5922 那須鉄 2019-05-28 16:00:00
中期経営計画策定に関するお知らせ [pdf]
2019 年 5 月 28 日
各 位
会 社 名 那須電機鉄工株式会社
代 表 者 名 代表取締役社長 那須 幹生
(コード 5922、東証第二部)
問 合 せ 先 専務取締役 西岡 雅之
(℡.03-3351-6131)
中期経営計画策定に関するお知らせ
当社グループは、2019 年度から 2021 年度までの中期経営計画を策定いたしましたので
お知らせいたします。
世界経済の減速懸念により、国内景気も先行きは不透明な状況となっています。経営環
境の激変の中において、これまで当社グループは、
「チェンジ&チャレンジ」の経営方針の
もと、生産体制の最適化、成長力の強化、新事業の創出、グループ会社との連携強化に取
り組むなど、経営資源を最大限に活用した事業運営を行ってまいりました。
おかげさまで当社は 2019 年度、創立 90 周年を迎えます。この節目を契機に 100 年企業
を目指した基盤とすべく、中期経営計画(2019 年度~2021 年度)を策定致しました。
当社経営理念の基、当社グループの力を結集し、
“Change and Challenge” over the next Decade!
を合言葉に、安心・安全で豊かな社会づくりに挑戦し、着実に足元を固めて来る創立 100
周年に向けて事業継続に推進してまいります。
業績目標 単位:百万円
業績指標 2019 年度 2020 年度 2021 年度
売上高(連結) 20,700 21,900 21,600
営業利益 580 1,080 1,080
営業利益率 2.8% 5.0% 5.0%
詳細は添付資料をご参照ください。
以 上
那須電機鉄⼯株式会社
中期経営計画(2019年度 2021年度)
2019年5⽉28⽇
90th Anniversary
“Change & Challenge” over The Next Decade
⽬次
1. はじめに (5) ESGマネジメント
2. 経営理念 (6) SDGs達成に向けた取組み
3. 2018年度実績 振り返り 5. 財務・資本政策
4. 2021中期経営計画 6. 研究開発活動
(1) ⽬指す姿 7. セグメント別事業⽅針
(2) 2021年度定量⽬標 8. ⽔素関連事業
(3) セグメント別事業環境 9. まとめ
(4) 基本戦略 10. おわりに
那須電機鉄⼯株式会社 2
1. はじめに
当社は、2019年6⽉1⽇ 創⽴90周年 迎
1929年 株式会社那須鉄⼯所 創業以来 電⼒ 通信 鉄道 道路
社会 ⽀ 製品 製造販売 提供 ⾏
た。
このたび、2019年度 2029年度 100周年 向 節⽬ 年 位置
2019年度 2021年度 三 年中期経営計画 策定
当社経営理念 基 当社 ⼒ 結集
“Change and Challenge” over the next Decade! 合⾔葉
安⼼・安全で豊かな社会づくりに挑戦してまいります。
那須電機鉄⼯株式会社 3
2. 経営理念
人の和 私たちは和のこころを持って苦楽を共にし、
⼀致団結します
誠実 私 誠実 努⼒
その職責を全うします
奉仕の心 私たちは、社会の発展に貢献し
信頼される企業を⽬指します
三章の社憲 創業者 那須仁九朗
那須電機鉄⼯株式会社 4
3. 2018年度実績 振 返
(1) 収⽀推移(グループ全体)
単位 百万
22,000 売上⾼ 18,143 売上⾼ 16,907 売上⾼ 18,240 売上⾼ 18,831 1,200
1,000
17,000 営業利益 830
800
12,000 営業利益 498 営業利益 632
営業利益 569
600
7,000
400
2,000
200
-3,000 2015年度 2016年度 2017年度 2018年度 0
電⼒ 通信 建築 道路 碍⼦・樹脂 営業利益
那須電機鉄⼯株式会社 5
3. 2018年度実績 振 返
(2) 2018年度 別実績( 全体)
売上⾼ 18,831百万 別利益 830百万
2,721 275
15% 19%
4,788 263
25% 11,322 18% 899
60% 63%
電⼒ 通信 電⼒ 通信
