5698 エンビプロHD 2020-11-09 17:00:00
2021年6月期 第1四半期決算補足説明資料 [pdf]
2021年6月期 第1四半期
決算説明資料
株式会社エンビプロ・ホールディングス
2020年11月9日
目次
1. 第1四半期 決算概要
2. 新型コロナウイルス感染拡大への
対策と今後の見通し
3. 参考資料
2
1. 第1四半期 決算概要
3
第1四半期 ハイライト
連結業績
売上高 7,439百万円 (前年同期比 26.7%減)
営業利益 129百万円 (前年同期比 70.8%減)
経常利益 216百万円 (前年同期比 55.7%減)
四半期純利益 139百万円 (前年同期比 56.6%減)
主要TOPICS
鉄スクラップ価格(東京製鐵田原海上特級価格)期中平均価格は23,225円(前
年同期25,364円)期首24,500円から期末時点で27,000円まで上昇
コロナ危機に対する基本姿勢として「キャッシュ・イズ・キング」、「仕事の
リストラ」、「存在意義の再確認」を基本方針に掲げ、基盤強化を推進
新規事業関連分 経常損失37百万円(LIBリサイクル関連等)
新規事業のLIBリサイクル関連の集荷・生産体制の整備が進捗
設備投資1.7億円(検収ベース)
前年同期は政府専用航空機の販売があり、一時的な収益が発生
※四半期純利益:親会社株主に帰属する四半期純利益
※LIB:リチウムイオン二次電池
(金額、数量は切り捨て表示:%は四捨五入表示)
4
連結経常利益差異分析(前年同期比)
(百万円)
600 ・鉄スクラップ内外価格差の縮小、取扱量減
・中古自動車関連海外現地法人の落ち込み
・前期、政府専用航空機(1機分)
500
489
400
・在宅勤務増加による旅費等減少
・ヤード縮小、賃料値下げ対応
・生産工程の効率化
300
+17 216
+135
200 ダスト処理費増加
+15
100 ▲ 358
▲ 33 ▲5
▲ 42
変動費 固定費
0
20/6 売買差異 ダスト処理費 為替損益等差異 人件費差異 設備費差異 その他経費差異 持分法による 21/6
(1Q) ・電力費差異 投資利益差異 (1Q)
5
連結業績推移
売上高(取扱量) 売上総利益 経常利益
前年同期比 前年同期比 前年同期比
26.7%減 21.2%減 55.7%減
(単位:億円) (単位:億円)
(単位:千t) (単位:億円)
400 600 80 12.0 11.4
363
338 68
350 70
500 64 10.0 9.3
300 60
400 8.0
250 50
8.6 4.4
280 237 49
200 300 40 49 6.0
150 30
200 4.0
100 20
4.8
100 2.0
50 101 10 19 2.7
82 74 15 15 2.1
0 0 0 0.0
19/6 20/6 21/6 19/6 20/6 21/6 19/6 20/6 21/6
1Q 2-4Q計 取扱量 1Q 2-4Q計 1Q 2-4Q計
6
連結貸借対照表概要
(単位:百万円)
2020年 2020年 2020年 2020年
増減額 増減額
6月末 9月末 6月末 9月末
流動資産 16,529 16,490 ▲ 38 流動負債 7,499 7,655 155
固定資産 9,383 9,384 0 固定負債 6,401 6,223 ▲ 177
(有形固定資産) 6,729 6,682 ▲ 46 負債合計 13,900 13,878 ▲ 21
(無形固定資産) 70 65 ▲4 純資産 12,012 11,996 ▲ 15
(投資その他の資産) 2,584 2,636 52 (自己資本) 11,654 11,630 ▲ 24
資産合計 25,913 25,875 ▲ 37 負債純資産合計 25,913 25,875 ▲ 37
主要TOPICS
流動資産(その他流動資産320百万円、商品及び製品91百万円、現金及び預金▲552百万円)
固定資産(投資有価証券51百万円、建物及び構築物▲33百万円)
流動負債(短期借入金110百万円、1年内返済予定の長期借入金53百万円)
固定負債(リース債務49百万円、長期借入金▲231百万円)
自己資本比率 44.9%(2020年6月末 45.0%)
7
セグメント別業績概要
(単位:百万円)
2020年6月期 2021年6月期
前年同期比
売上高 第1四半期 第1四半期
実績 実績 構成比 増減率
連結 10,147 7,439 100.0% ▲ 26.7%
資源循環事業 2,831 2,829 34.2% ▲ 0.1%
