5698 エンビプロHD 2021-11-12 16:00:00
2022年6月期 第1四半期決算説明資料 [pdf]
2022年6月期 第1四半期
決算説明資料
株式会社エンビプロ・ホールディングス
2021年11月12日
目次
1. 第1四半期 決算概要
2. 2022年6月期 見通し
3. 中期経営計画と今期の取り組み
4. 配当方針
5. 参考資料
2
1. 第1四半期 決算概要
3
第1四半期 ハイライト
連結業績
売上高 14,292百万円 (前年同期比 92.1%増)
営業利益 795百万円 (前年同期比 516.1%増)
経常利益 921百万円 (前年同期比 325.0%増)
四半期純利益※ 666百万円 (前年同期比 377.2%増)
主要TOPICS
鉄スクラップ価格(東京製鐵田原海上特級価格)の期中平均価格は49,461円と前年同期の
23,225円を上回って推移
銅、アルミ、ニッケル、コバルトの平均価格も前年同期を上回って推移
新型コロナウイルス感染再拡大に伴う一部海外地域への金属スクラップ輸出の停滞
世界的な輸送用コンテナ不足等を背景とする配船難により海上運賃が高騰
脱炭素社会への動きに関連して、CO₂排出低減効果から金属スクラップ活用の評価が向上
リチウムイオン電池リサイクル事業は大手電池メーカーからの仕入や処理受託に加え、集
荷・生産・分析・販売体制の整備が進捗
新工場建設計画を公表(2022年12月竣工、総投資額 約15億円)
※四半期純利益:親会社株主に帰属する四半期純利益
(金額、数量は切り捨て表示:%は四捨五入表示)
4
連結損益計算書概要
(単位:百万円)
2021年6月期 2022年6月期
前年同期比
第1四半期 第1四半期
実績 実績 増減額 増減率
売上高 7,439 14,292 6,853 92.1%
売上総利益 1,544 2,600 1,055 68.4%
営業利益 129 795 666 516.1%
経常利益 216 921 704 325.0%
税金等調整前
四半期純利益 215 926 711 330.4%
四半期純利益※ 139 666 526 377.2%
限界利益※ 1,535 2,269 733 47.8%
EBITDA※ 314 962 648 206.1%
純粋固定費※ 1,384 1,474 89 6.5%
※四半期純利益:親会社株主に帰属する四半期純利益
※限界利益=売上高-変動費
※EBITDA=営業利益+減価償却費+のれん償却
※純粋固定費=【売上原価・販管費・営業外費用の固定費相当分】-【為替差益・持分利益を除いた営業外収益分】
5
連結経常利益差異分析(前年同期比)
(百万円)
1,200
+764
1,000
+1 +59 921
▲ 13 ▲ 16
800 ▲ 61
▲ 29
資源循環(↑)
600 ・資源価格の上昇
・取扱量の増加
グローバルトレーディング(↑)
・取扱量の増加
400 ・相場変動を活用した販売
リチウムイオン電池リサイクル(↑)
・銅、ニッケル、コバルト価格の上昇
216 ・取扱量の増加
200
0
21/6 売買差異 ダスト処理費 為替損益等差異 人件費差異 設備費差異 その他経費差異 持分法による 22/6
(1Q) ・電力費差異 投資利益差異 (1Q)
変動費 固定費
6
連結業績推移
売上高(取扱量) 売上総利益 経常利益
前年同期比 前年同期比 前年同期比
92.1%増 68.4%増 325.0%増
(単位:億円) (単位:億円)
(単位:千t) (単位:億円)
450 500 90 30.0
409 83
400 80
25.0
25.0
350 338 400
70 68
300 60 20.0
300
250 50
334 68
15.0
237 49
200 40 22.9
200
150 30 10.0 9.3
100 20 4.4
100
142 5.0
26 9.2
50 101 10 19
74 15 4.8
2.1
0 0 0 0.0
20/6 21/6 22/6 20/6 21/6 22/6 20/6 21/6 22/6
