5707 東邦鉛 2019-08-09 15:00:00
2019年度Q1連結累計期間決算及び業績予想(上期・通期)修正説明資料 [pdf]
5707
2019年度
Q1連結累計期間決算及び
業績予想(上期・通期)修正説明資料
2019年8月9日
本資料に記載されている業績見通し等の将来に関する記述は、当社が現在入手している情報及び合理的であると判断する一定の前提に基づいており、
その達成を当社として約束する趣旨のものではありません。また、実際の業績等は様々な要因により大きく異なる可能性があります。
1
内容
Ⅰ. 2019年度Q1累計 連結決算概況
1. 収支の状況 P3
2. 財務の状況 P8
3. 資源セグメントの状況 P12
Ⅱ. 2019年度 業績予想(上期・通期)修正
1. 総括 P13
2. 前回公表からの前提修正 P14
3.前回公表からの予想収支修正 P17
4. 資源セグメントの前提修正 P20
5. 特記事項 P21
Ⅲ. 配当予想 P24
Ⅳ. キャッシュ・フローについて P24
Ⅴ. 2019年度 感応度 P25
2
Ⅰ. 2019年度Q1累計 連結決算概況
1. 収支の状況
(1)総括
●下記① ③により、営業利益は39.9億円の赤字となりました。
①Q1における亜鉛価格の下落を主因とした製錬セグメントにおける在庫評価損の計上
②東証に適時開示としてリリース(2019年8月9日)した非鉄スラグ製品に関する費用計上
③資源セグメントにおける期ずれ影響等
その結果、経常利益は35.9億円の赤字、最終利益はCBHエンデバー鉱山の追加減損(3.3億)もあり、
29.6億円の赤字となりました。
●前年同期比では、製錬セグメントにおける在庫評価損益の出方の違い等により、3利益とも大幅な減益
となりました。
単位:億円
連結売上高 234
連結営業利益 △39.9
連結経常利益 △35.9
連結純利益 △29.6
3
1. 収支の状況 (2)市況推移
3,400 亜鉛(US$)
3,200 鉛(US$)
3,000 銀(¢)
2,800
2,600
2,400
2,200
2,000
1,800
1,600
1,400
1,200
2018/4∼ 2018/7∼ 2018/10 2019/1∼ 2019/4∼
2018/6 2018/9 ∼ 2019/3 2019/6
2018/12
連結会計期間 連結会計期間
CBH社 会計期間 CBH社 会計期間
120 0.650
円/US$
115 US$/AU$
0.700
110
0.750
105
100 0.800
2018/4 2018/7 2018/10 2019/1 2019/4
2018/6 2018/9 2018/12 2019/3 2019/6
連結会計期間 連結会計期間
CBH社 会計期間 CBH社 会計期間
4
1. 収支の状況
(3)前年同期比較(市況・生産量)
前年同期 Q1累計 差(実額) 差(%)
亜鉛(米$/t) 3,114 2,763 △351 △11
鉛(米$/t) 2,387 1,886 △501 △21
市況 銀(米$/toz) 16.5 14.9 △1.6 △10
円/米$ 109.1 109.9 0.8 1
米$/豪$(1-3月) 0.786 0.713 △0.073 △9
亜鉛製品(千t) 27.0 21.0 △6.0 △22
製錬セグメント
鉛製品(千t) 25.1 23.6 △1.4 △6
主要製品生産量
電気銀(t) 92 61 △31 △33
エンデバー 143 92 △52 △36
粗鉱処理量
ラスプ 177 167 △11 △6
(千t)
計 320 258 △62 △19
エンデバー 12.9 7.3 △5.6 △43
資源セグメント 亜鉛精鉱生産量
ラスプ 12.6 11.4 △1.2 △9
CBH社関連(1-3月) (千dmt)
計 25.5 18.7 △6.8 △27
エンデバー 6.9 3.1 △3.8 △54
