5631 日製鋼所 2020-05-25 15:00:00
2020年3月期 決算短信〔日本基準〕(連結) [pdf]

                                2020年3月期 決算短信〔日本基準〕(連結)
                                                                                                               2020年5月25日
上場会社名 株式会社 日本製鋼所                                                                                          上場取引所         東
コード番号 5631    URL https://www.jsw.co.jp/
代表者      (役職名) 代表取締役社長                                       (氏名) 宮内 直孝
問合せ先責任者 (役職名) 総務部長                                           (氏名) 程田 厚哉                                 TEL 03-5745-2001
定時株主総会開催予定日      2020年6月24日                                 配当支払開始予定日                             2020年6月25日
有価証券報告書提出予定日 2020年6月30日
決算補足説明資料作成の有無 :         無
決算説明会開催の有無        :     無
                                                                                                                     (百万円未満切捨て)

1. 2020年3月期の連結業績(2019年4月1日∼2020年3月31日)
(1) 連結経営成績                                                                                                         (%表示は対前期増減率)
                                                                                                           親会社株主に帰属する
                   売上高                           営業利益                            経常利益
                                                                                                             当期純利益
                   百万円               %           百万円              %              百万円                  %             百万円              %
 2020年3月期        217,527         △1.2            18,709        △23.0             19,907      △28.7                  9,310       △53.4
 2019年3月期        220,153          4.0            24,290         18.0             27,925       26.3                 19,966        86.4
(注)包括利益 2020年3月期  6,368百万円 (△57.5%) 2019年3月期  14,968百万円 (13.0%)

                                           潜在株式調整後                  自己資本
             1株当たり当期純利益                                                                   総資産経常利益率 売上高営業利益率
                                         1株当たり当期純利益                当期純利益率
                                円銭                         円銭                        %                        %                      %
 2020年3月期                   126.66   ―                                   7.2                                 6.6                   8.6
 2019年3月期                   271.69   ―                                  16.3                                 9.3                  11.0
(参考) 持分法投資損益            2020年3月期 △3百万円                     2019年3月期 89百万円

(2) 連結財政状態
                   総資産                            純資産                      自己資本比率                            1株当たり純資産
                                 百万円                           百万円                                %                               円銭
 2020年3月期                297,173                              132,492                        44.0                              1,778.94
 2019年3月期                305,471                              129,827                        42.0                              1,746.91
(参考) 自己資本         2020年3月期 130,804百万円                     2019年3月期 128,408百万円

(3) 連結キャッシュ・フローの状況
                営業活動による                      投資活動による                        財務活動による
                                                                                                          現金及び現金同等物期末残高
                キャッシュ・フロー                    キャッシュ・フロー                      キャッシュ・フロー
                                百万円                            百万円                            百万円                                百万円
 2020年3月期                       18,959                     △13,172                          △6,164                              74,477
 2019年3月期                        1,092                     △1,334                           △3,758                              73,820

2. 配当の状況
                              年間配当金                                                               配当金総額            配当性向 純資産配当
                第1四半期末 第2四半期末 第3四半期末                               期末               合計             (合計)             (連結) 率(連結)
                           円銭             円銭              円銭              円銭               円銭             百万円            %          %
2019年3月期            ―                    25.00      ―                    30.00            55.00           4,042         20.2        3.3
2020年3月期            ―                    27.50      ―                    17.50            45.00           3,308         35.5        2.6
2021年3月期(予想)        ―                ―              ―                ―               ―                              ―

(注)2021年3月期の配当予想につきましては、現時点では2021年3月期の連結業績予想が困難であることから未定としております。


3. 2021年 3月期の連結業績予想(2020年 4月 1日∼2021年 3月31日)
 2021年3月期の連結業績予想につきましては、新型コロナウイルスの感染拡大による影響を精査中であり、現時点では合理的な算定が困難であるため
未定といたします。今後、連結業績予想の算定が可能となった時点で速やかに開示いたします。
※ 注記事項
(1) 期中における重要な子会社の異動(連結範囲の変更を伴う特定子会社の異動) : 無
(2) 会計方針の変更・会計上の見積りの変更・修正再表示
     ① 会計基準等の改正に伴う会計方針の変更  : 無
     ② ①以外の会計方針の変更         : 無
     ③ 会計上の見積りの変更          : 無
     ④ 修正再表示               : 無

(3) 発行済株式数(普通株式)
     ① 期末発行済株式数(自己株式を含む)            2020年3月期              74,332,356 株 2019年3月期         74,309,108 株
     ② 期末自己株式数                      2020年3月期                 803,339 株 2019年3月期            803,082 株
     ③ 期中平均株式数                      2020年3月期              73,505,949 株 2019年3月期         73,489,812 株



(参考)個別業績の概要
2020年3月期の個別業績(2019年4月1日∼2020年3月31日)
(1) 個別経営成績                                                                         (%表示は対前期増減率)
                売上高                     営業利益                   経常利益                当期純利益
                百万円       %             百万円           %        百万円            %     百万円            %
2020年3月期      162,073   △2.1            10,728   △29.2        15,703    △30.7        6,594    △61.5
2019年3月期      165,624    3.0            15,157    33.6        22,658     34.0       17,129     100.1

                                              潜在株式調整後
             1株当たり当期純利益
                                            1株当たり当期純利益
                                 円銭                            円銭
2020年3月期                        89.71             ―
2019年3月期                       233.08             ―

(2) 個別財政状態
                総資産                      純資産                自己資本比率                1株当たり純資産
                        百万円                       百万円                    %                      円銭
 2020年3月期             253,298                    106,432               42.0                  1,447.49
 2019年3月期             263,005                    106,055               40.3                  1,442.81
(参考) 自己資本     2020年3月期 106,432百万円            2019年3月期 106,055百万円

※ 決算短信は公認会計士又は監査法人の監査の対象外です
※ 業績予想の適切な利用に関する説明、その他特記事項
(将来予測情報の適切な利用に関する説明)
本資料に記載されている業績見通し等の将来に関する記述は、現時点で入手している情報に基づき当社が判断した予想であり、その達成を当社として約
束する趣旨のものではありません。また、実際の業績等は様々な要因により大きく異なる可能性があります。業績予想の前提となる条件及び業績予想の
ご利用にあたっての注意事項等については、添付資料2ページ「1.経営成績等の概況(1)当期の経営成績の概況」をご覧ください。

(その他特記事項)
当社は、2020年5月下旬に証券アナリスト及び機関投資家向けの決算説明会を開催する予定でしたが、新型コロナウイルスの感染拡大の状況を踏まえ、
中止することといたしました。なお、決算説明資料につきましては、5月末頃に当社ホームページに掲載する予定です。
                                        (株)日本製鋼所(5631) 2020年3月期 決算短信

○添付資料の目次
 
    1.経営成績等の概況 ………………………………………………………………………………………………………        2
     (1)当期の経営成績の概況 ……………………………………………………………………………………………        2
     (2)当期の財政状態の概況 ……………………………………………………………………………………………        2
     (3)当期のキャッシュ・フローの概況 ………………………………………………………………………………        3
     (4)今後の見通し ………………………………………………………………………………………………………        4
     (5)利益配分に関する基本方針及び当期・次期の配当 ……………………………………………………………        4
    2.企業集団の状況 …………………………………………………………………………………………………………        5
    3.経営方針 …………………………………………………………………………………………………………………        6
     (1)会社の経営の基本方針 ……………………………………………………………………………………………        6
     (2)中長期的な会社の経営戦略、目標とする経営指標及び会社の対処すべき課題 ……………………………        7
    4.会計基準の選択に関する基本的な考え方 ……………………………………………………………………………        9
    5.連結財務諸表及び主な注記 ……………………………………………………………………………………………       10
     (1)連結貸借対照表 ……………………………………………………………………………………………………       10
     (2)連結損益計算書及び連結包括利益計算書 ………………………………………………………………………       12
        連結損益計算書 ……………………………………………………………………………………………………       12
        連結包括利益計算書 ………………………………………………………………………………………………       13
     (3)連結株主資本等変動計算書 ………………………………………………………………………………………       14
     (4)連結キャッシュ・フロー計算書 …………………………………………………………………………………       16
     (5)連結財務諸表に関する注記事項 …………………………………………………………………………………       18
       (継続企業の前提に関する注記) …………………………………………………………………………………       18
       (連結の範囲又は持分法適用の範囲の変更) ……………………………………………………………………       18
       (セグメント情報等) ………………………………………………………………………………………………       19
       (1株当たり情報) …………………………………………………………………………………………………       20
       (重要な後発事象) …………………………………………………………………………………………………       21
    6.その他 ……………………………………………………………………………………………………………………       24
     (1)補足情報 ……………………………………………………………………………………………………………       24
     (2)役員の異動 …………………………………………………………………………………………………………       25
 




