2021年3月25日
各位
会 社 名 日 本 金 属 株 式 会 社
代表者名 取締役社長 下川 康志
（コード:5491 東証第一部）
問合せ先 執行役員 経営企画室長 薄井 信行
(TEL 03-5765-8115)
第１１次経営計画 「NIPPON KINZOKU 2030」数値目標について
2020年3月25日にお知らせいたしました2020年度を初年度とする弊社グループの10ヶ年計画「NIPPON KINZOKU
2030」の業績目標について、新型コロナウイルス感染症、並びに弊社板橋工場での火災（2019年11月19日）影響
により精査中としておりましたが、改めて目標数値を策定いたしましたのでお知らせいたします。
１．第11次経営計画「NIPPON KINZOKU 2030」のビジョン、方針
第11次経営計画「NIPPON KINZOKU 2030」のビジョン、方針については、2020年3月25日公表の内容に変更は
ありませんが、新型コロナウイルス感染症の影響による生活様式の変化や、デジタル技術、自動車の電動化など次
世代技術の普及により、事業環境が急激なスピードで変化することが想定されます。環境の変化に対し、より長期
的な視野で対応するため、将来のありたい姿を目指す経営計画を策定いたしました。
将来のビジョンに沿った対応として、2019年11月の板橋工場での火災事故からの復旧対応についても、被災した
大量生産型の４フィート圧延機を廃棄し、環境負荷の少ない高機能万能型の２フィート圧延機新設により弊社独自
の生産体制を強化していくことで更なる飛躍を目指し、事故の再発防止や信頼回復を図るとともに、新技術・新製品
を主力とする事業構造へのシフトを進めてまいります。
また、創立100周年にあたる2030年に向けて、弊社の原点である圧延技術と加工技術を極め、圧倒的な差別化を
実現する商品の開発、事業化を進めます。そして、すべてのお客様、取引先、並びに弊社グループ会社とのリレー
ションシップを深化させていくことで、更なる成長を目指します。
【ビジョン】
『 人と地球にやさしい新たな価値を共創するMulti ＆ Hybrid Material企業 』
多種多様な素材を圧延・複合成形することで、最終製品に要求される性能を素材で実現し人と地球の未来に貢献します。
【基本方針】
１．リレーションシップの深化
２．製造力の強化
３．次世代成長製品の事業化
４．独自技術による将来を見据えた商品開発
５．活力ある職場づくりと人材強化
２．事業内容と業績
【事業構造の変革】
将来の新たなニーズに対応する新技術・新製品を主力に事業構造の変革を目指します。
・機能強化製品の販売増強 … 既存技術を深化することで機能を充実させ競争力を高めた製品を拡大する
〔内容・製品例〕 高光沢品質・形状厳格などの機能強化、黒加飾ステンレス鋼「Fine Black」など
・新アイテムの獲得・事業化 … 次世代電池、新エネルギー車、医療、産業機器などをターゲット分野として
・新アイテムの獲得・事業化 … 将来の中核となる事業を構築する
〔内容・製品例〕
・高機能ステンレス箔 … 製品板厚0.10ミリ以下、独自表面処理製品など
・マグネシウム新合金 … 良加工性・高熱伝導率、二次電池負極用新合金など
・高機能極薄電磁鋼帯 … 高速・高効率小型モーター用コア材料など
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・精密マルチ異形鋼 … マルチ=多種多様な素材・形状を実現する製品
・高強度・複合ファインパイプ … 小径厚肉管、FINE PEEK-STなど
・マルチマテリアル … チタン、Ni合金など新たな素材の圧延、加工
【成長市場を捉えた新規事業化】
3つのキーワードで成長市場の変化に対応
新規事業
Near Net Shape Near Net Performance 最終製品に要求される性能を素材・部材で実現
Multi & Hybrid Material ニーズに適合する多種多様な素材の圧延・加工、異種材（樹脂等）との複合化
最終製品形状に近い複雑な成形加工を実現
【業績目標】
2030年3月期 2021年3月期
2025年3月期
(最終年度) 見通し
連結業績 個別業績 連結業績 個別業績 連結業績 個別業績
売上高 500億円 430億円 650億円 550億円 380億円 314億円
経常利益 15億円 9億円 50億円 40億円 ▲28億円 ▲32億円
当期利益 12億円 7億円 40億円 30億円 ▲6億円 ▲8億円
ROS 3％ 2％ 7％ 7％ ▲7％ ▲10％
配当性向 - 30%程度 - 30%程度 - -
（売上高と経常利益[個別業績]） 経営計画 NIPPON KINZOKU 2030 新事業アイテム
10 マルチマテリアル
売上高 経常利益 10 高機能極薄電磁鋼帯
(億円) 板橋工場火災
(億円) 10 精密マルチ異形鋼
600 売上高 新事業アイテム 120 15 高強度・複合ファインパイプ
売上高 機能強化製品 米中貿易摩擦 新型コロナ感染症 550
500 100 25 マグネシウム新合金
売上高 既存品 430 170
400 経常利益 40 80
60 70
300 60
40 高機能ステンレス箔
200 412 372 40 100
342 308 315 363 355 352 390 314 330
100 9 310 20
26
0 18 0
7 12
0 5
-100 -3 -4 0 -20 2030.3
-200 -32 -40
2012.32013.32014.32015.32016.32017.32018.32019.32020.32021.3 2025.3 2030.3
実績 実績 実績 実績 実績 実績 実績 実績 実績 予想 計画 計画
第10次 第11次経営計画
経営計画
経営中期計画 第1フェーズ 第2フェーズ 第3フェーズ
対象期間 2017.4～2020.3 2020.4～2023.3 2023.4～2025.3 2025.4～2030.3
コンセプト ・新創業期 ・火災復旧新設備稼働 ・新アイテム事業化 ・ターゲットアイテム拡大・事業化
・成長と連携 ・黒字転換 ・安定収益基盤構築 ・高収益体質の実現
・これらの事業化に伴う設備投資金額は、250億円を見込んでおります。優先度や実施時期については、
市場環境の変化に合わせ精査を行い実行してまいります。
・2021年2月25日に発生した当社板橋工場No.9ZR圧延機火災の業績影響につきましては、他圧延機への
代替による製品供給を行い2022年3月期上期での解消を見込んでおります。
(注) 本経営計画は、現時点で入手可能な情報及び将来の業績に影響を与える不確実な要因の仮定を前提としています。
実際の業績は、今後様々な要因によって異なる結果となる可能性があります。
以上
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