5698 エンビプロHD 2020-05-15 17:00:00
2020年6月期 第3四半期決算補足説明資料 [pdf]
2020年6月期 第3四半期
決算補足説明資料
株式会社エンビプロ・ホールディングス
2020年5月15日
目次
1. 第3四半期 決算概要
2. 新型コロナウイルス感染症への対応と
今後の見通し
3. 参考データ
2
1. 第3四半期 決算概要
3
第3四半期 ハイライト
連結業績
売上高 27,294百万円 (前年同期比 1.4%増)
営業利益 894百万円 (前年同期比 61.3%増)
経常利益 1,026百万円 (前年同期比 36.3%増)
四半期純利益 750百万円 (前年同期比 52.7%増)
主要TOPICS
鉄スクラップ価格(東京製鐵田原海上特級価格)の、平均価格が
22,182円(前年上期は34,031円)であったが、扱い量を増やすことで
売上を確保した
「持続可能社会実現の一翼を担う」のミッションステートメントのもと、
「既存事業の深耕」、「新たな柱の構築」、「基盤の強化」を推進
資源循環事業の新規事業関連分 経常損失1.6億円(VOLTA、P2P等)
設備投資7.7億円(支払ベース)
リチウムイオン2次電池等リサイクルライン稼働
※四半期純利益=親会社株主に帰属する四半期純利益
4
連結経常利益差異分析
(百万円)
1,400
+502
1,200
+67
▲ 120 1,026
▲ 18
1,000 ▲3
▲ 95 ▲ 58
ダスト処理費
▲111百万円
800 753 待遇改善、先行投資、人材確保
既存事業:▲57百万円
新規事業:▲38百万円
600
金属スクラップの取扱量増加
政府専用航空機(1機分)
廃棄物処理費(逆有償)増加
400
変動費 固定費
200
0
19/6 売買差異 ダスト処理費 為替損益等差異 人件費差異 設備費差異 その他経費差異 持分法による 20/6
(3Q) ・電力費差異 投資利益差異 (3Q)
5
連結業績推移
売上高 売上総利益 経常利益
前年同期比 前年同期比 前年同期比
1.4%増 15.8%増 36.3%増
(単位:億円) (単位:億円) (単位:億円)
400 70 15.0
374 65 64
363
13.1
350
60 57
92 14
16
55 12.0 2.0 11.4
94
300 291
292 50 14 10.0 10.2
18 2.8
250 77 3.8
91 16 9.0 2.1 2.7
86 40 15
95
200
18
81 30 1.8
6.0
150
5.8
20 8.3
100 36 7.4
189 186 34
173 31
3.0 5.7
132 24
10
50
2.0
0 0 0.0
17/6 18/6 19/6 20/6 17/6 18/6 19/6 20/6 17/6 18/6 19/6 20/6
上期 3Q 4Q 上期 3Q 4Q 上期 3Q 4Q
6
連結貸借対照表概要
(百万円)
2019年 2020年 2019年 2020年
増減額 増減額
6月末 3月末 6月末 3月末
流動資産 11,152 11,221 69 流動負債 5,172 5,871 699
固定資産 8,607 9,226 619 固定負債 3,025 2,441 ▲ 584
(有形固定資産) 6,130 6,558 427 負債合計 8,197 8,313 115
(無形固定資産) 89 75 ▲ 14 純資産 11,562 12,135 573
(投資その他の資産) 2,386 2,592 205 (株主資本) 11,166 11,727 561
資産合計 19,759 20,448 688 負債純資産合計 19,759 20,448 688
主要TOPICS
流動資産(現金及び預金1,243百万円、受取手形及び売掛金449百万円、商品及び製品
▲1,447百万円、その他流動資産▲215百万円)
固定資産(機械装置及び運搬具773百万円、建物及び構築物290百万円、建設仮勘定
▲323百万円)
流動負債(短期借入金860百万円)
固定負債(長期借入金▲596百万円)
自己資本比率 57.6%(2019年6月末比0.9%増)
7
第3四半期 セグメント別業績概要
(百万円)
2019年6月期 2020年6月期
前期比
売上高+ 第3四半期累計 第3四半期累計
実績 実績 構成比 増減率
連結 26,917 27,294 100.0% 1.4%
資源循環事業 9,591 8,609 29.0% ▲ 10.2%
グローバル資源循環事業 16,090 16,067 54.1% ▲ 0.1%