                             -1-
                                          (株)日本製鋼所(5631) 2020年3月期 決算短信

1.経営成績等の概況
(1)当期の経営成績の概況
   当連結会計年度における海外経済は、米中貿易摩擦の影響を主要因とした米国製造業の停滞や中国経済の減速に
  加え、英国のEU離脱や中東における地政学リスクの高まりなど、景気減速が強まる状況が続きました。わが国経済
  も、海外経済の減速に伴い輸出は低迷し、内需においては消費増税の影響が見られるなど、景気は低調に推移しま
  した。さらに、第4四半期には、世界的な新型コロナウイルスの感染拡大により経済活動が抑制され、製造業の操
  業停止、物流停滞や渡航制限が生じ、わが国を含む世界全体で景気が急速に悪化しました。
   当社グループを取り巻く経営環境は、産業機械事業では、自動車分野向け樹脂製品の需要減速や中国での車載用
  リチウムイオン電池素材の市場停滞が続き、素形材・エネルギー事業では、大型鋳鍛鋼品の市場規模縮小に加え、
  天然ガスの需要拡大に伴い回復が期待されたクラッド鋼板・鋼管においても価格競争が激化するなど、厳しい状況
  が続きました。
   このような状況のもとではありますが、当社グループでは「産業機械で『成長』、素形材・エネルギーは『新
  生』」をコンセプトとして掲げ、2018年5月に策定した2021年3月期までの3ヵ年の中期経営計画(JGP2020)に
  沿って、①経営資源の最適化とアライアンスの強化、②アフターサービス(ストック型ビジネス)の強化、③新事
  業探索、育成の活性化の3つを基本方針とした事業活動を推進してまいりました。
   当社グループにおける当連結会計年度の業績につきましては、受注高は、素形材・エネルギー事業は増加したも
  のの、産業機械事業が減少し、2,115億71百万円(前年同期比2.1%減)となりました。売上高は、産業機械事業及
  び素形材・エネルギー事業が共に前年同期並みの実績を確保し、2,175億27百万円(前年同期比1.2%減)となりま
  した。損益面では、営業利益は187億9百万円(前年同期比23.0%減)、経常利益は199億7百万円(前年同期比
  28.7%減)となりました。また、前連結会計年度は固定資産売却による特別利益を計上した一方、当連結会計年度
  は株式市場全体の株価下落により投資有価証券評価損を計上したこと及び既設の風力発電機の保守・補修等のメン
  テナンス事業における追加費用として事業再構築引当金繰入額を特別損失に計上したことにより、親会社株主に帰
  属する当期純利益は93億10百万円(前年同期比53.4%減)となりました。
    
   セグメント別の業績は次のとおりであります。
    
 (産業機械事業)
   受注高は、樹脂製造・加工機械及び成形機が減少したことから、1,626億51百万円(前年同期比7.5%減)となり
  ました。
   売上高は、樹脂製造・加工機械が増加したものの、成形機及びFPD装置が減少したことから、1,714億16百万円
  (前年同期比1.3%減)となりました。
   営業利益は、売上製品構成の変化などにより、192億72百万円(前年同期比18.3%減)となりました。
    
 (素形材・エネルギー事業)
   受注高は、鋳鍛鋼製品及びクラッド鋼板・鋼管が共に増加したことから、449億91百万円(前年同期比31.8%
  増)となりました。
   売上高は、鋳鍛鋼製品及びクラッド鋼板・鋼管が共に前年同期並みの実績を確保し、414億18百万円(前年同期
  比0.4%増)となりました。
   営業利益は、減価償却費の増加などにより、24億84百万円(前年同期比7.1%減)となりました。
    
 (その他事業)
   受注高は39億28百万円、売上高は46億91百万円、営業損失は1億46百万円となりました。
    
(2)当期の財政状態の概況
   当連結会計年度末における総資産は、前連結会計年度末比82億98百万円減少し、2,971億73百万円となりまし
  た。これは主に、受取手形及び売掛金などの流動資産が減少したことに加え、株価下落により投資有価証券が減少
  したためであります。
   当連結会計年度末における負債は、前連結会計年度末比109億63百万円減少し、1,646億80百万円となりました。
  これは主に、支払手形及び買掛金などの流動負債が減少したためであります。
   当連結会計年度末における純資産は、前連結会計年度末比26億65百万円増加し、1,324億92百万円となりまし
  た。これは主に、利益剰余金が増加したためであります。自己資本比率は44.0%(前連結会計年度末は42.0%)と
  なりました。




                            -2-
                                                                    (株)日本製鋼所(5631) 2020年3月期 決算短信

         
(3)当期のキャッシュ・フローの概況
                                                                                         (単位:百万円)
                            2016/3期         2017/3期     2018/3期      2019/3期      2020/3期         増減

 営業活動によるキャッシュ・フロー                19,721       12,023      26,712          1,092       18,959       17,867

 投資活動によるキャッシュ・フロー            △12,135        △13,580      △5,077          △1,334   △13,172        △11,838

 財務活動によるキャッシュ・フロー                 4,788      △1,203      △2,457          △3,758    △6,164         △2,405

 現金及び現金同等物に係る換算差額                  △68          △26           30           △58           △65          △7

 現金及び現金同等物の増減額                   12,306      △2,787       19,208         △4,059       △443          3,616

 新規連結に伴う現金及び現金同等物
                                     -              -         -              -        1,100         1,100
 の増加額

 現金及び現金同等物の期末残高                  61,458       58,671      77,879         73,820       74,477          657

 借入金及び社債の期末残高                    49,696       51,024      51,405         51,496       50,895        △600
 
     当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)の残高は、前連結会計年度末比6億57
    百万円増加し、744億77百万円となりました。
        当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
 
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
  営業活動の結果獲得した資金は、189億59百万円となりました。これは主に、税金等調整前当期純利益を計上し
    たことに加え、運転資金が減少したこと等によるものです。なお、前年同期は10億92百万円の獲得でした。
      
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
  投資活動の結果支出した資金は、131億72百万円となりました。これは主に、有形及び無形固定資産の取得によ
    る支出があったためです。なお、前年同期は13億34百万円の支出でした。
      
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
  財務活動の結果支出した資金は、61億64百万円となりました。これは主に、配当金の支払や短期借入金の減少に
    よる支出があったためです。なお、前年同期は37億58百万円の支出でした。
      
        なお、当社グループのキャッシュ・フロー指標のトレンドは下記のとおりであります。
                       2016/3期            2017/3期        2018/3期            2019/3期            2020/3期

        自己資本比率(%)           37.5               38.6               39.3            42.0               44.0

