5902 ホッカンHD 2021-06-03 17:00:00
ホッカンホールディングス2020年度決算説明会 [pdf]
ホッカンホールディングス株式会社
2020年度 決算説明会資料
2021年6⽉4⽇
経営成績
単位:百万円
2020年度 2019年度 2020年度
前期⽐ 業績予想 公表⽐
通期実績 通期実績 (2021年4⽉28⽇)
売上⾼ 109,367 127,741 -14.4% 109,300 +0.1%
営業利益 759 6,333 -88.0% 800 -5.1%
経常利益 2,112 4,464 -52.7% 2,100 +0.6%
親会社株主に帰属する
当期純利益 -368 1,968 - -300 -
(⼜は当期純損失)
⾃⼰資本当期純利益率 -0.7% 3.7% - - -
2
主な業績要因
売上⾼︓新型コロナウイルス感染症の影響により、全セグメントにおいて売上⾼減少
○⼤型ペットボトル製品 巣ごもり需要により堅調
○塗料製品など ホビー需要等により好調
○燃料ボンベ⽸ 災害備蓄に対する意識の⾼まりにより好調
○⾷品⽤PETボトル 当社の開発した技術が受け⼊れられ好調
▲主⼒事業である⼩型PETボトル製品、飲料⽤空⽸、飲料⽤PET製品等
インバウンド需要の蒸発と観光関連需要の⼤幅な減少、
テレワークなど外出を避ける⾏動様式の広がりなどを受け、⼤きく減少
営業利益︓中期経営計画「FUTURE-5」において⾏ってきた取り組みにより
収益性のポテンシャルは⾼まり、加えて固定費の削減に努めたが、
売上⾼減少を補うには⾄らず、前年⽐約9割減
経常利益︓持分法による投資利益6億71百万円を計上するなど、
営業外収益を18億58百万円計上
(前年度は持分法投資利益損失21億15百万円を計上)
親会社株主に帰属する当期純損失︓
○特別利益 投資有価証券売却益7億47百万円を計上
▲特別損失 北海製罐株式会社における事業⽤設備の減損損失、
固定資産除却損等、計29億56百万円を計上
3
連結売上⾼および営業損益
単位:百万円
売上⾼ 営業損益
2020年度 2019年度 前期⽐ 2020年度 2019年度 前期⽐
容器事業 35,237 40,535 -13.1% -224 429 -
充填事業 60,587 71,540 -15.3% 2,458 6,416 -61.7%
機械製作事業 2,914 3,127 -6.8% 51 299 -82.8%
海外事業 8,547 10,033 -14.8% 23 400 -94.1%
その他 2,079 2,503 -16.9% -48 -15 -
調整(含 グループ内取引) - - - -1,500 -1,196 -
合計 109,367 127,741 -14.4% 759 6,333 -88.0%
4
事業の状況(容器事業)
メタル⽸
・飲料⽤スチール空⽸ 前年を⼤幅に下回る
▲外出を避ける⾏動様式→⾃販機・コンビニ販売減少
・⾷品⽸詰⽤空⽸
⽔産⽸詰︓前年を下回る
▲サケ、サンマなどの記録的な不漁による原料不⾜
農産⽸詰︓前年を下回る
・エアゾール⽤空⽸ 全体としては前年を上回る
▲消臭芳⾹剤等の販売減少
○燃料ボンベ⽸、塗料製品(ホビー需要等)の販売 好調に推移
○主⼒の殺⾍剤関連製品 堅調に推移
・美術⽸ 前年を下回る
▲菓⼦、海苔などの贈答向け製品が⼤幅に減少
プラスチック容器 前年を⼤きく下回る
・飲料⽤PETボトル(プリフォームを含む)
▲主⼒の⼩型PETボトル 消費者の需要が⼤型PETボトルにシフトし減少
▲加温⽤プリフォーム 暖冬の影響を受けて販売減少
・⾷品⽤ペットボトル 前年を⼤きく上回る
○リサイクルが可能なPET素材の⼆重構造バリアボトル 好調に推移
その他プラスチック製容器包装
▲外出を避ける動き→化粧品向け製品 ⼤きく減少