1Q 2-4Q計 取扱量(1Q) 1Q 2-4Q計 1Q 2-4Q計
7
セグメント別業績概要
(単位:百万円)
2021年6月期 2022年6月期
第1四半期 第1四半期
売上高 前年同期比
実績 実績 構成比
増減額 増減率
連結 7,439 14,292 6,853 92.1% 100.0%
資源循環事業 2,795 4,762 1,966 70.4% 29.5%
グローバルトレーディング事業 5,356 11,109 5,753 107.4% 68.8%
リチウムイオン電池リサイクル事業 62 147 84 133.7% 0.9%
その他 94 127 32 34.0% 0.8%
調整額 ▲ 870 ▲ 1,853 ▲ 983 - -
2021年6月期 2022年6月期
第1四半期 第1四半期
セグメント利益 前年同期比
実績 実績 構成比
増減額 増減率
連結 216 921 704 325.0% 100.0%
資源循環事業 242 685 442 182.1% 65.2%
グローバルトレーディング事業 61 302 240 387.7% 28.7%
リチウムイオン電池リサイクル事業 ▲ 37 18 56 - 1.8%
その他 31 45 14 46.9% 4.3%
調整額 ▲ 81 ▲ 130 ▲ 49 - -
8
セグメント別業績概要
(単位:百万円)
2021年6月期 2022年6月期
第1四半期 第1四半期
前年同期比
実績 実績 構成比
増減額 増減率
売上高 2,795 4,762 1,966 70.4% 29.5%
セグメント利益 242 685 442 182.1% 65.2%
資源循環事業
鉄スクラップ、非鉄金属の平均価格は前年を上回って推移
大型シュレッダーから生産される鉄スクラップの上級品種への需要増加により下級
品種との価格差が拡大
大型解体物件から排出される鉄スクラップ仕入の影響による取扱量の増加
売上高 5,356 11,109 5,753 107.4% 68.8%
セグメント利益 61 302 240 387.7% 28.7%
グローバル
トレーディング事業 輸送用コンテナ不足等を背景とする配船難により海上運賃が高騰
新型コロナウイルス感染再拡大に伴う一部海外地域への金属スクラップ輸出の停滞
国内需要の取り込み及び前期に実施した国内ヤード増設による販売量の増加
物流代行サービスの価格転嫁及びRORO船の活用増加等による収益確保
9
セグメント別業績概要
(単位:百万円)
2021年6月期 2022年6月期
第1四半期 第1四半期
前年同期比
実績 実績 構成比
増減額 増減率
売上高 62 147 84 133.7% 0.9%
セグメント利益 ▲ 37 18 56 - 1.8%
リチウムイオン電池
リサイクル事業 銅、ニッケル、コバルト平均価格は前年を上回って推移
大手電池メーカーからの仕入や処分業許可を活用した廃電池の処理受託による取扱
量の増加
前期に実施した減損損失による減価償却費減少に伴う収益の増加
売上高 94 127 32 34.0% 0.8%
セグメント利益 31 45 14 46.9% 4.3%
≪環境経営コンサルティング事業≫
その他
CDP評価向上支援、カーボンニュートラル戦略立案及びTCFD対応支援、サー
キュラーエコノミー等のコンサルティングの継続受注により収益を確保
≪障がい福祉サービス事業≫
事業所の利用率は堅調に推移
報酬改定による収益性の悪化及び待遇改善による人件費の増加
10
セグメント利益四半期推移
資源循環事業 グローバルトレーディング事業
(単位:百万円) (単位:百万円)
800 723 350
685 302
300 282
619 264
600
494 250
200
400
150
242 102
100
200 61
50
0 0
21/6:1Q 21/6:2Q 21/6:3Q 21/6:4Q 22/6:1Q 21/6:1Q 21/6:2Q 21/6:3Q 21/6:4Q 22/6:1Q
(単位:百万円)
リチウムイオン電池リサイクル事業 (単位:百万円)
その他
40 50 45
24
18
20 40
