5704 M-JMC 2019-05-30 17:15:00
「中期経営計画 2019-2021年」の策定に関するお知らせ [pdf]

                                                            2019 年5月 30 日
各 位
                                       会   社 名 株 式 会 社 J M C
                                               代表取締役社長
                                       代 表 者 名            渡 邊 大 知
                                               兼 C E O
                                              (コード番号:5704 東証マザーズ)
                                               経 営 企 画 室
                                       問 合 せ 先            岸 川 智 則
                                               シニアマネージャー
                                                       (TEL. 045-477-5751)

             「中期経営計画 2019-2021 年」の策定に関するお知らせ

 当社は、このたび 2019 年 12 月期から 2021 年 12 月期(自 2019 年1月1日 至 2021 年 12 月 31 日)を
対象とした「中期経営計画 2019-2021 年」を策定しましたので、以下のとおりお知らせいたします。
 なお、詳細は添付資料をご参照ください。
                                   記

【「中期経営計画 2019-2021」策定の背景】
 当社が3Dプリンター出力事業で製造業に本格参入し、今年 2019 年で 20 年目の区切りを迎えまし
た。その間様々な変遷を経て、鋳造事業、CT事業を立ち上げ、2016 年 11 月には東京証券取引所のマ
ザーズに上場し、企業規模も急拡大してまいりました。また、2018 年 12 月期は過去最高の業績を達成
しました。
 このような背景のもと、今こそ次のステージへ飛躍するためのタイミングと捉え、企業理念、ビジョ
ンを刷新し、当社にとって初めての中期経営計画を策定し、今後の事業展望をステークホルダーの皆様
にお示しするものです。この「中期経営計画 2019-2021 年」をもって、持続的かつダイナミックな成長
を果たし、社会的企業価値の向上につとめてまいります。

【基本方針】
 市場の特定と実行
  ・試作・開発市場において国内外の自動車メーカーから案件を獲得。
  ・航空市場での安定的な受注獲得を目指す。
  ・先進国から新興国へ幅広く事業展開。(HEARTROID)

 時短と品質の両立
  ・相反する二つの価値を両立することで市場のニーズに対応、開発パートナーとしての立場を確立
   する。

 さらなる成長への基盤固め
  ・
  「中期経営計画 2019-2021 年」を実現することで、利益率を高めるとともに成長に向けた投資を継
   続し、JMCブランドを確立する。

【
「中期経営計画 2019-2021 年」の目標】
 達成目標年度 : 2021 年 12 月期
 目    標 : 売上高 5,200 百万円以上 / 営業利益 780 百万円以上

         目標項目             2021 年 12 月期目標         対 2018 年 12 月期比
          売上高              5,200 百万円以上                201.4%
         営業利益               780 百万円以上                 236.7%
         営業利益率                15.0%以上                  +2.2Pt
                                                ※売上高は外部顧客への売上高であります。


                                                                     以 上
          中期経営計画
             2019-2021年




株式会社JMC
中期経営計画          1   中期経営計画目標
   2019-2021年
                2   事業の方向性/重点実行施策

                3   2025年へのビジョン
                補足資料




                                  1
    中期経営計画 2019-2021年




リブラン デ ィ ン グ




                        PHILOSOPHY




                          「 m a d e i n JA PA N 」 い う ブ ラ ン ド が
                                                 と
                          世界に浸透したのは、 つからだろうか。
                                    い
                          そのクオリティとサービスの高さが理解されるまで、
                          どれほどの努力、 れほどの苦労、
                                  ど
                          どれほどの挑戦がなされてきたのだろうか。
                          彼らと同じ情熱、 らを越える発想がなければ、
                                  彼
                          次の時代に勝ち残ることはできない。
                          さあ、 こそ先人達が切り拓いてきた道を越えて、
                             今
                          ものづくりの新たな地平を目指そう。
                          私たちだけのやり方で。




                        VISION




                          既存のものづくりの枠組みに縛られない。
                          あらゆる工法、 らゆる素材を組み合わせ、
                                 あ
                          もっと自由に、 っと大胆に、
                                 も
                          新しいものを生み出していく。
                          道導となるのは、 的を正しく見極め、
                                  目
                          課題を的確に抽出し、 先端のものづくりを
                                    最
                          していくための知性だ。
                          つくりたいもの、 りたいこと、
                                  や
                          そのすべてを実現できる最強のサプライヤーへ。




2
                                                                              中期経営計画 2019-2021年




JMC の 強 み




5つの
JMC PROMISE
         すべては、                                         ハイクオリティを、
   1     最高の製品のために。                              2     ハイスピードで。
 3Dプリンタ ーによる最先端のものづくりも、鋳造に                     そ の 圧 倒 的 な 品 質 の 高 さ か ら、世 界 に 認 め ら れ る ブ
 よ る 伝 統 的 な も の づ く り も、よ り 良 い 製 品 を つ く る   ランドにな った「Made in JAPAN」。そこに、デジ
 ための手段に過ぎません。デジタルも、アナログもフ                      タルを活用することで、私たちは圧倒的なスピ ード
 ラ ットな目線で捉え、お客様のご要望に応えるため                      をプラスしました。丁寧につくること、細部までこだ
 に最適な方法をご提案する。常に「本質思考 」でクオ                     わ る こ と は 当 た り 前。技 術 の 進 歩 に よ り、も の づ く
 リテ ィを追求するからこそ、これまでにない発想で                      りのサイクルがますます加速していく時代にあ って
 のものづくりが可能になるのです。                              も、世界を圧倒する早さを実現します。




         製造業に、サービス業の                                   世の中になければ、
  3      サービスレベルを。                               4     自らやる。
 良 い 物 を つ く れ ば 認 め て も ら え る。品 質 だ け が 評 価   産業用CTスキャンによる解析を私たちが必要とした
 の 対 象 に な る。そ ん な 考 え 方 は 甘 え に 過 ぎ な い と 私   時、世の中にはまだ、満足のいくサービスがありません
 たちは考えています。                                    でした。ないのならば、自らやればいい。そんな発想か
 目指しているのは、サービス業のサービスレベル。                       らスタ ートしたCT事業は今や、JMCの主力事業のひ
 お 問 い 合 わ せ 頂 い た 電 話 対 応 か ら、最 終 納 品 時 の 梱   とつにまで成長しました。自分たちが追い求める最高
 包ひとつまで、常にお客様の視点に立って、求められ                      の品質を実現するためには、一切の妥協をせず、時に新
 ることを、それ以上のレベルでお応えしていきます。                      しいテクノロジ ーも積極的に活用する。社会に先んじ
                                               て3Dプリンタ ーを扱いはじめた創業時から、変わるこ
                                               とのないJMCらしさを大切にしていきます。




  5      出来ない理由より、 来 る 方 法 を 探 す 。
                  出

 技術の進歩によって社会が高度化するなかで、お客様から                    を必死に考え、同じ目標に向かうパートナーとして、最適
 難しい課題をいただくことも増えてきました。多くの難                     な製造方法をご提案できるよう努力します。難しい課題
 題を超えてきた私たちだからこそ、その挑戦が成長に繋が                    ほど、付加価値の高いものづくりにつながるのだから。
 ることを知っています。どのような技法、どのようなテク                    ぜひ、いじわるな難題を抱えて、私たちを困らせに来てく
 ノロジーを使えば、満足いただける品質に辿り着けるのか                    ださい。




