5406 神戸鋼 2021-03-05 15:30:00
三浦工業によるコベルコ・コンプレッサの株式取得(合弁会社化)を伴う神戸製鋼所と三浦工業との資本業務提携に関する基本合意書締結のお知らせ [pdf]
2021 年3月5日
各 位
上場会社名 株式会社神戸製鋼所
代表者名 代表取締役社長 山口 貢
(コード番号: 5406 東証第 1 部)
問合せ先 コーポレート・コミュニケーション部長
中森 慶太郎
(TEL 03-5739-6010)
上場会社名 三浦工業株式会社
代表者名 代表取締役社長執行役員 CEO 宮内 大介
(コード番号: 6005 東証第 1 部)
問合せ先 経営企画室長
宮栄 直樹
(電話番号 089-979-7045)
三浦工業株式会社によるコベルコ・コンプレッサ株式会社の株式取得(合弁会社化)
を伴う株式会社神戸製鋼所と三浦工業株式会社による資本業務提携に関する
基本合意書締結のお知らせ
株式会社神戸製鋼所(以下「神戸製鋼所」といい、神戸製鋼所を含むグループ会社を総称して
「KOBELCO グループ」といいます。
)と三浦工業株式会社(以下「三浦工業」といい、三浦工業を
含むグループ会社を総称して「ミウラグループ」といいます。 )は、それぞれ本日付の取締役会
において、汎用圧縮機(注)事業に関する資本業務提携(以下「本資本業務提携」といいます。 )
に向けて具体的検討を進めることに関し、基本合意書を締結することを決議いたしましたので、
下記のとおりお知らせいたします。
(注) 汎用圧縮機とは、 プラント等に使用される大型のプロセスガス圧縮機を除く、機械製品の
製造工場や空圧工具等で使用される中小型の空気圧縮機を中心とした圧縮機をいいます。
記
1.資本業務提携の理由
神戸製鋼所及び神戸製鋼所の完全子会社であるコベルコ・コンプレッサ株式会社(以下「コ
ベルコ・コンプレッサ」といいます。)が行っている汎用圧縮機事業は、日本国内及びアジア
地域において高いシェアを有しており、あらゆる産業へ高品質な圧縮空気を安定供給してま
いりました。
三浦工業は、日本国内において省エネ、環境負荷低減に配慮したボイラを業界に先駆けて提
案することでお客様から高い評価を受けており、特に産業用貫流ボイラ市場では No.1 のシェ
アを有しています。
1
神戸製鋼所と三浦工業は、2008 年より蒸気を動力源にして圧縮空気を作り出す蒸気駆動式
圧縮機の共同開発を行い、 その後、蒸気発電機及び排熱回収圧縮機といった製品を展開してお
ります。特に、空気圧縮機の排熱をボイラへ活用することで、ボイラ稼働に必要な消費エネル
ギーを大幅に削減することが可能となっております。
神戸製鋼所と三浦工業は、蒸気と空気の分野で培った技術を組み合わせたユーティリティ
機器を供給することにより、お客様の更なる省エネルギー化及びこれに伴う CO2 削減を実現
することができます。具体例として、代表的な機種において、ランニングコスト:36%削減及
び CO2:36%削減が可能です。そして互いの販売・メンテナンス網を活かしたワンストップサ
ービスの実現に向け取り組んでまいります。
これまで、神戸製鋼所と三浦工業は資本関係を持たない形での業務提携を行ってまいりま
したが、空気と蒸気という同じユーティリティを扱う両社が「2.資本業務提携の内容」に記
載の提携を通じて、互いのリソースを更に有効に活用することで、上記シナジーを発揮し、両
社の競争力強化を推進することができると考えるに至りました。 そこで、神戸製鋼所及び三浦
工業は本日、基本合意書を締結することをそれぞれ決定いたしました。
神戸製鋼所及び三浦工業は、本資本業務提携が実現することは、コベルコ・コンプレッサが
今後アジアを代表する汎用圧縮機メーカーとして更に成長していくための端緒となるものと
考えております。
KOBELCO グループは、多様な事業を営む企業としての特徴を活かし、日本国内だけでなく中
国や東南アジアを中心とする海外においても、お客様のニーズに合わせた、CO2 の排出を抑え
た、効率的なユーティリティの提供を行ってまいります。これらの技術を通じて、日本政府が
宣言した 2050 年カーボンニュートラルに向けたグリーン社会へ貢献することが KOBELCO グル
ープの使命です。これまでもこれからも、KOBELCO グループは、 「安全・安心で豊かな暮らし
の中で、今と未来の人々が夢や希望を叶えられる世界」を実現するために「個性と技術を活か
し合い、社会課題の解決に挑みつづけ」ます。
