5476 高周波 2019-04-26 15:00:00
中期経営計画の見直しについて [pdf]
2019 年4月 26 日
会社名 日本高周波鋼業株式会社
代表者名 代表取締役社長 河瀬 昌博
(コード番号 5476 東証第 1 部)
問合せ先 管理部長 村越 久人
TEL 03-5687-6025
中期経営計画の見直しについて
当社は、2016 年度より 2020 年度までの中期経営計画「CHANGE 20」を策定し、取り組みを進め
てまいりましたが、このたび本計画の見直しを実施いたしましたのでお知らせいたします。
<記>
1.見直しの背景
本計画の策定から 3 年を経過し、この間、原燃料や副資材等のコストが大幅に上昇しております。
操業コストの低減と共に製品値上げにも取り組んでまいりましたが、18 年度に続き、19 年度も
厳しい業績予想となっております。
こうした状況を勘案し、以下の通り中期計画の見直しを行いました。
2.業績目標(連結)の見直し
当初計画 見直し後 増減額 参考
'16年度 '20年度(A) '20年度(B) (B)-(A) '18年度実績 '19年度予想
売上高 億円 365 450程度 480程度 +30程度 413 433
売上高経常利益率 3% 5%以上 3%以上 △2% 2% 1%
3.今後の取り組み
(1)基本方針
引き続き「CHANGE 20」で掲げたとおり、工具鋼、特殊合金の非量産型高級特殊鋼製品、鋳鉄
製品及び金型・工具製品の製造販売を通じ、幅広い産業分野(自動車、エレクトロニクス、産業
機械、エネルギー、住宅他)へ優れた製品を提供し、顧客及び社会に貢献してまいります。
2020年度VISION
"CHANGE (Challenge And Generate) 20"
【ビジョン】 【コンセプト】
※企業体質のCHANGE ※挑戦(Challenge)と創造(Generate)
◆安定した収益体質 ◆既存事業の更なる強化
◆強靭な事業体質 ◆将来の成長戦略の展開
【基本方針】
◇ブランド力向上―高付加価値化の推進、 ◇Q(品質)、C(コスト)、D(納期)
独自性の追求 競争力の強化
◇事業領域の拡大 ◇KOBELCOグループにおける役割強化
(2)事業セグメント別重点施策
<特殊鋼>
① 高付加価値製品の拡大
・特殊合金については当初計画通り拡大。工具鋼については遅れ気味で推移。
・今後も当初計画にて掲げた以下の活動を推進いたします。
(工具鋼)
・自動車プレス金型用鋼の拡販とプレス成形対応の強化(表面処理の強化等)
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・海外向を主体としたアルミ押出し金型用鋼の拡販
・高級プラスチック金型用鋼の拡販と更なる高機能化
(特殊合金)
・小ロット対応力を活かした溶材、特殊品分野での需要取り込み
・マルテンサイト系ステンレスのピストンリング材、耐熱用鋼などの拡販
(共通)
・要員増強による技術サポートの強化
② コスト競争力の強化
・省エネ投資や分塊圧延ライン更新工事など大型投資を当初計画通り実施。
・今後も設備投資を積極的に実施し、コスト競争力を強化してまいります。
(主要設備投資の実績と計画)
・鍛造 3000t プレスのマニプレーター更新:’17 年度完了。
・加熱炉等の燃料転換工事:順次実施中、’19 年度完了予定。
・分塊圧延ライン更新工事:完工(2019 年 4 月)およびフル稼働(2020 年度)によ
り、コストダウンおよび増産効果を実現。
◇品質、歩留、生産性の向上
◇平板、角材等の生産工程合理化(外注費の削減を含む)
◇丸材の生産(新規)
③ 技術開発の推進
・GHX(高鏡面用金型用鋼)や耐熱鋼製品などの商品化、磁歪合金の開発などを推進。
・今後も需要家ニーズにマッチした新規商品の開発と生産技術の強化を推進いたします。
④ 品質の向上
・今後も設備投資効果の発揮、設備管理の強化と品質の見える化により、品質の向上を推進
いたします。
⑤ 安定生産の維持
・今後も故障発生の低減および故障発生時の休止期間のミニマイズのために、設備管理の強
化と重要予備品の充実を推進いたします。
⑥ KOBELCO グループとしての役割効果
・分塊圧延ライン更新工事の効果を生かして、神戸製鋼グループの小ロット品・特殊品等の
供給を担ってまいります。
⑦ 販売価格の改善
・原燃料、副資材のコストが当初の想定より上昇。販売価格の改善活動を展開中。
・今後もサーチャージ制の拡大など、原材料価格の変動による業績影響をミニマイズできる
よう取り組んでまいります。
<鋳鉄>
・当初計画で掲げた売上高 100 億円の事業規模については 18 年度に達成。
・今後も以下の課題に取り組み、事業規模の維持と収益力強化を目指します。
(主な取り組み)
・新規需要家および新規品の受注拡大
・設備投資等による品質・生産性の改善※
※生型ライン(小型用)更新、自硬性増強工事:’18 年度完了
<金型・工具>
・今後も当初計画で掲げた高付加価値製品の拡販、コスト競争力の強化を進めると共に、設計から
一貫したツーリングメーカーへの展開を推進いたします。
(主な取り組み)
・超精密加工製品の拡販
・設計および設計一貫金型事業の拡大
・加工能力の強化と生産性の向上
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(3)企業基盤強化への取り組み
経営理念『魅力ある製品の提供を通じ、
( 環境と人間が融和した豊かな社会づくりに貢献します』
)
を実現していくため、 「KOBELCO の3つの約束と6つの誓い」の浸透を図ると共に、以下の取
り組みを推進いたします。
① コーポレートガバナンス
・ガバナンス体制の整備、内部統制の強化
② 安全、環境防災
・労働災害ゼロ、環境・防災事故ゼロの達成
③ コンプライアンス
・品質コンプライアンス事案の再発防止策の推進およびコンプライアンス意識の浸透
④ 人材確保・教育
・採用活動の強化や女性・高齢者の活用推進および社員教育の充実、人事制度の見直し
参考)
① セグメント別売上高目標(単位:億円)
当初計画 見直し後 参考)
2020年度 2020年度 '18年度実績 '19年度計画
特殊鋼 330 347 289 309
鋳鉄 105 110 103 102
金型工具 25 23 21 22
計 450程度 480 413 433
② 特殊鋼セグメントの高付加価値製品比率の推移
当初計画 見直し後 参考)
2020年度 2020年度 '18年度実績 '19年度計画
工具鋼 65% 54% 53% 51%
特殊合金 85% 84% 76% 82%
③ 中期設備投資計画の実施状況(発注ベース)
(単位:億円)
当初計画 見直し後 参考)
'16-20計 '16-20計 '16-18実績 '19-20計画
特殊鋼 130 117 78 40
鋳鉄,金型工具 35 36 26 10
計 165 154 104 50
以上
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