33
31
0 30
▲ 20 20
14
▲ 24
▲ 40 10 5
▲ 37
▲ 42
▲ 60 0
21/6:1Q 21/6:2Q 21/6:3Q 21/6:4Q 22/6:1Q 21/6:1Q 21/6:2Q 21/6:3Q 21/6:4Q 22/6:1Q
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連結貸借対照表概要
(単位:百万円)
2021年 2021年 前期末比 2021年 2021年 前期末比
6月末 9月末 増減額 6月末 9月末 増減額
流動資産 17,500 17,021 ▲ 479 流動負債 9,765 9,310 ▲ 454
固定資産 9,048 9,270 222 固定負債 3,450 3,335 ▲ 114
(有形固定資産) 6,119 6,207 87 負債合計 13,215 12,646 ▲ 569
(無形固定資産) 66 67 1 純資産 13,333 13,646 312
(投資その他の資産) 2,862 2,995 133 (自己資本) 12,959 13,259 300
資産合計 26,548 26,292 ▲ 256 負債純資産合計 26,548 26,292 ▲ 256
主要TOPICS(前期末比)
流動資産 (現金及び預金575百万円、商品及び製品▲880百万円、受取手形及び売掛金▲603百万円)
固定資産 (投資有価証券133百万円、建設仮勘定118百万円、建物及び構築物▲32百万円)
流動負債 (短期借入金500百万円、支払手形及び買掛金▲437百万円、未払法人税等▲373百万円)
固定負債 (長期借入金▲100百万円)
自己資本比率 50.4%(2021年6月末 48.8%)
12
2. 2022年6月期 見通し
13
2022年6月期連結業績見通し
連結業績予想
売上高 54,000百万円 (前期比 31.9%増)
営業利益 2,390百万円 (前期比 12.2%増)
経常利益 2,850百万円 (前期比 13.6%増)
当期純利益※ 1,950百万円 (前期比 30.7%増)
業績予想の前提条件
鉄スクラップ 電気銅 金 銀 ニッケル コバルト 為替
50,000円/t 1,000,000円/t 6,000円/g 85,000円/kg 1,800円/kg 4,650円/kg 105円/USD
主要TOPICS
コロナ禍で先行きが不透明ながらも金属スクラップの需要は増加することを予想
資源価格の前提条件は前期末の水準に基づき予想
金銀滓※回収量の増加
広域の解体・片付け案件の取り組み強化
輸出・輸入・三国間貿易と集荷ヤードの拡大
リチウムイオン電池リサイクル事業の既存工場拡張、湿式製錬事業の調査を推進
気候変動関連及びサーキュラーエコノミーコンサルティングの需要増加
生産性の向上と一般管理費見直しによる固定費削減の効果を継続
※当期純利益:親会社株主に帰属する当期純利益
※金銀滓:金、銀、銅、プラチナ、パラジウムの混合物 14
2022年6月期連結業績見通し
(単位:百万円)
2021年6月期 2022年6月期 2022年6月期
前期比
通期 通期 第1四半期
実績 予想 増減額 増減率 実績 進捗率
売上高 40,933 54,000 13,066 31.9% 14,292 26.5%
売上総利益 8,364 9,397 1,032 12.3% 2,600 27.7%
営業利益 2,130 2,390 259 12.2% 795 33.3%
経常利益 2,508 2,850 341 13.6% 921 32.3%
税金等調整前当期純利益 2,101 2,856 754 35.9% 926 32.4%
当期純利益※ 1,491 1,950 458 30.7% 666 34.2%
限界利益※ 8,023 8,800 776 9.7% 2,269 25.8%
EBITDA※ 2,868 3,153 285 9.9% 962 30.5%
純粋固定費※ 5,895 6,379 484 8.2% 1,474 23.1%
ROE 12.1% 14.2% 2.1% 17.3% - -
