5698 エンビプロHD 2019-08-23 17:00:00
2019年6月期決算説明会資料 [pdf]
2019年6月期
決算説明会資料
株式会社エンビプロ・ホールディングス
2019年8月23日
目次
1. 2019年6月期 決算概要
2. 2020年6月期 見通し
3. 会社概要
4. 参考データ
1
1. 2019年6月期 決算概要
2
事業セグメント
事業セグメント 事業会社
㈱エコネコル加工部門、㈱クロダリサイクル、㈱しんえこ、
資源循環事業 ㈱東洋ゴムチップ、㈱プラ2プラ、㈱VOLTA
持分法適用関連会社 ㈱アビヅ、㈱富士エコサイクル
グローバル資源循環事業 ㈱エコネコル貿易部門
中古自動車関連事業 ㈱3WM(海外子会社3社含む)
(環境経営コンサルティング事業)㈱ブライトイノベーション
その他
(障がい福祉サービス事業)㈱アストコ
調整 ㈱エコネコル共通、㈱エンビプロ・ホールディングス
3
2019年6月期 ハイライト
業績
売上高 36,336百万円 (前年同期比 3.0%減)
営業利益 839百万円 (前年同期比 16.2%減)
経常利益 1,141百万円 (前年同期比 13.5%減)
当期純利益 787百万円 (前年同期比 6.4%減)
主要TOPICS
鉄スクラップ相場(東京製鐵岡山海上特級価格)の平均価格は31,973円と、前年同期の平均
価格32,011円と同水準となったものの、不安定な経済環境の中、値動きは激しく推移し、期
末時点では26,000円となった。
5ヵ年の中期戦略「サステナビリティ戦略」を定め、「社会的信用を格段に上げる」、「経
営資源の効率を格段に上げる」、「生産性を格段に上げる」の重点方針のもと事業を推進。
固定買取価格の段階的な下落により将来性を勘案し太陽光発電所開発等を行う㈱E3を譲
渡。
事業セグメントを細分化し、担当役員制を導入。
自己株式の取得を実施。
研究室をホールディングスに移管し、研究開発体制を強化。
新規事業関連 経常損失1.7億円(VOLTA、P2P、アストコ等)。
※当期純利益=親会社株主に帰属する当期純利益 4
2019年6月期 連結損益計算書概要
(百万円)
2018年 2019年 2019年
前年同期比 対前回公表比
6月期 6月期 6月期
実績 実績 増減額 増減率 前回公表 増減額 増減率
売上高 37,456 36,336 ▲ 1,119 ▲3.0% 36,332 4 0.0%
売上総利益 6,541 6,454 ▲ 86 ▲1.3% ー ー ー
営業利益 1,002 839 ▲ 162 ▲16.2% 867 ▲ 27 ▲3.2%
経常利益 1,319 1,141 ▲ 178 ▲13.5% 1,174 ▲ 32 ▲2.8%
税金等調整前
1,221 1,138 ▲ 83 ▲6.8% ー ー ー
当期純利益
当期純利益※ 840 787 ▲ 53 ▲6.4% 778 8 1.1%
限界利益 6,481 6,681 199 3.1% — — —
EBITDA※ 1,638 1,482 ▲ 155 ▲9.5% — — —
純粋固定費※ 5,449 5,786 337 6.2% ー ー ー
ROE 8.6% 7.1% ▲1.5% ▲17.0% — — —
※当期純利益=親会社株主に帰属する当期純利益
※EBITDA=営業利益+減価償却費+のれん償却
※純粋固定費=【売上原価・販管費・営業外費用の固定費相当分】-【為替差益・持分利益を除いた営業外収益分】
5
経常利益差異分析
(百万円)
2,000
待遇改善、先行投資、人材確保
既存事業:▲221百万円
新規事業: ▲51百万円
+241
+38
1,500
1,319
▲ 79
1,141
▲ 272
▲ 19 ▲ 44 ▲ 40
1,000
≪資源循環≫
廃プラスチック関連で増加
≪グローバル資源循環≫
木質バイオマス燃料や政府専用機等で増加
≪中古自動車関連≫
主要先国の需要低迷等により減少
500 ≪その他≫
太陽光開発案件が減少
変動費 固定費
0
18/6 売買差異 ダスト処理費 為替損益等差異 人件費差異 設備費差異 その他経費差異 持分法による 19/6
