5698 エンビプロHD 2021-05-14 16:00:00
連結子会社(リチウムイオン電池リサイクル子会社)の増資に関するお知らせ [pdf]
2021年5月14日
会 社 名 株式会社エンビプロ・ホールディングス
代表者名 代表取締役社長 佐 野 富 和
(コード番号:5698 東証第一部)
問合せ先 取締役 管理管掌 兼
竹 川 直 希
経営企画部長
(TEL. 0544-21-3160)
連結子会社(リチウムイオン電池リサイクル子会社)の増資に関するお知らせ
当社は、2021年5月14日開催の取締役会において、当社連結子会社の株式会社VOLTA(本社:静岡県富士
宮市、代表取締役社長 今井健太、以下「VOLTA」) が実施する第三者割当増資を引き受けることを決議しま
した。
■増資の理由
当該子会社の財務基盤を強化し、既存の生産工程(ブラックサンド製造プロセス)を増強する。同時に湿式
製錬工場建設に向けた計画を推進する。
■対象会社の概要
(1) 名 称 株式会社VOLTA
(2) 所 在 地 静岡県富士宮市山宮3507番地の19
(3) 代 表 者 代表取締役社長 今井 健太
(4) 事 業 内 容 リチウムイオン電池、ニッケル水素電池等充電式電池のリサイクル事業
増 資 前 の 資 本 金 資本金 2億円
(5)
及 び 資 本 準 備 金 資本準備金 2億円
(6) 設 立 年 月 日 2018年1月10日
(7) 株 主 株式会社エンビプロ・ホールディングス 100%
資本関係 当社が100%出資する子会社
当社の取締役、監査等委員及び執行役員各1名が当該連結子
(8) 当 該 会 社 と の 関 係 等 人的関係
会社の役員を兼務
取引関係 当社が当該連結子会社の管理業務等を受託
■増資の概要
(1) 払 込 金 額 4億円
(2) 払 込 日 2021年5月21日(予定)
増 資 後 の 資 本 金 資本金 4億円
(3)
及 び 資 本 準 備 金 資本準備金 4億円
(4) 増 資 後 の 出 資 比 率 株式会社エンビプロ・ホールディングス 100%
■電池 to 電池のクローズドループ・リサイクルへのチャレンジ
電池 to 電池のクローズドループの実現には、以下の3つの工程が必要です。
①ブラックサンドを回収する前処理工程(放電・乾燥・破砕・選別等)
②回収されたブラックサンドから高純度の金属(硫酸コバルト、硫酸ニッケル等)を抽出する製錬工程
③高純度の金属を電池活物質用原料へ加工する前駆体製造工程
VOLTAでは 2022年に既存BS(ブラックサンド)製造工場の拡張、2025年には湿式製錬工場を稼働、その後
の前駆体製造を含めた電池のリサイクルシステムの構築を計画しています。リサイクル工程を一貫して担うこ
とで、製造から廃棄、廃棄から製造までのトレーサビリティが確保され、動静脈一体となった電池 to 電池の
クローズドループによるサーキュラーエコノミーの実現が可能になります。
図:リチウムイオン電池リサイクル事業イメージ
※BS(ブラックサンド)は、リチウムイオン二次電池を加工して回収されるコバルト・ニッケル等の濃縮滓
■プロフェッショナル人材を迎え湿式製錬工程構築を本格化
製錬、電池材料業界の経験・知識・ネットワークを有するプロフェッショナル人材をアドバイザーに迎えて
様々な事業可能性の検討をしてきました。今後の湿式製錬プラント設置に向けた検討を本格的に進めていきま
す。
氏 名 略 歴
独立行政法人 石油天然ガス・金属鉱物資源機構(JOGMEC)
希少金属資源開発推進基盤整備事業技術調査委員会 委員長(現任)
芝田 隼次氏
関西大学 名誉教授
工学博士
住友金属鉱山株式会社 エネルギー・環境事業部 技術センター(溶媒抽出
プロセスの技術開発) 等歴任
菅井 弘氏
株式会社スリー・アール 代表取締役社長(現任)
工学博士
住友金属鉱山株式会社 取締役専務執行役員 電池材料事業本部長 等歴任
黒川 晴正氏 東京大学 生産技術研究所 非鉄金属資源循環工学 特任教授(現任)
工学博士
株式会社本田技術研究所 チーフエンジニア
サムスンSDI株式会社 Vice President(常務) 等歴任
佐藤 登氏 エスペック株式会社 上席顧問(現任)
名古屋大学 未来社会創造機構 客員教授(現任)
工学博士
当グループは今後急速に拡大するリチウムイオン電池市場に対して、この分野のサーキュラーエコノミー
(電池 to 電池のクローズドループ)を強い思いで実現していきます。
■今後の見通し
本件に伴う、2021年6月期の業績に与える影響については軽微であります。今後、業績に与える影響が生じ
た場合には、速やかにお知らせします。
以上