                                                                                                  3
    中期経営計画 2019-2021年




中期経営 計 画 目 標




中期経営計画目標                          2019 ー 2021年
 当社が3Dプリンタ ー出力事業で製造業に本格参入し、                    このような背景のもと、今こそ次のステ ージへ飛躍する
今年2019年で20年目の区切りを迎えました。その間様々                  ためのタイミングと捉え、企業理念、ビジョンを刷新し、当
な変遷を経て、鋳造事業、CT事業を立ち上げ、2016年                   社にと って初めての中期経営計画を策定し、今後の事業展
11月には東京証券取引所のマザーズに上場し、企業規模も                   望をステ ークホルダ ーの皆様にお示しするものです。この
急拡大してまいりました。また、2018年12月期は過去最                  中期経営計画をも って、持続的かつダイナミ ックな成長を
高の業績を達成しました。                                  果たし、社会的企業価値の向上につとめてまいります。




達成目標年度 : 2021年 2021年 12月期)
              (
目    標 : 売上高 5,200百万円以上 / 営業利益 780百万円以上

                        目標項目            2021年12月期目標           対 2018年12月期比


                        売上高            5,200百万円以上               201.4%

                        営業利益            780百万円以上                236.7%

                        営業利益率            15.0%以上                +2.2pt


                    ● 2019年 12月期 経営目標(対前期比)
                        売上高   3,280百万円(27.0% 増)
                        営業利益    426百万円(29.3% 増)
                        営業利益率       13.0%(+0.2pt)



         基本方針
          市場の特定と実行                 ●   試作・開発市場において国内外の自動車メーカーから案件を獲得。
                                   ●   航空市場での安定的な受注獲得を目指す。
                                   ●   先進国から新興国へ幅広く事業展開(HEARTROID)。


          時短と品質の両立                 ●   相反する二つの価値を両立することで市場のニーズに対応、開発
                                       パートナーとしての立場を確立する。



          さらなる成長への                 ●   中期経営計画2019-2021年を実現することで、利益率を高める
                                       とともに成長に向けた投資を継続し、JMCブランドを確立する。
          基盤固め



4
                                                                                            中期経営計画 2019-2021年




中期経 営 計 画 目 標




│ 売上高・営業利益の推移 │



    売上高                                                                                                    営業利益
   (百万円)                                                                                                  (百万円)
   6,000                                                                                   780             800

                                                                                           5,200
   5,000
                                                                                                           700

                                                               4,150
   4,000
                                                                                                           600
                                      3,280
   3,000                                                         581
                2,582
                                                                                                           500
   2,000



   1,000
                                        426                                                                400

                 329

       0                                                                                                   300
                 2018                   2019                   2020                        2021
                 (実績)

           鋳造           CT受託         CT販売            3Dプリンター              営業利益




│ 売上高・営業利益の推移 │
                         2018年12月期              2019年12月期               2020年12月期                  2021年12月期
                        実 績      対前年比          目 標      対前年比           目 標       対前年比         目 標          対前年比

           鋳造            1,508    57.3%        2,072     37.3%         2,600      25.5%           3,100      19.2%

           CT受託           295     15.0%         466      57.9%           700      50.2%           1,050     50.0%

売上高        CT販売           258         −          92     -64.4%           100       8.7%            100       0.0%

           3DP            519     25.7%         650      25.0%           750       15.4%           950      26.7%

           合計           2,582     58.5%        3,280     27.0%          4,150     26.5%           5,200     25.3%

営業利益                      329         −         426      29.3%           581      36.4%            780      34.3%

営業利益率                   12.8%                  13.0%                   14.0%                      15.0%

                                                                                ※売上高は外部顧客への売上高であります。


                                                                                                                     5
    中期経営計画          1   中期経営計画目標
       2019-2021年
                    2   事業の方向性/重点実行施策

                    3   2025年へのビジョン
                    補足資料




6
                                                            中期経営計画 2019-2021年




全体像




2021年に向かう新しいJMCの姿
横断的な戦略の実行により、新たな市場に向かう基盤を構築する




                               3Dプリンター
                                 出力事業
                               樹脂試作 モックアップ製作
                                   ・


                                  医療分野
                                HEARTROID製造 販売
                                           ・
                              医療用実体モデル作製 医療機器

                                   本社(横浜市)
                               テクニカルセンター (横浜市)
                       ング
                      アリ




                                                 AM
                  ジニ




                                                  技術
                 エン




                                                      活用




                                        営業所の設置
            ース




                            データチームを
                                           広 島
           リバ




                              新設           名古屋
                                           宇都宮




       CT事業                                            鋳造事業
      産業用CTによる検査・                  品質保証                砂型鋳造による試作・
        測定サービス                                           小ロット量産
                                                      砂型3Dプリントサービス
      産業用CT 装置販売
                                                       検査 測定サービス
                                                         ・

                                                      コンセプトセンター(飯田市)
        CTセンター                                        ミーリングセンター(浜松市)




                                                                                7
    中期経営計画 2019-2021年




全社施策




データチーム新設

│ 事業間を横断した技術提供によって、更なる価値を創出し収益力を向上 
                                   │

 当社の3Dデ ータを扱う技術・ ノウハウは、各事業共通の                      チームは、3Dプリンター出力事業だけではなく、鋳造事業や
強みの源泉となっています。今後さらに拡大するサプライ                         CT事業を横断してサポートするハブとして機能し、今後の自
チェーンにおいて、当社独自の付加価値を強化するため、3D                       社製品設計も視野に入れた、当社の新たな成長軸とする方針
データの取得・作成・編集に特化したチームを新設し、2021                      です。
年に向けて段階的に増員する計画です。また新設するデ ータ




                              デザイン                  3Dスキャン
                              スケッチ          医療用 CT・MRI データ
                              二次元図面         フォトグラメトリデータ
                                            産業用 CT データ   非接触測定データ




                               DATA TEAM
                        検査データの解析           造形データへの変換             スキャンデータの
                   砂型造形データの作成                形状修正                  修正・編集




                            鋳造事業
                                           3D プリンター               CT 事業
                                            出力事業


                        ●   鋳造品質の改善    ●   3D モデリングを         ●   リバースエンジニア
                        ●   鋳造工程の短納期       含めた製作                 リングなどのワンス
                            高付加価値化     ●   実際の症例を再現した            トップソリューション

                                           医療モデル                 を提供




8
                                                                                        中期経営計画 2019-2021年




全社施策




営業拠点の設置
広島、名古屋、宇都宮に新拠点


│ 重要顧客への対応強化と商圏拡大を推進、攻めの営業への転換 
                               │

 当社は2015年に導入した産業用CTを契機に、先進的な
検査体制の確立と、鋳造技術の向上を実現してきました。こ
れらの取り組みは、国内の主要メーカーからも評価を頂いて
おり、自動車メ ーカ ーおよび、Tier1、Tier2との取引が増
加しつつあります。しかし一方で競合他社と比較して顧客へ
のフォロー体制が不十分でした。
 本計画では、広島、名古屋、宇都宮の3箇所に営業拠点を設
置する予定です。これによって重要顧客への訪問頻度を高め
るなど、顧客の満足度の向上に努めることによって、当社の
掲げるサービス業のサービスレベルを実現し、さらなる収益                                                        函館

拡大を目指します。




                                                                               青森


                                                                    秋田
                                                                                             盛岡