        時価ベースの自己資本
                            44.5               47.9               83.9            49.1               32.4
        比率(%)
        キャッシュ・フロー対
                             2.6                  4.4              2.0            48.3                2.8
        有利子負債比率(年)
        インタレスト・カバレ
                            58.6               43.9           103.7                4.4               68.8
        ッジ・レシオ(倍)
        自己資本比率:自己資本/総資産
        時価ベースの自己資本比率:株式時価総額/総資産
        キャッシュ・フロー対有利子負債比率:有利子負債/キャッシュ・フロー
        インタレスト・カバレッジ・レシオ:キャッシュ・フロー/利払い
        *各指標はいずれも連結ベースの財務数値により計算しております。
        *株式時価総額は、期末株価終値×期末発行済株式数(自己株式控除後)により算出しております。
        *キャッシュ・フローは、連結キャッシュ・フロー計算書の営業活動によるキャッシュ・フローを使用してお
         り、有利子負債は連結貸借対照表に計上されている負債のうち利子を支払っている負債を対象としておりま
            す。また、利息の支払額については連結キャッシュ・フロー計算書の利息の支払額を使用しております。



                                            -3-
                                           (株)日本製鋼所(5631) 2020年3月期 決算短信

      
(4)今後の見通し
   今後の経済見通しにつきましては、新型コロナウイルスの感染拡大に伴う経済活動の停滞により、当面は世界的
    な景気減速が見込まれます。中国、米国及び欧州など、一部で経済活動の再開に向けた動きはあるものの、感染拡
    大の収束時期が見通せず、海外経済及び日本経済の先行きは不透明な状況となっております。
     当社グループを取り巻く経営環境は、産業機械事業では、短期的には自動車分野向け樹脂製品需要は低い水準で
    推移すると共に、車載用リチウムイオン電池素材の市場停滞が予想されますが、更なるコスト削減や新製品の開発
    により製品競争力の強化を図ってまいります。素形材・エネルギー事業では、鋳鍛鋼製品の市場規模縮小とクラッ
    ド鋼板・鋼管の競争激化により、厳しい事業環境が継続すると見込まれますが、2020年4月に設立した日本製鋼所
    M&E株式会社を中心に、事業体質の強化を着実に進めてまいります。
      また、当社グループとしては、新型コロナウイルス感染拡大による経営への影響を最小限に抑えるべく、資金管
    理、生産・在庫の確認やサプライチェーンの確保等の措置を講じると共に、新型コロナウイルスの感染拡大収束後
    の市場動向を見据えて、引き続き中期経営計画(JGP2020)の基本方針に基づく施策を推進してまいります。
     なお、2021年3月期の連結業績予想につきましては、新型コロナウイルスの感染拡大による影響を精査中であ
    り、現時点では合理的な算定が困難であるため未定といたします。今後、連結業績予想の算定が可能となった時点
    で速やかに開示いたします。
 
(5)利益配分に関する基本方針及び当期・次期の配当
   当社の利益配分につきましては、安定的かつ継続的な配当の実施とその向上を基本姿勢としております。また、
    企業価値及び株主価値の向上のため、現有事業の安定的な収益力の確保と新事業・新製品伸長に向けた設備投資、
    研究開発投資を進めるほか、財務体質の改善にも努めてまいります。
     当社は、毎事業年度における配当について、期間業績に応じるほか、株主に対する責務との認識も踏まえ、期末
    配当に加えて中間配当を行うことを基本としており、これら剰余金の配当の決定機関は、期末配当については株主
    総会、中間配当については取締役会であります。
     当期の期末配当につきましては、1株当たり17.5円を予定しております。
     次期の配当予想につきましては、現時点では2021年3月期の連結業績予想が困難であることから未定としており
    ます。今後、連結業績予想の算定が可能となった時点で、速やかに開示いたします。
 




                            -4-
                                       (株)日本製鋼所(5631) 2020年3月期 決算短信

2.企業集団の状況
  当社グループ(当社及び当社の関係会社)は、当社、子会社50社(うち連結子会社36社、非連結子会社14社)及び
 関連会社5社(持分法適用関連会社2社)により構成され、産業機械事業、素形材・エネルギー事業及びその他事業
 を展開しております。
  また、事業の系統図は次のとおりであります。
   




  
 ※当社は、2020年4月1日付で㈱名機製作所を吸収合併しております。
 ※当社は、2020年4月1日付で素形材・エネルギー事業並びにその他事業に含まれる風力発電機器保守サービスの技
  術部門を会社分割により、日鋼MEC㈱に承継しております。また、日鋼MEC㈱は、同日付で㈱日鋼機械センター、日
  鋼検査サービス㈱及び㈱J-Winの3社を吸収合併し、商号を日本製鋼所M&E㈱に変更しております。




                           -5-
                                             (株)日本製鋼所(5631) 2020年3月期 決算短信

3.経営方針
    (1)会社の経営の基本方針
         当社グループは、次のビジョンと経営理念を掲げ、企業活動に取り組んでおります。
     

         <ビジョン>
          ・独創技術で変化を創り出し社会の発展に貢献する企業
         <経営理念>
          ・顧客に驚きと感動を与え続ける
             ・社会との共生を図り、継続的に利益を実現する
             ・変わり続ける意識を持つ

     
         また、当社グループは、持続可能な社会の実現を目指す企業として、次の10原則に基づき、国の内外において、
        全ての法律、国際ルール及びその精神を遵守するとともに、高い倫理観をもって社会的責任を果たしてまいりま
        す。
     

         <日本製鋼所グループ 企業行動基準>
         1.持続可能な経済成長と社会的課題の解決を図るために、イノベーションを通じて、社会に有用で安全性
           に配慮した製品・技術・サービスを開発・提供する。
         2.公正かつ自由な競争に基づく適正な取引、責任ある調達を行う。また、政治、行政とは健全な関係を維
           持する。
         3.企業価値向上のため、適切な企業情報を積極的かつ公正に開示し、幅広いステークホルダーとの建設的
           な対話を行う。
         4.全ての人々の人権を尊重する。
         5.市場や顧客のニーズを製品・技術・サービスに反映した上で、顧客からの問い合わせ等に速やかに対応
           することにより、社会と顧客の満足と信頼を獲得する。
         6.従業員の多様性、人格、個性を尊重する働き方を実現し、良好な職場環境を確保する。
         7.環境問題への取り組みは企業としての重要な責務であることを認識し、主体的に活動する。
         8.企業市民として、社会に参画し、その発展に貢献する。
         9.市民社会や企業活動に脅威を与える反社会的勢力やテロ、サイバー攻撃、自然災害等に対して、組織的
            な危機管理を徹底する。
         10.経営トップは、この行動基準の精神の実現が自らの役割であることを認識し、実効あるガバナンスを構
              築した上で、当社および関連会社に周知徹底を図り、あわせてサプライチェーンにも本行動基準の精神
              に基づく行動を促す。
              また、本行動基準の精神に反し、社会からの信頼を失うような事態が発生した時には、経営トップが率
              先して問題解決、原因究明、再発防止等に努め、その責任を果たす。

 




                                 -6-
                                       (株)日本製鋼所(5631) 2020年3月期 決算短信

(2)中長期的な会社の経営戦略、目標とする経営指標及び会社の対処すべき課題
  当社グループは、2021年3月期を最終年度とする3ヵ年の中期経営計画「JGP2020」を推進しております。中期
 経営計画の進捗は以下のとおりです。
   
 <中期経営計画「JGP2020」の進捗について>
  
 1)「JGP2020」における当社グループのミッションは以下のとおりであります。
   
  ○ミッション
   
       「ものづくり」と「価値づくり」で安定成長企業を目指し、「買い手よし(顧客満足)」、
       「売り手よし(従業員満足)」、「世間よし(社会的責任遂行)」、「株主よし(株主満足)」
       の四方よしの精神で社会に貢献する。
   
      <JSWの四方よし経営>




                                    
          「ものづくり」&「価値づくり」で安定成長企業を目指す。
                                    
                                    
 2)「JGP2020」においては、「産業機械で『成長』、素形材・エネルギーは『新生』」をコンセプトとして、
  2030年を見据えた基盤を構築するべく、3つの基本方針を掲げて事業に取り組んでまいります。
         