グローバル資源循環事業 6,419 4,162 50.3% ▲ 35.2%
中古自動車関連事業 1,760 1,194 14.4% ▲ 32.1%
その他 81 94 1.1% 16.9%
調整額 ▲ 944 ▲ 842 - -
2020年6月期 2021年6月期
前年同期比
セグメント利益 第1四半期 第1四半期
実績 実績 構成比 増減率
連結 489 216 100.0% ▲ 55.7%
資源循環事業 191 204 68.7% 7.1%
グローバル資源循環事業 258 42 14.2% ▲ 83.6%
中古自動車関連事業 40 19 6.6% ▲ 52.3%
その他 16 31 10.5% 85.5%
調整額 ▲ 18 ▲ 81 - -
8
セグメント別業績推移【資源循環事業】
売上高(取扱量) 売上総利益 経常利益
前年同期比 前年同期比 前年同期比
(単位:億円) 0.1%減 (単位:億円)
(単位:千t) 2.3%減 (単位:億円) 7.1%増
140 200 30 9.0 8.3
127
26.3
180 8.0
120 24.0
107 160
25
7.0
100 140
20 6.0
120
80 96 5.0
6.2
20.0 4.2
100 15 17.3
79
60 4.0
80
10 3.0 2.2
40 60
2.0
40
5
20
31 28 28 20 6.3 6.7 6.5 1.0 2.1 1.9 2.0
0 0 0 0.0
19/6 20/6 21/6 19/6 20/6 21/6 19/6 20/6 21/6
1Q 2-4Q計 取扱量 1Q 2-4Q計 1Q 2-4Q計
鉄・非鉄スクラップ相場は上昇基調で推移。
最終処分場の逼迫問題は廃棄物発生量の減少により緩和し、操業が安定。
廃棄物処理受託価格の是正の効果により収益性を確保。
金属スクラップ・廃棄物の入荷量は前年同期で減少。
新規事業のLIBリサイクル関連の費用が先行。取扱量は大手EV電池メーカーからの仕入
や、処分業許可を活用した処理受託量の確保により進捗。
※グラフは百万円未満を切り捨てて作成
9
セグメント別業績推移【グローバル資源循環事業】
売上高(取扱量) 売上総利益 経常利益
前年同期比 前年同期比 前年同期比
(単位:億円) 35.2%減 (単位:億円)
(単位:千t) 34.4%減 (単位:億円) 83.6%減
250 500 35 33.1 7.0
218 6.0
450
201 30 6.0
200 400 25.2
25 5.0
350 4.4
150 300 23.7 3.4
20 4.0
170 136
250
15 20.0 3.0
100 200
3.7
150 10 2.0
50 100
2.5
5 9.3 1.0
64
48 41 50
5.2 6.1
0.7 0.4
0 0 0 0.0
19/6 20/6 21/6 19/6 20/6 21/6 19/6 20/6 21/6
1Q 2-4Q計 取扱量 1Q 2-4Q計 1Q 2-4Q計
前年同期は政府専用航空機の販売による一時的な収益が発生。
国内鉄スクラップの需要増加、それに伴う価格上昇により内外価格差が縮小。
市場流通量減少による、鉄・アルミ・ステンレス系スクラップ取扱量の減少。
銅系スクラップは販売力強化により取扱量が増加し収益に貢献。
新規事業のバイオマス燃料事業は市場拡大に向けた体制強化を継続。
※グラフは百万円未満を切り捨てて作成
10
セグメント別業績推移【中古自動車関連事業】
売上高 売上総利益 経常利益
前年同期比 前年同期比 前年同期比
(単位:億円) 32.1%減 (単位:億円) 9.5%減 (単位:億円) 52.3%減
70 12 0.5
61
10.0 0.3
60 56
10 0.4
8.3
50
8 0.3
40 0.1
47 39
6 7.5 0.2 0.4
30 5.7
0.2
4 0.1 0.1
20
2 0.0
10
17 ▲ 0.0 ▲ 0.0
14 11 2.4 2.5 2.2
0 0 ▲ 0.1
19/6 20/6 21/6 19/6 20/6 21/6 19/6 20/6 21/6
1Q 2-4Q計 1Q 2-4Q計 1Q 2-4Q計
主要輸出先国の中古車需要は当初想定に比べ早期に回復。
チリの一部地域のロックダウンが継続。
前期好調であった東南アジア向け中古トラック部品の販売が減少。
ヤード管理費の見直し等による固定費の削減。
休業者に対する政府補償の活用。
※グラフは百万円未満を切り捨てて作成
11