▲外⾷産業向けやコンビニエンスストア向け飲料⽤バッグインボックス 低迷
5
事業の状況(充填事業・機械製作事業)
充填事業
⽸製品
・リシール⽸(ボトル⽸) 前年を⼤幅に下回る
▲外出を避ける動き→⾃販機・コンビニ販売低調
・通常⽸ 売上⾼では前年を上回る
▲市場動向と同様に販売は低調
○充填委託元からの受託構成⽐率
PETボトル製品 前年を下回る
○ミネラルウォーター等の⼤型PETボトル製品 外出を避ける動き→増加
▲主⼒の⼩型PETボトル製品 ⾃販機・コンビニ販売低調
機械製作事業 前年を下回る
▲新型コロナウイルス感染症の影響→設備投資を⼿控える動きが広がり、
⾃動⾞部品にかかる⽣産設備、⾦型などの受注が減少
6
事業の状況(海外事業・その他)
海外事業
インドネシア
▲⼤規模な社会活動制限の影響により、個⼈消費や企業活動が⼤幅に抑制
→飲料⽔や清涼飲料の需要が落ち込む
・ホッカン・デルタパック・インダストリ社 前年を下回る
・ホッカン・インドネシア社 売上⾼は前年を下回る
○新製品受注や固定費削減等により、営業利益は前年を上回る
ベトナム
▲観光客の減少、飲⾷店の営業制限、外出⾃粛などの影響
→飲料消費が落ち込む
・⽇本キャンパック・ベトナム社 前年を⼤幅に下回る
⼀部のお客様による内製化の影響等
その他
化粧品事業 前年を⼤きく下回る
○新たなお客様との取引開始
▲インバウンド需要の蒸発や外出機会の減少などの影響
7
2020年度に実施した企業再編等
株式会社真喜⾷品の株式取得(2021年2⽉1⽇付)
株式会社⽇本キャンパックが、株式会社真喜⾷品の株式の全部を取得
当社の連結⼦会社とした
株式会社真喜⾷品の概要
● 所在地 ︓新潟県新潟市
● 事業内容︓⾷品製造販売
● 資本⾦ ︓10百万円
● 設⽴⽇ ︓1977(昭和52)年4⽉30⽇
● 主要製品︓⼩袋スープ、健康⾷品
⼦会社間の吸収合併(2021年3⽉決議 効⼒発⽣⽇2021年7⽉1⽇)
北海製罐株式会社が、⼦会社の⽇東製器株式会社を吸収合併
株式会社⽇本キャンパックが、⼦会社の株式会社⻄⽇本キャンパックを吸収合併
●実施⽬的
組織・指揮命令系統・社内制度等の統⼀統合による経営・業務の効率化や、
各社間の⼈材の流動化による組織の活性化を実現することにより、
グループ企業価値を向上するため
8
中期経営計画 FUTURE-5 基本戦略の総括
基本戦略 概要 期間中の実績
1.事業構造の転換 今後の成⻑事業分野へ、積極的に ●成⻑事業分野への経営資源配分
経営資源配分を実施する。また、 ・アセプティック(無菌充填)ラインの導⼊
不採算事業に対しては個別の対策 ⇒株式会社⻄⽇本キャンパック1ライン導⼊済
検討をおこない、具体的な施策を 株式会社⽇本キャンパック1ライン稼働予定
展開・実⾏する。 ・ヘルスケア事業部⽴上げ(株式会社⽇本キャンパック)
⇒ヘルスケア領域への進出を図る
実績︓軟包材を⽤いた熱中症対策製品
●不採算事業の個別検討
・⼩樽⼯場の⾷⽸、飲料⽸、美術⽸製造⾒直し
⇒ ・利益を⾒込めるラインに⽣産集約
・⼈員の再配置
・⼀部⽸製品ラインを⼩樽⼯場に移管
2.海外事業の展開 東南アジア市場の伸⻑を、当社グ ・インドネシアに飲料⽤パッケージ製造会社
ループの成⻑エンジンとして取り込み、 PT. HOKKAN DELTAPACK INDUSTRI社を
飲料充填事業を基幹として、グルー 設⽴(2018年3Q 事業開始2019年1Q)
プの総合⼒を活かしながら事業展 ⇒事業セグメント「海外事業」を追加
開を加速させる。 (2019年度)
3.新規事業の創出 既存事業を基盤として、グループとし ・⾷品の受託製造を営む株式会社真喜⾷品を
てのシナジーを効かせ、アライアンス 連結⼦会社化(2020年4Q)
やM&Aを活⽤しながら、新たな基
柱となる事業を創出する。
9
