5713 住友鉱 2021-07-06 15:00:00
車載電池向け正極材の増産を決定 -別子地区に新工場を建設- [pdf]

                                          2021年7⽉ 6 ⽇
各    位

                        会 社 名   住友⾦属鉱⼭株式会社
                        代表者名    代表取締役社⻑       野崎     明
                        (コード番号     5713   東証第 1 部)
                        問合せ先    広報 IR 部 草薙    英昭
                        (TEL. 03−3436−7705)


               ⾞載電池向け正極材の増産を決定
                〜別⼦地区に新⼯場を建設〜


    住友⾦属鉱⼭株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社⻑:野崎 明)は、⾃動⾞の
電動化進展に伴う⾞載⽤⼆次電池の需要拡⼤に対応するために、⼆次電池⽤正極材の増産
を⾏うことを決定しました。
    別⼦地区(愛媛県新居浜市)に新⼯場を建設、播磨事業所(兵庫県加古郡播磨町)では
設備増強を⾏います。設備投資総額は両拠点合計470億円で、2025年の完成を予定
しています。


    現在、世界での脱炭素化の流れに合わせて⾃動⾞の電動化が急激に加速しており、⾞載
向け電池の増産が相次いでいます。当社では⾞載電池向けにニッケル系の正極材を⽣産・
販売しておりますが、その需要は⼤きな広がりを⾒せています。また、正極材ではハイニ
ッケル化(ニッケル⽐率の向上)が進んでおり、当社の技術が活かされる分野が広がって
います。


    このような動きを受け、現在正極材を⽣産している磯浦⼯場(愛媛県新居浜市)の近隣
の遊休地において、ニッケル系正極材の新⼯場を建設することを決定しました。またこれ
に合わせ、上⼯程となるプリカーサーについては、現在製造拠点となっている播磨事業所
(兵庫県加古郡播磨町)において設備増強を⾏います。新居浜地区の設備投資額は400
億円、播磨事業所での設備投資額は70億円を予定しています。
    今後、建物をはじめとした完成まで⻑期間を要する設備から順次投資を⾏っていき、最
新の技術を反映した⽣産設備・プロセスを導⼊・構築し、操業開始時点で必要とされるニ
ッケル系正極材の⽣産を⾏っていきます。最終的な⽣産能⼒は正極材2,000t/⽉を想
定しています。
 当社は2018年中期経営計画において、2024年中期経営計画期間(2027年)
までに正極材の⽣産量を10,000t/⽉まで引き上げることをめざしており、今回の決
定によりこれに⼤きく近づきます。また世界の課題である脱炭素化に貢献する⾼機能電池
材料の供給拡⼤により、
          「2030 年のありたい姿」の重要課題「気候変動」のありたい姿で
掲げている「温室効果ガス(GHG)排出量ゼロに向け、排出量削減とともに低炭素負荷
製品の安定供給を含めた気候変動対策に積極的に取り組んでいる企業」の実現に向けて取
り組んでまいります。


 本件は、経済産業省による「サプライチェーン対策のための国内投資促進事業費補助
⾦」対象事業となっています。当社は⽇本国内の産業発展のため、本補助⾦を適切に使⽤
して事業を⾏ってまいります。


                                        以上