      ① 経営資源の最適化とアライアンスの強化
        グループ経営資源の適切な配分を目的とし、素形材・エネルギー事業については売上規模に見合った経営
       資源の配分見直しを行う一方、産業機械事業には重点的に経営資源を配分してまいります。
        また、将来の新たな収益源を確保すべく、アライアンスやM&Aにも積極的に資金を投入し、事業規模の拡
       大を図ります。
         
      ② アフターサービス(ストック型ビジネス)の強化
        安定収益の確保と顧客満足度の向上を目指して、産業機械事業を中心にサービス体制の基盤を強化し、単
       純なサービス提供からソリューション提案への転換を図ることで、更なる成長・拡大を進めてまいります。
        また、次の事業への礎となるよう、サービス事業を通じて顧客との強固な信頼関係を構築します。




                             -7-
                                           (株)日本製鋼所(5631) 2020年3月期 決算短信

    
 ③ 新事業探索、育成の活性化
    今後新たな事業として成長が期待できる「航空機」、「水素」、「結晶」、「成膜」、「機能材料」、
   「金属材料」の6事業の早期事業化を図るとともに、更なる新事業テーマの探索と育成も積極的に推進して
   まいります。
    
3)上記の基本方針に基づき、以下の事業戦略を着実に推進してまいります。
    
  [産業機械事業]
   産業機械事業については、「攻めの経営」による事業領域拡大のための種まきと育成がJGP2020における基
  本戦略となります。
   主な事業戦略は次のとおりです。
    
  ○フィルム・シート製造装置
   ・セパレータフィルム製造用途を中心とした旺盛な需要に対応する生産設備の増強を早期に実施します。
   ・総合フィルム装置メーカーとして包装材、工業材、光学系用途においても事業拡大を図ります。
  ○射出成形機
   ・「マス・カスタマイゼーション戦略(※)」により、ゆるぎないJSW成形機ブランド力を確立します。
       (※)共通化された基本部分をベースに、地域、顧客ニーズに対応したカスタム仕様の機械を提供し差別化を図る戦略。
   ・IoT等を活用した提案型サービスにより顧客満足度を向上させ、予防保全・保守による収益拡大を図りま
    す。
  ○レーザーアニール装置
   ・既存製品の差別化による製品競争力強化およびサービス事業拡大により収益力の更なる向上を図ります。
   ・競争力のあるコア技術の確保を通じ、フラットパネルディスプレイ関連の新製品創出に取り組みます。
    
  [素形材・エネルギー事業]
   素形材・エネルギー事業については、既存製品は現状事業規模で安定黒字化を目指し、新たな成長機会の発
  掘と早期育成を推進することがJGP2020における基本戦略となります。
   主な事業戦略は次のとおりです。
   
  ○月島機械株式会社と製造分野で協業
   ・室蘭製作所において月島機械株式会社との製造分野での協業に向けた体制構築を進めてまいります。
  ○固定費の改善
   ・室蘭製作所グループ人員の更なる圧縮をはじめ、売上規模に見合ったコスト構造改革の実現に向けた施策
    を継続してまいります。
  ○新事業の早期事業化
   ・室蘭製作所で長年培ってきた素材に関わる知見を活かしつつ、既存製品に代わる新たな事業を育成し、将
       来に向けた成長基盤の整備を目指します。
    
4)2020年3月期までに実施又は計画した具体的な施策は以下の通りであります。
     
  [産業機械事業]
  ○フィルム・シート製造装置の事業規模拡大に向けた取り組み
   ・セパレータフィルム製造用途を中心とした中長期的な需要拡大に対応するための生産設備増強を実施し、
    事業規模拡大に向けた体制を確立しました。
   ・2018年4月より株式会社ジーエムエンジニアリングとの資本業務提携を開始しておりましたが、2019年4
    月には同社株式を追加で取得し、連結子会社化しております。同社は、食品用途を中心とした中小型シー
       ト装置に強みを有します。大型のフィルム装置に強みを持つ当社とのシナジーにより事業拡大を早期に推
       進してまいります。
   ・当社は、2019年11月にニチユマシナリー株式会社の全株式を取得し、連結子会社化しております。同社
    は、樹脂フィルム・シート等の生産ライン向けに巻取機を製造・販売し、国内外に事業を展開しておりま
       す。当社は、フィルム・シート製造装置のフルライン提供力の強化を目的として、同社を吸収合併する方
       針を決定しました。合併を機に、経営資源の活用・最適配置による生産性向上と販売・サービス体制の強
       化を図ってまいります。


                             -8-
                                           (株)日本製鋼所(5631) 2020年3月期 決算短信

        
      ○大型射出成形機の生産体制拡充に向けた取り組み
       ・当社の完全子会社である株式会社名機製作所は、自動車関連向けの大型射出成形機を軸として堅調に事業
           を展開しております。自動車産業では、今後も部品の樹脂化によって大型射出成形機の需要拡大が予想さ
           れます。こうした需要に的確に対応すべく、株式会社名機製作所を2020年4月1日付で吸収合併しまし
           た。今後も、グループ経営資源の最適配分による生産能力の増強を図ってまいります。
        
      [素形材・エネルギー事業]
      ○日本製鋼所M&E株式会社の設立
       ・素形材・エネルギー事業の現状規模での安定黒字体制確立を目的として、室蘭製作所を中心とする組織再
        編を実施し、2020年4月1日付で日本製鋼所M&E株式会社を設立しました。今後は、鋳鍛鋼製品の製品ポ
           ートフォリオの転換による成長分野へのシフト、クラッド鋼板・鋼管の競争力強化、第三の柱であるトー
           タルエンジニアリングサービス事業(TES事業)の育成に取り組んでまいります。
      ○クラッド鋼板・鋼管の競争力強化
       ・天然ガスの需要増加に伴い伸長が期待されるクラッド鋼板・鋼管の競争力強化を目的として、2019年3月
        期から2022年3月期までの4ヵ年計画で設備投資を進めております。
      ○月島機械株式会社と製造分野での協業開始および強化
       ・月島機械株式会社との製造分野での協業に向け、月島機械市川工場の製造機能について、当社室蘭製作所
        構内の第4鉄構工場他への移設を進めておりましたが、2019年4月には月島機械室蘭工場として操業を開
           始しました。また、2019年12月には協業の範囲拡大を伴う関係の強化について合意しております。当社と
           しては、同社が有するエンジニアリング・サービス分野における豊富なノウハウの活用により、TES事業
           の育成に取り組んでまいります。
        
      [その他事業]
      ○銅合金等の溶解・鋳造加工を行う合弁会社設立
       ・当社とJX金属株式会社とは、銅合金の溶解・鋳造加工を行う室蘭銅合金株式会社を2019年8月に設立しま
        した。同社の設立により、従来の鉄鋼製品に加えて、高機能金属素材分野における事業拡大を推進し、素
        形材・エネルギー事業の再構築を加速してまいります。
      ○情報技術の機能強化
       ・機械学習等の先端的な情報技術の機能強化を目的として、当社の完全子会社である日鋼情報システム株式
        会社を2019年4月1日付で吸収合併しました。情報システム部門を同一組織内に置くことで、IoT等の情
           報技術活用に関する体制を固め、製品価値・サービス価値の向上を図ってまいります。
        
4.会計基準の選択に関する基本的な考え方
     当社グループは、当面は日本基準を採用することとしておりますが、IFRSにつきましては、制度動向等を注
    視し、適切に対応していく方針でございます。
 




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                                                (株)日本製鋼所(5631) 2020年3月期 決算短信

5.連結財務諸表及び主な注記
    (1)連結貸借対照表
                                                          (単位:百万円)