※当期純利益:親会社株主に帰属する当期純利益
※限界利益=売上高-変動費
※EBITDA=営業利益+減価償却費+のれん償却
※純粋固定費=【売上原価・販管費・営業外費用の固定費相当分】-【為替差益・持分利益を除いた営業外収益分】
15
連結経常利益差異分析(前期比)
(百万円)
3,500
+773 +52
3,000 ▲ 48 +48 2,850
▲ 308
2,508 ▲ 81
▲ 94
2,500
人員増加
待遇改善
2,000 金属スクラップ、廃電池等の
取扱量の増加予想
1,500
1,000
500
0
21/6 売買差異 ダスト処理費 為替損益等差異 人件費差異 設備費差異 その他経費差異 持分法による 22/6
・電力費差異 投資利益差異
変動費 固定費
16
2022年6月期セグメント別業績見通し
(単位:百万円)
2021年6月期 2022年6月期 2022年6月期
前期比
売上高 通期 通期 第1四半期
実績 予想 構成比 増減額 増減率 実績 進捗率
連結 40,933 54,000 100.0% 13,066 31.9% 14,292 26.5%
資源循環事業 14,216 17,325 28.2% 3,108 21.9% 4,762 27.5%
グローバルトレーディング事業 31,033 43,223 70.3% 12,190 39.3% 11,109 25.7%
リチウムイオン電池リサイクル事業 356 477 0.8% 120 33.8% 147 30.8%
その他 354 406 0.7% 51 14.6% 127 31.4%
調整額 ▲ 5,026 ▲ 7,432 - ▲ 2,405 - ▲ 1,853 -
2021年6月期 2022年6月期 2022年6月期
前期比
セグメント利益 通期 通期 第1四半期
実績 予想 構成比 増減額 増減率 実績 進捗率
連結 2,508 2,850 100.0% 341 13.6% 921 32.3%
資源循環事業 2,080 2,339 72.3% 259 12.5% 685 29.3%
グローバルトレーディング事業 711 816 25.3% 104 14.8% 302 37.0%
リチウムイオン電池リサイクル事業 ▲ 80 3 0.1% 83 - 18 538.7%
その他 84 74 2.3% ▲ 9 ▲ 11.5% 45 61.2%
調整額 ▲ 287 ▲ 384 - ▲ 96 - ▲ 130 -
17
3. 中期経営計画と今期の取り組み
・中計 ~サステナビリティ戦略の概要~
・今期の取り組み
①リチウムイオン電池リサイクルの技術開発
②金銀滓回収事業の拡大
③バイオマス燃料等製造会社のグループ化
④広域の片付け・解体事業の強化
・企業価値創造の長期的取り組み(イメージ図)
18
中計 ~サステナビリティ戦略の概要~(2021年7月-2026年6月)
売上高 経常利益 ROE
700億円 40億円 15.0%
(2026年6月期) (2026年6月期) (2026年6月期)
291億円 409億円 8億円 25億円 8.0% 12.1%
(2016年6月期) (2021年6月期) (2016年6月期) (2021年6月期) (2016年6月期) (2021年6月期)
「脱炭素社会」「循環型社会」「分散型社会」
企業理念 実現に向けた課題解決を
最も大切にする価値観でありDNA
事業機会としてチャレンジしていく
(時間軸なし)
「企業価値向上に必要な組織の個別機能を鍛える」
ミッション 「ガバナンスを強化する」
持続可能社会実現の一翼を担う 「良質なエネルギーに満ちた場をつくる」
存在意義、一定の時間軸での目的・志
(2050年までの30年間) 【事業コンセプト】
サーキュラーエコノミーの具体的事例の実現
【事業の方向性とそのための主な手法】
中期経営計画 地上資源由来の素材メーカーに変革(QCDC)
(2021/7~2026/6) 全国レベルの回収網確立
長期ビジョン実現のための戦略 経営活動の全てのプロセスでGX、DXの推進
【目指す姿】
単年度事業計画 社会インフラとしてのリサイクル業に成長