・電力費差異 投資利益差異
6
連結業績
売上高 売上総利益 経常利益
前年同期比 前年同期比 前年同期比
(単位:億円) 3.0%減 (単位:億円) 1.3%減 (単位:億円)
13.5%減
400 70 14
374 65 64 13.1
363
60 12
57 11.4
53
300 291 291
50
10.0
10
8.5
40 8
200
30 6
20 4
100
10 2
0 0 0
16/6 17/6 18/6 19/6 16/6 17/6 18/6 19/6 16/6 17/6 18/6 19/6
7
2019年6月期 セグメント別業績概要
(百万円)
2018年6月期 2019年6月期 前期比
売上高
実績 実績 構成比 増減率
連結 37,456 36,336 100.0% ▲ 3.0%
資源循環事業 12,898 12,712 35.0% ▲ 1.4%
グローバル資源循環事業 22,817 21,870 60.2% ▲ 4.2%
中古自動車関連事業 6,552 6,195 17.0% ▲ 5.4%
その他※ 502 382 1.1% ▲ 23.8%
消去 ▲ 5,313 ▲ 4,824 ▲ 13.3% -
2018年6月期 2019年6月期 前期比
セグメント利益
実績 実績 構成比 増減率
連結 1,319 1,141 100.0% ▲ 13.5%
資源循環事業 997 833 73.0% ▲ 16.4%
グローバル資源循環事業 247 448 39.3% 81.6%
中古自動車関連事業 178 18 1.7% ▲ 89.4%
その他※ 17 38 3.4% 121.7%
消去・調整 ▲ 120 ▲ 197 ▲ 17.3% -
※その他には、2018年12月までの㈱E3実績を含む
8
セグメント別実績【資源循環事業】
(単位:億円)
売上高 売上総利益 経常利益
140 128 127 30 12.0
26
25 9.9
120 25 10.0
99 8.3
100
20
86 20 8.0
80 15
5.5
15 6.0
60
10 4.0
40
20 5 2.0
0.3
0 0 0.0
16/6 17/6 18/6 19/6 16/6 17/6 18/6 19/6 16/6 17/6 18/6 19/6
雑品・プラスチックの国内還流による工場加工原料の増加
RPF原料等の処分費値上げ交渉が進捗。一方、当社が支払う処分費も値上げで増加
人件費増加(待遇改善、先行投資、人材確保)
VOLTA工場の一部稼働(新規事業VOLTA・P2Pで経常損失1.1億円)
プラスチックの亜臨界融合(バイオマス・炭素繊維等とプラスチックの融合)事業開
始(6月)
※RPF:Refuse derived paper and plastics densified Fuelの略
9
セグメント別実績【グローバル資源循環】
(単位:億円)
売上高 売上総利益 経常利益
250 228 30 5.0
218 4.3 4.4
25
24
25 22
200 4.0
20
150 158
20
150 3.0
2.4
15 2.1
100 2.0
10
50 1.0
5
0 0 0.0
16/6 17/6 18/6 19/6 16/6 17/6 18/6 19/6 16/6 17/6 18/6 19/6
前半は鉄スクラップの内外価格差の減少により低迷したが、後半は相場の下降
局面を活用したことで、活発な取引が続き増益
木質バイオマス事業が黒字化
政府専用機の販売(1機分)
国内鉄スクラップ集荷ヤード増設(尼崎港)
10
セグメント別実績【中古自動車関連】
(単位:億円)
売上高 売上総利益 経常利益
80 14 2.0
1.7
67 11 1.7
63 65 11
61 12 10
10
60 1.5
10 1.2
8
40 1.0
6
4
20 0.5
2 0.1
0 0 0.0
16/6 17/6 18/6 19/6 16/6 17/6 18/6 19/6 16/6 17/6 18/6 19/6