                                  前連結会計年度             当連結会計年度
                                 (2019年3月31日)        (2020年3月31日)
    資産の部                                                               
     流動資産                                                              
       現金及び預金                               74,304               75,525
       受取手形及び売掛金                            64,921               51,297
       商品及び製品                                2,767                3,792
       仕掛品                                  61,004               62,927
       原材料及び貯蔵品                              5,675                5,643
       その他                                   6,544               11,485
       貸倒引当金                                 △137                 △156
       流動資産合計                              215,080              210,515
     固定資産                                                              
       有形固定資産                                                          
         建物及び構築物(純額)                        15,212               18,909
         機械装置及び運搬具(純額)                       7,273                7,556
         工具、器具及び備品(純額)                       1,302                1,531
         土地                                  8,250                7,984
         リース資産(純額)                             710                  766
         建設仮勘定                               1,764                2,397
         有形固定資産合計                           34,514               39,146
       無形固定資産                                                          
         のれん                                   268                  782
         リース資産                                 245                  180
         その他                                 1,712                2,005
         無形固定資産合計                            2,226                2,968
       投資その他の資産                                                        
         投資有価証券                             29,078               21,295
         長期貸付金                                 333                  323
         破産更生債権等                               254                  304
         退職給付に係る資産                           2,374                1,588
         繰延税金資産                             18,566               18,290
         その他                                 3,439                3,178
         貸倒引当金                               △397                 △438
         投資その他の資産合計                         53,650               44,542
       固定資産合計                               90,391               86,657
     資産合計                                  305,471              297,173
 




                             - 10 -
                                              (株)日本製鋼所(5631) 2020年3月期 決算短信

 
                                                        (単位:百万円)

                                前連結会計年度             当連結会計年度
                               (2019年3月31日)        (2020年3月31日)
    負債の部                                                             
     流動負債                                                            
       支払手形及び買掛金                          55,579               48,409
       短期借入金                              12,088               10,048
       1年内返済予定の長期借入金                         199                5,155
       リース債務                                 496                  434
       未払法人税等                              3,326                1,143
       前受金                                16,619               19,012
       役員賞与引当金                                93                   77
       完成工事補償引当金                             441                  193
       工事損失引当金                               301                  557
       風力事業損失引当金                           1,887                1,421
       事業再構築引当金                            5,295                5,596
       その他                                16,140               13,425
       流動負債合計                            112,469              105,475
     固定負債                                                            
       長期借入金                              39,208               35,691
       リース債務                                 796                  734
       繰延税金負債                                 90                  371
       役員退職慰労引当金                              73                   57
       退職給付に係る負債                          10,494               11,172
       長期預り保証金                            10,721                9,255
       資産除去債務                              1,308                1,329
       その他                                   481                  593
       固定負債合計                             63,174               59,205
     負債合計                                175,643              164,680
    純資産の部                                                            
     株主資本                                                            
       資本金                                19,716               19,737
       資本剰余金                               5,362                5,383
       利益剰余金                             102,915              108,454
       自己株式                              △2,312               △2,312
       株主資本合計                            125,682              131,262
     その他の包括利益累計額                                                     
       その他有価証券評価差額金                        3,290                1,017
       繰延ヘッジ損益                             △226                  △69
       為替換算調整勘定                            △222                 △356
       退職給付に係る調整累計額                        △115               △1,049
       その他の包括利益累計額合計                       2,725                △458
     非支配株主持分                               1,419                1,688
     純資産合計                               129,827              132,492
    負債純資産合計                              305,471              297,173
 




                           - 11 -
                                                   (株)日本製鋼所(5631) 2020年3月期 決算短信

    (2)連結損益計算書及び連結包括利益計算書
    (連結損益計算書)
                                                             (単位:百万円)

                                    前連結会計年度              当連結会計年度
                                  (自 2018年4月1日         (自 2019年4月1日
                                   至 2019年3月31日)        至 2020年3月31日)
    売上高                                      220,153               217,527
    売上原価                                     166,622               167,251
    売上総利益                                     53,531                50,275
    販売費及び一般管理費                                                            
     販売直接費                                     8,453                 9,332
     販売間接費及び一般管理費                             20,787                22,234
     販売費及び一般管理費合計                             29,240                31,566
    営業利益                                      24,290                18,709
    営業外収益                                                                 
     受取利息                                         52                    71
     受取配当金                                       851                   775
     保険精算益                                       109                   409
     固定資産賃貸益                                     786                   757
     持分法による投資利益                                   89                    -
     雑収入                                       2,310                   552
     営業外収益合計                                   4,201                 2,565
    営業外費用                                                                 
     支払利息                                        246                   249
     為替差損                                         -                    173
     遅延違約金                                       172                   178
     控除対象外消費税                                     28                   230
     持分法による投資損失                                   -                      3
     雑損失                                         118                   532
     営業外費用合計                                     565                 1,367
    経常利益                                      27,925                19,907
    特別利益                                                                  
     固定資産売却益                                   3,933                 1,296
     投資有価証券売却益                                   263                   379
     負ののれん発生益                                     -                    361
     その他                                         113                    -
     特別利益合計                                    4,309                 2,036
    特別損失                                                                  
     固定資産売却損                                      32                     0
     固定資産除却損                                     228                   483
     減損損失                                      1,623                    -
     事業再構築引当金繰入額                                 711                 2,244
     段階取得に係る差損                                    -                     95
     投資有価証券売却損                                    -                  1,369
     投資有価証券評価損                                    51                 3,589
     その他                                         271                     5
     特別損失合計                                    2,918                 7,789
    税金等調整前当期純利益                               29,317                14,154
    法人税、住民税及び事業税                               5,335                 2,646
    法人税等調整額                                    3,791                 1,974
    法人税等合計                                     9,127                 4,620
    当期純利益                                     20,190                 9,534
    非支配株主に帰属する当期純利益                              223                   223
    親会社株主に帰属する当期純利益                           19,966                 9,310
 




                                - 12 -
                                             (株)日本製鋼所(5631) 2020年3月期 決算短信

    (連結包括利益計算書)
                                                       (単位:百万円)

                              前連結会計年度              当連結会計年度
                            (自 2018年4月1日         (自 2019年4月1日
                             至 2019年3月31日)        至 2020年3月31日)
    当期純利益                              20,190                 9,534
    その他の包括利益                                                       
     その他有価証券評価差額金                      △3,978                △2,273
     繰延ヘッジ損益                            △532                    157
     為替換算調整勘定                           △232                  △122
     退職給付に係る調整額                         △478                  △927
     その他の包括利益合計                        △5,221                △3,166
    包括利益                               14,968                 6,368
    (内訳)                                                           
     親会社株主に係る包括利益                      14,768                 6,126
     非支配株主に係る包括利益                         200                   241
 




                          - 13 -
                                                                             (株)日本製鋼所(5631) 2020年3月期 決算短信

    (3)連結株主資本等変動計算書
        前連結会計年度(自    2018年4月1日       至    2019年3月31日)
                                                                                                (単位:百万円)

                                                             株主資本

                      資本金             資本剰余金                  利益剰余金              自己株式            株主資本合計

    当期首残高                  19,694               5,467            86,256              △2,310            109,107

    当期変動額                                                                                                    
    新株の発行                       22                 22                                                       44

    剰余金の配当                                                      △3,307                                 △3,307

    親会社株主に帰属する当期純
    利益
                                                                 19,966                                 19,966

    連結子会社株式の取得による
    持分の増減
                                                △127                                                     △127

    自己株式の取得                                                                              △1                △1

    株主資本以外の項目の当期変
    動額(純額)
                                                                                                             

    当期変動額合計                     22              △104             16,659                  △1             16,575

    当期末残高                  19,716               5,362           102,915              △2,312            125,682

 
                                                                                                               
                                         その他の包括利益累計額
                                                                                         非支配株主
                                                                                                      純資産合計
                    その他有価証         為替換算調整                    退職給付に係      その他の包括利         持分
                    券評価差額金
                           繰延ヘッジ損益
                                   勘定                        る調整累計額      益累計額合計

    当期首残高              7,269          305              △21       370             7,923        1,569    118,600