                                                                          新庄



                                                                                    仙台
                                                                         山形
                                                               新潟

                                                                                        福島
                                                                               線
                                                                              新幹




                                     金沢         長野

                                                                                        宇都宮 営業所
                                                                    高崎


                                           飯田                       大宮


               広 島 営業所                    コンセプトセンター
                                                          中    央新幹
                                                                     線        東京
   博多
                     新幹線   大阪
                                京都                    リニア
                                                      (202
                                                          7年 開通)    新幹線       新横浜
                                                                               本社 工場
                                                                                 ・




                            名古屋 営業所
                                                      浜 松 工場・営業所
   新
   幹
   線




 鹿児島




                                                                                                            9
 中期経営計画 2019-2021年




鋳造事業 事 業 の 方 向 性




鋳造事業の現状
国内砂型鋳造業者の推移                                                                                     国内EV市場予測
600                                                    出展:経済産業省 工業統計調査より自社作成                     2,000                                                                            40.0
                                                                                                  万台 / 年          電動車販売台数(全自動車市場)                                                 %
         545
                                                                                                  1,800                                                                           36.0
                                                                                                                  自動車市場に占める電動車のシェア
500            480                                                                                1,600     出展:野村総合研究所 
                                                                                                                                                                                  32.0
                                                                                                               2030 年に向けた電動自動車市場の展望と周辺業界への
                     443 449 433 434                                                                           インパクトより自社作成
                                       415 413 420                                                1,400                                                                           28.0
400                                                   366 367 376
                                                                                                電 1,200                                                                           24.0
                                                                     329 323
                                                                             316 316 312        動
                                                                                                車 1,000                                                                           20.0
300                                                                                             市
                                                                                                場
                                                     減少                                            800                                                                            16.0
                                                       傾向
200                                                                                                600                                                                            12.0

                                                                                                   400                                                                            8.0
100
                                                                                                   200                                                                            4.0
     0                                                                                                0                                                                           0
         2000 2001 2002 2003 2004 2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014 2015 2016              2016    2017   2018   2019   2020   2021   2022   2023   2024   2025




     当事業の強み


               ●   突出した検査・測定技術
                                                                                                                    検査                                          木型
               ●   短納期対応を可能とした社内一貫生産体制
               ●   主要自動車関連メーカーからの高い評価                                                                                             社内一貫
     当事業の弱み                                                                                                       機械
                                                                                                                                   生産
                                                                                                                                                                    鋳造
                                                                                                                  加工
               ●   機械加工工程のキャパシティ不足

               ●   営業体制                                                                             キャパシティ                              熱処理
                                                                                                    不足




                                                                                                  事業環境
                            厳格な生産管理と独自技術の提供に
         航空分野                                                                                    当社が対象とする砂型鋳造の日本市場は、自動車を中心と
                            よって、長期にわたる部品供給を行う。
                                                                                                する電動化市場に成長環境があり、試作・開発案件が旺盛な傾
                            開発パートナー                        完成車メ ーカ ーやTier1                      向は今後も継続する見込みです。このような外部環境下で、当
                                                           に対して、開発初期から
                                                                                                社は需要を先読みし、積極的な設備投資を行 ってきたことが
                                                           連携し当社独自の付加価
                                                           値を提供する。                              奏功し、2018年の好業績に至りました。
                                                                                                 また国内の砂型鋳造業者は減少傾向にあり、従事する技術
                             現在の
                            ポジション                           試作分野                                者の高齢化も進んでおります。当社では2014年からデジタ
     2025                                                   Tier2、Tier3のメー                      ルネイティブ世代の若手の雇用を推進し、テクノロジーを駆
                                                            カーに対して、    短納期                      使した定量的な鋳造工程の確立に取り組んできました。これ
                                                            対応で差別化を図る。
                                                                                                らの取り組みが評価され、高い技術力と品質保証が要求され

                                 2019                                                           る自動車関連の新規開発案件の大幅な受注増に繋がりまし
                                                                                                た。さらに、大手自動車メーカーをはじめ国内主要メーカー
                                                                                                の信頼を獲得し、複数社の開発パートナーとしての立ち位置
                                                                                                を確立したことで、当社の検査・測定技術などを活用した、
                                                                                                より高度な提案が可能になりました。


10
                                                                                 中期経営計画 2019-2021年




鋳造事 業 事 業 の 方 向 性




2021年12月期へのビジョン
                                                                                                 3,100



         売上目標
                                                                                         2,600

          (2021 年)
                                                                                 2,072
      3,100 百万円
                                                                         1,508


                                                             991   959
                                                       859


                                                 384


    2006 2007 2008 2009 2010    2011   2012 2013 2014 2015 2016 2017 2018 2019 2020 2021

    (有)エス・ケー・イーと合併、             コンセプトセンター第2 期棟を建設      コンセプトセンター第4 期棟を建設         エコアクション 21 認証を取得
     鋳造事業開始                     木型工程を内製化               機械加工工程を内製化                コンセプトセンター第 6 期棟
                                                                                 を建設
               コンセプトセンター設立             コンセプトセンター       JIS Q 9100 取得
                                                                                 砂型3Dプリンターを導入
                                       第 3期棟を建設        航空分野への参入準備を開始
                                       仕上げ・熱処理工程を内製化                             ミーリングセンター設立
                                                                         コンセプトセンター第5期棟を建設
                                                                         低圧鋳造を導入




│ 生産能力向上と営業体制強化による成長 │
 現在(2019年5月現在)建設中のコンセプトセンター第6                     さらに営業面においては、主要メーカーとの更なる関係性
期棟が稼働すると、鋳造工程における高難易度な製造および                      強化と商圏拡大を目的として、国内3箇所に営業拠点を設置
製造時間短縮が実現し、ミ ーリングセンタ ーの稼働によ っ                    し、受注案件増を目指してまいります。
て、大型部品加工や外注加工の内製化が実現します。これら                       また、2015年にJIS Q 9100認証を取得して以降計画し
の効果により、鋳造事業全体の技術力、生産能力の大幅な底                      ていた航空分野への参入に関しても、将来的な本格参入を目
上げがなされる見込みです。更に本中期経営計画期間におい                      指して生産体制の整備と積極的な営業活動を行 ってまいり
ても需要に即応し設備投資を実行していく考えであり、同事                      ます。
業の生産能力はより一層向上してまいります。




                                       売上高 │ 重点実行施策 │
                                        (目標)
                                  収
                           参入                    ・コンセプトセンター第6期棟の建設
                        分野に
                                  益
                                  性
                                       206%      ・ミーリングセンター建設
                      航空          の     2021 年
                                                 ・検査・測定のサービス提供
                                  向
                           強化
                         制の       上              ・開発パートナーとしての信頼獲得
                      営業体               UP       ・航空分野への取り組み
                                        2018 年
                                         対比
                      生産性の向上

                                                                                                         11
     中期経営計画 2019-2021年




鋳造事業 重点実行施策




コンセプトセンター第6期棟の建設
鋳造事業における付加価値を強化し、自動車分野におけるコア部品製造に注力


 ExOne社の砂型3Dプリンターを                   │ 低圧鋳造設備を増設 │
 2020年までに 2台導入 




 3Dデ ータから直接砂型を造形することで、木型を必要           2018年7月からサ ービス提供を開始した低圧鋳造は、
とせず大幅な納期短縮に繋がります。また複雑形状への対           既に多くの引き合いを頂いており、生産キ ャパシテ ィの上
応力も強化され、より製造難度の高い案件にも対応可能に           限に達したことから、2020年までに2基の増設を計画し
なります。                                ています。低圧鋳造は、自動車のシリンダ ーブロ ックやシ
                                     リンダ ーヘ ッド、足回り部品等の重要保安部品、航空分野
                                     で求められる高い品質を実現することに寄与します。