主要輸出先国での中古車需要の低下、価格競争により現地販売価格が下落し、
中古車両販売の利幅と販売量が減少
物流代行サービスにおいても価格競争による利幅の減少により、低調に推移
11
セグメント別実績【その他】
(単位:億円)
売上高 売上総利益 経常利益
20 5 4 3.0 2.7
17 4
3 2.5
4 3
15
2.0
3
10 1.5
1.1
2
4 5 1.0
5 3
1 0.3
0.5
0.1
0 0 0.0
16/6 17/6 18/6 19/6 16/6 17/6 18/6 19/6 16/6 17/6 18/6 19/6
環境経営コンサルティング事業は継続受注により利益に貢献
障がい福祉サービス事業は、通期での損益分岐点が目前
太陽光発電所開発事業等を行う㈱E3を、固定買取価格の段階的な下落により
将来性を勘案し譲渡
12
連結貸借対照表概要
(百万円)
2018年 2019年 2018年 2019年
増減額 増減額
6月末 6月末 6月末 6月末
流動資産 11,492 11,152 ▲ 340 流動負債 7,135 5,172 ▲ 1,962
固定資産 10,168 8,607 ▲ 1,561 固定負債 3,258 3,025 ▲ 232
(有形固定資産) 5,442 6,130 688 負債合計 10,393 8,197 ▲ 2,195
(無形固定資産) 95 89 ▲ 5 純資産 11,268 11,562 293
(投資その他の資産) 4,630 2,386 ▲ 2,243 (株主資本) 10,889 11,195 306
資産合計 21,661 19,759 ▲ 1,901 負債純資産合計 21,661 19,759 ▲ 1,901
主要TOPICS
流動資産(現金及び預金▲2,112百万円、受取手形及び売掛金238百万円、商品及び
製品+962百万円)
固定資産(土地・建物211百万円、機械装置426百万円、出資金▲2,411百万円)
流動負債(短期借入金▲2,421百万円)
固定負債(長期借入金▲295百万円)
自己資本比率 56.7%(前年対比6.4%増)
㈱E3の譲渡により出資金・短期借入金が減少し経営の安定性が向上
13
連結キャッシュ・フロー計算書概要
(百万円)
項 目 2018年6月期 2019年6月期 増減額
営業活動によるキャッシュ・フロー 843 ▲ 87 ▲ 931
投資活動によるキャッシュ・フロー ▲ 618 ▲ 601 16
財務活動によるキャッシュ・フロー 2,550 ▲ 1,440 ▲ 3,990
現金及び現金同等物に係る換算差額 15 ▲ 12 ▲ 28
現金及び現金同等物の増減額 2,790 ▲ 2,142 ▲ 4,932
現金及び現金同等物の期首残高 2,066 4,856 2,790
現金及び現金同等物の期末残高 4,856 2,714 ▲ 2,142
主要TOPICS
営業CF:(収入)税金等調整前当期純利益1,138百万円、減価償却費638百万円
(支出)たな卸資産増加1,012百万円、法人税等の支払額492百万円、売上債権の増加261百万円、
持分法投資利益増加246百万円
投資CF:(収入)出資金の回収による収入1,520百万円
(支出)有形固定資産の取得1,220百万円、出資金の払込による支出942百万円
財務CF:(支出)短期借入金の返済588百万円、長期借入金の返済571百万円、自己株式取得273百万円
14
2. 2020年6月期 見通し
15
足元の事業環境と取り組み
事業環境
米中の貿易摩擦等により不安定な経済状況が続く中、鉄・非鉄金属スクラップ価格について
も引き続き弱含みな状況が続くことを予測。
業績予想前提条件:鉄相場25千円/t(24千円)、銅相場600千円/t(650千円)、為替105円/USD(106円台)
※( )内は8月23日時点価格
主な取り組み
① 鉄スクラップの取扱量を増やすと同時に非鉄金属スクラップ、レアメタル、貴金属(金銀
滓)の取扱量を増やす。
② 金属相場に左右されにくい事業領域の取り扱いを増やす。
• 廃棄物処理(逆有償)を増やす。