中期経営計画を達成するための 【組織のイメージ】
具体的な取り組み 創発的能力を備えた自律した個人の規律ある集団
前提条件(2022年7月以降)
鉄スクラップ 電気銅 金 銀 ニッケル コバルト 為替
42,000円/t 1,000,000円/t 6,000円/g 85,000円/kg 1,800円/kg 4,650円/kg 105円/USD
19
中計 戦略実現の具体的アクション
事業戦略を推進するために
高い技術力とノウハウを背景に ダイナミックな国際的流通力を
圧倒的技術優位性を保有し、そ
した組織的営業力を強化し、そ 保有し、それを常にレベルアッ
れを常に革新し続ける。
れを常に鍛え続ける。 プし続ける。
■「既存事業の深化」「新規事業の探索」「事業ポートフォリオの最適化」
• 落じん灰回収自治体の拡大
• 全国を視野に入れた広域の片付け・解体事業の強化
• 新工場の建設
資源循環事業
• 大型シュレッダーの設置
• プラスチック資源循環促進法への対応
• M&Aの推進
• 輸出・輸入・三国間貿易と国内外の集荷ヤードの拡大
グローバルトレーディング事業 • 鉄・非鉄金属・特殊金属・貴金属の全ての金属スクラップ取組みの推進
• 新規商材の開発
• 新規ブラックマス工場の建設
リチウムイオン電池リサイクル事業 • アライアンスの構築
• 湿式製錬プラントの設置
(その他) • 就労支援の充実・農福連携の成長で障がい者雇用の促進
障がい福祉サービス事業 • TCFD等の気候変動関連及びサーキュラーエコノミーコンサルティングの
環境経営コンサルティング事業 拡大によるグループシナジー
20
①リチウムイオン電池リサイクルの技術開発
エマルションフロー技術を用いたLIBからの
レアメタル回収の共同研究を開始(2021年8月2日公表)
〈各社の役割〉
当社
・LIBの集荷、1次処理したレアメタル濃縮滓の提供
・溶媒抽出技術の各種知見の提供
エマルションフローテクノロジーズ
・エマルションフロー装置のスケールアップ開発
・エマルションフローによるレアメタル抽出フロー開発
これまでの取り組み
2010年 LIBリサイクルの研究開発を開始
2018年 株式会社VOLTA設立
LIBリサイクル事業に参入
2020年 リサイクル設備稼働
ニッケル、コバルト、リチウムを含む
レアメタル濃縮滓の生産・販売を開始
今後の取り組み
2022年度 既存レアメタル濃縮滓製造工場の拡張
2025年度 湿式製錬工場を稼働
2025年度以降
前駆体製造
クローズドループ(電池to電池)構築
21
②金銀滓回収事業の拡大
連結子会社エコネコルが、「落じん灰・廃棄物破砕残渣・ミックスメタルのリサイクル」に
よる金銀滓回収拡大を目的に新工場の建設を開始(2021年9月28日公表)
新工場の概要
(1)建設予定地 静岡県富士市前田758-1
(2)敷地面積 13,259㎡
(3)工場延床面積 6,040㎡
(4)総投資予定金額 約15億円
(5)資金調達方法 自己資金及び借入金
(6)着工時期 2021年10月
(7)竣工予定時期 2022年12月 (新工場の完成予想図)
落じん灰からの貴金属回収
落じん灰を焼却炉から直接別取りできる改造を自治体が実施し、それをグループ各社が
購入し、自社のプラントで効率的な貴金属回収を実現
(落じん灰別取り改造イメージ)
自治体のメリット
①落じん灰の売却益を得られる
②落じん灰分の重量の埋め立て費用が削減される
③主灰側に行く重金属の含有比率が下がるのでキ
レート等の費用が削減される
(落じん灰拡大戦略:2021年2月22日決算説明資料) 22
③バイオマス燃料等製造会社のグループ化
産業廃棄物である木くずを破砕し製紙原料、バイオマス燃料等となる木質チップを製造し販
売する、富士見BMSを11月に孫会社化(2021年10月25日公表)
資源循環事業の主要事業拠点である静岡県でのドミナント戦略を推進
富士見BMSのグループ化により期待する効果
① エコネコルの主要事業エリアである静岡県東部地区を中心 ■エコネコル本社工場
富士宮市
とした廃棄物の取扱量増加