                    ギヤボックス                          足回り部品




                シリンダヘッド

                                        コンプレッサー
                                        ハウジング




                             鋳造難度の高い製品の製造に特化
                                                        ※画像はイメージです


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                                                     中期経営計画 2019-2021年




鋳造事業 重点実行施策




ミーリングセンター設立
自動車のEV化により大型化・精緻化する開発需要に対応、生産能力を強化




               工場外観イメージ図




                           │ 機械加工工程の飛躍的な能力強化 │
                            試作・開発分野における製品の大型化・精緻化に対応する
                           ため、大型マシニングセンタを導入予定の機械加工工場の建
                           設を進めています。当工場の立ち上げによって、現在受注し
                           ている製品の内製化を推進するとともに、機械加工工程にお
                           ける競争力を高め、受注機会の増大を見込んでいます。
                             な お 当 工 場 は、2020 年 1 月 の 稼 働 開 始 時 点 で 6 台、
                           2021 年までに計12台の機械加工設備の設置を想定して
                           います。
工場内観イメージ図




                           │ 営業戦略上の拠点としても機能 │
                            ものづくり企業の集まる静岡県浜松市に建設すること
                           で、愛知県や静岡県を中心に周辺企業へのサポ ートを強化
                           し、受注拡大を目指します。
                            また当工場は、2019年5月にリリ ースした新ブランド
                           を体現する施設とな っており、機械加工工場としては革新
                           的なデザインや、社内コミュニケーションの活性化をテー
                           マとした魅力的な従業員ラウンジを備えることよ って、従
                           業員のロイヤルティ向上を目指しています。




                                                                     13
 中期経営計画 2019-2021年




鋳造事業 重点実行施策




検査・測定のサービス提供
│ 鋳造事業で培われた検査技術をサービス化し事業戦略を加速 
                              │

 当社の鋳造事業では、品質保証のために様 々な検査機器を     2021年に対しては、これらの検査・測定技術をサービスと
導入しており、必要に応じて社内向けに検査・測定を実施して    して提供できる体制を整えることで増収増益に寄与するとと
おりました。2018年においては、お引き合い頂く製品の高度   もに、検査サ ービスを行う企業としてのイメ ージを確立する
化や、製造業全体での品質要求の高まりから、自動車関連の顧    ことで、品質面での信頼を高め、鋳造事業全体での受注拡大を
客を中心に検査・測定の相談を頂けるようになり、単体での     目指します。
サービス提供の機会も増加しつつあります。




 組織観察                              非接触三次元測定




 三次元測定                             発光分光分析




        活用事例


     実体強度保障によって
     鋳造品の付加価値を高める

      これまで試作市場では形づくることが優先されてきまし
     た。試作から量産への移行をスムーズにするためには試作品
     の実体強度が満たされていることが必要でした。
      当社では、試作品から試験片を切
     り出して測定することにより、量産
     時の性能を事前に確かめるサービス
     を行っています。



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                                                                                                                                                                        中期経営計画 2019-2021年




3Dプリンター出力事業 事業の方向性



3Dプリンター出力事業の現状

3Dプリンター市場の推移                                                                                                             医療分野向け3Dプリンター市場の推移
 単位                                                                                                                       単位
(百万円)               受託造形サービス市場              出典 IDC Japa n
                                               :         (株) 3Dプリンティング市場予測アップデート、 18,980
                                                            国内                                                           (百万円)                出典:(株)富士経済 NEXT FACTORY 関連市場の実態と将来展望 2018 より自社作成
20,000              本体市場                    2018 年∼2022 年 グローバル市場動向との比較 より自社作成
                                                         :                                                               15,000
                                                                                                      17,745
                                                                                     16,880                                                                                                 12,500
                                                                    16,210
                                                                                                                         12,000
15,000                                             14,488                                                                                                                         10,700


                                  12,104                                                                                                                                  9,200
                 11,655                                                                                                   9,000
                                                                                                                                                                7,900
10,000
                                                                                                                                                       6,800

                                                                                                                          6,000               5,800
                                                                                              6,734            6,930
                                                            6,361            6,545                                                    4,900
         5,850            6,011            6,183

 5,000
                                                                                                                          3,000




    0                                                                                                                        0                2018
            2016              2017            2018             2019             2020             2021             2022                2017             2019     2020      2021    2022      2023




            当事業の強み                                                                                                       当事業の弱み

                          ●   3Dプリンター、黎明期から培ったデータ
                              作成・解析技術
                          ●   3Dスキャン技術
                          ●   短納期生産体制                                                                                             ●   金属 3D プリンター未導入
                          ●   医療分野に属する自社製品の心臓カテー
                              テルシミュレーター HEARTROID
                                       「         (ハー
                              トロイド )
                                   」を製造




   事業環境                                                                                                                           高


 樹脂材料を用いた3Dプリンタ ーによる受託造形サ ービス
市場は、ブームとなった2013年から2014年頃をピークに伸
び率が低下し、中期的にはほぼ横ばいに推移する見通しであ
                                                                                                                              需
ります。他方、医療分野向けの3Dプリンター本体市場は、今後
                                                                                                                             
                                                                                                                            要
大幅な拡大傾向であると予想されることから、それに付随し
                                                                                                                                                       医療分野市場
た当社事業領域である受託サービスの伸長も期待できます。



                                                                                                                                                       一般試作市場
                                                                                                                                  低
                                                                                                                                      過去                       時 間                         未来


                                                                                                                                                                                                     15
 中期経営計画 2019-2021年




3Dプリンター出力事業 事業の方向性



2021 年 12 月期へのビジョン                                                                                                         950




                   売上目標                                                                                              750

                    (2021 年)                                                                                   650


                 950 百万円                                                             467
                                                                                                         519


                                                                                                  413
                                                                                            384


                                                                            259




1999 2000 2001 2002 2003 2004 2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014 2015 2016 2017 2018 2019 2020 2021

                                                                                                               かながわ中小企業
光造形開始                              光造形消失鋳造法 (Q-TAC)を開発                     テクニカルセンター開設、粉末焼結造形開始
                                                                                                               モデル工場認定

                                   粉末固着造形開始                                          神奈川県優良工場認定                砂型造形開始

                                   ISO9001 認証取得                                                          フルカラーインクジェット造形開始


                                                                    人工臓器の製造方法、               HEARTROID
                                                                                                         医療機器製造業 登録完了
                                                                及び人工臓器に関する特許取得             代理店戦略を開始
光造形による医療用模型作製を開始
                                                                         HEARTROID     高度管理医療機器等
                                                                                                         医療機器製造販売業の許可取得
                                                                               発売        販売業・貸与業