また、ミウラグループは、蒸気ボイラを核として熱、水処理及び環境科学の分野で事業を展
開し、未利用熱の有効利用を含めた熱や水の有効利用を通して工場全体のエネルギーシステ
ムを効率化する提案や商品の提供を行ってまいりました。今後も温室効果ガス排出量の削減
や省エネルギーなどの世界的課題に対して、環境負荷低減につながる革新的な商品やシステ
ムを創り出してまいります。 ミウラグループは、 日本国内だけではなく世界のお客様のベスト
パートナーを目指して、 「熱・水・環境の分野で、環境に優しい社会、きれいで快適な生活の創
造に貢献します。 」という企業理念実現のために、これからも取り組んでまいります。
2. 資本業務提携の内容
(1)神戸製鋼所が営む汎用圧縮機事業の合弁会社化
現在、神戸製鋼所において汎用圧縮機の製造事業を、コベルコ・コンプレッサにおいて汎
用圧縮機の販売事業をそれぞれ行っておりますが、この度、神戸製鋼所において行っている
汎用圧縮機の製造事業を、コベルコ・コンプレッサに対して吸収分割し(以下「本吸収分割」
といいます。、汎用圧縮機事業をコベルコ・コンプレッサに集約いたします(本吸収分割の
)
概要については、神戸製鋼所が本日公表した「会社分割(簡易吸収分割)による当社完全子
会社への汎用圧縮機事業の承継に関するお知らせ」をご参照ください。。)
その上で、三浦工業がコベルコ・コンプレッサの株式の 49%を取得し(以下「本株式取
得」といいます。、コベルコ・コンプレッサを神戸製鋼所及び三浦工業の合弁会社とする予
)
定です。
上記のように汎用圧縮機事業を集約したコベルコ・コンプレッサを合弁会社とすること
2
を通じ、神戸製鋼所及び三浦工業との間で、汎用圧縮機事業を中心とした施策を実行し、
「1.資本業務提携の理由」に記載の各シナジーの実現を目指すことを企図しております。
(2)コベルコ・コンプレッサの概要
(1) 名称 コベルコ・コンプレッサ株式会社
東京都品川区大崎1丁目6番4号
(2) 所在地
(新大崎勧業ビルディング 16F)
(3) 代表者の役職・氏名 代表取締役社長 山城 一磨
(4) 事業内容 圧縮機の本体・部品及び周辺機器の販売、サービス
資本金
(5) (2021 年 3 月 5 日 現 450 百万円
在)
(6) 設立年月日 1997 年7月1日
(7) 決算期 3月 31 日
純資産額
(8) (2020 年 12 月 31 日現 2,408 百万円
在)
総資産額
(9) (2020 年 12 月 31 日現 12,364 百万円
在)
(2021 年3月5日現在)
神戸製鋼所:100%
(10) 出資比率
(合弁会社化完了後予定)
神戸製鋼所:51%
三浦工業 :49%
3. 資本業務提携の当事会社
神戸製鋼所
(1) 名称 株式会社神戸製鋼所
(2) 所在地 神戸市中央区脇浜海岸通2丁目2番4号
(3) 代表者の役職・氏名 代表取締役社長 山口 貢
・鉄鋼・非鉄金属及びその合金の製造販売
・鋳鉄品・鋳鍛鋼品及び非鉄合金の鋳鍛造品の製造販売
・電気供給事業
(4) 事業内容
・産業機械器具・輸送用機械器具・電気機械器具及びその他の
機械器具の製造販売
・各種プラントのエンジニアリング及び建設工事の請負等
(5) 資本金 250,930 百万円
(6) 設立年月日 1911 年6月 28 日
日本マスタートラスト信託銀行(株)(信託口) 5.97%
(株)日本カストディ銀行(信託口) 3.18%
大株主及び持株比率
日本製鉄(株) 2.95%
(7) (2020 年9月 30 日現
日本生命保険(相) 2.78%
在)
(株)日本カストディ銀行(信託口5) 2.07%
(株)シマブンコーポレーション 1.66%
3
GOLDMAN SACHS & CO. REG 1.47%
(常任代理人ゴールドマン・サックス証券(株))
(株)日本カストディ銀行(信託口9) 1.38%
JP MORGAN CHASE BANK 385781 1.31%
(常任代理人 (株)みずほ銀行決済営業部)
DFA INTL SMALL CAP VALUE PORTFOLIO 1.24%
(常任代理人 シティバンク、 エヌ・エイ東京支店)
資本関係 該当事項はございません。
人的関係 該当事項はございません。
空気圧縮機・冷凍機・ヒートポンプの本
(8) 三浦工業との関係 取引関係 体及び周辺機器の販売。
ボイラ本体及び周辺機器の購買。
関係当事者への該当 該当事項はございません。
状況
(9) 最近3年間の連結経営成績及び連結財務状況(日本基準)
決算期 2018 年3月期 2019 年3月期 2020 年3月期