• 廃棄物由来のプラスチックのリサイクル率を上げる。また 同時により付加価値の高い商品を作る。
• プラント解体等で情報源に近い業界との協業モデルを増やす。
③ 新たな輸出入先、輸出入商材、三国間貿易を増やす。
• PKS、木質ペレットの輸入及び三国間貿易を増やす。
• 欧州からの金銀滓の輸入を増やす。
• 新たな貿易アイテムを増やす。(プラスチックペレット、金属商品等)
④ LIBリサイクルプラントを安定操業し、次の展開を模索する。
• BS(ブラックサンド)製造を安定的に行い、第2拠点の設置(パートナーとの協業)を模索する。
• 次のステージである湿式精錬の取り組みを一緒にやれるパートナーを探す。(技術、資金、商材)
⑤ 経営基盤、成長基盤を長期的目線で強化する。
• 人件費の上昇をまかなえる生産性を向上させる。
• 攻めのガバナンスで長期的成長の基礎を作る。
• 新たな人材を積極的に採用し、同時に既存人材の能力開発を強化する。 16
2020年6月期業績見通し(連結)
(百万円)
2018年6月期 2019年6月期 2020年6月期
実績 実績 予想 増減額 増減率
売上高 37,456 36,336 36,571 234 0.6%
売上総利益 6,541 6,454 7,440 985 15.3%
営業利益 1,002 839 981 141 16.9%
経常利益 1,319 1,141 1,251 109 9.6%
税金等調整前 1,221 1,138 1,258 119 10.5%
当期純利益※ 840 787 892 105 13.4%
限界利益 6,481 6,681 7,184 502 7.5%
EBITDA 1,638 1,482 1,634 151 10.2%
純粋固定費 5,449 5,786 6,114 327 5.7%
ROE 8.6% 7.1% 7.7% 0.6% 8.4%
※当期純利益=親会社株主に帰属する当期純利益
※EBITDA=営業利益+減価償却費+のれん償却
※純粋固定費=【売上原価・販管費・営業外費用の固定費相当分】-【為替差益・持分利益を除いた営業外収益分】
17
経常利益差異分析
(百万円) 待遇改善、先行投資、人材確保
ダスト処理費 既存事業:▲128百万円
2,000 ▲119百万円 新規事業: ▲45百万円
研究室: ▲15百万円
+647
1,800
+22
1,600
▲ 167 +2
1,400
1,251
▲ 188
1,141
1,200 ▲ 141 ▲ 65
1,000
研究室費用 ▲55百万円
修繕・消耗品費 ▲42百万円
800 ≪資源循環≫
廃プラスチック関係、金銀滓、
新規事業で増加
600 ≪グローバル資源循環≫
金属スクラップと木質バイオマ
ス燃料の取扱量の増加
400
政府専用機(1機分)
200 変動費 固定費
0
19/6 売買差異 ダスト処理費 為替損益等差異 人件費差異 設備費差異 その他経費差異 持分法による 20/6
・電力費差異 投資利益差異
18
連結業績予想
売上高 売上総利益 経常利益
前年同期比 前年同期比 前年同期比
(単位:億円) 0.6%増 (単位:億円) 15.3%増 (単位:億円)
9.6%増
400 80 14
374 363 365 74 13.1
12.5
70
65 64 12
11.4
291 291 57
300 60
53 10.0
10
50 8.5
8
200 40
6
30
4
100 20
10 2
0 0 0
16/6 17/6 18/6 19/6 20/6 16/6 17/6 18/6 19/6 20/6 16/6 17/6 18/6 19/6 20/6
19
2020年6月期業績見通し(セグメント)
(百万円)
2018年6月期 2019年6月期 2020年6月期
売上高
実績 実績 予想 増減率 構成比
連結 37,456 36,336 36,571 0.6% 100.0%
資源循環事業 12,898 12,712 13,225 4.0% 36.2%
グローバル資源循環事業 22,817 21,870 21,261 ▲ 2.8% 58.1%