中期経営計画 FUTURE-5 数値計画および実績
2017年度 2018年度 2019年度 2020年度
実績 計画 実績 計画 実績 計画 実績
売上⾼ 1,192億円 1,240億円 1,287億円 1,220億円 1,277億円 1,250億円 1,093億
営業利益 51億円 55億円 61億円 65億円 63億円 75億円 7億円
営業利益率 4.3% 4.4% 4.8% 5.3% 5.0% 6.0% 0.7%
有利⼦負債 430億円 555億円 539億円 613億円 535億円 526億円 583億円
純資産 550億円 584億円 579億円 623億円 551億円 673億円 572億円
DEレシオ 0.8倍 1.0倍 0.9倍 1.0倍 1.0倍 0.8倍 1.0倍
ROE 8.3% 6.9% 2.1% 7.5% 3.7% 8.5% -0.7%
⾃⼰資本
39.1% 37.1% 34.9% 37.3% 36.0% 41.3% 36.7%
⽐率
※為替前提条件︓計画値について、2018年度は110円/ドル、2019年、2020年度は115円/ドルで設定
※為替感応度について︓FUTURE-5開始時においては、為替が1円/ドル変化した場合の利益に与える影響は約100百万円と
していたが、その後の取引形態の変更により、2020年度においては約20百万円程度。
(円安で減益、円⾼で増益の効果)
10
2021年度業績予想
単位:百万円
2021年度 2020年度
前期⽐
業績予想 実績
売上⾼ 86,000 109,367 -
営業利益 2,300 759 +202.9%
経常利益 2,800 2,112 +32.6%
親会社株主に帰属する当期純利益 1,300 -368 -
当期⾸より、「収益認識に関する会計基準」等を適⽤するため、
2021年度業績予想は当該会計基準を適⽤した後の⾦額となっている
このため、売上⾼については前期⽐を記載していない
売上⾼︓新しい⾏動様式のもとで活動が再開されつつある
⇒徐々に需要が回復してくることも想定される
インバウンド需要は未だ⾒通し⽴たず、予断を許さない
営業利益︓新規顧客開拓による販路の拡⼤や経費削減等により、収益の確保に努める
経常利益︓営業外収益に持分法投資利益の計上を⾒込む
(前年度は持分法投資利益6億71百万円を計上)
親会社株主に帰属する当期純利益︓特別損失の減少により⼤幅増益を⾒込む
11
連結設備投資
単位:百万円
2017年度 2018年度 2019年度 2020年度 2021年度
設備投資 12,459 18,330 9,676 7,128 7,480
減価償却費 6,504 7,372 8,039 7,789 7,341
2020年度 実績
容器事業 ︓⼆重構造バリアボトルの⾼速製造設備等 12億円
充填事業 ︓アセプティック(無菌充填)ライン導⼊等 51億円
海外事業 ︓飲料⽤パッケージ製造設備等 4億円
2021年度 予算
容器事業 ︓各種⾷品ボトル製造設備等 16億円
充填事業 ︓アセプティック(無菌充填)ライン導⼊等 44億円
海外事業 ︓飲料⽤パッケージ製造設備等 7億円
12
株主還元
2017年度 2018年度 2019年度 2020年度 2021年度予想
1株当たり 中間 23.00円
8.5円 ※ 42.5円 45.0円 32.25円
配当⾦ 期末 22.00円
配当性向 12.2% 45.0% 27.9% - 42.2%
※2018年10月1日付で当社普通株式5株につき1株の割合をもって株式併合を実施したため、
株式併合後の基準で換算した場合の金額を記載しています。
配当に関する基本⽅針
剰余⾦の配当につきましては、中⻑期的な株主価値向上を図る観点から、成⻑戦略および財務の
健全性強化のための内部留保の充実を勘案しつつ、株主の皆様への利益還元を最⼤限に考え、