鉛精鉱生産量
ラスプ 5.8 6.0 0.2 3
(千dmt)
計 12.7 9.2 △3.6 △28
5
1. 収支の状況
(4)前年同期比較(収支)
前年同期 Q1累計 差(実額) 差(%)
売上高(億円) 307 234 △73 △24
製錬 4.1 △37.9 △42.0 -
資源 1.5 △5.8 △7.2 -
電子部材 1.5 1.2 △0.3 △19
営業利益(億円) 環境・リサイクル 5.3 4.0 △1.3 △24
収支 その他 ※ 1.4 0.1 △1.4 △96
調整額 2.2 △1.5 △3.7 -
計 16.0 △39.9 △55.8 -
経常利益(億円) 15.7 △35.9 △51.7 -
純利益(億円) 12.2 △29.6 △41.8 -
EBITDA(億円) 30.7 △23.7 △54.4 -
※「その他」に係る営業利益には、「土木・建築・プラントエンジニアリング」セグメントに係る営業利益を含む。
6
1. 収支の状況
(4)前年同期比較(収支) 単位:億円
国内営業利益△49 海外営業利益(資源セグメント) △7
7
2. 財務の状況
(1)貸借対照表(資産の部)
単位:億円
2019年3月末 実績 2019年6月末 実績 差(実額)
現金・預金 102 112 10
受取手形・売掛金 163 146 △17
流動資産 たな卸資産 424 417 △7
その他 40 43 3
計 730 718 △12
389 386 △3
有形固定資産 内CBH社関係 75 74 △1
(豪$百万表示) (96) (94) (△2)
119 122 3
固定資産
無形固定資産 内CBH社関係 118 122 4
(豪$百万表示) (151) (155) (4)
投資その他 64 79 15
計 572 587 15
資産 合計 1,302 1,305 3
8
2. 財務の状況
(1)貸借対照表(負債・純資産の部)
単位:億円
2019年3月末 実績 2019年6月末 実績 差(実額)
支払手形・買掛金 71 53 △18
CP 110 160 50
短期借入金 118 115 △3
有利子負債
負債の部 長期借入金 300 305 5
有利子負債計 528 580 52
その他負債 148 157 9
計 747 790 43
資本金 146 146 0
資本剰余金・自己株式 98 98 0
株主資本
利益剰余金 210 171 △39
純資産の部
株主資本 計 454 415 △39
その他包括利益累計額 101 99 △2
計 555 514 △41
負債・純資産 合計 1,302 1,305 3
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2. 財務の状況
(2)主要財務指標の変化
前年同期 Q1累計 評価
自己資本比率 45.5% 39.4% 悪化
D/Eレシオ 0.8倍 1.1倍 悪化
D/EBITDAレシオ
4.2倍 △6.1倍 大幅悪化
(年換算)
純利益/自己資本(ROE)
8.0% △22.1% 大幅悪化
(年換算)
純利益/売上高 4.0% △12.6% 大幅悪化
売上高/総資産 0.9回転 0.7回転 悪化
総資産/自己資本 2.2倍 2.4倍 増加
10
2. 財務の状況 単位:億円
(3)キャッシュ・フローの推移
営業活動 投資活動 財務活動
50
43
40
34
30
20
10
0
-10 △8
-20
△ 23
-30 △ 26
△ 32
-40
()内はフリーCF
-50
前年同期 △21(計+11) Q1累計実績 +9(計△34 )
11
3. 資源セグメントの状況
前期比△7.2億円
⇒内、CBH社営業利益△6.2億円
(内、市況等他律要因△6.4億円)
①エンデバー鉱山
前期比△7.0億円(内、市況等他律要因△2.6億円)
他律要因を除くと△4.4億円の減益
⇒品位低下などの要因から単位当たり製造原価上昇