建築 道路 建築 道路
碍⼦・樹脂 碍⼦・樹脂
那須電機鉄⼯株式会社 6
3. 2018年度実績 振 返
(3) 経営重点⽅針に対する実施状況
項⽬ 実施結果
Ⅰ.⽣産体制の最適化
■経営資源の集中と全体最適化 ■砂町⼯場移転後の新体制による⼋千代⼯場が
再スタートし安定操業に⾄った
■注⼒製品 洗出 ⽣産効率化 ■量産効果 ⾒込 市場調査 低減策
の展開中
■重点設備投資による収益源の創造 ■鋼管柱⽣産設備の拡充
Ⅱ.成⻑⼒ 強化
■表⾯処理技術 販路拡⼤ ■延命化の⼀環として⾼耐⾷めっき市場の創出を図る
■既存製品 販路拡⼤ ■既存技術 ⽔平展開 裾野 開拓中
■特注品の強化 ■3つ⽬ 柱 ⾦物 鉄塔 次 製品群 検討
Ⅲ.新事業の創出
■ 会社 結集 新規事業領域 検討
那須電機鉄⼯株式会社 7
3. 2018年度実績 振 返
(4) 部⾨別重点⽅針に対する実施状況
項⽬ 実施結果
営業部⾨
■ターゲットプライス設定により競争に打ち勝 コスト 実現 ■業界情報の的確な収集と効果的マーケティング戦略
■次 主⼒商品 開発 ⽴案
■経営資源 有効活⽤ 新規事業領域 進出 ■開発・⼯場部⾨との情報共有化で最適受注
⽣産部⾨
■注⼒製品の洗出しと競争⼒に打ち勝つ製品コスト ■新分野 特殊案件 対 積極的⾒積 積算
実現 ■無駄 排除 効率的 計画的 ⽣産⼯程計画
開発部⾨
■新分野・新製品開発への積極的取組 ■研究件名は製品化まで積極的な顧客対応
■⽣産性・収益性の向上 ■コストダウン検討、性能向上検討を⽣産部⾨と推進
管理部⾨
■ERP体制への対応とITの活⽤ ■ERP運⽤開始の準備
■業務 ⾒直 業務改善 ■コーポレート 強化
那須電機鉄⼯株式会社 8
4. 2021 中期経営計画
(1) ⽬指 姿(当社創⽴100周年 2029年度 )
既存事業の収益性向上と新たな収益基盤の構築により持続的に
成⻑
スマートファクトリーの構築により⾼品質、⾼付加価値な製品とサービス
を提供し、業界最先端の会社となる
そのために、2021年 コア事業の深耕を推進し、かつ社会インフ
ラ分野での新事業 開拓及び全社的⽣産性向上の為の設備投資を
⾏ 強靭 安定 財務体質 確⽴
那須電機鉄⼯株式会社 9
4. 2021 中期経営計画
(2) 2021年度定量⽬標
■斬新な製品や技術が⽣まれるように
創造性豊かな経営を⽬指す強靭な財務体質を築く 単位 百万
業績指標 2019年度 2020年度 2021年度 2029年度
売上⾼(連結) 20,700 21,900 21,600 22,000
営業利益 580 1,080 1,080 1,420
営業利益率 2.8% 5.0% 5.0% 6.5%
親会社 帰属 当期純利益 4,300 ※ 750 700 980
ROE(⾃⼰資本利益率) 23.6% 4.0% 4.0% 5.0%
売上⾼(個別) 17,100 17,850 17,550
2019年度は固定資産売却益5,200百万を見込んでおります
那須電機鉄⼯株式会社 10
4. 2021 中期経営計画
年度別業績実績 ⽬標 単位 百万
24,000 2,000
21,900 21,600 22,000 1,800
22,000
20,700 1,600
20,000 1,400
16,907 18,240 18,000 1,420 1,200
18,000
1,000
1,080 1,080
16,000 800
600
14,000 632
510 560 400
498
12,000 200
2016 2017 2018 2019 2020 2021 2029
売上高 営業利益
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4. 2021 中期経営計画
(3) セグメント別事業環境
電⼒ 通信関連 建築 道路関連 碍⼦・樹脂関連
各電⼒各社 電⼒ ⾼速道路各社 ⽼朽化 電⼒関連 同様 厳 ⼀
⼩売全⾯⾃由化による競争 ⼤規模更新 修繕⼯事 ⽅ 推奨 年々市
激化 更 設備投資 抑 抱える中、⾸都圏では2020 場規模が縮⼩されている。ま
制やコストダウン要請が続く可 年東京 開催 向 た、新規参⼊してくる企業も
能性が⾼い た整備⼯事が進み、その後も ある