中古自動車関連事業 4,575 4,824 16.2% 5.4%
その他※ 331 222 0.7% ▲ 32.8%
調整額 ▲ 3,672 ▲ 2,429 - -
2019年6月期 2020年6月期
前期比
セグメント利益 第3四半期累計 第3四半期累計
実績 実績 構成比 増減率
連結 753 1,026 100.0% 36.3%
資源循環事業 643 458 40.4% ▲ 28.7%
グローバル資源循環事業 171 571 50.3% 232.8%
中古自動車関連事業 ▲0 83 7.4% ‐
その他※ 50 22 2.0% ▲ 56.0%
調整額 ▲ 111 ▲ 109 - -
※その他には、2018年12月までの㈱E3実績を含む
8
セグメント別実績【資源循環】
売上高 売上総利益 経常利益
前年同期比 前年同期比 前年同期比
(単位:億円) 10.2%減 (単位:億円) 1.3%減 (単位:億円) 28.7%減
150 30 12.0
128 25 26
127 9.9
25 10.0
6
32 31 20 6 2.1 8.3
99 19
100 20 8.0
86 5 1.9
27
32 31 6 6 6 2.3
15 6.0 5.5
28 1.7
7 4.5
28 1.8
50 10 4.0
1.4
64 64 12 13 12 5.4
57 2.6 4.6
5 2.0
43 8 3.1
1.0
0 0 0.0
17/6 18/6 19/6 20/6 17/6 18/6 19/6 20/6 17/6 18/6 19/6 20/6
上期 3Q 4Q 上期 3Q 4Q 上期 3Q 4Q
鉄・非鉄金属スクラップ価格が弱含みに推移し収益を圧迫。
最終処分場等の廃棄物の処理料金値上げや、受入の制限が発生。
当グループも廃棄物の受入を制限し取扱量が減少。価格転嫁により収益は確保。
新規事業のLiBリサイクル関連の固定費増加等により収益を圧迫。
新規事業(VOLTA、P2P他) 経常損失1.6億円(前年同期0.6億円)
9
セグメント別実績【グローバル資源循環】
売上高 売上総利益 経常利益
前年同期比 前年同期比 前年同期比
(単位:億円) 0.1%減 (単位:億円) 48.5%増 (単位:億円) 232.8%増
250 30 6.0 5.7
228 26
218 25
24 5.0
25 4.4 1.7
200 59
57 20 5 9
7 4.0
158 160 20
4
150
2.7
40 55 5
3.0 2.4
58 50 2.1
15 0.3
6
6
2.0 3.9
100
44 1.4 0.3
10
17 1.0 2.2
113 110 13 1.3
50 102 0.9
5 10 11
73 0.0
▲ 0.1
▲0.2
0 0 ▲ 1.0
17/6 18/6 19/6 20/6 17/6 18/6 19/6 20/6 17/6 18/6 19/6 20/6
上期 3Q 4Q 上期 3Q 4Q 上期 3Q 4Q
鉄・非鉄金属スクラップ価格が弱含みに推移する中で相場の変動を活用。
集荷ヤード拡張、国内外の需要取り込み、輸送方法の工夫により取扱量増・利益増。
日本国政府専用航空機の販売(2機の内残り1機分)
木質系バイオマス燃料(PKS)の、日本マーケットへの初出荷を達成。
10
セグメント別実績【中古自動車関連】
売上高 売上総利益 経常利益
前年同期比 前年同期比 前年同期比
(単位:億円) 5.4%増 (単位:億円) 5.9%減 (単位:億円) 0.8億円増
70 12 2.0
65 11 10
63 61 1.7
1.8
10
60
14 10 1.6
2 0.3
3
18 16
50 48 2 1.4
1.2 0.0
8
14 7 1.2
2
40 14
14 1.0
15
6
2 2
2
0.5 0.8
0.8
30 0.0
1.3
0.6
4
20 0.4 0.5 0.8
35 6
29 30 33
5 4
0.1
4 0.2
2
10 0.1
0.1
0.0
▲ 0.0
▲ 0.0
0 0 ▲ 0.2
17/6 18/6 19/6 20/6 17/6 18/6 19/6 20/6 17/6 18/6 19/6 20/6
上期 3Q 4Q 上期 3Q 4Q 上期 3Q 4Q
主要輸出先国の1つであるチリでの中古車需要は弱含みで推移。
東南アジア向け中古トラックの販売が増加。
ウガンダでの中古車販売・整備事業の収益が改善。
ドバイ向けを中心とした物流代行サービスの扱い量が回復。
中古車積込みヤード縮小等による固定費の削減。