②ラスプ鉱山
前期比1.0億円(内、市況等他律要因△3.6億円)
他律要因を除くと4.6億円の増益⇒2018年Q4の単位原価の低い精鉱の払い出しによる改善
③その他(期ずれ等)
前期比△1.0億円⇒期ずれ調整△1.0億円等
利益(億円) 前年同期 Q1累計 差(実額)
エンデバー鉱山 5.4 △1.6 △7.0 ①
ラスプ鉱山 4.6 5.6 1.0 ②
CBH社営業利益
その他 0.4 0.1 △0.2
計 10.4 4.2 △6.2
その他(期ずれ等) △8.9 △9.9 △1.0 ③
資源セグメント利益 1.5 △5.8 △7.2
12
Ⅱ. 2019年度 業績予想(上期・通期)修正
1. 総括
●製錬セグメントにおいては、Q1での在庫評価損益のマイナス影響をQ2でリカバー出来ず、38億の赤字予
想へ。資源セグメントは上期にラスプ鉱山での高品位鉱の採掘遅延による品位低下等が影響し、赤字幅が
拡大し18億の赤字予想へ。その結果、下記の通り、3利益とも大きな下振れ予想に。
●下期においては、製錬セグメントは在庫評価損の計上は沈静化。資源セグメントは、CBHエンデバー鉱
山の操業は若干の増産を行うものの(P20 P21参照)、7月の解雇コストが影響し、5/9公表比では増益
にはならず。資源セグメントにおいては、Q2・Q3でもエンデバー鉱山の減損を予想しており、結果とし
て、通期3利益とも下記の通りの減益となり、最終利益は15億の赤字予想。
単位:億円
上期 通期
2019/5/9 2019/8/9 2019/5/9 2019/8/9
公表 業績予想修正 公表 業績予想修正
連結売上高 515 492 1,060 990
連結営業利益 4.0 △45.0 46.0 △8.0
連結経常利益 6.0 △42.5 46.0 △7.0
連結純利益 △3.0 △41.0 30.0 △15.0
13
2. 前回公表からの前提修正
(1)Q2・下期の考え方
Q1前提 Q2前提修正 下期前提修正
亜鉛(米$/t) 2,763 2,400 2,400
鉛(米$/t) 1,886 2,000 2,000
市況 銀(米$/toz) 14.9 16.0 16.0
円/米$ 109.9 109.0 109.0
米$/豪$(1-12月) 0.713 0.700 0.700
亜鉛製品(千t) 21.0 21.7 51.6
製錬セグメント
鉛製品(千t) 23.6 25.0 43.8
主要製品生産量
電気銀(t) 61 77 133
エンデバー 92 79 103
粗鉱処理量
ラスプ 167 169 374
(千t)
計 258 248 478
エンデバー 7.3 5.7 10.0
資源セグメント 亜鉛精鉱生産量
ラスプ 11.4 13.1 36.7
CBH社関連(1-12月) (千dmt)
計 18.7 18.9 46.7
エンデバー 3.1 2.6 4.9
鉛精鉱生産量
ラスプ 6.0 6.4 20.0
(千dmt)
計 9.2 8.9 24.9
14
2. 前回公表からの前提修正
(2)上期前提修正差異
5/9 差(実額)
今回修正上期 差(%)
公表ベース Q1実績 Q2修正予想
亜鉛(米$/t) 2,700 2,580 △120 - - △4
鉛(米$/t) 2,000 1,950 △50 - - △3
市況 銀(米$/toz) 16.0 15.5 △0.5 - - △3
円/米$ 109.0 109.5 0.5 - - 0
米$/豪$(1-6月) 0.725 0.710 △0.015 - - △2
亜鉛製品(千t) 47.5 42.6 △4.9 △4.9 0.0 △10
製錬セグメント
鉛製品(千t) 49.2 48.6 △0.6 △0.6 0.0 △1
主要製品生産量
電気銀(t) 132 138 6 6 0 5
エンデバー 157 171 14 0 14 9
粗鉱処理量
ラスプ 362 335 △27 △11 △16 △7
