5541 大平洋金 2019-05-10 15:00:00
中期経営計画「PAMCO-2021」(2019年度~2021年度)策定のお知らせ [pdf]
2019 年 5 月 10 日
各 位
会 社 名 大平洋金属株式会社
代 表 者 代表取締役社長 佐々木 朗
(コード番号 5541 東証第1部)
問合せ先 取締役専務執行役員 藤山 環
(TEL 03-3201-6681)
中期経営計画「PAMCO-2021」
(2019 年度~2021 年度)策定のお知らせ
当社は、近年の当社を取り巻く事業環境の変化に対応可能な経営基盤の確立及び継続的な成長のため、長期ビジョン
「総合力世界トップクラスのフェロニッケルメーカーを目指す」を掲げ、2016 年 5 月に長期ビジョン達成の為の First
Stage として、前中期経営計画(以下、PAMCO-30)を策定し、如何なる事業環境下においても利益の出せる強靭な企業
体質の構築と Second Stage への種まきを主軸に邁進してまいりました。
然しながら、ニッケル鉱石供給国における資源ナショナリズムは基本的には拡大傾向にあり、また、当社製品の海外
需要国における市場構造にも変化が生じつつある等、PAMCO-30 期間においても厳しい事業環境が継続し、今後も予断を
許さない状況が続いております。
一方、ニッケル用途の大宗を占めるステンレスの世界需要は今後も堅調な伸びが見込まれることに加え、地球温暖化
の抑制が世界的課題となる中で、自動車産業の EV 化へのシフトが中長期的に加速して行く兆しが顕在化しつつあり、
ニッケル需要は更に拡大して行くことが予想されております。
斯かる事業環境の変化に柔軟に対応すべく、当社は長期ビジョン達成の為の Second Stage として、PAMCO-30 で築い
た基盤の更なる強化、継続的成長のための戦略の絞込み、更には、社会の持続可能性に配慮した企業への成長を目指し、
新規中期経営計画(以下、PAMCO-2021)を策定いたしました。
1 PAMCO-30 の振り返り(計画期間:2016 年度~2018 年度)
(1) PAMCO-30 期間における事業環境の変化
・需給等ファンダメンタルズに因らない LME ニッケル価格の低迷
・インドネシア鉱石禁輸一部緩和(5 年間の限定)
・鉱石の低品位化
・中国政府の環境規制によるステンレス生産上限圧力
・電力コストの高止まり
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(2) PAMCO-30 総括
PAMCO-30 で掲げた基盤固め及び Second Stage への種まきの取り組みの総括
① 生産・販売・購買
・CS 活動と機動的な対応により、事業環境急変の中において安定した生産・販売基盤を構築。
・事業環境急変への対応を優先したことにより、一部の生産基盤設備の更新を先送り。
・ニッケル鉱石の低品位化・鉱量減少への対応は残るものの、資源サプライヤーとの対話により、資源調
達の安定化に向けた取り組みが前進。
② 収益性
・あらゆる角度からの合理化の追求及び一部不採算製品の生産販売終了により、収益性が改善。
(3 ヵ年計26 億円の改善)
・海外事業の検討体制を構築し、具体的な検討に着手。
③ 技術力・現場力
・乾式製錬は石炭原単位の低減等、技術力が向上。また、湿式製錬は技術追求体制を強化。
・従業員の意識向上を目指した新人事制度の導入により、人材強化基盤を構築。
④ コンプライアンス・ガバナンス
・環境及び労働安全衛生の諸対策に取り組んだものの、CO2 排出量の削減、ゼロ災達成の課題が残る。
・コンプライアンス・ガバナンス体制の見直しにより基盤は強化できたが、更なる強化を継続し取り組む。
《一部の対応継続の課題は残るものの一定の基盤固めはできた》
(3) PAMCO-30 の 3 ヵ年計画対実績比較(連結)
(単位:金額 百万円)
2016 年度~2018 年度(3 ヵ年合計)
増減理由
計 画 実 績 比 較
鉱石の低品位化による生産数量減
生産数量(Ni ㌧) 105,048 96,509 △ 8,539
LME ニッケル価格低迷による数量調整
販売数量(Ni ㌧) 105,000 96,700 △ 8,300 LME ニッケル価格低迷による数量調整
適用 LME($/lb) 5.43 5.07 △ 0.36
適用為替(\/$) 116.07 110.09 △ 5.98
売上高 155,197 128,970 △ 26,226 販売数量減、LME ニッケル価格低迷
営業利益 △ 5,051 △ 6,133 △ 1,082 LME ニッケル価格低迷による販売単価安
経常利益 2,335 2,733 398
親会社株主に帰属する
1,096 △ 678 △ 1,774 契約損失引当金、減損損失等
当期純利益
投資額 5,629 805 △ 4,823 設備投資の先送り等
減価償却額 1,362 995 △ 366
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2 新中期経営計画(新計画名:PAMCO-2021)の概要
(1) 期 間 : 2019 年度~2021 年度の 3 ヵ年
(2) PAMCO-2021 の位置づけとステップ
長期ビジョン達成のためのSecond stage である PAMCO-2021 では、以下の取り組みを推し進めます。
・ PAMCO-30 で築いた基盤の更なる強化
・ 継続的成長のための戦略の絞込み
・ 社会の持続可能性に配慮した企業への成長
(3) PAMCO-2021 期間中に想定される当社を取り巻く事業環境
想定されるRisk 想定されるOpportunity
・グローバルリスクのコモディティー市場への ・堅調な伸びが見込まれるステンレス需要