│ 医療分野への本格参入による成長 │
 当社の3Dプリンターによる製品は「一般試作品」 心臓カ
                 、      と                                  要があることから、製品バリエ ーシ ョンを増やす研究開発に
テーテルシミュレーター「HEARTROID(ハートロイド) に
                             」                             努めるとともに、代理店を活用し国内外への販売強化を推進
大別されます。一般試作品は、既にあらゆる業界の数百社にお                               してまいります。
よぶ取引実績があり、更にWEBにて短納期を訴求し新規顧客                                また、3Dプリンター市場の関心は、
                                                                            現在金属を材料とした製
獲得を行っております。市場自体が飽和状態でありますが、引                               造に移行しつつあります。当社としても、引き続き金属3Dプリ
き続きWEBマーケティング手法を駆使し、顧客獲得に注力し                               ンターの調査を行い、自社での導入を含めて、最適なタイミン
てまいります。                                                    グでの参入を検討いたします。また、データカスタマイズなど
 他方、HEARTROIDは、新しく開発されるカテーテル治療                             の付加価値を提供することによ って同市場における確固たる
の手技に対応するトレーニングシミュレーターへの根強い需                                地位の確立を目指し、
                                                                    研究・開発に取り組んでまいります。


                                            売上高            │ 重点実行施策 │
                                                  (目標)
                                   収
                                 大                         ・WEBを介した販促活動の強化
                            領域
                              の拡   益
                                   性
                                              183%         ・医療分野への取り組み
                          医療       の              2021 年
                                                           ・HEARTROIDの開発推進と販売強化
                                入 向
                              の導   上
                          新技術                              ・金属3Dプリンターの調査・検討
                                                  UP
                                                  2018 年
                                                   対比
                        付加価値の強化


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                                                                             中期経営計画 2019-2021年




3Dプリンター出力事業 重点実行施策



HEARTROID の販売強化と、
医療機器とのシナジー創出


                                                                 海外
                                                                         HEARTROID
                                                                 40%       売上高
                                                                            (見通し)




                                                                 国内
                                                                 60%
                                                                          229.5%
                                                                            2021年
                                      海外
                                     30%

                            海外
                           20%
                                      国内
                                      70%
                                                                            UP
                   国内
                  100%
                            国内                                              2018年
                            80%                                              対比
         FY2015   FY2016   FY2017    FY2018   FY2019   FY2020   FY2021




│ 販売戦略の転換、先進医療の定着が早い海外への販促を強化 │
 2018年までに、 AVI 経カテーテル大動脈弁留置術) ど、
          T (               な                          トとして販売を行ってきましたが、2018年においては、高
最新治療法の症例が多いヨーロッパを中心にHEARTROIDの                         度な医療機器を扱う医療機器メーカーに対して、製品試験や
販売を拡大してきました。                                           営業ツ ール、社内トレ ーニングの用途で販売が拡大しまし
 2021年までに海外向けの販売比率はさらに増加するこ                            た。今後は病院等との関係強化を継続しつつも、メーカーへ
とを見込んでおり、ヨーロッパやアメリカの学会・展示会に                            のアプローチを強化していく方針です。
おいて継続的に出展を予定しています。                                      今後事業化を推進する医療機器分野の商談、商材開拓等を
 また、販売開始当初は病院やクリニックの医師をターゲッ                            並行して行うことで、効率的な販促活動が可能になります。




│ HEARTROIDの販売戦略マップ │

先進国から新興国へ
 2015 年 の 販 売 開 始 か ら、 外 向 け に も
                      海
                                                                さらに拡大予定
積 極 的 な 展 示 会 出 展 を 行 い、 進 国 向 け に
                        先
HEARTROIDの 販 売 を進めてきました「中 期
                       。


ら展開を開始した海外向けの代理店戦略を推
進し、中国やインドをはじめとした新興国市場
への販売を拡大してまいります。



                                                                                     2019年5月現在


                                                                                                 17
 中期経営計画 2019-2021年




3Dプリンター出力事業 重点実行施策



HEARTROIDの製品開発「心臓から全身へ」
 HEARTROIDは、冠動脈疾患、不整脈疾患、弁膜症などの
垣根を超え、今後も増え続ける心臓カテーテル治療デバイス
に対応します。
 また、心臓疾患に留まらず、他領域のカテーテル治療にも
対応できるトレーニングシミュレーターのプラットフォー
マーを目指し、研究開発を継続します。大阪大学循環器内科
と協力することによって、ユーザビリティ、医師の評価に基
ずく正確な使用感の再現を追求するとともに、開発期間の短
縮に取り組んでいきます。




│ HEARTROID開発計画 │


      2019                  Feb   Mar   Apr   May   Jun   Jul   Aug   Sep   Oct   Nov   Dec

         LAA Closure モデル

         ASD モデル

         EVT モデル

         DCA モデル

         リードレスペースメーカーモデル

             バイファケーションモデル

         M 弁モデル




        2020年以降心臓だけではなく、全身の様々な疾患に対応するバリエーションを強化




CTO パーツ                     PVI モデル                               EVT モデル
 冠動脈CTOモデルで使用する取り替           不整脈に対する基本手技である心                       下肢の血管に対するステント留置な
え式パーツです。欠陥の完全狭窄を再現          房中隔穿刺後の3Dマッピングやアブ                     ど、血管内治療のシミ ュレ ーシ ョンが
しており、CTOのトレ ーニングにおい         レ ーシ ョン用カテ ーテルを用いたト                   行える末梢血管モデルです。
て、
 手軽かつ安価に使用いただけます。           レーニングが可能です。

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                                                           中期経営計画 2019-21年




CT 事業 事 業 の 方 向 性



CT事業の現状

     当事業の強み                        当事業の弱み




         ●   マーケットリーダーとしての立ち位置
                                       ●   営業体制
         ●   業界最大規模の設備体制
                                       ●   産業用 CT の低い認知度
         ●   豊富な実績で培われた測定のノウハウ




│ 事業環境 │

 産業用CTによる「検査・測定サービス」の市場が未形成で       術として注目を集めつつありますが、 検査・測定サービス」
                                                   「
ある状況下、当社は高度なデータ作成および解析技術を駆使        においては、当社と同規模に事業展開をしている競合企業は
し、ミリ/マイクロ/ナノフォーカスという全クラスの産業        少なく、当社はリーディング企業として、積極的に技術普及
用CT装置5台を状況に応じて使い分け、最適かつ高精度な        および市場開発を行ってまいりました。
「検査・測定サービス」を提供しております。主に自動車分野
において年 々高まる品質要求に対して、産業用CTは検査技




                             ナノフォーカス



                    研究利用                    データ化
                     大  学                   自動車メーカー
                     研究機関                  機械部品メーカー
                    材料メーカー                  ホビー/アート




                                              マイクロフォーカス
                                              ミリフォーカス
                             非破壊検査
                             自動車メーカー
                              機械メーカー




                                                                         19
 中期経営計画 2019-2021年




CT 事業 事 業 の 方 向 性



2021 年 12 月期へのビジョン
     最高水準の技術力で高付加価値製品に取り組み、
                          マーケットシェアを拡大


                                                                           1,150
                                        CT販売
                                                                               100
                                        CT受託

             売上目標                                                          1,050
                 (2021 年)                                      800
                                                               100
           1,150 百万円                      553      558
                                                               700
                                                   92
                                          258

                                                   466
                            256

           101                            295


          2016              2017          2018     2019        2020        2021

      ミリフォーカス CTを導入    GE SIT 社と代理店契約
     (2015年)

