5486 日立金 2021-01-28 15:00:00
耐熱鋳造部品事業およびセラミックスフィルター事業の構造改革に関するお知らせ（完全子会社に事業部門を承継させる会社分割（簡易吸収分割）） [pdf]
2021 年 1 月 28 日
各 位
会 社 名 日 立 金 属 株 式 会 社
代表者名 執行役会長 兼 執行役社長
西山 光秋
(コード番号 5486 東証第一部)
問合わせ先 ｺﾐｭﾆｹｰｼｮﾝ部長 南 達也
(TEL.03-6774-3077)
耐熱鋳造部品事業およびセラミックスフィルター事業の構造改革に関するお知らせ
（完全子会社に事業部門を承継させる会社分割（簡易吸収分割）
）
日立金属株式会社（以下、「当社」）は、当社の耐熱鋳造部品およびセラミックスフィルター（以下、 「耐熱
鋳造部品等」）の製造部門を完全子会社である株式会社九州テクノメタル（以下、 「KTM」
）へ会社分割（簡易
吸収分割）（以下、
「本吸収分割」）の方法により承継させることを決定しましたので、お知らせします。本吸
収分割により、これまで当社の九州工場および KTM において行っていた耐熱鋳造部品等の製造を KTM に一本
化します。
なお、当該会社分割は当社と当社の完全子会社との間の簡易吸収分割であるため、会社分割に関する事項
については開示事項・内容を一部省略して開示しています。
１．目的
耐熱鋳造部品は、自動車のターボエンジン部材であり、ガソリンエンジンの小型化、省燃費化に貢献す
る重要製品です。今後もガソリンエンジンでの使用割合は、環境性能向上のために高まると予想され、当
社主要製品の一つです。しかしながら、製造難易度の高まりや生産能力を超える受注による生産性低下な
どによって、収益低下が課題となっておりました。このため当社では収益改善を目的に生産性改善活動や
新技術確立、販売価格の是正等の事業構造改革に取り組んできました。
一方、セラミックスフィルターは、ディーゼルエンジン排出ガスを浄化するための部材であり、高まる
環境規制への対応が求められています。さらには、海水淡水化前処理用途としての活用も期待されており、
需要の拡大に向けて高機能化フィルターの開発を推進しております。
これまで耐熱鋳造部品の素材工程および検査・品質保証並びにセラミックスフィルターの製造は当社九
州工場、耐熱鋳造部品の加工工程は KTM で分担しておりましたが、本吸収分割により耐熱鋳造部品等のモ
ノづくりを KTM に統合し一体運営することで、さらなる競争力の強化と事業効率の改善を図り、市場ニー
ズにこれまで以上に迅速に対応できる拠点となることで、事業の成長を図ってまいります。
２．要旨
（１）日程
本件の日程は以下のとおりです。なお、本吸収分割は、会社法第 796 条第２項に定める簡易吸収分割に
該当するため、吸収分割の承認に関する当社の株主総会は開催しません。
吸 収 分 割 契 約 締 結 日 2021 年１月 28 日
吸 収 分 割 効 力 発 生 日 2021 年４月１日（予定）
（２）方式
当社を吸収分割会社とし、KTM を吸収分割承継会社とする吸収分割（簡易吸収分割）です。
（３）本吸収分割に係る割当ての内容
本吸収分割は完全親子会社間で行われるため、当社は、株式の割当てその他の対価の交付を行いません。
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（４）本吸収分割に伴う新株予約権及び新株予約権付社債に関する取扱い
該当事項はありません。
（５）本吸収分割により増減する資本金
当社の資本金の減少、株式の消却・合併はありません。
（６）承継会社が承継する権利義務
KTMは、本吸収分割に際して、効力発生日における耐熱鋳造部品事業およびセラミックスフィルター事業
（以下、 「耐熱鋳造部品事業等」
）に関する資産及び耐熱鋳造部品事業等に付随する権利義務のうち、吸収
分割契約において定めるものを承継します。
なお、耐熱鋳造部品事業等に従事する当社の従業員は、本吸収分割後、原則として、KTMへの出向となり
ます。
（７）債務履行の見込み
KTM は、負債を承継しないため、本吸収分割後も債務の履行に支障を及ぼすことはありません。
３．本吸収分割の当事会社の概要
吸収分割会社 吸収分割承継会社
（当社） （KTM）
（１） 名称 日立金属株式会社 株式会社九州テクノメタル
（２） 所在地 東京都港区港南一丁目２番 70 号 福岡県京都郡苅田町長浜町 35 番地