バランスを考慮した配当とすることを基本⽅針としております。
2020年度の期末配当⾦につきましては、当期業績および新型コロナウイルス感染拡⼤の影響等に
よる未確定な要素などを踏まえ、今後の経営環境等も総合的に勘案しました結果、3⽉30⽇公表
のとおり、誠に遺憾ながら、前期実績から12 円75 銭減配し、1株当たり13円50銭(年間配当
⾦額32.25円)と決定いたしました。(⽀払開始⽇︓6⽉8⽇予定)
13
次期中期経営計画について
次期中期経営計画の策定延期
(2022年度から開始)
これに先⽴ち、創⽴100周年を迎える
当社グループが拠って⽴つ規範として策定
・ 経営理念
・ ビジョン
・ サステナビリティ基本⽅針
・ 全社戦略
14
経営理念について
経営理念
開拓者精神をもって、成⻑のために飽くなき挑戦をし続け、
お客様と共に、社会から必要とされる製品を提供していく。
開拓者精神とは︖
⾃発性と創造性をもって、
新しいものづくりに勇猛果敢に⽴ち向かっていく精神
15
ビジョン
ビジョン
1.我々は、お取引先様から、また社会から強く必要とされる
存在であるため、常に社会的責任を明確にすると共に、
各事業分野において「この点がNo.1」と⾔いきれる
明確な特⻑を持った製品サービスを開発、提供します。
2.我々の製品、サービスを世界中の⼈々へ提供できるよう、
新たな事業拠点の設⽴を積極的に進めてまいります。
3.我々は国籍、性別、年齢に関係なく、事業に貢献する⼈を
正当に評価する、フェアな企業集団であり続けます。
16
サステナビリティ基本⽅針
サステナビリティ基本⽅針
1.労働者の権利を含む⼈権を尊重し、差別・ハラスメントを許しません
2.役職員の安全および健康を確保し、働きがいのある会社を⽬指します
3.法令を遵守し、公正取引・腐敗防⽌、反社会的勢⼒の排除に取り組みます
4.持続可能な地球環境の実現に向けて取り組みます
5.顧客満⾜度の⾼い製品・サービスを開発し、
製品安全および品質の確保に努めます
6.情報資産の管理・活⽤を徹底し、適正な開⽰を⾏います
7.地域社会と調和し、社会の幸福に資する活動に取り組みます
8.ステークホルダーと真摯に対話し、活動状況を監督します
(全⽂は http://www.hokkanholdings.co.jp/csr/policy.shtml をご参照ください。)
17
全社戦略
全社戦略
1.⼈的資源の最適化
成⻑の源泉である⼈的資源を最適化するために、
適切な⼈事制度、教育制度の確⽴と、
価値創出に貢献できる⼈材確保ための積極的な投資を⾏います。
2.国内事業の再編
稼ぐ⼒=お客様へ⾼い価値を提供できるか否かを最重要視し、
事業の取捨選択に取り組みます。
3.海外事業の拡⼤
東南アジア諸国を中⼼とした新興国への事業投資をこれまで以上に加速させ、
事業規模、利益の拡⼤を⽬指します。
4.新規事業開発
M&Aを積極的に活⽤し国内、海外問わず、当社グループの知⾒を活かし得る
新たな事業領域へ進出して参ります。
18
注意事項
当資料は、投資家の皆様にホッカンホールディングス株式会社への理解を深めていただくことを お問合せ先︓
⽬的として、経営や財務に関する情報を提供するものです。
ホッカンホールディングス株式会社
以下の点をご了解の上、ご覧ください。
・業績⾒通し等は作成時点において、当社が予測しうる範囲内で作成したものです。 取締役 砂廣 俊明
・記載の業績⾒通し等とは異なる結果を⽣じ得るリスクを含んでおりますことをご承知ください。 ℡︓03-3213-5111
・投資に関する決定は投資家ご⾃⾝のご判断において⾏われるようお願いいたします。
・掲載内容について細⼼の注意を払っておりますが、不可抗⼒によって情報に誤りを⽣ずる
可能性もございますので、ご注意下さい。