影響拡大 ・EV 市場拡大に伴うバッテリー由来のニッケル需要増
・資源ナショナリズムの拡大 ・足下の LME ニッケル在庫減少
・電力環境の変化 ・ニッケル供給不足の継続見込み
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(4) PAMCO-2021 における基本方針と重点施策
当社を取り巻く事業環境とPAMCO-30 の活動結果を踏まえた、PAMCO-2021 期間中の基本方針と重点施策
基本方針 重点施策
◇経営基盤の強化・再整備 並びに 成長に向けた戦略の絞り込み
①最適生産体制構築のための「設備」の強化と「鉱石」 ◇フェロニッケルの最適生産・販売体制の構築
の安定調達 ・生産体制
②海外事業展開を視野に入れた取り組み 海外製錬の展開を含めた全体最適生産体制の構築
及び経営基盤の更なる強化
・販売体制
既存取引先への安定的販売強化、更には新規の顧客
獲得
◇ニッケル資源調達の長期安定化
・既存契約更新をベースにソース拡大も視野に長期安
定調達
・資源権益取得、海外製錬等への取り組み
③国内事業の多角化 ・収益変動の低減と将来の収益基盤強化に資する事業
の多角化を目指す
④収益力の強化 ・コストダウンを推し進め、収益性の高い最適生産体
制を追求する
⑤事業環境の変化を見据えた「組織」と「人材」の ・目標達成に向けた柔軟かつ最適な組織づくり
強化 ・スキル底上げによる人材の強化
⑥キャッシュ・フロー重視の経営 ・適正な資産状態を維持し、効率的なキャッシュ・フ
ローを把握することにより、経営の安定化を高める
◇社会的・経済的価値の創出
⑦持続可能な社会の実現への貢献 ・地球温暖化防止対策の追求、地域並びに資源国発展
への寄与
・従業員一丸となったゼロ災達成
・コンプライアンス、ガバナンス体制の強化
(5) 組織改編
新たに作成した PAMCO-2021 基本方針の下、重点施策を実現するための組織改編を行い、長期ビジョンに掲
げたテーマ達成に向けて取り組みを加速していきます。
資源部門
資源・技術開発 ・海外事業展開への取り組み体制を強化
プロジェクト部 ・乾式及び湿式製錬技術の開発体制を強化
技術開発部門
業務プロセス改革 業務プロセス改革 ・コストミニマムを確立するための業務改革
部門の新設 推進部 推進体制を強化
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(6) 年度別指標(連結予想値)
(単位:金額 百万円)
PAMCO-2021 期間
2019 年度 2020 年度 2021 年度 3 ヵ年計
生産数量(Ni ㌧) 33,000 29,000 32,500 94,500
主 販売数量(Ni ㌧) 32,000 31,500 32,000 95,500
要
条 適用 LME($/lb) 6.21 6.50 6.73 6.48
件
適用為替(\/$) 109.72 109.73 109.72 109.72
売上高 50,816 51,872 55,097 157,785
営業利益 391 △271 2,650 2,770
経常利益 3,136 2,377 5,340 10,853
損 親会社株主に帰属する当期純利益 2,872 2,020 4,876 9,768
益
計 投資額 1,887 4,688 4,132 10,707
画
減価償却額 330 408 515 1,253
総資産 70,587 70,500 71,562 -
純資産 62,036 61,150 62,881 -
(7) 国別ニッケル販売見通し
(単位:Ni ㌧)
PAMCO-2021 期間
2018 年度実績
2019 年度 2020 年度 2021 年度 3 ヵ年計
国 内 11,268 11,500 11,500 11,500 34,500
台 湾 10,855 8,050 8,200 8,300 24,550
韓 国 3,015 4,800 4,800 4,800 14,400
インド 3,782 3,600 3,600 3,600 10,800
中 国 3,081 4,050 3,400 3,800 11,250
合 計 32,000 32,000 31,500 32,000 95,500
(8) 投資計画
PAMCO-2021 期間における投資は、以下に示す目的のもと推進して参ります。
①設備維持更新・合理化投資
・環境急変により前中期経営計画期間内に未実施であった設備の維持更新及び合理化等
②海外投資関連
・フィリピン、ニューカレドニア他におけるニッケル鉱区調査
・既存鉱山等の権益取得に係る関連費用
・新興国の新規プロジェクト参入へ向けた費用
(単位 百万円)
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PAMCO-2021 期間
PAMCO-30 期間
2019 年度 2020 年度 2021 年度 3 ヵ年計
①設備投資・合理化 804 821 1,377 1,018 3,216
②海外投資関連 0 1,066 3,311 3,114 7,491
合 計 805 1,887 4,688 4,132 10,707
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(9) 資本政策
利益配当金につきましては、当社は株主の皆様への利益還元を重要な経営課題の一つとして位置付けており、
企業体質の充実・強化を図りつつ、連結配当性向 30%を目処に実施してまいります。
また、内部留保金につきましては、経営環境の変化に機能的に対応するための基金とするとともに、資源確保、
新技術の開発、設備投資、資本政策の一環として自己株式取得、等々に活用してまいります。
以 上
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