(千t)
計 519 506 △13 △11 △2 △3
エンデバー 12.3 13.0 0.7 0.0 0.7 5
資源セグメント 亜鉛精鉱生産量
ラスプ 32.3 24.6 △7.7 △4.2 △3.5 △24
CBH社関連(1-6月) (千dmt)
計 44.6 37.6 △7.0 △4.2 △2.8 △16
エンデバー 5.5 5.7 0.2 0.0 0.2 4
鉛精鉱生産量
ラスプ 14.6 12.4 △2.2 △1.6 △0.6 △15
(千dmt)
計 20.0 18.1 △1.9 △1.5 △0.4 △10
15
2. 前回公表からの前提修正
(3)通期前提修正差異
5/9 差(実額)
今回修正通期 差(%)
公表ベース 上期修正予想 下期修正予想
亜鉛(米$/t) 2,700 2,490 △210 - - △8
鉛(米$/t) 2,000 1,975 △25 - - △1
市況 銀(米$/toz) 16.0 15.8 △0.3 - - △2
円/米$ 109.0 109.3 0.3 - - 0
米$/豪$(1-12月) 0.725 0.710 △0.015 - - △2
亜鉛製品(千t) 99.1 94.2 △4.9 △4.9 0.0 △5
製錬セグメント
鉛製品(千t) 93.0 92.4 △0.6 △0.6 0.0 △1
主要製品生産量
電気銀(t) 265 272 7 6 0 3
エンデバー 157 274 117 14 103 74
粗鉱処理量
ラスプ 726 710 △16 △27 10 △2
(千t)
計 883 984 101 △13 114 11
エンデバー 12.3 23.1 10.8 0.7 10.0 87
資源セグメント 亜鉛精鉱生産量
ラスプ 70.9 61.2 △9.7 △7.7 △2.0 △14
CBH社関連(1-12月) (千dmt)
計 83.2 84.3 1.1 △7.0 8.1 1
エンデバー 5.5 10.6 5.1 0.2 4.9 94
鉛精鉱生産量
ラスプ 31.6 32.4 0.8 △2.2 2.9 2
(千dmt)
計 37.1 43.0 5.9 △1.9 7.8 16
16
3. 前回公表からの予想収支修正
(1)Q2・下期予想収支修正
Q1実績 Q2予想修正 下期予想修正 通期予想修正
(A) (B) (C) (A+B+C)
売上高(億円) 234 258 498 990
△37.9 0.4 9.5 △28.5
製錬 内、先入先出影響等 △21.6 △0.1 0.8 △20.9
内、ヘッジ 0.5 0.0 0.0 0.5
資源 △5.8 △11.7 15.0 △2.5
営業利益(億円) 電子部材 1.2 1.8 4.0 7.0
環境・リサイクル 4.0 3.5 6.0 13.5
その他 ※ 0.1 0.4 3.5 4.0
調整額 △1.5 0.5 △1.0 △2.0
計 △39.9 △5.2 37.0 △8.0
経常利益(億円) △35.9 △6.6 35.5 △7.0
純利益(億円) △29.6 △11.4 26.0 △15.0
EBITDA(億円) △23.7 11.3 67.6 55.2
※「その他」に係る営業利益には、「土木・建築・プラントエンジニアリング」セグメントに係る営業利益を含む。
17
3. 前回公表からの予想収支修正
(2)上期予想収支修正差異
5/9 差(実額)
今回修正上期 差(%)
公表ベース Q1実績 Q2修正予想
売上高(億円) 515 492 △23 △6 △17 △4
製錬 2.0 △37.5 △39.5 △38.2 △1.3 -
資源 △8.0 △17.5 △9.5 △6.9 △2.6 -
電子部材 4.0 3.0 △1.0 △0.5 △0.5 △25
営業利益(億円) 環境・リサイクル 8.0 7.5 △0.5 0.2 △0.7 △6
その他 ※ 3.0 0.5 △2.5 △1.2 △1.3 △83