        ナノフォーカスCTを導入   マイクロフォーカスCT を導入、
                       産業用CTの主要領域を網羅する
        産業用CT部門の事業化    設備体制となる




 検査 測定サービスの市場開拓に
   ・                                             │ 重点実行施策 │
 よる成長

 当社は、産業用CTの「検査・測定サ ービス 」におけるリ ー
                                                                                     売上高
デ ィング企業であり、今後成長することが予測される産業用                                                         (目標)

CTの市場において、セミナー開催や展示会出展を通して技術                                                    収
                                                                          拡大
普及に努めるとともに、 ービスレベルを強化し収益拡大に
           サ                                                            認知
                                                                                益
                                                                                性
                                                                                     208%
努めてまいります。                                                                       の     2021 年
                                                                                向
 また、新たに開設するCTセンターは、様々な産業用CTを集                                              化
                                                                         の強     上
                                                                       体制
積した、国内で唯一のショールーム兼工場となります。当施設                                         営業               UP
によってお客様の利便性向上と万全の技術サポートが可能に                                                           2018 年
                                                                                       対比
なり、CT事業の収益拡大に寄与します。                                             新たな拠点の設置
 当社は、市場における先駆者としての優位性を活かし、今後
                                                 ・CTセンターの開設
益々シェアの拡大を図ってまいります。
                                                 ・データ関連サービスの強化
                                                 ・認知度向上・市場形成

20
                                                                      中期経営計画 2019-21年




CT事業 重点実行施策



CTセンターの開設
様々な産業用CTを集めた測定施設を開設し、国内で唯一の産業用CTのショールームとする

 CT事業においては、2018年までに主要な全ての領域に                       画しており、あらゆる3Dスキ ャニング技術を網羅した先進
対応する設備を導入し、全網羅的な測定が可能になったこと                        的な測定施設となる見込みです。
に加え、検査・測定に派生して発生するデータ解析業務のス                         また産業用CT分野は市場が成熟しておらず、事業開始当
タッフの採用も行い、万全の体制が整いました。これらのリ                        初に想定していた以上に、測定施設見学や立ち合い撮影の需
ソ ースを効率的に運用することを目的として、2020年中                       要が高い傾向にありました。当施設は、一箇所に様々な装置
を目途に、産業用CTを集めた事業拠点を開設することを計                        を集積することで、国内で唯一の産業用CTのシ ョ ール ーム
画しています。                                            となり、事業を加速させる営業拠点としても機能します。
 当施設には、産業用CTの他に様 々な測定機器の設置も計




CT事業 重点実行施策                                        CT事業 重点実行施策



データ関連サービスの                                         認知度向上・市場形成
強化
 現在市場には様 々な産業用CTが存在しますが、そこで                         定期的にセミナ ー開催や展示会出展を行うことで認知
得られたデ ータを高度に編集することができるエンジニ                         度の向上を図るとともに、自動車メ ーカ ーのインハウス展
アは限られています。本計画においては、エンジニアの教                         示会への出展も計画しており、早期の受注拡大に繋げてま
育 と 作 業 を 効 率 化 す る 環 境 の 整 備 を 推 進 す る と と も に、   いります。また鋳造事業で設置を予定している各地の営業
CTデ ータの解析業務やCADデ ータ化など、スキ ャンに付                     所を使用し、鋳造事業と連携した戦略的な販促を計画して
随するサ ービスの品質を強化し、事業全体の収益力の向上                        います。
に努めます。




CTデータから解析用CADデータへの変換                               自社で主催するセミナーイベント




                                                                                        21
     中期経営計画          1   中期経営計画目標
        2019-2021年
                     2   事業の方向性/重点実行施策

                     3   2025年へのビジョン
                     補足資料




22
                                                                       中期経営計画 2019-2021年




2025年へのビジョン



医療機器分野への参入
 当社の3Dプリンター出力事業は、製造業へ参入した当時か                   造業 」 医療機器製造販売業 」 許可を取得し、 備を進めて
                                                  「
                                                  、            の       準
ら展開している事業です。同事業で培われた3Dデ ータの作                   まいりました。その一環として、2019年4月に当社初の医療
成・解析技術は、現在鋳造事業やCT事業にも活用され、各事業                  機器となるカテ ーテル被覆保護材
                                                              「セキ ュアポ ート IV」 医療
                                                                           (
間のシナジ ー効果を生み出す重要な技術基盤であります。こ                   機器届出番号: 14B1X10020000001) 製造元:Adhezion
                                                                       (
の技術を駆使した3Dプリンターの造形物は品質が高く、特に                   Biomedical LLC, 米国:ペンシルベニア州)の薬事取得を完了
医療分野と親和性があることから、これまでも心臓カテ ーテ                   し、国内販売に向けた営業活動も開始しました。この2017年か
ルシミュレーター「HEARTROID(ハートロイド) をはじめ
                          」                    ら現在
                                                 (2019年)
                                                       までを
                                                         『第1フェーズ』
                                                                と位置付けております。
様々な医療分野の製品を製造してまいりました。                          今後、海外からライセンスを受け当社の3Dプリンター出力
 様 々な市場分析レポ ートが示す通り、医療機器市場におけ                  技術を活かした製品製造と国内外の代理店網を活用した販売
る3Dプリンタ ーの活用領域は、今後益 々拡大すると予想され                 を行う『第2フェーズ』 自社で研究開発した医療機器製品を
                                                          、
ることから、当社は早い時期から3Dデータの作成・解析技術                   製造・販売する『第3フェーズ』へと順次ステップアップすべ
を駆使した同分野への参入を計画して、2017年に
                       「高度管理                   く、より多くの資源を注ぎ、巨大市場でのポジションを確立し
医療機器等販売業・貸与業」の許可、2018年には
                       「医療機器製                  てまいります。



                                                        自社開発製品の製造・販売      第3フェーズ


                  2018年
                  医療機器製造業の登録       海外からライセンスを受けて製造・販売     第2フェーズ
                  医療機器製造販売業の許可取得
    2017年
    高度管理医療機器等販売業 貸与業の許可取得
                ・

     海外での商材開拓
     代理店網を構築し、病院への販売ルートを確立する
                                         第1フェーズ

   2017                                                                         2025




航空分野への本格参入
 当社が鋳造事業開始以来取り扱 っているアルミニウムは、                   の確立に努めてまいりました。当社は、準備に費やしている現
「軽量化 」 高強度化 」 いう素材特性を持ち、 れが時代の
      、
      「      と          こ                      時点を「第1フェーズ」
                                                         と定めております。
ニーズに合致して、自動車、鉄道車両、航空機、船舶、コンテナ                   更に高品質な製造を追求しつつ、実績を重ね顧客からの信
などの輸送機器分野で多用されております。この無限の可能                    頼を獲得し、防衛関係の機体並びにエンジンメ ーカ ーへの部
性を秘めた素材を知り尽くし、他社の追従を許さない高品質、                   品供給を実現する「第2フェーズ」 民間航空機関連の機体並
                                                               、
高難易度の鋳造品を製造する当社であるからこそ、目指すべ                    びにエンジンメーカーへの部品供給を実現する「第3フェー
き市場を『航空市場』と定め、2015年の「JIS Q9100」認証取             ズ」へと進むべく、高次元の技術力を追及してまいります。
得を皮切りに、同規格水準に見合う設備導入および生産体制