3月から新型コロナウイルスの影響でチリ、ウガンダでの中古車・中古エンジンの販売減少。
11
セグメント別実績【その他】
売上高 売上総利益 経常利益
前年同期比 前年同期比 前年同期比
(単位:億円) 32.8%減 (単位:億円) 32.4%減 (単位:億円) 56.0%減
6 5 1.5 1.1
4
4
4 5 0.2
0
5
4 1.0
0.1
0 3
1
1
4 3 0
0.3
3 0.5 1.0
0 2 0.9 0.0
0
2 0.2
3 0
2 0.4 0.0
2 2 2 1 0.0
0.2
▲ 0.2 ▲ 0.1
2 0 ▲ 0.3
0
2
2
1 1 ▲ 0.5
1 2 ▲ 0.4
1 1
1 1
0 0 ▲ 1.0
17/6 18/6 19/6 20/6 17/6 18/6 19/6 20/6 17/6 18/6 19/6 20/6
上期 3Q 4Q 上期 3Q 4Q 上期 3Q 4Q
≪環境経営コンサルティング事業≫
CDP回答及び評価向上支援等の継続受注案件が順調に進捗。
新たにTCFD(気候変動関連財務情報開示タスクフォース)対応支援等のサービス
を開始。一方で体制強化による人件費の増加。
≪障がい福祉サービス事業≫
静岡県富士宮市に就労継続支援B型事業所を開設(8月)に伴う人件費の先行投資。
※その他には、2018年12月までの㈱E3実績を含む 12
2. 新型コロナウイルス感染症への
対応と今後の見通し
13
新型コロナウイルス感染症への対応
手元流動性の確保(2020年4月~)
長期借入およびコミットメントライン契約により新たに65億円を確保
新型コロナウイルスの感染拡大により経済状況の先行き見通しが今後急激に悪化することも想定し、
最大リスクへの対応策として手元流動性を高める。
→4月:長期借入15億円、5月:長期借入30億円、コミットメントライン20億円
固定費の削減 / 成長投資の継続
家賃、旅費交通費、会議費等のあらゆる経費をゼロベースで見直し
一般管理費のより一層の削減に取り組むことで、収益の減少および資金の流出を最小限に抑え、安全性
を確保する。一方で成長事業へ資源を集中し、成長投資を継続実施する。
役員報酬の自主返納
代表取締役 役員報酬月額の30%を返納
常勤取締役 役員報酬月額の15%を返納
執行役員、相談役 役員報酬月額の10%を返納
子会社代表取締役 役員報酬月額の10%を返納
子会社取締役 役員報酬月額の5%を返納
対象期間:2020年5月~6月(2ヵ月間)
感染拡大防止への取り組み
新型コロナウイルス対策行動基準を制定(従業員および関係者への周知)
≪一部を抜粋≫
① 公共交通機関で通勤する社員には在宅勤務を推奨。公共交通機関を利用しない社員も可能な限
り在宅勤務とローテーション出勤を推奨。会社はそのための環境整備に配慮する。
② 運搬車両による引き取り業務以外、不要不急の外出及び出張、会食は行わない。
③ 休業手当および罹患・罹患の可能性がある場合の会社指示による自宅待機補償。 14
今後の見通し
≪資源循環事業≫
• 顧客各社において生産調整や休業措置などが徐々に広まり、物量が減少傾向。
• 外出自粛要請により家庭の片づけによる不要物の収集・運搬の相談が増加傾向。
• 万が一当リサイクル施設に罹患者が発生した場合に備え、受入廃棄物の再委託の準備を検討。
国内 • 解体工事の一時的な遅れが発生。4月以降、徐々に回復の兆し。
≪その他≫
• コンサルティング案件の実施延期が発生。4月末より複数のコンサルティング案件が再開。
• 障がい福祉サービスにおいては一部で在宅訓練を実施。通所できない方々へのサポート開始。
≪グローバル資源循環≫
• 鉄スクラップ:主要販売先である韓国、台湾、ベトナムは特に影響無し。販売より製造業減産に伴う発生量減
少に懸念有。
• 非鉄スクラップ:インドのロックダウンにより一部品種で販売に影響あるが、中国の回復によりほぼ通常通
り。マレーシアに関してもロックダウン中ではあるが港は稼働しており商内には問題無し。
海外 海外
• 古紙:中国等海外より段ボール材の引き合いが増加し価格が上昇傾向。
≪中古自動車関連≫
• 海外現地法人のあるチリで3月下旬から営業拠点地域において自主規制が要請され販売活動停止、ウガンダで
は3月末より徒歩以外の移動を禁止する実質的な外出禁止令が発令。売上減少・収支悪化が避けられない状
況。
以上の状況下において、通期における業績予想につきましては、新型コロナウイルス拡大の影響により、
徐々に不確実性が高まっております。現時点では、2019年8月9日に公表いたしました業績予想を据え置