純資産 790,984 百万円 803,312 百万円 716,369 百万円
総資産 2,352,114 百万円 2,384,973 百万円 2,411,191 百万円
一株当たり連結純資産 2,049.95 円 2,041.29 円 1,811.10 円
連結売上高 1,881,158 百万円 1,971,869 百万円 1,869,835 百万円
連結営業利益 88,913 百万円 48,282 百万円 9,863 百万円
連結経常利益 71,149 百万円 34,629 百万円 △8,079 百万円
親会社株主に帰属する当期純
63,188 百万円 35,940 百万円 △68,008 百万円
利益
一株当たり当期純利益 174.43 円 99.20 円 △187.55 円
一株当たり配当金 30.00 円 20.00 円 -円
三浦工業
(1) 名称 三浦工業株式会社
(2) 所在地 愛媛県松山市堀江町7番地
(3) 代表者の役職・氏名 代表取締役 社長執行役員 CEO 宮内 大介
小型貫流ボイラ・舶用補助ボイラ・排ガス(廃熱)ボイラ・水
(4) 事業内容 処理機器・食品機器・滅菌器・薬品等の製造販売、メンテナン
ス、環境計量証明業等
(5) 資本金 9,544 百万円
(6) 設立年月日 1959 年5月1日
日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口) 9.86%
株式会社日本カストディ銀行(信託口9) 5.91%
株式会社日本カストディ銀行(信託口) 4.75%
株式会社伊予銀行 4.73%
大株主及び持株比率
株式会社愛媛銀行 4.10%
(7) (2020 年9月 30 日現
ミウラグループ従業員持株会 3.21%
在)
愛媛県 2.66%
公益財団法人三浦教育振興財団 2.66%
いよぎんリース株式会社 2.58%
野村信託銀行株式会社(投信口) 2.03%
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資本関係 該当事項はございません。
人的関係 該当事項はございません。
ボイラ及び周辺機器の販売とメンテナ
ンス。
(8) 神戸製鋼所との関係 取引関係
空気圧縮機・冷凍機・ヒートポンプの本
体及び周辺機器の購買。
関係当事者への該当 該当事項はございません。
状況
(9) 最近3年間の連結経営成績及び連結財務状況(国際会計基準)
決算期 2018 年3月期 2019 年3月期 2020 年3月期
総資産 167,083 百万円 174,161 百万円 187,241 百万円
資本合計 117,723 百万円 125,298 百万円 133,305 百万円
一株当たり親会社所有者帰属
1,043.92 円 1,112.71 円 1,182.58 円
持分
売上収益 124,883 百万円 138,880 百万円 143,645 百万円
営業利益 13,868 百万円 16,682 百万円 18,540 百万円
当期利益 10,404 百万円 12,330 百万円 13,745 百万円
親会社の所有者に帰属する当
10,363 百万円 12,280 百万円 13,746 百万円
期利益
基本的一株当たり当期利益 92.09 円 109.10 円 122.01 円
一株当たり配当金 28.00 円 33.00 円 37.00 円
4. 日程
基本合意書締結日 2021 年3月5日
最終契約締結日 2021 年5月中(予定)
本吸収分割効力発生日 2021 円7月1日(予定)
本株式取得 2021 年 10 月中(予定)
本資本業務提携の開始 2021 年 10 月中(予定)
(注)上記日程は、今後の神戸製鋼所及び三浦工業との間の協議や本資本業務提携に係る国
内外の競争法当局によるクリアランスその他の法令上必要となる関係当局の許認可等
の内容により変更される可能性があります。変更すべき事象が生じた場合は速やかに
お知らせいたします。
5. 今後の見通し
本資本業務提携等の協議の進捗に応じ、今後の神戸製鋼所及び三浦工業のそれぞれの業績
に与える影響等について開示すべき事項が発生した場合は、速やかにお知らせいたします。
以上
なお、当件に関する、三浦工業株式会社との合同での IR・記者向け説明会を3月 11 日(木)
午前に予定しております。後日別途ご案内をお送りさせて頂きます。
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