代表執行役 執行役会長兼社長 代表取締役 取締役社長
（３） 代表者の役職・氏名
西山 光秋 岩崎 俊弥
高級金属製品、磁性材料、高級機 鋳物製品、セラミック製品の製造
（４） 事業内容
能部品、電線材料の製造と販売 と販売
（５） 資本金 26,284 百万円（2020 年３月末日現在） 83 百万円（2020 年３月末日現在）
（６） 設立年月日 1956 年４月 1952 年 10 月
（７） 発行済株式数 428,904,352 株（2020 年３月末日現在） 155,000 株（2020 年３月末日現在）
（８） 決算期 ３月末日 ３月末日
株式会社日立製作所 52.9％ 日立金属株式会社 100％
（９） 大株主及び持株比率
（2020 年３月末日現在） （2020 年３月末日現在）
（10） 吸収分割会社の直近事業年度の経営成績及び財政状態（2020 年３月期、連結・IFRS）
資産合計 977,766 百万円
資本合計 522,853 百万円
１株当たり親会社所有者帰属持分 1,216.92 円
売上収益 881,402 百万円
調整後営業利益* 14,383 百万円
税引前利益 △40,614 百万円
親会社の所有者に帰属する当期利益 △37,648 百万円
基本的１株当たり当期利益(円) △88.05 円
（11） 吸収分割承継会社の直近事業年度の経営成績及び財政状態（2020 年３月期、日本基準）
純資産 △2,287 百万円
総資産 1,351 百万円
１株当たり純資産 △14,755 円
売上高 5,842 百万円
営業利益 243 百万円
経常利益 254 百万円
当期純利益 184 百万円
１株当たり当期純利益(円) 1,187 円
* 調整後営業利益は、売上収益から、売上原価並びに販売費及び一般管理費の額を減算して算出した指標
です。
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４．分割する事業部門の概要
（１）分割する部門の事業内容
耐熱鋳造部品およびセラミックスフィルターの製造部門
（２）分割する部門の経営成績（2020 年３月期、連結・IFRS）
分割する事業の売上高（A） 当社単体の売上高（B） 比率（A/B）
24,533百万円 471,933百万円 5.2％
（３）分割する資産、負債の項目及び帳簿価額（2020 年 12 月 31 日現在）
資 産 負 債
項 目 帳簿価額 項 目 帳簿価額
流動資産 3,510 百万円 流動負債 ―
固定資産 7,393 百万円 固定負債 ―
合 計 10,903 百万円 合 計 ―
（４）本吸収分割後の状況
吸収分割会社（当社）
① 名 称 日立金属株式会社
② 所 在 地 東京都港区港南一丁目２番 70 号
③ 代表者の役職・氏名 代表執行役 執行役会長兼社長 西山 光秋
高級金属製品、磁性材料、高級機能部品、電線材料の製造と販
④ 事 業 内 容
売
⑤ 資 本 金 26,284 百万円（2020 年３月末日現在）
⑥ 決 算 期 ３月末日
吸収分割承継会社（KTM）
① 名 称 株式会社九州テクノメタル
② 所 在 地 福岡県京都郡苅田町長浜町 35 番地
③ 代表者の役職・氏名 代表取締役 取締役社長 岩崎 俊弥
④ 事 業 内 容 鋳物製品、セラミック製品の製造と販売
⑤ 資 本 金 83 百万円（2020 年３月末日現在）
⑥ 決 算 期 ３月末日
５．今後の見通し
当社グループでは本吸収分割を含む事業構造改革の継続的な実行により、2021 年度に耐熱鋳造部品事
業の収益力を回復させ、更にセラミックスフィルター事業の収益性拡大をめざします。
なお、当期においては本件による業績への影響はありません。
以上
（参考）
当期連結業績予想（2021 年 1 月 28 日公表分）及び前期連結実績 （単位：百万円）
親会社の所有者に
売上収益 調整後営業利益 税引前利益
帰属する当期利益
当期連結業績予想
750,000 △10,000 △57,000 △46,000
（2021 年 3 月期）
前期連結実績
881,402 14,383 △40,614 △37,648
（2020 年 3 月期）
【本件に関するお問い合わせ先】 日立金属株式会社 コミュニケーション部 TEL ０３－６７７４－３０７７
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