                                          民間航空機関連の機体/エンジンメーカーへの部品供給       第3フェーズ



                               防衛関連の機体/エンジンメーカーへの部品供給     第2フェーズ
    2015年
    JIS Q9100取得

               第1フェーズ
          認証取得 / 生産体制の確立           第1フェーズ

   2015                                                                         2025


                                                                                       23
 中期経営計画 2019-2021年




2025年へのビジョン



伊豆木センター(仮)の建設
│ 航空分野へ向かう飯田の新しい生産拠点 
                     │

 2019 年 に 取 得 完 了 予 定 の 伊 豆 木 産 業 用 地 総 面 積 4 万
                                     (            行う見込みです。
2654㎡)については、2021年を目途に新工場の建設を開始                     また東京ドーム約1個分の大きさになる同敷地内には、従業
し、段階的に拡張していくことを予定しています。当工場は、                      員の居住エリアや食堂等の共用エリアを設けることを検討し
最先端の生産設備と、高度な生産管理・品質保証体制を備えた                      ており、当社が提案する製造業の新しい働き方を体現する施
当社の「フラッグシップ・ファクトリー」
                  を目指しており、航空                      設となる見込みです。
機部品の製造を中心に、従来の工場とは機能を分けた運用を




                                                                   調節池
                     N




                                                        第3期




                                                  駐
                     調節池                          車
                                                  場




      植栽広場
                                                         第1期
      残置森林
                                                                  第2期
      造成林地
      造成緑地




24
                                                                                            中期経営計画 2019-2021年




2025年へのビジョン



2025年に描く次のJMCの姿
                                                                                                    営業利益
      売上高                                                                                          (百万円)
     (百万円)
                                                                                                   2,000
      10,000
                                 2025年

      8,000
                       売 上 高 100億円 以上
                       営業利益 20億円 以上
                                                                                                   1,500




      6,000

                                                                                                   1,000


      4,000


                                                                                                   500

      2,000




          0                                                                                        0
                2018          2019          2020          2021                         2025
               (実績)

               鋳造      CT受託          CT販売          3Dプリンター             営業利益




この中期経営計画を実現するのに最も重要なことは
ブランドを体現することです。                                               メディカル              航空・
                                                             デバイス分野            宇宙分野
変化の大きな時代、2025年は予期せぬ変革が訪れるかも
                                                              医療機器製造           部品製造
しれません。                                                        医療機器販売

私たちができることは既存のやり方にとらわれず、
常に改善を実行し続けること。


「一人一人の顧客から目をそらさず、
                耳を傾け、
その中から需要を読み取り、
            先手を打つ。」                                                 3Dプリンター
                                                                     出力事業
自社の製造物に誇りをもち、                                               ニア
                                                              リン
                                                                グ
                                                                                  AM
                                                                                       技
                                                                                        術
                                                         エンジ                               の
                                                                                            活
理念に忠実に歩むことで「2025年の姿」
                   が                                 リバ
                                                       ース
                                                                                               用



実現されることになると思います。
                                        CT 事業                           品質保証
                                                                                                   鋳造 事 業
2019年5月30日
渡邊 大知


                                                                                                            25
     中期経営計画          1   中期経営計画目標
        2019-2021年
                     2   事業の方向性/重点実行施策

                     3   2025年へのビジョン
                     補足資料




26
                                                                 中期経営計画 2019-2021年




JMCのCSR



│ 
 「エコアクション 21」の認証取得 │
 2019年4月に当社は、コンセプトセンタ ーを対象に「エ                    EMSの維持と継続的改善を図り、顧客や地域から信頼され
コアクション21」の認証を取得しました。                             る企業として社会に貢献してまいります。」という環境経
 「当社は、砂型鋳造による試作品、各種部品・商品の製造、                     営理念と 7項目からなる環境保全への行動指針を掲げ、二
販売ならびに、産業用CTによる検査・測定サービスを通し                      酸化炭素排出量の削減、廃棄物排出量の削減、水使用量の
て、顧客に提供する全ての事業活動において環境に影響す                       削減、化学物質の適正管理、当社が製造する製品の環境負
る 項 目 が あ る こ と を 認 識 し、EA21 環 境 経 営 シ ス テ ム に   荷削減等の活動を行っております。
基づいた「環境マネジメントシステム(EMS)」を構築し、




│ SDGs Sustainable Development Goals)
     (                               に対する考え方 │
 当社の主力事業である鋳造事業で使用される素材は、優れ
た特性を有するアルミニウムです。アルミニウムは他の金属
に比べると腐食しにくく、融点が低いため、使用後のアルミ
製品を溶かして、簡単に再生することができます。しかも二
次地金(再生地金)をつくるのに必要なエネルギーは、新地金
をつくる場合に比べわずか3 %です。また、品質的にも新地
金とほとんど変らないものが製造できるため、たいへん経済
的かつ環境に優しい素材といえます。
 当社が行っているアルミニウムを用いた生産活動自体が、
SDGsの 2.2.12
           「持続可能な消費と生産のパタ ーンを確保
する」の12.2
       「2030年までに天然資源の持続可能な管理お
よび効率的な利用を達成する。 、12.4
              」    「2020年までに、合
意された国際的な枠組みに従い、製品ライフサイクルを通
じて化学物質やすべての廃棄物の環境に配慮した管理を達
成し、大気、 土壌への排出を大幅に削減することにより、
      水、
ヒトの健康や環境への悪影響を最小限に留める。 、12.5
                      」
「2030年までに、予防、削減、リサイクル、および再利用(リ
ユース)により廃棄物の排出量を大幅に削減する。 等のター
                       」
ゲット項目に通じることから、同指針を念頭に置いた生産活
動を行いつつ、将来的には同指針に基づく具体的な取り組み
を展開する予定であります。
                                                 アルミニウムの鋳造




                                                                                 27
 株式会社 JMC 会社概要




JMC の 沿 革

                                           1992   横浜市港北区に有限会社ジェイ・エム・シーを設立


               横浜市港北区から横浜市港南区に本社を移転        1996


                                           1999   株式会社ジェイ・エム・シーへ商号変更
                                                  光造形機を導入し、3Dプリンター出力事業を開始


                       渡邊大知が代表取締役に就任       2004


                                           2006   試作品の受託範囲の拡大を目的として鋳造事業を行
                                                  う有限会社エス・ケー・イーと合併

                                                  横浜市港南区から横浜市神奈川区に本社を移転
                                                  ISO 9001認証取得
                                                  砂型鋳造法による鋳造事業を開始




                                           2008   長野県飯田市にコンセプトセンター(鋳造棟)を新設


              横浜市神奈川区から横浜市港北区に本社を移転        2011
                 コンセプトセンターに第2期棟を増設し、
                           木型工程を内製化



                                           2012   製品の品質向上を目的として品質保証部門を設置



      コンセプトセンターに第3期棟を増設し、熱処理工程を内製化         2013


                                           2014   株式会社 JMCへ商号変更

                                                  横浜市都筑区にテクニカルセンターを開設
                                                  粉末焼結造形機4台を導入し、粉末焼結造形サービス
                                                  を開始


                          神奈川県優良工場表彰       2015
                            JIS Q9100 取得

        コンセプトセンターに第4期棟を増設し、機械加工工程を
                                   内製化
             金属製品の非破壊検査による品質保証強化を目的
                として第3世代産業用CT スキャナを導入