    当期変動額                                                                                                    
    新株の発行                                                                                                   44

    剰余金の配当                                                                                             △3,307

    親会社株主に帰属する当期純
    利益
                                                                                                        19,966

    連結子会社株式の取得による
    持分の増減
                                                                                                        △127

    自己株式の取得                                                                                                △1

    株主資本以外の項目の当期変
                      △3,978         △532          △200         △486            △5,197        △150     △5,348
    動額(純額)

    当期変動額合計           △3,978         △532          △200         △486            △5,197        △150      11,227

    当期末残高              3,290         △226          △222         △115             2,725        1,419    129,827

 




                                              - 14 -
                                                                            (株)日本製鋼所(5631) 2020年3月期 決算短信

        当連結会計年度(自    2019年4月1日       至    2020年3月31日)
                                                                                               (単位:百万円)

                                                            株主資本

                      資本金             資本剰余金                 利益剰余金              自己株式            株主資本合計

    当期首残高                  19,716               5,362          102,915              △2,312            125,682

    当期変動額                                                                                                   
    新株の発行                       20                 20                                                      41

    剰余金の配当                                                     △4,227                                 △4,227

    親会社株主に帰属する当期純
    利益
                                                                 9,310                                  9,310

    自己株式の取得                                                                             △0                △0

    連結範囲の変動                                         0               454                                   455

    株主資本以外の項目の当期変
    動額(純額)
                                                                                                            

    当期変動額合計                     20                 21            5,538                  △0              5,579

    当期末残高                  19,737               5,383          108,454              △2,312            131,262

 
                                                                                                              
                                         その他の包括利益累計額
                                                                                        非支配株主
                                                                                                     純資産合計
                    その他有価証         為替換算調整                   退職給付に係      その他の包括利         持分
                    券評価差額金
                           繰延ヘッジ損益
                                   勘定                       る調整累計額      益累計額合計

    当期首残高              3,290         △226          △222        △115             2,725        1,419    129,827

    当期変動額                                                                                                   
    新株の発行                                                                                                  41

    剰余金の配当                                                                                            △4,227

    親会社株主に帰属する当期純
    利益
                                                                                                       9,310

    自己株式の取得                                                                                               △0

    連結範囲の変動                                                                                               455

    株主資本以外の項目の当期変
                      △2,273          157          △133        △933            △3,184          269    △2,914
    動額(純額)

    当期変動額合計           △2,273          157          △133        △933            △3,184          269     2,665

    当期末残高              1,017         △69           △356       △1,049            △458         1,688    132,492

 




                                              - 15 -
                                                 (株)日本製鋼所(5631) 2020年3月期 決算短信

    (4)連結キャッシュ・フロー計算書
                                                           (単位:百万円)

                                  前連結会計年度              当連結会計年度
                                (自 2018年4月1日         (自 2019年4月1日
                                 至 2019年3月31日)        至 2020年3月31日)
    営業活動によるキャッシュ・フロー                                                   
     税金等調整前当期純利益                           29,317                14,154
     減価償却費                                  4,424                 5,733
     のれん償却額                                   215                   283
     減損損失                                   1,623                    -
     受取利息及び受取配当金                            △903                  △846
     支払利息                                     246                   249
     持分法による投資損益(△は益)                         △89                      3
     有価証券及び投資有価証券評価損益(△は益)                     51                 3,589
     投資有価証券売却損益(△は益)                        △263                    990
     有形及び無形固定資産除却損                            228                   483
     有形固定資産売却損益(△は益)                       △3,900               △1,295
     営業債権の増減額(△は増加)                       △13,217                15,059
     営業債務の増減額(△は減少)                        △1,155               △10,436
     たな卸資産の増減額(△は増加)                       △7,618               △1,865
     未払又は未収消費税等の増減額                         △443                  △484
     負ののれん発生益                                  -                  △361
     段階取得に係る差損益(△は益)                           -                     95
     風力事業損失引当金の増減額(△は減少)                   △1,478                 △465
     事業再構築引当金の増減額(△は減少)                    △1,093                   300
     その他                                   △1,143                 △695
     小計                                     4,797                24,493
     利息及び配当金の受取額                              893                   843
     利息の支払額                                 △265                  △275
     法人税等の支払額又は還付額(△は支払)                   △4,334               △6,102
     営業活動によるキャッシュ・フロー                       1,092                18,959
    投資活動によるキャッシュ・フロー                                                   
     定期預金の預入による支出                            △56                  △533
     定期預金の払戻による収入                             544                   193
     有形及び無形固定資産の取得による支出                    △7,347               △12,824
     有形及び無形固定資産の売却による収入                     6,057                 1,650
     投資有価証券の取得による支出                          △43                △2,016
     投資有価証券の売却による収入                           272                 1,763
     長期預り保証金の返還による支出                        △177                  △628
     長期貸付金の回収による収入                             10                    10
     関係会社出資金の払込による支出                           -                  △384
     連結の範囲の変更を伴う子会社株式の取得による
                                                 -                  240
     収入
     連結の範囲の変更を伴う子会社株式の取得による
                                                 -                △896
     支出
     関係会社株式の取得による支出                         △497                     -
     その他                                     △97                    253
     投資活動によるキャッシュ・フロー                      △1,334               △13,172
 




                              - 16 -
                                                 (株)日本製鋼所(5631) 2020年3月期 決算短信

 
                                                           (単位:百万円)

                                  前連結会計年度              当連結会計年度
                                (自 2018年4月1日         (自 2019年4月1日
                                 至 2019年3月31日)        至 2020年3月31日)
    財務活動によるキャッシュ・フロー                                                   
     短期借入金の純増減額(△は減少)                          83                △2,140
     長期借入れによる収入                               250                 1,200
     長期借入金の返済による支出                          △242                  △315
     配当金の支払額                               △3,307                △4,227
     自己株式の取得による支出                             △1                    △0
     ファイナンス・リース債務の返済による支出                   △550                  △737
     連結子会社設立に伴う非支配株主からの払込によ
                                                 -                    49
     る収入
     その他                                        9                      7
     財務活動によるキャッシュ・フロー                      △3,758                △6,164
    現金及び現金同等物に係る換算差額                         △58                    △65
    現金及び現金同等物の増減額(△は減少)                    △4,059                  △443
    現金及び現金同等物の期首残高                         77,879                 73,820
    新規連結に伴う現金及び現金同等物の増加額                       -                   1,100
    現金及び現金同等物の期末残高                         73,820                 74,477
 




                              - 17 -
                                                                         (株)日本製鋼所(5631) 2020年3月期 決算短信

    (5)連結財務諸表に関する注記事項
    (継続企業の前提に関する注記)
     該当事項はありません。
 
    (連結の範囲又は持分法適用の範囲の変更)
    (第1四半期連結累計期間)
     日鋼情報システム株式会社は当社と合併したことにより、同社を連結範囲から除外しております。
     持分法適用関連会社であった株式会社ジーエムエンジニアリングの株式を当社が追加取得したことにより、同社を
    連結の範囲に含めております。
      JSW Plastics Machinery (Shenzhen) Co.,Ltd.、JSW Machinery Trading (Shanghai) Co.,Ltd.、JSW Machinery
    (Ningbo) Co.,Ltd.は重要性が増したことにより、連結の範囲に含めております。
    (第2四半期連結累計期間)
     室蘭銅合金株式会社は新たに設立したため、連結の範囲に含めております。
     捷姆富(浙江)光電有限公司は当グループが49%出資し設立したことにより、持分法適用の範囲に含めております。
    (第3四半期連結累計期間)
     ニチユマシナリー株式会社の全株式を当社が取得し、子会社化したことにより同社を連結の範囲に含めておりま
    す。
 




                                                  - 18 -
                                                                      (株)日本製鋼所(5631) 2020年3月期 決算短信