中古自動車関連事業 6,552 6,195 6,173 ▲ 0.4% 16.9%
その他 502 382 289 ▲ 24.4% 0.8%
消去 ▲ 5,313 ▲ 4,824 ▲ 4,378 - ▲ 12.0%
2018年6月期 2019年6月期 2020年6月期
セグメント利益
実績 実績 予想 増減率 構成比
連結 1,319 1,141 1,251 9.6% 100.0%
資源循環事業 997 833 865 3.8% 69.1%
グローバル資源循環事業 247 448 526 17.3% 42.1%
中古自動車関連事業 178 18 89 372.1% 7.1%
その他 17 38 24 ▲ 35.9% 2.0%
消去・調整 ▲ 120 ▲ 197 ▲ 253 - ▲ 20.3%
20
連結業績予想(資源循環事業)
品種別売上高 金属スクラップの価格変動の影響が大きい
(単位:億円) ・価格が高い方が利益が出やすい
鉄 非鉄金属 逆有償売上
ゴム製品 金銀滓 製鋼原料等
・上げ相場の時に利益が出やすい
解体・片付け等 (課題)相場変動の影響を受けにくい体質へ変革していく
150
128 127 132
業績予想前提条件
6 7 9 ・鉄スクラップ価格 25,000円/t(前期比▲21.8%)
100 99 17 16 17 ・銅スクラップ価格600,000円/t(前期比▲17.5%)
5 14 16 19
17
22 17
13 20
利益創出要因
50 18
加工による付加価値向上
61 61 57
40 相場の影響大
①金属スクラップ取扱量(18.2万t→18.8万t)
0
②金銀滓
17/6 18/6 19/6 20/6
相場に左右されにくい分野
売上総利益・経常利益 ③逆有償売上
(単位:億円)
④解体工事・片付け・中古品販売・土壌浄化
売上総利益 ⑤委託加工
30 経常利益 26 28
25
20
20 新市場・新技術への投資
9.9 ・2次電池リサイクル
8.3 8.6
10 5.5 ・亜臨界融合技術
・新商品開発(東洋ゴムチップ)
0 約2億円の経常損失を計画(20/6期)
17/6 18/6 19/6 20/6
21
連結業績予想(グローバル資源循環事業)
品種別売上高
金属スクラップの価格自体の影響は比較的少ない
(単位:億円)
但し、下げ相場の時に利益が出やすい
鉄 非鉄 バイオマス他
250 228 218
12 212
200 26 20 26
業績予想前提条件
158 22
5 24 ・鉄スクラップ価格 25,000円/t(前期比▲21.8%)
150 19 ・銅スクラップ価格600,000円/t(前期比▲17.5%)
100 188 175 162
134
50
利益創出要因
0
取扱量 × 利幅(利益率)
17/6 18/6 19/6 20/6
①リードタイム中の海外・国内価格の差
②取扱量
品種別売上総利益・品種合計経常利益 ③相場変動の活用(下げ相場での先売り)
(単位:億円)
35.0 鉄 非鉄 33
バイオマス他 経常利益
3.2
30.0
3.1
主な取組み
24 25 ①金属スクラップ取扱量の増大
25.0 0.3
20 2.3 (46万t→60万t)
0.8 3.4
20.0 3.2
2.5 ②輸入原料取扱量の増大(3万t→10万t)
15.0 ・PKS集荷の海外現地法人(マインバイオ
27.0 マス)の馬・印ヤード(2箇所)活用
10.0 20.8 19.6 ・欧州からの金銀滓(90t→500t)
17.5
4.4 5.2 ③取扱いアイテムの増加
5.0 2.1 2.4
・リサイクルペレット、金属製品等
0.0 ④三国間貿易の促進
17/6 18/6 19/6 20/6 22
今期のトピックス
①LIBリサイクルプラントの現状及びセカンドフェーズを
見据えた今後の課題
②金銀滓回収事業の拡大
③中国輸出が止まった廃プラスチック、雑品への対応
④プラント解体、残置物の片付け、中古品販売、土壌浄化
⑤エンビプロHD研究室の発足(エコネコルから移管)
23
①LIBリサイクルプラントの現状及びセカンドフェーズを