調整額 △5.0 △1.0 4.0 5.6 △1.6 -
計 4.0 △45.0 △49.0 △41.1 △7.9 -
経常利益(億円) 6.0 △42.5 △48.5 △40.8 △7.7 -
純利益(億円) △3.0 △41.0 △38.0 △27.9 △10.1 -
EBITDA(億円) 32.7 △12.4 △45.1 △39.2 △5.9 -
※「その他」に係る営業利益には、「土木・建築・プラントエンジニアリング」セグメントに係る営業利益を含む。
18
3. 前回公表からの予想収支修正
(3)通期予想収支修正差異
5/9 差(実額)
今回修正通期 差(%)
公表ベース 上期修正予想 下期修正予想
売上高(億円) 1,060 990 △70 △23 △47 △7
製錬 13.0 △28.5 △41.5 △39.5 △1.5 -
資源 10.0 △2.5 △12.5 △9.5 △3.0 -
電子部材 7.0 7.0 0.0 △1.0 1.0 -
営業利益(億円) 環境・リサイクル 16.0 13.5 △2.5 △0.5 △2.0 -
その他 ※ 6.0 4.0 △2.0 △2.5 0.5 △33
調整額 △6.0 △2.0 4.0 4.0 0.0 -
計 46.0 △8.0 △54.0 △49.0 △5.0 -
経常利益(億円) 46.0 △7.0 △53.0 △48.5 △4.5 -
純利益(億円) 30.0 △15.0 △45.0 △38.0 △7.0 -
EBITDA(億円) 103.4 55.2 △48.2 △45.1 △3.1 △47
※「その他」に係る営業利益には、「土木・建築・プラントエンジニアリング」セグメントに係る営業利益を含む。
19
4. 資源セグメントの前提修正
●後述5(1)の通り、
①Aエリアは、2019年初より採掘するも経済性が見込める品位の鉱体規模は限定的。
②規模拡大を目指し深部Bエリア南部延長部にてボーリング調査を行なったが、追加鉱体の見込み無しの
判断。
③深部Bエリアにて品位改善の可能性有り。同エリア開発の経済性改善となる事より、追加のボーリング
を継続し11月以降に評価予定。
●その結果、エンデバー鉱山は、下期(7月 12月)については、7月に従業員を174名から71名へと103
名解雇、コントラクター全53名を契約解除した上で、減産シフトで操業維持し10万t程度の粗鉱処理を行
うこととし、一方、深部Bエリアの追加ボーリングを集中して行なう。
●エンデバー鉱山は上記減産シフトの範囲内で比較的高品位の残存部分を採掘するものの、解雇コスト
(3.3百万豪ドル)などもあり、下期は黒字にならず。ラスプ鉱山は、下期には高品位鉱の採掘を軌道に
もどし、キャッチアップをはかる。
Q1実績 Q2予想修正 下期予想修正 通期予想修正
利益(億円)
(A) (B) (C) (A+B+C)
エンデバー鉱山 △1.6 △10.7 △4.9 △17.2
ラスプ鉱山 5.6 △3.7 23.9 25.7
CBH社営業利益
その他 0.1 2.0 0.5 2.7
計 4.2 △12.4 19.5 11.2
期ずれ等 △9.9 0.7 △4.5 △13.7
資源セグメント利益 △5.8 △11.7 15.0 △2.5
20
5. 特記事項
(1) CBHエンデバー鉱山の状況
a.2019/7月現在での探査結果
エンデバー鉱山(Main Lode鉱体付近)断面図
相当部分は掘りつくすも、経
済性が見込まれる比較的品位
が高い残存部分を2019/7-12
に採掘
2019年より採掘開始するも経
済性が見込める品位の鉱体規
模は限定的。既存鉱体と併せ
て2019/7-12に
採掘
規模拡大を目指し深部Bエリ 既存鉱体
ア南部延長部にてボーリング
調査を行なったが、追加鉱体
の見込み無しの判断
Aエリア
品位改善の可能性有り。同エリ 追加開発鉱体 Bエリア
ア開発の経済性改善となる事よ
り、ボーリング調査を継続し
2019年11月に
