5922 那須鉄 2021-05-25 16:00:00
中期経営計画の進捗状況について [pdf]

                                                                                    2021 年 5 月 25 日
各          位
                                                  会 社 名           那須電機鉄工株式会社
                                                  代 表 者 名         代 表 取 締 役 社 長 鈴木 智晴
                                                                  (コード 5922、東証第二部)
                                                  問 合 せ 先         専務取締役         西岡 雅之
                                                                  (℡.03-3351-6131)


                               中期経営計画の進捗状況について

 当社グループは、2019 年 5 月 28 日に、2019 年度から 2021 年度までの中期経営計画を開示
いたしました。つきましては、計画 2 年目となります 2020 年度の進捗状況を下記の通りご報
告いたします。
 また、2021 年度は中期経営計画の 3 年目にあたりますが、新型コロナウイルス感染症によ
る影響で国内外の経済活動の抑制が続く状況ではありますが、             当社グループは引き続き当初よ
り計画している経営戦略を推進して参ります。

                                                   記

1.     2020 年度の実績について
     (1)中期経営計画目標の進捗
       2020 年度指標別実績対比                                                               単位:百万円
                   売上高(連結)              営業利益            営業利益率           当期純利益         ROE
       当初計画                21,900              1,080           5.0%           750        4.0%
           実績              21,588              1,779           8.2%        1,069         5.3%
           差異                  △312             699            3.2%           319        1.3%
       売上高については、電力・通信関連で特に下期に電力向け製品が停滞して計画に対して未
     達に終わりました。利益面では、通信関連製品が堅調に推移したことにより全体を牽引致し
     ました。また建築・道路関連では高速道路の ETC 設備更新工事のガントリーなど道路施設
     材が利益に貢献致しましたが、     建築鉄骨関係の大型件名での手直し工事の発生により大幅な
     損失を計上しました。
       その結果、2021 年 3 月期の連結業績につきましては、売上高 215 億 88 百万円、営業利益
     17 億 79 百万円となりました。

     <ご参考>
                                                                                       単位:百万円
                                2019 年度                      2020 年度                  2021 年度
                                 3 月期                          3 月期                    3 月期
                                  実績           当初計画            実績        差異     当初計画         当期予想
     売上高(連結)                          21,680      21,900       21,588    △312       21,600      22,100
     営業利益                              2,012       1,080        1,779     699        1,080       1,250
     営業利益率                             9.3%        5.0%         8.2%     3.2%        5.0%        5.7%
     親 会社 に 帰 属 す る当 期 純 利 益           5,288           750      1,069     319         700         820
     ROE                              27.4%        4.0%         5.3%     1.3%        4.0%        3.9%
 (2)投資の状況
     当社グループの設備投資額は 22 億 71 百万円となりました。主に工場隣接の賃貸工場
    借用による工程レイアウトの改善等を実施して生産効率化を推進致しました。
     また、完全子会社化を進めておりました会津碍子株式会社につきまして、2021 年 3 月
    に東北電力株式会社などが保有する残りの 3 分の 1 の株式(25,840 株)を取得し、完全
    子会社としました。

2. 今後の基本戦略について
  (1)既存市場における付加価値化・差別化
      商品力・提案力アップを注力製品に加えて、改良・コスト低減により競争力を高めて
     参ります。また、表面処理技術(高耐食めっき・タフ Z10、低光沢処理)による販路拡大
     に努めて参ります。

 (2)品質・コスト競争力の強化
     引き続き生産体制の最適化を経営重点方針に掲げ、重点設備投資による収益源の創造
    とスマートファクトリーの構築による生産効率化に取り組んで参ります。
     その一環として中期設備計画において、八千代工場はめっき工場棟の新築、会津地区
    では碍子製造設備の移設・更新を計画的に実施中です。主要部分の完成は 2022 年度を予
    定しています。

 (3)既存製品・技術を活用した新市場進出
     リニア新幹線に係わる資機材、大阪万博関連施設材、そして海外鉄道プロジェクトの
    受注を促進して参ります。

 (4)新規事業開発
     水素関連事業につきまして、環境省事業成果のもとに、2020 年度に「空温式水素吸蔵
    合金システム」   (MH-クーオン)の商品化を行い、2021 年度より販売開始いたします。
     当社は、2050 年カーボンニュートラル宣言(CO 2 排出実質ゼロ)の実現に向け、水素
    による CO 2 フリ-燃料への転換で社会貢献を目指して参ります。

 (5) IT 戦略
       工場内の人や設備の情報を IoT を用いて収集・分析、AI やロボットを活用した次世代
     のモノづくりを推進することで生産性の向上や新たな収益源を創出するデジタルトラン
     スフォーメーション(DX)を目指します。また、グループ内のバックオフィスに於いて
     も DX 推進してグループ経営の効率化にも努めて参ります。

                                                以上