5406 神戸鋼 2019-05-15 15:30:00
中期経営計画ローリング(2019~2020年度)について [pdf]
2019 年 5 月 15 日
各 位
会 社 名 株式会社神戸製鋼所
代表者名 代表取締役社長 山口 貢
(コード:5406、東証第 1 部)
問合せ先 コーポレート・コミュニケーション部長
問合せ先 本田 和幸
(TEL. 03-5739-6010)
中期経営計画ローリング(2019~2020 年度)について
当社グループは、2016 年 4 月に策定した「2016~2020 年度グループ中期経営計画」に関
し、残りの 2 年間とさらにその先に向けた重点課題と対策をまとめた「中期経営計画ロー
リング」を、本日の取締役会にて承認を得ましたので、お知らせ致します。
<現状認識>
2018 年度までの 3 年間における成果として、鉄鋼事業における上工程の集約をはじめと
した収益改善や、中国での建設機械事業の再構築に加え、電力事業における二つの新規プ
ロジェクトを計画通り推進してきたことなどが挙げられます。また、並行して、自動車軽
量化戦略を推進すべく、約 1,600 億円の投資の意思決定を図り、実行に移してまいりまし
た。
一方で、業績面を振り返りますと、2016 年度は、多額の貸倒引当金を中国におけるショ
ベル事業で計上したことなどから、経常赤字となりました。
2017 年度以降は、堅調な市場環境を背景として経常赤字から脱却しましたが、アルミ・
銅事業における生産効率の低下や、2018 年度の鉄鋼事業における生産トラブルなど、素材
系事業の生産面での課題が顕在化しました。また、鉄鋼、アルミ、チタン事業等での戦略
投資案件の収益化の遅れや、原材料、物流費、エネルギーなどのコストアップに直面する
中での再生産可能な販売価格の実現も課題となりました。
加えて、品質不適切行為に関しては、お客様への補償費用や専門家コストなどに既に 200
億円以上の影響(2017~2018 年度累計)が出ており、現時点で海外の訴訟対応など未解決
なものも残されております。
<今後の取り組み>
当社グループは、将来的に「素材系・機械系・電力の 3 本柱の事業体確立」を目指す基本
方針は堅持致しますが、 2019~2020 年度の 2 年間においては、
上記のような状況を踏まえ、
信頼回復に向けた取組みはもちろんのこと、
「素材系を中心とした収益力強化」に加え、
「経
営資源の効率化と経営基盤の強化」を、喫緊の課題としてやり切ることに集中する考えで
あります。そのために、以下の点につき取り組んでまいります。
① 素材系を中心とした収益力強化
ものづくり力の強化と販売価格の改善
戦略投資案件の早期の収益化
「鉄鋼」と「アルミ・銅」の組織改編による「お客様への更なる貢献」
② 経営資源の効率化と経営基盤の強化
事業の評価方法の見直し
グループ会社再編を含むグループガバナンスの強化
資金・資産の効率化
また、並行して、中長期的な事業戦略も視野に入れながら、2021 年度以降の次期中期へ
向けた継続的なテーマも推進してまいります。
① 自動車軽量化戦略の着実な遂行
② コーポレートガバナンスの継続的強化
③ 人材確保・育成に関する各種制度の拡充
④ IT 戦略の強化
⑤ 当社グループの特長を活かしたサステナビリティ経営の推進
(事業活動を通じた環境・社会への貢献と持続的成長の追求)
これらの取組みが、環境や社会への貢献に繋がり、当社グループが真に「社会を支え続け
る、かけがえのない存在」として信頼を回復することを目指してまいります。
なお、詳細につきましては、下記 URL 内にて資料を公表しております。
http://www.kobelco.co.jp/releases/1201245_15541.html
以上