見据えた今後の課題
急拡大する2次電池市場に対し、グループの経営資源を集中的に投入して、使用済み2
次電池等からのレアメタル(ニッケル・コバルト等)回収事業に本格的に参入する
VOLTAの現時点の状況
LIBリサイクル設備の導入が第1四半期に完了
2019年第2四半期より生産開始見込
2018年9月 電極材リサイクルライン稼働/負極板生産開始 湿式製錬法による
硫酸コバルト
CoSO4
硫酸ニッケル
NiSO4
負極板 銅 カーボン等
炭酸リチウム
電極材リサイクルライン
Li2CO3
2019年9月 LIBリサイクルライン完成見込 等の有用金属回収
※回収物は、例示
BS以降のプロセス
本格検討開始
Co、Ni濃縮滓
LIB LIBリサイクルライン (以下、BS) 24
①セカンド フェーズ:湿式製錬を念頭に
工場発生スクラップ・使用済LIB供給
出資
VOLTA/ENV 自動車等
湿式製錬 前駆体 電池
BS工場 完成品
日本富士宮 BS供給 会社 メーカー メーカー
メーカー
自社/協力会社 出資 出資/原料スペック指導
BS工場
日本
技術供与
/出資
/設置 自社/協力会社 クローズドループのリサイ
BS工場
日本 クルシステムを目指す
自社/協力会社
BS工場
海外
自社/協力会社
LIBリサイクルで協業でき
BS工場
海外
る会社(同業者、LIB製造
メーカー等)と技術、資
2022年 2025年
金、商材でアライアンスを
組む
25
②金銀滓回収事業の拡大
焼却灰、自動車破砕残渣等からの金銀滓(銅、金、銀、プラチナ、パラジウム
の混合物)の回収を事業の柱の1つにしていく
(単位:億円) (単位:kg)
10.0 売上(左) 1,200
一般廃棄物焼却施設の落じん灰等の取引自治体数増加
1,000 ⇒現在7自治体と契約済、20自治体が取引を検討中
金回収量
1,000
8.0 845
銀回収量 小型家電、雑品等からの金銀滓回収
800
6.0
欧州等からの金銀滓輸入を本格立上げ
600
9.0 (欧州拠点新設検討中)
4.0
7.0 400
欧米からの電子基盤スクラップ輸入の営業強化
2.0 R2認証取得(アビヅ2019年3月、エコネコル2019年8月)
61 80 200
認証企業:全国に6社(2019年8月23日現在)
0.0 0
17/6 18/6 19/6 20/6 太平洋セメント(於大船渡工場)との実証事業
(今期中に事業化判断)
大手製錬会社からの加工受託拡大(電子基盤等)
※R2(Responsible Recycling=責任あるリサイクル)認証は、米国環境保護庁
(EPA))により推進される、携帯電話やテレビ、コンピューターなどの使用済
みの電子機器のリサイクルを対象とした環境、労働安全衛生、情報セキュリティ
に関するマネジメントシステム。
金銀滓
(ミックスメタル) 26
③中国輸出が止まった廃プラスチック、雑品への対応
1.逆有償(処分費)売上を増加 3.新機能素材開発
亜臨界融合を活用して新機能素材を用途
(単位:億円) 逆有償売上高
先と一緒に開発していく
19
20
16
14
13
10
0
17/6 18/6 19/6 20/6
2.廃プラスチックの用途拡大
(単位:千t) 再資源化プラスチック出荷量
75
75 69 68 67
50
25
0
17/6 18/6 19/6 20/6
RPF 鉄鋼副資材 セメント向け原燃料 マテリアルプラ他
27
④プラント解体、残置物の片付け、中古品販売、土壌浄化
プラント解体等で物件を保有する会社、物件情報に近い会社・団体との協業モ
デルを増やす
1.日本資産評価士協会との連携で新たな事業モデルを構築していく
グループの強みを活かした資産の価値評価、 日本資産 資産所有者
換価を協会と連携 評価士協会 運営事業者、金融機
・資源リサイクル (JaSIA) 関、投資家 等
・グローバルネットワーク
・解体撤去工事 Enviproグループ
2.大手リース会社との連携による新たな事業モデル(2019年4月稼働)
リースアップ資産
株式会社SMART 中古売却
出資比率 リースアップ資産