セグメント別業績推移【その他】
売上高 売上総利益 経常利益
前年同期比 前年同期比 前年同期比
(単位:億円) 16.9%増 (単位:億円) 15.3%増 (単位:億円) 85.5%増
5.0 4.0 0.8
3.6
0.3
4.0
3.8 0.6
3.0 2.7
0.4
2.9 1.9 0.3
3.0 0.6
2.1
0.1
2.0 0.2
2.0 0.3
2.0
2.1
0.1
0.0
1.0
1.0 1.6 ▲ 0.2
1.7 ▲ 0.2
0.9 0.7 0.8
0.8
0.0 0.0 ▲ 0.4
19/6 20/6 21/6 19/6 20/6 21/6 19/6 20/6 21/6
1Q 2-4Q計 1Q 2-4Q計 1Q 2-4Q計
≪環境経営コンサルティング事業≫
CDP回答及び評価向上支援およびTCFD対応支援等の継続受注。
サーキュラーエコノミー支援の注力。
≪障がい福祉サービス事業≫
長野エリアの事業所の利用率が堅調に推移。
関東エリアの事業所においても前期を上回る収益を確保。
※グラフは百万円未満を切り捨てて作成
※その他には、2018年12月までの㈱E3を含む 12
2. 新型コロナウイルス感染拡大への
対応と今後の見通し
13
新型コロナウイルス感染拡大への対応
感染拡大防止への取り組み
新型コロナウイルス対策基準を制定し、状況変化に合わせながら逐次改訂、従業員及び関係
者への周知を徹底して実施
コロナ危機に対する基本方針
キャッシュ・イズ・キング(短期的観点の取り組み)
営業、管理、生産の全ての部門でキャッシュ管理を徹底する
・人件費、経費の管理強化
・不採算事業、業態の見直し
・労働安全体制を強化して事故や労災による資金流失の防止
仕事のリストラ(中期的観点の取り組み)
コロナ禍をきっかけに今までの仕事のやり方を根本から見直し、会社を大きく「変容」させる
・リモートワークやWEBミーティング、フレックスタイム制の実行
・IoTやロボットを活用したプラントの遠隔管理の研究
・メンバーシップ型からジョブ型への移行と評価の仕組みづくりを模索
存在意義の再確認(根本的かつ長期的観点の取り組み)
持続可能社会実現のために世の中から強く必要とされる会社になる
・リサイクル原材料製造メーカーとしてのサーキュラーエコノミーの実現
・資源循環×デジタルで、プラットフォーマーとしての役割を強化して資源回収効率を向上
・化学系の技術を駆使したリサイクルシステムを確立して100%リサイクルを実現
14
足元の事業環境
資源循環事業
・金属スクラップ、廃棄物発生量は回復傾向にあり。価格は上昇傾向。
・貴金属価格が上昇。金銀滓の収益性が向上。
・弾性舗装材市況は企業のコスト削減の動きもあり、前年に比べ8割程度で推移。
グローバル資源循環事業
・国内鉄スクラップ価格が上昇傾向、内外価格差に影響。
・ミックスメタルは中国、マレーシアからの引き合いが堅調。
・マレーシアでは一部地域で再度ロックダウンがあり、PKSの集荷難を懸念。
中古自動車関連事業
・海上運賃の上昇(価格転嫁はできており影響は軽微)に加え、スペースの確保も困難
な状況が続き、出荷サイクルの遅れが発生。
・物流代行サービスはロックダウン緩和後の回復需要を取り込むことに成功。しかし、
一部の仕向地で再度ロックダウンの実施を懸念。
・中古トラック部品の主要向け地である東南アジア向けの市況が回復傾向。
その他
・環境経営コンサルティング事業ではコロナ禍の影響なく受注を獲得。
・障がい福祉サービス事業では事業所内を含め感染対策を徹底し、事業を継続。
15
セグメント利益四半期推移
(単位:百万円) (単位:百万円)
資源資源事業 グローバル資源循環事業
・取扱量が回復傾向
250 ・最終処分場逼迫問題
300
204 258
191 の緩和
200 250
148
150 118
200 177
100
135
150
・国内鉄鋼需要の急激な増加
50
による内外価格差の縮小
100 ・取扱量が回復傾向
0
42
50 28
▲ 50
▲ 38
▲ 100 0
20/6:1Q 20/6:2Q 20/6:3Q 20/6:4Q 21/6:1Q 20/6:1Q 20/6:2Q 20/6:3Q 20/6:4Q 21/6:1Q
中古自動車関連事業 (単位:百万円) その他
(単位:百万円)
60 40
40 39
40
・海外需要の想定 ・コロナの影響なく 31
より早い回復 堅調に推移
19 30
20
3
0 20 16
▲ 20
8
10
5
▲ 40
0
▲ 60 ▲ 45 0
