6058 ベクトル 2019-04-11 16:00:00
業績予想の修正ならびに営業外収益、営業外費用および特別損失の計上に関するお知らせ [pdf]

                                                             2019 年 4 月 11 日
各      位
                                        会社名          株式会社ベクトル
                                        代表者名         代表取締役 西江 肇司
                                        (コード番号:6058 東証第一部)
                                        問い合わせ先       執行役員 山本 高太郎
                                        電話番号         03-5572-6080


    業績予想の修正ならびに営業外収益、営業外費用および特別損失の計上に関するお知らせ


    当社は、2018 年 7 月 19 日付で公表しました 2019 年 2 月期(2018 年 3 月1日~2019 年 2 月
28 日)の通期の業績予想を修正するとともに、同期において営業外収益、営業外費用および特
別損失を計上する見通しとなりましたので、お知らせいたします。


                                    記
1.      業績予想値の修正について
(1)通期連結業績予想の修正
                                                            親会社株主に
                                                                         1 株当たり
                        連結売上高       連結営業利益       連結経常利益     帰属する
                                                                         当期純利益
                                                            当期純利益

                            百万円          百万円        百万円         百万円            円   銭

    前回発表予想(A)              26,400        3,800      4,000      1,900           41.70
    今回修正予想(B)              30,141        2,857      3,020           28          0.62
    増減額(B-A)                3,741         -943       -980     -1,872
    増減率(%)                  14.2%       -24.8%     -24.5%     -98.5%
    (参考)前期実績               20,090        3,026      2,950      1,425           31.29
    (2018 年 2 月期)
    (注)今回修正予想の 1 株当たり当期純利益は、2019 年 2 月期における期中平均株式数に基
        づいて算出しております。


(2)修正の理由等
     当社グループは、顧客のマーケティング活動を総合的にサポートする「FAST COMPANY」とし
    て、サービスの拡充と体制の強化を継続的に進めながら順調に業績を積み上げ、マーケティン
    グサービスを中心とした既存事業およびダイレクトマーケティング事業においては順調に成
    長いたしました。また、その他の事業分野においては、2018 年 7 月に、企業の人事評価制度
    の導入や運用を支援する人事関連クラウドサービスを展開する株式会社あしたのチームを買
    収により子会社化しました。これらの要因により、連結売上高は従来予想を上回る 30,141 百
    万円となりました。
     一方、当社は近年、M&A も実行しながらグループの事業強化を進めておりますが、これまで
    に当社グループが買収により子会社化した 17 社のうちの一部事業の業績が低迷したこと、ま
    た当社グループが取り組む投資活動に関して一部想定を下回る結果となったことなどにより、
    利益については業績予想を下方修正することとなりました。


    利益に関わる業績予想の修正の具体的な要因等については以下のとおりであります。


①    当社は、2018 年 7 月に株式会社あしたのチームを子会社化しましたが、子会社化に伴いの
    れんの償却が 269 百万円生じました。同社の業績についても、当期においては積極的な拡大
    戦略を行ったことで運営費用が先行するかたちとなり、想定を大きく下回る結果となりまし
    た。将来的には業績の回復と継続的な成長が期待されますが、当期の同社の業績を鑑み、特
    別損失としてのれんの減損損失を 773 百万円計上しました。
      なお、同社の事業分野は、政府による「働き方改革」の推進などもあって企業等の人事分
     野に対する関心とともにサービスへの需要も高まっており、今後は、当社グループとしての
     運営体制の強化や効率化を推し進めることで、業績の早期の回復を図っております。


②    当社グループがサービス強化を進めるコンテンツマーケティング分野のうちの Web メディ
    アの事業分野において、上期に生じた検索エンジンの表示順位変更等により、当期において
    は広告収入を中心に想定を下回る結果となりました。当該分野についても、近年 M&A や事業
    譲受により強化を進めてきた領域であることから、同様にのれんの償却が 371 百万円生じ、
    さらに特別損失としてのれんの減損損失を 431 百万円計上しました。
     なお、Web メディア事業については、不採算メディアの売却や体制の見直し等のリストラ
    クチャリングを推し進めており、今後は業績も回復するものと見込んでおります。


③    当社グループがインベストメントベンチャー事業として取り組むベンチャー企業等への
    出資活動に関連して、保有株式の一部を売却し営業外収益として投資有価証券売却益を 829
    百万円計上したものの、一方で業績が芳しくない出資先もあり、それらに関しては当社の評
    価ルールに則り営業外費用として投資有価証券評価損を 730 百万円計上しました。
     なお、当社グループはこれまで 130 社を超えるベンチャー企業等への出資を行っておりま
    すが、当期においては出資先のうちの 2 社が株式を上場し、2019 年 3 月に上場した 1 社もあ
    わせると、
        これまでに当社グループの出資先のうち 9 社が株式上場を達成しました。
                                          さらに、
    出資先に対するPRや IR もあわせたサポートを提供する案件の獲得にもつながっており、
    インベストベンチャー事業は、全体として順調に推移しております。今後も、ベンチャー企
    業に対する投資のリスクを十分認識しながら取り組んでまいります。
2.   営業外収益、営業外費用および特別損失の計上について
(1)営業外収益(投資有価証券売却益)の計上について
  上記1(2)③に記載のとおり、インベストメントベンチャー事業に関連して、当期におい
 て保有株式の一部を売却し、営業外収益として投資有価証券売却益を 829 百万円計上しました。


(2)営業外費用(投資有価証券評価損)の計上について
  上記1(2)③に記載のとおり、インベストメントベンチャー事業に関連して、一部出資先
 の業績動向を踏まえ、当期において営業外費用として投資有価証券評価損を 730 百万円計上し
 ました。


(3)特別損失(減損損失)の計上について
  上記1(2)①および②に記載のとおり、当期において、株式会社あしたのチームに関わる
 のれんの減損損失 773 百万円および Web メディア事業に関わるのれんの減損損失 431 百万円を
 計上し、当期に生じたその他固定資産に関わる減損損失とあわせて、特別損失として減損損失
 を 1,258 百万円計上しました。


                                                以 上