51% アビヅ スクラップ売却
49% SMFLみらいパートナーズ
リースアップ資産
解体撤去工事
3.その他異業種との連携の模索
国際的オークション会社、中古品販売会社、リース会社等との協業を模索していく
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⑤エンビプロHD研究室の発足(エコネコルから移管)
グループに新たな知見をもたらすとともに、次世代新規事業の基盤技術を確立
する
≪分析・研究≫
金銀滓、電池等の各種素材分析
リチウムイオン電池等リサイクル湿式製錬検証・事業化
焼却灰の無害化及び資源化研究
亜臨界融合技術の検証
知的財産の管理
29
成長戦略
企業理念
創業企業
ミッションステートメント つねに社会にとって必要な事業を創
造しつづける
持続可能社会実現の一翼を担う 循環企業
助け合い、活かし合い、分かち合う
サステナビリティ戦略 喜びの環を回しつづける
求道企業
既存事業の深耕 永遠につづく企業の道、人の道を追
経営・成長基盤 資源循環 事業領域拡大 求しつづける
人材開発 技術革新
生産性向上
安全
グ グローバル資源循環
組織 ル
ー 新たな柱の構築
知財 プ 成長投資
シ 他社との連携
研究 ナ
ジ 中古自動車関連
情報 ー 利益配分
ブランド 基盤の強化 成長投資 30%
人材開発 研究開発 10%
ガバナンス その他 ブランド構築
ガバナンス強化 株主還元 30%
内部留保 30%
~2019年度~
成長への投資
~2014年度 ・創りかえる
成長への種まき
・新規事業の推進
~2012年度
基盤の構築 ・事業モデルを創りかえる
・結果を出す
・新たな成長の底力をつける ・多様性を推進する ・経営資源の選択と集中
30
3. 会社概要
31
グループ概要
本 社 静岡県富士宮市山宮3507番地の19
代 表 者 代表取締役社長 佐野富和
設 立 2010年5月
グ ル ー プ 会 社 連結子会社12社(孫会社含む)、持分法適用関連会社2社
従 業 員 数 単体30名(連結418名) ※2019年6月末現在
事業セグメント 事業会社、部門
㈱エコネコル加工部門、㈱クロダリサイクル、㈱しんえこ、
資源循環事業 ㈱東洋ゴムチップ、㈱プラ2プラ、㈱VOLTA
持分法適用関連会社 ㈱アビヅ、㈱富士エコサイクル
グローバル資源循環事業 ㈱エコネコル貿易部門
中古自動車関連事業 ㈱3WM(海外子会社3社含む)
(環境経営コンサルティング事業)㈱ブライトイノベーション
その他
(障がい福祉サービス事業)㈱アストコ
調整 ㈱エコネコル共通、㈱エンビプロ・ホールディングス
※従業員数は正社員数
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拠点
【流通拠点】 【加工拠点】 (10箇所)
函館、松本、富士宮、清水、浜松(2箇所)、
名古屋、群馬、安曇野、一宮
★鉄スクラップヤード(10箇所)
★非鉄倉庫(3箇所) 【海外拠点】
★自動車ヤード(2箇所) 1 UAE現地法人(㈱3WM海外子会社)
2 チリ現地法人(㈱3WM海外子会社)
3 ウガンダ現地法人(㈱3WM海外子会社)
4 ホーチミン駐在事務所(㈱エコネコル海外事務所)
5 マレーシア集荷ヤード
(合弁会社Mine Biomass Synegies)
6 インドネシア集荷ヤード
(合弁会社Mine Biomass Synegies)
5
6
33
グループ沿革
2018年
2018年 ㈱VOLTA 設立
東証一部に上場
2017年 ㈱プラ2プラ 設立 合弁
2017年 Mine Biomass Synegies 設立 合弁
2016年 ㈱ブライトイノベーション 設立
2015年 ㈱東洋ゴムチップ グループ化 M&A
2015年 ベトナムに㈱エコネコルの駐在事務所設立
2014年 ㈱E3設立
2013年 ㈱エコミット(現㈱アストコ)設立
2013年 東京事務所開設 2013年 東証二部に上場
2012年 ウガンダに㈱3WMの現地法人を設立
2011年 ㈱しんえこ グループ化 M&A