20/6:1Q 20/6:2Q 20/6:3Q 20/6:4Q 21/6:1Q 20/6:1Q 20/6:2Q 20/6:3Q 20/6:4Q 21/6:1Q
16
2021年6月期連結業績見通し
(単位:百万円)
2020年6月期 2021年6月期 2021年6月期
前年同期比
通期 通期 第1四半期
実績 予想 増減額 増減率 実績 進捗率
売上高 33,879 28,860 ▲ 5,019 ▲14.8% 7,439 25.8%
売上総利益 6,861 6,726 ▲ 135 ▲2.0% 1,544 23.0%
営業利益 790 510 ▲ 280 ▲35.5% 129 25.3%
経常利益 934 600 ▲ 334 ▲35.8% 216 36.1%
税金等調整前当期純利益 918 614 ▲ 303 ▲33.1% 215 35.0%
当期純利益※ 602 410 ▲ 192 ▲31.9% 139 34.1%
限界利益※ 6,632 6,557 ▲ 75 ▲1.1% 1,535 23.4%
EBITDA※ 1,389 1,295 ▲ 93 ▲6.7% 314 24.3%
純粋固定費※ 5,821 6,038 217 3.7% 1,384 22.9%
ROE 5.3% 3.6% ▲1.7% ▲32.1% - -
業績予想前提条件
感染拡大の影響
上期:経済活動の低迷から取扱量約8割の推移を想定
下期:経済活動の改善を見込み取扱量8割から徐々に回復していくことを想定
業績予想前提条件:鉄相場20千円/t(27.0千円)、銅相場550千円/t(740千円)、為替105円/USD(105円台)
※( )内は9月30日時点価格
本資料に記載された内容は、現時点において一般に認識されている経済・社会等の情勢及び弊社が合理的と判断した一定の前提に基づいて作
成されておりますが、経営環境の変化等の事由により、予告なしに変更される可能性があります。
※当期純利益:親会社株主に帰属する当期純利益
※限界利益=売上高-変動費
※EBITDA=営業利益+減価償却費+のれん償却
※純粋固定費=【売上原価・販管費・営業外費用の固定費相当分】-【為替差益・持分利益を除いた営業外収益分】 17
3. 参考資料
18
相場推移①
鉄スクラップ価格(東京製鐵田原海上特級) 電気銅建値
(円/t) (円/t)
40,000 850,000
35,000 800,000
750,000
30,000
700,000
25,000
650,000
20,000
600,000
15,000 550,000
10,000 500,000
ニッケル建値 コバルト建値
(千円/t) ($/kg)
2,500 120
100
2,000 80
60
1,500 40
20
1,000 0
(出所)東京製鐵㈱、㈱日刊産業新聞社 (出所)JX金属㈱、IRUNIVERSE㈱ 19
相場推移②
金価格 銀価格
($/g) ($/kg)
75.00 1,050.00
70.00
950.00
65.00
850.00
60.00
55.00 750.00
50.00
650.00
45.00
550.00
40.00
35.00 450.00
プラチナ価格 パラジウム価格
($/g) ($/g)
37.00
85.00
35.00
75.00
33.00 65.00
55.00
31.00
45.00
29.00
35.00
27.00
25.00
25.00 15.00
(出所)Kitco Metals Inc 20
相場推移③
金属相場の推移(INDEX推移 2019年7月を100とする)
鉄スクラップ価格 電気銅建値 アルミ建値 ニッケル建値 ドル/円 為替 コバルト価格
150
130
110
90
70
50
30
(出所)東京製鐵㈱、JX金属㈱、㈱日本経済新聞社、㈱日刊産業新聞社、IRUNIVERSE㈱ 21
本資料は投資家の参考に資するよう、株式会社エンビプロ・ホールディ
ングスの現状を理解していただくために作成したものです。
本資料に記載された内容は、現時点において一般に認識されている経
済・社会等の情勢及び弊社が合理的と判断した一定の前提に基づいて作
成されておりますが、経営環境の変化等の事由により、予告なしに変更
される可能性があります。
【本資料及びIRに関するお問い合わせ先】
株式会社エンビプロ・ホールディングス 経営企画部
TEL (0544)21-3160
URL https://www.envipro.jp/
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