いておりますが、新型コロナウイルスが業績に及ぼす影響については注視し続け、今後、業績予想の大幅な
修正が生じた場合には速やかにお知らせいたします。
15
2020年6月期業績見通し(連結)
(百万円)
2019年6月期 2020年6月期
上期 第3四半期 通期 上期 第3四半期 通期
実績 実績 累計 実績 実績 実績 前期比 累計 前期比 予想 前期比
売上高 17,376 9,540 26,917 36,336 18,691 8,603 ▲9.8% 27,294 1.4% 36,571 0.6%
売上総利益 3,165 1,598 4,763 6,454 3,674 1,841 15.2% 5,515 15.8% 7,440 15.3%
営業利益 418 135 554 839 660 233 72.2% 894 61.3% 981 16.9%
経常利益 570 182 753 1,141 748 277 52.0% 1,026 36.3% 1,251 9.6%
税金等調整前
526 232 758 1,138 807 299 28.9% 1,106 45.8% 1,258 10.5%
当期純利益
当期純利益※ 314 177 491 786 549 200 13.1% 750 52.7% 892 13.4%
限界利益 3,276 1,628 4,904 6,681 3,554 1,712 5.2% 5,267 7.4% 7,184 7.5%
EBITDA※ 693 311 1,005 1,482 925 388 24.5% 1,313 30.7% 1,634 10.2%
純粋固定費※ 2,834 1,496 4,330 5,786 2,892 1,469 ▲1.8% 4,362 0.7% 6,114 5.7%
ROE - - - 7.1% - - - - - 7.7% 8.4%
※当期純利益=親会社株主に帰属する当期純利益
※EBITDA=営業利益+減価償却費+のれん償却
※純粋固定費=【売上原価・販管費・営業外費用の固定費相当分】-【為替差益・持分利益を除いた営業外収益分】
通期における業績予想につきましては、新型コロナウイルス拡大の影響により、徐々に不確実性が高まっております。現時点では、
2019年8月9日に公表いたしました業績予想を据え置いておりますが、新型コロナウイルスが業績に及ぼす影響については注視し
続け、今後、業績予想の大幅な修正が生じた場合には速やかにお知らせいたします。
16
3. 参考データ
17
相場推移①
(円/t)
鉄スクラップ価格(東京製鐵田原海上特級) (円/t)
電気銅建値
40,000 850,000
35,000 800,000
750,000
30,000
700,000
25,000
650,000
20,000
600,000
15,000 550,000
10,000 500,000
(千円/t)
ニッケル建値 ($/㎏) コバルト建値
2,500 120
100
2,000 80
60
1,500 40
20
1,000
0
(出所)東京製鐵㈱、㈱日本経済新聞社 (出所)一般社団法人日本電線工業会、IRUNIVERSE㈱ 18
相場推移②
($/g)
金価格 銀価格
($/㎏)
60.00 750.00
55.00
650.00
50.00
45.00
550.00
40.00
35.00 450.00
プラチナ価格 パラジウム価格
($/g) ($/g)
41.00 90.00
39.00
75.00
37.00
35.00 60.00
33.00
45.00
31.00
29.00 30.00
27.00
15.00
25.00
(出所)Kitco Metals Inc 19
相場推移③
金属相場の推移(INDEX推移 2018年7月を100とする)
鉄スクラップ価格 電気銅建値 アルミ建値 ニッケル建値 ドル/円 為替 コバルト価格
130
110
90
70
50
30
(出所)東京製鐵㈱、㈱日本経済新聞社、一般社団法人日本電線工業会、㈱日刊産業新聞社、IRUNIVERSE㈱ 20
本資料は投資家の参考に資するよう、株式会社エンビプロ・ホールディ
ングスの現状を理解していただくために作成したものです。
本資料に記載された内容は、現時点において一般に認識されている経
済・社会等の情勢及び弊社が合理的と判断した一定の前提に基づいて作
成されておりますが、経営環境の変化等の事由により、予告なしに変更
される可能性があります。
【本資料及びIRに関するお問い合わせ先】
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