2008年 ㈱クロダリサイクル グループ化 M&A 2010年 当社設立(持株会社)
2008年 UAEとチリに㈱3WMの海外現地
法人を設立
2006年 名古屋支店開設
(翌年に㈱3WM設立)
2003年 ㈱アビヅ設立 合弁
2001年 ㈱富士エコサイクル
設立 合弁 1992年 貿易事業開始
1950年 創業
34
4. 参考データ
35
四半期経常利益推移
経常利益
(単位:億円) 経常利益率
7 8%
6 7%
6%
5
3.8 5%
4
4%
3 2.7 2.9
5.8
1.8 3%
2
4.0 2%
2.8 3.0
2.5 4.2
1 1.9 2.1
1%
0.6 2.8
2.0
0 0%
-0.5
▲1 -1%
1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q 3Q 4Q 1Q 2Q 3Q 4Q
16/6 17/6 18/6 19/6
36
地域別売上高推移
(単位:億円)
400
374
363
350
291 291
300
アフリカ
250
220 208
南米
200
156 147 アジア
150 日本
100
113 121 132 127
50
0
16/6 17/6 18/6 19/6
37
セグメント別利益推移見込み
調整
(単位:億円) その他
中古自動車関連事業 12.5
13.1
15 11.4 0.2
グローバル資源循環事業
0.1 0.8
資源循環事業 0.3
1.7
12 0.1
10.0 2.4 5.2
8.5 4.4
1.1
9
1.2
2.7
2.1
6
1.7
9.9
8.3 8.6
3
4.3 5.5
0 0.3
▲ 0.6 ▲ 1.2 ▲ 1.9 ▲ 2.5
▲3
16/6 17/6 18/6 19/6 20/6
38
相場推移①
(円/t) 鉄スクラップ価格(東京製鐵岡山海上特級) (円/t) 電気銅建値
40,000 900,000
35,000
800,000
30,000
25,000 700,000
20,000
600,000
15,000
10,000 500,000
(千円/t) ニッケル建値 ($/㎏) コバルト価格
2,000 120
100
80
1,500 60
40
20
1,000 0
(出所)東京製鐵㈱、㈱日本経済新聞社 (出所)一般社団法人日本電線工業会、IRUNIVERSE㈱ 39
相場推移②
($/g) 金価格 ($/㎏) 銀価格
50.00 750.00
45.00 650.00
40.00 550.00
35.00 450.00
($/g) プラチナ価格 ($/g) パラジウム価格
41.00 60.00
39.00 55.00
37.00 50.00
45.00
35.00
40.00
33.00
35.00
31.00
30.00
29.00 25.00
27.00 20.00
25.00 15.00
(出所)Kitco Metals Inc
40
110
130
150
170
50
70
90
30
17年1月
17年2月
17年3月
17年4月
17年5月
相場推移③
鉄スクラップ価格
17年6月
17年7月
17年8月
17年9月
電気銅建値
17年10月
17年11月
17年12月
18年1月
アルミ建値
18年2月
18年3月
金属相場の推移 (INDEX推移
18年4月
(出所)東京製鐵㈱、㈱日本経済新聞社、一般社団法人日本電線工業会、㈱日刊産業新聞社、IRUNIVERSE㈱
18年5月
18年6月
ニッケル建値
18年7月
18年8月
18年9月
18年10月
18年11月
ドル/円 為替
18年12月
2018年7月を100とする)
19年1月
19年2月
19年3月
19年4月
コバルト価格
19年5月
19年6月
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ングスの現状を理解していただくために作成したものです。
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