               大学及び医療機関向けに心臓カテーテル治療
            トレーニングシステム「HEARTROID」を販売開始
                                           2016   東京証券取引所マザーズに株式上場


                産業用CTスキャナによる検査・測定を行う       2017
                             CT事業を開始

            GEセンシング&インスペクション・テクノロジーズ
               株式会社と代理店契約を結び、産業用CT及び
                        関連サービスの販売を開始
                                           2018   株式会社ミマキエンジニアリングと代理店契約を結び、
                                                  フルカラー 3Dプリンターの販売を開始

                                                  コンセプトセンターに第5期棟を増設
                                                  低圧鋳造を導入

                  コンセプトセンターに第6期棟を増設し、      2019
                     鋳造用砂型3Dプリンターを導入

                 静岡県浜松市にミーリングセンターを新設




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                                                                  株式会社 JMC 会社概要




役員紹 介



                                      する技術やノウハウは、今やすべての事業を支える基盤であり、当社の大
                                      きな財産となっています。
                                      2006年、鋳造事業を営んでいた有限会社エス・ケー・イーと合併。我々
                                      の強みであったデジタル技術に、アナログ技術の代表である鋳造を組み
                                      合わせることで、当社でしかなし得ない「品質」 「スピード」
                                                            と      を兼ねそな
                                      えた、次世代の鋳造事業を実現しました。2017年には、鋳造事業の中で
                                      行われた産業用CTによる検査工程を切り出し、CT事業としてサービス
                                      化。これにより、試作・製造・検査という一貫したバリューチェーンを有
                                      し、お客様の試作・開発における課題を解決するパ ートナ ー企業として
                                      の立ち位置を確立することで、さまざまな業界で厚い信頼を獲得できる
                                      までに至りました。
                                      そして、2019年。新たな経営理念として
                                                         「MADE BY JMC」を掲げ、ブ
                                      ランドの一新を行いました。 の経営理念には「JMC」 いう強固なブ
                                                   こ       、    と


渡邊 大知                                 ランドを日本の製造業の中に確立し、
                                      えていくという、
                                                       製造業のスタイルを自分たちが変
                                              強い想いが込められています。また、更なる飛躍に向け
代表取締役社長兼 CEO
                                      たマイルストーンとして中期経営計画を発表し、医療機器分野や宇宙・航
                                      空分野という高付加価値市場に向かっていくための準備も整えました。
                                      今後は、これまで積み上げてきた技術を極限まで研ぎ澄まし、それらを武

CEOからのメッセージ                           器に新たな市場を切り開き、持続的かつダイナミックな企業成長を実現
                                      してまいります。
当社は、1999年9月に横浜の住宅街にある小さな町工場として製造業     市場のニーズが多様化する現代において大切なことは、既存のやり方、当
に参入しました。まだ知名度などありません。その小さな工場にあ った     たり前の手法にとらわれず、 に改善を実行しつづけることです「お客
                                                   常               。
ものは、当時珍しかった3Dプリンター装置1台、そして、ものづくりに対    様ひとり一人から目をそらさず、耳を傾け、その中から需要を読み取り、
する情熱だけでした。                            先手を打つ」 価格競争ではなく価値競争をする」 ものづくりのあらゆ
                                            、
                                            「                、
                                                             「
思い起こせば、常にさまざまな難問や課題との格闘の連続。しかし、ひと     る段階で挑戦的な姿勢で躍動する」 会社の規模がいかに変わろうとも、
                                                      。
つずつ問題を解決し、結果を出しつづける中で培ってきた3Dデータに関     そんな会社でありつづけたいと思います。




鈴木 浩之                        史郎                 晴太郎       長坂 英樹
専務取締役兼 COO        取締役兼 CFO           取締役兼 CDO             社外取締役



監査役




山下 芳生                        村田 真一                関根 修一
常勤監査役                        社外監査役                社外監査役



                                                                              29
 株式会社 JMC 会社概要




TOPICS


     2013 年 10 月 30 日
│ 経済産業省主催「新ものづくり研究会」の委員に選出 │
 代表取締役の渡邊大知は、経済産業省主催の「新ものづく
り研究会 」の委員に選出されました。同研究会は、経済産業
省が3Dプリンタをはじめとした新しいツ ールの登場や、デ
ジタル化 /ネ ットワ ーク化の進展による産業構造の変化な
どによ って生まれる「新たなものづくりの潮流 」を幅広い視
野で捉えることを目的とし、メンバーは、座長の東京大学大
学院経済学研究科教授の新宅純二郎氏を含め、産学官のもの
づくりの専門家12名の委員で構成されました。




     2015 年 1 月 19 日
│ 「神奈川県優良工場表彰」を受賞 │
                                 当社は、 平成26年度 神奈川県優良工場表彰」
                                    「                   を受賞して
                                います。神奈川県優良工場表彰とは、神奈川県内に立地する
                                製造業の工場のうち、経営成績、作業環境、生産技術などが特
                                に優れており、またを労働災害や公害の発生防止、労働時間
                                の短縮、環境関連手続の遵守などに取り組んでいる工場を表
                                彰する制度です。




     2019 年 03 月 25 日
│ 「かながわ中小企業モデル工場」に指定 │
 当社の本社工場(3Dプリンタ ー出力工場) 「かながわ中
                      が
小企業モデル工場」に指定されています。かながわ中小企業
モデル工場は神奈川県が1998年4月より制定した制度で、
県内の中小製造業の中から、神奈川のものづくりを支え、他
の中小企業の模範と認められる工場を選定してモデル工場
として指定しています。




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                                                          株式会社 JMC 会社概要




JMCは伝統的な職人技とデジタル技術の両者の強みを活かし、製品開発のあらゆるフェーズに対して
お客さまのご要望に応えるサービスを提供しています。


                            │ 3Dプリンター出力サービス │

                            さまざまな造形方式の3Dプリンタ ーを駆使して、部品試
                            作やモ ックア ップ製作を請け負 っています。受託サ ービ
                            ス と し て は 国 内 最 大 規 模 の 装 置 台 数 で、短 納 期 で の 出 力
                            を実現します。また塗装やメ ッキなどの後加工にも対応
                            可能です。




                            │ 精密砂型鋳造 │

                            砂型鋳造による試作・小ロット量産を手がけています。型
                            製 作 か ら 鋳 造 後 の 機 械 加 工 ま で 一 貫 し て 行 う こ と で、飛
                            躍的な短納期化を実現します。また、砂型3Dプリンタ ー
                            を使用した超短期対応も可能です。




                            │ CTスキャン受託サービス │

                            産業用CTスキ ャナを用いた受託検査・測定サ ービスを提
                            供します。CTスキ ャンの特性を活かして、内部形状や複
                            合部品の形状取得、内部欠陥の解析、素材の繊維観察など
                            に 活 用 さ れ て い ま す。ま た 取 得 し た 3D デ ー タ の CAD 面
                            変換や、形状を参照してのCADモデリングなど、リバース
                            エンジニアリングを支援するサービスも行っています。




                                     3Dプリンター
                                       出力事業

                                      20.1%
                                                      鋳造事業
     事業セグメント別売上高比率                                   58.4%
                                  CT 事 業
                (2018年実績)
                                 21.4%
                                (装置販売46.7%)




                              (注)外部顧客への売上高の比率であります。


                                                                         31
IR に関するお問い合わせ先   Mail : ir@jmc-rp.co.jp   Tel : 045-477-5751