンド、入院費用担保)
国内保険会社系列A社 高度医療コーディネート
電話受付
渡航前・滞在中・帰国後支援
(通訳、アテンド、ビザ取得支援)
独立系B社
当社 (医療渡航支援企業)
外資系S社
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EAJは医療搬送に強みを持つ
⚫ 医療搬送とは
➢ 顧客が海外で病気や事故にあい、現地に適切な治療ができる医療機関がない場合に、近隣国(都
市)の医療施設へ緊急医療搬送を行う。
➢ 疾病が重症化し、現地の医療機関では治療が困難と判断した場合には、医師・看護師を日本から
現地に手配し、民間機あるいはチャータージェット機により患者を日本に帰国搬送して治療する。
➢ 医療搬送には入院継続が必要な患者や、航空機内の低酸素・低圧環境が病状を悪化させる疾患
の患者に対応する専門的な医療知識が必要となる。
➢ 日本人の医師・看護師が医療器材と共に直接現地病院まで迎えに行き、「病院を出発すればすべ
て日本語」という環境を提供することで患者の思い・ニーズに応える。
国際医療搬送の点では、小石川インターナショナルクリニックと強く連携
※小石川インターナショナルクリニック
医療搬送業務、海外渡航時の予防接種、国内ホテルに宿泊す
る外国人の往診業務などで幅広く協業を実施。
院長 川合 明彦(かわい あきひこ)
KIC HP http://www.kic.clinic/
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アシスタンスで
お客様の世界を広げる
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本説明資料に含まれる将来の見通しに関する部分は、現時点で入手可能な情報に基づき判断
したものであり、実質的にこれらの記述とは異なる結果を招き得る不確実性を含んでおります。
それらの不確実性には、業界ならびに市場の状況、金利、為替変動、国内外の事業に影響を
与える政府の法規制といった国内及び国際的な経済状況などが含まれますが、これらに限定
されるものではありません。今後、新しい情報・将来の出来事等があった場合であっても、当社
は、本発表に含まれる「見通し情報」の更新・修正をおこなう義務を負うものではありません。
また、当資料は投資勧誘を目的としたものではありません。投資に関する決定はご自身の判断
において行われるようお願いいたします。
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