5922 那須鉄 2020-05-26 16:00:00
中期経営計画の進捗状況について [pdf]
2020 年 5 月 26 日
各 位
会 社 名 那須電機鉄工株式会社
代 表 者 名 代表取締役社長 鈴木 智晴
(コード 5922、東証第二部)
問 合 せ 先 専務取締役 西岡 雅之
(℡.03-3351-6131)
中期経営計画の進捗状況について
当社グループは、2019 年 5 月 28 日に、2019 年度から 2021 年度までの中期経営計画を開示
いたしました。つきましては、計画初年度の進捗状況を下記の通りご報告いたします。
また、2020 年度は中期経営計画の 2 年目にあたりますが、米中貿易摩擦や原油価格の変動
など国際情勢に不透明感があり国内経済への懸念事項が多い最中に、新型コロナウイルスによ
る影響で国内外の経済が危機に直面するような状況ですが、当社グループは引き続き当初より
計画している経営戦略を推進してまいります。
記
1. 2019 年度の実績について
(1)中期経営計画目標の進捗
2019 年度指標別実績対比 単位:百万円
売上高(連結) 営業利益 営業利益率 当期純利益 ROE
当初計画 20,700 580 2.8% 4,300 23.6%
実績 21,681 2,013 9.3% 5,282 27.0%
差異 981 1,433 5.5% 982 3.4%
売上高については、通信関連で鉄塔の延命化工事とアンテナ支持金物の生産が年間を通じ
て継続出来たことにより計画を達成致しました。利益面では、通信関連と建築・道路関連共
に複数年におよぶ大型施工件名が完工し利益に貢献致しました。
その結果、2020 年 3 月期の連結業績につきましては、売上高 216 億 81 百万円、営業利益
20 億 13 百万円となりました。また、親会社に帰属する当期純利益は、当社旧砂町工場土地
の売却益等の計上もあり 52 億 82 百万円となりました。
<ご参考>
単位:百万円
2020 年 2021 年 2022 年
3 月期 3 月期 3 月期
当初計画 実績 達成率 当初計画 当期予想 当初計画
売上高(連結) 20,700 21,681 104.7% 21,900 21,000 21,600
営業利益 580 2,013 347.1% 1,080 1,150 1,080
営業利益率 2.8% 9.3% 332.1% 5.0% 5.5% 5.0%
親 会社 に 帰 属 す る当 期 純 利 益 4,300 5,282 122.8% 750 700 700
ROE 23.6% 27.0% 114.4% 4.0% 3.5% 4.0%
(2)投資の状況
当社グループの設備投資額は 4 億 54 百万円となりました。2019 年度には ERP システ
ム(統合基幹業務システム)が本稼働となり業務の効率化を図りました。
また、2020 年 2 月に東北電力株式会社の関連会社であった会津碍子株式会社の株式譲
渡契約を締結し、当社グループに迎えて継続的に碍子の安定供給を図ってまいります。
2. 今後の基本戦略について
(1)既存市場における付加価値化・差別化
注力製品に於いてターゲットプライスの設定により競争に打ち勝つコストを実現して
参ります。また、表面処理技術(高耐食めっき・タフ Z10、低光沢処理)による販路拡大
に努めてまいります。
(2)品質・コスト競争力の強化
引き続き生産体制の最適化を経営重点方針に掲げ、重点設備投資による収益源の創造
とスマートファクトリーの構築による生産効率化に取り組んでまいります。
その一環として中期設備計画において、八千代工場はめっき工場棟の新築、会津地区
では碍子製造設備の増設・更新を計画しました。
(3)既存製品・技術を活用した新市場進出
リニア新幹線、大阪万博、そして海外鉄道プロジェクトの受注を促進してまいります。
(4)新規事業開発
水素関連事業につきましては、2019 年度をもって 3 ヶ年に亘る環境省委託事業(効果
的な CO 2 削減を目指した水素吸蔵合金による再生可能エネルギーの貯蔵システム)を完
遂し高い評価を頂きました。当社にとりまして SDGs の達成に貢献する取り組みとして
も重要であり、2020 年度より市場投入を目指してまいります。
(5) IT 戦略
工場内の人や設備の情報を IoT を用いて収集・分析、AI やロボットを活用した次世代
のモノづくりを推進することで生産性の向上や新たな収益源を創出するデジタルトラン
スフォーメーション(DX)を目指します。
以上