② エコネコルで主に取扱う金属・プラスチックに加え、取扱 ■エコネコル富士工場
■当社 富士市(建設中)
いの少なかった木くずの処理を広くお客様へサービス提供
富士宮市
できることによる顧客利便性の向上
■富士見BMS
③ 共通の事業エリアにおける人的資本の相互活用を通じた効 富士市
率的な営業活動(仕入・販売)
④ 技術・ノウハウの共有による最適化された生産体制構築に
よる生産効率化 ■NEWSCON
■エコネコル浜松工場
田子の浦港集荷ヤード
浜松市浜北区
⑤ エコネコルの富士市の新工場(2021年9月28日付公表) 富士市
との有機的なつながりによる事業基盤強化 ■エコネコル清水工場
静岡市清水区
⑥ 2050年カーボンニュートラル実現を背景としたバイオマ
ス原燃料の需要拡大への対応 ■NEWSCON
■富士エコサイクル 清水港集荷ヤード
浜松市北区 静岡市清水区
(静岡県内事業所MAP)
23
④広域の片付け・解体事業の強化
三井住友トラスト・パナソニックファイナンス及び日本機械リース販売と「資産評価を伴う解
体・設備処分のワンストップサービス」の提供を目的に業務提携(2021年11月12日公表)
資産評価を伴う解体・設備処分のワンストップサービス
エコネコルが長年培ったスクラップ処理・解体のノウハウと、日本機械リース販売の機械設備の査定・売買機能など
モノに対する知見を活用し、固定資産の評価、不要となった機械等の再販、資源化まで一貫したサービスを提供
業務提携により情報アンテナ機能・リユース品対応機能を強化。全国を視野に廃棄物の適正処分・
金属スクラップの買取り・中古品の売買・工場及びプラントの解体・土壌の浄化を一貫して行い、
お客さまの利便性向上に努める。
24
企業価値創造の長期的取り組み(イメージ図)
既存事業の深化または撤退、新規事業の探索で
事業ポートフォリオの最適化を実現していく
グ
ル
企 ー
業 プ
価 シ
値 ナ
ジ
ー
2020 2030
25
4. 配当方針
26
配当方針
当社の配当基本方針
• 内部留保等を総合的に勘案しながら、長期的な視野に立ち、安定的かつ継続的な利益還
元を行うことを基本方針とする。
• 業績連動利益配分の指標として連結配当性向 20~30%を目標とする。
• 連結配当性向に基づく配当金が年間 10 円を下回る場合にも、年間 10 円の安定配当を
目指す。
40
¥33
30
¥25
20 ¥17
¥16
¥15
¥12.5 ¥12.5
¥10
10
¥7.5
0
14/6 15/6 16/6 17/6 18/6 19/6 20/6 21/6 22/6
予想
※2018年1月1日を効力発生日として、普通株式1株につき2株の株式分割を行っています。
1株当たり配当金は2014年6月期以前から株式分割が行われたと想定して算定しています。
27
5. 参考資料
28
品種別取扱量 地域別売上高
(単位:千t) (単位:億円)
2020年 2021年 2022年 2020年 2021年 2022年
品目 6月期 6月期 6月期 地域 6月期 6月期 6月期
通期 通期 1Q 通期 通期 1Q
鉄 601 578 164 日本 117 197 65
非鉄金属 33 21 4 韓国 82 73 41
東アジア
金銀滓※ 2 3 0.9 台湾 8 13 1
ゴム製品 12 10 2 その他 3 8 2
RPF等燃料、製紙原料等 46 57 13 ベトナム 60 93 22
東南アジア
ブラックマス等※ - 0.6 0.2 その他 33 13 3
その他 23 20 4
南アジア インド他 4 3 1
合計 719 693 188
西アジア UAE他 6 1 1
(単位:kg)
南米 チリ他 8 2 2
2020年 2021年 2022年
品目 6月期 6月期 6月期
通期 通期 1Q アフリカ ウガンダ他 3 1 0
金回収量 70 71 15 その他 - 10 0 0
銀回収量 1,069 1,244 305 合計 338 409 142
※金銀滓:金、銀、銅、プラチナ、パラジウムの混合物
※ブラックマス:カーボンが含有されているコバルト、ニッケルの濃縮滓