    (セグメント情報等)
    1.報告セグメントの概要
       当社の報告セグメントは、当社の構成単位のうち分離された財務情報が入手可能であり、取締役会が、経営資源
     の配分の決定及び業績を評価するために、定期的に検討を行う対象となっているものであります。
      当社は、素材と機械の総合メーカーとして事業展開を行っております。
      従いまして、当社は「産業機械事業」、「素形材・エネルギー事業」及び「その他事業」の3つを報告セグメン
     トとしております。
      「産業機械事業」は樹脂製造・加工機械、成形機、その他が対象となります。
      「素形材・エネルギー事業」は鋳鍛鋼製品、クラッド鋼板・鋼管が対象となります。
       「その他事業」は成膜事業、結晶事業、風力発電機器等が対象となります。
    2.報告セグメントごとの売上高、利益又は損失、資産その他の項目の金額の算定方法
      報告されている事業セグメントの会計処理方法は、「連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項」におけ
     る記載と概ね同一であります。
      報告セグメントの利益は営業利益であります。
      また、セグメント間の内部売上高又は振替高は第三者間取引価格に基づいております。
    3.報告セグメントごとの売上高、利益又は損失、資産その他の項目の金額に関する情報
      前連結会計年度(自  2018年4月1日  至  2019年3月31日)
                                                                                               (単位:百万円)
                                              報告セグメント                                                   連結
                                                                                             調整額
                                            素形材・                その他                                    財務諸表
                           産業機械事業                                               計            (注)
                                           エネルギー事業              事業                                     計上額

    売上高                                                                                                       

    (1)外部顧客への売上高             173,648            41,251           5,252         220,153           -     220,153
    (2)セグメント間の内部売上高又
                               1,038                4,159        3,740           8,938       (8,938)        -
       は振替高
              計              174,687            45,410           8,993         229,091       (8,938)   220,153

    セグメント利益(営業利益)             23,599                2,676            343        26,618       (2,328)    24,290

    セグメント資産                  149,979            39,347           8,041         197,369       108,102   305,471

    その他の項目                                                                                                    

     減価償却費                     3,450                  239            477         4,166           257     4,424
     有形固定資産及び無形固定資産の
                               7,171                2,033            520         9,725           219     9,945
     増加額
(注)1 セグメント利益の調整額△2,328百万円には、各報告セグメントに配分していない全社費用及びセグメント間
     取引にかかる棚卸資産の調整額等が含まれております。
      2 セグメント資産の調整額108,102百万円には、各報告セグメントに配分していない全社資産及びセグメント間
        取引にかかる債権債務の相殺等が含まれております。
      3 その他の項目の減価償却費257百万円は、全社資産の減価償却費等であります。また有形固定資産及び無形固
        定資産219百万円は、全社資産の増加額及びセグメント間取引にかかる固定資産の調整額であります。
 




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     当連結会計年度(自  2019年4月1日  至  2020年3月31日)
                                                                                                           (単位:百万円)
                                                  報告セグメント                                                             連結
                                                                                                         調整額
                                                素形材・                  その他                                            財務諸表
                               産業機械事業                                                       計            (注)
                                               エネルギー事業                 事業                                             計上額

    売上高                                                                                                                         

    (1)外部顧客への売上高                 171,416            41,418               4,691             217,527           -        217,527
    (2)セグメント間の内部売上高又
                                   1,499                5,320            2,152               8,972       (8,972)             -
       は振替高
              計                  172,916            46,739               6,844             226,499       (8,972)      217,527
    セグメント利益(営業利益)又は
                                  19,272                2,484            △146               21,610       (2,901)       18,709
    セグメント損失(△)(営業損失)
    セグメント資産                      147,703            39,036               9,946             196,686       100,486      297,173

    その他の項目                                                                                                                      

     減価償却費                         4,022                  866                681             5,570           163           5,733
     有形固定資産及び無形固定資産の
                                   5,813                3,234            1,226              10,275           309       10,585
     増加額
(注)1 セグメント利益又はセグメント損失の調整額△2,901百万円には、各報告セグメントに配分していない全社費
     用及びセグメント間取引にかかる棚卸資産の調整額等が含まれております。
      2 セグメント資産の調整額100,486百万円には、各報告セグメントに配分していない全社資産及びセグメント間
        取引にかかる債権債務の相殺等が含まれております。
      3 その他の項目の減価償却費163百万円は、全社資産の減価償却費等であります。また有形固定資産及び無形固
        定資産309百万円は、全社資産の増加額及びセグメント間取引にかかる固定資産の調整額であります。
 
    (1株当たり情報)
                                                 前連結会計年度                                       当連結会計年度
                                               (自  2018年4月1日                                 (自  2019年4月1日
                                                至  2019年3月31日)                                至  2020年3月31日)
    1株当たり純資産額                                                   1,746.91円                                    1,778.94円
    1株当たり当期純利益                                                      271.69円                                    126.66円
    (注)1.潜在株式調整後1株当たり当期純利益については、潜在株式が存在しない為記載しておりません。
          2.1株当たり当期純利益の算定上の基礎は、以下のとおりであります。
                                                 前連結会計年度                                       当連結会計年度
                                               (自  2018年4月1日                                 (自  2019年4月1日
                                                至  2019年3月31日)                                至  2020年3月31日)
    1株当たり当期純利益                                                                          
     親会社株主に帰属する当期純利益
                                                                    19,966                                         9,310
     (百万円)
     普通株主に帰属しない金額          (百万円)                                       -                                             -
     普通株式に係る親会社株主に帰属する当期純
                                                                    19,966                                         9,310
     利益(百万円)
     期中平均株式数(株)                                            73,489,812                                      73,505,949
 




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                                                 (株)日本製鋼所(5631) 2020年3月期 決算短信

(重要な後発事象)
(鉄鋼事業の吸収分割及び子会社4社の吸収合併について)
  当社は、2020年1月28日開催の取締役会決議に基づき、2020年4月1日を効力発生日として、当社の素形材・エ
    ネルギー事業並びに風力発電機器保守サービスの技術部門を会社分割(簡易吸収分割)により、連結子会社である
    日鋼MEC株式会社(以下、日鋼MEC)に承継させると共に、日鋼MECが当社連結子会社である株式会社日鋼機械セン
    ター(以下、日鋼機械センター)、日鋼検査サービス株式会社(以下、日鋼検査サービス)および当社非連結子会
    社である株式会社J-Win(以下、J-Win)の3社を吸収合併しております。
     概要については次のとおりです。
 
1.取引の目的を含む取引の概要
  2011年3月の東日本大震災以降、世界各国のエネルギー政策見直しによる原子力発電所建設計画の中止・中断が
    続いたほか、地球温暖化問題を背景とした石炭火力発電所への投資抑制も進みました。これらの影響により、当社
    素形材・エネルギー事業の収益の柱であった原子力・火力発電所向け部材の市場縮小とそれに伴う競争の激化等か
    ら、同事業の収益力改善が課題となり、室蘭製作所を中心とする組織再編について検討を進めて参りました。
     今般、当社素形材・エネルギー事業とその製造機能を担う子会社3社および風力発電機器の保守サービス機能を
    担う技術部門と子会社1社を対象とする再編を行い、組織の最適化、事業の再構築および一体運営による収益力向
    上を図り、同事業の現状規模での安定黒字体制確立を目指します。
   