評価予定
21
5. 特記事項
(1) CBHエンデバー鉱山の状況
b. 特損影響
深部Bエリアのボーリング調査結果に基づく2019年11月以降の経済性の結果判明にかかわらず、2019/4-9月の投資では、
減損計上が必要。
以下、経済性の結果判明以降のシナリオ。
①経済性ありの場合
2020年以降の採掘は別途計画予定。
②経済性なしの場合
売却・休山・閉山等の選択肢をとる。追加の解雇費用(営業費用として約3.6百万豪ドル)の計上も検討。
単位:百万豪ドル
2019年10 12月 固定資産投資額(計画) 0
2019年7 9月 固定資産投資額(計画) 3 2019年度連結Q3で減損予定
他に探査権予算3.1
時 2019年4 6月 固定資産投資額(CBH単体実績) 4 2019年度連結Q2で減損予定
間
の
経
過 2019年1 3月 固定資産投資額(実績) 4 2019年度連結Q1で減損済
2018年10 12月 固定資産投資額(実績)(別途探査権0.6) 13 2018年度連結Q4で減損済
2018年9月末 減損テスト対象固定資産(別途探査権12.5) 37 2018年度連結Q3累計期間で減損
22
5. 特記事項
(2) 「非鉄スラグ製品」の収支影響について
a. 経緯
過去に出荷した非鉄スラグ製品の一部において、土壌汚染対策法の土壌環境基準を超過
した製品があること、ならびに、当社の管理不足により不適切な使用・混入がなされた可
能性のあることが、調査の結果判明し、8月9日に東証に適時開示としてリリース(詳細は
東証リリース資料を参照)。
b. 収支影響
本件については、現在までに約19億円(2018年度10億、2019年度1Q9億で累計19億
弱)を費用計上済み。今後50億円規模の費用が発生する可能性あるが、調査の状況や所有
者の意向で変動するため、時期については未定。今後の調査結果によって費用は変動する
可能性あり。
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Ⅲ. 配当予想
当初30億円の利益予想に対し、@100円配当を予想しておりました。こ
のたび利益予想を下方修正しましたが、現段階での配当予想修正は行わ
ず、今後の市況動向やCBHエンデバー鉱山の探査結果なども考慮しつ
つ、修正の可否も含めて検討の猶予を頂きたく存じます。
Ⅳ. キャッシュ・フローについて
Q1の営業キャッシュ・フローがマイナス、EBITDAもQ1実績、上期予想
ともマイナスの状況となっております。通期ではEBITDA55億円を確保
の見込みではありますが、今後のキャッシュ・フロー改善に付き、鋭意
対策につき検討を進めて参ります。
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Ⅴ. 2019年度 感応度
2018年度試算 2019年度試算 増減
変動幅 連結営業利益 連結営業利益 連結営業利益
内CBH 内CBH 内CBH
影響額 影響額 影響額
34百万 40百万 + 6百万
亜鉛 $10 / t 50百万 56百万 + 6百万
(豪$410千) (豪$500千) (+豪$90千)*
23百万 28百万 + 5百万
鉛 $10 / t 28百万 33百万 + 5百万
(豪$280千) (豪$360千) (+豪$80千)*
円/米$ 1円 / 米$ 64百万 - 64百万 - \0百万 -
米$/豪$ 0.01 豪$3.7百万 同左 豪$2.8百万 同左 △豪$0.9百万 同左
円換算は79.0円/豪$を使用
* 2018年度は年内精鉱生産量の1/3につき、キャップとフロアーを固定したオプションを契約しており、
市況感応度はキャップ・フロアー内の市況を前提としたが、2019年度はこのような影響がないために影
響額が増加した。
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