⼤深度 ⼯事 控
モバイル関係は新規キャリア いる 樹脂製品についても同様で、
参⼊や新たな周波数帯5Gの 設備 簡素化 ⼯事 効率
設備投資に期待が出来るも 建築においては東京オリンピッ 化からテープレス化が進められ
携帯料⾦値下 要請 ク・⼤阪万博博覧会・リニア・ る状況
あり、建設費の⽅は費⽤抑 地域再開発といったテーマで
制の可能性も推測される 需要は旺盛と思われる いづれも低コスト化が急務
那須電機鉄⼯株式会社 12
4. 2021 中期経営計画
(4) 基本戦略
既存市場における付加価値化・差別化 品質 競争⼒ 強化
■⾦物・鉄塔材における⾼耐⾷亜鉛アルミ ■技術開発部⾨・⽣産部⾨の連携強化による
めっき「タフZ10」の事業機会最⼤化 原価企画推進
■鋼管柱類の拡販 ■鉄塔3D 構築 事業⼒強化
■3D技術やIoT/AI等を活⽤した製品開発・ ■グループ会社との連携強化
提案⼒強化 ■戦略的⽣産設備投資 推進
既存製品・技術を活⽤した新市場進出 新規事業開発
■営業部⾨の全国ネットワーク・技術開発部⾨
■⽔素吸蔵合⾦ 事業化推進
との連携強化
IT戦略 ⼈事戦略
■デジタルトランスフォーメーションの推進 ■働き⽅改⾰の推進
■ERP運開による経営資源の有効活⽤推進 ■⼈材の確保と育成
■IoT/AI活⽤ 効率 強化 化
■情報システムに対するセキュリティ強化 して企業活動に活⽤し、企業価値を⾼めること
那須電機鉄⼯株式会社 ERP 統合基幹業務
13
4. 2021 中期経営計画
(5) ESGマネジメント
ESG課題等への取組み(イメージ)
●環境配慮への対応
●省 -活動 推進
●地域社会との連携と貢献
●コーポレートガバナンスの強化
●働き⽅改⾰の推進
●法令遵守体制
●安全性への配慮
●知的財産権の対応
●⼈材育成体制
那須電機鉄⼯株式会社 14
4. 2021 中期経営計画
SDGs(Sustainable Development Goals) 持続可能な開発⽬標
2015年9⽉の国連サミットで前回⼀致で採択。 2030年 年限 17の⽬標
と169のターゲットからなる。
(6) SDGs達成に向けた取組み ⽇本では、2016年12⽉に「SDGs実施指針 決定 官⺠ 取組
れています。
ESG分類 課題テーマ ⽬指しているもの SDGsとの関連
■環境保全体制の維持および継続的改善
(ISO14001 2015)
環境 ■排出物・廃棄物の記録とリサイクルの推進
■環境経営の推進
Environment ■省 法 対応
(原単位年1%以上の削減)
■ワークライフバランスへの取組
■働き⽅改⾰の推進 ■労働災害発⽣防⽌の取組強化
社会
■安全性への配慮 ■健康の維持増進の取組強化
Social
■⼈材育成体制 ■⾃然災害発⽣時の対応整備
■⼈事採⽤の充実と教育訓練
■リスクを最⼩化し、
企業統治 ■コーポレートガバナンス
継続的・安定的に収益を上げるとともに、
Governance の強化
企業価値の最⼤化につなげる
那須電機鉄⼯株式会社 15
5. 財務・資本政策
(1) 主な経営指標の推移(グループ全体)
単位 百万
2016年度 2017年度 2018年度
売上⾼ 18,144 18,240 18,803
営業利益 498 632 829
経常利益 469 705 761
親会社株主 帰属 当期純利益 288 △754 950
純資産額 14,479 13,924 14,481
総資産額 32,096 35,590 35,111
⾃⼰資本⽐率(%) 44.6 38.6 40.7
⾃⼰資本利益率 ROE (%) 2.0 △5.4 6.7
那須電機鉄⼯株式会社 16
5. 財務・資本政策
(2) 中⻑期的⽅針
財務政策
部⾨別利益管理 強化 継続的
⿊字化 事業基盤 強化
新事業参⼊のための採算性重視の設備投資と、事業維持・向上
のための選別投資
資本政策
安定した配当の継続
有利⼦負債 削減 財務体質強化
那須電機鉄⼯株式会社 17
6. 研究開発活動
主な取組みテーマ
項⽬
400 研究開発費の推移 単位 百万
Ⅰ.既存分野 技術⼒強化 実績 予定
350
■電⼒ 通信 道路関連
300
新製品・新⼯法の開発推進
■表⾯処理技術 強化 250
■振動対策機材の展開 200