2.再編の要旨
    (1)吸収分割
      ①結合当事企業又は対象となった事業の名称およびその事業の内容
         当社          素形材・エネルギー事業並びに風力発電機器保守サービスの技術部門
         日鋼MEC       工場設備の据付・維持保全、各種鋳鋼品・鋼板・鋼管の製造・加工・販売ほか
        ②企業結合日
         2020年4月1日
        ③企業結合の法的形式
         当社を分割会社とし、日鋼MECを承継会社とする吸収分割(簡易吸収分割)です。
    (2)吸収合併
      ①結合当事企業又は対象となった事業の名称およびその事業の内容
         日鋼MEC       工場設備の据付・維持保全、各種鋳鋼品・鋼板・鋼管の製造・加工・販売ほか
         日鋼機械センター    大型鋳鍛鋼品、溶接構造物及び金型の機械加工、仕上組立ほか
         日鋼検査サービス    各種鋳鍛鋼品、鋼板、溶接構造物及び産業機械の中間及び出荷検査事業ほか
         J-Win       風力発電機の監視、保守、点検及び補修業務ほか
        ②企業結合日
         2020年4月1日
        ③企業結合の法的形式
         日鋼MECを存続会社とし、日鋼機械センター、日鋼検査サービスおよびJ-Winを消滅会社とする吸収合併方式
        で、日鋼機械センター、日鋼検査サービスおよびJ-Winは解散しております。
        ④結合後企業の名称
         日鋼MECは2020年4月1日付けで商号を日本製鋼所M&E株式会社に変更しております。
 
3.会計処理の概要
  「企業結合に関する会計基準」(企業会計基準第21号             2019年1月16日)及び「企業結合会計基準及び事業分離
    等会計基準に関する適用指針」(企業会計基準適用指針第10号           2019年1月16日)に基づき、共通支配下の取引
    として会計処理を行う予定です。
     




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                                           (株)日本製鋼所(5631) 2020年3月期 決算短信

(連結子会社の吸収合併)
 (株式会社名機製作所)
    当社は、2019年12月18日開催の取締役会決議に伴い、2020年4月1日に連結子会社である株式会社名機製作
     所を吸収合併しております。
     (1)取引の概要
       ①結合当事企業の名称及び事業の内容
        結合当事企業の名称  株式会社名機製作所
        事業の内容          射出成形機等の製造・販売ほか
       ②企業結合日
        2020年4月1日
       ③企業結合の法的形式
        当社を存続会社とし、株式会社名機製作所を消滅会社とする吸収合併です。
       ④結合後企業の名称
        株式会社日本製鋼所
       ⑤その他取引の概要に関する事項
        株式会社名機製作所は、射出成形機を日本で初めて開発したパイオニアとして、各時代に適応した様々
       な製品を製造・販売してまいりました。2016年3月には株式交換の方法により当社は株式会社名機製作所
       を完全子会社といたしました。近年の業績は自動車関連向けの大型射出成形機を軸として堅調に推移して
       おり、今後一層の生産能力・生産効率の向上、新製品開発の強化、営業・サービス体制の拡充を目的とし
       本合併を行うものであります。
     (2)会計処理の概要
       「企業結合に関する会計基準」(企業会計基準第21号 2019年1月16日)及び「企業結合会計基準及び事
       業分離等会計基準に関する適用指針」(企業会計基準適用指針第10号 2019年1月16日)に基づき、共通
       支配下の取引として会計処理を実施する予定です。
  
(重要な事業譲渡)
   当社は、2020年2月18日開催の取締役会において、ブルックハルトジャパン株式会社に当社の圧縮機事業を事
 業譲渡することを決議し、2020年4月17日に譲渡いたしました。
  (1)事業譲渡の概要
       ①分離先企業の名称
        ブルックハルトジャパン株式会社
       ②分離した事業の内容
        圧縮機事業
       ③事業分離を行った主な理由
        圧縮機事業の資源を伸長が期待できる事業に投入し、事業拡大させるため実施するものであります。
       ④事業分離日
        2020年4月17日
       ⑤法的形式を含むその他取引の概要に関する事項
        受取対価を現金等の財産のみとする事業譲渡
     (2)会計処理の概要
       ①移転損益の金額
        事業譲渡益 2,537百万円
       ②移転した事業に係る資産及び負債の適正な帳簿価額並びにその主な内訳
        流動資産      112百万円
        資産合計      112百万円
       ③会計処理
         「事業分離等に関する会計基準」(企業会計基準第7号      2017年9月13日)及び「企業結合会計基準
        及び事業分離等会計基準に関する適用指針」(企業会計基準適用指針第10号        2019年1月16日)に基づ
        き処理を行っております。
     (3)当連結会計年度に係る損益計算書に計上されている分離した事業に係る売上の概算額
        売上高   3,552百万円
  




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                                          (株)日本製鋼所(5631) 2020年3月期 決算短信

    (多額な資金の借入)
      当社は、2020年1月28日開催の取締役会決議に基づき、2020年3月31日に株式会社三井住友銀行、三井住友信
     託銀行株式会社をアレンジャーとするシンジケートローン契約を下記のとおり締結し、2020年4月7日に借入を
     実行いたしました。
      (1)資金使途
          借入金の返済、投融資資金
       (2)借入金額
          10,000百万円
       (3)借入利率
          固定金利
       (4)借入実行日
          2020年4月7日
       (5)返済期限
          2027年4月7日
       (6)返済方法
          期日一括返済
       (7)担保提供
           無
 




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                                                        (株)日本製鋼所(5631) 2020年3月期 決算短信

6.その他
    (1)補足情報
    受注高、売上高及び受注残高の状況
    ①受注高
                                                                     (単位:百万円)
                                     前連結会計年度                  当連結会計年度
          セグメント区分
                              (2018年4月1日~2019年3月31日)   (2019年4月1日~2020年3月31日)
      産   業   機   械   事   業           175,757                  162,651

      素形材・エネルギー事業                      34,123                   44,991

      そ   の   他   事   業                 6,274                    3,928

          合           計               216,155                  211,571
 
    ②売上高
                                                                     (単位:百万円)
                                    前連結会計年度                  当連結会計年度
          セグメント区分
                              (2018年4月1日~2019年3月31日)   (2019年4月1日~2020年3月31日)
      産   業   機   械   事   業           173,648                  171,416

      素形材・エネルギー事業                      41,251                   41,418

      そ   の   他   事   業                 5,252                    4,691

          合           計               220,153                  217,527
 
    ③受注残高
                                                                     (単位:百万円)
                                     前連結会計年度                  当連結会計年度
          セグメント区分
                              (2018年4月1日~2019年3月31日)   (2019年4月1日~2020年3月31日)
      産   業   機   械   事   業           145,173                  136,407

      素形材・エネルギー事業                      36,588                   40,160

      そ   の   他   事   業                 1,993                    1,229

          合           計               183,754                  177,798
 




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(2)役員の異動(2020年6月24日付)
 【取締役】
  重任取締役候補
         宮内   直孝   (現   代表取締役社長)
         松尾   敏夫   (現   代表取締役副社長
                        安全保障輸出管理管掌、樹脂機械事業部・成形機事業部・産業機械事業部管掌、名機製作
                        所担当)
         柴田   尚    (現   取締役常務執行役員
                        技術・品質担当、新事業推進本部長)
         出口   淳一郎(現     取締役常務執行役員
                        CISO、CSR・リスク管理担当、安全保障輸出管理担当、安全衛生管理・環境管理担
                        当、情報システム室・人事教育部・総務部担当、秘書室長)
         岩本   隆志   (現   取締役常務執行役員
                        日本製鋼所M&E株式会社 代表取締役社長)
         出川   定男   (現   社外取締役)
       
     新任取締役候補
         取締役執行役員         菊地   宏樹   (現   執行役員
                                        CFO、経理部担当、経営企画室長、事業開発室長)
         社外取締役           中西   義之
         社外取締役           三井   久夫
      
     退任予定取締役
         取締役常務執行役員       大下   真雄   (退任後   常務執行役員
                                          横浜製作所担当、産業機械事業部長)
         取締役             東泉   豊   (退任後    アドバイザー(常勤)就任予定)
         社外取締役           持田   農夫男
      
         2020年6月24日の定時株主総会後の各取締役につき、代表取締役及び役付並びに委嘱業務は、上記の内容から
     の異動はございません。
  
 【監査役】
  新任監査役候補
         社外監査役(非常勤)        三澤   浩司
          
     退任予定監査役
      社外監査役(非常勤)           増田   格
  




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