29
セグメント別業績四半期推移
(単位:百万円)
2021年6月期 2022年6月期
セグメント
1Q 2Q 3Q 4Q 通期 構成比 1Q 構成比
売上高 2,795 3,194 3,730 4,496 14,216 30.9% 4,762 29.5%
資源循環事業 経常利益 242 494 619 723 2,080 74.4% 685 65.2%
経常利益率 8.7% 15.5% 16.6% 16.1% 14.6% - 14.4% -
売上高 5,356 6,914 7,558 11,204 31,033 67.5% 11,109 68.8%
グローバル
経常利益 61 102 264 282 711 25.4% 302 28.7%
トレーディング事業
経常利益率 1.2% 1.5% 3.5% 2.5% 2.3% - 2.7% -
売上高 62 62 68 162 356 0.8% 147 0.9%
リチウムイオン電池
経常利益 ▲37 ▲42 ▲24 24 ▲80 ▲ 2.9% 18 1.8%
リサイクル事業
経常利益率 - - - 15.0% - - 12.9% -
売上高 94 71 100 86 354 0.8% 127 0.8%
その他 経常利益 31 5 33 14 84 3.0% 45 4.3%
経常利益率 32.8% 8.2% 33.0% 16.3% 23.8% - 35.9% -
売上高 ▲870 ▲1,066 ▲1,198 ▲1,891 ▲5,026 - ▲1,853 -
調整額 経常利益 ▲81 ▲63 ▲138 ▲3 ▲287 - ▲130 -
経常利益率 - - - - - - - -
売上高 7,439 9,176 10,259 14,058 40,933 100.0% 14,292 100.0%
連結 経常利益 216 496 754 1,040 2,508 100.0% 921 100.0%
経常利益率 2.9% 5.4% 7.4% 7.4% 6.1% - 6.4% -
※セグメント利益は経常利益で記載をしております。 30
相場推移①
鉄スクラップ価格(東京製鐵田原海上特級) 電気銅建値
(円/t) (円/t)
55,000 1,200,000
50,000
1,100,000
45,000
1,000,000
40,000
35,000 900,000
30,000 800,000
25,000
700,000
20,000
600,000
15,000
10,000 500,000
ニッケル建値 コバルト建値
(千円/t) ($/kg)
2,500 100
80
2,000
60
40
1,500
20
1,000 0
(出所)東京製鐵㈱、日刊産業新聞 (出所)JX金属㈱、IRuniverse㈱ 31
相場推移②
金価格 銀価格
(円/g) (円/kg)
7,000 110,000
6,500 100,000
6,000
90,000
5,500
80,000
5,000
70,000
4,500
60,000
4,000
3,500 50,000
3,000 40,000
プラチナ価格 パラジウム価格
(円/g) (円/g)
4,400 12,000
4,000 10,000
3,600 8,000
3,200 6,000
2,800 4,000
2,400 2,000
(出所)IRuniverse㈱ 32
相場推移③
金属相場の推移(INDEX推移 2020年7月を100とする)
鉄スクラップ価格 電気銅建値 アルミ建値 ニッケル建値 ドル/円 為替 コバルト価格
230
210
190
170
150
130
110
90
70
50
30
(出所)東京製鐵㈱、JX金属㈱、㈱日本経済新聞社、日刊産業新聞、IRuniverse㈱、㈱三菱UFJ銀行 33
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ングスの現状を理解していただくために作成したものです。
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