(制振装置・減衰装置) 150 305 279
■メンテナンス事業への応⽤ 261 275 300 300 300
100
Ⅱ.新分野・新事業への挑戦
50
■⽔素吸蔵合⾦ 事業化
0
■IoT/AIを活⽤した製品開発・⽣産 2015 2016 2017 2018 2019 2020 2021
設備検討
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7. セグメント別事業⽅針
電⼒ 通信関連事業
取組項⽬ 単位 百万
実績 ⽬標 1,200
電⼒各社 整備計画 於 LCCに貢 14,000 1,000 1,050 1,050
献する⾼耐⾷めっき製品の供給と拡販 903 899 1,000
811
鋼管柱類のスマートファクトリー化による 12,000
800
電⼒各社 通信事業者 拡販 10,000
600
電⼒向 既存 新製品 的確 13,140 12,960
12,420
営業情報をもとに他社に先駆けた提案 8,000
10,290 10,660
11,322 400
活動 6,000 200
通信⾦物 新規 積極営業
4,000 0
既存キャリアへの継続且つ新提案による 2016 2017 2018 2019 2020 2021
拡販 売上高 セグメント利益
海外事業への積極的展開
那須電機鉄⼯株式会社 19
7. セグメント別事業⽅針
建築 道路関連事業
取組項⽬ 実績 ⽬標
単位 百万
300
⼤規模新設道路⼯事(外環道 新東 14,000
263
名他) 及 ⼤規模更新 修繕⼯事 12,000
225 235 235 250
(4⾞線化 他) 受注
10,000 200
る売上⾼・収益の拡⼤ 182
8,000
⾼耐⾷めっきJIS化 伴 表⾯処理事業 150
6,000
の拡⼤ 82 100
4,000
中央新幹線 ⼤阪万博 更 海外鉄道
4,588 5,175 5,475 5,400 50
プロジェクトの受注促進 2,000
2,453 5,010
0 0
2016 2017 2018 2019 2020 2021
売上高 セグメント利益
那須電機鉄⼯株式会社 20
7. セグメント別事業⽅針
碍⼦・樹脂関連事業
取組項⽬ 実績 ⽬標
単位 百万
275 300
碍⼦製造のスマートファクトリ-化による 14,000
競争⼒ UP 12,000
250
ポリマー碍⼦の開発・拡販 10,000
185
195 193 200
地中線⽤樹脂製品類の新製品開発と 8,000
150
拡販 6,000
82 112
100
4,000
50
2,000
2,453 2,570 2,721 3,114 3,290 3,254
0 0
2016 2017 2018 2019 2020 2021
売上高 セグメント利益
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8. ⽔素関連事業
.⽔素吸蔵合⾦ 開発状況
■⽔素吸蔵合⾦ 再⽣可能 - 余剰電⼒利⽤
□環境省委託事業 開発
2017 2018年度 ⽔素吸蔵合⾦ 開発
2018 2019年度 再⽣可能エネルギーを⽤いた実証試験
並⾏ 量産化技術 確⽴
余剰エネルギー貯蔵と自立分散型電源利用の
促進に貢献するため
MHタンク(水素吸蔵合金タンク)をユニット・システム化して
早期に事業化を目指しています
那須電機鉄⼯株式会社 22
9. まとめ
当社は2018年4⽉に旧・砂町⼯場の⽣産機能を⼋千代⼯場に移転して⽣産
拠点を統合、より⼀層、営業・開発・⽣産が三位⼀体となった企業となりました。
また2019年度には新体制に合わせてERP(統合基幹業務システム)を運⽤
開始して、IT 営業 ⽣産 管理 構築致
これらの経営基盤の整備により、今2019年度以降 中期経営計画 策定
社会に貢献する企業として新しい体制をスタートしてまいります。
那須電機鉄⼯株式会社 23
10. おわりに
本資料 記載 業績計画 業績⾒通 等 将来 関
記述 当社 現在⼊⼿ 情報及 合理的 判断
る⼀定の前提に基づいており、その達成を当社として約束するものでは
実際 業績等 様々 要因 ⼤ 異 可能
性があります。
那須電機鉄⼯株式会社 24